JP2005094380A - 機器操作装置およびこれを備えた複写機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ユーザが次のメニュー項目の提示を要求するために操作するメニュー操作部5が次項目要求操作を検出する毎に、メニュー項目に関する説明をメッセージとして順次音声出力する機器操作装置において、メニュー項目毎に複数のメッセージを記憶するメッセージ記憶部2と、このメッセージ記憶部2中に各メニュー項目について複数記憶されたメッセージから、メニュー項目毎にそれぞれ適切なメッセージを選択するメッセージ選択部6とを制御して、聴覚による効率的なメニュー操作を可能とする。
【選択図】 図1
Description
特許文献1には、複数レベルの音声情報から習熟度により更新されたレベルの音声情報データを抽出する方法が述べられている。この方法を応用すればユーザの習熟度によって異なる説明メッセージを出力することができる。
「機器操作装置、プログラムおよび記録媒体ならびに画像形成装置」に関する他の研究もなされており、この研究では、階層メニューに配した設定項目を方向キーに見立てたテンキー操作で順次たどり、設定項目名を合成音声で逐次フィードバックすることにより視覚障害者が晴眼者と同等の機能にアクセスすることができる。また、音声認識によるショートカットによって迅速な設定が可能である。
上述した研究「機器操作装置、プログラムおよび記録媒体ならびに画像形成装置」では、階層メニューに配した設定項目を方向キーに見立てたテンキー操作で順次たどり、設定項目名を合成音声で逐次フィードバックすることにより視覚障害者が晴眼者と同等の機能にアクセスすることができる。また、音声認識によるショートカットによって迅速な設定が可能である。
しかし、操作に慣れないユーザにとっては毎回メニュー構造や音声認識用キーワードを確認する必要があり、各種情報の参照と操作の手間がつきまとうという欠点がある。
とくに視覚障害を持つユーザにとっては操作に必要な情報を参照するには点字や音声録音テープなど、取り扱いの面倒なメディアを使用することになるため、問題はより大きい。
しかし、操作に慣れたユーザにとっては全ての操作にいちいち詳しい説明メッセージを聞かされるのは煩わしく操作効率を低下させる。
しかし、この方法では機器の操作時間によってのみ習熟度を判定するため、すべての設定項目について同じレベルの説明メッセージを選ぶしかない。しかし、多くの設定項目を備える機器にはユーザごとに頻繁に使用する項目と滅多に使用しない項目があるのが一般的であり、項目毎に習熟度が異なるために項目毎に異なる簡潔性の説明メッセージが必要となる。
そこで本発明の目的は、メニュー項目毎にそれぞれ適切な表現のメッセージを選択することで、ユーザに合わせた聴覚による効率的なメニュー操作を実現する機器操作装置およびこれを備えた複写機を提供することにある。
また、請求項2記載の発明は、前記メッセージ記憶部に、メニュー項目毎に内容の簡潔性が異なる複数のメッセージを記憶する請求項1記載の機器操作装置を特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、ユーザがメッセージの簡潔性を各メニュー項目に対して指定するメッセージ簡潔性指定手段によって指定される簡潔性を前記メッセージ選択部が参照し、これによってメッセージを選択する請求項2記載の機器操作装置を特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、ユーザごとに各メニュー項目についてメッセージ出力回数を計数し、あるメニュー項目に対して所定期間内に1以上の所定回数以上に達した場合、その項目に対するメッセージとして次回メッセージ出力時あるいは次回機器使用時から、より簡潔性の高いものを選択する請求項2記載の機器操作装置を特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、メッセージ音声出力中の次項目要求操作が、1度の機器使用中に、あるいは同一ユーザに関する累積で、或るメニュー項目に対して1以上の所定回数以上あった場合、その項目に対するメッセージとして次回メッセージ出力時あるいは次回機器使用時から、より簡潔性の高いものを選択する請求項2記載の機器操作装置を特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、1回の機器使用の間における次項目要求操作間時間の平均値に応じて、次回機器使用時からのその項目に対するメッセージの簡潔を制御する請求項2記載の機器操作装置を特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項記載の機器操作装置を備える複写機を特徴とする。
本実施の形態では、本発明をキーおよび音声入出力によってメニュー操作を行う複写機へ組み込んだものとして説明する。しかし、本発明の機器操作装置の組み込み対象は、これに限ったものではなく、音声出力で確認しながらメニュー操作を行う装置であれば組み込むことで同様の効果が期待できる。
図1において、テンキーAはメニュー操作部5を作動し、所望のメニューをメニュー記憶部8に記憶する。操作時間計測部4で操作時間を計測する。メッセージ選択部6はメッセージ記憶部2に記憶されたメッセージを選択する。
メッセージ計数部3はメッセージを計数し、メッセージ選択部6は選択したメッセージを音声出力部7に送る。スキップ計数部1はスキップ数を計測し、メニュー操作部5に対応して機器設定部9で設定する。
例えば、「原稿」、「用紙」のようなまだ細目の設定項目があるような場合には、それをサブグループ名としてまとめ、そのサブグループの下にさらに「種類」、「濃度」の設定項目を整理・配置する。設定項目が取り得る設定値として「文字」、「写真」といった選択肢がある場合はこれらを設定項目の下に配置する。
利用者は、テンキーAを用いて、この階層メニューの階層をたどって所望の設定項目に移動し、これを選択するという操作を繰り返して所望の設定を完了した後にスタートキーを押下することによって、原稿の複写が作成される。
設定項目の下層に選択肢としての設定値がある場合はここに移動して選択するという操作で設定値の入力が行われ、「部数」のように下層に項目を持たず、数値を入力するような設定項目ではこの設定項目へ移動して選択した時点でテンキーAが数値入力モードに切り換わり、ここで設定値を入力する。
図2のテンキーの機能割り当てを説明する。以下これに沿って本実施の形態の操作方法を示す。テンキーAによる移動操作は階層の上下移動をテンキー中の垂直方向に配置された2、8のキーの押下によって行う。
同階層項目間の隣接移動をテンキーA中の水平方向に配置された4、6のキーにより行う。また、設定項目や設定値の選択操作はテンキー中の#のキーによって行う。
テンキーAを用いて階層メニュー上に配置された設定項目や設定値を移動するさいに、本機器操作装置は移動先の設定項目や設定値が何であるかを音声でスピーカーから出力することにより、利用者へ操作のフィードバックを行う。
このとき、各項目に対してどのような音声フィードバックを出力するかが問題となる。すなわち、初心者に対しては図3にあるような簡潔な項目名だけでは、それがどんな機能・設定であるかがわからず選択に困る。
そこで、図4に示すように各項目について詳細、通常、簡潔の3種類のメッセージを表の形で用意し、メッセージ記憶部2に記憶しておく。3種類のメッセージのうちからどれを出力するかを決定するのがメッセージ選択部6である。
メッセージ選択部6では複数の要因からメッセージを選択する。1つめの要因はユーザの明示的指定である。テンキーAの5のキーを押すごとにすべての項目に対するメッセージを「自動」→「詳細」→「通常」→「簡潔」→「自動」→…と循環的に切り換える。
ここで「自動」が選ばれた場合は、以降の要因によってメッセージ選択部6が判断したメッセージが選択される。
2つ目の要因はメッセージ選択部6で同一メッセージが選択された回数である。この回数はメッセージ計数部3で計数され、保持される。ただし、一度習熟してもしばらく使わないと忘れることを考慮して、一定期間内の同一メッセージ出力回数を計測する。
3つ目の要因はスキップ操作の回数である。本機器操作装置では操作効率向上のために、音声出力中にユーザのキー操作があった場合には即時音声出力を停止し、キー操作に応じた動作を行う。
この操作をここでは音声メッセージのスキップと呼ぶことにする。この回数はスキップ計数部1において、音声出力部7の状態が音声出力中であるときにメニュー操作部5が項目移動要求を検出したときに1ずつ増加され、保持される。
メッセージでは操作時間計測部4に保持されている前回機器使用時の時間が予め決めたしきい値T1以上なら全項目について「詳細」、T1未満でT2以上なら「通常」のメッセージを、T2未満なら「簡潔」のメッセージをそれぞれ選択する。なお、0<T2<T1である。
また、メッセージ計数部3に保持されている回数が予め決めたしきい値M以上、スキップ計数部1に保持されている回数が予め決めたしきい値S以上の項目については、操作時間計測部4の時間を参照して選択されているメッセージよりさらに1段階簡潔なメッセージを選択する。
メニュー項目毎にそれぞれ適切な簡潔性のメッセージを選択することで、ユーザごとに必要十分な情報提供が可能となり、聴覚による効率的なメニュー操作が可能となる。
メッセージの簡潔性の選択にユーザの意志を正確に反映でき、また、メッセージ聴取経験に応じた簡潔性のメッセージを選択でき、さらにユーザの操作特性に応じた簡潔性のメッセージを選択でき、そのうえ、ユーザの操作速度に応じた簡潔性のメッセージを選択できる。
2 メッセージ記憶部
5 メニュー操作部
6 メッセージ選択部
7 音声出力部
8 メニュー記憶部
9 機器設定部
Claims (7)
- ユーザが次のメニュー項目の提示を要求するために操作するメニュー操作部が次項目要求操作を検出する毎に、メニュー項目に関する説明をメッセージとして順次音声出力する機器操作装置において、メニュー項目毎に複数のメッセージを記憶するメッセージ記憶部と、このメッセージ記憶部中に各メニュー項目について複数記憶されたメッセージから、メニュー項目毎にそれぞれ適切なメッセージを選択するメッセージ選択部とを備え、前記メッセージ記憶部及びメッセージ選択部を制御して、聴覚による効率的なメニュー操作を可能とすることを特徴とする機器操作装置。
- 前記メッセージ記憶部に、メニュー項目毎に内容の簡潔性が異なる複数のメッセージを記憶することを特徴とする請求項1記載の機器操作装置。
- ユーザがメッセージの簡潔性を各メニュー項目に対して指定するメッセージ簡潔性指定手段によって指定される簡潔性を前記メッセージ選択部が参照し、これによってメッセージを選択することを特徴とする請求項2記載の機器操作装置。
- ユーザごとに各メニュー項目についてメッセージ出力回数を計数し、あるメニュー項目に対して所定期間内に1以上の所定回数以上に達した場合、その項目に対するメッセージとして次回メッセージ出力時あるいは次回機器使用時から、より簡潔性の高いものを選択することを特徴とする請求項2記載の機器操作装置。
- メッセージ音声出力中の次項目要求操作が、1度の機器使用中に、あるいは同一ユーザに関する累積で、或るメニュー項目に対して1以上の所定回数以上あった場合、その項目に対するメッセージとして次回メッセージ出力時あるいは次回機器使用時から、より簡潔性の高いものを選択することを特徴とする請求項2記載の機器操作装置。
- 1回の機器使用の間における次項目要求操作間時間の平均値に応じて、次回機器使用時からのその項目に対するメッセージの簡潔を制御することを特徴とする請求項2記載の機器操作装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1項記載の機器操作装置を備えることを特徴とする複写機。
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JP2011048767A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Ricoh Co Ltd | 情報入力装置、情報入力方法、及び情報入力プログラム |
JP2020177261A (ja) * | 2019-04-15 | 2020-10-29 | コニカミノルタ株式会社 | 操作受付装置、制御方法、画像形成システム、及び、プログラム |
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