JP2005094171A - Icタグ認証機能付き携帯電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】認証動作時における低消費電力化を実現でき、使い勝手の良い防犯機能を備えるICタグ認証機能付き携帯電話機を提供する。
【解決手段】ユーザが携帯する携帯品に付された無線ICタグと無線通信するICタグ無線部と、電話機の操作入力時に、現在の動作モードを判定し(ステップS201−S202)、判定結果が未承認のモードであるとき、前記ICタグ無線部による無線ICタグとの無線通信に基づいて無線ICタグの識別符号の認証を行い、認証結果、正しい識別符号であるとき承認モードに変更し(ステップS203−S206)、現在の動作モードが承認モード時にのみ前記操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行する(ステップS207−S208)制御部を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話機に係り、特に不正使用時の対策を備えたICタグ認証機能付き携帯電話機に関する。
携帯電話機をどこかに置き忘れると、金品等の置忘れと同様に容易には探し出せず、また、拾った人も所有者がわからず返すのが難しい。場合によっては拾った人がそのまま拾った携帯電話機を使用することもあり、その場合に所有者は多大な料金を支払うことになる。これは特に携帯電話機が盗難に会ったときに起こり易い。このような問題への対策をもつ携帯電話機として、予め設定した暗証番号を入力した後でなければ発呼できないようにしたものがある。しかし、これでは発呼のたびに暗証番号の入力を必要とし、操作がわずらわしい。
また、携帯電話機における発呼操作の煩わしさをなくし、盗難や紛失時に不正使用されるのを防止する携帯電話機として、他の電話機からの操作により当該携帯電話機の動作モードを切り換えて動作の制限を行う携帯電話機が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかし、このような携帯電話機では、使用者が携帯電話機の紛失に気づかない場合や他の電話機等が利用できない状況であれば、動作の制限を行うための動作モードに切り替えることができない。
また、複数のICタグを使用し本人を認証する「本人確認方法及び本人確認装置」が開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、このような本人確認方法及び装置では、認証する側の装置は常に認証動作を行っており、このため消費電力が増すことになり、携帯電話機に適用した場合においてはバッテリーの持続時間が短くなる問題があった。
さらに、携帯電話機を紛失しまたは盗難にあっても不正に使用されることを防止する本人照会システムとして、ICタグを利用して本人を認証するシステムが開示されている(例えば、特許文献4参照)。しかしながら、このシステムにおいて、具体的に本人の認証を行うタイミング及び防犯モードの設定等の処理に関しては記載がなく、使い勝手の良い防犯モードの設定を望めなかった。
特願平9−312687号公報(第3頁) 特開2001−86228号公報(第3−4頁) 特開2002-269045号公報(第4頁、図1) 特開2001−325552号公報(第3−4頁)
上述したように、複数のICタグを使用し本人を認証する従来技術においては、携帯電話機に適用した場合にバッテリーの持続時間が短くなり、また、具体的に本人の認証を行うタイミング及び防犯モードの設定等の処理に関しては記載がなく、使い勝手の良い防犯モードの設定を望めなかった。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消するためになされたもので、認証動作時における低消費電力化を実現でき、使い勝手の良い防犯機能を備えるICタグ認証機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
本発明に係るICタグ認証機能付き携帯電話機は、ユーザが携帯する携帯品に付された無線ICタグと無線通信するICタグ無線部と、電話機の操作入力時に、現在の動作モードを判定し、判定結果が未承認のモードであるとき、前記ICタグ無線部による無線ICタグとの無線通信に基づいて無線ICタグの識別符号の認証を行い、認証結果、正しい識別符号であるとき承認モードに変更し、現在の動作モードが承認モード時にのみ前記操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行する制御手段とを備えたものである。
また、前記制御手段は、認証結果、正しい識別符号でないと判定した場合に、防犯モードに変更し、防犯処理を実行するものである。
さらに、前記制御手段は、現在の動作モードが防犯モードであると判定されたときに、解除操作を行うまで解除操作以外のすべての通常操作を拒絶し、その操作時に防犯処理を実行するものである。
本発明に係るICタグ認証機能付き携帯電話機は、操作入力時に、現在の動作モードを判定し、判定結果が未承認のモードであるとき、無線ICタグとの無線通信に基づいて無線ICタグの識別符号の認証を行い、認証結果、正しい識別符号であるとき承認モードに変更し、現在の動作モードが承認モード時にのみ操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行する。このため、操作時にのみ認証動作が行われて認証動作時における低消費電力化が実現でき、また、現在の動作モードが承認モード時にのみ操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行することで、承認モード時以外のモード時における操作入力を不能にして排除でき、使い勝手の良い防犯機能を備えさせることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るICタグ認証機能付き携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機108は、携帯電話機の操作を入力するための操作部101、制御部102、承認するICタグの識別符号を予め記憶している記憶部103、携帯電話機の無線部104、スピーカ105、表示部106及びICタグと無線通信するICタグ無線部107から構成されている。
ここで、ICタグ無線部107と無線通信する相手は、携帯電話機108のユーザが携帯する携帯品である、装飾部、例えば図1では指輪110に付されたICタグ109を備えるICタグ付き指輪111であり、ICタグ109は、RFID(Radio Frequency Identification)技術を利用して非接触で通信を行い、内部に搭載されたICメモリ内のデジタル情報のやり取りを通して自動識別を行うデジタルメディアで、ICタグ無線部107のアンテナから発生した電波により、ICタグに電力が生じ、その電力を利用してメモリに記憶している情報をICタグ無線部107に送信するものである。
なお、本発明に用いられる非接触ICタグ付き携帯電話機について、外部装置(例えば携帯電話機108)とのデータ通信を非接触で行うメモリ機能(個人情報等の記憶部)には、「非接触ICタグ」、「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「RFIDタグ」、「共振タグ」等と、種々の名称で表現される場合もあるので、本発明においては、代表して「非接触ICタグ」と表現し、前記のように表現されている名称のものも包含するものとする。
また、上記構成において、操作部101は、携帯電話機としての操作の他に、防犯モード(後述する図2のステップS211)の解除操作も本操作部から行う。制御部102は、操作部101、記憶部103、無線部104、スピーカ105、表示部106およびICタグ無線部107を制御する制御手段を構成するもので、複数の場合もある。記憶部103は、ICタグの識別符号と共に携帯電話機の実行コードや各種情報を記憶する。スピーカ105は、携帯電話機の着信音や音声の他に、防犯モード(後述する図2のステップS211)時に警報を鳴動させることもできる。
また、表示部106は、携帯電話機の表示の他に、防犯モード(図2のステップS211)時の表示も行える。ICタグ無線部107は、ICタグ109と無線通信を行い、ICタグ109から識別符号を受信する。ICタグ109は、個別の識別符号を保持し、無線通信によりICタグ無線部107に当該識別符号を送信する。装飾部110は、使用者にICタグ109を携帯させる際の取り付け部である。本図は指輪であるが、腕時計、ブレスレッド、手袋等であってもよく、クリップ、紐、接着剤などを用いて取り付けることができる。
次に、上記構成に係るICタグ認証機能付き携帯電話機の動作について、主に、図2に示す制御部102の処理フローチャートを参照して説明する。まず、操作部101から何らかの入力があったか否かを判定する(ステップS201)。入力があればステップS202へ、なければENDに向かう。ステップS202では、現在のモードとその終了時間を確認する。現在のモードが承認モード中であれば、ステップS207へ、防犯モード中であればステップS213へ、未承認、承認モード終了時間経過、防犯モード終了時間経過であればステップS203へそれぞれ移行する。
ここで、承認モードと防犯モードの終了時間経過を確認するのは、一連の操作の最初だけICタグの認証を行い、以降は行わないようにするためである。それにより、最初の操作以降ではレスポンスの低下を防ぐことができる。あるいは、安全性をより高めるために、個々のモードに対して終了時間を判定しない、もしくは終了時間を極端に短くすることにより、入力毎に認証することも可能である。
ステップS203では、ICタグ無線部107からICタグ109に個別の識別符号を送信するよう要求する。ステップS204では、ICタグ無線部107がICタグ109から個別の識別符号を受信したか否かを判定する。受信していればステップS205へ、未受信であればステップS210へ移行する。ステップS205では、受信した識別符号と記憶部103に保持している識別符号とを比較し、一致していればステップS206へ、不一致であればステップS210へ移行する。
ステップS206では、動作モードを承認モードに変更する。ステップS207で承認モードの終了時間を設定・更新する。本例では、承認モード中は一連の操作が終了するまでは承認モードの終了時間を再設定・更新したりするが、更新しないあるいは承認モード中に入力があった場合にステップS202からステップS208へ移行することもできる。ステップS208では、携帯電話機の操作部101からの操作入力を受け付けて、その操作入力に応じた処理を実行する。
ステップS210では、動作モードを防犯モードに変更し、ステップS211で防犯モードの終了時間を設定・更新する。そして、ステップS212で防犯処理を実行する。防犯処理とは、例えば、発着信制限、入力操作制限などの携帯電話機の動作制限や、警報鳴動、所定電話回線への自動発信、所定アドレスヘのメール通知などの外部通知、入力操作日時、場所など情報記録・保持がある。
ステップS213では、操作部101からの入力が防犯モードの解除操作か否かを判定する。記憶部103に保持した解除操作と一致していればステップS214へ、不一致であればステップS212へ移行する。すなわち、現在の動作モードが防犯モードであると判定されたときは、解除操作を行うまで解除操作以外のすべての通常操作を拒絶し、その操作時に防犯処理を実行する。本例では、防犯モードの解除を操作入力のみで行っているが、操作入力とICタグの識別符号の組み合わせ、あるいはICタグの識別符号のみで防犯モードの解除を行うこともできる。ステップS214では、動作モードを未承認モードにして終了する。
なお、本実施の形態では、携帯電話機に関してのみ記しているが、以下の例のように各種機器にも同様に応用できる。
例1)RFICタグ付き指輪とRFICタグリーダ付き銃器で、引き金を引いたときに、銃器使用者を相互認証し、認証OKの場合に発砲する銃器。
例2)RFICタグ付き指輪とRFICタグリーダ付きキーボード・マウスで、それぞれから入力があったときにパソコン使用者を相互認証し、認証OKの場合に入力を受け付けるキーボード、マウス。
例3)RFICタグ付き指輪とRFICタグリーダ付きドアで、ドアノブを回したときに、ドアを開ける人を相互認証し、認証OKの場合にドアが開くドア。(自動車も同様)
例4)RFICタグ付き指輪とRFICタグリーダ付きATM(automated teller [telling] machine)で、ATM操作をしたときに、ATM操作者を相互認証し、認証OKの場合にATMを利用可能となるATM。
例5)RFICタグ付き指輪とRFICタグリーダ付きストーブ、ガスレンジで、操作をしたときに、操作者を相互認証し、認証OKの場合に入力を受け付けるストーブ、ガスレンジ。
上述した実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
1)携帯電話機の操作時に装飾品のICタグ認証を行うこととしているので、使用者はユーザ認証を意識することなく操作でき、取扱が容易である。また、操作時に、常にユーザ認証するので、ちょっとした置忘れ等の短い時間であっても、未承認での使用を防止できる。
2)認証承認時のみ携帯電話機の操作を受け付けることとしているので、使用者はユーザ認証を意識することなく操作でき、かつ、第三者の不正使用を防止できる。
3)認証失敗時に防犯モードになることとしているので、不正使用者は回避することが困難である。単に操作防止以外にも、外部通知や操作情報記録などにより、携帯電話機探索、不正使用者探索等にも有効となる。
4)前記防犯モードになったときに、解除操作を行うまで、解除操作以外のすべての通常操作を拒絶し、その操作時に防犯処理を行うこととしているので、第三者の不正使用を防止できる。
本発明によれば、操作時にのみ認証動作が行われて認証動作時における低消費電力化が実現でき、また、現在の動作モードが承認モード時にのみ操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行することで、承認モード時以外のモード時における操作入力を不能にして排除でき、使い勝手の良い防犯機能を備えた携帯電話機として有用である。
本発明の実施の形態に係るICタグ認証機能付き携帯電話機の構成を示すブロック図である。 ICタグ認証機能付き携帯電話機の制御部102の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
101 操作部、102 制御部、103 記憶部、104 無線部、105 スピーカ、106 表示部、107 ICタグ無線部、108 携帯電話機、109 ICタグ、110 装飾部(指輪)、111 ICタグ付き指輪。

Claims (3)

  1. ユーザが携帯する携帯品に付された無線ICタグと無線通信するICタグ無線部と、
    電話機の操作入力時に、現在の動作モードを判定し、判定結果が未承認のモードであるとき、前記ICタグ無線部による無線ICタグとの無線通信に基づいて無線ICタグの識別符号の認証を行い、認証結果、正しい識別符号であるとき承認モードに変更し、現在の動作モードが承認モード時にのみ前記操作入力を受け付けて当該操作入力に応じた処理を実行する制御手段と
    を備えたICタグ認証機能付き携帯電話機。
  2. 前記制御手段は、認証結果、正しい識別符号でないと判定した場合に、防犯モードに変更し、防犯処理を実行する
    請求項1に記載のICタグ認証機能付き携帯電話機。
  3. 前記制御手段は、現在の動作モードが防犯モードであると判定されたときに、解除操作を行うまで解除操作以外のすべての通常操作を拒絶し、その操作時に防犯処理を実行する
    請求項1または2に記載のICタグ認証機能付き携帯電話機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007041770A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Nec Tokin Corp 使用者識別システム
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