JP2005093891A - 実装構造体、電気光学装置、電子機器及び実装構造体の製造方法 - Google Patents

実装構造体、電気光学装置、電子機器及び実装構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端子間の電気的短絡を回避することが可能な実装構造体、電気光学装置、電子機器及び実装構造体の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明によれば、接続端子11fが熱可塑性樹脂からなる接着層11cに沈み込むことなくバンプと接続されているので、液晶駆動用IC12と接続端子11fとが接触することがなく、接続端子11f間の電気的短絡が生じないような実装構造体3を形成することができる。また、接着層11cが熱圧着によっても軟化せず、いわば接続端子11fの土台のような役割を果たし、接続端子11fのぐらつきを極力おさえることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば携帯電話や携帯情報端末等の電子機器並びにこれら電気機器に用いられる電気光学装置、実装構造体及び実装構造体の製造方法に関する。
携帯電話や携帯情報端末等の電子機器では、例えばガラス基板間に液晶材料が保持された液晶パネルがフレキシブル基板を介して本体との間で電気的に接続されている。このフレキシブル基板上には例えば液晶駆動用ICが搭載されている。フレキシブル基板と液晶駆動用ICとの接続は、例えばフレキシブル基板上に形成された端子群と液晶駆動用ICに形成された端子群との間に異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介在させて熱圧着することが行われている(特許文献1参照)。フレキシブル基板は、一般的に、例えばポリイミド樹脂等から形成されたベース基材上に、例えばエポキシ樹脂等で形成される接着層を有する構造になっており、この接着層を介して端子がベース基材上に接着されるようになっている。
特開2002−32031号公報
しかしながら、フレキシブル基板のベース基材と端子間の接着層として例えばエポキシ樹脂等を用いた場合、熱圧着の温度によっては、この接着層が軟化し端子が接着層中に沈み込んでしまうことがある。この場合、ICの端部と端子とが接触し、端子間に電気的短絡が生じるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、かかる端子間の電気的短絡を回避することが可能な実装構造体、電気光学装置、電子機器及び実装構造体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る実装構造体は、第1の端子を有する実装部品と、前記第1の端子と接続される第2の端子が熱可塑性樹脂からなる接着層を介してベース基材上に形成された実装基材と、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記実装部品と前記実装基材との間に形成された熱硬化型接着剤とを具備する。
ここで、実装部品としては、導電性を有する例えばシリコン等で形成されており、当該実装基板と接続され、例えば電気光学パネル等を駆動させるIC等を挙げることができる。また、「接続される」とは、電気的に接続されることを含む概念であり、両電極が直接接触していなくても例えば導電粒子等を介して電気的に接続されていればここでいう「接続」に該当する。また、熱硬化型接着剤には、例えば異方性導電膜(ACF)、異方性導電ペースト(ACP)、非導電膜(NCF)、非導電ペースト(NCP)等の接着剤が含まれる。特に、ACF及びACPは多数の導電粒子を有している。
本発明では、第2の端子が熱可塑性樹脂からなる接着層に沈み込むことなく第1の端子と接続されているので、実装部品と第2の端子とが接触することがなく、第2の端子間の電気的短絡が生じないような実装構造体を形成することができる。実装部品は熱圧着により実装されるが、この熱により接着層が軟化すると、圧着するときに第2の端子が接着層に沈み込み、例えば実装部品の圧着面の縁取り部分と接触するように実装される場合がある。縁取り部分は実装部品を形成する際に圧着方向にやや出っ張るように出来てしまうものである。通常、実装部品の圧着面には絶縁膜が形成されており、外部とは電気的に絶縁されるようになっているが、出っ張っている縁取り部分には絶縁膜が形成されず、導電性を有する部分が剥き出しになっている。したがって、この縁取り部分が第2の端子と接触すると、第2の端子同士が電気的に導通され、短絡が生じてしまう。本発明では、当該縁取り部分が第2の端子と接触することがないため、第2の端子間の電気的短絡を回避できる。
本発明の一の形態によれば前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、前記熱硬化型接着剤の実装プロセスにおける最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移点よりも高いことを特徴とする。
ここで、ガラス転移点とは、樹脂の温度と弾性率との関係における弾性率の変曲点の温度であり、軟化点とは、樹脂が軟化して変形を始める温度であり、最高到達温度とは、実装プロセスにおける接合部およびその周辺の最高到達温度であり、反応開始温度とは、熱硬化型接着剤の反応が起こり始める温度である。
従って、本発明によれば、接着層を軟化させることなく熱硬化型接着剤を硬化させることができるので、第2の端子が接着層中に沈み込まず、実装部品の縁取り部分が第2の端子と接触することもなく、第2の端子間の電気的短絡を回避できる。
本発明の一の形態によれば、前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、ほぼ200℃〜270℃であることを特徴とする。熱硬化性接着剤の実装プロセスでは低くて200℃以上、高くて270℃程度の場合が多く、この範囲であれば熱硬化性接着剤の実装プロセスにおける最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移温度よりも高温となるからである。これにより、熱硬化型接着剤を加熱する際に、当該熱硬化型接着剤を確実に硬化させることができるので、良好な接続を形成することが出来る。
本発明の別の観点に係る電気光学装置は、上記実装基板と、第1の基板と第2の基板との間に電気光学材料を保持し、前記実装基材に接続された電気光学パネルとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、第2の端子間の電気的短絡がないので、接続が良好な電気光学装置を得ることができる。
本発明の別の観点に係る電子機器は、上記実装基板又は上記電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、接続が良好な電子機器を得ることができる。
本発明の別の観点に係る実装構造体の製造方法は、実装部品に設けられた第1の端子と熱可塑性樹脂からなる接着層を介して実装基材に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、硬化型接着剤を加熱して硬化させる工程においても接着層が軟化することもなく、実装部品を実装基材に圧着する工程においては第2の端子が接着層中に沈み込むこともない。
また、熱圧着により接着層が軟化すると、接着層上に形成された第2の端子がぐらついて位置ずれを生じ、第1の端子及び第2の端子の間で接続が正確にできなくなるおそれがある。本発明では、熱可塑性樹脂層が熱圧着によっても軟化せず、いわば第2の端子の土台のような役割を果たし、第2の端子のぐらつきを極力おさえることができる。これにより、端子間の接続を正確にかつ確実に行うことができる。
本発明の一の観点によれば、前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、前記熱硬化型接着剤の最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移点よりも高いことを特徴とする。これにより、接着層を軟化させることなく熱硬化型接着剤を硬化させることができる。
本発明の一の観点によれば前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、ほぼ200℃〜270℃であることを特徴とする。これにより、熱硬化型接着剤を加熱する際に、当該熱硬化型接着剤を確実に硬化させることができる。
本発明の別の観点に係る実装構造体の製造方法は、実装部品に設けられた第1の端子と接着層を介して実装基材に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記接着層のガラス転移点又は軟化点よりも低い温度で前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、接着層のガラス転移点又は軟化点よりも低い温度で熱硬化型接着剤を加熱するので、接着層として例えば熱硬化性樹脂を用いた場合には勿論のこと、エポキシ樹脂を用いた場合であっても、当該接着層を軟化させることなく熱硬化型接着剤を硬化させることができる。
本発明の別の観点に係る実装構造体の製造方法は、実装部品に設けられた第1の端子と実装基材の接着層に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記接着層を変形させる圧力よりも小さな圧力を加えることで前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、熱硬化型接着剤を加熱した後、接着層を変形させる圧力よりも小さな圧力を加えているので、加熱により接着層が軟化していても圧着によっては変形しない。これにより、例えば熱可塑性樹脂を接着層として用いた場合には勿論のこと、エポキシ樹脂等を接着層として用いた場合であっても第2の端子が接着層に沈み込むことがない。
従って、本発明によれば、端子間の電気的短絡を回避することができる。また、接着層がいわば端子の土台のような役割を果たし、端子のぐらつきを極力おさえることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る液晶装置の斜視図である。
図1に示すように、液晶装置1は、液晶パネル2と、当該液晶パネル2に接合された実装基板としての実装構造体3とを有する。ここで、液晶パネル2には、実装構造体3の他にも、バックライト等の照明装置やその他の付帯機器が必要に応じて付設される(図示省略)。なお、液晶装置1としては、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス型、パッシブマトリクス型、TFD(Thin Film Diord)アクティブマトリクス型の液晶装置などのいずれであってもよく、更に本発明は液晶装置に限らず他の電気光学装置にも適用可能である。
液晶パネル2は、シール材4を介して貼り合わされた一対の基板6a及び6bと、両基板の間隙(いわゆるセルギャップ)に封止された液晶とを有する。基板6a及び6bは、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板状部材である。基板6aの外側(液晶とは反対側)の表面には、入射光を偏光させるための偏光板8が貼り付けられる。図示を省略しているが、同様に基板6bの外側(液晶とは反対側)の表面にも偏光板が貼り付けられている。
基板6aの内側(液晶側)表面には電極7aが形成されている。一方、基板6bの内側表面には電極7bが形成されている。電極7aあるいは電極7bは、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)などの透明導電材料によって、例えばストライプ状に形成される。
また、基板6aは基板6bから張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する)を有し、その張り出し部には複数の端子9が形成されている。各端子9は、基板6a上に電極7aを形成する工程において当該電極7aと同時に形成される。したがって、端子9は例えばITOなどの透明導電材料からなる。しかしながら、透明導電材料でなくてもよい。
図2は図1に示した実装構造体3におけるA−A断面矢視図であり、図3はB−B断面矢視図である。ここでは液晶駆動用IC12については切断していない。
実装構造体3は、フレキシブル基板11と、当該フレキシブル基板11上に実装された電子部品としての液晶駆動用IC12及びチップ部品13とを有する。
フレキシブル基板11は、ベース基材11aの面上に接着層11cを介して銅(Cu)などからなる配線パターン11bが形成されたものである。ベース基材11aは、可撓性を有するフィルム状の部材であり、厚さが約10〜60μmである。厚さを上記範囲に設定するのは、60μmより厚いとフレキシブル性がなくなる(曲げにくくなる)からであり、10μmより薄いと搬送性、ハンドリング性が悪くなり、破れたり、シワになったりするおそれがあるからである。この実施形態では、特に、ベース基材11aは、熱硬化性ポリイミドからなる。
配線パターン11bは、例えば実装構造体3の一方の縁端部近傍に位置する出力用端子11dから液晶駆動用IC12に向かって延在するものや、実装構造体3の他方の縁端部近傍に位置する入力用端子11eから液晶駆動用IC12に向かって延在するもの等がある。また、配線パターン11bはフレキシブル基板11の両面に形成されたり、Cuを保護する目的でPIシートが貼られたり、複数の層状になっていたりしてもよい。
接着層11cは、ベース基材11aの表面に例えば約2〜30μmの厚さで形成されている。厚さを上記範囲に設定するのは、2μmより薄いと接着力不足になるからである。接着層11cは例えば熱可塑性樹脂等により形成される。熱可塑性樹脂を用いる場合、熱に強く高温下にあっても変形しない例えば熱可塑性ポリイミド等が好ましい。熱可塑性ポリイミドは、例えばガラス転移点又は軟化点が約200℃〜270℃のものを用いる。熱硬化性接着剤の実装プロセスでは低くて200℃以上、高くて270℃程度の場合が多く、この範囲であれば熱硬化性接着剤の実装プロセスにおける最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移温度よりも高温となるからである。ここで、ガラス転移点とは、樹脂の温度と弾性率との関係における弾性率の変曲点の温度であり、軟化点とは、樹脂が軟化して変形を始める温度であり、最高到達温度とは、実装プロセスにおける接合部およびその周辺の最高到達温度であり、反応開始温度とは、熱硬化型接着剤の反応が起こり始める温度である。
液晶駆動用IC12とフレキシブル基板11とは熱硬化型接着剤14により熱圧着されている。熱硬化型接着剤としては、例えば異方性導電膜(ACF)、異方性導電ペースト(ACP)、非導電膜(NCF)、非導電ペースト(NCP)等の接着剤が含まれる。この実施形態では、接着剤の内部に導電粒子14aを散在させたACFを用いるものとするが、いずれの接着剤を用いても本発明の実施は可能である。
また、液晶駆動用IC12の裏面12a(熱圧着面)には、フレキシブル基板11上の各配線パターン11bに通じる第2の端子としての複数の接続端子11fに接続される第1の端子としての複数のバンプ12bが設けられている。フレキシブル基板11上の各接続端子11fは、導電粒子14aを介して液晶駆動用IC12の裏面12aに設けられたそれぞれのバンプ12bと接続される。ここで、接続とは、これら接続端子11fとバンプ12b間で少なくとも電気的な導通が可能な状態をいう。
このように本実施形態によれば、接続端子11fが熱可塑性樹脂からなる接着層11cに沈み込むことなくバンプ12bと接続されているので、液晶駆動用IC12と接続端子11fとが接触することがなく、接続端子11f間の電気的短絡が生じないような実装構造体3を形成することができる。液晶駆動用IC12は熱圧着により実装されるが、この熱により接着層11cが軟化すると、圧着するときに接続端子11fが接着層11cに沈み込み、図4に示すように、例えば液晶駆動用IC12の圧着面12aの縁取り部分12cと接触するように実装される場合がある。縁取り部分12cは液晶駆動用IC12を形成する際に圧着方向にやや出っ張るように出来てしまうものである。通常、圧着面12aには絶縁膜22が形成されており、外部とは電気的に絶縁されるようになっているが、出っ張っている縁取り部分12cには絶縁膜22が形成されず、導電性を有する部分が剥き出しになっている。したがって、この縁取り部分12cが接続端子11fと接触すると、図5に示すように、接続端子11f同士が電気的に導通され、短絡が生じてしまう。本発明では、当該縁取り部分12cが接続端子11fと接触することがないため、接続端子11f間の電気的短絡を回避できる。
次に、フレキシブル基板11上に液晶駆動用IC12を実装し、その実装構造体3を液晶パネル2に接合する工程を図6に示す製造フローに基づき説明する。
まず、フレキシブル基板11にACFを貼り付け(ステップ601)、フレキシブル基板11上の搭載位置に液晶駆動用IC12を位置合わせし(ステップ602)、位置合わせした液晶駆動用IC12とフレキシブル基板11とを熱圧着して(ステップ603)、フレキシブル基板11上に液晶駆動用IC12を実装する。この場合、位置合わせの工程(ステップ602)と熱圧着工程(ステップ603)の間に仮圧着を行うようにしてもよい。
図7の曲線Mは、本実施形態で用いられる熱硬化型接着剤14について、熱圧着の加熱温度(横軸)に対する反応率(縦軸左側)を示している。曲線Mの軌跡から、熱硬化型接着剤14の反応は100℃あたりから起こり(反応開始温度)、例えば250℃当たりから飽和状態になる(最高到達温度)。したがって、熱硬化型接着剤14を軟化させて圧着するためには、100℃〜250℃で加熱することが好ましい。100℃以下では反応が十分に起こらず、熱硬化型接着剤14が十分に軟化しないからであり、250℃以上では反応が飽和しているため、それ以上温度を上げても効果はないからである。また、熱硬化型接着剤14のガラス転移点は、反応開始温度付近の100〜150℃である。
図7の曲線Nは、本実施形態で用いられる熱可塑性ポリイミドの弾性率と加熱温度との関係を示したものである。曲線Nは、反応開始温度(100℃)及び最高到達温度(250℃)の範囲ではほぼ一定値を示し、ガラス転移点又は軟化点である200℃〜270℃付近で下降する。
曲線M及び曲線Nの軌跡により、熱硬化型接着剤14の反応開始温度、最高到達温度又はガラス転移点よりも接着層11cのガラス転移点又は軟化点が高いことがわかる。なお、熱可塑性ポリイミドの弾性率がどれも図7の曲線Mや曲線Nのような挙動を示すとは限らないが、このような特性を持っていれば不具合なく実装することができる。
接着剤14を軟化させた状態から加熱ヘッドにより一定の圧力を加えると、液晶駆動用IC12がフレキシブル基板11に圧着されてバンプ12bと端子11fとが、例えば導電粒子14aを介して接続される。
次に、実装構造体3を液晶パネル2に接合する(ステップ604)。
液晶駆動用IC12が実装された実装構造体3の出力用端子11dと液晶パネル2の基板6aの張り出し部に設けられた端子9とを接合する。これにより、液晶装置1が形成される。
このように、熱圧着の際に熱硬化型接着剤14を加熱して硬化させる工程においても、接着層11cが軟化しないので、液晶駆動用IC12を実装する工程で接続端子11fが接着層11c中に沈み込むことがない。また、熱圧着により接着層11cが軟化すると、接着層11c上に形成された接続端子11fがぐらついて位置ずれを生じ、接続端子11f及びバンプ12bの間で接続が正確にできなくなるおそれがあるが、本実施形態では、接着層11cが熱圧着によっても軟化せず、いわば接続端子11fの土台のような役割を果たし、接続端子11fのぐらつきを極力おさえることができる。これにより、端子間の接続を正確にかつ確実に行うことができる。
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係る実装構造体の断面図である。この実施形態における実装構造体が第1の実施形態におけるそれと重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
フレキシブル基板11の接着層31cは、例えばエポキシ樹脂で形成されている。図8に示すように、このフレキシブル基板11に液晶駆動用IC12を実装するため熱硬化型接着剤34を加熱すると、熱硬化型接着剤34が軟化するとともに、接着層31cも軟化する。従って、接着層31cを変形させる圧力よりも小さな圧力Pを加え、接着層31cを変形させないように圧着を行うようにすれば、接着層31cが軟化していても、変形することはない。従って、端子11fが接着層31cに沈み込むことを回避することができる。
(第3の実施形態)
図9は本発明の第3の実施形態に係る実装構造体を加熱したときの接着層及び熱硬化型接着剤の特性を示すグラフである。この実施形態における実装構造体は、第2の実施形態におけるそれと同一であるため、説明は省略する。
図9の曲線Kは、熱圧着の加熱温度(横軸)に対する熱硬化型接着剤34の反応率(縦軸左側)を示している。また、曲線Lは、例えばエポキシ樹脂の弾性率と加熱温度との関係を示したものである。
曲線K、曲線Lの軌跡から、熱硬化型接着剤34の反応開始温度はTであり、最高到達温度はTであり、接着層31cの軟化点はほぼTである。
従って、接着層31cのガラス転移点又は軟化点であるTよりも低い温度で熱硬化型接着剤34を加熱することにより、接着層31cを軟化させることなく熱硬化型接着剤34を硬化させることができる。なお、この際に、熱硬化型接着剤34の反応開始温度Tよりも高い温度で加熱することが望ましい。反応開始温度以下では反応が十分に起こらないからである。
(電子機器)
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話を示す。この携帯電話600は、操作部601と、表示部602とを有する。操作部601の前面には複数の操作ボタンが配列され、送話部の内部にマイクが内蔵されている。また、表示部602の受話部の内部にはスピーカが配置されている。
上記の表示部602においては、ケース体の内部に上述の液晶装置1が実装されている。ケース体内に設置された液晶装置1は、表示窓60Aを通して表示面を視認することができるように構成されている。
なお、本発明に係る液晶装置を適用可能な他の電子機器としては、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置,ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明に係る液晶装置の実施形態の全体構成を示す概略斜視図である。 図1の線A−Aで切断し矢視方向の断面構造を模式的に示す断面図である。 図1の線B−Bで切断し矢視方向の断面構造を模式的に示す断面図である。 接着層にエポキシ樹脂を用いて熱圧着を行ったときの実装構造体の断面構造を示した縦断面図である。 接着層にエポキシ樹脂を用いて熱圧着を行ったときの実装構造体の外観を示した斜視図である。 図1に示したフレキシブル基板上に液晶駆動用を実装し、その実装構造体を液晶パネルに接合する工程を示す製造フローである。 接着層及び熱硬化型接着剤の温度特性の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る実装構造体の断面構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る実装構造体の接着層及び熱硬化型接着剤の温度特性の一例を示すグラフである。 本発明に係る電子機器の一例である携帯電話の外観を示す概略斜視図である。
符号の説明
1…液晶装置 3…実装構造体 11…フレキシブル基板 11a…ベース基材 11b…配線パターン 11c…接着層 11f…端子 12…液晶駆動用IC 12a…裏面 12b…バンプ 12c…縁取り部分 14…熱硬化型接着剤 14a…導電粒子 21c…接着層 31c…接着層 34…熱硬化型接着剤 600…携帯電話 602…表示部

Claims (10)

  1. 第1の端子を有する実装部品と、
    前記第1の端子と接続される第2の端子が熱可塑性樹脂からなる接着層を介してベース基材上に形成された実装基材と、
    少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記実装部品と前記実装基材との間に形成された熱硬化型接着剤と
    を具備することを特徴とする実装構造体。
  2. 前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、前記熱硬化型接着剤の実装プロセスにおける最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移点よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
  3. 前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、ほぼ200℃〜270℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の実装構造体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の実装構造体と、
    第1の基板と第2の基板との間に電気光学材料を保持し、前記実装基材に接続された電気光学パネルと
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の実装構造体又は請求項4に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
  6. 実装部品に設けられた第1の端子と熱可塑性樹脂からなる接着層を介して実装基材に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、
    前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程と
    を具備することを特徴とする実装構造体の製造方法。
  7. 前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、前記熱硬化型接着剤の実装プロセスにおける最高到達温度、反応開始温度又はガラス転移点よりも高いことを特徴とする請求項6に記載の実装構造体の製造方法。
  8. 前記接着層のガラス転移点又は軟化点は、ほぼ200℃〜270℃であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の実装構造体の製造方法。
  9. 実装部品に設けられた第1の端子と接着層を介して実装基材に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、
    前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記接着層のガラス転移点又は軟化点よりも低い温度で前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程と
    を具備することを特徴とする実装構造体の製造方法。
  10. 実装部品に設けられた第1の端子と実装基材の接着層に形成された第2の端子とを対面させ、前記第1の端子と前記第2の端子との間に熱硬化型接着剤を介挿する工程と、
    前記熱硬化型接着剤が軟化し、少なくとも前記第1の端子及び前記第2の端子の周囲を包囲するように、前記接着層を変形させる圧力よりも小さな圧力を加えることで前記実装部品を前記実装基材に熱圧着する工程と
    を具備することを特徴とする実装構造体の製造方法。
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