JP2005093670A - テープフィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離されたトップテープをテープ収納部内に安定して収容し、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができるテープフィーダを提供することを目的とする。
【解決手段】テープに保持された電子部品を電子部品実装装置のピックアップ位置に供給するテープフィーダにおいて、ピックアップ位置の手前でテープの上面から剥離されたトップテープ10aを導入口Aから受け入れて収納し反対側の端部設けられた排出口Dから排出するテープ収納部15の内部に、内表面がトップテープ10aに付着した粘着物に対して非貼着性を有する性質の表面処理がなされた内部カバー部材19を装着する。これにより粘着物によってトップテープ10aがテープ収納部15内に固着するのを防止して、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、テープに保持された電子部品をピッチ送りして電子部品実装装置のピックアップ位置に供給するテープフィーダに関するものである。
電子部品実装装置において、移載ヘッドのノズルのピックアップ位置に電子部品を供給する方法として、テープフィーダを用いる方法が知られている。この方法は、電子部品を保持するテープを供給リールから引き出し、電子部品の実装タイミングに同期させてピッチ送りしてノズルに供給するものである。テープの上面には、電子部品の保護と脱落防止のためトップテープが貼着されており、トップテープはピックアップ位置に送られる手前でベーステープの上面から剥離される。そして剥離されたトップテープはテープ送り方向と反対方向に折り返されて送りローラなどに挟まれて送られ、トップテープを収容するテープ収納部内に導かれる(例えば特許文献1参照)。そしてテープ収納部がトップテープで満杯になると、テープ収納部を開放して内部のトップテープを取り出すテープ排出作業が行われる。
特開2000−114778号公報
しかしながら、上述のようなテープ収納部を備えたテープフィーダには、トップテープの排出に関して、次のような不具合が発生している。トップテープとベーステープとは接合されており、前述のようにトップテープはベーステープから剥離された後にテープ収納部に送り込まれる。接合は熱圧着によるものや貼着剤によるものなどがある。貼着剤による接合のものは、粘着層の性状や厚みによっては、剥離後のトップテープに粘着層が残留している場合がある。
そして粘着層が付着した状態のトップテープがテープ収納部内に送り込まれると、トップテープがテープ収納部の内面に粘着し、トップテープの送りを妨げる。このようなトップテープの送り異常が発生すると、テープフィーダの動作が正常に行われず、部品吸着ミスなどの重大な動作異常を誘発するおそれがある。
そこで本発明は、剥離されたトップテープをテープ収納部内に安定して収容し、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができるテープフィーダを提供することを目的とする。
本発明のテープフィーダは、電子部品を保持したテープをピッチ送りすることにより電子部品を電子部品実装装置のピックアップ位置に供給するテープフィーダであって、前記テープの上面に電子部品を覆って貼着されピックアップ位置の手前で前記テープの上面から剥離されたトップテープを前記テープ送り方向と反対方向に送るトップテープ送り手段と、このトップテープ送り手段によって送られたトップテープを導入口から受け入れて収納し導入口と反対側の端部にトップテープ排出用の排出口が設けられたテープ収納部と、このテープ収納部の内表面を前記トップテープに付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面で被覆する内部カバー部材とを備えた。
本発明によれば、テープの上面から剥離されたトップテープを受け入れて収納するテー
プ収納部の内表面を、トップテープに付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面で被覆することにより、剥離されたトップテープをテープ収納部内に安定して収容し、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のテープフィーダが装着される電子部品実装装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態のテープフィーダの側面図、図3は本発明の一実施の形態のテープフィーダの機構説明図、図4は本発明の一実施の形態のテープフィーダのテープ収納部の構造説明図、図5は本発明の一実施の形態のテープフィーダのテープ収納部におけるテープ収容動作の動作説明図である。
まず図1を参照して電子部品実装装置について説明する。図1において、電子部品実装装置1は、2つの実装ステージ2を備えている。上流側の実装ステージ2には、側面に設けられた基板搬入口3より基板4が搬入される。図示しない搬送路上で位置決めされた基板4に対して、部品供給部5からピックアップされた電子部品が実装される。
部品供給部5には、複数台のテープフィーダ8が装着される。テープフィーダ8は、部品供給部5に設けられたフィーダベース6上に多数台が並列に配置され、台車7上に搭載された供給リール9から電子部品を保持したテープを引き出してピッチ送りする。これにより、電子部品は各実装ステージ2の電子部品のピックアップ位置に供給される。
次に図2を参照してテープフィーダ8の全体構造を説明する。図2に示すように、テープフィーダ8はフィーダベース6上面に本体部8aの下面を沿わせた形で装着され、本体部8aから下方に突出して設けられた係止部8bをフィーダベース6の端部に係止させることによりテープフィーダ8が固定される。係止部8bには、テープフィーダ8の電源や制御信号などの電気配線を電子部品実装装置1の電気回路と接続するためのコネクタが内蔵されており、テープフィーダ8をフィーダベース6に装着することにより、電気的な接続が完了するようになっている。
図2において、テープフィーダ8の前端部(図2において右側)には、スプロケット11が配設されている。スプロケット11の歯はテープ10に定ピッチで設けられたテープ送り用の孔部10d(図3参照)に噛み合い、テープ送り機構12よってスプロケット11がピッチ回転することにより、ベーステープ10b上にトップテープ10aを貼着した構成のテープ10をピッチ送りする。このテープ送りにより、供給リール9からテープ10が引き出される。引き出されたテープ10は、テープフィーダ8の後端部に設けられたテープガイド16によってガイドされてテープ導入孔8cから本体部8a内に導かれ、テープ送り経路8dに沿って前方へ送られる。
テープフィーダ8の先端部は移載ヘッド17による電子部品のピックアップ位置となっており、送られてきたテープ10は先端部上面に設けられた押さえ部材13の下方をピッチ送りされる。このピッチ送りの途中で、押さえ部材13に設けられた開口部13aを介して、ベーステープ10bの凹部10c内に保持された電子部品18が移載ヘッド17によってピックアップされる。電子部品18のピックアップに先だって、ベーステープ10bの上面からトップテープ10aが剥離され、後方へ折り返されてトップテープ送り機構14によってテープ収納部15内に収納される。
次に、テープ送り機構12およびトップテープ送り機構14について、図3、を参照して説明する。図3において、テープ10をピッチ送りするスプロケット11は、モータ20によって回転駆動される。スプロケット11はピッチ送り動作に対応した間欠回転動作
を行い、間欠回転時の回転停止位置の位置決めは、位置決め機構23によって機械的に行うか、またはモータ20の回転を制御して規定の角度で停止させることにより行われる。スプロケット11の外周にはピン11aが定ピッチで設けられており、テープ10に設けられた孔部10dにピン11aが嵌合した状態でスプロケット11が回転することにより、テープ送りが行われる。
移載ヘッド17によるピックアップ位置の手前には剥離部材13bが配設されており、前方(図面において右方)に送られるテープ10の上面から、トップテープ10aが剥離部材13bによって剥離され後方へ折り返される。折り返されたトップテープ10aは、トップテープ送り機構14の回転送り部材33,34によってテープ収納部15内に送り込まれる。回転送り部材33,34の回転駆動は、モータ30の回転をベベルギア31,伝動ギア部材32を介して回転送り部材34に伝達することによって行われる。
回転送り部材33,34の手前側には、可動なテンションローラ36を備えたテンション機構35が配設されている。テンションローラ36はガイドローラ37と同軸の支点を有するレバー部材38aによって保持されており、剥離されたトップテープ10aは、ガイドローラ37の上側、テンションローラ36の下側を周回して後方に導かれる。レバー部材38aと一体のアーム38bにはスプリング39が結合され、レバー部材38a、アーム38bはスプリング39によって常に下方へ付勢されている。これにより、トップテープ10aにはテンションローラ36によってテンションが付与される。
テンション機構35の位置においてトップテープ10aに弛みが生じると、テンションローラ36が下方に移動する。これとともにアーム部材38bがスプリング39の付勢力によって回転し、先端に設けられたドグ38cが下方に変位する。そしてこの変位をフォトスイッチ40によって検出することにより、トップテープ10aの弛みが検出される。弛みが検出されたならば、直ちにモータ30が回転駆動され、これにより弛んだトップテープ10aはテープ収納部15内へ送り込まれ、所定のテープテンションが保たれる。
次に図4を参照して、テープ収納部15について説明する。図4(a)はテープ収納部15の横断面(テープ送り方向と直交する方向の断面)および縦断面を示している。縦断面で示すように,テープ収納部15は、水平な天井面15a、天井面15aと対向する水平な内底面15cおよび内底面15cと連続して傾斜した内底面15bを備えた形状となっている。
天井面15a、内底面1bの右端部には、回転送り部材33,34によって送られるトップテープ10aを導き入れる導入口Aが設けられており、導入口Aの反対側の端部には、トップテープ排出用の排出口Dが設けられている。内底面15bは、導入口Aを介して導き入れられたトップテープ10aを排出口Dに向かって導く導入部Bとなっており、内底面15cは、内底面15bを通過して送られたトップテープ10aを収納して所定量を貯留する収納部Cとなっている。すなわち、テープ収納部15は、内部の高さ寸法が導入口Aから排出口Dに向かって増大する末拡がり形状となっている。
テープ収納部15の端部の排出口Dには、排出口Dを塞ぐ蓋部材15dが設けられており、蓋部材15dは下端部に設けられたヒンジ15e廻りに回転することにより開閉自在となっている。テープ収納部15の上端部にはマグネット15fが設けられており、蓋部材15dの上端部がマグネット15fの磁力に吸着されることにより、蓋部材15dは排出口Dを塞いだ閉状態となる。そして蓋部材15dに対して内側からマグネット15fの吸磁力を越える荷重を作用させることにより、蓋部材15dはヒンジ15eを支点として回転し、開状態となる(図5(c)参照)。
テープ収納部15の内部空間には、図4(b)に示すように、内表面を被覆する内部カバー部材19が装着される。内部カバー部材19は、金属薄板を天井面15a,内底面15b、15cに沿った形状に成形した細長い箱状部材であり、長手方向の両側端にはテープ収納部15の導入口A,排出口Dに対応した開口部19a、19bが設けられている
内部カバー部材15の内面側には、トップテープ10aに残留して付着した粘着物、すなわちベーステープ10bとトップテープ10aとの間に介在していた接着層が部分的に剥離して付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面処理が施されている。このような表面処理としては、金属薄板表面に形成された微細な凹部内に、フッ素樹脂系材料やシリコーン樹脂系材料などの非粘着性材料を固定する方法(例えば特開2000−158157号公報参照)などを用いることができる。すなわち内部カバー部材19は、テープ収納部15の内表面をトップテープ10aに付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面で被覆する形でテープ収納部15に装着される。
次に図5を参照して、テープ収納部15内にトップテープ10aを収容するテープ収容動作について説明する。図5(a)は、内表面を内部カバー部材19によって被覆された状態のテープ収納部15内に対して、トップテープ10aを回転送り部材33,34によって送り込み始めた状態を示している。最初は線状態で送り込まれたトップテープ10aは、内面との接触やテープ相互の絡み合いなどによる抵抗を受けることにより腰折れを生じて撓み、やがて多量のトップテープ10aが密集した塊状態となる。
そしてこの塊は、テープ送り力Fによってテープ収納部15内を排出方向に移動する。このテープ送り力Fは、高密集度の塊状態となったトップテープ10aが内部カバー部材19の内面に対して及ぼす弾発力の反力により生じる。この後トップテープ10aの送り込みを継続すると、やがて先頭のトップテープ10aの塊は、図5(b)に示すように、マグネット15fによって閉じられた蓋部材15dの内側に到達する。そしてさらに送り込みを継続することにより、蓋部材15dの内側近傍のトップテープ10aの密集度が次第に増大し、これにつれてトップテープ10aの塊が扉部材15dに対して及ぼす弾発力F1も同様に増大する。
そしてこの弾発力F1の合力がマグネット15fの吸磁力を超えると、図5(c)に示すように蓋部材15dはマグネット15fの吸引力から離脱してヒンジ15eを支点として回転し、開口部19bが開放された開状態となる。これにより、テープ収納部15内部に収容されていたトップテープ10aはひとりでに排出口Dから外部にこぼれ落ち、トップテープ10aの排出が行われる。
このテープ収容動作において、テープ収納部15の内部空間には内部カバー部材19が装着されており、テープ収納部15の内表面をトップテープ10aに付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面で被覆した形態となっていることから、塊状態のトップテープ10aが排出方向に移動する際に、トップテープ10aが粘着物によって固着して移動を妨げる状態が発生しない。したがって、剥離されたトップテープ10aは常にテープ収納部15内に安定して収容さ、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができる。
本発明のテープフィーダは、剥離されたトップテープをテープ収納部内に安定して収容し、トップテープ送り異常に起因する不具合を防止することができるという効果を有し、テープに保持された電子部品をピッチ送りして電子部品実装装置のピックアップ位置に供給する用途に有用である。
本発明の一実施の形態のテープフィーダが装着される電子部品実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態のテープフィーダの側面図 本発明の一実施の形態のテープフィーダの機構説明図 本発明の一実施の形態のテープフィーダのテープ収納部の構造説明図 本発明の一実施の形態のテープフィーダのテープ収納部におけるテープ収容動作の動作説明図
符号の説明
1 電子部品実装装置
6 フィーダベース
8 テープフィーダ
9 供給リール
10 テープ
10a トップテープ
12 テープ送り機構
14 トップテープ送り機構
15 テープ収納部
17 移載ヘッド
19 内部カバー部材
A 導入口
B 導入部
C 収納部
D 排出口

Claims (1)

  1. 電子部品を保持したテープをピッチ送りすることにより電子部品を電子部品実装装置のピックアップ位置に供給するテープフィーダであって、前記テープの上面に電子部品を覆って貼着されピックアップ位置の手前で前記テープの上面から剥離されたトップテープを前記テープ送り方向と反対方向に送るトップテープ送り手段と、このトップテープ送り手段によって送られたトップテープを導入口から受け入れて収納し導入口と反対側の端部にトップテープ排出用の排出口が設けられたテープ収納部と、このテープ収納部の内表面を前記トップテープに付着した粘着物に対して非貼着性を有する表面で被覆する内部カバー部材とを備えたことを特徴とするテープフィーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8489220B2 (en) 2009-04-01 2013-07-16 Samsung Techwin Co., Ltd. Variable tape feeder

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