JP2005092934A - 光記録媒体および光再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録データにマスクパターンを適宜組み合わせることにより、一つのホログラムパターンに複数のデータを光学的に多重化し、上下面から外部に導かれる散乱光を同時に読み取ることで多重化データを迅速且つ円滑に読み取り得る、光記録媒体およびその再生装置を提供する。
【解決手段】 マスク306a、306bをそれぞれ再生対象情報に対応したマスクパターンに設定する。これにより、たとえば、CCD305aには、第1の再生対象情報に応じたホログラム像が結像し、また、CCD305bには、第2の再生対象情報に応じたホログラム像が結像する。これらホログラム像をCCD305a、305bにて撮像処理することにより、第1、第2の再生対象情報の読み取り処理が行われる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光記録媒体および光再生装置に関し、特に、平面光導波路ホログラムを積層したカード型光記録媒体およびその再生装置に用いて好適なものである。
平面光導波路ホログラムを積層したカード型光記録媒体として、たとえば、特許文献1に記載の技術が知られている。
かかるカード型光記録媒体には、所定の情報をホログラムパターンとして保持する複数の情報記録層が積層して配列されており、所定の情報記録層にレーザ光を入射すると、この記録層に形成されたホログラムパターンによってレーザ光が散乱され、この散乱光がカード型光記録媒体の上面または下面から出射される。そして、出射された散乱光を、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子によって受光することで、当該記録層に保持された情報が再生される。
このカード型光記録媒体を再生する再生装置には、記録層に側方からレーザ光を入射させるための光ヘッドが配備されている。また、この光ヘッドには、記録層に対する収束ビームの積層方向のズレを補正するためのアクチュエータが配備されており、積層方向のズレ量に応じたエラー信号に従って、アクチュエータを駆動することで、再生対象の記録層に収束光が位置付けられる。
特開2000−155960号公報
かかるカード型光記録媒体では、その上下面を光透過にすれば、記録層のホログラムによって散乱された光を上下面両方から外部に導くことができる。この場合、上下面から出射されたそれぞれの散乱光を再生用に利用することも可能である。しかし、上下面から出射される散乱光は、それぞれ同一のホログラム像をCCD上に結像することから、通常は、片方の散乱光のみが再生に利用される。双方の面からの散乱光を利用しようとすると、撮像素子等の配置が別個に2つ必要となり、その分、構成の複雑化、コストの上昇、装置の大型化等の問題が発生する。よって、これまでは、上記従来例の如く、片方の散乱光のみが利用されるのが一般的であった。
しかし、一つのホログラムパターンに複数種類のデータを光学的に多重化できれば、上下両面からの散乱光をそれぞれ再生用に用いることによるメリットも生じ得る。つまり、双方の面からの散乱光から2種類の多重化データを同時に読み取ることにより、読み取り速度を大幅に引き上げることができる。
そこで、本発明は、一つのホログラムパターンに複数のデータを光学的に多重し、上下面から外部に導かれる散乱光を同時に読み取ることで多重化データを迅速且つ円滑に読み取り得る、光記録媒体およびその再生装置を提供することを課題としている。
本発明は、一つの記録層に多重化される記録データに対しそれぞれマスクパターンを組み合わせ、これら記録データとマスクパターンに基づいて、当該記録層のホログラムパターンを設定するものである。
記録層にレーザ光を入射すると、ホログラムパターンに応じた散乱光がカード型光記録媒体の上下面から同時に出射される。この散乱光を、再生対象の記録データに対応付けられたマスクパターンを介して撮像手段に照射すると、再生対象の記録データに応じたホログラム像が撮像手段に結像される。ここで、マスクパターンは、カード型光記録媒体と撮像手段との間に介在するマスク手段によって設定される。
よって、カード型光記録媒体の上下面からの散乱光を受光する撮像手段を散乱光毎に準備し、さらに、それぞれの撮像手段とカード型光記録媒体との間にマスク手段を配すれば、両マスク手段のマスクパターンを相違させることにより、2種類の多重化記録データに応じたホログラム像を、それぞれの撮像手段に結像させることができる。これにより、2種類の多重化データを同時に読み取り再生することができる。
ここで、ホログラムパターンに多重化される記録データは、主データのみならず、主データとその制御データとすることもできる。たとえば、多重化される主データをそれぞれ個別のキーコードによってスクランブルし、スクランブル後の主データと当該キーコードに関する制御データを、当該ホログラムパターンに多重化するようにする。この際、カード型光記録媒体の上下面に配されたマスク手段のうち、一方をキーコード読み取り用に設定し、他方を再生対象の主データ読み取り用に設定することで、キーコードの読み取り処理と主データの読み取り処理を同時に行うことができる。これにより、セキュリティを確保しながら主データの再生を円滑且つ迅速に行うことができる。
本発明では、各記録層に多重化されたデータとそのマスクパターンとの対応関係を規定する情報が再生の際に必要となる。この情報は、たとえば、当該カード型記録媒体にインデックス情報記録用の記録層を設定し、この記録層に記録しておくようにすれば良い。
各請求項に係る発明の特徴は、それぞれ以下に示すとおりである。
請求項1の発明は、複数の情報記録層が積層方向に配列されていると共に、前記積層方向に垂直な方向から前記情報記録層にレーザ光が入射されることにより各情報記録層に記録された情報が再生される光記録媒体において、前記各情報記録層に配されたホログラム手段と、当該ホログラム手段によって散乱されたレーザ光を上下面から外部に出射するための透光手段とを有している。ここで、前記ホログラム手段は、これに多重化される数種の情報と、これら各情報に組み合わされ前記外部に出射されるレーザ光をマスクするマスクパターンとに基づいて設定されたホログラムパターンを備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光記録媒体において、前記多重化される情報は、暗号化された主情報と、当該暗号化に用いられたキー情報とを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の光記録媒体において、前記情報に組合されるマスクパターンは、予め準備されたマスクパターン群中の何れかが設定され、前記記録層のうち予め設定された記録層に、前記多重化された情報とこの情報に組み合わされたマスクパターンとの対応関係を規定するインデックス情報が記録されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光記録媒体において、前記インデックス情報は、前記マスクパターン群中における各マスクパターンの順位を所定の変換規則に従って並べ替えた後の順位にて、前記組み合わされたマスクパターンを特定することを特徴とする。
請求項5の発明は、多重化される数種の情報とこれら各情報に組み合わされるマスクパターンとに基づいて設定されたホログラムパターンを保持する記録層と、この記録層に対してレーザ光を記録層に平行な方向から入射させたときに前記ホログラムパターンによって散乱されたレーザ光を記録層に垂直な2方向から外部に出射させるための透光手段とを有する光記録媒体を再生する光再生装置であって、前記記録層にレーザ光を入射させるための光ヘッドと、前記記録層に垂直な2方向から外部に出射されたそれぞれの光を受光して読み取りデータを出力する第1および第2の受光処理手段と、前記第1および第2の受光処理手段からの読み取りデータを復調処理する復調処理手段と、前記第1および第2の受光処理手段と前記光記録媒体との間に介在すると共にそのマスクパターンが変更可能な第1および第2のマスク手段と、前記第1および第2のマスク手段のマスクパターンを再生対象の情報に対応したマスクパターンに設定するマスクパターン設定手段とを有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の光再生装置において、前記多重化される情報は、暗号化された主情報と、当該暗号化に用いられたキー情報とを含み、前記マスクパターン設定手段は、第1のマスク手段を主情報の読み取りのためのマスクパターンに設定すると共に、第2のマスク手段をキー情報読み取りのためのマスクパターンに設定し、前記復調処理手段は、前記第1の受光処理手段からの主情報読み取りデータを、前記第2の受光処理手段からのキー情報読み取りデータを用いて復号する手段を含むことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1または2に記載の光再生装置において、前記情報に組合されるマスクパターンが予め準備されたマスクパターン群中の何れかであって、前記光記録媒体の記録層のうち予め設定された記録層に、前記多重化された情報とこの情報に組み合わされたマスクパターンとの対応関係を規定するインデックス情報が記録されている場合、前記マスクパターン設定手段は、当該インデックス情報に基づいて、再生対象情報のマスクパターンを第1または第2のマスク手段に設定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の光再生装置において、前記インデックス情報が、前記マスクパターン群中における各マスクパターンの順位を所定の変換規則に従って並べ替えた後の順位にて、前記組み合わされたマスクパターンを特定するものである場合、前記マスクパターン設定手段は、再生対象情報のマスクパターンとしてインデックス情報から取得したマスクパターンの順位を前記変換規則に従って元の順位に逆変換し、これにより得られた順位のマスクパターンを当該再生対象情報のマスクパターンとして前記第1または第2のマスク手段に設定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5に記載の光再生装置において、一つのファイルが複数の多重化データから構成されているかを判別するファイル判別手段と、前記ファイル判別手段の判別手段に基づいて、前記第1および第2の受光処理手段と前記マスクパターン設定手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、一つのファイルが複数の多重化データから構成されているとき、対応するマスクパターンを前記第1および第2のマスク手段に設定するようマスクパターン設定手段を制御するとともに、前記第1および第2の受光処理手段に処理動作を実行せしめ、一つのファイルが一つの多重化データから構成されているとき、対応するマスクパターンを前記第1および第2のマスク手段の何れかに設定するようマスクパターン設定手段を制御するとともに、前記第1および第2の受光処理手段のうちマスクパターンが設定された方のマスク手段からの光を受光する受光処理手段に処理動作を実行せしめることを特徴とする。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
但し、以下に示す実施の形態はあくまでも本発明の一実施の形態であって、本発明に係る各構成要件の用語の意義は以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明によれば、記録データとマスクパターンの組み合わせからホログラムパターンを設定する手法を用いたことにより、一つのホログラムパターンに複数種類のデータを多重化でき、また、ホログラムパターンによって散乱された光を記録層に垂直な2方向から外部に導く手段を光記録媒体に配したことにより、多重化された2種類のデータを、それぞれの受光処理手段によって同時に読み取り処理することができ、これにより、再生処理の迅速化を図ることができる。
また、暗号化された主情報と暗号化の際に用いたキー情報を一つのホログラムパターンに多重化することにより、主情報のセキュリティを高めながら、円滑且つ迅速な再生処理を実現することができる。さらにこの際、各情報に組み合わされたマスクパターンを所定の変換規則に従って並べ替える処理を追加すれば、当該変換規則を特定できない限り主データの読み取り再生が適正に行われず、よって、さらなるセキュリティの向上を図ることができる。
その他、本発明の効果は、実施の形態に記載の具体的構成例の説明からも把握することができよう。
図1は、実施の形態に係る光カード100の上面図である。
光カード100は、複数の記録層を積層した積層構造を透明基板内に内包した構成を有している。それぞれの記録層は平面光導波路として形成されており、その導波路内に、記録情報に応じたパターンのホログラムが形成されている。ここで、記録層のホログラムは、図中のホログラム領域101に対応する位置に形成されている。
また、各記録層には、当該記録層が初期位置から何層目に当たるかを示すアドレス情報がアドレスマーク102として記録されている。図示の如く、アドレスマーク102は7つの領域からなっており、これら各領域にはアドレス情報に応じて選択的にホログラムが形成されている。すなわち、ホログラムが形成されている領域と形成されていない領域の組み合わせによってアドレス情報が保持されている。たとえば、ホログラムが形成されている領域を“1”とし、形成されていない領域を“0”としてアドレスを2進数にて保持させれば、アドレスマーク102によって0から27(=128)のアドレスを各記録層に付することができる。
なお、後述の光ヘッドには、これら各領域に対向するようにして7つの光センサが配されている。各領域のうち、ホログラムが形成された領域からは対応する光センサに散乱光が導かれ、電気信号が出力される。何れの光センサから電気信号が出力されたかを検出することで、レーザ光が入射されている記録層のアドレス(記録層番号)が識別される。
図2は、ビーム入射口103側から見た光カード100の側面図である。図示のとおり、光カード100の記録層は、コア104とクラッド105を積層して形成されている。ビームは、コア104に入射され、コア104内に形成されたホログラムによって散乱される。
また、コア104の両側縁にはサーボ用反射膜106が形成されている。後述する光ヘッドから収束されたビームは、再生対象のコアに入射されると共に、このコアの両側縁に配されたサーボ用反射膜106にも照射される。そして、サーボ用反射膜106からの反射光を受光することによって、積層方向に対する収束ビームの位置ずれが検出され、補正される。
図3は、ホログラムによって散乱された散乱光とマスクおよびCCDとの関係を示す概念図である。同図(a)はマスクのパターンがパターン1に設定されたときの状態を示し、同図(b)はマスクのパターンがパターン1からパターン2に変更されたときの状態を示す。なお、マスクは、例えば液晶シャッターによって構成されており、制御信号によって光透過領域が適宜変更される構成とされている。また、それぞれのマスクパターンは予め準備されたマスクパターン群中の何れかとされる。各マスクパターンは、たとえばパターン番号等のIDによって管理されている。
同図に示す如く、同図(a)と(b)とでは、ホログラムによって散乱された散乱光の内、マスクの透過領域を通過する散乱光が相違している。すなわち、同図(a)では、実線で示す散乱光が透過領域を透過し、点線で示す散乱光がマスクによって遮断される。他方、同図(b)では、同図(a)の実線で示す散乱光がマスクによって遮断され、これに代えて同図(a)の点線で示す散乱光が透過領域を透過している。
このように、マスクパターンを切り替えることで、透過される散乱光が相違することとなり、よって、同図(a)の場合と同図(b)の場合とでは、CCDによって撮像処理される散乱光のホログラム像が相違する。このためCCDからはそれぞれ相違するCCD信号が出力されることとなる。このように、マスクパターンを切り替えることで、同一のホログラムから数種のデータを再生できる。換言すれば、同一のホログラムに数種のデータを多重化することができる。
ここで、ホログラムのパターンは、多重化するデータとマスクパターンをもとにパターン設定演算処理を実行することにより算出される。このとき、それぞれの多重化データがどのマスクパターンに対応付けられたかは、たとえば、当該光記録カードに予め準備されたインデックス層(インデックス情報を保持した記録層)にホログラムとして記録される。具体的には、記録層番号(アドレス情報)と、多重化データのID(ファイル名等)と、当該多重化データに適用されたマスクパターンのID(パターン番号等)とが互いに対応付けられてインデックス層に記録される。再生時には、まずこのインデックス層が読み取られメモリに記憶される。そして、各記録層の再生の際に参照され、インデックスに応じたマスクパターンが適宜設定される。
図4に、ホログラムパターン設定処理の流れを概念的に示す。
記録データ列(同図a)は、所定ビット数毎に2次元符号化処理(同図では、記録データ3ビット毎に、縦3ビット×横4ビット=12ビットに2次元符号化変換)を施され、順次メモリ上にマッピングされる(同図b)。ここで、メモリは、再生装置側のCCD撮像領域に対応した記憶領域(以下、CCD記憶領域という)を備えている。このCCD記憶領域は、予め、一つの記録層に多重可能なデータ数分だけ、メモリ上に準備されている。
2次元符号化された記録データは、当該CCD記憶領域中、対応するブロック領域(同図では、縦3ビット×横4ビットで区画される領域)に順次格納される。そして、一つのCCD記憶領域に対する格納処理が終了すると、次のCCD記憶領域に対する2次元符号化データの格納処理が実行される。かかる格納処理は、当該記録層に記録すべき記録データが終了するまで、あるいは、当該記録層に対し準備されたCCD記憶領域が使い尽くされるまで実行される。
しかして、当該記録層に記録すべき2次元符号化データ群(同図c)が生成されると、当該2次元符号化データ群と予め準備されたマスクパターン群(同図d)をもとにパターン設定のための演算処理がなされる。すなわち、2次元符号化データ群中の各データとマスクパターン群中の各マスクパターンとを組み合わせ、何れの符号化記録データも再生可能な一つのホログラムパターンが演算により算出される(同図e)。
このようにして算出されたホログラムパターンは、当該記録層のホログラムパターンとして設定される。なお、当該ホログラムパターンを設定したときの各記録データとマスクパターンの組み合わせに関するデータは、上記の如く、インデックス層に記録される。
図5は上記光カード100から情報を読み出す光ヘッド200の上面図、図6は図5のA−A'断面図である。
ベース201上にはフレーム202が装着されており、フレーム202の支持部203に、8本の板バネ204を介して、レンズホルダ205が上下方向に変位可能に支持されている。レンズホルダ205にはミラーレンズ206が装着されており、また、レンズホルダ205のミラーレンズ装着位置には、ミラー304からミラーレンズ206に向かうビームを遮断しないように、開口が形成されている。さらに、レンズホルダ205の側縁には一対のコイル207が装着されている。
また、ベース201には、コイル207に介挿されるようにして、一対のU字状ヨーク208が装着されている。ヨーク208の内面には、コイル207の外周面に対向するようにして、マグネット209が固着されている。しかして、コイル207は、マグネット209とヨーク208との間に形成された磁気ギャップに介挿され、コイル207に電流を流すことにより、レンズホルダ205が上方向または下方向の駆動される。
また、フレーム202には、光カード100の側縁を支持する一対のガイド210が形成されている。ガイド210は、光カード100を挿入しやすいようにその前端部にテーパが形成されている。また、ガイド210のギャップは、光カード100の厚みよりも少許だけ大きく設定されている。
さらに、フレーム202には、半導体レーザ301、コリメータレンズ302、ハーフミラー303、ミラー304が装着されている。半導体レーザ301は、断面楕円状の出射ビームの長軸が水平になるように配置されている。また、フレーム202のハーフミラー装着位置には、ハーフミラー303から2分割光センサ307へ向かうビームを遮断しないように、開口が形成されている。なお、ベース201には、ハーフミラー303によって反射されたビームを受光し得る位置に、センサ支持部材308に支持された2分割光センサ307が装着されている。
また、フレーム202には、CCD305aが装着されており、このCCD305aの上面位置に液晶マスク306aが配されている。CCD305aと液晶マスク306aは、光カード100の下面側のホログラム領域101(図1参照)に臨む位置に配されている。光カード100に入射されたビームのうち、当該ホログラム領域101にて散乱され下方に出射された光は液晶マスク306aによって一部が遮光される。液晶マスク306aを通過した散乱光はCCD305aによって受光される。
同様に、フレーム202には、光カード100の上面側のホログラム領域101に臨む位置に、液晶マスク306bとCCD305bが配されている。光カード100に入射されたビームのうち、当該ホログラム領域101にて散乱され上方に出射された光は液晶マスク306bによって一部が遮光される。液晶マスク306bを通過した散乱光はCCD305bによって受光される。
さらに、フレーム202には、上記アドレスマーク102を構成する7つのホログラム形成領域に対向する位置に7つの光センサ309が配されている。それぞれの光センサ309は、対応するホログラム生成領域にホログラムが形成されている場合に、その散乱光を受光して電気信号を出力する。
半導体レーザ301から出射されたビームは、コリメータレンズ302によって、図示のような平行ビームとされる。そして、ハーフミラー303およびミラー304を介してミラーレンズ206に導かれ、光カード100のビーム入射口103から再生対象のコア104に収束される。
収束されたビームのうち、コア104内に進入したビームは、コア104内に形成されたホログラム101またはアドレスマーク102によって散乱され、その一部が光カード100の上面および下面から出射される。
このうち、ホログラム101によって散乱され光カード100の下面から出射されたビームは、上記の如くCCD305aによって受光され、また、上面から出射されたビームは、上記の如くCCD305bによって受光され、それぞれ電気信号に変換される。変換された電気信号は、後述の再生回路に供給され、所定の情報に再生される。
また、アドレスマーク102によって散乱され光カード100の下面から出射されたビームは、上記の如く光センサ309によって受光され電気信号に変換される。変換された電気信号は、アドレス検出回路に供給されアドレス情報(記録層番号)として再生される。上記の如く、アドレスマーク102によってアドレス情報が2進数(ホログラムが形成されている領域が“1”、形成されていない領域が“0”)として保持されている場合、アドレス検出回路は、7つの光センサー309からの電気信号の有無から7桁の2進数を取得し、これを10進数に変換する処理を行うことによって、当該記録層のアドレス情報(記録層番号)を再生する。
一方、コア104に収束されたビームのうち、コア104の両側縁に配されたサーボ用反射膜106によって反射されたビームは、入射時の光路を逆行し、ハーフミラー303にて下方に反射され、2分割光センサ306にて受光される。
ここで、2分割光センサ306は、収束ビームがコア104に適正に入射しているときにサーボ用反射膜106からの反射ビームが2分割された各センサに等しく掛かり、また、収束ビームが積層方向の何れか一方(上方向または下方向)にずれたときに2分割された片方のセンサの方に反射ビームが多く掛かるよう配置されている。したがって、各センサからの出力を減算処理することによって、コア104に対する収束ビームのずれ方向およびずれ量を検出でき、これに応じて収束ビームを上下方向に変位させることにより、収束ビームをコア104に正しく位置付けることができる。
具体的には、各センサからの出力を差動増幅器にて減算した後、フィルタによってノイズを除去してエラー信号を生成し、これをドライバに供給する。ドライバは、供給されたエラー信号に応じたドライブ信号を生成し、これをコイル207に供給する。しかして、当該コイル207が装着されたレンズホルダ205の端部が駆動され、コア104に対する当該端部の位置ずれが補正される。
図7に、上記光カード100を再生する光再生装置の回路構成例を示す。
なお、同図には、便宜上、光カード100から読み出した情報を再生する再生回路と、液晶マスク306a、306bを制御する液晶コントローラの構成のみを示し、積層方向における収束ビームの位置ずれを補正するためのサーボ回路やアドレス検出回路等の構成は図示省略している。
ここで、CPU14は、初期動作時にインデックス層から読み取り記憶されたインデックス情報を参照して、再生対象の多重化データに対応付けられたマスクパターンを識別し、当該マスクパターンの設定指令を液晶コントローラ10に送る。また、液晶コントローラ10は、当該設定指令に応じたマスクパターンとなるよう、液晶マスク306a、306bを駆動する。
ホログラム101によって散乱されCCD305aに導かれた光は、CCD305aによって電気信号に変換されCCD信号処理回路11aに出力される。CCD信号処理回路11aは、CCD305aからの電気信号にA/D変換とCDS(相関ダブルサンプリング)処理を施してデジタルデータを生成し、これをメモリ12に格納する。同様に、ホログラム101によって散乱されCCD305bに導かれた光は、CCD305bによって電気信号に変換されCCD信号処理回路11bに出力される。そして、CCD信号処理回路11bによって、A/D変換とCDS処理が施され、これにより得られたデジタルデータがメモリ12に格納される。
しかる後、CPU14は、ホログラムデコード回路13にデコード処理指令を送る。これを受けて、ホログラムデコード回路13は、メモリ12に格納されたデジタルデータを順次読み出し、これをデコード処理する。なお、かかるデコード処理は、ホログラムパターン設定時に施された上記図4の2次元符号化を復調するものである。すなわち、ホログラムデコード回路13は、図4に示すブロック(同図では、縦3ビット×横4ビット)毎に、データをメモリ12から順次読み出し、これを復調して、所定ビット数(同図では3ビット)のシリアルデータに変換する。なお、かかる復調処理によって、復調前に含まれていたノイズ(符号誤り)がある程度除去される。
しかして、デコード処理されたデータは、順次後段回路(図示せず)に送られる。そして、後段回路によって誤り訂正等の再生処理が施され、画像または音声等として再生出力される。
本実施の形態によれば、液晶コントローラ10によって液晶マスク306a、306bのマスクパターンを切り替えることにより、ホログラムに保持された多重化データのうち、当該マスクパターンに対応したデータを読み取り再生することができる。また、光カード100の上下面からの散乱光をそれぞれCCDで撮像処理する構成としたので、2種類の多重化データを同時に読み取り処理することができ、これにより、多重化データの再生速度を高速化することができる。
なお、実施の形態において、ホログラムに多重化されるデータは、画像データや音声データ等の主データのほか、これら主データを制御するためのコントロールデータとすることができる。以下、多重化データを具体的に設定した場合の回路構成例および動作について説明する。
本実施例は、複数の主データ(画像、音声、等)をホログラムに多重化するに際し、主データ毎にキーコードを個別に設定し、キーコードでスクランブルした主データと、主データ毎に設定されたキーコードを、当該ホログラムに多重化するものである。
図8に、本実施例の再生回路を示す。
なお、同図の再生回路は、上記図7に比べ、ECC回路15と、キーコードメモリ16と、デスクランブル回路17が追加されている。
ここで、ECC回路15は、ホログラムデコード回路13によってデコードされたキーコードデータおよび主データに誤り訂正処理を施す。キーコードメモリ16は、誤り訂正後のキーコードを記憶する。デスクランブル回路17は、誤り訂正回路15から受け取った主データがスクランブルされているかを判別し、スクランブルされていれば対応するキーコードをキーコードメモリ16から読み出し、このキーコードによって主データをデスクランブルする。また、受け取った主データがスクランブルされていなければ、当該主データをそのまま出力する。
図9に、キーコードデータと主データのデータ構造を示す。なお、同図において、主データは、ホログラムに多重された一つの主データのデータ構造を示している。
同図(a)に示す如く、キーコードデータは、ヘッダと、データと、ヘッダおよびデータに付されたECC(Error Correction Code)から構成されている。このうち、ヘッダには、当該キーコードがどの記録層に対して準備されたものであるかを示す記録層ID(記録層番号)が含まれている。また、データには、当該記録層のホログラムに多重化されたデータのうち、キーコードが対応付けられている多重化データのデータIDとそのキーコードが順番に対となって配置されている。
また、同図(b)に示す如く、主データは、ヘッダと、データと、ヘッダおよびデータに付されたECC(Error Correction Code)から構成されている。このうち、ヘッダには、当該データを識別するためのデータIDと、当該データにスクランブル処理が施されているかを示すためのセキュリティフラグが含まれている。また、データには当該主データのコンテンツが含まれている。セキュリティフラグがONの場合、データはこれに対応するキーコードによってスクランブルされている。
図10に、当該構成例の処理フローを示す。
所定の記録層の再生指令が入力されると、たとえばCCD305a側の液晶マスク306aが主データ読み取り用のマスクパターンに設定され(S101)、また、CCD305b側の液晶マスク306bがキーコード読み取り用のマスクパターンに設定される(S111)。しかる後、液晶マスク306bを介してCCD305bに導かれた散乱光は、CCD305bによって撮像処理され(S112)、CCD信号処理回路11bによってデジタルデータに変換され(S113)、メモリ12に格納される(S104)。これにより、キーコードデータに関するデータがメモリ12に格納される。
同時に、液晶マスク306aを介してCCD305aに導かれた散乱光は、CCD305aによって撮像処理され(S102)、CCD信号処理回路11aによってデジタルデータに変換され(S103)、メモリ12に格納される(S104)。これにより、主データに関するデータがメモリ12に格納される。
しかる後、ホログラムデコード回路13は、キーコードに関するデータをメモリ12から読み出してデコードしECC回路15に送る(S115)。ECC回路15はこれに誤り訂正を施してキーコードを取得し、これをキーコードメモリ15に格納する(S116)。さらに、主データに関するデータをメモリ12から読み出してデコードしECC回路15に送る(S105)。ECC回路15はこれに誤り訂正を施して主データを取得し、これをデスクランブル回路16に送る。
デスクランブル回路16は、受け取った主データのヘッダを参照して、当該主データにスクランブルが施されているかを判別する(S106)。ここで、スクランブルが施されていれば、当該主データのデータIDをもとに、当該主データのキーコードをキーコードメモリ15から読み出し、このキーコードを用いて主データをデスクランブルする(S107)。そして、スクランブル後の主データを後段回路に送る。他方、当該主データにスクランブルが施されていなければ、デスクランブル回路16は、ホログラムデコード回路13から受け取ったデータをそのまま後段回路に送る。
しかして、スクランブルのない主データが後段回路に送られると、後段回路は受け取った主データに再生処理を施す(S108)。そして、この主データが画像データであれば、図示しない表示部に再生画像が表示され、また、音声データであれば、図示しないスピーカから再生音声が出力される。
本実施例によれば、キーコードと主データを同時に読み取ることができるので、キーコードを読み取った後主データを読み取る場合に比べ、主データの再生を迅速に行える。特に、主データが複数の記録層に跨って記録されている場合に、主データの再生を途切れなく円滑に行うことができる。
なお、上記では、CCD305b側のマスク306bをキーコード読み取り用のマスクパターンに設定するようにしたが、CCD305a側のマスク306aの方をキーコード読み取り用のマスクパターンに設定するようにしても良い。また、CCD305bをキーコード読み取り用にのみ用いる場合には、液晶マスク306bを固定マスク(キーコード読み取り用のマスクパターン)とし、CCD305a側の液晶マスク306aのみを液晶コントローラ10にて駆動するようにしても良い。この場合、図10のフロー中、S111はスキップされる。かかる構成とすれば、CCD305a側のマスク306aを省略でき、構成の簡素化およびコストの低減を図れる。また、S111をスキップすることで、処理の簡素化を図ることもできる。
上記実施例1では、キーコードによるスクランブル処理により、データのセキュリティを高めるようにしたが、本実施例は、記録データに対するマスクパターンの設定処理により、セキュリティを高めるものである。
図11に、本実施例の概念図を示す。同図(a)は通常のマスクパターン設定処理を示し、同図(b)は本実施例に係るマスクパターン設定処理を示す。
通常のマスクパターン設定処理では、上記図4にて説明した如く、予め準備されたマスクパターン群(原マスクパターン群)のうち何れかが記録データに対し組み合わされ、この組み合わせに関するデータがインデックス層に記録される。再生時には、インデックスデータを参照して、再生対象のデータに組み合わされた原マスクパターンが識別され、この原マスクパターンが液晶マスク306aまたは306bに設定される。
これに対し、本実施例に係るマスクパターン設定処理では、図11(b)に示す如く、原マスクパターンをスクランブルするための変換テーブル群をあらかじめ準備し、各データに組み合わされた原マスクパターンを、変換テーブル群中の何れかの変換テーブルでスクランブルし、スクランブル後のスクランブルマスクパターンをインデックスデータに組み込む。再生時には、まず、インデックスデータを参照して再生対象のデータに組み合わされたマスクパターンをスクランブルマスクパターンとして識別する。そして、マスクパターン設定時に用いられた変換テーブルにて、当該スクランブルマスクパターンに対応する原マスクパターンを割り出し、この原マスクパターンを液晶マスク306aまたは306bに設定する。
本実施例では、マスクパターン設定時に何れの変換テーブルを参照したかが適正に特定されない限り、再生対象のデータに組み合わされた原マスクパターンを液晶マスク306aまたは306bに設定することはできない。よって、変換テーブルを特定するための情報を適正に管理することにより、記録データのセキュリティを確保することができる。
図12に、本実施例に係るマスクパターン設定処理を示す。本処理は、たとえば、上記図10の処理フロー中のS101およびS111における液晶マスク設定処理ステップにて用いられ得るものである。この場合、上記図8のCPU14には、上記変換テーブル群が予め格納されている。
液晶マスク設定処理が開始されると、まず、変換テーブルの特定が適正になされたかが判別される(S201)。たとえば、各変換テーブルに暗証コードが予め対応づけられている場合など、変換テーブルの特定が予め準備された暗証コード群によってなされる場合、再生装置に入力された暗証コードが予め準備された暗証コード群の何れかに該当するかが判別される。そして、入力された暗証コードが予め準備された暗証コード群の何れかに該当する場合には、変換テーブルが適正に特定されたとし、入力された暗証コードが予め準備された暗証コード群の何れかに該当しない場合には、変換テーブルの特定が不適正であると判別する。なお、この場合、上記図8のCPU14には、変換テーブルと暗証コード群との対応関係を規定するテーブルが予め格納されている。
かかるS201にて、変換テーブルの特定が適正になされたと判別されると、次に、初期動作時に読み出し記憶されたインデックスデータが参照される(S202)。そして、再生対象データのスクランブルマスクパターンがインデックスデータから抽出される(S203)。
しかる後、上記S201にて特定された変換テーブルを用いて、当該スクランブルマスクパターンから原マスクパターンが割り出される(S204)。そして、割り出された原マスクパターンが、当該液晶マスクに設定される(S205)。
本実施例によれば、変換テーブルを特定するための情報(暗証コード)を適正に管理することにより、記録データに対するセキュリティを高めることができる。たとえば、入力された暗証コードが暗証コード群中に存在せず、よって、図12の処理フロー中のS201にて変換テーブルの特定がなされなければ、マスクパターンの設定処理は中止され、再生対象データの読み取りは行われない。また、仮に入力された暗証コードが暗証コード群中に存在し、これにより変換テーブルの特定がなされたとしても、この変換テーブルが記憶時に設定されたものと相違していれば、誤ったマスクパターンが液晶マスクに設定されることとなり、再生対象データを適正に読み出すことはできない。つまり、変換テーブルの特定が誤っていると、図10のS112〜S116の処理を実行しても、当該記録層のホログラムに多重されたキーデータを適正に読み出すことはできない。よって、当該ホログラムに多重された何れの主データも復調再生することはできない。このように、本実施例によれば、上記図10の処理フローと相俟って、主データのセキュリティを一層高めることができるようになる。
なお、本実施例は、このように上記図10の処理フローと共に用いるとより効果的であるが、本実施例のみを用いた場合であっても、比較的高いセキュリティを実現することができる。
本実施例は、複数の多重化データによって一つのファイルが構成されている場合に、上下面両方から2つの多重化データを同時に読み出すことで、当該ファイルの再生を迅速且つ円滑に行うものである。
図13に多重化データとページの関係を示す。ここで、ページとは、一つのマスクパターンで読み出されるデータ単位である。1つのページは、上記図4で示したように、縦3ビット×横4ビットのブロック領域に区画される。同図では、1ページは100個のブロック領域に区画されている。各ブロック領域のデータは、再生時、ホログラムデコード回路13によって順次デコードされる。本実施例では、ブロック毎にアドレスを付し、このブロックアドレスをもとにファイルを管理している。
図14にインデックス情報のデータ構造を示す。上記の如く、インデックス情報は、特定位置の記録層にホログラムとして記録されている。同図に示す如く、インデックス情報は、アドレステーブルとインデックステーブルとから構成されている。このうち、アドレステーブルは記録層とページとブロックアドレスの関係を規定するものである。同図(a)では、第1層目の記憶層には20個のページデータが多重されている。このうち、第1ページの各ブロックには、図13の左上のブロックから順に右下のブロックまでブロックアドレス0〜99が付されている。また、第2ページの各ブロックには、左上のブロックから順に右下のブロックまでブロックアドレス100〜199が付されている。同様に、第20ページまで順次ブロックアドレスが付され、その結果、第1層には、ブロックアドレス0〜1999が割り当てられている。
第1層に続く第2層、第3層、・・・にも同様にしてブロックアドレスが付されており、各記録層の層番号とページ番号およびブロックアドレスがアドレステーブルに規定されている。ここで、ブロックアドレスは、第1層の第1ページから最終層の最終ページまで、一連のアドレスとされている。
なお、同図のページ番号はマスクパターンのパターン番号に対応している。すなわち、ページ番号1にはマスクパターン1が対応し、ページ番号2にはマスクパターン2が対応している。よって、第1層のページ1とページ2を読み出すときには、マスクパターン1とマスクパターン2が上記液晶マスク305aと305bに設定される。
一方、インデックステーブルは、各ファイルと当該ファイルを構成するデータのブロックアドレスの関係を規定している。たとえば、図14(b)の場合、ファイル1は、ブロックアドレス0〜87のデータによって構成され、また、ファイル2は、ブロックアドレス87〜150によって構成されている。所定のファイルを再生する場合、まずインデックステーブルを参照して当該ファイルの開始ブロックアドレスと終了ブロックアドレスを識別する。そして、識別した開始ブロックアドレスから終了ブロックアドレスまでがどのページに含まれているかをアドレステーブルをもとに識別する。
たとえば、図14(b)に示されたファイル1を再生する場合、ファイル1のデータが記録されているブロックアドレス0〜87がどの記録層のどのページに含まれているかを、同図(a)のアドレステーブルを参照して識別する。このアドレスは、第1層の第1ページに含まれているので、ファイル1を再生する場合には、第1層の第1ページのみが読み取られ、そのうちブロックアドレス0〜87のデータのみが再生処理される。
また、同図(b)のファイル2を再生する場合、ファイル2のデータが記録されているブロックアドレス88〜150は第1層の第1ページと第2ページに含まれているので、第1層の第1ページと第2ページが読み取られる。このとき、第1ページと第2ページを読み取るためのマスクパターン(パターン1とパターン2)が上記液晶マスク305aと305bに設定される。読み取られた第1ページと第2ページのデータのうち、ファイル2を構成するブロックアドレス88〜150のデータのみが再生処理される。
次に、本実施例の動作について説明する。まず、図15に、インデックス情報の読み取り動作時の処理フローを示す。
光カード100が光再生装置に装着されると、インデックス情報を保持する記録層の位置に光ヘッド200が位置付けられる。同時に、液晶マスク306aがインデックス情報読み取り用として予め設定されたマスクパターンに設定され(S201)、対応ページの撮像処理が行われる(S202)。撮像処理結果は、CCD信号処理回路11aによってデジタルデータに変換され(S203)、さらにホログラムデコード回路13によってデコード処理される(S204)。かかるデコード処理によって再生されたインデックス情報は、CPU14内の内蔵メモリに格納される(S205)。これにより、インデックス情報の読み取り動作が完了する。
次に、ファイル再生動作を図16の処理フローを参照して説明する。
所定ファイルの再生指令が入力されると、CPU14に格納されたインデックス情報が参照され、当該ファイルの開始ブロックアドレスと終了ブロックアドレスが識別される(S301)。そして、この開始ブロックアドレスと終了ブロックアドレスから、読み取り対象のページが識別され、このうち最初のページを読み取るためのマスクパターンが液晶マスク306aに設定される(S302)。また、読み取り対象のページが2ページ以上あるときには(S311)、2番目のページを読み取るためのマスクパターンが液晶マスク306bに設定される(S312)。なお、読み取り対象のページが1ページのみのときは(S311)、CCD305bを用いた読み取り処理は終了される。
しかして、液晶マスク306aと306bにマスクパターンが設定されると、CCD305aと305bによる撮像処理が行われる(S303、S313)。そして、それぞれの撮像結果がCCD信号処理回路11aと11bによってデジタルデータに変換され(S304、S314)、メモリ12の対応領域にそれぞれ格納される(S305)。しかる後、メモリ12から当該ファイルを構成するデータのみが順次読み出され、ホログラムデコード回路13によってデコードされる(S306)。デコードされた再生データは順次後段回路に送られ再生処理される(S307)。
当該ページの再生処理が終了すると、読み取り対象のページが全て再生されたかが判別され(S308)、再生対象のページが残っていればS301に戻り、上記と同様にして残存ページの読み取り再生処理が実行される。そして、当該ファイルを構成する全てのページの読み取り再生が完了すると、当該ファイルの再生処理が終了する。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光カード100の上面図 実施の形態に係る光カード100の側面図 実施の形態に係る散乱光とマスクとCCDの関係を示す図 実施の形態に係るホログラムパターン設定処理を示す概念図 実施の形態に係る光ヘッド200の上面図 実施の形態に係る光ヘッド200の断面図 実施の形態に係る再生回路の構成を示す図 第1実施例に係る再生回路の構成を示す図 第1実施例に係るキーコードと主データの構造を示す図 第1実施例に係る再生回路の処理フローを示す図 第2実施例に係るマスクパターン設定処理を示す概念図 第2実施例に係るマスクパターン設定処理フローを示す図 第3実施例に係る多重化データとページの関係を示す図 第3実施例に係るインデックス情報の構成を示す図 第3実施例に係るインデックス情報の読み取り処理フロー 第3実施例に係るファイルデータ再生処理フロー
符号の説明
10 液晶コントローラ
14 CPU
16 キーコードメモリ
17 デスクランブル回路
100 光カード
101 ホログラム領域
104 コア
105 クラッド
200 光ヘッド

Claims (9)

  1. 複数の情報記録層が積層方向に配列されていると共に、前記積層方向に垂直な方向から前記情報記録層にレーザ光が入射されることにより各情報記録層に記録された情報が再生される光記録媒体において、
    前記各情報記録層に配されたホログラム手段と、
    当該ホログラム手段によって散乱されたレーザ光を上下面から外部に出射するための透光手段とを有し、
    前記ホログラム手段は、これに多重化される数種の情報と、これら各情報に組み合わされ前記外部に出射されるレーザ光をマスクするマスクパターンとに基づいて設定されたホログラムパターンを備える、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 請求項1において、
    前記多重化される情報は、暗号化された主情報と、当該暗号化に用いられたキー情報とを含むことを特徴とする光記録媒体。
  3. 請求項1または2において、
    前記情報に組合されるマスクパターンは、予め準備されたマスクパターン群中の何れかが設定され、
    前記記録層のうち予め設定された記録層に、前記多重化された情報とこの情報に組み合わされたマスクパターンとの対応関係を規定するインデックス情報が記録されている、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  4. 請求項3において、
    前記インデックス情報は、前記マスクパターン群中における各マスクパターンの順位を所定の変換規則に従って並べ替えた後の順位にて、前記組み合わされたマスクパターンを特定する、
    ことを特徴とする光記録媒体。
  5. 多重化される数種の情報とこれら各情報に組み合わされるマスクパターンとに基づいて設定されたホログラムパターンを保持する記録層と、この記録層に対してレーザ光を記録層に平行な方向から入射させたときに前記ホログラムパターンによって散乱されたレーザ光を記録層に垂直な2方向から外部に出射させるための透光手段とを有する光記録媒体を再生する光再生装置であって、
    前記記録層にレーザ光を入射させるための光ヘッドと、
    前記記録層に垂直な2方向から外部に出射されたそれぞれの光を受光して読み取りデータを出力する第1および第2の受光処理手段と、
    前記第1および第2の受光処理手段からの読み取りデータを復調処理する復調処理手段と、
    前記第1および第2の受光処理手段と前記光記録媒体との間に介在すると共にそのマスクパターンが変更可能な第1および第2のマスク手段と、
    前記第1および第2のマスク手段のマスクパターンを再生対象の情報に対応したマスクパターンに設定するマスクパターン設定手段と、
    を有することを特徴とする光再生装置。
  6. 請求項5において、
    前記多重化される情報は、暗号化された主情報と、当該暗号化に用いられたキー情報とを含み、
    前記マスクパターン設定手段は、第1のマスク手段を主情報の読み取りのためのマスクパターンに設定すると共に、第2のマスク手段をキー情報読み取りのためのマスクパターンに設定し、
    前記復調処理手段は、前記第1の受光処理手段からの主情報読み取りデータを、前記第2の受光処理手段からのキー情報読み取りデータを用いて復号する手段を含む、
    ことを特徴とする光再生装置。
  7. 請求項1または2において、
    前記情報に組合されるマスクパターンが予め準備されたマスクパターン群中の何れかであって、前記光記録媒体の記録層のうち予め設定された記録層に、前記多重化された情報とこの情報に組み合わされたマスクパターンとの対応関係を規定するインデックス情報が記録されている場合、
    前記マスクパターン設定手段は、当該インデックス情報に基づいて、再生対象情報のマスクパターンを第1または第2のマスク手段に設定する、
    ことを特徴とする光再生装置。
  8. 請求項7において、
    前記インデックス情報が、前記マスクパターン群中における各マスクパターンの順位を所定の変換規則に従って並べ替えた後の順位にて、前記組み合わされたマスクパターンを特定するものである場合、
    前記マスクパターン設定手段は、再生対象情報のマスクパターンとしてインデックス情報から取得したマスクパターンの順位を前記変換規則に従って元の順位に逆変換し、これにより得られた順位のマスクパターンを当該再生対象情報のマスクパターンとして前記第1または第2のマスク手段に設定する、
    ことを特徴とする光再生装置。
  9. 請求項5において、
    一つのファイルが複数の多重化データから構成されているかを判別するファイル判別手段と、
    前記ファイル判別手段の判別手段に基づいて、前記第1および第2の受光処理手段と前記マスクパターン設定手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    一つのファイルが複数の多重化データから構成されているとき、対応するマスクパターンを前記第1および第2のマスク手段に設定するようマスクパターン設定手段を制御するとともに、前記第1および第2の受光処理手段に処理動作を実行せしめ、
    一つのファイルが一つの多重化データから構成されているとき、対応するマスクパターンを前記第1および第2のマスク手段の何れかに設定するようマスクパターン設定手段を制御するとともに、前記第1および第2の受光処理手段のうちマスクパターンが設定された方のマスク手段からの光を受光する受光処理手段に処理動作を実行せしめる、
    ことを特徴とする光再生装置。
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