JP2005092245A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐久性に優れ、画像乱れやトナー飛散のない中間転写ベルトを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置において、像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写ベルト上に順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上に重ねられたトナー像を一括して記録材上に転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置であって、前記中間転写ベルトはシート状かつ絶縁性の樹脂基材を無端状に接合した接合部を備え、前記中間転写ベルトは前記樹脂基材を内面側として接地された導電性の支持ローラにより支持されることを特徴とする。
【選択図】 図7
【解決手段】 画像形成装置において、像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写ベルト上に順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上に重ねられたトナー像を一括して記録材上に転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置であって、前記中間転写ベルトはシート状かつ絶縁性の樹脂基材を無端状に接合した接合部を備え、前記中間転写ベルトは前記樹脂基材を内面側として接地された導電性の支持ローラにより支持されることを特徴とする。
【選択図】 図7
Description
本発明は、トナーを中間転写する中間転写ベルトを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
従来の中間転写ベルトを用いた画像形成装置は、例えば、特開平4−43381号公報に開示されているように、接合部(継ぎ目)を有する安価な中間転写ベルトを用いた装置において有効画像領域を大きくするような提案がなされている。
特開4−43381号公報
しかしながら、上述した従来技術の構成では、画像形成装置の中間転写ベルトが絶縁性の樹脂基材をシート状とし、無端状に接続したものであるため、絶縁性の樹脂基材に不要電荷が蓄積し画像乱れや色重ね時のトナー飛散、静電ノイズが発生するという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するものであって、その目的とするところは、耐久性に優れ、画像乱れやトナー飛散、静電ノイズのない中間転写ベルトを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、画像形成装置において、像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写ベルト上に順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上に重ねられたトナー像を一括して記録材上に転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置であって、前記中間転写ベルトはシート状かつ絶縁性の樹脂基材を無端状に接合した接合部を備え、前記中間転写ベルトは前記樹脂基材を内面側として接地された導電性の支持ローラにより支持されることを特徴とする。
本発明の構成により、中間転写ベルトの基材を導電性の支持ローラを介して直接もしくは間接的に接地することにより、絶縁性の基材に電荷が蓄積することを防止して、不要電荷の蓄積に伴う画像乱れや色重ね時のトナー飛散を防止し、静電ノイズを低減できるため、画像形成装置の誤動作を著しく低減でき、装置の信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の画像形成装置に用いる中間転写ベルトの一実施例を示す図であって、図1(a)は要部側面図、図1(b)はこのAA断面図である。
図1において、中間転写ベルト1は、導電剤を樹脂中に分散して体積抵抗率を106〜1012Ωcmに調整した樹脂基材からなる厚み100〜200μmのシートを接合部2で接合してエンドレスベルトの形態にしたものである。この中間転写ベルト1の内面側には一端部又は両端部に補強ガイド3を両面テープ等の接着手段4により接着するが、ベルトの継ぎ目となる接合部2を除いて中間転写ベルト1の内周面に補強ガイド3は形成される。こうして形成された中間転写ベルト1は、複数の支持ローラにより張架されると共に、補強ガイド3を支持ローラの端部に設けたガイド溝等によりガイドされて、ベルトの外れを起こすことなく安定して駆動することができる。また、接合部2では若干の段差が生じ画像形成には適さないため、中間転写ベルト1には基準マークを設けてこれを検出し、接合部以外の領域に画像を形成するように制御する。さらに、中間転写ベルト1に当接するクリーニングブレード等の部材に与える衝撃を最小限にするために、中間転写ベルト1の進行方向を矢印Bの方向とする方が好ましい。
ここで、接合部2及び補強ガイド3についてその製造方法や作用を説明する。
まず、接合部2は、樹脂基材のシートを丸めて重なった端部同士を接合することにより形成されるが、接着剤による接合の他、溶剤による接合、加熱ゴテ等による外部加熱による溶着接合、超音波溶着等による内部発熱を利用した溶着接合を用いて、シート状の基材をエンドレスベルトに加工することができる。特に、接合部2の形成に際しては、中間転写ベルト1の左右両端の間の周長差をベルトの厚みの2倍以下にするとベルトの蛇行や斜行に起因する色重ね時の位置ずれを低減できるため、十分な接合強度と機械精度と小さい段差の接合部が得られる内部発熱を用いた溶着接合を用いるのが好ましい。このようにして形成された中間転写ベルトを型等を用いて成形された継ぎ目のない中間転写ベルトと比較すると、シート材を用いることによるコストダウン、運搬のし易さ、平置き状態での後加工のし易さの点で有利である。
次に、補強ガイド3は、樹脂基材の厚みの10倍前後の厚みを持つゴムやエラストマーの帯を前述のように接着したり、樹脂基材を曲げ加工或いはしごき加工することにより形成され、ベルトの斜行や蛇行を防止するというよりはベルトが外れるのを防止するために設けられる。従って、補強ガイド3は樹脂基材と強固に固着されていることが必要であり、接合部2を除いて補強ガイド3を周方向に設けることにより、中間転写ベルトの繰り返し曲げを受けても補強ガイド3が樹脂基材から剥離しにくくすることができる。また、補強ガイド3はシート状の樹脂基材を接合する前の平面状態で形成することができるため、作業が容易で、高い位置精度を確保することができる。
ところで、前述の基準マークについても、接合部2を除いた位置に形成すれば、印刷、穴あけプレス等のシート加工により形成することができ、円筒状のベルトに基準マークを形成することに比べると、加工精度、加工コストの点で有利である。尚、基準マークは、基準マークの検出中に接合部2が中間転写ベルト1を支持する支持ローラに巻き付いていない時に検出できるように、接合部2から離れた位置に形成すると基準マークを高い検出精度で検出することができ、色重ね位置精度を確保する上で好ましい。
上述のように、本発明の一つの特徴はシート状の樹脂基材を接合することにより中間転写ベルトを形成することにあるが、シート状の基材を用いたことにより、多層構成の中間転写ベルトを容易に形成することが可能になっている。多層構成の中間転写ベルトは、転写に必要な機能やベルトとして駆動するための機能をそれぞれの層に機能分離して持たせることができるため、転写性能や機械的な耐久性能を確保する上で有利である。
そこで、図2、図3を用いて本発明の画像形成装置に用いる多層の中間転写ベルトの例を示す。
図2は、本発明の画像形成装置に用いる中間転写ベルトの他の実施例を示す要部断面図である。
図2において、中間転写ベルト21は、絶縁性の樹脂からなる厚み50〜200μmのシート状の基材25上に、金属薄膜等の導体を0.1〜20μmの厚みで導電層26を形成し、さらに導電層26上に、導電剤を樹脂中に分散して体積抵抗率を106〜1012Ωcmに調整した抵抗層27を10〜30μmの厚みで塗工してシートを形成し、基材25をシートの両端部で接合してエンドレスベルトの形態にしたものである。この中間転写ベルト21の内周側には図1同様に補強ガイドが、ベルトの継ぎ目となる接合部を除いて形成される。基材25、導電層26、抵抗層27のそれぞれについて、それぞれの層で機能分離して中間転写ベルトとしての機能を満足させることができるため、材料の選択範囲が広く製造が容易であり中間転写ベルトとしての特性ばらつきも小さくすることができため、以下で具体的に説明する。
基材25については、ベルト駆動するための機械的強度と機械的精度を確保するための基本機能が必要であり、ベルトとしての繰り返しの曲げ及びベルトテンションによる引っ張りを受けるため厚みは50〜200μmとするのが好ましく、絶縁性とすることによりベルトの支持ローラを金属等で形成しても転写バイアスのリークが無く好ましい。また、基材25の導電層26を形成する側の表面粗さはできるだけ平滑な方が望ましく、具体的には、最大表面粗さを0.5μm以下、10点平均表面粗さを0.3μm以下、とすることにより導電層26を均一かつ平滑に形成することができる。一方、基材25のこの反対側の支持ローラと接触する面は、粗面化されていることがベルトを安定に駆動する上で好ましく、具体的には、最大表面粗さを数μm程度確保すると安定な駆動ができる。また、基材26と支持ローラとの動摩擦係数を0.1以上とすれば、スリップのない駆動ができるが、動摩擦係数が1を越えると張り付き音を発生するため動摩擦係数は1以下とする方が好ましい。尚、基材25は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PI(ポリイミド)樹脂、PA(ポリアミド)樹脂、等を用いると機械的強度にも優れているので好ましい。
導電層26については、転写を高効率に行うための均一な転写電界を形成するための基本機能が必要であり、転写部に一定の電界を作用させるために、均一に形成できることが必要であるが、ベルトとしての繰り返し曲げによる耐久疲労を防止するために0.1〜20μmの厚みとすることが望ましい。また、導電層26の表面粗さは、この上に形成する抵抗層27の表面を均一にするために前述の基材の表面粗さを上回らないように形成することが好ましい。さらに、導電層26の抵抗は転写部に抵抗分布を与えないように、抵抗層27の体積抵抗率に比べて1桁以上低いことが好ましい。尚、導電層26は、ニッケルや銅やクロム等のメッキ、アルミニウム等の化学蒸着や物理蒸着、同様な金属の溶射、樹脂塗料の塗装、樹脂インクの印刷、導電シートの接着等により形成することができる。
抵抗層27については、転写効率を最適にする抵抗値、及び、トナーのフィルミングを低減する表面粗さと離型性、といった基本機能が必要であり、ベルトとしての繰り返し曲げによる耐久疲労を防止するために10〜30μmの厚みとすることが望ましい。また、抵抗層27の抵抗は、体積抵抗率を106〜1012Ωcm、より好ましくは109〜1010Ωcmとして、転写効率を高めるだけでなく、転写による残像を低減することができる。さらに、表面粗さは、最大表面粗さを1μm以下、10点平均表面粗さを0.6μm以下として、トナーの固着を低減することができるが、中間転写ベルト1万回転当たり0.1μm以上磨耗するようにクリーニングを行って研磨効果を持たせればこのような表面粗さには限定されない。尚、抵抗層27は、ウレタンやナイロン等の樹脂にカーボンや酸化錫等の導電剤を分散させた塗料を塗装または印刷により形成することにより可撓性に優れた抵抗層27が得られるが、フッ素樹脂等の滑剤をさらに加えることにより初期の表面粗さを長期間に渡り維持することができる。
図3は、本発明の画像形成装置に用いる中間転写ベルトのさらに他の実施例を示す端部断面図である。
図3において、中間転写ベルト31は、図2の例と同様に、シート状の基材35上に、導電層36を形成し、さらに導電層36上に、抵抗層37を塗工してシートを形成し、基材35をシートの両端部で接合してエンドレスベルトの形態にしたものである。この中間転写ベルト31の端部には、導電層36上に樹脂中に導電剤を分散させた電極層38が抵抗層37と同等もしくはそれ以下の厚みで形成され、この裏面側の基材35上に図1同様に補強ガイド33が、両面テープ等の接着層34を介して基材35に接着することにより、ベルトの継ぎ目となる接合部を除いて固着形成される。この電極層38は、本体側のブラシ等のバイアス端子と摺擦して中間転写ベルト31に一次転写バイアスを印加するもので、しかも導電層36の磨耗破壊を防止するもので、中間転写ベルト31の幅方向に対して補強ガイド33とオーバーラップする位置に電極層38を形成することにより、バイアス端子と電極層38の摺擦の影響で中間転写ベルト端部の変形を防止して、中間転写ベルト31の蛇行や斜行を未然に防止している。
このような中間転写ベルトを画像形成装置に用いることは、装置の信頼性を向上する上で非常に有効なので、次に、上述した中間転写ベルトを画像形成装置に用いた例を示す。
まず、図4を用いて、本発明の画像形成装置の全体構成を説明する。
図4は、本発明の画像形成装置を示す装置断面図であり、図1に示したベルト状の中間転写体を用いたカラー画像形成装置である。
図4において、ドラム状の感光体101(像担持体)は、図示しないモータ等の駆動源により矢印D方向に回転駆動される。感光体101の外周には帯電ローラ等の帯電手段102が配置され、感光体101に当接回転しながら感光体101の表面が一様に帯電される。
表面が一様に帯電された感光体101は、レーザー走査光学系等の潜像形成手段103によって第1色目として例えばイエローの画像情報に応じて選択的に走査露光され、イエロー用の静電潜像が形成される。
静電潜像が記録された感光体101の回転方向下流側には、現像剤としてそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを貯蔵し、感光体101に対して離接自在な現像手段104、105、106、107が配置され、形成されたイエロー用の静電潜像はイエロー現像手段104のみが感光体101と当接して現像することでイエローのトナー像が形成される。
トナー像が形成された感光体101の回転方向下流側には、感光体101に隣接して接合部(継ぎ目)を有する中間転写ベルト108が配置される。中間転写ベルト108は、駆動ローラ109、バックアップローラ110、テンションローラ111、皺取りローラ112に掛け回され支持されており、感光体101の周速度に対して101%以内の若干速い速度で駆動されている。また、感光体101の駆動力を駆動ローラ109に伝達することにより、感光体101が2回転する間に中間転写ベルト108が1回転するように同期駆動させている。
また、一次転写ローラ113は中間転写ベルト108を介して感光体101側に付勢されており、中間転写ベルト108が感光体101と一次転写ローラ113によって挟持される一次転写位置において、図示しない高圧電源から一次転写ローラ113へ電圧が供給されることで前述の手順で形成されたイエローのトナー像が中間転写ベルト108の表面に転写される。尚、接合部は画像形成には適さないため、接合部に対して所定の位置に中間転写ベルトの頭出し信号を出すための基準マークを形成し、この基準マークの検出信号に基づいて各色の画像形成を開始する。
中間転写ベルト108にイエローのトナー像を転写した感光体101は更に矢印D方向へ回転し、クリーナーブレード等で構成された感光体クリーナ114によって感光体101の表面に残留するトナーが掻き取られ、再び画像形成が可能となる。
同様の手順を第2色目から第4色目の画像(マゼンタ、シアン、ブラック)に対して繰り返し行うことで中間転写ベルト108上に4色のトナー像が順次重ね合わせて記録される。
中間転写ベルト108へ4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、給紙ローラ120、紙搬送ローラ対115および116によって記録シート117が矢印H方向に給送され、これと同期して図示しないクラッチ機構とカム機構によって二次転写ローラ118が二次転写支点軸119を中心として矢印E方向に回転して中間転写ベルト108を介してバックアップローラ110と当接し、図示しない高圧電源から電圧が二次転写ローラ118へ印加されることで中間転写ベルト108上の4色のトナー像が記録シート117へ一括して転写される。二次転写を終えた中間転写ベルト108にはクリーナーブレード等で構成されたクリーナ121が図示しないクラッチ機構とカム機構によって矢印F方向へ回動して当接し、中間転写ベルト108の表面に残留したトナーが掻き取られ、掻き取りが終了するとクリーナ121は矢印Fとは逆方向に回動して退避する。
4色のトナー像が転写された記録シート117は、ハロゲンランプ等の加熱手段を内蔵したヒートローラを有する定着手段122で加熱加圧しながら挟持搬送されてトナー像が定着される。トナー像が定着された記録シート117は排紙ローラ対123および124によって装置外部へと矢印I方向に排出され、カラー画像記録が完了する。
図2は、本発明の画像形成装置の中間転写ベルトの基準マーク検出部を示す中間転写ベルト端部側面図である。
このように、接合部を持つ中間転写ベルトを用いて、レイアウトの自由度の高いコンパクトな画像形成装置を構成することができる。また、補強ガイドは、接合部を除いて設けられているため、補強ガイドの変形や剥離を招くことなく、長期間に渡って中間転写ベルトの外れを防止することができる。
尚、図4の例では、図1に示すような中間転写ベルトを用いた例を示したが、図2または図3に示すような中間転写ベルトを用いる場合には、前述の一次転写ローラ113は加圧以外の目的では必要ではなく、ブレード等で一次転写ニップを形成するように中間転写ベルトを感光体に押圧することができる。また、図2または図3に示すような中間転写ベルトへの一次転写バイアスの印加は、後述する図8のような構成とするのが好ましい。
図5は、本発明の画像形成装置の中間転写ベルトのガイド機構を示す中間転写ベルト端部側面図である。
図5において、中間転写ベルト61はシート状の樹脂基材を丸めてシート両端同士を無端状に接合した接合部62を備え、中間転写ベルト61の一部に穴部を形成して基準マーク63としたものである。中間転写ベルト61は、支持ローラ60に巻きかけられ、支持ローラ60を矢印の方向に回転させることにより駆動される。基準マーク63は、透過型の光センサ64で検出され、中間転写ベルト61の周回毎に頭出し信号を発生する。この基準マーク63の位置は、接合部62から所定の距離離れた位置に形成されると共に、基準マーク63を検出する検出手段である光センサ64を支持ローラ60に隣接して所定の位置に配設して、接合部62が支持ローラ60に乗り上げている状態では位置検出を行わないように配置している。
このように、接合部62が支持ローラ60に接触していない状態で、基準マーク63を検出するように検出手段である光センサ64を配設することにより、接合部62の段差によるベルト変位や振動の影響を受けることなく基準マーク63を検出することができ、この基準マーク63に従って色重ねを行うと色間の位置ずれを抑えることができ、コントラストが高く疑似輪郭のない画像を形成することができる。
尚、基準マークの検出手段としては、透過型の光センサに限らず、中間転写ベルト上に印刷等でマークを形成し反射型の光センサで検出しても良い。また、支持ローラ60の振れにより基準マーク63の検出位置が変動しないように、中間転写ベルト61の内周長を支持ローラ60の外周長の整数倍の長さにするとさらに位置検出の繰り返し精度が向上し、色重ねの位置ずれを抑えることができる。
図7は、本発明の画像形成装置で多層の中間転写ベルトを用いたときの支持ローラ部を示す中間転写ベルト端部側面図である。
図7において、中間転写ベルト71は、絶縁性の樹脂からなるシート状の基材75上に、金属薄膜等の導体で導電層76を形成し、さらに導電層76上に、導電剤を樹脂中に分散して抵抗層77を塗工してシートを形成し、基材75をシートの両端部で接合してエンドレスベルトの形態にしたものである。中間転写ベルト71は、金属または導電性の樹脂で形成された支持ローラ70に巻きかけられ、支持ローラ70は、中間転写ベルト71を駆動もしくは中間転写ベルト71に駆動されて回転する。特に、支持ローラ70は、導電性のブラシ電極を介して直接接地されるか、導電性の軸受け等を介して間接的に接地される。
このように、中間転写ベルト71の基材75を導電性の支持ローラ70を介して直接もしくは間接的に接地することにより、絶縁性の基材75に電荷が蓄積することを防止して、不要電荷の蓄積に伴う画像乱れや色重ね時のトナー飛散を防止することができる。また、支持ローラ70を接地するだけでなく、基材75が支持ローラ70と接触する側に帯電防止塗装を施すことにより、不要電荷の影響を除去して高精細な画像を形成することができる。さらに、支持ローラ70を保持するフレーム等を板金等に高剛性材を用いてベルトを支持する支持ローラ間の平行度を維持し、フレーム全体を接地することもできるので静電ノイズを発生しない。これらのことにより、画像形成装置の誤動作は著しく低減され、装置の信頼性が向上する。
尚、接地される支持ローラ70としては、駆動ローラ、バックアップローラ、テンションローラ、皺取りローラのうちの少なくとも1つまたは複数とするのが好ましく、一次転写部や二次転写部に近い位置に配置されるローラを接地するのがさらに好ましい。
図8において、中間転写ベルト81は、シート状の基材85上に、導電層86を形成し、さらに導電層86上に、抵抗層87を塗工してシートを形成し、基材85をシートの両端部で接合してエンドレスベルトの形態にしたものである。この中間転写ベルト81の端部には、導電層86上に樹脂中に導電剤を分散させた電極層88が形成され、この裏面側の基材85上に補強ガイド83が、ベルトの継ぎ目となる接合部を除いて接着層84を介して固着形成される。この電極層88は、本体側の金属ブラシや化学繊維ブラシや金属板バネ等からなるバイアスブラシ89と摺擦して中間転写ベルト81に一次転写バイアスが印加される。バイアスブラシ89は、保持部材90に保持されると共に、保持部材90を介して本体の高圧電源に接続されている。特に、中間転写ベルト81の幅方向に対して補強ガイド83とオーバーラップする位置に電極層88を形成して、バイアスブラシ89を中間転写ベルト81に押圧付勢することによる中間転写ベルト81の局所的な変形を防止している。
このように、補強ガイド83と電極層88とバイアスブラシ89とがオーバーラップするように配置したことにより、バイアス端子と電極層88の摺擦の影響で中間転写ベルト端部の変形を防止して、中間転写ベルト81の蛇行や斜行を未然に防止している。また、電極層88を中間転写ベルト81のほぼ全周に渡って配置しているため、バイアスブラシ89の配置の自由度が非常に高く、画像形成装置全体のレイアウトの自由度を高め小型化することができる。さらに、バイアスブラシ89のベルト進行方向への摺動長さを接合部の長さよりも大きくすることにより、常時バイアス電圧を印加することができる。こうして一次転写バイアス電圧を画像形成を行っている間中印加することにより、中間転写ベルトと感光体との静電吸引力を一定に保つことができ、中間転写ベルトを常に一定のテンション状態に保ち、色重ね色ずれを防止することができる。
以上述べたように、本発明の画像形成装置に用いる中間転写ベルトは、製造が容易で機能分離しているため、特にベルトの周回位置の再現性が必要なカラーの画像形成装置に用いると、高精細な画像を長期間に渡って形成可能にするものである。本発明の画像形成装置に用いる中間転写ベルトは、感光体ベルトにも応用可能であるが、感光体ベルトにした場合には接合部が画像形成に適さないため大型化するので、感光体上で色重ねする感光体ベルトを除いては、中間画像を形成する中間転写ベルトが最適である。
中間転写ベルト:1,21、31、61、71、81、108
接合部:2,52,62
補強ガイド:3,33,53、83
接着手段:4
基材:25,35,75、85
導電層:26,36,76、86
抵抗層:27,77、87
電極層:38,88
接着層:34,84
支持ローラ:50,60
基準マーク:63
光センサ:64
バイアスブラシ:89
保持部材:90
感光体:101
駆動ローラ:109
皺取りローラ:112
一次転写ローラ:113
二次転写ローラ:118
接合部:2,52,62
補強ガイド:3,33,53、83
接着手段:4
基材:25,35,75、85
導電層:26,36,76、86
抵抗層:27,77、87
電極層:38,88
接着層:34,84
支持ローラ:50,60
基準マーク:63
光センサ:64
バイアスブラシ:89
保持部材:90
感光体:101
駆動ローラ:109
皺取りローラ:112
一次転写ローラ:113
二次転写ローラ:118
Claims (1)
- 像担持体と、前記像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写ベルト上に順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上に重ねられたトナー像を一括して記録材上に転写する二次転写手段とを備えた画像形成装置であって、前記中間転写ベルトはシート状かつ絶縁性の樹脂基材を無端状に接合した接合部を備え、前記中間転写ベルトは前記樹脂基材を内面側として接地された導電性の支持ローラにより支持されることを特徴とする画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015004865A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050316 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050511 |