JP2005091258A - 全反射光を利用した測定装置およびその蒸発防止構造 - Google Patents

全反射光を利用した測定装置およびその蒸発防止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 検体カップを利用する全反射光を利用した測定装置において、検体カップを動かしてしまうことなく、該検体カップから検体溶媒が蒸発することを防止する。
【解決手段】 検体カップ20の開口23と整合する貫通孔33を有する検体カップ保持部材31によって検体カップ20を保持し、その上で上記貫通孔33を蓋体50によって開閉する。これにより、蓋体50を開閉動作させたとき該蓋体50と干渉するのは小さな検体カップ20ではなく、動かないように適宜形成できる検体カップ保持部材31となるので、検体カップ20が動いてしまうことを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、表面プラズモンの発生を利用して試料中の物質を定量分析する表面プラズモン共鳴測定装置等の、全反射光を利用した測定装置において、検体カップから検体溶媒が蒸発することを防止する構造に関するものである。
金属中においては、自由電子が集団的に振動して、プラズマ波と呼ばれる粗密波が生じ
る。そして、金属表面に生じるこの粗密波を量子化したものは、表面プラズモンと呼ばれている。
従来、この表面プラズモンが光波によって励起される現象を利用して、試料中の物質を定量分析する表面プラズモン共鳴測定装置が種々提案されている。そして、それらの中で特に良く知られているものとして、 Kretschmann配置と称される系を用いるものが挙げられる(例えば特許文献1参照)。
上記の系を用いる表面プラズモン共鳴測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されて試料に接触させられる金属膜と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射条件が得られ、かつ表面プラズモン共鳴条件を含む種々の入射角が得られるように射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して表面プラズモン共鳴の状態、つまり全反射減衰の状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
上述のように種々の入射角を得るためには、比較的細い光ビームを入射角を変えて上記界面に入射させてもよいし、あるいは光ビームに種々の角度で入射する成分が含まれるように、比較的太い光ビームを上記界面に収束光状態であるいは発散光状態で入射させてもよい。前者の場合は、入射した光ビームの入射角の変化にしたがって反射角が変化する光ビームを、上記反射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によって検出したり、反射角の変化方向に沿って延びるエリアセンサによって検出することができる。一方後者の場合は、種々の反射角で反射した各光ビーム成分を全て受光できる方向に延びるエリアセンサによって検出することができる。
上記構成の表面プラズモン測定装置において、光ビームを金属膜に対して全反射角以上の特定入射角θSPで入射させると、この金属膜に接している試料中に電界分布をもつエバネッセント波が生じ、このエバネッセント波によって金属膜と試料との界面に表面プラズモンが励起される。エバネッセント光の波数ベクトルが表面プラズモンの波数と等しくて波数整合が成立しているとき、両者は共鳴状態となり、光のエネルギーが表面プラズモンに移行するので、誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射した光の強度が鋭く低下する。この光強度の低下は、一般に上記光検出手段により暗線として検出される。
なお、上記の共鳴は、入射ビームがp偏光のときにだけ生じる。したがって入射光学系は、光ビームがp偏光で入射するように予め設定しておく必要がある。
この全反射減衰(ATR)が生じる入射角θSPから表面プラズモンの波数が分かると、試料の誘電率が求められる。すなわち表面プラズモンの波数をKSP、表面プラズモンの角周波数をω、cを真空中の光速、εとεをそれぞれ金属、試料の誘電率とすると、以下の関係がある。
Figure 2005091258
試料の誘電率εが分かれば、所定の較正曲線等に基づいて試料中の特定物質の濃度が分かるので、結局、上記反射光強度が低下する入射角(全反射減衰角)θSPを知ることにより、試料中の特定物質を定量分析することができる。
また、全反射減衰(ATR)を利用する類似のセンサとして、例えば非特許文献1に記載がある漏洩モードセンサも知られている。この漏洩モードセンサは基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形成されて、試料に接触させられる光導波層と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックとクラッド層との界面で全反射条件が得られ、かつ光導波層での導波モードの励起による全反射減衰が生じ得るように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して導波モードの励起状態、つまり全反射減衰状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
上記構成の漏洩モードセンサにおいて、光ビームを誘電体ブロックを通してクラッド層に対して全反射角以上の入射角で入射させると、このクラッド層を透過した後に光導波層においては、ある特定の波数を有する特定入射角の光のみが導波モードで伝搬するようになる。このようにして導波モードが励起されると、入射光のほとんどが光導波層に取り込まれるので、上記界面で全反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じる。そして導波光の波数は光導波層の上の試料の屈折率に依存するので、全反射減衰が生じる上記特定入射角を知ることによって、試料の屈折率や、それに関連する試料の特性を分析することができる。
なお、表面プラズモンセンサもしくは漏洩モードセンサなどの全反射を利用した測定装置としては、光を界面に全反射条件が得られる入射角で入射させ、その光によるエバネッセント波の発生により、界面で全反射した光の状態の変化を測定することにより被測定物質の特性分析等を行なうに際して、前述の全反射減衰を生じる特定入射角の測定をする装置のほか、複数の光ビームを界面に入射させ、各波長毎の全反射減衰の程度を検出する装置、あるいは、光ビームを界面に入射させるとともに、この光ビームの一部を、界面入射前に分割し、この分割した光ビームを界面で反射した光ビームと干渉させて、該干渉の状態を測定する装置等、種々のタイプがある。
上記の系を用いる従来の表面プラズモンセンサや漏洩モードセンサ等において、実用上は、検体に接触させる薄膜層を測定毎に交換する必要がある。そこで従来は、この薄膜層を平坦な板状の誘電体ブロックに固定し、それとは別に前記全反射を生じさせるための光カップラーとしてのプリズム状誘電体ブロックを設け、この後者の誘電体ブロックの一面に前者の誘電体ブロックを一体化するという手法が採用されていた。そのようにすれば、後者の誘電体ブロックは光学系に対して固定としておき、前者の薄膜層が固定された平板状誘電体ブロックを測定チップとして、この測定チップのみを試料毎に交換することが可能となる。
しかしながら、この交換可能とされた従来の測定チップを用いる場合は、平板状誘電体ブロックとプリズム状誘電体ブロックとの間に空隙が生じて屈折率が不連続となることを防止するため、それら両誘電体ブロックを屈折率マッチング液を介して一体化する必要が生じる。そのようにして両誘電体ブロックを一体化する作業は非常に煩雑であり、そのため、この従来の測定チップは、測定に際しての取扱い性が良くない。特に、測定チップをターレット等の上に自動装填し、このターレットを回転させることにより、測定チップを光ビームを受ける測定位置に自動供給して測定を自動化するような場合は、測定チップの装填、取外しに手間取り、それが自動測定の能率向上を妨げる原因となりやすい。
そこで、図12に概略的に示すような表面プラズモン共鳴測定装置が提案されている。この表面プラズモン共鳴測定装置は、検体カップ10を保持するホルダ8と、測定用の光ビーム(レーザービーム)2を発生させる半導体レーザー等のレーザー光源1と、入射光学系を構成する集光レンズ3と、光検出器4と、この光検出器4の出力信号Sを受けて処理を行なう信号処理部5とを備えてなるものである。
上記検体カップ10は、例えば倒立截頭四角錐柱形状の誘電体ブロック11の上面に開口し、かつ下方に向かって次第に径が縮小する断面円形の検体ウエル13を備えている。該検体ウエル13の底面となる誘電体ブロック11の一面11aには金属膜12が蒸着により被着され、この金属膜12上に通常液体の検体15が蓄えられる。また誘電体ブロック11の検体ウエル13の下方部分の4つの側面のうち、対向する2つの面がそれぞれ光入射端面11b、光出射端面11cとされている。
上記検体カップホルダ8は、検体カップ10の外側面形状と密接する4つの内壁面を有する保持穴8aを有している。そこで、この保持穴8aに検体カップ10を上方から挿入し、必要に応じてガイド部材で保持することにより、検体カップ10を保持することができる。
特許文献2には、上述のような検体カップを用いる、全反射減衰を利用する測定装置の例が記載されている。
特開平6−167443号公報 特開2003−139691号公報 「分光研究」第47巻、第1号(1998)第21〜23頁、第26〜27頁
ところで、上述のような検体カップを用いる場合、通常液体である検体から溶媒が蒸発してしまうと、蒸発熱の発生や溶媒濃度の変化に起因して、測定精度が損なわれることがある。そのため、検体カップに検体を供給した後、該検体カップの開口を蓋体で閉じておくことが従来提案されている。
なお、上述のような蓋体は、検体供給やその後の検体撹拌等のために、適宜、上記開口を開閉可能に構成される必要がある。そのように開閉可能な構造の蓋体としては、例えば、検体カップの上記開口が覗いている上端面に沿って、横方向にスライドする構造のもの等が知られている。
しかし、蓋体を上述のように開閉自在に構成すると、その開閉動作にともなって検体カップが動いてしまうことがある。こうして検体カップが動いてしまうと、誘電体ブロックと金属膜との界面に対する光ビームの入射角が変動するので、その点から測定精度の低下を招いてしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、検体カップを動かしてしまうことなく、該検体カップから検体溶媒が蒸発することを防止できる、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造を提供することを目的とする。
また本発明は、そのような蒸発防止構造を備えた、全反射光を利用した測定装置を提供することを目的とする。
本発明による全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造は、動かされる蓋体によって直接的に検体カップの開口を開閉するようにはしないで、貫通孔を有する検体カップ保持部材によって検体カップを保持し、その上で上記貫通孔を蓋体で開閉するように構成されたものであり、より具体的には、
全反射光を利用した測定装置に装着された検体カップの開口と整合する貫通孔を有して、該検体カップに対して上方から密接する検体カップ保持部材と、
この検体カップ保持部材の上面に対して密接、離間して前記貫通孔を開閉する蓋体とを備えてなることを特徴とするものである。
なお上記の構成において、より好ましくは、前記蓋体を前記検体カップ保持部材に押圧または吸着させる手段が設けられる。
また上記の蓋体は、前記検体カップに貯えられた検体液の溶媒と同様あるいはそれに類似した液体を充填した部分を有し、この部分で前記検体カップ保持部材の上面に密接するように構成されることが望ましい。
一方、本発明による全反射光を利用した測定装置は、前述の表面プラズモンセンサや漏洩モードセンサなどの全反射を利用した測定装置、すなわち、
光ビームを出射する光源と、
前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、該誘電体ブロックの上面に設けられた薄膜層および該薄膜層上に検体液を保持する試料保持部を一体的に備えてなる検体カップと、
前記検体カップを所定位置に着脱自在に保持する検体カップ保持手段と、
前記光ビームを、前記誘電体ブロックに対して、前記誘電体ブロックの上面と前記薄膜層との界面で全反射条件が得られる入射角度で入射させる光ビーム入射手段と、
前記界面で反射された光ビームを検出する手段とからなる、全反射光を利用した測定装置において、
上述の構成を有する本発明による蒸発防止構造を備えたことを特徴とするものである。
本発明による全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造は、貫通孔を有する検体カップ保持部材によって検体カップを保持し、その上で上記貫通孔を蓋体で開閉するように構成されているので、蓋体を開閉動作させたとき該蓋体と干渉するのは小さな検体カップではなく、動かないように適宜形成できる検体カップ保持部材であることから、検体カップが動いてしまうことが確実に防止され得る。
なお、検体カップの開口と整合する貫通孔を有する検体カップ保持部材は、検体カップに対して上方から密接するように構成されているので、該検体カップ保持部材と検体カップとの間から検体溶媒が蒸発してしまうことはない。また、検体カップに対して上方から検体カップ保持部材が密接していても、該検体カップ保持部材には検体カップの開口と整合する貫通孔が設けられているので、検体の注入や撹拌等は、この貫通孔を介して通常と同様に行うことができる。
また、特に蓋体を検体カップ保持部材に押圧または吸着させる手段が設けられた場合は、蓋体と検体カップ保持部材との密着性が高くなり、これら両者の間から検体溶媒が蒸発してしまうことも防止される。
一方、蓋体が、検体カップに貯えられた検体液の溶媒と同様あるいはそれに類似した液体を充填した部分を有し、この部分で検体カップ保持部材の上面に密接するように構成された場合は、蓋体を閉状態に設定して際に、検体カップの開口近辺部分の蒸気圧が高くなるので、検体溶媒の蒸発を防止する効果がより高いものとなる。
そして、本発明による全反射光を利用した測定装置は、上述のような蒸発防止構造を備えたことにより、検体溶媒の蒸発を効果的に防止して、高い測定精度を実現できるものとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1(a)〜(c)は、本発明による蒸発防止構造が適用される検体カップの一例を示す平面図、正面図および側面図である。まず、この検体カップ20について説明する。この検体カップ20は、細長い誘電体ブロック21を備え、この誘電体ブロック21の水平面をなす平坦な上面22に、複数(例えば16個)の検体ウエル23が一列に整列して開口している。誘電体ブロック21の長手方向の上面両側縁(上部稜線)22a,22bは、互いに平行な直線をなしている。
なお、図示は省略してあるが、検体ウエル23の底面となる誘電体ブロック21の一面には、図12に示した金属膜12と同様の金属膜が蒸着により被着されている。
誘電体ブロック21の左端からは第1フランジ24が、右端からは第2フランジ25がそれぞれ延出しており、これらフランジ24,25は、互いに同じ厚さを有するとともに、誘電体ブロック21の上面22と面一(つらいち)の平坦な上面24a,25aと、上面24a,25aと平行な平面をなす下面24b,25bを備えている。また、図1(a)から明らかなように、左方の第1フランジ24の左端面24cは、円弧状の曲面をなす垂直面であるが、右方の第2フランジ25の右端面は、誘電体ブロック21の上面両側縁(上部稜線)22a,22bと直交する平面をなす垂直面である。
図2〜図7は、本発明の第1の実施形態による蒸発防止構造を備えた検体カップホルダ30を示すものである。それらのうち図2および図3は、この検体カップホルダ30が検体カップ20を解放しているときの状態を示すそれぞれ上方側および下方側から見た斜視図であり、図4および図5は、この検体カップホルダ30が検体カップ20を固定しているときの状態を示すそれぞれ上方側および下方側から見た斜視図であり、図6(a),(b)は、解放状態および固定状態をそれぞれ一部を断面として示す拡大側面図である。また、図7は固定状態を示す要部の拡大断面図である。
なお、以下の説明においては、図2および図6,図7の左方を前方、右方を後方(奥側)とする。
検体カップホルダ30は、長方形の平板状ホルダ本体31を有しており、このホルダ本体31は、直線状の前縁31aと、その下面31bの上記前縁31aに沿う細長い領域A(図3,図6および図7参照)が、検体カップ20の誘電体ブロック21の平坦な上面22に密接する平坦な下側受け面を形成している。そして、上記領域Aに、検体カップ20の固定時に、誘電体ブロック21の上面22に開口している複数の検体ウエル23を上方に臨ませる複数の貫通孔33が、検体ウエル23に対応させて一列に整列した状態に形成されている。
ホルダ本体31の下面31bには、位置決めブロック34(第1位置決め部材)と位置決めピン35(第2位置決め部材)とが突設されている。位置決めブロック34は、ホルダ本体31の前縁31aと平行でかつホルダ本体31の下面31bの領域A(下側受け面)に対し垂直な前面34aを備え、この前面34aと領域Aとの交線Lが、固定時の誘電体ブロック21の奥側の上面側縁(上部稜線)22aの位置を規定する基準ラインLとなっている。
また、位置決めピン35は、領域Aの長手方向の右端においてホルダ本体31の下面31bに垂設された細い円柱からなり、固定時の誘電体ブロック21の第2フランジ25の端面25cの位置を規定するように設けられている。
ホルダ本体31の下面31bの左右両側には、誘電体ブロック21のフランジ24,25をそれぞれ押圧して、検体カップ20をホルダ本体31の下面31bの所定位置に位置決めする第1および第2スライド部材(第1および第2押圧部材)36,37が、前後方向に、すなわち上記基準ラインLと直交する方向に、ホルダ本体31の下面31bに沿って摺動可能に設けられているとともに、スプリング40,40によってそれぞれ後方に向かって付勢されている。
左方の第1スライド部材36は、誘電体ブロック21の第1フランジ24を載置するための前方に延びるアーム部38を備えているとともに、このアーム部38には、図2から明らかなように、斜め右後上方に面する斜面41が形成されていて、アーム部38上に載置された第1フランジ24の円弧状の平面形状を有する端面24cに対し、斜め左前下方から係合するようになっている。
右方の第2スライド部材37は、誘電体ブロック21の第2フランジ25を載置するための前方に延びるアーム部39を備えているとともに、このアーム部39には、斜め後上方に面する斜面42が形成されていて、アーム部39上に載置された第2フランジ24の前側面に対し、斜め前下方から係合するようになっている。
さらにホルダ本体31の後部には、第1および第2スライド部材36,37を検体カップ20が解放される方向(図6の左方)に摺動させるための一対の操作レバー43,43を左右端に備えた回動体46が、基準ラインLと平行な軸線を備えた軸44,44の周りで回動可能に軸支されている。各操作レバー43は、スライド部材36、37にそれぞれ後方から係合する係合端43aを備えている。この回動体46は、操作用の摘み46aを中央部に備えているとともに、スプリング45によって、操作レバー43,43の係合端43a、43aがスライド部材36、37の後端から離れる方向に付勢されている。
したがって、回動体46の摘み46aをスプリング45の付勢力に抗して後方へ押すと、スライド部材36,37が操作レバー43,43によって前方へ押され、スライド部材36,37はそれぞれスプリング40,40の付勢力に抗して前方へ摺動し、図2,図3および図6(a)に示すように、検体カップホルダ30が検体カップ20を解放した状態となる。したがって、検体カップホルダ30に対する検体カップ20のロード・アンロード(固定・解放)が可能になる。
次に、この状態で回動体46の摘み46aから手を離すと、操作レバー43,43が後退するとともに、スライド部材36,37がスプリング40,40の付勢力で検体カップ20とともに後退するが、その際に、左側の第1スライド部材36のアーム部38に形成されている斜め右後上方に面する斜面41が誘電体ブロック21の円弧状(平面形状)の第1フランジ24を斜め左前下方から斜め右後上方に向かって押圧することにより、誘電体ブロック21には、これを上方と後方と右方とに向かって押圧する三方向の分力が作用することになる。
すなわち、上方に向かう分力によって、誘電体ブロック21の上面22が検体カップホルダ30のホルダ本体31の領域A(下側受け面)に押し当てられて、検体カップホルダ30に対する検体カップ20の上下方向の位置が規定される。また、後方に向かう分力によって、誘電体ブロック21の上面22の奥側の側縁22aが位置決めブロック34の前面34aに押し当てられて側縁22aが上記基準線Lに整合され、検体カップホルダ30に対する検体カップ20の前後方向の位置が規定される。さらに、右方に向かう分力によって、誘電体ブロック21の右側の第2フランジ25の端面25cが位置決めピン35に押し当てられて、検体カップホルダ30に対する検体カップ20の左右方向の位置が規定される。
一方、右側の第2スライド部材37のアーム部39に形成されている斜め後上方に面する斜面42が誘電体ブロック21の第2フランジ25を斜め前下方から斜め後上方に向かって押圧することにより、誘電体ブロック21には、これを上方と後方とに向かって押圧する二方向の分力が作用することになる。
すなわち、上方に向かう分力によって、誘電体ブロック21の上面22が検体カップホルダ30のホルダ本体31の下面領域A(下側受け面)に押し当てられて、検体カップホルダ30に対する検体カップ20の上下方向の位置が規定される。また、後方に向かう分力によって、誘電体ブロック21の上面22の奥側の側縁22aが位置決めブロック34の前面34aに押し当てられて側縁22aが上記基準線Lに整合され、図4,図5および図6(b)ならびに図7に示すような固定状態となる。
なお、左側の第1スライド部材36は右側の第2スライド部材37よりも若干早いタイミングで動作するように構成されており、これによって、誘電体ブロック21の右側のフランジ25の端面25cを右側の位置決めピン35に押し当てることができる。もし、右側の第2スライド部材37が左側の第1スライド部材36よりも早く動作すると、第1スライド部材36による誘電体ブロック21の右方向への片寄せが妨げられることになるからである。
以上の説明で明らかなように、本例では検体カップホルダ30が、誘電体ブロック21の平坦な上面22を受ける下側受け面(下面領域A)を備えたホルダ本体31と、このホルダ本体31の下面31bに沿って前後方向に摺動し得る第1および第2スライド部材36,37とを備え、ホルダ本体31の下面31bには、誘電体ブロック21の前後方向の位置を規定する位置決めブロック34(第1位置決め部材)と、誘電体ブロック21の左右方向の位置を規定する位置決めピン35(第2位置決め部材)とが突設され、左側の第1スライド部材36に、その後方への摺動に伴って、検体カップ20の左側の第1フランジ24を上方、後方および右方へ押圧する斜面41が形成され、右側の第2スライド部材37に、その後方への摺動に伴って、検体カップ20の右側の第2フランジ25を上方および後方および右方へ押圧する斜面42が形成されていることにより、第1および第2スライド部材36,37のワンアクションで、検体カップホルダ30に対する検体カップ20の所定位置への固定、解放および長手方向の押し付けができるとともに、構成部品がシンプルになり、低コスト、高信頼性を確保することができる利点がある。
そして固定位置においては、第1および第2スライド部材36,37をそれぞれ後方へ付勢するスプリング40,40の付勢力が、斜面41,42を介して押圧力として常時第1および第2フランジ24,25に作用しているため、前記金属膜を水平に保った検体カップ20の固定状態を安定に維持することができる。
また、ホルダ本体31が、ホルダ本体31の下面に固定された検体カップ20の検体ウエル23を上方に臨ませる貫通孔33を対応位置に備えていることにより、誘電体ブロック21の上面22がホルダ本体31の下側受け面に密接した状態下でも、検体ウエル23に対する検体液の注入や検体液の撹拌等を行なうことができる。
さらに、検体カップ20の誘電体ブロック21は、その上面22および左右フランジ24,25を除いてホルダ本体31には接触しないで済むから、検体カップホルダ30に対し検体カップ20をロード・アンロードする際に、誘電体ブロック31の光学面を傷付けるおそれがなくなる。
次に、以上の検体カップホルダ30に適用された、本発明の第1の実施形態による蒸発防止構造について説明する。図2および図4に示される通り、ホルダ本体31の上には、概略平板状の蓋板50が配設されている。この蓋板50は、前後方向に延びる1本のガイド溝51を有している。そしてホルダ本体31に固定された2本の保持部材52の軸部がこのガイド溝51内に挿通され、またそのフランジ部が蓋板50を上方から緩く抑えることにより、蓋板50はホルダ本体31の上面上で、左右方向に位置規定されつつ前後方向にスライド自在となっている。また検体カップホルダ30には2本の板バネ53、53が取り付られ、蓋板50はこれらの板バネ53、53の屈曲した先端部で下方に弾力的に押圧されている。そこで蓋板50は、ホルダ本体31の上面と常時密接した状態を保つようになっている。
蓋板50は、上述のように前後方向に移動自在とされて、図2に示す開蓋位置つまりホルダ本体31の貫通孔33を開く位置と、図4に示す閉蓋位置つまりホルダ本体31の貫通孔33を閉じる位置とを取る。そこで、図4に示すように検体カップホルダ30が検体カップ20を固定した際には、まず蓋板50を上記開蓋位置に設定すれば、開かれている貫通孔33を通して検体カップ20の検体ウエル23に検体液を注入したり、あるいはその検体液を撹拌することができる。
検体液の注入が完了したならば、蓋板50を例えば手操作によりスライドさせて、上記閉蓋位置に設定することができる。なお蓋板50には、このスライド操作をし易くするために、適宜摘み部を設けるようにしてもよい。こうして蓋板50が閉蓋位置に設定されるとホルダ本体31の貫通孔33が閉じられ、それとともに、貫通孔33が形成されている部分以外においてホルダ本体31の下面が検体カップ20の上面に密接していることにより、検体ウエル23に貯えられている検体液の溶媒が蒸発してしまうことが確実に防止される。
また本実施の形態では、板バネ53、53の作用により、蓋板50がホルダ本体31の上面と常時密接した状態を保つので、該蓋板50とホルダ本体31との間から検体液の溶媒が蒸発してしまうことも防止される。
検体液を所定の温度に恒温保持しておくような期間においては、蓋板50は勿論上記の閉蓋位置に設定される。その後、検体ウエル23中の検体液を撹拌する等の必要が生じた場合は、蓋板50を適宜開蓋位置に設定することにより、貫通孔33を介してその撹拌等の作業を行なうことが可能である。
なお、上述のように蓋板50を開閉動作させたとき該蓋板50と干渉するのは小さな検体カップ20ではなく、検体カップホルダ30において強固に保持されている検体カップ保持部材としてのホルダ本体31であるから、この開閉動作のために検体カップ20が動いてしまうことはない。それにより、光照射系および測光系(図2〜7では省略。図12参照)に対する検体カップ20の相対位置が一定に保たれ、高い測定精度を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態による、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造の斜視形状を示すものである。なおこの図8において、図1〜7中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要のない限り省略する(以下、同様)。
図8に示す第2の実施形態は、図2および図4に示した第1の実施形態と対比すると、蓋板50をホルダ本体31に密接させるための手段が異なるものであり、その他の部分は基本的に第1の実施形態と同様に構成されている。すなわち本実施形態では、ホルダ本体31の上面に2本の棒状のバネ受け54,54が突設され、蓋板50には、前記ガイド溝51と平行に延びて、上記バネ受け54,54を通過させる溝55,55が形成されている。そして各溝55の上には座金56が配置され、この座金56と各バネ受け54の先端のフランジ部54aとの間に、圧縮バネ57が配設されている。そこで蓋板50は、2つの圧縮バネ57,57により押圧されて、常時、ホルダ本体31の上面に弾力的に密接するようになっている。
この構成においても蓋板50の開閉動作は、第1の実施形態におけるのと同様になされ、それを閉蓋位置に設定しておくことにより、検体カップ20中の検体液の溶媒が蒸発してしまうことが確実に防止される。そして、上記圧縮バネ57、57の作用により、蓋板50がホルダ本体31の上面と常時密接した状態を保つので、該蓋板50とホルダ本体31との間から検体液の溶媒が蒸発してしまうことも防止される。
また本実施の形態においても、蓋板50を開閉動作させたとき該蓋板50と干渉するのは小さな検体カップ20ではなく、検体カップ保持部材としてのホルダ本体31であるから、この開閉動作のために検体カップ20が動いてしまうことが防止される。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態による、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造の斜視形状を示すものである。この第3の実施形態は、図2および図4に示した第1の実施形態と対比すると、蓋板50をホルダ本体31に密接させるための手段が異なるものであり、その他の部分は基本的に第1の実施形態と同様に構成されている。
すなわち本実施形態では、蓋板60の左右両端部に、開閉動作させるための摘み部としても機能し得る縦壁部61が形成されており、また該蓋板60の下面には、柔軟性の有るマグネットシート62が配置されている。なおこのマグネットシート62は、柔軟性の有る粘着テープ部材63を該マグネットシート62の下面に貼り付け、該テープ部材63の余った左右両端部を上記縦壁部61に接着することにより、蓋板60と一体化されている。
ホルダ本体31は、例えば鉄、磁性ステンレスなどから形成されており、よって上記マグネットシート62は該ホルダ本体31に磁力で吸着する。それにより蓋板60およびマグネットシート62からなる蓋体は、常時、ホルダ本体31の上面に密接する状態を保つ。
この構成においても蓋板60の開閉動作は、第1の実施形態における蓋板50と同様になされ、それを閉蓋位置に設定しておくことにより、検体カップ20中の検体液の溶媒が蒸発してしまうことが確実に防止される。そして、蓋体の一部を構成する上記マグネットシート62が、ホルダ本体31の上面と常時密接した状態を保つので、該マグネットシート62とホルダ本体31との間から検体液の溶媒が蒸発してしまうことも防止される。
また本実施の形態においても、蓋板60を開閉動作させたとき、該蓋板60およびマグネットシート62からなる蓋体と干渉するのは小さな検体カップ20ではなく、検体カップ保持部材としてのホルダ本体31であるから、この開閉動作のために検体カップ20が動いてしまうことが防止される。
なお特に本実施形態では、蓋板60の下面に取り付けられて蓋体の一部を構成するマグネットシート62として、柔軟性を有するものが用いられているので、該マグネットシート62は蓋板60の下面の平面性に影響されることなく、ホルダ本体31に対して良好に密接するようになる。また本実施形態では、柔軟性の有るマグネットシート62を、同様に柔軟性の有るテープ部材63によって蓋板60に取り付けているので、例えば該マグネットシート62を高剛性の蓋板60に全面接着するような場合と異なり、マグネットシート62の柔軟性が蓋板60への取付けによって損なわれてしまうようなこともない。
なお、マグネットシート62の下面に貼り付けるテープ部材63の材質や厚みを選択することにより、マグネットシート62のホルダ本体31への吸着力を調整することも可能である。また、テープ部材63として摺動性の良いものを選択したり、該テープ部材63の下面(ホルダ本体31と密接する面)に摺動性の良いテープ(例えばテフロン(登録商標)テープ)を適当な厚み分貼り付けておくことにより、マグネットシート62とホルダ本体31との吸着力を損なうことなく、それら両者の摺動性を向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第4の実施形態による、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造の斜視形状を示すものである。この第4の実施形態において蓋体は、例えば図2および図4に示した蓋板50と同様にスライド自在とされたスライド部材70と、このスライド部材70の前端に取り付けられた四角柱状の蓋部71とから構成されている。この蓋部71は、液体を吸収する例えばスポンジ等の材料から形成され、上面に液体注入口71aを備えている。
この構成においては、スライド部材70を前後に動かすことにより、蓋部71がホルダ本体31の貫通孔33を開く開蓋状態と、該貫通孔33を閉じる閉蓋状態のいずれかに設定することができる。そして蓋部71の上面の液体注入口71aから、検体液の溶媒と同じ液、あるいはそれに類似した液を注入して、該蓋部71にその液を充填させておくことにより、上記閉蓋状態において、検体カップ20の開口周辺の蒸気圧を高く保つことができる。そのようにしておけば、検体カップ20からの検体溶媒蒸発をより効果的に防止可能となる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第5の実施形態による、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造の斜視形状を示すものである。この第5の実施形態においては、例えば図2および図4に示した蓋板50と同様にスライド自在とされた蓋板80が設けられた上で、この蓋板80を自動的に開閉動作させる手段がさらに設けられている。
すなわち、上記蓋板80にはスライド部材81が連結され、このスライド部材81には蓋板80のスライド方向に延びるラック82が固定されている。そしてこのラック82は平歯車83に噛合し,この平歯車83は別の平歯車84、85を介してモータ86の駆動軸に連結されている。またスライド部材81にはセンサードグ87が固定される一方、このセンサードグ87を検出する2つの位置センサー88,89が設けられている。
上記の構成においては、センサードグ87を位置センサー88,89が検出することにより、該センサードグ87の前後方向位置、つまりは蓋板80の前後方向位置が検出される。そして、図示しないスイッチが操作されることによりモータ86が正逆回転されて、蓋板80が前後方向に移動される。こうして蓋板80は、開蓋位置つまりホルダ本体31の貫通孔33を開く位置と、閉蓋位置つまりホルダ本体31の貫通孔33を閉じる位置との一方に選択的に設定される。
この第5の実施形態においても、蓋板80の開閉動作が自動的になされる以外は、基本的に第1の実施形態におけるのと同様の作用、効果が得られる。
本発明による蒸発防止構造を備えた検体カップホルダによって保持される検体カップを示す平面図(a)、正面図(b)および側面図(c) 本発明の第1の実施形態による蒸発防止構造を備えた検体カップホルダが、検体カップを解放しているときの状態を上方側から見た斜視図 図2に示す解放状態を下方側から見た斜視図 本発明の第1の実施形態による蒸発防止構造を備えた検体カップホルダが、検体カップを固定しているときの状態を上方側から見た斜視図 図4に示す固定状態を下方側から見た斜視図 (a)は図2および図3に示す解放状態を一部を断面として示す拡大側面図、(b)は図4および図5に示す固定状態を一部を断面として示す拡大側面図 図6(b)の固定状態を示す要部拡大断面図 本発明の第2の実施形態による蒸発防止構造を示す斜視図 本発明の第3の実施形態による蒸発防止構造を示す斜視図 本発明の第4の実施形態による蒸発防止構造を示す斜視図 本発明の第5の実施形態による蒸発防止構造を示す斜視図 検体カップを用いる表面プラズモン共鳴測定装置の概念図
符号の説明
20 検体カップ
21 誘電体ブロック
23 検体ウエル
30 検体カップホルダ
31 ホルダ本体
33 貫通孔
50、60、80 蓋板
51 ガイド溝
52 保持部材
53 板バネ
54 バネ受け
55 溝
56 座金
57 圧縮バネ
62 マグネットシート
63 粘着テープ部材
70、81 スライド部材
71 蓋部
82 ラック
83、84、85 平歯車
86 モータ
87 センサードグ
88、89 位置センサー

Claims (4)

  1. 全反射光を利用した測定装置に装着された検体カップから検体溶媒が蒸発することを防止する構造であって、
    前記検体カップの開口と整合する貫通孔を有して、該検体カップに対して上方から密接する検体カップ保持部材と、
    この検体カップ保持部材の上面に対して密接、離間して前記貫通孔を開閉する蓋体とを備えてなる、全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造。
  2. 前記蓋体を前記検体カップ保持部材に押圧または吸着させる手段を備えたことを特徴とする、請求項1記載の全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造。
  3. 前記蓋体が、前記検体カップに貯えられた検体液の溶媒と同様あるいはそれに類似した液体を充填した部分を有し、この部分で前記検体カップ保持部材の上面に密接するように構成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の全反射光を利用した測定装置の蒸発防止構造。
  4. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、該誘電体ブロックの上面に設けられた薄膜層および該薄膜層上に検体液を保持する試料保持部を一体的に備えてなる検体カップと、
    前記検体カップを所定位置に着脱自在に保持する検体カップ保持手段と、
    前記光ビームを、前記誘電体ブロックに対して、前記誘電体ブロックの上面と前記薄膜層との界面で全反射条件が得られる入射角度で入射させる光ビーム入射手段と、
    前記界面で反射された光ビームを検出する手段とからなる、全反射光を利用した測定装置において、
    請求項1から3いずれか1項記載の蒸発防止構造を備えたことを特徴とする全反射光を利用した測定装置。
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