JP2005091100A - 液体測色装置および液体測色方法 - Google Patents

液体測色装置および液体測色方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象液体毎に最適な膜厚を形成し、測色対象液体を測色すること。
【解決手段】本発明は、測色対象液体の光透過率を測定する液体測色装置であって、照射方向Fに対してほぼ直交し、かつ互いに対向するように配置された一対の透明部材20(#1,#2)を備え、内部に測色対象液体を収容する収容部10と、この液体の収納部10への注入及び測定のために透明部材20(#2)を照射方向Fに沿って移動させる移動機構28,32,34と、この機構によって移動された透明部材20(#2)の位置を検出するリニアスケール40と、両透明部材20(#1,#2)の平行度及び表面間距離を調整する機構14,38,28,32,34と、この機構によって調整された透明部材20(#2)に向けて照射方向Fに沿って光を照射する光源60と、照射された光が透明部材20(#1)から透過した光の透過率を測定する分光器46とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インキ等の測色対象液体に光を照射して透過率や反射率などの光学特性を測定する液体測色装置および液体測色方法に関し、さらに詳しくは、印刷インキ等の製造ないし調整中などにおける測色対象液体を直接導入して、該測色対象液体の光学特性を測定する液体測色装置および液体測色方法に関するものである。
塗料、インキ、プラスチックなどの着色液体ないし調整中、または稼動中の印刷機等においては、製造ないし調整時の着色液体の光学特性または印刷機に供給される着色液体の光学特性を正確に把握する必要がある。その一つの方法として、上記着色液体に光を照射し、その透過光および反射光を分光分析する技術が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
特開平8−313352号公報 実開昭51−137390号公報
しかしながら、上述したような背景技術において、インキを収容する透明基板には一定膜厚を確保する膜厚規制手段が設けられているため、膜厚が固定であり、その膜厚精度は透明基板の加工精度に依存する。
そのため、同じ測定対象液体であっても装置間で測色結果が異なってしまうという問題がある。特に、膜厚が10ミクロン以下の場合、膜厚に対する加工誤差の割合が大きくなってしまい、装置間での分光透過率のバラツキがより大きくなってしまう。さらに測定対象液体ごとの最適な膜厚の設定が不可能である。
また、一対の透明基板が互いに平行でないと、光は照射された場所によって、測色対象液体中の光路長が変わってしまうため、分光透過率が変わってしまうという問題がある。
更にまた、一対の透明基板が互いに平行でないと、反射干渉法での干渉縞波形の振幅が小さくなり、透明基板間の表面間距離の測定精度が悪くなってしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、任意の値に可変な一対の透明基板の表面間距離を正確に測定し、かつ互いの両透明基板を平行に維持することで、装置間で異なることのない測色結果を得るとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成できる液体測色装置および液体測色方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、請求項1の発明は、測色対象液体に光を照射し、反射光を積分球により集光したのちに第1の導光路を介して分光器に導き、分光器によって測色対象液体の反射率を測定する液体測色装置であって、液体収納部と、移動手段と、位置検出手段と、調整手段と、光源と、遮光体とを備えている。
液体収納部は、互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する。移動手段は、測色対象液体の液体収納部の内部への注入、およびこの注入された測色対象液体の測定のために、各透明部材のうちの何れか一方を、一対の透明部材の対向する方向に沿って任意位置に移動させる。位置検出手段は、積分球が備えられていない側から一対の透明部材に第2の導光路を介して光を照射し、この光が一対の透明部材で反射してなる第2の反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する。調整手段は、一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する。光源は、積分球を介して、調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、その反射光が第1の反射光として積分球により集光されるように、予め定めた入射角度で光を照射する。導出路は、積分球に設けられ、第1の反射光のうち、入射角度に対する全反射方向の成分を、積分球の外部へと導く。遮光体は、積分球の内部に設けられ、光源によって照射された光が、第1の導光路を介して分光器に直接導かれないように遮光する。
従って、請求項1の発明の液体測色装置においては、以上のような手段を講じることにより、一対の透明部材間の表面間距離を任意の寸法に調整し、かつ両透明部材を互いに平行に維持することができる。その結果、装置間で異なることのない反射率を測定することができるとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
請求項2の発明は、測色対象液体に透過率測定用の光を照射して測色対象液体の透過率を測定する液体測色装置であって、液体収容部と、移動手段と、位置検出手段と、調整手段と、光源と、分光器とを備えている。
液体収容部は、透過率測定用の光の照射方向に対してほぼ直交するように、かつ互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する。移動手段は、測色対象液体の液体収納部の内部への注入、およびこの注入された測色対象液体の測定のために、各透明部材のうちの何れか一方を、照射方向に沿って任意位置に移動させる。位置検出手段は、一対の透明部材に光を照射し、この光が一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する。調整手段は、一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する。光源は、調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、照射方向に沿って光を照射する。分光器は、光源によって照射された光が、一対の透明部材のうち、光源によって光が向けられた透明部材以外の透明部材から透過した光の透過率を測定する。
従って、請求項2の発明の液体測色装置においては、以上のような手段を講じることにより、一対の透明部材間の表面間距離を任意の寸法に調整し、かつ両透明部材を互いに平行に維持することができる。その結果、装置間で異なることのない透過率を測定することができるとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
請求項3の発明は、測色対象液体に反射率測定用の光を照射し、この光が反射してなる第1の反射光を積分球により集光したのちに第1の導光路を介して分光器に導き、分光器によって測色対象液体の反射率を測定するとともに、測色対象液体に透過率測定用の光を照射し、透過光を積分球により集光したのちに第1の導光路を介して分光器に導き、分光器によって測色対象液体の透過率を測定する液体測色装置であって、液体収容部と、移動手段と、位置検出手段と、調整手段と、第1の光源と、第2の光源と、導出路と、遮光体とを備えている。
液体収納部は、透過率測定用の光の照射方向に対してほぼ直交するように、かつ互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する。移動手段は、測色対象液体の液体収納部の内部への注入、およびこの注入された測色対象液体の測定のために、各透明部材のうちの何れか一方を、照射方向に沿って任意位置に移動させる。位置検出手段は、積分球が備えられていない側から一対の透明部材に第2の導光路を介して光を照射し、この光が一対の透明部材で反射してなる第2の反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する。調整手段は、一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する。第1の光源は、調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、照射方向に沿って透過率測定用の光を照射する。第2の光源は、積分球を介して、調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、その反射光が第1の反射光として積分球により集光されるように、予め定めた入射角度で反射率測定用の光を照射する。導出路は、積分球に設けられ、第1の反射光のうち、入射角度に対する全反射方向の成分を、積分球の外部へと導く。遮光体は、積分球の内部に設けられ、第2の光源によって照射された光が、第1の導光路を介して分光器に直接導かれないように遮光する。
従って、請求項3の発明の液体測色装置においては、以上のような手段を講じることにより、一対の透明部材間の表面間距離を任意の寸法に調整し、かつ両透明部材を互いに平行に維持することができる。その結果、装置間で異なることのない反射率および透過率を測定することができるとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
請求項4の発明は測色対象液体に光を照射して前記測色対象液体の透過率を測定する液体測色方法であって、一対の透明部材が互いに対向するように配置され、各透明部材同士の表面間距離を任意に調節可能に形成された液体収納部において、両透明部材同士を2層に重ね合わせ、その状態から両透明部材同士を平行に維持したまま互いに隔離する。そして、両透明部材のうちの何れか一方側から透明部材に光を照射し、この光が一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて両透明部材同士の表面間距離を測定する。その後、液体収納部の内部に測色対象液体を注入し、しかる後に各透明部材のうちの何れか一方側から光を照射し、この照射された光が他方の透明部材から透過した透過光の透過率を測定することによって、表面間距離を液厚とする測色対象液体を測色する。
従って、請求項4の発明の液体測色方法においては、以上のような手段を講じることにより、透明部材間の表面間距離を任意の寸法に調整し、かつ両透明部材を互いに平行に維持することができる。その結果、装置間で異なることのない透過率を測定することができるとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
請求項5の発明は、測色対象液体に光を照射して測色対象液体の反射率を測定する液体測色方法であって、一対の透明部材が互いに対向するように配置され、各透明部材同士の表面間距離を任意に調節可能に形成された液体収納部において、両透明部材同士を2層に重ね合わせ、その状態から両透明部材同士を平行に維持したまま互いに隔離する。次に、両透明部材のうちの何れか一方側から透明部材に光を照射し、この光が一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて両透明部材同士の表面間距離を測定する。その後、液体収納部の内部に測色対象液体を注入し、しかる後に各透明部材のうちの何れか一方側から光を照射し、この照射された光が反射してなる反射光の反射率を測定することによって、表面間距離を液厚とする測色対象液体を測色する。
従って、請求項5の発明の液体測色方法においては、以上のような手段を講じることにより、透明部材間の表面間距離を任意の寸法に調整し、かつ両透明部材を互いに平行に維持することができる。その結果、装置間で異なることのない反射率を測定することができるとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
本発明の液体測定装置によれば、任意の値に可変な一対の透明基板の表面間距離を正確に測定し、かつ互いの透明基板を平行に維持することで、装置間で異なることのない測色結果を得るとともに、測定対象液体毎に最適な膜厚を形成することができる。
また、従来は、積分球を介して干渉縞波形を測定し、一対の透明基板の表面間距離を正確に測定する為には、一対の透明基板の平行を過剰なまでに正確に作り出す必要があり、装置の余裕度が少なかったが、積分球を介さずに干渉縞波形の測定を行うことで、実用に十分な精度を得ることができ、かつ製作も容易な液体測色装置を実現することが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施例1]
実施例1の形態を図1から図5を用いて説明する。
図1は、実施例1に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の一例を示す斜断面図である。
すなわち、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置は、グラビアインキ等の測色対象液体を収容部10に収容し、光源60からハロゲン光等の光を照射し、その透過率を測定する。
収容部10は、図2の断面図に示すように、球体の任意の一部を平面に置き換えることによって球面部Kと平面部Hとを有した球面ステージ14と、球面ステージ14の先端部15を覆うように配置された上蓋16とによって形成された空間である。上蓋16の上部は、積分球17に固定している。また、上蓋16の下部開口部の開口面積は、先端部15よりも大きいために、シール材18によって上蓋16と先端部15とをシールすることによって、収容部10の内部を密閉している。シール材18は、軟弱なものを使用し、これによって測色対象液体の漏れを防止するとともに、球面ステージ14の遥動を阻害しないようにしている。
更に、球面部Kの中央部には、光源60からの光を導光するために、球の中心に向かって穿孔された導光路22を備えている。この導光路22は、球面部Kの中央部を貫通し、更に先端部15の中央部をも貫通するように穿孔し、先端部15の開口部を、石英ガラスやサファイヤガラス等の透明な材料からなる円盤状の透明部材20(#2)によって塞ぎ、透明部材20(#2)の周縁部を先端部15に接着剤でシール固定している。なお、先端部15は、インバー材など、熱変形を阻止するような低熱膨張率金属によって形成している。
上蓋16の上部には、光源60からの光を積分球17側に導光するために穿孔された導光穴23を備えており、更にこの導光穴23を、石英ガラスやサファイヤガラス等の透明な材料からなる円盤状の透明部材20(#1)によって塞ぎ、透明部材20(#1)の周縁部を上蓋16に接着剤でシール固定している。なお、上蓋16もまた、インバー材など、熱変形を阻止するような低熱膨張率金属によって形成している。そして、上蓋16は、透明部材20(#1)が、光源60から発せられる光の照射方向Fに対してほぼ直交するように、積分球17に固定されるようにしている。
また、図3(a)および図3(b)に示すように、球面ステージ14は、上蓋16に対して移動可能としている。これは、後述するように、サーボモータ28と、ボールネジ30と、下部傾斜台32と、上部傾斜台34等とから構成してなる上下移動機構が、球面ステージ14を照射方向Fに沿って移動させることによって行う。
下部傾斜台32は、図4の立断面図に示すように、その下部にリニアガイド35を備え、その上面は、照射方向Fに対して傾斜した傾斜面になっている。このリニアガイド35は、照射方向Fに対する直交方向に沿って設けられたレール36に沿って移動可能な構成としている。また、下部傾斜台32は、中心部が照射方向Fに沿ってくり抜かれ、ここに導光路12が配置されるようにしている。
なお、導光路12は、図5の立断面図に示すように、光源60からの光を導光するために、円周状に設けられた複数の光源用導光路62と、導光路12の断面に対して同心円状に設けられ、光源から60の光が透明部材20(#1,#2)で反射してなる反射光を取り込み、分光器61に導くための分光器用導光路63とを備えている。
サーボモータ28は、ボールネジ30によって自己の回転が、下部傾斜台32の直動に変換されるようにしている。したがって、サーボモータ28を回転させることによって、この回転が直動に変換され、下部傾斜台32が移動するようにしている。この場合、下部傾斜台32は、リニアガイド35がレール36に沿って移動することによって、照射方向Fに対する直交方向に沿って移動する。
上部傾斜台34は照射方向Fに沿って移動可能なように装置本体に固定されており、下部に、下部傾斜台32の傾斜面に対して移動可能なように外接して設けられた傾斜面を有している。この傾斜面にもまた、リニアガイド37が設けられており、下部傾斜台32が、レール36に沿って移動した場合であっても、上部傾斜台34の方向が変わらないようにしている。また、上部傾斜台34は、その上部に、照射方向Fに対して直交した平面部を有している。この平面部は上部に、球面ステージ受け軸38を載置して保持している。球面ステージ受け軸38は、その上部に球面ステージ14の球面部Kを受けることができるように球面加工された凹部を設けており、この凹部に、球面部Kを揺動可能な状態で嵌めている。また、上部傾斜台34は、中心部が照射方向Fに沿ってくり抜かれ、ここに導光路12が配置されるようにしている。
したがって、サーボモータ28を回転させ、下部傾斜台32をレール36に沿って水平移動させることにより、上部傾斜台34が、照射方向Fに沿って上下移動する。これによって、球面ステージ14の先端部15に保持された透明部材20(#2)も上下移動し、透明部材20(#1)との表面間距離が調節されるようにしている。この場合、下部傾斜台32および上部傾斜台34の傾斜面の傾斜角をより小さくする(好ましくは45度以下とする)ことで減速比効果を得ることができ、照射方向Fに沿ってより高精度での位置制御を行うことができるようにしている。
減速比効果について、図6を参照して以下に補足する。
すなわち、下部傾斜台32および上部傾斜台34の傾斜面の傾斜角θを45度以下とすることで水平移動量xに対する上下移動量yに減速比をかけることができる。図6は、仮に傾斜角θを45度とし、更に上部傾斜台34の辺aと辺bとが等しい場合の図である。
このとき、水平移動量xと上下移動量yとが等しくなることから、
a:b=y:xの関係が成り立つ。この場合の減速比は1:1である。したがって、傾斜角θを45度以下とすることによって、水平移動量xは、上下移動量y以上となる。結果として、水平移動量xに対して上下移動量yをその半分以下にすることもできるようになり、サーボモータ28の1パルスあたりの分解能が増すことになる。
上部傾斜台34は、リニアスケール40を備えている。このリニアスケール40は、機械的負荷による部品のひずみ、熱膨張による寸法変化、機構部品のガタ等の影響を受けにくくするよう透明部材20(#2)とともに上下移動する上部傾斜台34の上面に配置してあり、これによって透明部材20(#2)の照射方向Fに沿った位置を正確に検知する。また、透明部材20(#2)の可動範囲下端を検知するための検知機能も備えている。リニアスケール40による位置検知結果は、サーボモータ28へ出力され、サーボモータ28の回転量が制御され、もって、透明部材20(#2)の移動量が調節されるようにしている。
上蓋16の側部には液体注入口24と、液体排出口26とを備えており、測色対象液体を収容部10に注入する場合には、上下移動機構およびリニアスケール40によって、図3(b)に示すような状態、好ましくは透明部材20(#1)と透明部材20(#2)との表面間距離を5mm程度に調節してから行う。また、収容部10の内部に注入された測色対象液体を外部に排出する場合も上下移動機構およびリニアスケール40によって、同様な状態に調節し、液体排出口26から測色対象液体を排出する。
また、以下に示すような動作によって、透明部材20(#2)を、透明部材20(#1)と平行に保つようにしている。
すなわち、球面ステージ受け軸38は、側部に、圧空供給口42と、真空排出口44とを備えている。この圧空供給口42には、図示しない圧空供給ラインが接続されており、この圧空供給ラインを介して圧縮空気が供給されるようにしている。また、この真空排出口44には、図示しない真空ポンプに接続された図示しない真空排出ラインが接続されており、この真空排出ラインを介して真空ポンプによって減圧されるようにしている。
圧空供給口42を介して球面ステージ受け軸38に圧縮空気が供給されると、図7(a)に示すように、この圧縮空気が球面ステージ14を浮上させる。これによって球面ステージ14は、球面ステージ受け軸38から解放され、球面部Kを球面とした完全球の中心を中心として揺動しながら、透明部材20(#2)が透明部材20(#1)とほぼ平行になる。
この状態で、サーボモータ28に電流を供給し、球面ステージ14を、球面ステージ受け軸38よりも数μm上昇させる。このとき、上昇後にサーボモータ28の駆動電流をモニタリングしておく。そして、駆動電流が予め定めた設定値を超えていなければ更に数μm上昇させる。これを駆動電流が設定値を超えるまで行う。これによって、図7(b)に示すように、透明部材20(#1)に透明部材20(#2)を密着させる。
この手順によって、毎回同等の力で透明部材20(#2)を透明部材20(#1)に密着させることができるようにしている。これにより密着位置を検知するためのセンサ類も不要としている。
更にこの状態で圧縮空気の供給を停止するとともに、図示しない真空ポンプを起動させることによって、真空排出口44から空気を排出し、球面ステージ14を球面ステージ受け軸38に吸引固定する。これによって透明部材20(#1)と透明部材20(#2)とを平行にする。
この状態では、サーボモータ28の駆動力により、透明部材20(#1)および透明部材20(#2)の周辺部材が僅かながら変形しており、密着時のリニアスケール40の位置を、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離がゼロ(零)の位置とすることはできない。また、この変形量を検知することも困難である。
このため、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離と、リニアスケール40の位置とを正確に対応づけるために、分光器61による反射干渉法を用いた校正を行っている。
この校正は、透明部材20(#2)を透明部材20(#1)に密着させた状態からサーボモータ28に駆動電流を供給し、透明部材20(#2)を約5μm下降させ、収容部10に測色対象液体を注入しないまま、すなわち空気が入った状態で反射干渉法により表面間距離を測定する。次に、表面間距離が5μm以上10μm以下になるまで透明部材20(#2)を下降させ、表面間距離が5μm以上10μm以下になったら、反射干渉法によってなされた表面間距離の測定結果と、リニアスケール40の位置情報とを対応させる。
なお、反射干渉法によって表面間距離を測定する場合には、光源60から導光路12を介し照射方向Fに沿って光を照射する。この光は、透明部材20(#1、#2)によって形成された空気層、および透明部材20(#1,#2)の表面、裏面で反射する。
反射された光は、導光路12の分光器用導光路63を介して分光器61に導かれ、ここで測定されるようにしている。光源60から発せられた光の空気による吸収特性は予め知られているので、測定された反射率に基づいて、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離を知ることができる。これによって、リニアスケール40によって測定された位置情報と、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離との校正を行う。
次に、このように校正されたリニアスケール40によって移動量をモニタしながら、上下移動機構によって上部傾斜台34を下降させることによって、図7(c)に示すように、透明部材20(#1)と透明部材20(#2)との平行を維持しながら、表面間距離を所定の値に調整する。
その後、液体注入口24から測定対象液体を収容部10に注入する。そして、光源60から導光路12を介し照射方向Fに沿って光を照射する。この光は、導光路22に沿って透明部材20(#2)を透過し、更に透明部材20(#2)と透明部材20(#1)との間の収容部10に収納された測定対象液体を透過し、更にまた透明部材20(#1)を透過した後に積分球17に導かれるようにしている。そして、積分球17では、この透過光を集光した後に導光路45を介して分光器46へと導く。
分光器46は、導光路45を介して積分球17によって導かれた透過光の透過率を測定する。これによって、収容部10に収納された測定対象液体の測色を完了する。
次に、以上のように構成した本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の動作について説明する。
本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置によって測定対象液体の測色を行う場合には、まず、図8に示すフローチャートに従って両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離と、リニアスケール40の位置とを正確に対応づけるための校正が行われる。
この校正を行う場合には、まず、サーボモータ28に駆動電流を供給し、球面ステージ14を上下移動させることによって、基準位置まで移動がなされる(S1)。
次に、図示しない圧空供給ラインを介して圧空供給口42から圧縮空気が球面ステージ受け軸38に供給される(S2)。すると、図7(a)に示すように、この圧縮空気によって球面ステージ14が浮上し、球面ステージ受け軸38から解放され、球面部Kを球面とした完全球の中心を中心として揺動しながら、透明部材20(#2)が透明部材20(#1)とほぼ平行になる。
更に、この状態で、サーボモータ28に電流が供給される。これによって、球面ステージ14は、球面ステージ受け軸38よりも数μm上昇する(S3)。このとき、上昇後にサーボモータ28の駆動電流をモニタリングしておく。そして、駆動電流が予め定めた規定値を超えていない場合(S4:No)には、ステップS3に戻って更に数μm上昇させる。駆動電流が規定値を超えた場合(S4:Yes)には、圧縮空気の供給が停止される(S5)。この手順によって、透明部材20(#2)は、毎回同等の駆動電流によって透明部材20(#1)と密着される。
次に、図示しない真空ポンプを起動する。これによって、真空排出口44から空気が排出され、球面ステージ14が球面ステージ受け軸38に吸引固定される(S6)。これによって透明部材20(#1)と透明部材20(#2)との平行が確保される。しかしながら、この状態では、サーボモータ28の駆動力により、透明部材20(#1)および透明部材20(#2)の周辺部材が僅かながら変形しており、密着時のリニアスケール40の位置を、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離がゼロ(零)の位置とすることはできない。また、この変形量を検知することも困難である。
したがって、透明部材20(#2)を透明部材20(#1)に密着させた状態からサーボモータ28に駆動電流を供給し、透明部材20(#2)を約5μm下降させる(S7)。そして、収容部10に測色対象液体を注入しないまま、空気が入った状態で反射干渉法により表面間距離が測定される(S8)。
反射干渉法によって表面間距離を測定する場合には、光源60から導光路12の光源用導光路62を介し、照射方向Fに沿って光が照射される。この光は、透明部材20(#1,#2)によって形成された空気層、および透明部材20(#1,#2)の表面、裏面で反射する。
反射された光は、導光路12の分光器用導光路63を介して分光器61に導かれ、分光器61によって反射率が測定される。光源60から発せられた光の空気による吸収特性は予め知られているので、測定された反射率に基づいて、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離が把握される。
そして再びサーボモータ28に駆動電流を供給し、表面間距離が5μm以上10μm以下になるまで透明部材20(#2)を下降させ(S9)、表面間距離が5μm以上10μm以下になると、ステップS8において反射干渉法によってなされた表面間距離の測定結果と、リニアスケール40の位置情報との対応がとられる(S10)。
このようにすることによって、リニアスケール40によって測定された位置情報と、両透明部材20(#1,#2)間との表面間距離の校正が行われる。
このようにリニアスケール40によって測定された位置情報と、両透明部材20(#1,#2)間との表面間距離の校正が行われると図9のフローチャートに示すようにして、測色対象液体の測色がなされる。
すなわち、ステップS10の状態から、サーボモータ28に駆動電流を供給することによって、透明部材20(#2)との表面間距離が5mm程度に調節され(S11)、液体注入口24から測色対象液体が収容部10に注入される(S12)。収納部10は軟弱な物質が適用されたシール材18によってその内部が密閉されている。
次に、リニアスケール40による位置情報をモニタしながら、サーボモータ28に駆動電流を供給することによって、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離が所定の値に正確に調整される(S13)。上蓋16の側部には液体排出口26が備えられており、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離を狭めることによって余った測色対象液体は、この液体排出口26から収容部10の外部へと排出される。
ここで、液体注入後に所定の膜厚に調整する理由は、測色時の膜厚(すなわち所定膜厚)形成後に液体注入するのでは液体が隙間に入っていかないからである。
そして、光源60から導光路12の光源用導光路62を介し、照射方向Fに沿って光を照射する(S14)。この光は、導光路22に沿って透明部材20(#2)を透過し、更に透明部材20(#2)と透明部材20(#1)との間の収容部10に収納された測定対象液体を透過し、更にまた透明部材20(#1)を透過した後に積分球17に導かれる(S15)。透過光は、積分球17において集光された後に、導光路45を介して分光器46へと導かれ(S16)、分光器46では、導光路45を介して積分球17によって導かれた透過光の透過率が測定される(S17)。これによって、収容部10に収納された測定対象液体の測色が完了する。
上述したように、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置においては、上記のような作用により、測色対象液体の膜を、平行かつ正確な膜厚に形成することができ、特に数μm程度の薄膜を正確に測色することができる。
また、従来は、積分球を介して干渉縞波形を測定し、一対の透明基板の表面間距離を正確に測定する為には、一対の透明基板の平行を過剰なまでに正確に作り出す必要があり、装置の余裕度が少なかったが、積分球を介さずに干渉縞波形の測定を行うことで、実用に十分な精度を得ることができ、かつ製作も容易とすることができる。
また、任意の膜厚を正確に形成することができるため、複数の液体測色装置における測定結果のバラツキがなくなる。これによって、別々の液体測色装置を使用しても同じ目標色へ色を調整することができる。このように、複数の液体測色装置間の測定結果のバラツキがなくなることで、測定データを複数の液体測色装置間で共有できるようになり、従来、液体測色装置毎に目標値の測色に要していた作業負荷を軽減することが可能となる。
更に、透明部材20(#1,#2)同士の平行度を修正することができるので、室温の変化や部材の経時変化の影響に伴う平行度のズレ修正が可能となり、長期間に亘る安定動作が可能となる。
更にまた、透明部材20(#1,#2)は、一般に市販されている円盤状の石英ガラスやサファイヤガラスを使用するため、経済的である。
[実施例2]
実施例2を図10から図12を用いて説明する。
図10は、実施例2に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の一例を示す斜断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
すなわち、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置は、グラビアインキ等の測色対象液体を収容部10に収容し、その測色対象液体の透過率と反射率との両方を測定できる装置であり、図1に示す液体側色装置に加えて、反射率を測定するための光を照射する光源50を付加している。この光源50もまたハロゲン光等の光を照射する。
反射率を測定する場合は、透明度の低い測色対象液体に対してである。透明度の低い測色対象液体は、透過率を測定することが困難であるので、反射率を測定することによって測色する。一方、半透明の測色対象液体に対しては、透過率と反射率との両方を測定することによって測色する。
光源50は、反射率を測定する測色対象液体が収容された収容部10の透明部材20(#1)に向けて、反射率測定用の光を照射する。光源50は、この照射された光が透明部材20(#1)を介して測色対象液体によって反射されてなる反射光が、積分球17により集光され、導光路45を介して分光器46に導かれるように、積分球17の内部構成を詳細に示す図11のように、予め定めた照射方向Eで光を照射するようにしている。また、図11からも明らかなように、光源50は、導光路45側の半球内に備えている。
また、図11に示すように、積分球17の内部には、反射トラップ48と拡散光バッフル51とを付加している。反射トラップ48は、光源50から照射された光が測色対象液体において全反射した直接光成分Zを積分球17の外部へと逃がすようにしている。測色対象液体において全反射した成分Zは、光源50から照射されたそのままの光が大部分であり、測色対象液体による反射光の性質が弱いからである。また、拡散光バッフル51は、光源50から照射された直接光Tが、導光路45を介して分光器46に直接導かれないように遮光している。これによって、測色対象液体によって反射した反射光Pのみが分光器46に導かれ、精度良く反射率が測定されるようにしている。
また、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置は、リファレンス反射率を測定するために必要な白色基準板52を、透明部材20(#1)の上部を覆うような位置へと送り出すシリンダ54を付加している。また、シリンダ54によって送り出された白色基準板52の位置を測定するリニアスケール56a,56bを付加している。
次に、以上のように構成した本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の動作について説明する。
まず、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置によって測定対象液体の測色を行う場合には、透過率の測定、および反射率の測定に関わらず、図8に示すフローチャートに従って両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離と、リニアスケール40の位置とを正確に対応づけるための校正が行われる。このような校正が行われた後に、透過率の測定を行う場合には、図9のフローチャートに従って透過率が測定されることによって測定対象液体の測色が行われる。また、反射率の測定を行う場合には、図12のフローチャートに従って反射率が測定されることによって測定対象液体の測色が行われる。
図8および図9のフローチャートについては、実施例1で説明した通りであるので、ここでは、図12のフローチャートを用いて、測定対象液体の反射率を測定する動作について説明する。
測定対象液体の反射率を測定する場合には、まず光源60が消灯され、光源50が点灯される(S21)。これによって、光源50から照射方向Eに沿って光が照射される。そして、シリンダ54をエアー駆動させることによって、白色基準板52が、透明部材20(#1)の上部を覆う位置にスライド移動される(S22)。なお、スライド移動された白色基準板52の位置は、リニアスケール56a,56bによって測定される。
このようにして白色基準板52が透明部材20(#1)の上部を覆う位置に移動されると、光源50から照射方向Eに向けて照射された光が白色基準板52によって反射される。反射された光のうち、全反射成分Zは反射トラップ48を介して積分球17の外部へと排出される。また、光源50からの直接光Tは、拡散光バッフル51によって遮光され、導光路45へ入り込むことはない。
白色基準板52によって反射された光のうち、残りの成分Pは、積分球17によって集光された後に、導光路45を介して分光器46へと導かれ、分光器46によってリファレンス反射率として測定される(S23)。
次に、シリンダ54がエアー駆動されることによって白色基準板52が引き抜かれ、光源50からの光によって収納部10が照射されるようになる(S24)。次に、サーボモータ28に駆動電流を供給することによって、透明部材20(#1,#2)間の表面間距離が5mm程度に調節され(S25)、液体注入口24から測色対象液体が収容部10に注入される(S26)。収納部10は軟弱な物質が適用されたシール材18によってその内部が密閉されている。
次に、リニアスケール40による位置情報をモニタしながら、サーボモータ28に駆動電流を供給することによって、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離が所定の値に正確に調整される(S27)。上蓋16の側部には液体排出口26が備えられており、両透明部材20(#1,#2)間の表面間距離を狭めることによって余った測色対象液体は、この液体排出口26から収容部10の外部へと排出される。
次に、光源50から照射方向Eに沿って光を照射することによって、収納部10に注入された測色対象液体の反射率の測定が開始される(S28)。照射された光は、測色対象液体によって反射される。そして、反射された光のうち、全反射成分Zは反射トラップ48を介して積分球17の外部へと導出される。また、光源50からの直接光Tは、拡散光バッフル51によって遮光され、導光路45へ入り込むことはない。測色対象液体によって反射された光のうち、残りの成分Pは、積分球17によって集光された後に、導光路45を介して分光器46へと導かれ、分光器46によって反射率が測定されることによって測色が完了する。
このようにして反射率が測定されると、例えば、サーボモータ28によって球面ステージ14が上下移動させられながら、液体注入口24から洗浄液が注入されることによって収容部10の内部が洗浄される(S29)。更に、同様にサーボモータ28によって球面ステージ14が上下移動させられながら圧空供給口42から乾燥空気が注入されることによって収容部10の内部が乾燥されることによって一連の反射率測定処理を終了する(S30)。
上述したように、本実施例に係る液体測色方法を適用した液体測色装置においては、実施例1の形態と同様な作用効果を奏することができることに加えて、測色対象液体の反射率をも測定することができる。すなわち、測色対象液体の膜を平行かつ正確な膜厚に形成することができ、測色対象液体の透過率のみならず、反射率をも測定することができる。
したがって、透過度の低い測色対象液体に対しては、透過率を測定する代わりに反射率を測定し、その結果に基づいて測色することが可能となる。また、半透明な測色対象液体に対しては、透過率と反射率との両方を測定し、両測定結果に基づいて測色することも可能である。
反射率の測定に用いられる光は、光源50から照射されるが、この照射した光が測色対象液体において全反射した成分Zは、光源50の色を多く含んでいるが、このような光は反射トラップ48から積分球17の外部へと導出されることによって分光器46へ導かれることを阻止することができる。また、拡散光バッフル51によって、光源50からの直接光Tが直接分光器46へ導かれることを阻止することができる。以上のことから、分光器46は、測色対象液体によって反射した光の成分Pのみを用いて反射率を測定することができるので、高精度で測色することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施例について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施例では、光源60から発せられる光の照射方向Fが鉛直方向になる場合について説明したが、その構成の一部を変更することにより、光の照射方向Fを水平方向にしたような液体測色装置もまた本発明の技術的範囲に属すると了解される。
なお、本実施例において分光器46と分光器61は別のものを使用しているが、これら分光器の受光素子を共有しても構わない。また、本実施例において光源60は測色対象液体の透過率測定用光源としての用途と、反射干渉法による表面間距離測定用光源としての用途を兼ねているが、別のものを使用しても構わない。
実施例1に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の一例を示す斜断面図。 収納部および球面ステージの構成例を示す立構成図。 球面ステージの動作状態を説明するための概念図。 実施例1に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の一例を示す立断面図。 導光路の詳細構成例を示す断面図。 減速比効果を説明するための図。 透明部材同士を平行に維持する方法を説明するための模式図。 リニアスケールによる位置検出結果を校正する方法を示すフローチャート。 実施例1に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の測色時における動作を示すフローチャート。 実施例2に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の一例を示す斜断面図。 積分球の構造例を示す断面図。 実施例2に係る液体測色方法を適用した液体測色装置の測色時における動作を示すフローチャート。
符号の説明
K…球面部、H…平面部、E,F…照射方向、10…収容部、12,22,45…導光路、14…球面ステージ、15…先端部、16…上蓋、17…積分球、18…シール材、20…透明部材、23…導光穴、24…液体注入口、26…液体排出口、28…サーボモータ、30…ボールネジ、32…下部傾斜台、34…上部傾斜台、35…リニアガイド、36…レール、37…リニアガイド、38…球面ステージ受け軸、40,56…リニアスケール、42…圧空供給口、44…真空排出口、46…分光器、48…反射トラップ、50…光源、51…拡散光バッフル、52…白色基準板、54…シリンダ、60…光源、61…分光器、62…光源用導光路、63…分光器用導光路

Claims (5)

  1. 測色対象液体に光を照射し、この光が反射してなる第1の反射光を積分球により集光したのちに第1の導光路を介して分光器に導き、前記分光器によって前記測色対象液体の反射率を測定する液体測色装置であって、
    互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する液体収容部と、
    前記測色対象液体の前記液体収納部の内部への注入、およびこの注入された前記測色対象液体の測定のために、前記各透明部材のうちの何れか一方を、前記一対の透明部材の対向する方向に沿って任意位置に移動させる移動手段と、
    前記積分球が備えられていない側から前記一対の透明部材に第2の導光路を介して光を照射し、この光が前記一対の透明部材で反射してなる第2の反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、前記移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する位置検出手段と、
    前記一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する調整手段と、
    前記積分球を介して、前記調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、その反射光が前記第1の反射光として前記積分球により集光されるように、予め定めた入射角度で光を照射する光源と、
    前記積分球に設けられ、前記第1の反射光のうち、前記入射角度に対する全反射方向の成分を、前記積分球の外部へと導く導出路と、
    前記積分球の内部に設けられ、前記光源によって照射された光が、前記第1の導光路を介して前記分光器に直接導かれないように遮光する遮光体と
    を備えた液体測色装置。
  2. 測色対象液体に透過率測定用の光を照射して前記測色対象液体の透過率を測定する液体測色装置であって、
    前記透過率測定用の光の照射方向に対してほぼ直交するように、かつ互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する液体収容部と、
    前記測色対象液体の前記液体収納部の内部への注入、およびこの注入された前記測色対象液体の測定のために、前記各透明部材のうちの何れか一方を、前記照射方向に沿って任意位置に移動させる移動手段と、
    前記一対の透明部材に光を照射し、この光が前記一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、前記移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する位置検出手段と、
    前記一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する調整手段と、
    前記調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、前記照射方向に沿って光を照射する光源と、
    前記光源によって照射された光が、前記一対の透明部材のうち、前記光源によって光が向けられた透明部材以外の透明部材から透過した光の透過率を測定する分光器と
    を備えた液体測色装置。
  3. 測色対象液体に反射率測定用の光を照射し、この光が反射してなる第1の反射光を積分球により集光したのちに第1の導光路を介して分光器に導き、前記分光器によって前記測色対象液体の反射率を測定するとともに、前記測色対象液体に透過率測定用の光を照射し、透過光を前記積分球により集光したのちに前記第1の導光路を介して前記分光器に導き、前記分光器によって前記測色対象液体の透過率を測定する液体測色装置であって、
    前記透過率測定用の光の照射方向に対してほぼ直交するように、かつ互いに対向するように配置された一対の透明部材を備え、内部に測色対象液体を収容する液体収容部と、
    前記測色対象液体の前記液体収納部の内部への注入、およびこの注入された前記測色対象液体の測定のために、前記各透明部材のうちの何れか一方を、前記照射方向に沿って任意位置に移動させる移動手段と、
    前記積分球が備えられていない側から前記一対の透明部材に第2の導光路を介して光を照射し、この光が前記一対の透明部材で反射してなる第2の反射光から得られる干渉縞波形に基づいて、前記移動手段によって移動された透明部材の位置を検出する位置検出手段と、
    前記一対の透明部材の平行度および表面間距離を調整する調整手段と、
    前記調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、前記照射方向に沿って前記透過率測定用の光を照射する第1の光源と、
    前記積分球を介して、前記調整手段によって調整された一対の透明部材のうちの一方に向けて、その反射光が前記第1の反射光として前記積分球により集光されるように、予め定めた入射角度で前記反射率測定用の光を照射する第2の光源と、
    前記積分球に設けられ、前記第1の反射光のうち、前記入射角度に対する全反射方向の成分を、前記積分球の外部へと導く導出路と、
    前記積分球の内部に設けられ、前記第2の光源によって照射された光が、前記第1の導光路を介して前記分光器に直接導かれないように遮光する遮光体と
    を備えた液体測色装置。
  4. 測色対象液体に光を照射して前記測色対象液体の透過率を測定する液体測色方法であって、
    一対の透明部材が互いに対向するように配置され、前記各透明部材同士の表面間距離を任意に調節可能に形成された液体収納部において、前記両透明部材同士を2層に重ね合わせ、その状態から前記両透明部材同士を平行に維持したまま互いに隔離し、前記両透明部材のうちの何れか一方側から前記透明部材に光を照射し、この光が前記一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて前記両透明部材同士の表面間距離を測定した後に前記液体収納部の内部に前記測色対象液体を注入し、しかる後に前記各透明部材のうちの何れか一方側から光を照射し、この照射された光が他方の透明部材から透過した透過光の透過率を測定することによって、前記表面間距離を液厚とする前記測色対象液体の測色を行う液体測色方法。
  5. 測色対象液体に光を照射して前記測色対象液体の反射率を測定する液体測色方法であって、
    一対の透明部材が互いに対向するように配置され、前記各透明部材同士の表面間距離を任意に調節可能に形成された液体収納部において、前記両透明部材同士を2層に重ね合わせ、その状態から前記両透明部材同士を平行に維持したまま互いに隔離し、前記両透明部材のうちの何れか一方側から前記透明部材に光を照射し、この光が前記一対の透明部材で反射してなる反射光から得られる干渉縞波形に基づいて前記両透明部材同士の表面間距離を測定した後に前記液体収納部の内部に前記測色対象液体を注入し、しかる後に前記各透明部材のうちの何れか一方側から光を照射し、この照射された光が反射してなる反射光の反射率を測定することによって、前記表面間距離を液厚とする前記測色対象液体の測色を行う液体測色方法。
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