JP2005088558A - 赤インクタンク及び画像形成装置 - Google Patents

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洋 冨岡
Hiroyuki Takuhara
浩幸 宅原
Takeshi Sugaya
剛 菅家
Shinichi Tochihara
伸一 栃原
Ryuichi Arai
竜一 新井
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Abstract

【課題】 タンク内に収納されているインクの色をユーザーが容易に視認することができる高い視認性を実現した赤インクタンク、及び画像形成装置の提供。
【解決手段】 色材を含むレッド色のインクを収納しているインク収納部を具備する赤インクタンクにおいて、該インク収納部がイオン交換水を収納した状態での全光線透過率が50%以上である部分を有し、該可視光を透過する部分のインク層の厚みhが5〜10mmであり、該インクの色相角H°が40〜100であり、該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した600〜800nmの平均透過率が50%以上であり、且つ該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した380〜800nmの平均透過率が50%以下であることを特徴とする赤インクタンク。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクタンク及び画像形成装置に関し、更に具体的には、優れた発色を呈する特色インクが収納され、且つインクが収納された状態で、インクのもつ色に関する視認性に優れたインクタンクと、このようなインクタンクを搭載する画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録手段(液体吐出ヘッド)から被記録媒体上にインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であること、ノンインパクト方式のため騒音が少ないこと、多種多様なインクを用いることが可能なため、カラー画像が容易に形成できること等の利点により、ここ数年で広く普及している。
そこで、最近では、インク収容効率・使用効率の向上を目的として、インクタンク内の半分ほどのスペースにインク吸収体を充填させた構成のもの(例えば、特許文献1参照)等が提案されており、一部実用化もされている。
又、インクジェット記録装置は、インクをノズルから吐出して被記録媒体に付与して印字を行うという構造を有するため、インクタンク内のインクがなくなった際に急に印字が不能になることが生じる。このため、インクタンク内にあるインクの残量が検出可能であることが望まれる。これに対しては、実際に利用するユーザーが、残留インク量を直接視認することができるように、インクタンクの少なくとも一部に、可視光を透過する、透明又は半透明の部材により構成された部分が設けられているインクタンクが実用化されている。例えば、キヤノン株式会社より、BCI−3e(Yellow、Magenta、Cyan)、BCI−6(Yellow、Magenta、Photo Magenta、Cyan、Photo Cyan、Black)等として販売されている。
特開平6−40041号公報
近年、インクジェット記録装置により出力される画像について、写真調画質が追求され、より一層の高画質化が求められてきている。それに伴い、優れた発色性を有するインクや、より画像の色域を拡大する目的で、基本となる、三原色[シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)]及びブラック(K)の基本色インクに組み合わせて、更に、例えば、中間色のレッド色等を再現することが可能な、所謂特色インクを用いる記録方法が提案されている。
しかしながら、このような特色インクを、前記したインク収納部の少なくとも一部に可視光を透過する透明又は半透明の部材により構成された部分(以下、「透明部分」という)が設けられているインクタンクに収納し、該タンクの透明部分からインクの色を視認した場合に、特色インクのインクタンクを、該インクと色相の近い三原色インクが収納されているタンクと見間違え易いという問題があった。
又、タンクのインク収納部の一部に透明部分があって、中のインク色が見える場合には、人間の持つ基本的・生理的な欲求として、タンク内のインクの色を見分けたいという要求がある。これに対して、三原色の場合は、原則的に相互の色成分を含まないので、色相によって容易に見分けがつく。しかし、特色インクは、三原色の中間色となるので三原色と見分けが付きにくく、見分け易くするためには、色相以外にも何等かの工夫が必要となる。とりわけ、レッド色を再現する特色インクでは、液体状態のインクの色が、イエローインクやマゼンタインクの基本インクの色と似ており、見分けが付きにくく、視認性(そのインクのもつ色味を正しく認識し、他のインクと識別できることを意味する)に劣る。このため、ユーザーが購買時に、インクタンクの透明部分から、収納されているインクの色を見た場合に色を誤認し、別な色のインクタンクを誤って購入したり、又、使用時に、異なる色のインクをプリンターへ誤装着したりする等のことが懸念される。従って、インクタンクの透明部分から収納されているインクを目視した場合に、特に、レッド色のインク(以下、レッドインクという)の色が明確に視認され、他の色のインクと明らかに識別できるインクタンクの開発が望まれている。
又、インクタンクに収納されているレッドインクの色が鮮やかに見え、且つ、インクタンクを一目見てユーザーが目標とする色を容易に視認できるものであれば、特色インクのセールスポイントである高発色性を効果的にアピールできる。このため、販売面からも、レッドインク等の特色インクが収納されたインクタンクの視認性の向上は、強く求められる。
従って、本発明の目的は、特に、レッド色を再現できる特色インクが収納されているインクタンクの高い視認性を実現し、インクタンク内に収納されているインクの色をユーザーが容易に視認することができる赤インクタンク、及び画像形成装置を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。即ち、本発明は、[1]色材を含むレッド色のインクを収納しているインク収納部を具備する赤インクタンクにおいて、
該インク収納部がイオン交換水を収納した状態での全光線透過率が50%以上である部分を有し、
該可視光を透過する部分のインク層の厚みhが5〜10mmであり、
該インクの色相角H°が40〜100であり、
該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した600〜800nmの平均透過率が50%以上であり、且つ
該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した380〜800nmの平均透過率が50%以下であることを特徴とする赤インクタンクである。
上記のインクタンクの好ましい形態としては、[2]前記インクの最大吸収波長が430〜510nmの領域に存在する上記[1]に記載の赤インクタンク、が挙げられる。
又、本発明の別の実施形態は、インクを収容するインクタンクと、該インクタンクから供給されたインクを被記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドとを有する画像形成装置において、上記インクタンクが、上記[1]又は[2]に記載された赤インクタンクであることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、レッド色を与える特色インクを収納するインクタンクにおいて、購買時や使用時等におけるユーザーによる色の視認性が高く、且つ、画像を形成した場合に優れた色再現性を有する鮮やかなレッドインクを収納する赤インクタンク及び画像形成装置の提供が可能となる。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、先ず、特色インクで最も必要となる要件は何かから考え、以下の結論に到った。特色インクに必要なことは、三原色以外の色相で、高い彩度の画像をメディア上に提供することであるが、彩度・光学濃度(OD)等の色座標上での中心からの距離に関連するパラメーターは、インク吐出ヘッドの構造、ヘッドの駆動、キャリッジの制御、プリンタドライバ等の、広義の印刷機構により、単位面積あたりの着色成分を制御(増減すること)することで調整が可能であり、特にインク自体に求められる特性としては、特色としての色相と、色純度の高い着色成分(色材)の使用となる。即ち、インクは、色相と色純度の高い色材を用いてあれば、色の濃度成分(彩度〜OD)に関連する色材濃度は、他の課題を解決するために必要になれば変更してもよいこととなる。
本発明者らは、上述した従来の技術課題を達成すべく、色鮮やかなレッド色を表現できる特色インクと、該レッドインクをインクタンクに収納した場合の視認性に関して鋭意検討した結果、該視認性に対しては、インクタンクに設けた透明部分の光学的特性と形状特性、及びタンク内に収納させるインクの分光特性、が密接に関連していることを導き出した。
具体的には、レッドインクがタンク内に収納された状態で、インクタンクに設けられている透明部分を見ることで、タンク内に収納されているインクの色を視認できるようにするためには、以下の2つの要件が必須であることを見出した。 第一の要件は、インクが特色の色相を有すること、である。
第二の要件は、インクタンクにインクを収納した状態で、ある特定波長領域において透光性を有すること、である。
上記に挙げた各構成要件について、以下に詳細に説明する。先ず、本発明では、インクタンクのインク収納部の少なくとも一部に、可視光領域において、ある程度の透光性を有する部分を設けたインクタンクを用いることを前提としている。本発明にかかるインクタンクでは、インク収納部を介して透過してくる光が散乱光や平行光に関わらず、この部分を透過することによって、外部から見た場合に、収納されたインクの色の認識が可能となる。この場合のインクタンクの透明部における具体的な透光性能は、インクタンクのインク収納部にイオン交換水を収納した状態での全光線透過率を測定することによって求めることができる。全光線透過率の測定は、JISK7361の『プラスチック透明材料の全光線透過率の試験方法』に記載の方法に準じて行うことが好ましい。
本発明者らは、インクタンクのインク収納部の少なくとも一部に設けた、可視光を透過する部分(以下、光透過部という)の透光性能について鋭意検討した結果、インク収納部にイオン交換水を収納した状態で測定した場合に、インクタンクに設けた光透過部が、全光線透過率が50%以上、好ましくは65%以上である部分を少なくとも有すれば、タンク内に収納されているインクの色を認識する上で十分な透過光が得られることを見出した。
更に、インクの収納効率や民生品としての扱い易さから、インクタンクの厚さの外寸は10〜120mm程度の物が使われているが、本発明においては、インクの視認性の良さや、インク容量の大きさや、インクタンクの小型化の点でインク収納部のスペース効率が向上する等の観点から、インクを収納する部分のインク層の厚さhとしては5〜10mmとなる。更に、インクの視認性やスペースの効率等の観点で、インク層の厚さhとしては5〜8mmであることが好ましい。
更に、インクタンクのインク収納部にイオン交換水を収納した状態で、インク収納部に設けた光透過部のヘイズが10%以上であるようにすれば、散乱光の比率が大きくなるため、インクタンクのインク収納部に設けた光透過部の面を正面に見た場合だけでなく、斜めから見たときにも、タンク内に収納されているインクの色を容易に認識できるようになる。この結果、インクタンク内のインクの視認性をより高めることができる。ヘイズとは、曇価とも呼ばれ、曇り具合、光の拡散度合いを示す数値であり、全光線透過量に対する散乱光線透過量の比として求められる。ヘイズの測定は、JISK7136の『プラスチック透明材料のヘイズの求め方』に記載の方法に準じて行うことが好ましい。上述した光透過部における全光線透過率やヘイズの測定は、例えば、日本電色工業(株)製の濁度計NDH2000等の装置で、簡便に測定することができる。
又、インクタンクのインク収納部中にイオン交換水を収納した状態で、インク収納部に設けた光透過部について紫外可視分光測定したスペクトルが、下記の関係を満足するようなタンクであることがより好ましい。即ち、上記スペクトルが、380nm〜800nmまでの波長域における透過率の積分値をS1とし、550nm〜800nmまでの透過率の積分値をS2としたとき、0.9≧S2/S1≧0.5の関係を満足するものであることが好ましい。インクタンクのインク収納部に設けた光透過部が、上記した光学特性を満足するものであると、特に、色鮮やかなレッド色を表現できる特色インクにおいて、より一層レッド色の透過光が効率的に得られ、タンク内に収納されているインク自体の色が外部からより認識し易くなる。
先に、内部のインクの色についての視認性を高める第一の要件として、インクタンクに収納されるインクが特色の色相を有することを挙げたが、これは、このようなインクを用いて被記録媒体上に画像を形成すると、色鮮やかな画像の再現が可能となるからである。本発明にかかるインクタンクに収納させるインクは、レッド色を鮮やかに再現することのできる特色インクである。そこで、インクタンクに収納された状態でインクを見た場合に、インク自体の色相がレッド色となるようにして視認性を高めれば、ユーザーが外観上で見た色と、該インクを用いた場合に出力される色とが心理的に一致し、見間違えることが少なくなり、プリンターへの誤装着や、購入時における間違いを防ぐことができる。
又、特色インクを使用する目的である優れた色再現を達成するためには、インク自体が特有のレッドの色相を有していることが必要となる。そのため、本発明にかかるインクタンクに収納されるインクは、色相角H゜が40〜100であることを特徴とする。本明細書で使用するインクの色相角H゜は、下記に説明する方法で測定された値である。先ず、イオン交換水でインクを容積基準にて2,000倍に希釈し、該希釈液を測定用試料とする。そして、該希釈液を光路長10mmの石英セルに入れて、紫外可視分光装置によって測定する。測定波長は、380nm〜800nmまでの紫外から可視の波長域において、C光源下、視野角2度の条件でCIE−L***表色系におけるa*及びb*を測定し、下記式に従って色相角H゜を求める(JIS Z 8722、JIS Z8729参照)。
Figure 2005088558
尚、色材によっては、イオン交換水で希釈することにより色相がシフトする場合があることが知られているので、より正確な色相判定が必要な場合は、光路長10mmセル換算で吸光度1万程度まで測定可能な、ATRプローブを用いて測定する。ATRプローブは、島津製作所製MultiSpec−1500のオプションとして光ファイバーとセットで提供されている。
更に、本発明で使用するインクのより好ましい構成としては、インクを容積基準にて2,000倍にイオン交換水で希釈した希釈液について、380nm〜800nmの波長域で紫外可視分光測定をした場合に、最大吸収波長が430〜510nmに存在するインクである。即ち、インクの分光特性が上記範囲であることによって、レッド色を再現する上で、より好ましい吸光特性が得られ、該インクを用いて被記録媒体へ印字した際の記録画像の明度や彩度が、より一層向上し、色鮮やかなレッド色の記録画像が得られる。上述した紫外可視分光測定は、例えば、日立製作所(株)製U3300により簡便に測定することができる。先ほどの色相角の測定と同様に、色材によってはイオン交換水で希釈することにより色相がシフトする場合があることが知られているので、必要な場合は、先に説明したATRプローブを用いて測定する。
次に、先に挙げた第二の要件について説明する。本発明者らの検討によれば、インクタンクのインク収納部にレッドインクを収納した場合に、ある特定波長領域において透光性を有する構成とすることで、インクタンクの光透過部を外から見た場合に、収納されたインクがレッド色であると正しく認識されるようになる。前述したように、メディア(被記録媒体)上での鮮やかさ〜彩度は、印刷プロセス乃至印刷機構によってメディア上の単位面積あたりの色材量を同じにすれば、インク中の色材量を変えても同じにでき、一方、液体状態のインクそのものの見た目の色のコントロールは、インク中の色材濃度を調整することに拠ってできる。要は、インクそのものの色を目視により正しく認識し、識別可能にするために、可視光領域の一部で光が透過するように構成し、以ってインクタンクに収納した際も目視判別できることになる。そして、インクタンク中にインクを収納した状態で、インクタンクに設けられた光透過部が特定波長領域において透光性を有するものとするためには、収容されるインクの分光特性と、インク収納部の可視光を透過する部分(光透過部)の厚みとの両方のパラメーターが関係する。
本発明者らの検討によれば、例えば、インクの色味が上述した第一の要件を満たしている状態で、インクの分光特性として色味に直接関係しない波長領域の不要吸収成分が多く存在する場合には、インクタンクに設けられた光透過部を外部から観察して収納された該インクを見ると、インク自体の色が鮮やかに見えずにくすんだ色となり、正しいインク色を視認することが困難となる。又、インクが、レッド色とは異なる波長領域において透光性が高い場合でも、レッド色とは異なる色味を呈し、正しいインク色を視認することが困難となるために好ましくない。
一方、インクの不要吸収成分が少ない場合においても、色材の濃度が高すぎるとインク自体の光吸収も大きくなり過ぎ、透光性が低下して、上記したと同様に、正確なインク色を視認することが困難となる。以上のことから、インクタンクの光透過部を外から見た際に、内部のインクがレッド色であると認識できるようにするためには、下記のようにすることが必要となることがわかる。即ち、インクタンクのインク収納部に設けられた可視光を透過する光透過部のインク層の厚みに相当する光路長10mmで、紫外可視分光測定を行った場合に、600〜800nmの範囲における平均透過率が50%以上で、且つ可視光全般(380〜800nm)において平均透過率が50%以下に設定する。この場合における平均透過率は、インクを希釈せずに原液の状態で、前述したと同条件で光路長10mmの石英セルにより紫外可視分光装置を用いて各インクの分光測定を行うことで、各波長域での平均透過率を求めることができる。
本発明者らの検討によれば、上記した可視光全般(380〜800nm)における平均透過率が50%を超えるレッドインクの場合は、インクタンクに収納されているインクを外部から見ると、その色相はイエロー色に近いものとなり、印字した際の色と、インクタンクの外観から認識されるインクの色とに違いが生じ、心理的にも適当でなく、又、流通時やインクタンクの装着時に、イエローインクとの見分けが付き難く、誤認を生じる場合があり、好ましくない。
又、600〜800nmの平均透過率が50%よりも低いレッドインクの場合は、インクタンクに収納されているインクを外部から見ると、インクの色相がくすんだマゼンタ色〜こげ茶色に近い色味となり、基本色であるマゼンタインクとの見分けが付き難くなるため、好ましくない。このように、インクの成分等の要件を上記した要件を満足するように構成すれば、外部から観察されるインクタンクに収納された状態のインクの色相が鮮やかなレッド色を呈するものとなって、視認性を高めることができるため、印字色と、インク自体の色との色味が心理的にも一致したものとなる。
本発明で使用するレッドインクは、上記で説明した2つの要件を満たすことにより、インクタンクのインク収納部に設けられた光透過部において行われるインクの視認性が向上し、インクタンクを外側から見た場合に、収納されたインクがレッド色であることが容易に認識できるものとなる。更に、インクタンクに収納されたレッドインクを用いて被記録媒体上に印字した場合に、特色インクの特徴である高彩度のレッド色の画像が形成できる。そのため、印字色とインク自体の色が心理的に一致し、プリンターへの誤装着や購入時の誤購入を効果的に防止できる。尚、本発明でいうレッド色とは、オレンジから赤色までの領域の色相の色を指すものである。
以下、図面を参照して本発明にかかるインクタンクの一実施形態を説明する。尚、本発明のインクタンクは、以下の形態に限定されるものではなく、上記で説明した本発明にかかる構成を満たすものであれば、別な形態を取ることも可能である。先ず、本発明にかかるインクタンクの内部構造について、図1を参照して詳細に説明する。
本実施形態のインクタンク10は、図1に示したように、その上部で大気連通口12を介して大気に連通し、その下部でインク供給口に連通する構造をしている。又、その内部には、負圧発生部材であるインク吸収体32を収容する負圧発生部材収納室(第1収容室)34と、液体のインクを収容する実質的に密閉された液体収納室(第2収容室)36とが設けられており、34及び36の両室は、隔壁38によって仕切られている。そして、第1収容室34と第2収容室36とは、インクタンク10の底部付近で、隔壁38に形成された連通口40を介してのみ連通している。
図1に例示したインクタンク10では、液体収納室36の部分が透光性を有する材質によって形成されている。具体的には、透明性や耐薬品性等の観点から、ポリプロピレン等のプラスチックによって形成されたものが好適である。又、液体収納室36は、先に説明したインク収納部に相当し、イオン交換水を充填した状態で50%以上の全光線透過率を有するものであることを要する。
図2は、液体収納室(インク収納部)36の断面図である。液体収納室36の内側のインク層の厚さhは、図示した部分の厚さに相当する。本発明にかかるインクタンクにおいては、可視光を透過する部分のインク層の厚みhは5〜10mmである。図2に示したように、例えば、外からの可視光線が来た場合、液体収納室36の部分は透光性を有するので、インクが収納された液体収納室36を介して見ることで、インクの色を視覚することができる。インクの分光特性と、インク層の厚さhとの関係は前述した通りである。
図1に示したように、第1収容室34を区画するインクタンク10の上壁には、内部に突出する複数のリブ42が一体的に形成されており、第1収容室34に圧縮状態で収容されるインク吸収体32に圧接している。このため、上壁とインク吸収体32の上面との間にはエアバッファ室44が形成される。インクタンク10に用いられるインク吸収体32は、例えば、熱圧縮ウレタンフォーム又はポリプロピレンの繊維等で形成されており、所定の毛管力によって負圧を発生すべく、圧縮状態で第1収容室34内に収容されている。
又、インク供給口を画成しているインク供給筒14内には、ディスク状又は円柱状の圧接体46が配置されている。該圧接体46は、例えば、ポリプロピレンのフェルトにより形成され、それ自体は外力により容易に変形しないものである。圧接体46は、タンクケースに装着されていない状態においては、インク吸収体32を局所的に圧縮するように押し込まれた状態に保持されている。このために、インク供給筒14の端部には、圧接体46の周辺に当接するフランジ14Aが形成されている。
又、図1に示したように、インクタンク10の底面には、光学式インク残量検知を行うための三角突起93が一体的に設けられている。この三角突起93は、図3に示したように、2つの斜面部95及び94を有し、透明に近く、且つインク35と屈折率が近接した、例えば、ポリプロピレン等の材質で形成されている。又、この三角突起93に対峙することとなるインクジェット記録装置本体には、図3に示すように、発光部98と受光部97を有する光学式検知手段99が設けられている。
図示した例では、インクジェット記録装置本体側の光学式検知手段99の発光部98から三角突起93の斜面部94に光を照射し、この光が、斜面部94及び斜面部95により反射された反射光を受光部97にて受光し、この受光部97に届く光量を公知の光電変換方式により電子信号に変換して、インクタンク10内に収納されているインク35の有無の検知を行う。
具体的には、図3(a)は、インクタンク10内にインク35が十分にある場合を示しているが、この場合、三角突起93の2つの斜面部94及び95は、インクに接している。インク35の屈折率は、インクタンク10の材質(例えば、ポリプロピレン)の屈折率に近いため、インク35が十分に満たされている場合は、図3(a)に示す矢印h方向へ進行する光が多く、斜面部94及び95に反射されて受光部97に受光される光量は少ない。これに対し、図3(b)に示したように、インクタンク10内のインク35が消費されてインクの残量が低下すると、液体収納室36の底部に設けられた2つの斜面部94及び95は、インクカートリッジ内の空気1000に接した状態となる。インク35と空気の屈折率の違いにより、図3(b)に示す矢印i方向へ進行する反射光が多くなり、矢印i方向の反射光の多くは更に斜面部95にて反射され、受光部97に到達する。従って、受光部97に届く光量が多くなる。このように、受光部97が受光した光量によって、インクタンク10内に収納されているインク35の有無の検知が可能となる。
(インク)
次に、本発明にかかるインクタンクのインク収納部に収納されるレッドインクの構成について詳細に述べる。本発明で使用するインクは、レッド色の特色インクであって、必須成分として色材を含む。本発明に用いられるレッドインクの色材としては、一般的に用いられている染料や顔料等の公知の色材であっても、新規に合成された色材であっても、本発明の範囲内で適宜選択して用いることができる。とりわけ光の透過性が優れ、インク自体の色が鮮やかに見え、且つ、被記録媒体へ印字した際に高明度・高彩度な記録画像が得られる点から、色材として染料を用いることがより好ましい。
上記したように、本発明にかかるインクタンクは、レッドインクが収納されて構成されるが、かかるインクタンクは、通常は、基本色(イエロー、マゼンタ及びシアンの三原色にブラックを加えたもの)のインクと共に用いられる。特色インクに用いる色材としては、染料若しくは顔料を用いることができる。中でも、染料は、明度の高い色の再現に優れるために好適に用いられる。
更に、染料をインクの色材として用いた場合は、フォト出力に多用される光沢紙や光沢フィルム等の光沢媒体に対してインク液滴を付与した際に、色材がインク受容層内で定着し、被記録媒体の表面の印字部と非印字部の表面状態が維持されるため、光沢感が失われず、銀塩写真に匹敵する高い質感を有する画像を形成することができる。
本発明で使用するレッドインクとしては、これを基本色に組み合わせて用いた場合に、通常の基本色のみの組み合わせによって表現される色再現領域よりも明度の高い色を表現できるレッドインクを用いることが好ましい。このようにすれば、基本色に追加して用いることによって、色域拡大されたインパクトのある画像形成を効果的に表現することが可能となる。
より具体的には、イエローのインクとマゼンタのインクの基本色インクと、レッドインクとを用いて画像を形成した場合に、CIEL***色空間上でレッドインクで被記録媒体上に表現される色が、少なくとも任意のイエローのインクとマゼンタのインクとの基本色インクの組み合わせによって被記録媒体上にレッドとして表現される色再現領域よりも明度が高く、且つ、レッドインクで被記録媒体上に表現される色の色相角が、上記した基本色の組み合わせによって表現された色再現領域内にあるレッドと同様であることが好ましい。又、レッドインクで被記録媒体上に表現される色が、基本色の組み合わせによって表現されたレッドの色再現領域よりも、彩度が高い色となるようなレッドインクであることが好ましい。
図4は、この条件を説明するためのものであり、レッドの色相領域での同一色相角におけるレッドインクで形成される色と、基本色であるイエローとマゼンタとの混色で形成される色の、明度(L*)と彩度(C*;C*=(a*2+b*21/2)との関係を模式的に示した図である。このような、明度の高い色を表現できるレッドインクを用いることにより、レッド色相領域での色の鮮やかさが増し、記録画像の透明感や立体感を表現できるようになる。又、このような明度の高い色を再現できるレッドインクは、不要吸収も少なく、インク自体の色も鮮やかに見えるために好ましい。
レッドインクに用いる色材の具体例としては、以下のものが挙げられる。
・C.I.アシッドオレンジ7、10、33、56、67、74、88、94、116、142
・C.I.アシッドレッド111、114、266、374
・C.I.ダイレクトオレンジ26、29、34、39、57、102、118
・C.I.フードイエロー3
・C.I.リアクティブオレンジ1、4、5、7、12、13、14、15、16、20、29、30、84
・C.I.ディスパースオレンジ1、3、11、13、20、25、29、30、31、32、47、55、56
前述したように、メディア(被記録媒体)上での鮮やかさ〜彩度は、印刷プロセス乃至印刷機構によりメディア上の単位面積あたりの色材量を同じにすれば、インク中の色材量を変えても同じにできる。一方、インク中の色材濃度を調整することに拠って、液体状態のインクそのものの見た目をコントロールできる。要は、インクそのものの色を識別するために、可視光領域の一部で光が透過するように設定することで、インクタンクに収納した状態においても目視判別できるようにする。従って、本発明においては、インク中に含有させる色材の含有量は、重量処方的に表現できるものではなく、あくまで本発明で規定する光学特性等の要件に基づき設定する。又、レッドインク中に含有させる色材は、単独でも、或いは上記したようなものの中から2種以上を混合して用いることも可能である。又、イエロー、マゼンタ、シアンの色相を持つ色材を混合する等、本発明で規定する範囲内であれば、適宜選択して用いることができる。
本発明で使用するレッドインクは、先に説明した光学特性を有するものであればよいが、例えば、上記に挙げたような色材を水性液媒体に溶解或いは分散してなる。水性液媒体には、水及び水溶性有機溶剤の混合媒体を使用することが好ましい。この場合に使用する水溶性有機溶剤としては、水溶性を示すものであれば特に制限はなく、例えば、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒、尿素類、糖類及びこれらの誘導体等、一般的にインクジェット用インクの溶剤として用いられているものであれば、問題なく使用することができる。これらの溶剤は、インクの保湿性維持や色材の溶解性、分散性の向上、インクの被記録媒体への浸透剤等の用途として用いられる。又、これらの溶剤は単独でも複数を組み合わせて用いることもできる。
水溶性有機溶剤の含有量は、一般には、インク全体の1〜50質量%の範囲が好ましく、より好ましくは3〜40質量%の範囲である。又、レッドインク中の水の含有量は、染料の溶解性やインクの吐出安定性を良好に保つために、30〜95質量%の範囲が好ましい。
更に必要に応じて、例えば、パーソナルユースのインクジェット記録装置で用いるインクの場合には、キャリア成分としての水の他、信頼性の面から乾燥防止のための水溶性有機溶剤や保湿剤、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤等の添加剤を含むものとすることが好ましい。例えば、インクジェット記録装置で良好な吐出特性を得るレッドインクとするために、所望の粘度やpHを有するように、適宜に添加剤を加えて調整することが好ましい。
この際に用いる界面活性剤としては、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤があり、これらの1種又は2種以上を適宜選択して使用できる。上記した中でも、特にアセチレンアルコール類や、アセチレングリコール類が普通紙への浸透性に優れた効果を発揮するために好適に用いることができる。
その使用量は、界面活性剤の種類により異なるが、インク全量に対して、0.01〜5質量%が望ましい。この際、インクの25℃における表面張力は10mN/m(dyn/cm)以上が好ましく、より好ましくは20mN/m以上となるように、又、表面張力が60mN/m以下となるように界面活性剤の添加する量を決定することが好ましい。なぜなら、インクジェット記録方式にインクを適用した場合に、ノズル先端の濡れによる印字ヨレ(インク滴の着弾点のズレ)等の発生を有効に抑えることができるからである。
(画像形成装置)
次に、本発明の別の実施形態である画像形成装置について説明する。本発明にかかる画像形成装置は、インクを収容するインクタンクと、該インクタンクから供給されたインクを被記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドとを有し、上記インクタンクが、上記で説明したレッドインクを収納してなる、本発明にかかるインクタンクであることを特徴とする。上記構成を有する画像形成装置としては、インクジェット記録装置が好ましいが、上記したインク以外に、例えば、フルカラーの画像を得るためには、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク等別の色相を持つインクや、或いはこれらのインクと同一色調の淡インクを組み合わせて用いる。
インクジェット記録装置は、低コスト、装置の小型化が可能である、低騒音である、等の理由から、プリンターやファクシミリ、複写機等、広く利用することが可能である。以下に、本実施形態で適用するインクジェット記録装置の本体構成を説明する。先ず、本実施形態で適用するインクジェット記録装置の構成を説明する。本実施形態におけるインクジェット記録装置の本体は、各機構の役割から、給紙部、用紙搬送部、キャリッジ部、排紙部、クリーニング部及びこれらを保護し、意匠性を持たす外装部から構成されている。以下、これらの概略を説明していく。
図5は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置の斜視図である。又、図6及び図7は、記録装置本体の内部機構を説明するための図であり、図6は右上部からの斜視図、図7は記録装置本体の側断面図をそれぞれ示したものである。
本実施形態で適用する記録装置において給紙を行う際には、先ず給紙部において被記録媒体の所定枚数のみが給紙ローラM2080と分離ローラM2041から構成されるニップ部に送られる。送られた被記録媒体はニップ部で分離され、最上位の被記録媒体のみが搬送される。用紙搬送部に送られた被記録媒体は、ピンチローラホルダM3000及びペーパーガイドフラッパM3030に案内されて、搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対に送られる。搬送ローラM3060とピンチローラM3070とからなるローラ対は、LFモータE0002の駆動により回転され、この回転により被記録媒体がプラテンM3040上を搬送される。
キャリッジ部では被記録媒体に画像形成する場合、記録ヘッドH1001を目的の画像形成位置に配置させ、電気基板E0014からの信号に従って、被記録媒体に対しインクを吐出する。記録ヘッドH1001についての詳細な構成は後述するが、本実施形態の記録装置においては、記録ヘッドH1001により記録を行いながらキャリッジM4000が列方向に走査する記録主走査と、搬送ローラM3060により被記録媒体が行方向に搬送される副走査とを交互に繰り返すことにより、被記録媒体上に画像を形成していく構成となっている。最後に、画像形成された被記録媒体は、排紙部で第1の排紙ローラM3100と拍車M3120とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイM3160に排出される。
尚、クリーニング部において、画像記録前後の記録ヘッドH1001をクリーニングする目的のために、キャップM5010を記録ヘッドH1001のインク吐出口に密着させた状態で、ポンプM5000を作用させると、記録ヘッドH1001から不要なインク等が吸引されるようになっている。又、キャップM5010を開けた状態で、キャップM5010に残っているインクを吸引することにより、残インクによる固着及びその後の弊害が起こらないように配慮されている。
(記録ヘッドの構成)
以下に本実施形態で適用するヘッドカートリッジH1000の構成について説明する。本実施形態におけるヘッドカートリッジH1000においても、第1の実施形態と同様に、記録ヘッドH1001と、インクタンクH1900を搭載する手段、及びインクタンクH1900から記録ヘッドにインクを供給するための手段を有しており、キャリッジM4000に対して着脱可能に搭載される構成となっている。
図8は、本実施形態で適用するヘッドカートリッジH1000に対し、インクタンクH1900を装着する様子を示した図である。本実施形態の記録装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、ライトシアン及びライトマゼンタの7色のインクによって画像を形成するため、インクタンクH1900は、以上の7色分が独立に用意されている。上記において、少なくとも、レッドのインクタンクに本発明にかかる赤インクタンクを用いる。
図9は、ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図を示したものである。図において、ヘッドカートリッジH1000は、第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601、第1のプレートH1200、第2のプレートH1400、電気配線基板H1300、タンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、シールゴムH1800等から構成されている。
本実施形態においては、7色分用意されたインクタンクH1900のインクを、9列のノズル列に分配する構成となっており、各ノズル列が形成されている第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601に各インクが分配される構成となっている。
第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601はSi基板であり、その片面にインクを吐出するための複数の記録素子(ノズル)がフォトリソ技術により形成されている。各記録素子に電力を供給するAI等の電気配線は、成膜技術により形成されており、個々の記録素子に対応した複数のインク流路も又、フォトリソグラフィ技術により形成されている。更に、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成されている。
図10は、本実施形態における、第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601の構成を説明するための正面拡大図である。H2700〜H3500は、それぞれ異なる、或いは同色のインク色に対応するノズル列であり、第1の記録素子基板H3600には、ライトシアンの供給されるノズル列H3200、ブラックインクの供給されるノズル列H3300、レッドインクの供給されるノズル列H3400、及びライトマゼンタインクの供給されるノズル列H3500の4色分のノズル列が構成されている。
第2の記録素子基板H3601には、シアンインクの供給される2列のノズル列H2700及びH3100、マゼンタインクの供給される2列のノズル列H2800及びH3000、更にイエローインクの供給されるノズル列H2900の3色分で5列のノズル列が形成されており、イエローインクのノズル列H2900を中心に、両側に線対称にマゼンタ及びシアンのノズル列が配列した構成となっている。
各ノズル列は、被記録媒体の搬送方向に1,200dpi(dot/inch;参考値)の間隔で並ぶ768個のノズルによって構成され、約2ピコリットルのインク滴を吐出させる。各ノズル吐出口における開口面積は、およそ100μm2に設定されている。
このようにシアン、マゼンタ、及びイエローのノズル列を、キャリッジM4000の走査方向に対し対称に配置することは、キャリッジM4000の双方向印刷を行った際に、色ムラという画像弊害を低減する効果がある。色ムラとは、主に、被記録媒体へ着弾するインクの色順が異なることによって生じる発色性の違いが原因となっている。本実施形態のように、イエローインクのノズル列H2900を中心に、マゼンタとシアンのノズル列が2列ずつ対称に構成されていれば、往路と復路で、利用するノズル列を切り替えることにより、被記録媒体へ着弾するインクの順番を統一することができるのである。よって、本実施形態においては、高品位な画像を双方向で高速に形成可能なことが特徴となっている。
尚、ノズル列の配置は利用する7色すべてにおいて、対称であることが好ましいが、装置の大型化、コストアップ、及びデータ処理の複雑化を招いてしまうことから、本実施形態においては、特に双方向印刷時の色ムラへの寄与が大きい3色、即ち、シアン、マゼンタ、及びイエローのノズル列のみを対称に配置している。
又、本実施形態のインク流路H1501は、シアンインク用の流路とマゼンタインク用の流路が途中で二股に分岐しており、それぞれ1つのインクタンクから供給されたインクを、2列のノズル列に分配可能な構成となっている。
尚、ここでは記録ヘッドの一形態として、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素子)を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドについて一例を挙げて述べた。
この代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス型の何れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液流路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長・収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましいといえる。
又、第二の力学的エネルギーを利用したインクジェット記録装置の形態として、複数のノズルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧により圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズルから吐出させるオンデマンドインクジェット記録ヘッドを挙げることができる。
その他に、インクカートリッジとしては、記録ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したものも用いられる。又、本発明で使用されるインクジェット記録装置としては、上述のようにヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、それらが一体になったものにも好適に用いられる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、以下の記載で「部」及び「%」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。
[インクタンクの準備]
キヤノン株式会社製の、透明部分が設けられているインクタンクBCI−6(Yellow)の空になったタンクを、イオン交換水で充分に(目視で色が見えない位に)洗浄し、その後、乾燥した物をインクタンクaとした。これとは別に、材質としてポリプロピレンを用い、図1の形状で、インク層の厚さ7.0mmのインクタンクbを作成した。それぞれのインクタンクa及びbにイオン交換水を充填し、濁度計(日本電色工業(株)製、NDH2000)を用いて、液体収納部(図1の36の部分)の全光線透過率をJISK7361に準拠した測定モードで測定した。又、インクタンクa及びbについて同部分のヘイズをJISK7136に準拠した測定モードで測定した。
更に、紫外可視分光測定装置(日立製作所(株)U3300)を用い、測定波長範囲380nm〜800nm、サンプリング間隔0.5nmの条件下、試料側のセルを外し、光路に対し垂直にインクタンクの液体収納部が当たるように配置して分光測定を行った。そして、380nm〜800nmまでの波長域における透過率の積分値S1と、550nm〜800nmまでの透過率の積分値S2とから、S2/S1の値を求めた。各インクタンクの形状特性及び光学特性を、下記表1にまとめて示した。
Figure 2005088558
[レッドインクの作成]
下記表2に記載の染料を、表2中の所定量で使用し、下記に示した組成の各成分を加え、更に総量が100部になるように水で調整したものを混合した後、十分に攪拌して、染料を溶解した。その後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過し、レッドインク1〜5を調製した。
(インク組成)
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物
(商品名:アセチレノールEH;川研ファインケミ
カル(株)社製) 1部
・表2中の染料 所定量部
・水 残部
Figure 2005088558
先ず、上記で得たレッドインク1〜5をイオン交換水を用いて容量基準で2,000倍に希釈し、測定用試料を調製した。そして、紫外可視分光測定装置(日立製作所(株)U3300)を用い、測定波長範囲380nm〜800nm、サンプリング間隔0.5nmの条件下、希釈に用いたイオン交換水を1cm角の石英セルに入れてベースラインを測定し、その後、同セルで各インクを希釈して得た測定用試料について分光測定を行って、最大吸収波長(λMax)と吸光度(AbsMax)を求めた。又、この分光測定結果から同装置の付属のソフトウェアにて色彩計算を行い、各インクを希釈して得た測定用試料についての色相角H°を求めた。更に、インクを希釈せずに原液の状態で、上記したと同条件で各インクの分光測定を行い、各波長域での平均透過率T(%)を求めた。表3に、インク1〜5についての、上記分光測定の結果をまとめて示した。表3に示したように、レッドインク1〜3は、本発明に規定する光学特性を満足するインクであった。これに対して、レッドインク4及び5は、本発明に規定する光学特性を満足していないインクであった。
尚、色材によってはイオン交換水で希釈することにより色相がシフトする場合があることが知られているので、より正確な色相判定が必要な場合は、光路長10mmセル換算で吸光度1万程度まで測定可能な、「ATRプローブ」によって測定する。ATRプローブは、島津製作所製の紫外可視分光光度計「MultiSpec−1500」のオプションとして、光ファイバーとセットで提供されている。尚、レッドインク1及び4については、「ATRプローブ」による測定も行い、表3中に、その結果も併せて示した。又、図11にATRプローブによる希釈なしのインクNo.1及び4の吸光度測定結果を示した。
Figure 2005088558
<実施例1〜4及び比較例1、2>
上記で得たレッドインク1〜5と、インクタンクa及びbとを用い、表4に示した通りに組み合わせて、実施例1〜4及び比較例1、2の、レッドインクが収納された状態のインクタンクを得た。これらのインクタンクについて、下記のような方法及び基準で評価した。
[評価]
(タンク内のインクの色味)
上記で得た実施例1〜4及び比較例1、2のそれぞれのインクタンクを外部より目視で観察し、インクタンクの光透過部から視認されるインクタンク内に収納されたインクの色味を調べた。インクタンク内のインクの色味は、室内の蛍光灯(白色)下(色温度4200K、照度600Lux)で目視により判定した。判定基準は、鮮やかなレッド色に見えるものを○、レッド色とは異なる色相のもの又は黒っぽく見えるものを×として評価した。表4に、評価結果を示した。
(印字色味)
画像形成装置として、インクジェット式画像形成装置であるキヤノン(株)製PIXUS950i改造機を用い、これに上記で得た実施例1〜4及び比較例1、2のそれぞれのインクタンクを装着し、下記の条件で画像を形成し、得られた印字物について印字色味を評価した。画像は、被記録媒体としてPR101(キヤノン(株)製)を用い、これに100%Dutyのベタ画像を形成した。印字物についての印字色味の評価は、以下の方法で行った。尚、実施例4のインクタンクは収納したインクが実施例1と同一であるため、印字色味は実施例1と同じとなるので印字試験は行わなかった。
画像のL*、a*、b*、C*の測定は、Gretag社製Gretag Spectrolinoを用いて行った。その測定条件は、観測光源:D50、観測視野:2度、濃度:ANSIA、白色基準:Abs、フィルター:Noにて行った。尚、ここでの100%Dutyは、2,400dpi×1,200dpiの解像度で全ての画素を1ドット付与した場合を示し、1ドットあたり2.5ngを付与しているために単位面積あたりの付与密度に換算すると7.2mg/inch2となる。表4に、上記で得られた測定結果を示した。
Figure 2005088558
以上のように、実施例のインクタンクは、何れも外部から観察した場合にインクの色味は鮮やかなレッド色に見えるために、色の視認性の点で好ましいものであることが確認された。これに対して、比較例のインクタンクは、外部から観察した場合に、レッド色とは異なる色相のもの又は黒っぽく見えてしまい、視認性の点で好ましいものではなかった。更に、印字色味の結果から、実施例のインクタンクを用いて画像を形成した場合は、レッド色相の鮮やかな印字が達成されていることがわかる。比較例のインクタンクを用いた場合は、印字色味の点でもレッド色相と異なる色味を呈し、実施例よりも劣っていた。
本発明の活用例としては、鮮やかなレッド色を良好に再現した画像を与える特色インクが収納された、購買時或いは使用時等におけるユーザーによるインクの色の視認性が高いインクタンク、及び該インクタンクを用いた各種の画像形成装置が挙げられる。画像形成装置としては、特にインクジェット記録装置が挙げられる。
本発明のインクタンクの断面図である。 図1に示すインクタンクの液体収納室36の断面図である。 図2に示したインクタンクにおける光学式インク残量検知方法を示す説明図であり、(a)はインク残量がある状態、(b)はインク残量なしの状態である。 レッドインクの色、及びイエローとマゼンタインクの混色で形成される色の明度(L*)と彩度(C*)の関係を示した模式図である。 本発明の実施形態における記録装置の斜視図である。 本発明の実施形態における記録装置の機構部の斜視図である。 本発明の実施形態における記録装置の断面図である。 本発明の実施形態で適用したヘッドカートリッジにインクタンクを装着する状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態で適用したヘッドカートリッジの分解斜視図である。 本発明の実施形態で適用したヘッドカートリッジにおける記録素子基板を示す正面図である。 本発明の実施例で用いたインクNo.1とNo.4のATRプローブを用いた吸光度測定結果である。 本発明の明細書で度々説明に用いたATRプローブの説明図である。
符号の説明
10:インクタンク
12:大気連通口
14:インク供給筒
14A:フランジ
16:レバー部材
16A:係止用突起
32:インク吸収体
34:負圧発生部材収納室
35:インク
36:液体収納室
37:気液界面
38:隔壁
40:連通口
42:リブ
44:エアバッファ室
46:圧接体
50:第1通路
60:第2通路
93:三角突起
94、95:斜面部
97:受光部
98:発光部
99:光学式検知手段
1000:空気
M1010:シャーシ
M1011:ガイドレール
M2000:ベース
M2010:圧板
M2012:圧板バネ
M2013:分離シート
M2020:戻しレバー
M2030:可動サイドガイド
M2040:分離ローラホルダー
M2041:分離ローラ
M2044:分離ローラリリースシャフト
M2060:給紙トレイ
M2080:給紙ローラ
M3000:ピンチローラホルダ
M3021:PEセンサレバー
M3030:ペーパーガイドフラッパ
M3040:プラテン
M3060:搬送ローラ
M3070:ピンチローラ
M3100:第1の排紙ローラ
M3110:第2の排紙ローラ
M3111:弾性体
M3120:拍車
M3130:拍車ホルダ
M3160:排紙トレイ
M4000:キャリッジ
M4010:ヘッドセットレバー
M4020:ガイドシャフト
M4030:摺動シート
M4041:タイミングベルト
M4042:アイドルプーリ
M5000:ポンプ
M5010:キャップ
M5020:ブレード
M5060:ブレードクリーナー
M7030:アクセスカバー
E0002:LFモータ
E0003:PGモータ
E0005:エンコーダスケール
E0007:PEセンサ
E0009:ASFセンサ
E0014:電気基板
E0105:ASFモータ
H1000:ヘッドカートリッジ
H1001:記録ヘッド
H1200:第1のプレート
H1201:インク供給口
H1300:電気配線基板
H1301:外部信号入力端子
H1400:第2のプレート
H1500:タンクホルダー
H1501:インク流路
H1600:流路形成部材
H1700:フィルター
H1800:シールゴム
H1900:インクタンク
H2700、H3100:シアンノズル例
H2800、H3000:マゼンタノズル列
H2900:イエローノズル列
H3200:ライトシアンノズル列
H3300:ブラックノズル列
H3400:レッドノズル列
H3500:ライトマゼンタノズル列
H3600:第1の記録素子基板
H3601:第2の記録素子基板

Claims (3)

  1. 色材を含むレッド色のインクを収納しているインク収納部を具備する赤インクタンクにおいて、
    該インク収納部がイオン交換水を収納した状態での全光線透過率が50%以上である部分を有し、
    該可視光を透過する部分のインク層の厚みhが5〜10mmであり、
    該インクの色相角H°が40〜100であり、
    該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した600〜800nmの平均透過率が50%以上であり、且つ
    該インクの光路長10mmで紫外可視分光測定した380〜800nmの平均透過率が50%以下であることを特徴とする赤インクタンク。
  2. 前記インクの最大吸収波長が430〜510nmの領域に存在する請求項1に記載の赤インクタンク。
  3. インクを収容するインクタンクと、該インクタンクから供給されたインクを被記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドとを有する画像形成装置において、上記インクタンクが、請求項1又は2に記載された赤インクタンクであることを特徴とする画像形成装置。
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