JP2005088098A - マシニングセンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 1台の機械本体で横形,立形タレットヘッドの何れにも対応できるマシニングセンタを提供する。
【解決手段】 ベッド2上に固着されたコラム3によりサドル4をX軸方向に移動可能に支持し、該サドル4によりタレットベース5をY軸方向に移動可能に支持し、該タレットベース5によりクイル6をZ軸方向に移動可能に支持し、該クイル6に、複数の工具Tが上記クイル軸線Cを中心とする円周上に位置するように、かつクイル軸線Cと平行に配置された横形タレットヘッド20と、複数の工具が上記クイル軸と直角方向に放射状をなすように配置された立形タレットヘッド50とを選択的に着脱可能に装着する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ベッド2上に固着されたコラム3によりサドル4をX軸方向に移動可能に支持し、該サドル4によりタレットベース5をY軸方向に移動可能に支持し、該タレットベース5によりクイル6をZ軸方向に移動可能に支持し、該クイル6に、複数の工具Tが上記クイル軸線Cを中心とする円周上に位置するように、かつクイル軸線Cと平行に配置された横形タレットヘッド20と、複数の工具が上記クイル軸と直角方向に放射状をなすように配置された立形タレットヘッド50とを選択的に着脱可能に装着する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タレットヘッドを備えたマシニングセンタに関する。
一般に、タレットヘッドを備えたマシニングセンタでは、工具の軸線を水平に向けてワーク加工を行なうようにした横形マシニングセンタ(例えば、特許文献1参照)と、工具の軸線を垂直に向けてワーク加工を行なうようにした立形マシニングセンタ(例えば、特許文献2参照)とがあり、ワーク形状や穴,溝,面加工等の加工種類に応じて採用されている。
特開平6−134640号公報
実開平9−529号公報
ところで、ユーザ側で横形,立形のマシニングセンタをそれぞれ設置するとなると、設置スペースが拡大するとともに、設備コストが上昇するという問題がある。またメーカ側で横形と立形とをそれぞれ製造する場合には、生産コストが高くつくという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、1台の機械本体で横形,立形タレットヘッドの何れにも対応できるマシニングセンタを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、ベッド上に固着されたコラムによりサドルを左右(X軸)方向に移動可能に支持し、該サドルによりタレットベースを上下(Y軸)方向に移動可能に支持し、該タレットベースによりクイルを前後(Z軸)方向に移動可能に支持し、該クイルに、複数の工具がクイル軸を中心とする円周上に位置し、かつクイル軸と平行となるよう配置された横形タレットヘッドと、複数の工具が上記クイル軸と直角方向に放射状をなすように配置された立形タレットヘッドとを選択的に着脱可能に装着したことを特徴とするマシニングセンタである。
請求項2の発明は、請求項1において、上記横形,立形タレットヘッドは、上記クイルにより両者共通のタレット軸を回転割り出し可能に支持し、該タレット軸に横形タレット本体又は立形タレット本体を選択的に着脱可能に装着するように構成されていることを特徴としている。
請求項1の発明のマシニングセンタでは、横形タレットヘッドと立形タレットヘッドとを選択的に着脱可能としたので、ユーザ側ではワークの形状,加工の種類に応じて横形,立形タレットヘッドの何れかに取り替えることにより1台の機械本体で横形,立形の何れにも対応でき、設置スペースを縮小できるとともに、設備コストを低減できる。
またメーカ側ではユーザの注文に応じて横形,立形タレットヘッドの何れかを組み付けるだけで済み、機械本体を共通化でき、製造コストを低減できる。
請求項2の発明では、横形,立形タレットヘッド自体の構造を、両者共通のタレット軸に横形タレット本体又は立形タレット本体の何れかを選択的に着脱可能としたので、各種の工具が装着されるタレット本体のみを別途準備するだけで済み、共通部分を増やすことができ、さらなるコストの低減が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施形態によるマシニングセンタを説明するための図であり、図1は横形タレットヘッドを備えたマシニングセンタの斜視図、図2は横形タレットヘッドの断面図、図3は工具駆動モータの断面図、図4は横形タレットヘッドが装着されたマシニングセンタの斜視図、図5は立形タレットヘッドが装着されたマシニングセンタの斜視図、図6は立形タレットヘッドの正面図である。
図において、1は後述する横形タレットヘッド20を備えたマシニングセンタを示しており、これは概ね縦横寸法が500〜800mm程度で、X軸,Y軸,Z軸方向における加工ストロークが150mm程度の卓上型のものである。
上記マシニングセンタ1は、機械正面から見て、有底箱状の固定ベッド2の後端部2aに垂直上方に延びるコラム3を固着し、該コラム3によりサドル4を左右(X軸)方向に移動可能に支持し、該サドル4によりタレットベース5を上下(Y軸)方向に移動可能に支持し、該タレットベース5によりクイル6を前後(Z軸)方向に移動可能に支持した概略構造を有している。上記固定ベッド2の前端部2bにはワークWが搭載されるテーブル7が配設されている。
上記コラム3は中央部に開口を有する矩形枠状に形成されている。このコラム3の前面には上下一対のガイドレール8,8が配設されており、該各ガイドレール8により上記サドル4がX軸方向に移動可能に支持されている。該サドル4はコラム3の上面に配設されたボールねじ9aとサーボモータ9bにより往復駆動される。
上記サドル4は上ベース11と下ベース12とを左右の支柱13,13により結合することにより中央部に開口を有する枠状に形成されている。この左右の支柱13の前面にはガイドレール14が配設されており、該左右のガイドレール14により上記タレットベース5のフランジ部5c,5cがY軸方向に移動可能に支持されている。該タレットベース5は上,下ベース11,12により軸支された左右のボールねじ15a,15aとサーボモータ15b,15bにより往復駆動される。
上記タレットベース5はサドル4及びコラム3の開口内を通って後方に延びる概ね直方体状に形成されたベース本体5bの左,右にフランジ部5c,5cを形成したものである。上記ベース本体5bの軸芯部には摺動孔5aが形成されており、該摺動孔5a内に上記クイル6がZ軸方向に摺動可能にかつ回転不能に挿入されている。該クイル6と摺動孔5aとの間はシール部材16によりシールされている。このクイル6はタレットベース5のベース本体5bの略全長に渡る長さを有する円筒状のもので、コラム3の背面側に配設された不図示のボールねじ,サーボモータにより往復駆動される。
上記クイル6の前端部には上記横形タレットヘッド20が着脱可能に装着されている。この横形タレットヘッド20は、上記クイル6内に挿入され、軸受23,24を介して回転可能に支持された円筒状のタレット軸22と、該タレット軸22の前端面22aに複数本のボルト26により着脱可能に締結固定された横形タレット本体25とを有している。
上記横形タレット本体25は、軸芯部に凹部25aを有する円形のドラム本体25bの外周部に所定角度間隔をあけて複数のモータ取付け孔25cを形成した構造のものであり、該ドラム本体25bの底壁部25eは上記凹部25aを介して挿入された上記ボルト26により上記タレット軸22に取付けられている。また上記底壁部25eには後方に突出する円筒状のフランジ部25dが形成されている。
上記各モータ取付け孔25cにはそれぞれ工具駆動モータ33がこれの回転軸線Rがクイル軸線Cと平行になるよう装着されている。この各工具駆動モータ33は、ドラム本体25bに固定されたハウジング38内に軸受39,39を介して回転軸40を回転自在にかつ軸方向に移動不能に挿入し、該回転軸40の外周面にロータ41を配置するとともに、ハウジング38の内周面にロータ41と対向するようにステータ42を配置した構造となっている。なお、43は回転軸40の回転速度・回転角度を検出するセンサである。
上記各工具駆動モータ33の回転軸40には工具Tが装着されたコレット45がテーパ嵌合により固定されている。この各工具Tは、タレット本体25の前端面のクイル軸線Cを中心とする円周上に位置するように、かつクイル軸線Cと平行になるよう配置されている。このようにして各工具駆動モータ33は工具毎に設けられており、各工具Tをそれぞれ独立して回転駆動するように構成されている。
上記横形タレットヘッド20にはクイル軸線C回りに所望の工具Tを所定の加工位置に回転割り出し位置決めする回転割り出し機構28が配設されており、該回転割り出し機構28は、以下の構造となっている。
上記クイル6の前端部に形成された外周フランジ部21aには環状の固定側カップリング29がボルト30により締結固定されている。該固定側カップリング29の外側には環状の旋回側カップリング31が同軸をなすように配置されており、該旋回側カップリング31は上記タレット本体25のフランジ部25dにボルト32により締結固定されている。
上記フランジ部25dとクイル6の外周フランジ部21aより前側部分との間には断面凸形状の環状の結合カップリング35が上記固定側,旋回側カップリング29,31の両方に噛合する噛合位置と、該両カップリング29,31との噛合を解除する噛合解除位置との間で軸方向に進退可能に配置されている。
この結合カップリング35は、上記クイル6の前端部21bにボルト締め固定された断面凹状のシリンダ部材36に係合可能に支持されており、該結合カップリング35とシリンダ部材36とで形成された油圧室37,37に油圧を供給することにより軸方向に進退駆動される。
上記タレット軸22の後端部22bにはウォームホイール40が固着されており、該ウォームホイール40には不図示の回転割り出し駆動モータにより回転駆動されるウォームギヤ41が噛合している。
上記結合カップリング35が固定側,旋回側カップリング29,31の両方に噛合する噛合位置にあるときにはタレット本体25は所望の工具Tが加工位置に位置するように位置決め固定されており、該加工位置にある工具Tで切削加工が行なわれる。
次加工工具を加工位置に割り出すには、結合カップリング35が油圧により噛合解除位置に前進して両カップリング29,31との噛合を解除する。これによりタレット軸22及びタレット本体25がクイル6に対して回転可能となり、回転割り出しモータによりタレット本体25が回転し、次加工工具を加工位置に回転割り出しする。次加工工具が加工位置に割り出されると、結合カップリング35が油圧により噛合位置に後退して固定側,旋回側カップリング29,31の両方に噛合する。その結果、タレット本体25は位置決め固定され、次加工工具により切削加工が行なわれる。
図5は立形タレットヘッド50を備えたマシニングセンタ1を、図6は立形タレットヘッド50をそれぞれ示している。上記立形タレットヘッド50の立形タレット本体51は軸芯部に凹部51aを有する六角形状のドラム本体51bの各外壁部51cに各種の工具Tを上述のクイル軸線Cに対して直角方向に放射状をなすように配置した構造となっている。上記立形タレットヘッド50のタレット軸(不図示)は上記横形タレットヘッド20のタレット軸22と共通となっている。
また上記ドラム本体51bには各工具Tが装着された工具駆動モータ52がクイル軸線Cに対して直角方向に向けて装着されている。なお工具駆動モータの基本的な構造は上述のものと同様である。
上記マシニングセンタ1に装着された横形タレットヘッド20を立形タレットヘッド50に取り替えるには、まず旋回側カップリング31を固定している各ボルト32を取り外し、横形タレット本体25の凹部25aの各ボルト26を取り外し、この状態で横形タレット本体25を前方に取り外す。次に、立形タレット本体51を前側からタレット軸22の先端面に当接させ、凹部51aにて上記各ボルト26を締め付け、該立形タレット本体51に上記各ボルト32を締め付けて旋回側カップリング31を固定する。
またユーザの注文に応じて横形タレットヘッド20又は立形タレットヘッド50の何れかを取付けるには、両者共通のタレット軸22及び回転割り出し機構28をクイル6に組み付け、これらの共通部品に横形タレット本体25又は立形タレット本体51の何れかを組み付けることとなる。
このように本実施形態によれば、1台のマシニングセンタ1に横形タレットヘッド20と立形タレットヘッド50とを選択的に着脱可能に装着したので、ユーザ側ではワークの形状,加工の種類に応じて横形,立形タレットヘッド20,50の何れかに取り替えることにより1台のマシニングセンタ1で横形,立形の何れにも対応でき、設置スペースを縮小できるとともに、設備コストを低減できる。
またメーカ側ではユーザの注文に応じて横形,立形タレットヘッド20,50の何れかを組み付けるだけで済み、マシニングセンタ1の大部分を共通化でき、製造コストを低減できる。
また本実施形態では、横形,立形タレットヘッド20,50自体を、両者共通のタレット軸22に横形タレット本体25又は立形タレット本体51の何れかを選択的に装着する構造としたので、各タレット本体25,51のみを別途準備するだけで済み、横形,立形タレットヘッド自体についても部品を共通化することができ、さらなるコストの低減が可能となる。
1 マシニングセンタ
2 固定ベッド
3 コラム
4 サドル
5 タレットベース
6 クイル
20 横形タレットヘッド
22 タレットベース
25 横形タレット本体
50 立形タレットヘッド
51 立形タレット本体
C クイル軸線
T 工具
2 固定ベッド
3 コラム
4 サドル
5 タレットベース
6 クイル
20 横形タレットヘッド
22 タレットベース
25 横形タレット本体
50 立形タレットヘッド
51 立形タレット本体
C クイル軸線
T 工具
Claims (2)
- ベッド上に固着されたコラムによりサドルを左右(X軸)方向に移動可能に支持し、該サドルによりタレットベースを上下(Y軸)方向に移動可能に支持し、該タレットベースによりクイルを前後(Z軸)方向に移動可能に支持し、該クイルに、複数の工具がクイル軸を中心とする円周上に位置し、かつクイル軸と平行となるよう配置された横形タレットヘッドと、複数の工具が上記クイル軸と直角方向に放射状をなすように配置された立形タレットヘッドとを選択的に着脱可能に装着したことを特徴とするマシニングセンタ。
- 請求項1において、上記横形,立形タレットヘッドは、上記クイルにより両者共通のタレット軸を回転割り出し可能に支持し、該タレット軸に横形タレット本体又は立形タレット本体を選択的に着脱可能に装着するように構成されていることを特徴とするマシニングセンタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321910A JP2005088098A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | マシニングセンタ |
US10/938,871 US20050091812A1 (en) | 2003-09-12 | 2004-09-13 | Machining center |
DE102004044186A DE102004044186A1 (de) | 2003-09-12 | 2004-09-13 | Bearbeitungszentrum |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321910A JP2005088098A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | マシニングセンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005088098A true JP2005088098A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34453442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003321910A Withdrawn JP2005088098A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | マシニングセンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005088098A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011530421A (ja) * | 2008-08-11 | 2011-12-22 | ジョン ボイズ,バリー | 複合工作機械用の万能工具実装システム |
CN104128799A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-11-05 | 温州职业技术学院 | 全自动小孔倒角加工机床 |
-
2003
- 2003-09-12 JP JP2003321910A patent/JP2005088098A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN104128799A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-11-05 | 温州职业技术学院 | 全自动小孔倒角加工机床 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |