JP2005087536A - 医療用画像記録装置の車載用架台 - Google Patents

医療用画像記録装置の車載用架台 Download PDF

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Abstract

【課題】 防振対策装置を別途に車両に設置することなく、防振モードと固定モードとの切り換えが可能となる医療用画像記録装置の車載用架台を得る。
【解決手段】 医療用画像記録装置20を車両に載置する医療用画像記録装置20の車載用架台100であって、医療用画像記録装置20の下面31又はこの医療用画像記録装置20を上部に載置する架台Aの下面33の少なくとも一方に、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段Bを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台に関する。
精密電子機器には、車両を用いた移動の必要となる車載端末装置や医療用画像記録装置がある。このような車載端末装置や医療用画像記録装置では、車両走行時の振動や衝撃から装置を保護するための防振手段が必要となる。
図10、図11に車載端末装置における従来の車載取付構造を示す。
車載端末装置1は、車内に固定される固定台3上に、中間架台5を介して取付られる。中間架台5の下面には、四隅に防振ゴム7が固定されている。
車載端末装置1を固定台3に取付けるには、図示しない車内固定台3の上面取付孔と中間架台5底面の取付ねじ孔とを位置合わせして、図11に示すように、下方から取付ねじ9により螺合固定する。次に、車載端末装置1を中間架台5に載置し、その背面1aに突設したガイド用突起1bを中間架台5の起立板5aのガイド孔5bに当て押し付ければ、案内されて簡単に嵌挿する。これと同時に、車載端末装置1の底面1cに垂設した取付板1dの取付孔1eは、中間架台5の前面5cの取付ねじ孔5dに対向する。従って、取付ねじ11を取付孔1eに通して取付ねじ孔5dにねじ込めば、組立は完了する。そして、車載端末装置1を中間架台5から離脱させるには、取付ねじ11を外し、中間架台5から抜き取ることにより簡単に取り外すことができた。
実開平5−16503号公報
しかしながら、上記の車載取付構造は、防振ゴムを介した設置構造となっているため、車両停車時における装置使用時には、逆に防振ゴムによって装置が振動し易く、特に医療用画像記録装置等の場合には、装置動作に悪影響を及ぼす虞があった。これに対し、防振モードと固定モードとが切り換え可能な防振対策構造を別途に車両に設置すれば、付属装置の設置を車両構造に強いることとなり、車載装置の商品価値が低下した。また、従来、車両に搭載される医療用画像記録装置等では、車載用として設計されたものでない限り、湿度環境の苛酷な車載空間に対応した結露対策がとられていなかった。そのため、一般室内用として設計された医療用画像記録装置を車載して、例えば雨天時における集団検診等に用いる場合には、結露により記録画像に影響の生じる虞があった。更に、医療用画像記録装置には給紙用カセット等の増設ユニットが増設自在となるが、これにより、操作パネルや、記録画像を排出する記録紙排出トレイの高さが変ってしまい、装置の操作性が低下する場合があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その第1の目的は防振対策装置を別途に車両に設置することなく、防振モードと固定モードとの切り換えが可能となる医療用画像記録装置の車載用架台を得ることにある。また、第2の目的は過酷な湿度環境においても装置に結露を生じさせない機能を有した医療用画像記録装置の車載用架台を得ることにある。また、第3の目的は増設ユニットが着脱される装置においても常に最適な装置全高が保持され、操作性を低下させることのない医療用画像記録装置の車載用架台を得ることにある。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、前記医療用画像記録装置の下面又は該医療用画像記録装置を上部に載置する車載用架台の下面の少なくとも一方に、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段を備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、車両を走行させる移動時には、防振手段が防振モードとなり、走行により車両が受ける低周波の振動衝撃から医療用画像記録装置が保護され、車両を停車させた装置使用時には、防振手段が固定モードとなり、発電機、エンジン、クーラー等の振動源からの振動、或いはサスペンションの固有振動、その他、扉の開閉、車内歩行、車両への乗降時の衝撃等による振動(25〜100Hzの周波数)から医療用画像記録装置が保護される。つまり、移動時、停車時の周波数の違う振動、衝撃に対しての切り換えが可能となる。従って、医療用画像記録装置を車載するに際し、固定装置や防振対策装置を別途に車両に設置する必要がなくなる。
請求項2記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、前記医療用画像記録装置に乾燥空気を送風する除湿手段を、前記医療用画像記録装置を上面に載置する車載用架台に備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、医療用画像記録装置と一体となった車載用架台に除湿手段が設けられることで、車両に除湿装置を設けることなく、医療用画像記録装置が車載されるのみで、医療用画像記録装置の除湿が簡単に可能となる。
請求項3記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、前記医療用画像記録装置の下面又は該医療用画像記録装置を上部に載置する車載用架台の下面の少なくとも一方に設けられ、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段と、前記車載用架台に設けられ前記医療用画像記録装置に乾燥空気を送風する除湿手段とを備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、車両を走行させる移動時には、防振手段が防振モードとなり、走行により車両が受ける低周波の振動衝撃から医療用画像記録装置が保護され、車両を停車させた装置使用時には、防振手段が固定モードとなり、発電機、エンジン、クーラー等の振動源からの振動、或いはサスペンションの固有振動、その他、扉の開閉、車内歩行、車両への乗降時の衝撃等による振動(25〜100Hzの周波数)から医療用画像記録装置が保護される。つまり、移動時、停車時の周波数の違う振動、衝撃に対しての切り換えが可能となる。従って、医療用画像記録装置を車載するに際し、固定装置や防振対策装置を別途に車両に設置する必要がなくなる。これに加えて、医療用画像記録装置と一体となった架台に除湿手段が設けられることで、車両に除湿装置を設けることなく、医療用画像記録装置が車載されるのみで、医療用画像記録装置の除湿が簡単に可能となる。
請求項4記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、前記防振手段が、前記医療用画像記録装置の下面と、前記車載用架台の下面との双方に設けられたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、車両の走行時には、医療用画像記録装置の下面に設けられた中段の防振手段が固定モードとなり、車載用架台の下面に設けられた下段の防振手段が防振モードとなって、車載用架台及び医療用画像記録装置が一体となって、車両走行時に受ける低周波の振動、衝撃から保護される。一方、車両が停車する装置使用時には、中段の防振手段が防振モードとなり、下段の防振手段が固定モードとなって、防振対象物の質量が小さくなることで、医療用画像記録装置のみが、車両内の振動源等による振動から保護される。
請求項5記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、前記除湿手段が、加熱手段と、該加熱手段に送風した空気を温風にして前記医療用画像記録装置へ供給する送風ファンとを備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、車載空間全体の絶対湿度は低減されないが、乾燥空気(高温となることで相対湿度が少なくなった空気)が供給されることによって医療用画像記録装置の結露が防止され、ヒータ等の加熱手段と、送風ファンとによる簡単な構成部材によって、局所的な除湿対策が可能となる。
請求項6記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、前記除湿手段が、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮された冷媒を放熱させて凝縮する凝縮器と、該凝縮した冷媒を蒸発させて吸熱を行う蒸発器と、吸入外気を前記蒸発器、前記凝縮器に順次搬送して排出する空気搬送手段とを備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、蒸発器に流入した外気の水蒸気が結露によって除去され、これにより低温となった低湿度の外気が凝縮器によって加熱されることで、車載空間全体の相対湿度の低減が可能となる。
請求項7記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、前記除湿手段が、運転の開始又は停止を任意の時間で設定可能にしたタイマ装置を備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、例えば装置使用前の任意な時間、或いは装置使用後の任意な時間に、除湿手段による除湿が行え、装置の作動環境、或いは保管環境を簡便に最適な状態にできる。
請求項8記載の医療用画像記録装置の車載用架台は、該車載用架台の全高を変更自在にする昇降手段を備えたことを特徴とする。
この医療用画像記録装置の車載用架台では、医療用画像記録装置に増設ユニットが増設されたり、或いは増設ユニットが脱着されたりすることで、車両載置面(床面)から記録紙排出トレイの高さが変化しても、それに応じて車載用架台の全高が昇降手段によって可変されることで、記録紙排出トレイの高さが常に最適な高さに保持可能となる。
本発明に係る医療用画像記録装置の車載用架台によれば、医療用画像記録装置の載置面又は医療用画像記録装置を上面に載置する架台の下面の少なくとも一方に、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段を備えたので、車両を走行させる移動時には、防振手段が防振モードとなることで、走行により車両が受ける低周波の振動衝撃から医療用画像記録装置を保護することができ、車両を停車させた装置使用時には、防振手段が固定モードとなることで、発電機、エンジン、クーラー等の振動源からの振動、或いはサスペンションの固有振動、その他、扉の開閉、車内歩行、車両への乗降時の衝撃等による振動(25〜100Hzの周波数)から医療用画像記録装置を保護することができる。この結果、医療用画像記録装置を一体となった架台と共に車載することで、固定装置や防振対策装置を別途に車両に設置することなく、医療用画像記録装置の簡単な車載が可能となる。
以下、本発明に係る医療用画像記録装置の車載用架台の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る車載用架台の正面視を(a)、側面視を(b)に表した全体構成の説明図である。
本実施の形態による医療用画像記録装置の車載用架台(以下、単に「車載用架台」と称す。)100は、医療用画像記録装置20を車両に搭載する場合に用いられる。車載用架台100の説明に先立ち、載置の対象物である医療用画像記録装置20についての概略を説明する。
医療用画像記録装置20は、湿式の現像処理を必要としない熱現像感光材料を用い、レーザ光からなる光ビームによる走査露光によって熱現像感光材料を露光して潜像を形成した後に、熱現像を行って可視像を得、その後常温まで冷却する装置である。医療用画像記録装置20は、基本的に、熱現像感光材料の搬送方向順に、熱現像感光材料供給部21と、画像露光部と、熱現像部と、冷却部とを備えており、また、各部間の要所に設けられ熱現像感光材料を搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部を備えている。
熱現像感光材料供給部21は、熱現像感光材料を一枚ずつ取り出して、熱現像感光材料の搬送方向の下流に位置する画像露光部に供給する部分であり、増設ユニットである装填部23を備えている。各装填部23は、内部に熱現像感光材料を収容するマガジンを備えている。各装填部23は、熱現像感光材料の種類に応じて任意の段数となるように、装置本体に対して着脱自在となっている。
画像露光部は、熱現像感光材料供給部21から搬送されてきた熱現像感光材料に対して光ビームを主走査方向に走査露光し、所望の画像を熱現像感光材料に記録して潜像を形成する。熱現像部は、走査露光後の熱現像感光材料を搬送しながら昇温処理して、熱現像を行う。熱現像部から搬出された熱現像感光材料は、冷却部によってシワが発生しないように冷却される。冷却部から排出された熱現像感光材料はガイドプレート等に案内され、記録紙排出トレイ25に排出される。
以上のように構成された医療用画像記録装置20は、本実施の形態による車載用架台100に載置される。車載用架台100は、架台Aと、防振手段Bと、除湿手段Cとを備えてなる。本実施の形態において、医療用画像記録装置20の下面31には中段の防振手段Bが設けられ、架台Aの下面33には下段の防振手段Bが設けられている。中段及び下段の防振手段Bは、四隅に一つずつ合計8個が設けられている。
下段の防振手段Bは、車両の載置面35から伝達される振動、衝撃を減衰させるように働く。また、中段の防振手段Bは、架台Aから医療用画像記録装置20に伝達される振動、衝撃を減衰させるように働く。なお、防振手段Bは、後述するように架台Aの下面のみに設けられるものであってもよい。
図2に防振ゴムの種類を(a)〜(d)で表した説明図を示した。
防振手段Bは、その要部に、図2(a)に示す例えば中実ゴムからなる防振部材37を有している。ゴムからなる防振部材37は、3軸方向のバネとして働くとともに、共振時の振幅が金属バネと比べ小さいことに特徴を有し、また、衝撃後の振動を、いち早く減衰させる減衰効果を有する。防振部材37の材料は、例えばNR(天然ゴム)、SBR(スチレンゴム)の一般加硫ゴムを用いることができる。また、耐油性に優れたNBR(ニトリルゴム)や耐候性に優れたCR(クロロブレンゴム)も用いることができ、更には、特に大きな振動緩衝性能が要求される場合にIIR(ブチルゴム)を用いることができる。
防振手段Bは、図2(b)に示すように、内部に粘性流体を封入したゴムダンパ39を用いても良い。このゴムダンパ39は、樹脂材からなる筒状の本体39aの下端を固定基板39bで封止し、本体39aの他端に熱可塑性エラストマからなるゴム弾性部39cを接合し、内部に高温度帯域グリス等のシリコン系粘性流体39dを封入している。このゴムダンパ39によれば、一般的なオイルダンパに比べ、低コストで高い減衰効果を得ることができる。
防振手段Bは、図2(c)に示すエアダンパ41を用いるものであってもよい。このエアダンパ41は、防振と緩衝との二つの機能を有し、柔らかなゴムバネ41aにより固有振動数を適宜選定することができる。また、共振時においては、ゴムバネ41a内部の空気41bが空気孔41cを通って出入りすることにより、空気減衰力として働き、共振倍率を小さくすることができる。さらに、発生した衝撃波を小さくできるばかりでなく、衝撃後における自由振動を急速に減衰させることが可能となる。
また、防振手段Bは、図2(d)に示す複合防振部材43を用いることができる。この複合防振部材43は、図示しない弾性体とコイルスプリング43aとを組み合わせてなり、上下方向のコイルスプリング43aを柔らかくすることで、特に低周波の振動に有効に作用させることができる。
ここで、図3に固定モードと防振モードとが切り換え自在となった防振手段の側面図を示した。
上述した防振手段Bには、防振ロック手段45が備えられている。防振ロック手段45は、上面が防振部材37の下面に固着され下面が載置面35に固定される基板45aと、基板45aに回動軸45bを介して揺動自在に取付けられたロックアーム45cとからなる。防振ロック手段45は、ロックアーム45cが基板45aと平行となる方向に揺動されると、基板45aとで防振部材37を所定の力で圧縮挟持し、防振部材37の防振効果を消失させるように働く。なお、図中47は、防振部材37の上端が固定される例えば架台Aの下面フレームバーである。従って、防振手段Bは、防振ロック手段45を揺動させることで、揺れを減衰させる防振モードと、防振手段Bを床(載置面35)に固定する固定モードとが切り換え自在となっている。
なお、図3には手動式の防振ロック手段45を図示して説明したが、防振ロック手段45は、この他、ラック・ピニオン機構、ボールネジ機構、液圧シリンダ等をアクチュエータとして用いた自動式とすることもできる。このように自動式の防振ロック手段45とすれば、後述の制御部によって防振モード又は固定モードを自動設定することが可能となる。
また、防振ロック手段45は、防振部材37を圧縮することで防振部材37の減衰力をなくす代わりに、防振部材37を浮かせて他の剛体の支持部材で支持させることで減衰力をなくす構成であってもよい。
本実施の形態では、上述したように、この防振手段Bが医療用画像記録装置20の下面31と、架台Aの下面33との双方に設けられている。従って、図4に車載状態における車載用架台の動作説明図を示すように、車両49の走行時には、医療用画像記録装置20の下面31に設けられた中段位置の防振手段Bが固定モードとなり、架台Aの下面33に設けられた下段位置の防振手段Bが防振モードとなって、架台A及び医療用画像記録装置20が一体となって、車両走行時の低周波の振動、衝撃から保護される。走行時における減衰対象は、主に衝撃となる。通常は1G、最大(悪路走行時等)で3Gにも達することがある。このため、走行時の防振手段としては、衝撃吸収力が高く、減衰性の良いものが必要とされる。
一方、車両49が停車する装置使用時には、中段の防振手段Bが防振モードとなり、下段の防振手段Bが固定モードとなって、防振対象物の質量が小さくなることで、医療用画像記録装置20のみが、車両内の振動源等からの振動から保護される。また、中段位置の防振手段Bと下段位置の防振手段Bのいずれか一方だけで、固定モードと防振モードとを切り換える構成であってもよい。その場合の構成としては、例えば、医療用画像記録装置20の下面31に設けられた中段位置だけに防振手段Bを設け、架台下面33には防振手段を設けずに架台下面33を床面に固定する構成とすることができる。
なお、防振手段Bは、図5に本車載用架台の変形例として、車載用架台の正面図を示すように、架台Aの下面33のみに設け、架台Aと医療用画像記録装置20との間に設けられる中段の防振手段Bを省略するものであってもよい。この場合には防振機能を架台Aの下面33に設けた防振手段Bに担わせて、構成の簡略化を図ることができる。
ところで、この医療用画像記録装置20は、上部に記録紙排出トレイ25を備え、医療用画像記録装置20と架台Aとの間に任意の数の装填部23(増設ユニット)を装着自在としている。装填部23を医療用画像記録装置20の下部に配置した場合には、医療用画像記録装置20の高さが変わるので、その高さが作業性の良い高さとなるように架台Aの高さを予め設定しておく必要がある。
そこで、架台Aが昇降手段を備えた構成にすることで、医療用画像記録装置20の高さを最適に設定することができる。図6に車載用架台に設けられた一例としての昇降手段の動作説明図を示した。架台Aは、載置面35に防振手段Bを介して設置される上部の開口した箱状の基台部51と、この基台部51に上方から嵌合し、上下方向に昇降自在となった昇降部53とを有する。
この基台部51と昇降部53とは、昇降手段Dで接続されている。昇降手段Dとしては、例えばパンタグラフ式ジャッキを用いることができる。即ち、昇降手段Dは、基台部51の固定部51aに、回動ピン51bを介して回動自在に連結される一対の下部連接脚54a,54bと、昇降部53の固定部53aに、回動ピン53bを介して回動自在に連結される一対の上部連接脚55a,55bと、下部連接脚54a,54b及び上部連接脚55a,55bの端部同士を回動自在に連結する一対の螺合部材57a,57bと、この螺合部材57a,57bに共に螺合するスクリューシャフト59と、架台Aの外部に突出したこのスクリューシャフト59の一端に固定される調整ハンドル61とからなる。
従って、図6(a)に示した最低高さH1の状態から、調整ハンドル61を上昇方向へ回転することにより、螺合部材57、57が接近方向に移動され、リンク機構によって上下の固定部51a、固定部53aが上下方向に離反して、その結果、昇降部53がH1より高いH2の高さに上昇される。
これにより、図7に増設ユニットの取り外された医療用画像記録装置を載置する車載用架台の正面図を示すように、医療用画像記録装置20の装填部23が脱着されたりすることで、載置面35から記録紙排出トレイ25の高さHAが低く変化しても、それに応じて架台Aの全高HCが昇降手段Dによって高く可変されることで、記録紙排出トレイ25の高さHAが常に最適な高さに保持可能となる。
また、架台Aには、除湿手段Cが設けられている。
図8に加熱手段を備えた除湿手段を(a)、圧縮機を備えた除湿手段を(b)に表した除湿手段の概念的な構成説明図を示した。
除湿手段Cは、例えば図8(a)に示すように、加熱手段であるヒータ62と、このヒータ62に送風した空気を温風にして医療用画像記録装置20へ供給する送風ファン63とにより構成することができる。より具体的には、図1に示すように、ヒータ62及び送風ファン63を内設した送風部65を架台Aに設け、医療用画像記録装置20には供給チャンバ67を設ける。そして、送風部65と供給チャンバ67とを蛇腹状のフレキシブルダクト69によって接続する。
従って、ヒータ62が加熱され、送風ファン63が駆動されることで、高温となった乾燥空気は、フレキシブルダクト69を介して供給チャンバ67に流入し、医療用画像記録装置20内に供給される。
このような除湿手段Cが架台Aに設けられることで、車載空間全体の絶対湿度は低減されないが、乾燥空気(高温となることで相対湿度が低下した空気)が供給されることによって医療用画像記録装置20内部の結露が防止され、ヒータ62等の加熱手段と、送風ファン63とによる簡単な構成部材によって、局所的な除湿対策が可能となる。
また、医療用画像記録装置20と一体となった架台Aに除湿手段Cが設けられることで、車両49に除湿装置を設けることなく、医療用画像記録装置20が車載されるのみで、医療用画像記録装置20の除湿が簡単に可能となる。
また、除湿手段Cは、図8(b)に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機71と、圧縮された冷媒を放熱させて凝縮する凝縮器73と、凝縮した冷媒を蒸発させて吸熱を行う蒸発器75と、吸入外気を蒸発器75、凝縮器73に順次搬送して排出する空気搬送手段77とを備えて構成するものであってもよい。なお、図中、79は蒸発器75によって結露させた水を排水するドレンパンを表す。
このような除湿手段Cによれば、蒸発器75に流入した外気の水蒸気が結露によって除去され、これにより低温となった低湿度の外気が凝縮器73によって加熱されることで、車載空間全体の相対湿度の低減が可能となる。
ここで、図9に除湿手段の制御回路を表すブロック図を示した。架台Aには除湿手段Cを運転制御するための制御部81が設けられている。制御部81には医療用画像記録装置20に設けられた結露センサ83、操作入力部(医療用画像記録装置20の操作パネル)85、タイマ87が接続されている。
結露センサ83としては、例えば電気抵抗式、水晶振動式、光学式等の周知のものを用いることができる。制御部81は、操作入力部85から入力された設定時間によって、タイマ87へ設定時間信号を送出するとともに、タイマ87からのタイムアップ信号を受けることで、除湿手段Cの運転開始又は停止を任意の時間で設定可能にしている。
これにより、例えば医療用画像記録装置20の使用前の任意な時間、或いは医療用画像記録装置20の使用後の任意な時間に、除湿手段Cによる除湿が行え、装置の作動環境、或いは保管環境を、簡便にかつ最適な状態に維持できるようになっている。つまり、車両中に医療用画像記録装置20を搭載した状態を一昼夜以上続ける場合に、特に夜間に気温低下により装置に結露が生じるおそれがあるので、夜間にのみ除湿を自動的に行うように予めタイマ87を設定しておくこともできる。
なお、制御部81は、上記したように除湿手段Cの制御に加え、上記した防振ロック手段45をアクチュエータにより自動化した場合の当該アクチュエータの動作制御にも用いることができる。これにより、操作パネルからの設定操作によって、防振モード或いは固定モードを自動で設定することが可能となる。
従って、この医療用画像記録装置20の車載用架台100によれば、車両49を走行させる移動時には、防振手段が防振モードとなり、走行により車両が受ける低周波の振動衝撃から医療用画像記録装置20が保護され、車両49を停車させた装置使用時には、防振手段Bが固定モードとなり、発電機、エンジン、クーラー等の振動源からの振動、或いはサスペンションの固有振動、その他、扉の開閉、車内歩行、車両への乗降時の衝撃等による振動(25〜100Hzの周波数)から医療用画像記録装置20が保護される。つまり、車両移動時、停車時の周波数の違う振動、衝撃に対しての切り換えが可能となる。従って、医療用画像記録装置20を車載するに場合に、固定装置や防振対策装置を別途に車両に設置する必要がなくなる。
なお、上記の実施の形態では、防振手段Bと除湿手段Cとの双方が車載用架台100に設けられる場合を例に説明したが、本発明に係る車載用架台は、上記した防振手段B又は除湿手段Cのいずれか一方が備えられるものであっても、上記した同様の効果が単独で得られるものである。
本発明に係る車載用架台の正面視を(a)、側面視を(b)に表した全体構成の説明図である。 防振ゴムの種類を(a)〜(d)で表した説明図である。 固定モードと防振モードとが切り換え自在となった防振手段の側面図である。 車載状態における車載用架台の動作説明図である。 図1に示した車載用架台の変形例を表す正面図である。 図1に示した車載用架台に設けられた昇降手段の動作説明図である。 増設ユニットの取り外された医療用画像記録装置を載置する車載用架台の正面図である。 加熱手段を備えた除湿手段を(a)、圧縮機を備えた除湿手段を(b)に表した除湿手段の構成説明図ある。 除湿手段の制御回路を表したブロック図である。 従来の車載端末装置の車内取付構造を表す斜視図である。 図10の正面図である。
符号の説明
20 医療用画像記録装置
23 装填部(増設ユニット)
25 記録紙排出トレイ
31 医療用画像記録装置の下面
33 架台の下面
49 車両
61 ヒータ(加熱手段)
63 送風ファン
71 圧縮機
73 凝縮器
75 蒸発器
77 空気搬送手段
87 タイマ装置
100 医療用画像記録装置の車載用架台
A 架台
B 防振手段
C 除湿手段
D 昇降手段

Claims (8)

  1. 医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、
    前記医療用画像記録装置の下面又は該医療用画像記録装置を上部に載置する車載用架台の下面の少なくとも一方に、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段を備えたことを特徴とする医療用画像記録装置の車載用架台。
  2. 医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、
    前記医療用画像記録装置に乾燥空気を送風する除湿手段を、前記医療用画像記録装置を上面に載置する架台に備えたことを特徴とする医療用画像記録装置の車載用架台。
  3. 医療用画像記録装置を車両に載置する医療用画像記録装置の車載用架台であって、
    前記医療用画像記録装置の下面又は該医療用画像記録装置を上部に載置する車載用架台の下面の少なくとも一方に設けられ、揺れを減衰させる防振モードと、床に固定する固定モードとが切り換え自在となった防振手段と、
    前記車載用架台に設けられ前記医療用画像記録装置に乾燥空気を送風する除湿手段とを備えたことを特徴とする医療用画像記録装置の車載用架台。
  4. 前記防振手段が、
    前記医療用画像記録装置の下面と、前記車載用架台の下面との双方に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の医療用画像記録装置の車載用架台。
  5. 前記除湿手段が、
    加熱手段と、
    該加熱手段に送風した空気を温風にして前記医療用画像記録装置へ供給する送風ファンとを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の医療用画像記録装置の車載用架台。
  6. 前記除湿手段が、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮された冷媒を放熱させて凝縮する凝縮器と、
    該凝縮した冷媒を蒸発させて吸熱を行う蒸発器と、
    吸入外気を前記蒸発器、前記凝縮器に順次搬送して排出する空気搬送手段とを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の医療用画像記録装置の車載用架台。
  7. 前記除湿手段が、
    運転の開始又は停止を任意の時間で設定可能にしたタイマ装置を備えたことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5又は請求項6のいずれか1項記載の医療用画像記録装置の車載用架台。
  8. 前記車載用架台の全高を変更自在にする昇降手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の医療用画像記録装置の車載用架台。
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