JP2005087531A - レーザプローブ - Google Patents

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敏明 黒羽
Makoto Yoshida
吉田  誠
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Abstract

【課題】 光ファイバ自体にプローブ機能を持たせると共に、長尺で、且つ、周方向に均一光を放射することができるレーザプローブを提供する。
【解決手段】 本発明のレーザプローブ1は、光ファイバの先端部分のクラッド13を所定長だけ除去し、露出させれたコア11の先端断面角度を90°以上の角度を有するようにテーパー加工して、このテーパー面3に反射被膜層5を設ける。更に露出されたコア11に光分散用の白色微粉末を樹脂に溶かし込んた樹脂を塗布して樹脂層9を形成する。これによりレーザ入射端から入射されたレーザ光は、露出されたコア11から外部に放射すると共に、テーパー面3に到達したレーザ光は反射被膜層5で反射されて反射戻り光となりコア11から外部に放射するので、コア11の長さ方向に亘り均一にレーザ光を出射させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザプローブに関し、特にレーザ医療装置においてレーザ光の出射端を構成するレーザプローブに関する。
図5は、一般的なレーザ医療装置100の構成を示す図である。このレーザ医療装置100は、レーザ発生源(図示せず)を内蔵したレーザ発生装置110と、レーザ発生源で発生したレーザ光を導く導光路112(例えば光ファイバケーブル)と、この導光路112により導かれたレーザ光を目的の部位に向けて照射するためのハンドピース114を備えている。このハンドピース114の先端部には、石英又はサファイアなどの材料からなる棒状のレーザプローブ116が備えられている。
このような構成を有するレーザ医療装置100において、レーザ発生装置110からレーザ光が出射されると、レーザ光は導光路112内を導光し、導光路112の出射端から出射され、レーザプローブ116の基端部からレーザプローブ116に入射されてレーザプローブの内部を透過し、その先端から出射される。
レーザ医療装置100に使用されるレーザプローブ116としては種々の形状のものが提供されているが、その一つとして、図6に示すような先端が円錐状に加工されたレーザプローブ120がある。
このレーザプローブ120は、基端部122から入射されたレーザ光をプローブ内の周面で反射させながら伝搬し、その殆どを先端の限られた領域124から出射させるものである。このようなレーザプローブ120は、主に歯科医療の分野の根幹治療に使用される。
一方、早期ガンの光線力学的治療(Photodynamic Therapy:PDT)は、内視鏡で体腔内を観察しながら内視鏡のカン子口から挿入した光ファイバレーザ導光拡散プローブで患部に必要エネルギー量のレーザを照射することで行われる。アレルギー性鼻炎、花粉症、肥厚性鼻炎、ポリープ、鼻腔腫瘍など鼻粘膜に病的慢性炎症などがある場合にも必要エネルギー量のレーザを照射することで治療が行われる。
このようにレーザプローブには、被治療部位、例えば鼻腔、咽頭部、子宮頸などの管状器官、胃、肝臓などの袋状器官など体腔の形状に応じたレーザ光照射を行うためのチップを先端に設けることが必要である。
従来提案された方法としては、特許文献1や特許文献2に提案されているように、光の均一拡散を目的として石英の微粉末を含む紫外線硬化樹脂でチップを先端部に形成したものや、特許文献3で提案されているような、中空透明チップ内に微粒子を懸濁した透明液体を入れる方法や、或いは特許文献4の本文及び図面に記載されているような、中空透明チップの内部面に光拡散粒子を混合したエポキシ樹脂を塗装する方法が示唆されている。
このような各種レーザプローブの中で、プローブ先端からのレーザ光を遮断し、円周方向の全方位にレーザ光を照射するプローブが特許文献5に示されている。このプローブは、先端チップの一部分に反射ミラーを施した側方向出射型のレーザプローブである。図7は、この側方向出射型のレーザプローブ130の構成を示す縦断面図である。
このレーザプローブ130は、被覆133及びプラスチッククラッド132を除去したコア131の先端部137にサンドブラスト加工を施して粗面化し、側方向からの出射光を均一化したものである。ここで先端部137の周囲に設けられる光拡散先端チップ134の内面部138には光拡散用のラセンが切り込まれてなる中空部136が形成されており、光拡散先端チップ134の入口には光ファイバAを固定するためのねじ部135が切込まれている。また中空部136には、先端部137の端面からの出射光を反射させる光反射ミラー139が設けられている。
一方、特許文献6には、プローブの軸方向の比較的長い距離に亘ってレーザ光を照射するプローブとして、図8に示すような、先端が円錐状に加工されたレーザプローブ140が提案されている。
このレーザプローブ140は、溝148がプローブの周方向に所定の長さを有して刻み込まれており、この溝148に当たったレーザ光Lの多くが外部に出射し、溝148を有する円錐部146から多くのエネルギが幅広く均一に放出されるものである。このレーザプローブ140によれば、広範囲に亘って高いエネルギのレーザ光Lを照射することができる。
また、図9には他の従来例として、複数の光ファイバを束ねて棒状体を構成し、この棒状体の先端を円錐加工したレーザプローブ160が提案されている。
このレーザプローブ160は、光ファイバ162を複数束ねて棒状体164とし、光ファイバ162の本数は、製造する棒状体164の直径により異なるが、例えば10〜1000本を適当とするものである。これら光ファイバ162の基端側は金属リング166により結束されている。尚、金属リング166に代えて、複数本の大径光ファイバを加熱して溶解接着すると共に加熱状態で軸方向に引き伸ばすことで、光ファイバの束を所定の径に加工することもできる。他方、各光ファイバ162の先端は、その集合により略円錐形の輪郭が描かれるように、切断又は機械的な円錐加工により揃えられている。但し、長手方向の任意の位置で各光ファイバの先端が必ずしも揃っている必要はなく、ある領域の光ファイバと別の領域の光ファイバとでは先端位置が前後にずれていてもよい。
このように構成したレーザプローブ160によれば、その基端側の端部より各光ファイバ162にレーザ光が入射されると、各光ファイバ162に入射したレーザ光Lは、その内部を導光して先端より出射される。このとき、各光ファイバ162の先端位置が違えてあるので、レーザプローブ160の円錐形部分から幅広くレーザ光Lが均一の強度で出射される。
米国特許第4693556号明細書 米国特許第4660925号明細書 米国特許第4676231号明細書 米国特許第4649151号明細書 特開平9−47518号公報 特開2000−24000号公報
ところで、レーザ治療に用いられるレーザプローブは、治療目的によって多種多様の形態を有するが、従来のレーザプローブにおいては、1本の光ファイバの軸方向に5〜数10mmに亘りレーザ光を放射できるプローブを有するものはなかった。
上述した図7、図8、図9に示すレーザプローブ130,140,160は、プローブの長手方向に対して比較的長い距離でレーザ光を照射できるものであるが、何れも照射できる距離には限界がある。
一般に、光ファイバの種類はコア径,開口角等によって異るものの、比較的長い距離に亘ってコア部を露出させ、コア部の外周に散乱構造を付与してコア部のレーザ入射端からレーザ光を入射させた場合、レーザ光の放射強度は、コア部の入射端に近い部分から先端にかけて徐々に弱くなるが、100mm程度までは中心部の光が端末にまで到達することが分かっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、光ファイバ自体にプローブ機能を持たせると共に、長尺で、且つ、周方向に均一光を放射することができるレーザプローブを提供することにある。
上記目的を解決するために、請求項1記載の本発明は、光ファイバ中を導光してきたレーザ光を所定対象物に対して照射するために該光ファイバの先端部が加工されたレーザプローブであって、先端部は、所定長に亘り露出されたコアと、このコアの先端部に形成される所定角度を有するテーパー面とを有し、このコアの側面は、白色酸化物微粒子を分散させてなる光ファイバのコアより高い屈折率を有する樹脂で覆われており、このテーパー面上には反射被膜層が形成されていることを要旨とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のレーザプローブおいて、反射被膜層は、金属からなる保護膜で覆われていることを要旨とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載のレーザプローブおいて、反射被膜層は、0.1μmから10μmの範囲内の波長を反射する反射特性を有する金属膜、又は0.1μmから10μmの範囲内の波長を反射する反射特性を有する誘電体膜であることを要旨とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載のレーザプローブおいて、角度は、角度90°から角度180°の範囲内のいずれかの角度であることを要旨とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1記載のレーザプローブおいて、所定長は、
5mmから30mmの範囲内の長さであることを要旨とする。
本発明のレーザプローブ1は、光ファイバの先端部分のクラッドを所定長だけ除去し、露出されたコアの先端断面角度が90°以上となるようにテーパー加工して、このテーパー面に金属又は誘電体からなる反射被膜層を設ける。これによりレーザ入射端から入射されたレーザ光は、露出されたコアの周方向から外部に放射されると共に、先端部に到達したレーザ光は反射被膜層で反射してコアの周方向から外部に放射されるので、コアの先端部の放射強度は弱まらず、コアの長さ方向に亘り均一にレーザ光を出射させることができる。
また、露出されたコアの周面(テーパー面を除く)に白色酸化微粉末を分散させてなる樹脂を塗布することで、周方向から放射するレーザ光を散乱させることができるので、より均一にレーザ光を外部に放射させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザプローブ1の縦断面図である。
図1に示すように、本発明のレーザプローブ1は、光ファイバ中を導光してきたレーザ光を所定対象物に対して照射するために光ファイバの先端部が加工されたレーザプローブであって、この先端部は、光ファイバの端部から所定長に亘り露出されたコア11と、コア11の先端面に形成される所定角度θを有するテーパー面3とで構成され、このテーパー面3には、導光してきたレーザ光を反射するための反射被膜層5が形成されている。また反射被膜層5には、反射被膜層5を保護するための保護膜7が形成されており、露出されたコア11には、レーザ光を散乱させるための樹脂層9が形成されている。
加工に使用する光ファイバは、一般的な通信用光ファイバとは異なり、コア/クラッド比、コア径、開口角共に大きい光ファイバである。例えば、コア径が400μm、クラッド径が430μmのプラスチッククラッド石英光ファイバ、又はコア及びクラッドが共に石英からなる全石英光ファイバなどである。
光ファイバの先端に形成されるテーパー面3は、光ファイバの端部を所定長に亘りクラッド13を除去することで露出させたコア11の先端に角度θを形成するように円錐研磨することにより得られる研磨面である。
この角度θは、コア11の端部を円錐研磨してなる先鋭化された先端部の断面内角を示している。この角度θは、角度90°から角度180°の範囲のいずれかの角度で円錐研磨されている。ここで角度θの範囲を規定したのは、断面内角が90°以下であるとテーパー面3で反射したレーザ光がコア11内に逆伝搬されるためである。尚、角度θは、光ファイバのコア径、開口角、所望の放射長によりそれぞれ異なることから実験的に求めることが望ましい。
テーパー面3上に形成される反射被膜層5は、0.1μm〜10μmの範囲内のレーザ波長を反射させる反射特性を有する金属膜、又は0.1μm〜10μmの範囲内のレーザ波長を反射させる反射特性を有する誘電体膜である。
ここで図3を参照して、特定波長を反射させる特性を有する金属について説明する。図3は、各種金属の各波長に対する反射率特性を示すグラフである。同グラフにおいて横軸は波長[μm]であり、縦軸は反射率Rを示している。また、グラフ内の点線(1)は金(Au)の反射率特性、実線(2)は銀(Ag)の反射率特性、一点鎖点(3)はアルミニウム(Al)の反射率特性、実線細線(4)は銅(Cu)の反射率特性をそれぞれ示している。
同グラフによれば、0.1〜0.4μmの波長に対してはアルミニウム(Al)が90%以上の反射率を示し、0.4〜0.7μmの波長に対しては銀(Ag)が97%以上の反射率を示している。また0.7μm以上の波長に対しては銀(Ag)に加え、金(Au)、銅(Cu)が97%以上の反射率を示している。
本発明のレーザプローブ1は、利用分野が鼻腔、咽頭部、子宮頸などの管状器官、又は胃、肝臓などの袋状器官であるため、治療部位により使用するレーザ光が異なる。そこで、使用するレーザ光の波長に応じて最も高い反射率を示す金属を選択してテーパー面3に積層形成する。
従って反射被膜層5は、使用するレーザ光の波長に応じて高い反射率を示す金属が選択的に蒸着されてなるものである。しかし、蒸着される金属は、必ずしも高反射率を有するものに限らず、例えばレーザ光の出力パワーに対して高い耐久性を有する金属を蒸着させたい場合は、その特性を有するものを優先的に使用するようにしてもよい。例えばグラフ中の4種類の金属のうち、石英ガラスとの密着性が最も高いアルミニウム(Al)が高耐久性を示す金属に該当するため、必要に応じて、このような金属を蒸着させてもよい。
また、反射被膜層5は上記金属のみに拘わらず、0.1μm〜10μmの範囲内の波長を反射する誘電体であってもよい。具体的な誘電体の例としては、SiO2、TiO2、HfO2、Ta25、Al23、Cr23、MgF2、MgO、ZrO2などが挙げられる。尚、この反射被膜層5は、上記反射特性を得るために少なくとも2000Å以上の膜厚が必要である。
一方、この反射被膜層5の表面上に形成されている保護膜7は、反射被膜層5の酸化を防止するために積層される金属膜である。本発明のレーザプローブ1の使用用途は、血管内にカテーテルを挿入し、このカテーテル中にレーザプローブ1を挿入して適用部位にレーザ光を照射することから、直接人体に触れることはない。そこで酸化防止用の保護膜7に適用する金属としては、具体的に金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)が挙げられる。保護膜7は、上記金属に限らず、酸化防止できる金属であれば他の金属であってもよい。
。尚、この保護膜7は、反射被膜層5を保護するために少なくとも1000Å以上の膜厚が必要である。
露出されたコア11の周面には、光の均一拡散を目的として酸化硅素の微粉末を含むコアより屈折率の大きい白色酸化物微粒子を分散させてなる樹脂がコーティングされている。コア11の露出部から光を樹脂層9に漏曳させるためには、樹脂層9の屈折率がコア部より大きい必要がある。これは分散されている微粉末量が多すぎとコア11の近傍で散乱した光が微粉末により乱反射を繰返したり、外部まで到達しない内に損失となるためである。従って、微粉末の量を適正にコントロールすることが必要となる。
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係るレーザプローブ1の作用を説明する。
レーザ発生源(図示せず)で発生したレーザ光は、導光路(図示せず)により導かれレーザプローブ1の先端に到達する。クラッド13が除去されたコア11の露出部では、最初に高次モード(角度の大きい)の光Laが樹脂層9に漏曳し、徐々に低次モード(角度が小さくなる)が漏曳するが、直進に近い低次モードは端面の反射被膜層5まで到達する。反射被膜層5で反射された光は角度が大きくなり戻り光Lbとして樹脂層9に漏洩し放射散乱する。
一般に、樹脂層9に均一な微粒子分散樹脂を用いた場合は、レーザ入射端に近い部分が散乱強度が大きく、先端になる程小さくなる。一方、テーパー面3からの反射戻り光は逆の現象となるので全体として均一性が向上する。
上記構成を有するレーザプローブ1は、クラッド13を除去して露出されたコア11と、コア11の先端部に形成される角度θのテーパー面3とで構成され、露出されたコア11表面には光を乱反射させる樹脂層9が形成されており、テーパー面3には反射被膜層5が形成されているので、光ファイバ内を導光してきたレーザ光のうち、角度の大きい高次モードの光は樹脂層9に漏曳し散乱放射し、角度の小さい低次モードのうち直進に近い低次モードはテーパー面3の反射被膜層5に到達して、反射戻り光として樹脂層9を到達し放射散乱することから、長尺のレーザプローブであっても周方向に光を均一放射させることができる。
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態に係るレーザプローブ1の製造方法を説明する。
先ず、図4(a)に示すように、コア/クラッド比、コア径、開口角共に大きい光ファイバを用意する。
次いで、図4(b)に示すように、光ファイバの端部から所定長lまでのクラッド13を除去して、コア11を露出させる。尚、プラスチッククラッド石英コア光ファイバを使用する場合は、クラッド13のみを除去することだけであれば容易であるが、石英コア/石英クラッドの全石英光ファイバの場合は、クラッド13のみを除去するために液相エッチングや気相エッチング等の技術を用いる。
続いて、図4(c)に示すように、コア11の端面を円錐研磨機を用いて円錐研磨し、先鋭化された先端の断面角度が角度θとなるように加工する。ここで研磨された面がテーパー面3となる。
そして、図4(d)に示すように、テーパー面3を除くコア11の側面にマスキング樹脂15を塗布し、スパッタリング装置を用いて図3のグラフで示した金属のうち使用レーザに合わせて選択された金属を、テーパー面3に真空蒸着させ、反射被膜層5を積層形成する。ここで積層させる膜厚は2000Åである。
そして更に、反射被膜層5上に保護膜7を積層形成する。ここで蒸着させる金属は、反射被膜層5との密着性が高く、且つ、酸化防止性質を有する金属である。ここで積層させる保護膜7の膜厚は1000Åである。
最後に、図4(e)に示すように、マスキング樹脂15を除去し、白色酸化物微粒子を分散させた樹脂を、保護膜7が積層された部分を除くコア11の側面に塗布して紫外線で硬化させる。
上記製造方法により、光ファイバ内を導光してきたレーザ光のうち、角度が小さく略直進に近い低次モードの光を反射させるテーパー面3及び反射被膜層5と、このテーパー面3及び反射被膜層5で反射された反射戻り光と、角度の大きい高次モードの光を透過させると共に乱反射させる樹脂層9が形成されたコア11を有するレーザプローブ1を作製することができる。
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態に係るレーザプローブの実施例1を説明する。
先ず、図4(a)に示すように、石英コア径11が400μm、プラスチッククラッド径13が430μmのプラスチッククラッド石英コア光ファイバ(開口数NA:0.37)を用意する。
次いで、図4(b)に示すように、光ファイバの端部から30mmのクラッド13を除去し、コア11を露出させる。
続いて、図4(c)に示すように、コア11の端面を先端テーパー角度が100°となるように円錐研磨機で先鋭化する。
次いで、図4(d)に示すように、先鋭化されてなるテーパー面3を除くコア11の側面にマスキング樹脂15を塗布し、スパッタリング装置を用いてテーパー面3にアルミニウムを2000Åの膜厚となるように真空蒸着し反射被膜層5を形成する。そして更に、この反射被膜層5上に金を1000Åの膜厚となるように真空蒸着する。
そして最後に、図4(e)に示すように、マスキング樹脂15を除去し、石英微粉末(3mm以下)を分散させたアクリル系紫外線硬化樹脂をコア11の露出された部分に塗布し、紫外光で硬化させる。
上記製造工程で作製されたレーザプローブを検査するため、光ファイバのレーザ入射端からレーザ光を入射させた。その結果、クラッド13を除去した30mmの長さに亘り略均一なレーザ光の放射が認められた。
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態に係るレーザプローブの実施例2を説明する。
先ず、図4(a)に示すように、石英コア径11が200μm、プラスチッククラッド径13が230μmの全石英コア光ファイバ(開口数NA:0.28)を用意する。
次いで、図4(b)に示すように、光ファイバの端部から20mmのクラッド13を除去し、コア11を露出させる。このときクラッド13の除去には、緩衝フッ化水素酸水溶液(40重量%NH4F水溶液 1.7:50重量%フッ化水素液1:水1)を用い、この水溶液に光ファイバを浸漬することでクラッド部13を除去する。
続いて、図4(c)に示すように、コア11の端面を先端テーパー角度が100°となるように円錐研磨機で先鋭化する。
次いで、図4(d)に示すように、先鋭化されてなるテーパー面3を除くコア11の側面にマスキング樹脂15を塗布し、スパッタリング装置を用いてテーパー面3にアルミニウムを2000Åの膜厚となるように真空蒸着し反射被膜層5を形成する。そして更に、この反射被膜層5上に金を1000Åの膜厚となるように真空蒸着する。
そして最後に、図4(e)に示すように、マスキング樹脂15を除去し、石英微粉末(3mm以下)を分散させたアクリル系紫外線硬化樹脂をコア11の露出された部分に塗布し、紫外光で硬化させる。
上記製造工程で作製されたレーザプローブを検査するため、光ファイバのレーザ入射端からレーザ光を入射させた。その結果、クラッド13を除去した20mmの長さに亘り略均一なレーザ光の放射が認められた。
本発明の実施の実施の形態に係るレーザプローブ1の構成を示す図である。 本発明の実施の実施の形態に係るレーザプローブ1の作用を説明する図である。 本発明の実施の実施の形態に係るレーザプローブ1に使用する金属の反射特性示すグラフである。 本発明の実施の実施の形態に係るレーザプローブの製造工程を示す図である。 従来のレーザ医療装置100の構成を示す図である。 従来のレーザプローブ120の構成を示す図である。 従来のレーザプローブ130の構成を示す図である。 従来のレーザプローブ140の構成を示す図である。 従来のレーザプローブ160の構成を示す図である。
符号の説明
1…レーザプローブ
3…テーパー面
5…反射被膜層
7…保護膜
9…樹脂層
11…コア
13…クラッド
15…マスキング樹脂
100…レーザ医療装置
110…レーザ発生装置
112…導光路
114…ハンドピース
116,120,130,160…レーザプローブ
122…基端部
124…領域
131…コア
132…プラスチッククラッド
133…被覆
134…光拡散先端チップ
135…ねじ部
136…中空部
137…先端部
138…内面部
139…光反射ミラー
140…レーザプローブ
140,160…レーザプローブ
146…円錐部
148…溝
162…光ファイバ
164…棒状体
166…金属リング

Claims (5)

  1. 光ファイバ中を導光してきたレーザ光を所定対象物に対して照射するために該光ファイバの先端部が加工されたレーザプローブであって、
    前記先端部は、所定長に亘り露出されたコアと、該コアの先端部に形成される所定角度を有するテーパー面とを有し、該コアの側面は、白色酸化物微粒子を分散させてなる前記光ファイバのコアより高い屈折率を有する樹脂で覆われており、該テーパー面上には反射被膜層が形成されていることを特徴とするレーザプローブ。
  2. 前記反射被膜層は、
    金属からなる保護膜で覆われていることを特徴とする請求項1記載のレーザプローブ。
  3. 前記反射被膜層は、
    0.1μmから10μmの範囲内の波長を反射する反射特性を有する金属膜、又は0.1μmから10μmの範囲内の波長を反射する反射特性を有する誘電体膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザプローブ。
  4. 前記角度は、
    角度90°から角度180°の範囲内のいずれかの角度であることを特徴とする請求項1記載のレーザプローブ。
  5. 前記所定長は、
    5mmから30mmの範囲内の長さであることを特徴とする請求項1記載のレーザプローブ。
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