JP2023005641A - 周面発光線状導光体 - Google Patents

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健一 田村
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Abstract

【課題】製造コストを抑制しながらも、光ファイバの長手方向において光散乱部材が形成された範囲におけるコアの径方向への光の強度の均一性を高めることが可能な周面発光線状導光体を提供する。【解決手段】周面発光線状導光体3は、線状かつ断面円形状のコア41と、コア41をその先端部410から所定の軸方向長さにわたって覆う光散乱部材5とを備える。コア41から出射された光は、光散乱部材5によって散乱放射される。コア41は、大径部411と、大径部411よりも直径が小さい小径部412とを光散乱部材5に覆われた部分に有し、小径部412が大径部411よりもコア41の先端側に設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、光を導く導光部材と、導光部材から出射された光を散乱させる光散乱部材とを備えた周面発光線状導光体に関する。
従来、例えばレーザ治療に用いられるレーザ医療装置のレーザ光の出射端を構成するレーザプローブとして、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載のレーザプローブは、光ファイバの先端部分のクラッドが所定長だけ除去されており、クラッドから露出した部分のコアの先端にテーパ面が形成されている。このテーパ面には、レーザ光を反射する反射被膜層が設けられており、さらに反射被膜層が保護膜で覆われている。コアの外周面には、光分散用の白色微粉末を溶かし込んだ樹脂を塗布して樹脂層が形成されている。レーザ入射端からコアに入射されたレーザ光がテーパ面に到達すると、このレーザ光が反射被膜層で反射されて反射戻り光となり、コアの外周面から樹脂層を経て外部に放射される。これにより、コアの長さ方向に亘り均一にレーザ光を出射させることができるとされている。
特開2005-87531号公報
特許文献1に記載された構成のレーザプローブを製造するためには、特許文献1の図4に示されているように、クラッドから露出したコアの先端にテーパ面を形成する工程と、コアの外周面にマスキング樹脂を塗布する工程と、スパッタリング装置を用いてテーパ面にアルミニウム等の高反射率の金属を真空蒸着させて反射被膜層を形成する工程と、反射被膜層上にさらに酸化防止性質を有する金属を蒸着させて保護膜を積層形成する工程と、マスキング樹脂を除去する工程と、マスキング樹脂を除去したコアの外周面に白色酸化物微粒子を分散させた樹脂を塗布して硬化させる工程とが必要となる。特許文献1に記載されたものでは、これら多くの工程を行うために、製造コストの高騰を招来してしまう。
そこで、本発明は、製造コストを抑制しながらも、光ファイバの長手方向において光散乱部材が形成された範囲におけるコアの径方向への光の強度の均一性を高めることが可能な周面発光線状導光体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、線状かつ断面円形状の導光部材と、前記導光部材をその先端部から所定の軸方向長さにわたって覆う光散乱部材とを備え、前記導光部材から出射された光が前記光散乱部材によって散乱放射される周面発光線状導光体であって、前記導光部材は、大径部と前記大径部よりも直径が小さい小径部とを前記光散乱部材に覆われた部分に有し、前記小径部が前記大径部よりも前記導光部材の先端側に設けられている、周面発光線状導光体を提供する。
本発明に係る周面発光線状導光体によれば、製造コストを抑制しながらも、光ファイバの長手方向において光散乱部材が形成された範囲におけるコアの径方向への光の強度の均一性を高めることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る周面発光線状導光体を用いて構成されたカテーテルを有する治療装置を、治療対象の患者と共に示す模式図である。 患者の体内に挿入されたカテーテルの先端部を示す模式図である。 周面発光線状導光体の先端部を示す斜視図である。 (a)は、周面発光線状導光体の軸方向断面図である。(b)は、(a)のA-A線における周面発光線状導光体の径方向断面図である。 光ファイバのコアの先端部における光の散乱状態の一例を模式的に示す模式図である。 比較例に係る周面発光線状導光体を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る周面発光線状導光体の先端部を示す斜視図である。 (a)は、第2の実施の形態に係る周面発光線状導光体の軸方向断面図である。(b)は、(a)のB-B線における周面発光線状導光体の径方向断面図である。 第2の実施の形態に係る周面発光線状導光体の先端部における光の散乱状態の一例を示す模式図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る周面発光線状導光体3をカテーテルとして用いる治療装置1を、治療対象の患者Pと共に示す模式図である。治療装置1は、本体2と周面発光線状導光体3とを有し、周面発光線状導光体3の先端部が患者Pの体内に挿入されている。本体2は、レーザ光を発する光源21を有しており、光源21で発生したレーザ光が周面発光線状導光体3の基端部に入射する。
図2は、患者Pの体内に挿入された周面発光線状導光体3の先端部を示す模式図である。図2では、患者Pの血管Pの一部を切り欠いて、血管P内に挿入された周面発光線状導光体3の先端部を示している。周面発光線状導光体3から散乱放射されたレーザ光Lrは、治療部Pを照射し、予め治療部Pに含ませた薬剤を反応させる。これにより、血管内レーザ治療が行われる。
図3は、周面発光線状導光体3の先端部を示す斜視図である。図4(a)は、光ファイバ4の中心軸線Cに沿った周面発光線状導光体3の軸方向断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA-A線における周面発光線状導光体3の径方向断面図である。図5は、光ファイバ4のコア41の先端部410付近における光の散乱状態の一例を模式的に示す模式図である。
周面発光線状導光体3は、光源21で発生したレーザ光を治療部Pに導く光ファイバ4と、光ファイバ4の一端部に設けられた光散乱部材5とを備えている。光ファイバ4は、マルチモード光ファイバ(MMF)であり、コア41、クラッド42、及びシース43を有している。光ファイバ4の長手方向の一端部では、クラッド42がシース43から露出しており、さらにコア41がクラッド42から露出している。コア41は、請求項に係る発明の「導光部材」の一態様であり、線状かつ断面円形状に形成されている。クラッド42から露出した部分のコア41の軸方向長さは、例えば1~5cmである。
本実施の形態では、クラッド42から露出した部分のコア41の全体が光散乱部材5に覆われている。ただし、光散乱部材5は、少なくともコア41をその先端部410から所定の軸方向長さ範囲にわたって覆っていればよく、必ずしもクラッド42から露出したコア41の全体を覆っていなくてもよい。図3では、光散乱部材5の輪郭を仮想線(二点鎖線)で示し、コア41の輪郭を実線で示している。
本実施の形態では、コア41が石英ガラスからなり、クラッド42がポリマーからなる。シース43は、フッ素系樹脂であり、より具体的にはETFE(エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー)である。コア41の直径は、例えば200μmである。コア41の屈折率は、クラッド42の屈折率よりも高く、クラッド42内におけるコア41を伝搬する光がクラッド42との界面で全反射する。
光散乱部材5は、コア41から出射された光を外部に散乱放射する。光散乱部材5は、光透過性の基材50に多数の光散乱粒子51が分散混合されている。ここで、分散混合されているとは、光散乱粒子51が基材50内の一部に固まってしまうことがないよう、基材50内に光散乱粒子51が均等に散らばるように混合されていることをいう。本実施の形態では、基材50が熱硬化性の樹脂である。光散乱粒子51は、肉眼では認識できない程度の微細な粒子であるが、図4では、光散乱粒子51の大きさを誇張して示している。
基材50は、屈折率がコア41よりも高く、コア41から出射された光が光散乱部材5に入射する。本実施の形態では、基材50がシリコン樹脂であり、屈折率が例えば1.52である。コア41の屈折率は、例えば1.46である。光散乱粒子51は、光散乱部材5に入射した光を反射する金属粒子である。本実施の形態では、光散乱粒子51として酸化チタン(TiO)を用いる。ただし、これに限らず、酸化アルミニウム(アルミナ)や、銀、銅、鉄、もしくはこれらの合金の微細な金属粉を光散乱粒子51として用いてもよい。
クラッド42から露出した部分のコア41は、クラッド42に覆われた部分と同径の大径部411、及び大径部411よりも直径が小さい小径部412からなる。大径部411と小径部412とは、中心軸線Cに沿って同心状に軸方向に並び、小径部412が大径部411よりも光ファイバ4の先端側に設けられている。大径部411の直径Dは、クラッド42に覆われた部分のコア41の直径Dと同径である。
光散乱部材5は、大径部411及び小径部412の全体を連続して覆っている。すなわち、コア41は、大径部411と小径部412とを、光散乱部材5に覆われた部分に一体に有している。本実施の形態では、小径部412の外周面412a及び先端面412b、ならびに大径部411の外周面411aが、軸方向の全体にわたって光散乱部材5に覆われている。ただし、光散乱部材5は、大径部411における小径部412側の少なくとも一部を覆っていればよく、必ずしも大径部411の軸方向の全体を覆っていなくてもよい。
光散乱部材5を形成する際には、硬化する前の液状の基材50に多数の光散乱粒子51が混ぜ合わされた樹脂組成物を用意し、先端部410が下方となるように鉛直方向に垂らしたコア41の一部を樹脂組成物に浸した後にコア41を引き上げ、コア41に付着した樹脂組成物を加熱して硬化させる。これにより、小径部412の外周面412a及び先端面412bならびに大径部411の外周面411aに、隙間や他の部材を介することなく光散乱部材5を密着させて形成することができる。
小径部412は、先端面412bを頂面として有する截頭円錐体状である。小径部412の外周面412aは、小径部412における大径部411側の端部から先端面412bに向かって徐々に縮径するテーパ状である。小径部412の先端面412bは、軸方向視において円形状の平坦面である。小径部412の外周面412aのテーパ形状は、例えばコア41の先端部410を中心軸線Cに対して斜めに研削加工することによって形成することができる。なお、小径部412を、平坦な頂面を有しない円錐体状とした場合には、頂点にレーザ光Lrが集中しすぎるため、本実施の形態では、小径部412の先端面412bを中心軸線Cに対して垂直な平坦面としている。
小径部412の軸方向長さは、小径部412においてテーパ状に形成された部分の径方向の幅よりも長く、小径部412においてテーパ状に形成された部分の径方向の幅は、大径部411の半径(D/2)よりも短い。図4(a)に示すように、小径部412の軸方向長さをLとし、小径部412においてテーパ状に形成された部分の径方向の幅をWとすると、L,W,Dは、W<D/2≦Lの不等式を満たす。
クラッド42の内側におけるコア41を伝搬したレーザ光Lrは、大径部411の外周面411a、小径部412の外周面412a、及び小径部412の先端面412bから出射され、光散乱部材5に入射する。なお、クラッド42から露出した部分のコア41の表面では、この表面とのなす角に応じて、レーザ光Lrの一部又は全部が内部反射する。
図5に示すように、小径部412の外周面412aから出射されたレーザ光Lrが光散乱粒子51に当たると、光散乱粒子51によってレーザ光Lrが乱反射され、光散乱部材5の外部にレーザ光Lrが散乱放射される。これにより、図2に示すように、主としてコア41の径方向にレーザ光Lrが放射される。
[比較例]
図6は、比較例に係る周面発光線状導光体30を示す断面図である。この周面発光線状導光体30は、第1の実施の形態に係る周面発光線状導光体3と同様に、コア41、クラッド42、及びシース43を有する光ファイバ4と、クラッド42から露出した部分のコア41を覆う光散乱部材5とを備えているが、コア41の直径が軸方向の全体にわたって均一であり、コア41の先端面41aが軸方向に対して垂直な平面状である。
この周面発光線状導光体30では、コア41を伝搬してきたレーザ光の多くがコア41の先端面41aから出射され、先端面41aを覆う部分の光散乱部材5で散乱放射される一方、コア41の外周面41bから出射されるレーザ光の割合が小さくなる。このため、コア41の径方向に放射されるレーザ光の強度が先端面41a付近の狭い範囲で極大ピーク値となり、光強度のむらが大きくなってしまう。
[第1の実施の形態の効果]
本実施の形態では、テーパ状の外周面412aを有する小径部412が大径部411に連続してコア41に設けられているので、比較例に係る周面発光線状導光体30に比較して、光強度の極大ピーク値が抑えられると共に、光強度が高い範囲がコア41の軸方向に長くなる。これにより、コア41の径方向への光の強度の均一性が高めるられる。しかも、本実施の形態では、小径部412の軸方向長さLがテーパ状の外周面412aの径方向の幅Wよりも長いので、光の強度を均一にする効果がより一層高められる。
また、本実施の形態では、例えば上記の特許文献1に記載されたもののように、反射被膜層、保護膜、及び光分散用の樹脂層を形成するための多くの工程を経ることなく、コア41の径方向にレーザ光Lrを放射する周面発光線状導光体3が得られるので、製造コストを抑制することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る周面発光線状導光体6について、図7乃至9を参照して説明する。図7は、周面発光線状導光体6の先端部を示す斜視図である。図8(a)は、周面発光線状導光体6の軸方向断面図であり、図8(b)は、図8(a)のB-B線における周面発光線状導光体6の径方向断面図である。図9は、周面発光線状導光体6の先端部における光の散乱状態の一例を示す模式図である。
周面発光線状導光体6は、コア71、クラッド72、及びシース73を有する光ファイバ7と、コア71よりも直径が小さい円柱状の導光体8と、光散乱部材9とを備えている。周面発光線状導光体6の用途や、光ファイバ7及び光散乱部材9の各部の材質等は、第1の実施の形態と同様である。
第1の実施の形態では、光散乱部材5に覆われた大径部411及び小径部412が共に光ファイバ4のコア41の一部である場合について説明した。本実施の形態では、光ファイバ7のコア71と導光体8との組み合わせによって線状かつ断面円形状の導光部材60が構成され、コア71が導光部材60の大径部601であり、導光体8が導光部材60の小径部602である場合について説明する。すなわち、本実施の形態では、導光部材60が、大径部601と小径部602とを、光散乱部材9に覆われた部分に有している。
本実施の形態において、コア71は、請求項に係る発明の「大径導光体」の一態様であり、導光体8は、請求項に係る発明の「小径導光体」の一態様である。光散乱部材9は、導光部材60をその先端部600から所定の軸方向長さ範囲にわたって覆っており、導光部材60から出射された光が光散乱部材9によって散乱放射される。
導光体8は、均一な直径で形成された円柱状であり、コア71よりも導光部材60の先端側に設けられている。また、導光体8は、コア71と同心状に、コア71の先端面71aに溶接されている。この溶接は、例えば光ファイバ融着接続機を用い、電極棒間の放電によってコア71及び導光体8のそれぞれの端部を溶かし、放電による加熱を継続しながら端部同士を突き合わせることにより行うことができる。
本実施の形態では、光ファイバ7がマルチモード光ファイバ(MMF)であり、そのコア71は、マルチモードコアである。導光体8は、シングルモード光ファイバ(SMF)に用いられるシングルモードコアである。コア71及び導光体8は、一例として、共に石英ガラスからなるが、これに限らず、例えばプラスチックであってもよい。
コア71(大径部601)と導光体8(小径部602)との間には、環状の段差面71bが形成されている。段差面71bは、コア71の先端面71aにおける導光体8よりも外周側の部分である。本実施の形態では、段差面71bが光ファイバ7の中心軸線Cに対して垂直であるが、これに限らず、段差面71bが導光体8側ほど徐々に縮径するテーパ状であってもよい。
導光体8は、コア71の先端面71aとは反対側の端面である先端面8aが光散乱部材9に覆われていると共に、外周面8bが軸方向の全体にわたって全周が光散乱部材9に覆われている。コア71は、段差面71bが全周にわたって光散乱部材9に覆われていると共に、外周面71cにおける先端面71a側の一部が光散乱部材9に覆われている。本実施の形態では、クラッド72から露出したコア71の外周面71cの全体が光散乱部材9に覆われている。ただし、光散乱部材9は、クラッド72から露出したコア71の外周面71cにおける導光体8側の少なくとも一部を、導光体8の外周面8bから連続して覆っていればよい。
光散乱部材9に覆われた部分のコア71(大径部601)の軸方向長さLは、導光体8の軸方向長さLよりも長い。Lは、Lの例えば2倍以上である。
図9に示すように、光散乱部材9は、コア71及び導光体8よりも屈折率が高い光透過性の基材90に多数の光散乱粒子91が分散混合されている。基材90は、例えば熱硬化性のシリコン樹脂であり、光散乱粒子91は、例えば酸化チタンである。また、光散乱部材9は、第1の実施の形態に係る光散乱部材5と同様の方法によってコア71及び導光体8の周囲に形成される。
コア71を伝搬したレーザ光Lrは、コア71の段差面71b及び外周面71c、ならびに導光体8の先端面8a及び外周面8bから出射され、光散乱部材9に入射する。光散乱部材9に入射したレーザ光Lrが光散乱粒子91に当たると、光散乱粒子91によってレーザ光Lrが乱反射され、光散乱部材9の外部にレーザ光Lrが散乱放射される。これにより、主としてコア71及び導光体8の径方向にレーザ光Lrが放射される。
このように、本実施の形態に係る周面発光線状導光体6では、コア71及び導光体8からなる導光部材60から軸方向に出射されるレーザ光Lrが、導光体8の長さ分だけ軸方向に離れたコア71の段差面71b及び導光体8の先端面8aの二箇所で光散乱部材9に入射することになるので、上記の比較例に比較して光強度の極大ピーク値が抑えられる。これにより、導光部材60の径方向への光の強度の均一性が高めるられる。また、第1の実施の形態と同様に、製造コストを抑制することが可能となる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]線状かつ断面円形状の導光部材(41,60)と、前記導光部材(41,60)をその先端部から所定の軸方向長さにわたって覆う光散乱部材(5,9)とを備え、前記導光部材(41,60)から出射された光が前記光散乱部材(5,9)によって散乱放射される周面発光線状導光体(3,6)であって、前記導光部材(41,60)は、大径部(411,601)と前記大径部(411,601)よりも直径が小さい小径部(412,602)とを前記光散乱部材(5,9)に覆われた部分に有し、前記小径部(412,602)が前記大径部(411,601)よりも前記導光部材(41,60)の先端側に設けられている、周面発光線状導光体(3,6)。
[2]前記小径部(412)は、その外周面(412a)が、前記大径部(411)側の端部から徐々に縮径するテーパ状である、上記[1]に記載の周面発光線状導光体(3)。
[3]前記小径部(412)の軸方向長さ(L)は、前記小径部(412)において前記テーパ状に形成された部分の径方向の幅(W)よりも長く、前記小径部(412)において前記テーパ状に形成された部分の径方向の幅(W)は、前記大径部(411)の半径(D/2)よりも短い、上記[2]に記載の周面発光線状導光体(3)。
[4]前記小径部(602)は、均一な直径で前記大径部(601)と同心状に設けられた円柱状であり、前記大径部(601)と前記小径部(602)との間に環状の段差面(71b)が形成されている、上記[1]に記載の周面発光線状導光体(6)。
[5]前記大径部(601)の軸方向長さ(L)が前記小径部(602)の軸方向長さ(L)よりも長い、上記[4]に記載の周面発光線状導光体(6)。
[6]前記導光部材(6)は、前記大径部(601)としての大径導光体(コア71)と、前記小径部(602)としての小径導光体(導光体8)とを組み合わせてなり、前記大径導光体(71)の先端面(71a)に前記小径導光体(8)が溶接されている、上記[4]又は[5]に記載の周面発光線状導光体(6)。
[7]前記大径導光体(71)がマルチモードコアであり、前記小径導光体(8)がシングルモードコアである、上記[6]に記載の周面発光線状導光体(6)。
(付記)
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、次のように変形して実施することも可能である。
第1の実施の形態では、導光部材としてのコア41の一部を研削して小径部412を形成する場合について説明したが、これに限らず、例えば加熱したコアを軸方向に引き延ばして細径化することにより小径部412を形成してもよい。また、第2の実施の形態では、光ファイバ7のコア71と導光体8とを組み合わせて導光部材60を構成した場合について説明したが、これに限らず、光ファイバのコアの一部を研削等によって小径円柱状に形成し、小径部602としてもよい。
3,6…周面発光線状導光体 41…コア(導光部材)
410…先端部 411…大径部
412…小径部 412a…外周面
5…光散乱部材 50…基材
51…光散乱粒子 60…導光部材
601…大径部 602…小径部
71…コア(大径導光体) 71a…先端面
71b…段差面 8…導光体(小径導光体)
9…光散乱部材 90…基材
91…光散乱粒子

Claims (7)

  1. 線状かつ断面円形状の導光部材と、前記導光部材をその先端部から所定の軸方向長さにわたって覆う光散乱部材とを備え、前記導光部材から出射された光が前記光散乱部材によって散乱放射される周面発光線状導光体であって、
    前記導光部材は、大径部と前記大径部よりも直径が小さい小径部とを前記光散乱部材に覆われた部分に有し、前記小径部が前記大径部よりも前記導光部材の先端側に設けられている、
    周面発光線状導光体。
  2. 前記小径部は、その外周面が、前記大径部側の端部から徐々に縮径するテーパ状である、
    請求項1に記載の周面発光線状導光体。
  3. 前記小径部の軸方向長さは、前記小径部において前記テーパ状に形成された部分の径方向の幅よりも長く、
    前記小径部において前記テーパ状に形成された部分の径方向の幅は、前記大径部の半径よりも短い、
    請求項2に記載の周面発光線状導光体。
  4. 前記小径部は、均一な直径で前記大径部と同心状に設けられた円柱状であり、
    前記大径部と前記小径部との間に環状の段差面が形成されている、
    請求項1に記載の周面発光線状導光体。
  5. 前記大径部の軸方向長さが前記小径部の軸方向長さよりも長い、
    請求項4に記載の周面発光線状導光体。
  6. 前記導光部材は、前記大径部としての大径導光体と、前記小径部としての小径導光体とを組み合わせてなり、
    前記大径導光体の先端面に前記小径導光体が溶接されている、
    請求項4又は5に記載の周面発光線状導光体。
  7. 前記大径導光体がマルチモードコアであり、前記小径導光体がシングルモードコアである、
    請求項6に記載の周面発光線状導光体。
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