JP2008136671A - 二眼式立体内視鏡用レーザープローブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】挿入部12の先端面に、一対の対物レンズLL、LRと、プローブチャンネル20の開口孔18と、を備える二眼式立体内視鏡10のプローブチャンネルに挿脱されるレーザープローブ60において、導光ファイバ61の先端部周面を覆う不透光性被覆材64と、導光ファイバの周面の先端部に連続する部分を覆う透光性被覆材63と、を備える。
【選択図】図3
Description
立体式内視鏡システムは被写体を立体的に映し出すことが出来るので、術者はより正確な処置を行うことができる。
図8に示すように、二眼式立体内視鏡010の挿入部012の先端面には鉗子チャンネルの先端開口018が一対の対物レンズLL、LRと共に設けてある。従って、鉗子チャンネルにレーザープローブ060を挿入し、レーザープローブ060の先端部を二眼式立体内視鏡010の挿入部012の先端面から突出させれば、レーザープローブ060の先端面から照射されるレーザー光を利用した処置を行うことができる。
さらに、レーザープローブの先端部は不透光性被覆材によって覆われているので、術者はレーザープローブの先端部の位置を確実に視認できる。そのため、術者はレーザープローブの先端部と被写体との距離感を正確に把握できる。
図1に示すように、本実施形態の立体式内視鏡システムは大きな構成要素として、内視鏡10、ビデオプロセッサ30、立体ディスプレイ40、レーザー光源装置50及びレーザープローブ60を有している。
内視鏡10は医療用の二眼式立体内視鏡であり、操作者が把持する操作部11と、操作部操作部11から前方に延出する可撓性のある挿入部12と、操作部11から挿入部12と反対方向に延びるユニバーサルチューブ13と、ユニバーサルチューブ13の端部に接続された信号接続部14及びファイババンドルスリーブ15を具備するコネクタ部16と、を備えている。図4に示すように、挿入部12の先端面には照明用レンズL1と、対をなす左側対物レンズ(対物レンズ)LL及び右側対物レンズ(対物レンズ)LRが設けてある。挿入部12の先端部内には、左側対物レンズLLと右側対物レンズLRの直後にそれぞれ位置する集光レンズL2、L3と、左右の集光レンズL2、L3の直後にそれぞれ位置する撮像素子DL、DRが設けてある。さらに、挿入部12、操作部11、ユニバーサルチューブ13、コネクタ部16及びファイババンドルスリーブ15の内部にはその一端が照明用レンズL1に接続すると共に他端がファイババンドルスリーブ15内に位置する導光ファイバ(不図示)が配設してある。また、挿入部12、操作部11、ユニバーサルチューブ13、コネクタ部16及び信号接続部14の内部にはその一端が撮像素子DL、DRにそれぞれ接続すると共に他端が信号接続部14内に位置する信号ケーブルCL、CRが配設してある。
さらに挿入部12内には、その一端が挿入部12の先端面において開口孔18として開口し、他端が挿入部12の基端部において鉗子口19として開口する鉗子チャンネル(プローブチャンネル)20が形成してある。
さらに、挿入部12の鉗子口19近傍には、鉗子口19を開閉するためのキャップ21が設けてある。
ビデオプロセッサ30と電気的に接続する立体ディスプレイ40は、ビデオプロセッサ30の画像処理装置によって処理された画像データに基づいて左側対物レンズLL及び右側対物レンズLRが観察した観察像を表示面41に立体的に表示するものであり、特殊な偏光眼鏡やヘッドマウントは不要な表示装置である。
レーザー光源装置50は、そのケーシング51の内部に不図示のレーザー光源を備えており、ケーシング51に設けたスイッチS2を操作することにより該レーザー光源の点灯と消灯を行う。さらに、ケーシング51の正面にはレーザー光源と対向する接続孔52が設けてある。
導光ファイバ束61の周面を被覆する被覆材は2種類の被覆材から構成されている。具体的には、導光ファイバ束61の周面の先端部よりやや基端側の部分を無色透明な透光性被覆材63によって被覆し、この透光性被覆材63を除く部分、即ち先端部と透光性被覆材63より基端側の部分全体を共に黒色の不透光性被覆材64及び不透光性被覆材65によって被覆している。
まず、内視鏡10の信号接続部14とファイババンドルスリーブ15をそれぞれビデオプロセッサ30の信号接続部支持孔32と光源接続用孔33にそれぞれ挿入(嵌合)する。さらに、レーザープローブ60のコネクタ62をレーザー光源装置50の接続孔52に挿入(嵌合)し、内視鏡10の鉗子口19からキャップ21を外した後にレーザープローブ60の先端部を鉗子口19から鉗子チャンネル20に挿入し開口孔18から突出させる。
次いでビデオプロセッサ30のスイッチS1、立体ディスプレイ40のメインスイッチ(不図示)をそれぞれONにすると、ビデオプロセッサ30のランプの光が内視鏡10内の導光ファイバを介して照明用レンズL1から内視鏡10の外部に照射されるので、この状態で鉗子チャンネル20を患者(不図示)の体腔内に挿入する。すると、照明用レンズL1から照射された照明光により体腔内が照明されるので、左側対物レンズLL及び右側対物レンズLRが観察した観察像が左右の撮像素子DL、DRによってそれぞれ画像データに変換される。この画像データは左右の信号ケーブルCL、CRによってビデオプロセッサ30の画像処理装置に送られ、該画像処理装置よって画像処理された後に、立体ディスプレイ40の表示面41に立体映像として映し出される。
さらにレーザー光源装置50のスイッチS2をONにすると、レーザー光源装置50に内蔵されたレーザー光源が点灯し、レーザー光がレーザープローブ60の導光ファイバ束61を介して導光ファイバ束61の先端面(レーザー光射出面)から外部に射出されるので、レーザー光を利用した処置が可能となる。
一方、レーザープローブ60の先端部は黒色の不透光性被覆材64によって被覆されているので、術者はレーザープローブ60の先端部を体腔壁や患部等と明確に識別できる。そのため、術者は表示面41の先端部(不透光性被覆材64)と対向壁や患部との距離感を正確に把握することが可能であり、レーザー光を利用した処置を無理なく正確に実行できる。
しかも、レーザープローブ60の周面は殆どの部分が不透光性被覆材64と不透光性被覆材65によって被覆されているので、導光ファイバ束61から外部に漏れる光量は最小限に留められている。
例えば、立体ディスプレイ40は特殊な偏光眼鏡やヘッドマウントを利用するタイプであってもよい。
さらに、レーザープローブ60の不透光性被覆材64や不透光性被覆材65は不透光性材料であれば、黒色以外の色(例えば緑色)であってもよい。
また、透光性被覆材63の色は無色透明でなくてもよく、例えば緑色の透明色であってもよい。
要よい。
また、本実施形態の開口孔18は図4に示す位置に形成してある。しかし、左側対物レンズLLと右側対物レンズLRの間に形成されかつ左側対物レンズLLと右側対物レンズLRの中心点を結ぶ直線に対して直交する方向に延びる幅Wの領域内であれば、開口孔18を鉗子チャンネル20の先端面のどの位置に設けても構わない。
11 操作部
12 挿入部
13 ユニバーサルチューブ
14 信号接続部
15 ファイババンドルスリーブ
16 コネクタ部
18 開口孔
19 鉗子口
20 鉗子チャンネル(プローブチャンネル)
21 鉗子キャップ
30 ビデオプロセッサ
31 ケーシング
32 信号接続部支持孔
33 光源接続用孔
40 立体ディスプレイ
41 表示面
50 レーザー光源装置
51 ケーシング
52 接続孔
60 レーザープローブ
61 導光ファイバ束
62 コネクタ
63 透光性被覆材
64 65 不透光性被覆材
CL CR 信号ケーブル
DL DR 撮像素子
L1 照明用レンズ
L2 L3 集光レンズ
LL 左側対物レンズ(対物レンズ)
LR 右側対物レンズ(対物レンズ)
S1 スイッチ
S2 スイッチ
Claims (3)
- 挿入部の先端面に一対の対物レンズ及びプローブチャンネルの開口孔を備え、該開口孔が、一対の対物レンズの間に形成された一対の対物レンズを結ぶ直線に対して直交する方向に延びる領域内に位置する二眼式立体内視鏡の上記プローブチャンネルに挿脱されるレーザープローブにおいて、
レーザー光を伝送するための透光性材料からなる導光ファイバと、
該導光ファイバの先端部周面を覆う不透光性被覆材と、
上記導光ファイバの周面の上記先端部に連続する部分を覆う透光性被覆材と、を備えることを特徴とする二眼式立体内視鏡用レーザープローブ。 - 請求項1記載の二眼式立体内視鏡用レーザープローブにおいて、
上記導光ファイバの周面の上記透光性被覆材で覆った部分より基端側の部分を不透光性被覆材で覆った二眼式立体内視鏡用レーザープローブ。 - 請求項1または2記載の二眼式立体内視鏡用レーザープローブにおいて、
上記透光性被覆材が無色透明である二眼式立体内視鏡用レーザープローブ。
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