JP2005086926A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成でありながら、デッドアングルを小さくして出力電圧に十分な余裕度をもたせる。
【解決手段】 スイッチング素子5がターンオフして、トランス3の二次巻線6に発生するパルス電圧が反転すると、整流ダイオード7のリカバリー電流が低インピーダンス側のバイパス回路23を通して流れる。バイパス回路23はスイッチ素子を用いず、抵抗21とダイオード22だけで構成されるので、スイッチ素子のタイミング遅れなどが生じない。そのため、整流ダイオード7が速やかに逆バイアス状態になって、リカバリータイムの低減も図れる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マグアンプを利用して出力電圧の安定化を図るスイッチング電源装置に関する。
一般に、可飽和リアクトルであるマグアンプを用いて出力電圧の安定化を図るスイッチング電源装置としては、例えば、図3に示すような回路構成が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。同図において、1,2は直流入力電圧Vinが供給される入力端子、3は一次側と二次側とを絶縁するトランスで、入力端子1,2間にはトランス3の一次巻線4とスイッチング素子5との直列回路が接続される。スイッチング素子5としては、一般にMOSFETが使用されているが、他の半導体素子でも適用できる。このスイッチング素子5のゲートには発振器(図示しない)からのパルス駆動電圧が供給され、トランス3の一次巻線4に直流入力電圧Vinが断続的に印加されることにより、二次巻線6に電圧が誘起される。そして、二次巻線6に発生するパルス電圧が、整流ダイオード7,転流ダイオード8,チョークコイル9およびコンデンサ10からなる整流平滑回路15で整流平滑され、コンデンサ10の両端間に接続した出力端子11,12間に直流出力電圧Voとして供給される構成となっている。
前記整流平滑回路15は、二次巻線6の両端間に整流ダイオード7と、チョークコイル9と、コンデンサ10からなる直列回路を接続し、コンデンサ10と二次巻線6との接続点と、整流ダイオード7とチョークコイル9との接続点に、転流ダイオード8のアノードとカソードをそれぞれ接続して構成され、スイッチング素子5のオン期間において、整流ダイオード7の導通時には、トランス3の二次巻線6からチョークコイル9にエネルギーを蓄え、スイッチング素子5のオフ期間において、転流ダイオード8の導通時には、チョークコイル9に蓄えられたエネルギーをコンデンサ10側に送り出すようになっている。またこの回路では、出力電圧Voを所定の電圧に維持するように制御するために、トランス3の二次巻線6と整流ダイオード7との間に介挿されるマグアンプ20と、ダイオード14を介してマグアンプ20に出力電圧Voの変動分に応じたリセット信号を供給する制御手段としての誤差検出回路13とを備えている。すなわち、誤差検出回路13が出力端子11,12間の出力電圧Voと所定の電圧に対応する基準電圧との誤差分を検出し、この検出結果に応じたリセット信号をマグアンプ20にフィードバックすることで、マグアンプ20をあたかもスイッチング素子5のオン,オフと同様に作用させて、出力電圧Voの安定化を図っている。
マグアンプ20は、可飽和リアクトルとも呼ばれるもので、図4(a)に示すように、磁界Hがある値を超えると磁束密度Bが急激に飽和するようなB−Hヒステリシス特性を有するコアに、コイルを巻いた構造である。
マグアンプ20の動作を図4に示す。図4(a)はコアの励磁状態を示し、図4(b)はマグアンプ20を流れる電流波形を示している。スイッチング素子5がターンオンして、二次巻線6のドット側端子に正極性のパルス電圧が誘起されるaからbの時点では、マグアンプ20の透磁率ひいてはインダクタンスが大きいので、マグアンプ20から整流ダイオード7の方向に保持電流だけが流れるが、マグアンプ20の磁束密度Bが飽和点bに達すると、インダクタンスが小さくなるセット状態になり、トランス2からの電流がマグアンプ20を通過してc点に達する。
やがてスイッチング素子5がターンオフし、前記パルス電圧が誘起されなくなると、磁界Hがなくなるのでd点に達する。ここで、マグアンプ20に逆方向の電流を流せば、保持されている磁束密度が低下してe点に来る。d点からe点に移行するには、マグアンプ20をリセット状態にするためのリセット電流を誤差検出回路13に与える必要があるが、このリセット電流が大きいほど保持される磁束密度が低下し、ついには逆方向に励磁されることもある。次のパルス電圧が印加されるサイクルは、a点から励磁が始まるので、磁束密度が飽和するb点に達するまでの時間が、e点の位置で決まる。すなわち、図4(b)に示すように、区間αにおける電圧時間積と、区間βにおける電圧時間積は等しく、e点が下に来るほどb点に達するまでの時間が長くなり、マグアンプ20を流れるパルス電流の幅が狭くなる。マグアンプ制御方式では、上記のマグアンプ20への逆方向電流の量を誤差検出回路13からのフィードバックで与えることにより、出力電圧を所定の電圧に維持するように制御している。
特開2000−91137号公報 特開昭61−109459号公報
上述したマグアンプ制御方式のスイッチング電源装置では、スイッチング素子5のスイッチングに伴なって、トランス3の二次巻線6にパルス電圧が誘起されるが、スイッチング素子5がターンオフする瞬間、すなわち整流ダイオード7にかかる電圧が正方向から逆方向に反転するときに、整流ダイオード7の特性として瞬間的に逆方向に導通するリカバリータイム(逆回復時間)Trrがあり、その間リカバリーの逆電流が発生する。このリカバリー電流がマグアンプ20へのリセット電流と同等な働きをして、次のサイクルでのパルス幅を狭くするデッドアングルとなる。
特に従来の回路構成では、二次巻線6間に発生する電圧が反転しても、マグアンプ20のインピーダンスが高く、整流ダイオード7のアノードとカソード間の電位差が殆どないため、整流ダイオード7は所謂ゼロバイアス状態となって、整流ダイオード7に蓄積されたキャリアが放出するまでのリカバリータイムTrrが長くなる。こうなると、マグアンプ20にリカバリー電流が流れ込んでいる時間が延びてデッドアングルが増大し、出力電圧Voが低下するので、出力電圧Voの可変範囲が狭まるとともに電圧制御の余裕も小さくなる。特に負荷が大きく変動する場合には、出力電圧Voの余裕度が小さいと出力電圧Voが不安定になってしまうという問題がある。また、スイッチング周波数を高くしてトランス3を小型化しようとすると、デッドアングルの比率が高まって出力電圧Voの余裕度が小さくなるという問題があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構成でありながら、デッドアングルを小さくして出力電圧に十分な余裕度をもたせることができるスイッチング電源装置を提供することをその目的とする。
本発明の請求項1におけるスイッチング電源装置は、上記目的を達成するために、スイッチング素子のオン,オフ動作により、トランスの二次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流出力電圧を供給すると共に、前記整流平滑回路は、少なくとも前記スイッチング素子のオン期間中に整流ダイオードが導通するように構成され、さらに前記トランスの二次巻線と前記整流ダイオードとの間に介挿する可飽和リアクトルと、この可飽和リアクトルに供給するリセット電流を可変して、前記直流出力電圧を安定制御する制御手段とを備えたスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のターンオフ時に前記整流ダイオードが逆バイアス状態となるように、抵抗とダイオードとを直列接続してなるバイパス回路を、前記可飽和リアクトルの両端間に接続したものである。
このようにすると、スイッチング素子がターンオフして、トランスの二次巻線に発生するパルス電圧が反転すると、整流ダイオードのリカバリー電流が低インピーダンス側のバイパス回路を通して流れる。しかも、バイパス回路はスイッチ素子を用いず、抵抗とダイオードだけで構成され、スイッチ素子のタイミング遅れなどが生じないので、整流ダイオードが速やかに逆バイアス状態になって、リカバリータイムの低減も図れる。したがって、スイッチング素子がターンオフした直後のデッドアングルを小さくして、出力電圧に十分な余裕度をもたせることができる。
また、バイパス回路を構成するダイオードは、スイッチング素子のオン期間中に、トランスの二次巻線からバイパス回路の抵抗を通って整流平滑回路に流れようとする電流を遮断する。そのため、バイパス回路の抵抗による不必要な電力損失を避けることができる。
本発明の請求項2におけるスイッチング電源装置は、上記目的を達成するために、スイッチング素子のオン,オフ動作により、トランスの二次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流出力電圧を供給すると共に、前記整流平滑回路は、少なくとも前記スイッチング素子のオン期間中に整流ダイオードが導通して、チョークコイルにエネルギーを蓄えるように構成され、さらに前記トランスの二次巻線と前記整流ダイオードとの間に介挿する可飽和リアクトルと、この可飽和リアクトルに供給するリセット電流を可変して、前記直流出力電圧を安定制御する制御手段とを備えたスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のターンオフ時に前記整流ダイオードが逆バイアス状態となるように、抵抗からなるバイパス回路を前記可飽和リアクトルの両端間に接続したものである。
このようにすると、スイッチング素子がターンオフして、トランスの二次巻線に発生するパルス電圧が反転すると、整流ダイオードのリカバリー電流が低インピーダンス側のバイパス回路を通して流れる。しかもバイパス回路は、スイッチ素子を用いず抵抗だけで極めて簡単に構成され、スイッチ素子のタイミング遅れなどが生じないので、整流ダイオードが速やかに逆バイアス状態になって、リカバリータイムの低減も図れる。したがって、スイッチング素子がターンオフした直後のデッドアングルを小さくして、出力電圧に十分な余裕度をもたせることができる。
本発明の請求項1のスイッチング電源装置によれば、抵抗とダイオードを付加しただけの簡単な構成でありながら、整流ダイオードのリカバリー電流に起因したデッドアングルを小さくして、出力電圧に十分な余裕度を持たせることができる。さらに、バイパス回路の抵抗による不必要な電力損失を避けることができる。
本発明の請求項2のスイッチング電源装置によれば、抵抗を付加しただけのさらに簡単な構成でありながら、整流ダイオードのリカバリー電流に起因したデッドアングルを小さくして、出力電圧に十分な余裕度を持たせることができる。
以下、本発明におけるマグアンプ制御方式のスイッチング電源装置の好ましい実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、従来例と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略する。
装置の回路図を示す図1において、トランス3の二次巻線6と整流ダイオード7との間に可飽和リアクトルとしてのマグアンプ20を介挿し、このマグアンプ20を飽和させるリセット量(リセット電流)を制御手段である誤差検出回路13により可変して、直流出力電圧Voを安定制御する構成は従来例のものと一致している。ここでは、スイッチング素子5のターンオフ時に、整流ダイオード7からのリカバリー電流がマグアンプ20をバイパスしてトランス3の二次巻線6側に流れて、整流ダイオード7が強制的に逆バイアス状態となるように、抵抗21とダイオード22との直列回路として構成されるバイパス回路23を、マグアンプ20の両端間に接続している。なお、それ以外の構成は従来例の図3と共通している。
次に、上記構成についてその作用を説明すると、スイッチング素子5をオン,オフ動作させることにより、入力端子1,2間に入力される直流入力電圧Viがトランス3の一次巻線4に断続的に印加され、トランス3の二次巻線6にパルス電圧が誘起される。この二次巻線6に発生するパルス電圧は、後段の整流平滑回路15により整流平滑され、出力端子11,12間に直流出力電圧Voとして出力される。また誤差検出回路13は、この出力電圧Voと所定の電圧に対応する基準電圧との誤差分を検出し、この検出結果に応じた電流量のリセット信号を、二次巻線6のパルス電圧が反転するタイミングで、逆流防止用のダイオード14を経由してマグアンプ20にフィードバックする。このとき、リセット電流を多く与えるほど、二次巻線6のドット側端子に正極性の電圧が立ち上がってから、マグアンプ20がセット状態に移行するまでの時間が長くなるので、結果的に誤差検出回路13とマグアンプ20とにより出力電力のパルス幅制御が行われ、出力電圧Voを所定の電圧に安定化することが可能になる。
マグアンプ20単独の動作は、前記図4(a)に示すように、スイッチング素子5がオン,オフ動作する一周期の間に、コアの磁界Hと磁束密度Bとの相関関係がヒステリシス状に変化する。ここで、スイッチング素子5がターンオフするのに伴ない、二次巻線6に発生するパルス電圧が正方向から負方向に反転するときに、従来例のようにバイパス回路23が設けられていないと、整流ダイオード7のリカバリー特性によりマグアンプ20にリカバリー電流が流れ、マグアンプ20が制御不能になるデッドアングルが発生して、次にマグアンプ20がセット状態になる時間幅が狭められる。しかも、二次巻線6のパルス電圧が反転した瞬間は、整流ダイオード7がゼロバイアス状態となって、整流ダイオード7に蓄積されたキャリアが放出するまでのリカバリータイムTrrが長くなるので、マグアンプ20にリカバリー電流が流れ込んでいる時間が延び、スイッチング周波数が高い場合には、デッドアングルの比率が高まって出力電圧Voの低下が甚だしくなる。
しかし本実施例では、マグアンプ20に抵抗21とダイオード22との直列回路からなるバイパス回路23を並列に接続しているので、二次巻線6に発生するパルス電圧が正方向から負方向に反転するときに、整流ダイオード7を通して流れるリカバリー電流がマグアンプ20をバイパスして、マグアンプ20より低インピーダンスのバイパス回路23に流れ込む。しかも、バイパス回路23のダイオード22が導通している関係で、整流ダイオード7のアノード側の電位がカソード側の電位よりも低くなっており、整流ダイオード7がバイパス回路23により強制的に逆バイアス状態になって、そのリカバリータイムTrrが短縮する。したがって、マグアンプ20が制御不能になるデッドアングルの期間がほとんどなくなり、出力電圧Voの制御幅に余裕を持たせることが可能になる。そのため、出力電圧Voの可変機能を有するスイッチング電源装置においては、出力電圧Voの可変範囲(特に上限)が広くなるし、スイッチング周波数を高くしても、デッドアングルの影響に起因する出力電圧Voの低下はほとんど起こらない。ただしこの回路では、誤差検出回路13からのリセット電流もバイパス回路23を流れるので、抵抗21の適切な選択とフィードバックゲインを高めることが必要である。
次に、従来例と本実施例における各回路構成において、周囲温度Tcが20℃,100℃,120℃の条件下での、出力電圧Voの上限値を実測したデータを次の表1に示す。なお、この表1において、実施例回路1は、抵抗21として単独の抵抗素子(抵抗値27kΩ、1/4W)を用いており、また実施例回路2は、抵抗21として2個の抵抗素子(抵抗値27kΩ、1/4W)を並列接続したものを用いている。また電源装置は何れも、定格出力電圧が24Vのモデルを使用している。
Figure 2005086926
上記実験結果に示すように、バイパス回路23を付加したものは、定格出力電圧に対し約3〜5V程度の電圧余裕を持たせることが確認できた。
このように、本実施例のマグアンプ20を用いたスイッチング電源装置では、マグアンプ20の小型及び低価格化を実現できる。とりわけ、過電流保護機能を備えた電源装置では、過電流検出時にスイッチング素子5のパルス導通幅をゼロまで絞る必要がある場合に、マグアンプ20が直ぐに飽和しないようにその巻数を多くしなければならないが、そうなると出力電圧Voの余裕度が低下しやすい。しかし本実施例の回路構成を適用すれば、マグアンプ20の巻数が多くても、デッドアングルによる悪影響が回避され、出力電圧Voの余裕度に十分なマージンをもたせることができる。また、本実施例の回路構成は、特に比較的高い出力電圧Voを供給する電源装置に有効である。
なお、バイパス回路23の変形例としては、図2に示すように、単独もしくは複数の抵抗素子からなる抵抗21だけで構成してもよい。この場合も、整流ダイオード7からのリカバリー電流をバイパス回路23に流し込むという点で、図1に示す回路例と同様の機能を発揮する。ただし、図1に示す回路例では、スイッチング素子5のオン期間中に、トランス3の二次巻線6からバイパス回路23の抵抗21を流れようとする電流をダイオード22で遮断することができ、抵抗21による不必要な電力損失を避けることができる。
因みに、バイパス回路23として、スイッチ素子である例えばトランジスタとダイオード22との直列回路を用い、リカバリー電流をトランジスタのベースにバイアス電流として供給することも考えられるが、スイッチ素子を利用している分だけ、バイパス回路23にリカバリー電流が流れ込む動作タイミングが遅くなり、上記回路例のような顕著な効果が発揮されない。また、スイッチ素子を動作させる回路も必要で、図1や図2に示す回路例よりも構成が複雑化する。
以上のように本実施例では、スイッチング素子5のオン,オフ動作により、トランス3の二次巻線6に発生したパルス電圧を整流平滑回路15で整流平滑して直流出力電圧Voを供給すると共に、整流平滑回路15は、少なくともスイッチング素子5のオン期間中に整流ダイオード7が導通して、チョークコイル9にエネルギーが蓄積されるように構成され、さらに前記二次巻線6と整流ダイオード7との間に介挿する可飽和リアクトルとしてのマグアンプ20と、このマグアンプ20を飽和させるリセット量を可変して、出力電圧Voを安定制御する制御手段としての誤差検出回路13を備えたスイッチング電源装置において、スイッチング素子5のターンオフ時に整流ダイオード7が逆バイアス状態となるように、抵抗21とダイオード22とを直列接続してなるバイパス回路23を、マグアンプ20の両端間に接続している。
この場合、スイッチング素子5がターンオフして、トランス3の二次巻線6に発生するパルス電圧が反転すると、整流ダイオード7のリカバリー電流が低インピーダンス側のバイパス回路23を通して流れる。しかも、バイパス回路23はスイッチ素子を用いず、抵抗21とダイオード22だけで構成され、スイッチ素子のタイミング遅れなどが生じないので、整流ダイオード7が速やかに逆バイアス状態になって、リカバリータイムの低減も図れる。したがって、スイッチング素子5がターンオフした直後のデッドアングルを小さくして、出力電圧Voに十分な余裕度をもたせることができる。
また、バイパス回路23を構成するダイオード22は、スイッチング素子5のオン期間中に、トランス3の二次巻線6からバイパス回路23の抵抗21を通って整流平滑回路15に流れようとする電流を遮断する。そのため、バイパス回路23の抵抗21による不必要な電力損失を避けることができる。
また、図2に示すように、マグアンプ20の両端間に接続するバイパス回路23としては、単独の抵抗21だけで構成してもよい。特にこの場合のバイパス回路23は、整流ダイオード7のリカバリー電流が低インピーダンス側のバイパス回路23を通して流れるとともに、スイッチ素子を用いず抵抗21だけで極めて簡単に構成され、スイッチ素子のタイミング遅れなどが生じないので、整流ダイオード7が速やかに逆バイアス状態になって、リカバリータイムの低減が図れる。そのため、スイッチング素子5がターンオフした直後のデッドアングルを小さくして、出力電圧Voに十分な余裕度をもたせることができる。
なお、本実施例は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。出力手段や出力制限手段などは、実施例中における回路構成に限定されず、同様の趣旨の下に適宜変形が可能である。例えば、可飽和リアクトルを飽和させるリセット量としては、本実施例のようなリセット電流ではなくリセット電圧を適用してもよい。また、整流平滑回路としては、少なくとも整流ダイオードを備えた種々の回路構成を利用できる。
本発明に係わるスイッチング電源装置の回路図である。 同上、別な変形例を示す要部の回路図である。 従来技術におけるスイッチング電源装置の回路図である。 マグアンプの動作を説明する図で、(a)はコアのB−H特性曲線を示し、(b)はマグアンプを流れる電流を示している。
符号の説明
3 トランス
5 スイッチング素子
6 二次巻線
7 整流ダイオード
13 誤差検出回路(制御手段)
15 整流平滑回路
20 マグアンプ(可飽和リアクトル)
21 抵抗
22 ダイオード
23 バイパス回路

Claims (2)

  1. スイッチング素子のオン,オフ動作により、トランスの二次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流出力電圧を供給すると共に、前記整流平滑回路は、少なくとも前記スイッチング素子のオン期間中に整流ダイオードが導通するように構成され、さらに前記トランスの二次巻線と前記整流ダイオードとの間に介挿する可飽和リアクトルと、この可飽和リアクトルを飽和させるリセット量を可変して、前記直流出力電圧を安定制御する制御手段とを備えたスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のターンオフ時に前記整流ダイオードが逆バイアス状態となるように、抵抗とダイオードとを直列接続してなるバイパス回路を、前記可飽和リアクトルの両端間に接続したことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. スイッチング素子のオン,オフ動作により、トランスの二次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑回路で整流平滑して直流出力電圧を供給すると共に、前記整流平滑回路は、少なくとも前記スイッチング素子のオン期間中に整流ダイオードが導通するように構成され、さらに前記トランスの二次巻線と前記整流ダイオードとの間に介挿する可飽和リアクトルと、この可飽和リアクトルに供給するリセット電流を可変して、前記直流出力電圧を安定制御する制御手段とを備えたスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のターンオフ時に前記整流ダイオードが逆バイアス状態となるように、抵抗からなるバイパス回路を前記可飽和リアクトルの両端間に接続したことを特徴とするスイッチング電源装置。

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