JP2005085552A - 燃料電池用ガス減圧弁及び燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス加圧室のガスでダイヤフラムの表面を直接的に加圧する方式を廃止しつつ、燃料電池に供給するガスの流量−圧力の特性を調整することができる燃料電池用ガス減圧弁及び燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】ガス減圧弁1は、ボディ2の室を第1室21と第2室22とに区画するダイヤフラム3と、ダイヤフラム3の変形に伴い絞り孔40の開度を可変とする絞り孔開度可変機構4と、活物質を含むガスを絞り孔40を経て燃料電池100に供給するガス供給通路5とを有する。ダイヤフラム3を変形させると共に絞り孔開度可変機構4の絞り孔40の開度を調整する可動体6がボディ2に移動可能に設けられている。ガスの供給に伴い可動体6の受圧面61を加圧するガス加圧室26が設けられている。ガス加圧室26内のガスの圧力を可変にするガス加圧室圧力可変機構9が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明はダイヤフラムを搭載する燃料電池用ガス減圧弁、及び、ガス減圧弁を備えた燃料電池発電システムに関する。
特許文献1は、図6に示すように、室をもつボディ300と、ボディ300の室を室301とガス加圧室302とに区画する膜状のダイヤフラム400と、活物質を含むガスの流量を制限する絞り孔501をもちダイヤフラム400の変形に伴い絞り孔501の開度を可変とする絞り孔開度可変機構500と、燃料電池で使用される活物質を含むガスを絞り孔開度可変機構500の絞り孔501を経て燃料電池のアノード極に供給するガス供給通路600とを有する燃料電池用ガス減圧弁700を備えた燃料電池発電システムを開示している。ガス供給通路600は、絞り孔501の上流側の1次側通路601と、絞り孔501の下流側の2次側通路602とに分かれている。ガス加圧室302には、空気をガス加圧室302に導入する導入口304が形成されているが、空気を排出する排出口は形成されていない。
この燃料電池発電システムによれば、ダイヤフラム400を下向きに付勢するバネ800が密閉状のガス加圧室302内に設けられている。図6に示すように、絞り孔501の上流側の1次側通路601のガス圧力がダイヤフラム400に作用する。そして、燃料電池のカソード極に供給する空気を導入口304から密閉状のガス加圧室302に供給する。ガス加圧室302に供給された空気は、外径が大きくて受圧面積が大きなダイヤフラム400の表面を直接的に加圧する。
そして、ガス加圧室302の空気圧とバネ800のバネ力とが下向き(絞り孔の閉鎖方向)に作用する。これに対して1次側通路601内の燃料ガスの圧力がダイヤフラム400の他方の表面に上向き(絞り孔の開放方向)に作用する。下向きに作用する力と上向きに作用する力との均衡により、絞り孔501の開度は維持される。これによりガス供給通路600の1次側通路601の圧力が減圧され、2次側通路602の設定圧力が得られる。
また特許文献2は、ダイヤフラム構造の減圧弁において、圧力設定バネのバネ荷重を調節するアクチュエータモータを取り付け、アクチュエータモータの駆動により可動体を移動させ、これにより圧力設定バネのバネ荷重を調節する自動設定減圧弁を開示している。
また特許文献3は、バネで付勢されたダイヤフラムを搭載した燃料ガス減圧装置が開示されている。
特開2002−373682号公報の図2 特開昭63−20603号公報の第1図 特開2001−99011号公報の図1
上記した特許文献1に係る技術によれば、ガス加圧室302に供給された空気は、受圧面積が大きなダイヤフラム400の表面を直接的に加圧する方式が採用されている。特許文献2は、アクチュエータモータの駆動により可動体を移動させる方式であり、アクチュエータモータを必須構成要素としており、更に、ガス加圧室の圧力を可変とするものではない。また特許文献3は、ガス加圧室の圧力を可変とするものではない。
本発明は、ガス加圧室のガスがダイヤフラムの表面を直接的に加圧する方式を廃止しつつ、燃料電池に供給する活物質を含むガスの流量−圧力の特性を調整することができる燃料電池用ガス減圧弁及び燃料電池発電システムを提供することを課題とする。
様相1に係る燃料電池用ガス減圧弁は、室をもつボディと、ボディの室を第1室と第2室とに区画する変形可能なダイヤフラムと、燃料電池で使用される活物質を含むガスの流量を制限する絞り孔をもちダイヤフラムの変形に伴い絞り孔の絞り孔開度を可変とする絞り孔開度可変機構と、活物質を含むガスを絞り孔開度可変機構の絞り孔を経て燃料電池のアノード極またはカソード極に供給するガス供給通路とを具備する燃料電池用ガス減圧弁において、
ボディに移動可能に設けられ第1室及び第2室の容積を変化させる方向にダイヤフラムを変形させると共に絞り孔開度可変機構の絞り孔の開度を増加または減少する方向へ調整する可動体と、ガスが供給されガスの供給に伴い可動体の受圧面を加圧するガス加圧室と、ガス加圧室内のガスの圧力を可変にして可動体の駆動力を可変とすることにより、ダイヤフラムが受ける荷重を調整して絞り孔の開度を調整するガス加圧室圧力可変機構とを具備することを特徴とする。
様相1に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、ガス加圧室にガスが供給されると、ガス加圧室の圧力により可動体の受圧面は加圧される。これにより可動体の駆動力を調整でき、ダイヤフラムが受ける荷重を調整でき、絞り孔開度可変機構の絞り孔の開度が調整される。これにより絞り孔よりも下流のガスの圧力が調整される。ここで、可動体はガス加圧室の圧力により移動できるものであれば良く、ピストン状とすることが好ましい。
様相2に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、ダイヤフラムを付勢するダイヤフラムバネが設けられており、ダイヤフラムバネのバネ荷重は可動体の移動により調整可能とされていることを特徴とする。この場合、ガス加圧室の圧力により可動体の駆動力を調整して可動体の移動量を調整できるため、ダイヤフラムが受ける荷重を調整でき、絞り孔の開度が調整される。これにより絞り孔よりも下流のガスの圧力が調整される。
様相3に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、ガス加圧室は導入口及び導出口をもち、ガス加圧室圧力可変機構は、ガス加圧室の導入口側の開口度を調整する導入口側弁装置と、ガス加圧室の導出口側の開口度を調整する導出口側弁装置とで構成されていることを特徴とする。
このように導入口側弁装置及び導出口側弁装置が設けられているため、これらの弁装置の開閉を制御すれば、ガス加圧室の圧力を可変に容易に変更することができる。故に、ガス加圧室の圧力により可動体の受圧面を加圧する加圧力を可変に調整することができる。従って、可動体の駆動力を調整でき、絞り孔開度可変機構の絞り孔の開度を調整することができる。
様相4に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、導入口側弁装置及び導出口側弁装置のうちの少なくとも一方は、開口面積をオンオフ切り替える弁装置、または、開口面積を段階的または連続的に変化させる弁装置で構成されていることを特徴とする。上記した弁装置が、開口面積をオンオフ切り替える弁装置で形成されているときには、弁装置のオンまたはオフによりガス加圧室の圧力を簡便に変更できる。上記した弁装置が、開口面積を段階的または連続的に変化させる弁装置で構成されているときには、ガス加圧室の圧力を段階的または連続的に変化させるのに有利である。
様相5に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、可動体の径はダイヤフラムの径よりも小さく設定されていることを特徴とする。この場合、可動体が嵌合しているガス加圧室の径が小さくなり、ボディの小型化に有利である。また同一流量のガスをガス加圧室に供給するとき、ガス加圧室の容積が大きい場合よりも、ガス加圧室の容積が小さい方が、ガス加圧室を短時間で高圧にできるため、可動体を迅速に駆動させることができる。故に、可動体の動作の応答性の向上を図り得、ひいてはダイヤフラムの動作の応答性の向上を図り得、絞り孔の開度の応答性の向上を図り得る。
様相6に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、ガス加圧室に供給されるガスは、燃料電池で使用される燃料ガス、酸化剤ガス、または、燃料ガス及び酸化剤ガス以外のガスであることを特徴とする。この場合、燃料電池発電システムに対応することができる。燃料ガスの圧力が酸化剤ガスの圧力よりも相対的に高い場合には、その燃料ガスの圧力をガス加圧室に供給すれば、燃料ガスの高い圧力を有効に利用して可動体の駆動力を得ることができ、駆動体の動作の応答性を高めることができる。
様相7に係る燃料電池用ガス減圧弁によれば、ガス供給通路は、ガス供給源側に設けられた相対的にガス圧が高い高圧通路と、燃料電池側に設けられた相対的にガス圧が低い低圧通路とを有しており、且つ、高圧通路及び低圧通路は絞り孔の前後に設けられており、更に、高圧通路とガス加圧室とを連通する高圧側連通路と、低圧通路とガス加圧室とを連通する低圧側連通路とが設けられており、導入口側弁装置は高圧側連通路に設けられていると共に、導出口側弁装置は低圧側連通路に設けられていることを特徴とする。
この場合、ガス供給源側に設けられた相対的にガス圧が高い高圧通路に連通する高圧側連通路を介して、相対的に高いガス圧力をもつガスをガス加圧室に供給することができるため、可動体の受圧面をできるだけ高圧で加圧でき、ひいては可動体の駆動力を大きくするのに有利である。
様相8に係る燃料電池発電システムは、アノード極及びカソード極を有する燃料電池と、燃料電池のアノード極に燃料ガスを供給する燃料用のガス供給通路と、燃料電池のカソード極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス用のガス供給通路とを具備する燃料電池発電システムにおいて、燃料用のガス供給通路及び酸化剤ガス用のガス供給通路のうちの少なくとも一方は、各請求項に記載の燃料電池用ガス減圧弁を有することを特徴とする。
様相8に係る燃料電池発電システムによれば、ガス加圧室にガスが供給されると、ガス加圧室の圧力により可動体の受圧面は加圧される。これにより可動体の駆動力を調整でき、ひいては絞り孔開度可変機構の絞り孔の開度が調整される。
本発明によれば、ガス加圧室にガスが供給されると、ガス加圧室の圧力により可動体の受圧面は加圧される。ガス加圧室の圧力の大小により可動体の駆動力の大きさを調整でき、これによりダイヤフラムが受ける荷重、ダイヤフラムの変形量を調整できる。ひいては絞り孔開度可変機構の絞り孔の開度を調整でき、燃料電池に供給するガスの流量−圧力の特性を調整することができる。
(実施形態1)
本発明に係る実施形態を図1〜図3を参照して具体的に説明する。本実施形態に係る燃料電池用のガス減圧弁1は燃料電池100のガス入口の上流側に設けられるものである。ガス減圧弁1は、室をもつボディ2と、ボディ2の室を第1室21と第2室22とに区画する変形可能なダイヤフラム3と、燃料電池100のアノード極101において使用される活物質を含むガス(燃料ガス)の流量を制限する絞り孔40をもちダイヤフラム3の変形に伴い絞り孔40の開度を可変とする絞り孔開度可変機構4と、活物質を含むガスを絞り孔40を経て燃料電池100のアノード極101(燃料極)に供給するガス供給通路5とを備えている。
図1に示すように、ボディ2は金属製であり、大径室をもつ大径部23と、大径部23に第1段部23xを介して連設され中径室をもつ中径部24と、中径部24に第2段部24xを介して連設された小径部25とを有する。小径部25は、ガスが供給されるガス加圧室26を有する。大径部23の内径よりも中径部24の内径は小さくされ、中径部24の内径よりも小径部25の内径は小さくされている。
ダイヤフラム3は、ゴムや軟質樹脂等の弾性材料または金属を基材として膜状に形成されており、ボディ2の大径室を、活物質を含む燃料ガスが流入する第1室21と第2室22とに仕切って区画する。第2室22は大気開放ポート22mを介して大気に連通する。このように第2室22は大気開放とされるため、高圧状態にならない。従って、第2室22の圧力が可動体6の矢印Y1、Y2方向の動作を邪魔することを防止することができ、ガス加圧室26の圧力により可動体6を迅速に矢印Y1、Y2方向に動作させるのに有利となる。
ダイヤフラム3の外周部3mはボディ2に挟持されて保持されている。ダイヤフラム3の中央域は、第1室21及び第2室22の差圧に応じて、矢印Y1、Y2方向(上下方向)に変形可能とされている。なお、矢印Y1方向は、ガス加圧室26の容積を増加させる方向を意味する。矢印Y2方向は、ガス加圧室26の容積を減少させる方向を意味する。図1から理解できるように、絞り孔40の下流に位置する第1室21(低圧通路53を経て燃料電池100に繋がる)の圧力がダイヤフラム3に作用する。これに対して図6に示す従来技術によれば、絞り孔501の上流に位置する1次側通路601のガス圧力がダイヤフラム400に作用する点相違している。
図1に示すように、ガス加圧室26にはピストン状の可動体6が矢印Y1、Y2方向(上下方向)に移動可能に嵌合されている。可動体6はダイヤフラム3の上方に配置されており、これの横断面が円形状をなす円柱形状とされているが、角柱形状でも良い。ここで、ガス加圧室26の径、ガス加圧室26に嵌合されている可動体6の径D1は、大径部23の内径、ダイヤフラム3の可動変形部分の径D2よりも小さく設定されている。例えば、ダイヤフラム3の可動変形部分の径D2を100と相対表示すると、可動体6の径D1は一般的には30〜70と相対表示される。
可動体6は金属製であり、実質的に剛体として機能し、外方向に延設されたリング鍔状の着座部60をもつ。可動体6の受圧面61(上端面)はガス加圧室26に対面すると共に、可動体6の先端面63(下端面)は第2室22に対面する。ガス加圧室26の内壁面と可動体6の外壁面との間にはリング状のシール部材62が保持されている。シール部材62のシール機能によりガス加圧室26の圧力は維持される。
図1に示すように、絞り孔開度可変機構4は、燃料電池100に供給される活物質を含むガス(燃料ガス)の流量を制限する絞り孔40と、絞り孔40を開閉するバルブ面41aをもつバルブ41と、ダイヤフラム3の中央域を挟持するように設けられた第1支持部42及び第2支持部43とを有する。絞り孔40は、絞り孔40を1周するリング形状の弁座部45を下面側にもつ。第2支持部43の軸部44は、ガス加圧室26から遠ざかるように下方に向けて延設されている。後述するダイヤフラムバネ7及びバルブバネ8の付勢力により、第2支持部43の軸部44の先端部44a(下端部)は、バルブ41のバルブ面41aに当接する。ここで、弁座部45とバルブ41のバルブ面41aとの間は、絞り孔40の開度とされる。バルブ41のバルブ面41aは絞り孔40の弁座部45に着座できるように弁座部45に対面する。
図1に示すように、絞り孔開度可変機構4の第1支持部42と可動体6の着座部60との間には、コイルバネで形成された第1バネ部材としてのダイヤフラムバネ7が同軸的に設けられている。ダイヤフラムバネ7の一端部は、絞り孔開度可変機構4の第1支持部42の着座面42mに着座し、ダイヤフラムバネ7の他端部は可動体6の着座部60に着座している。この結果、ダイヤフラムバネ7は、ダイヤフラム3を矢印Y1方向(下方向)に付勢しており、ひいてはバルブ41を弁座部45から離間させるように矢印Y1方向(下方向)に付勢する。即ち、ダイヤフラムバネ7は絞り孔40の開度を増加させる方向にバルブ41を付勢する。
図1に示すように、バルブ41とボディ2の壁面2wとの間には、第2バネ部材としてのバルブバネ8が設けられている。バルブバネ8によりバルブ41はガス加圧室26に向かう方向(矢印Y2方向)に付勢されており、つまり、弁座部45に接近する方向に付勢されている。即ち、バルブバネ8は絞り孔40の開度を減少させる方向にバルブ41を付勢する。
バルブバネ8及びダイヤフラムバネ7は互いに逆向きの付勢力を発揮するため、バルブ41のバルブ面41aと第2支持部43の軸部44の先端部44aとの接触性は確保されている。本実施形態によれば、ダイヤフラムバネ7のバネ荷重はバルブバネ8のバネ荷重よりも大きく設定されている。これはガスが導入されていない時にバルブ41を開状態に維持するためである。
ガス供給通路5には、燃料電池100で使用されるガスのうち燃料ガスがガス供給源55(ガスタンク)から供給される。燃料ガスとしては純水素ガスまたは水素含有ガス等を使用できる。ガス供給通路5は、ガス供給源55(ガスタンク)側に繋がる相対的にガス圧が高い高圧通路51と、燃料電池100のアノード極101側に繋がる相対的にガス圧が低い低圧通路53とを有する。
高圧通路51及び低圧通路53は絞り孔40の前後に設けられている。即ち、絞り孔40の上流側はガス供給源55(ガスタンク)に繋がる高圧通路51とされており、絞り孔40の下流側は燃料電池100のアノード極101に繋がる低圧通路53とされている。高圧通路51のガスの圧力PHは、低圧通路53のガスの圧力PLよりも相対的に高い。例えば、高圧通路51のガスの圧力PHは1〜3MPaにでき、低圧通路53のガスの圧力PLは100〜400kPaにできるが、これらに限定されるものではない。更に、高圧通路51とガス加圧室26の導入口26iとを連通する高圧側連通路52が設けられている。低圧通路53とガス加圧室26の導出口26pとを連通する低圧側連通路54が設けられている。
図1に示すように、ガス加圧室圧力可変機構9は、ガス加圧室26の圧力を可変にするものであり、ガス加圧室26の導入口26i側の開口度を調整する導入口側弁装置91と、ガス加圧室26の導出口26p側の開口度を調整する導出口側弁装置93とで構成されている。導入口側弁装置91は、高圧通路51のうち絞り孔40の上流に連通する高圧側連通路52に設けられている。導出口側弁装置93は、絞り孔40の下流に位置する低圧通路53に連通する低圧側連通路54に設けられている。導入口側弁装置91及び導出口側弁装置93は、自身の開口面積をオンオフ切り替えるオンオフ弁装置、または、開口面積を段階的または連続的に変化させるデューティ弁装置で構成されている。オンオフ弁装置は、ソレノイドに給電する励磁電流をオンオフすることにより、オンオフ弁装置の弁口の開口面積を100%開口と0%開口との2段階にに切り替える弁装置を意味する。デューティ弁装置は、ソレノイドに給電するパルス状の励磁電流のオン時間をtonとし、励磁電流のオフ時間をtoffとするとき、{ton/(ton+toff)}の比率つまりデューティ比を変化させることにより、スプールを吸引する力の大小を調整し、デューティ弁装置の弁口の開口面積を複数段階(3段階以上)に精密に制御する弁装置を意味する。
上記したガス減圧弁1を使用する際には、燃料ガスを装填したガス供給源55から、相対的に高圧の燃料ガスが高圧通路51に供給される。その高圧のガスは、絞り孔40により流量が制限されるため、絞り孔40の下流に位置する第1室21の圧力は、高圧通路51の圧力よりも減圧される。絞り孔40により減圧されて設定圧に低圧化されたガスは、第1室21を通過し、ポート53mを介して低圧通路53に至り、更に燃料電池100のアノード極101に供給され、発電反応に使用される。第2室21のガスの圧力は、ダイヤフラム3を矢印Y2方向(ガス加圧室26の容積を小さくする方向)に付勢する。
ここで、絞り孔40により減圧された第1室21の圧力と第2室22の圧力との間における差圧に基づいて、ダイヤフラム3が受ける矢印Y2方向(上向き、絞り孔40の閉弁方向)に向かう力をF1とする。バルブスプリング8がバルブ41を矢印Y2方向に(上向き、絞り孔40の閉弁方向)付勢する力をF2とする。また、ダイヤフラムバネ7が自身のバネ荷重により、ダイヤフラム3、第1支持部42及び第2支持部43を介してバルブ41を矢印Y1方向(下向き、絞り孔40の開弁方向)に付勢する力をF3とする。
力F1+力F2の合計と力F3とが均衡した時点でバルブ41の位置が保持されるため、この均衡により基本的には絞り孔40の開度は決定される。力F1、力F2、力F3のそれぞれの大きさが変化すると、均衡する位置が変化するため、絞り孔40の開度が変化する。
絞り孔40の開度が決定されると、燃料電池100に繋がる低圧通路53のガス流量と低圧通路53の設定圧力との関係は、基本的には決定される。ここで、ダイヤフラムバネ7の撓み量が決まると、ダイヤフラムバネ7のバネ荷重が決まるため、基本的には、バルブ41を矢印Y1方向(開弁方向)に押し下げる力F3が決まる。
本実施形態によれば、ダイヤフラムバネ7の付勢力となるバネ荷重を調整するにあたり、導入口側弁装置91を開放させることにより、高圧通路51を流れる相対的に高圧のガスを、高圧側連通路52、導入口側弁装置91、導入口26iを介してガス加圧室26に供給する。すると、ガス加圧室26の圧力により、ガス加圧室26の容積を増加させる方向に、可動体6の背面である受圧面61が矢印Y1方向(下方向)に加圧される。故に、前記した力F3が増加するため、ダイヤフラムバネ7の撓み量が更に増加し、ダイヤフラムバネ7のバネ荷重が増加するため、絞り孔40の開度が増加する。よって絞り孔40よりも下流側の低圧通路53の設定圧力が増加し、これにより低圧通路53の流量−設定圧力の特性を変化させることができる。上記した設定圧力は低圧通路53の圧力である。
例えば、ガス加圧室26にガスを供給する前では、低圧通路53では、図2の特性線Aに示す流量−設定圧力の特性が得られていたとする。この場合、高圧通路51の高圧のガスを高圧側連通路52、導入口26iを介してガス加圧室26内に供給すると、可動体6の受圧面61が矢印Y1方向(下方向)に加圧され、ダイヤフラムバネ7の撓み量が更に増加し、ダイヤフラムバネ7のバネ荷重が増加する。このため、基本的には、低圧通路53の設定圧力を調整量Pxぶん高めることができ、従って低圧通路53では、図2の特性線Bに示す流量−設定圧力の特性を得ることができる。このようにガス加圧室26の圧力の高低を調整すれば、調整量Pxを調整できるため、燃料電池100のアノード極101に繋がる低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を複数段階に調整することができる。
本実施形態によれば、図1に示すように、ガス加圧室26の圧力を監視する圧力センサ98が設けられている。圧力センサ98の信号は図略の制御装置に入力される。圧力センサ98によりガス加圧室26の圧力を監視し、ガス加圧室26の圧力が目標圧力よりも低いときには、導入口側弁装置91を開放させたり、導入口側弁装置91の開度を増加させたりすれば、ガス加圧室26の圧力を増圧でき、前記した力F3を増加させることができる。この場合、一般的には、導出口側弁装置93を閉鎖しておくことが好ましい。
また、圧力センサ98によりガス加圧室26の圧力を監視し、ガス加圧室26の圧力が目標圧力よりも高いときには、導出口側弁装置93を開放したり、導出口側弁装置93の絞り孔40の開度を増加させれば、ガス加圧室26の圧力を減圧することができ、前記した力F3を減少させることができる。この場合、一般的には、導入口側弁装置91を閉鎖しておくことが好ましい。
上記のように圧力センサ98によりガス加圧室26の圧力の高低を監視し、圧力センサ98の検出信号に応じて導入口側弁装置91及び導出口側弁装置93を開開制御すれば、ガス加圧室26の圧力の高低を容易且つ迅速に調整することができる。このため、調整量Pxを容易且つ迅速に調整でき、燃料電池100のアノード極101に繋がる低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができ、汎用性を高めることができる。
なお、導入口側弁装置91及び導出口側弁装置93が、自身の開口面積をオンオフ切り替えるオンオフ弁装置で構成されているときには、導入口側弁装置91または導出口側弁装置93のオン操作、オフ操作を切り替えるだけで、ガス加圧室26の圧力を調整でき、これにより調整量Pxを容易に調整でき、低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができ。
また導入口側弁装置91及び導出口側弁装置93が、自身の開口面積を段階的または連続的に変化させるようなデューティ弁装置で構成されている場合には、オンオフ弁装置の場合よりもガス加圧室26の圧力の高低を精密に制御できるため、図3に示す特性線A1、B1、C1に示すように、低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができる。つまり、燃料電池100のアノード極101に供給する燃料ガスの流量−設定圧力の特性を調整することができる。
ここで、特性線A1は、燃料電池100に繋がる低圧通路53のガス流量が増加するにつれて連続的に低圧通路53の設定圧力を高くする形態を示す。特性線B1は、低圧通路53のガス流量が増加するにつれて段階的に低圧通路53の設定圧力を高くする形態を示す。特性線C1は、低圧通路53のガス流量にかかわらず低圧通路53の設定圧力をほぼ一定域に維持する形態を示す。
以上説明したように本実施形態によれば、ピストン状の可動体6の背面である受圧面61側にガス加圧室26を設け、ガス加圧室26の圧力の高低を調整することにより、ピストン状の可動体6の駆動力を調整でき、可動体6を介してダイヤフラム3が受ける荷重を調整できる。これにより絞り孔40の開度の増減を調整することができる。このため本実施形態によれば、ダイヤフラム3の表面を直接的に加圧する方式を廃止しつつ、絞り孔40の開度を調整することができ、ひいては低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができる。これにより燃料電池100のアノード極101に供給する燃料ガスの流量−設定圧力の特性を調整することができる。
更に本実施形態によれば、燃料電池100のアノード極101に供給する燃料ガスをガス加圧室26に供給して、ガス加圧室26の圧力の大小を調整することにより、ダイヤフラムバネ7のバネ荷重を調整して絞り孔40の開度の増減を調整することにしている。即ち、燃料電池100のアノード極101に供給する燃料ガス自体のガス圧力(酸化剤ガスよりも高圧)を有効に利用して絞り孔40の開度を調整することができるため、酸化剤ガスなどの他の別の系統のガスを必要としない。故に、酸化剤ガスなどの他の別の系統のガス配管等を必要とせず、構造の複雑化、コストの増加を回避するのに有利である。
本実施形態によれば、可動体6の径D1はダイヤフラム3の可動変形部分の径D2よりもかなり小さく設定されているため、ボディ2の小型化を図るのに有利である。結果として、燃料電池用のガス減圧弁1のサイズの小型化を図るのに有利である。
燃料電池発電システムに使用されるガス供給源55側の燃料ガスの圧力は大気圧よりも高い。高圧通路51のガスの圧力PHは例えば1〜3MPaと高圧とされている。このため高圧通路51から高圧のガスがガス加圧室26に供給されることになり、可動体6を駆動させる駆動力を大きくでき、ダイヤフラムバネ7の撓み量及びバネ荷重を容易に調整することができ、絞り孔40の開度を容易に調整することができ、ひいては低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができ、以て燃料電池100のアノード極101に供給される燃料ガスの流量−設定圧力の特性を調整することができる。
このように本実施形態によれば、低圧通路53よりも圧力が相対的に高い高圧通路51のガスを高圧側連通路52を介してガス加圧室26に供給するため、可動体6の径D1を、ダイヤフラム3の可動変形部分の径D2よりもかなり小さく設定し、可動体6の受圧面61の受圧面積を小さくしたとしても、可動体6を矢印Y1方向に駆動させる必要駆動力を得ることができ、これによりダイヤフラムバネ7のバネ荷重を調整する必要駆動力を得ることができる。従って、可動体6の受圧面61の受圧面積を小さくして可動体6の径の小型化、ガス加圧室26の小型化、ガス減圧弁1全体の小型化を図るのに有利となる。
また、可動体6の動作の応答性を高めるためには、ガス加圧室26の内径を小さくしてガス加圧室26の容積を小さくすることが好ましい。この点本実施形態によれば、酸化剤ガスよりも相対的に高圧の高圧通路51の燃料ガスをガス加圧室26に供給するため、可動体6の受圧面61の受圧面積を小さくしたとしても可動体6の必要駆動力を確保できる。故に、可動体6の受圧面61の受圧面積を小さくすることができ、これによりガス加圧室26の内径、ガス加圧室26の容積を小さくすることができる。故に、ガス加圧室26の圧力を増減させたときにおける可動体6の動作の応答性を高めることができる。
なお、車両に搭載される燃料電池発電システムに適用されるときには、運転者が運転に応じて変化させるアクセルの踏み量に対して、低圧通路53の流量−設定圧力の特性を迅速に応答させることが好ましい。この点本実施形態によれば、ガス加圧室26の内径、ガス加圧室26の容積を小さくすることができるため、ガス加圧室26の圧力を増減させたときにおける可動体6の動作の応答性を高めることができ、低圧通路53の流量−設定圧力の特性を迅速に応答させることができる。
上記した特許文献1に係る技術(図6参照)によれば、ガス加圧室302に空気を導入する導入口304が設けられているが、ガス加圧室302の空気を排出する排出口は特に設けられていない。このため導入口304に導入されている空気の圧力に応じてダイヤフラム400がバランスするが、ガス加圧室302に導入される空気の圧力に独立させた形では、燃料ガス(水素ガス)の圧力を積極的に調整することはできない。この点本実施形態では、ガス加圧室圧力可変機構9によりガス加圧室26内のガス圧力を積極的に可変にすることができ、低圧通路53の燃料ガス(水素ガス)のガス圧力を積極的に調整することができる。
上記した特許文献2(特開昭63−20603号公報)に係る自動設定減圧弁の技術によれば、前述したように、アクチュエータモータの駆動により可動体を移動させることにより、圧力設定バネ(本実施形態のダイヤフラムバネ7に相当)のバネ荷重を調節することにしている。この場合には、図3において特性点K2から特性点K1に変更するには、特性点K2に相当するモータ回転位置から、特性点K1に相当するモータ回転位置までアクチュエータモータを逆動させる必要があり、時間を必要とする。この点本実施形態によれば、図3において特性点K2から特性点K1に変更するにあたり、アクチュエータモータを逆動させる必要がなく、導入口側弁装置91及び導出口側弁装置92の開閉を調整すれば良く、従って短時間で実行することができ、高い応答性を得ることができる。
なお、ガス加圧室26内のガスを排出させるときには、導入口側弁装置91を閉鎖した状態で、導出口側弁装置93を開放すれば、ダイヤフラムバネ7の付勢力により可動体6が矢印Y2方向に押圧されるため、この結果、可動体6の受圧面61で加圧されたガス加圧室26内の燃料ガスは導出口26pから低圧通路53に排出され、燃料電池100のアノード極101で使用することができる。
(実施形態2)
図4は実施形態2の要部を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図4に示すように、ピストン状の可動体6は、これの中央域に軸状をなす突起部66をもつ。突起部66はガス加圧室26に向けて突出しており、第1受圧面61f(f:first)をもつ。可動体6は突起部66以外の面で形成されたリング形状の第2受圧面61s(s:second)をもつ。突起部66の第1受圧面61fの受圧面積はSaとされており、第2受圧面61sの受圧面積はSbとされている。ここで、Sa≒Sbでも良く、Sa>Sbでも良く、Sa<Sbでも良い。ガス加圧室26には筒形状の案内部28が同軸的に設けられている。ガス加圧室26は、案内部28により第1ガス加圧室26fとリング状の第2ガス加圧室26sとに分割されている。第1ガス加圧室26fには可動体6の突起部66がスライド可能に嵌合する。可動体6の突起部66と案内部28との間には、シール部材64が設けられている。シール部材64のシール作用により、第2ガス加圧室26sの圧力が確保される。
ガス加圧室圧力可変機構9Bは、第1ガス加圧室26fの圧力及び第2ガス加圧室26sの圧力を可変にするものであり、第1ガス加圧室26fの導入口26i側の開口度を調整する第1導入口側弁装置91fと、第2ガス加圧室26sの導入口26i側の開口度を調整する第2導入口側弁装置91sと、第1ガス加圧室26fの導出口26p側の開口度を調整する第1出口側弁装置93fと、第2ガス加圧室26sの導出口26p側の開口度を調整する第2導出口側弁装置93sとで構成されている。第1導入口側弁装置91f、第2導入口側弁装置91s、第1導出口側弁装置93f、第2導出口側弁装置93sはオンオフ弁装置で形成されているが、場合によってはデューティ弁装置で構成しても良い。
第1導入口側弁装置91sは、第1ガス加圧室26sと高圧通路51とを連通する第1高圧側連通路52fに設けられている。第2導入口側弁装置91sは、第2ガス加圧室26sと高圧通路51とを連通する第2高圧側連通路52sに設けられている。第1導出口側弁装置93fは、第1ガス加圧室26fと低圧通路53とを連通する第1低圧側連通路54fに設けられている。第2導出口側弁装置93sは、第2ガス加圧室26sと低圧通路53とを連通する第2低圧側連通路54sに設けられている。
第1ガス加圧室26f及び第2ガス加圧室26sのうちのいずれか一方にガスを供給すると、可動体6をガス加圧室26の容積を増加させる方向(矢印Y1方向)に移動させ、ダイヤフラムバネ7(図1参照)の撓み量及びバネ荷重を調整することができ、ダイヤフラム3が受ける荷重を調整することができる。この場合、第1ガス加圧室26f及び第2ガス加圧室26sのうちの他方には、ガスは供給されていない。
更に、第1ガス加圧室26f及び第2ガス加圧室26sの双方に燃料ガスを供給すると、可動体6の受圧面積を増加させることができるため、可動体6を矢印Y1方向に移動させる駆動力を大きくでき、ひいてはダイヤフラムバネ7(図1参照)の撓み量を増加させてそのバネ荷重を更に大きくすることができ、ダイヤフラム3が受ける荷重を更に調整することができる。これにより低圧通路53に係る流量−設定圧力の特性を調整することができる。ひいては燃料電池100のアノード極101に供給する燃料ガスの流量−設定圧力の特性を調整することができる。
第1ガス加圧室26fの圧力を監視する第1圧力センサ98fが設けられていると共に、第2ガス加圧室26sの圧力を監視する第2圧力センサ98sが設けられている。なお、第1ガス加圧室26f及び第2ガス加圧室26sに燃料ガスを供給することにしているが、これに限らず、酸化剤ガス(一般的には空気)を供給することにしても良い。
(適用形態)
図5は適用形態を示す。この燃料電池発電システムは、アノード極101及びカソード極102を有する燃料電池100と、発電前の燃料ガスを燃料電池100のアノード極101に供給する燃料用のガス供給通路5と、発電前の酸化剤ガスを燃料電池100のカソード極102に供給する酸化剤ガス用のガス供給通路103と、発電後の燃料オフガスを通過させる燃料オフガス用のガス排出通路105と、発電後の酸化剤オフガスを通過させる酸化剤オフガス用のガス排出通路106とを備えている。ガス供給通路5は燃料電池100のガス入口の上流に位置する。酸化剤ガス用のガス供給通路103には、酸化剤ガスである空気を燃料電池100のカソード極102に供給するガス供給源であるコンプレッサ107が設けられている。燃料用のガス供給通路5において、ガス供給源55側に減圧弁108が設けられ、更に、減圧弁108の下流に位置するように前記したガス減圧弁1が設けられている。
この適用形態によれば、ガス供給源55から吐出される相対的に高圧のガスは減圧弁108で減圧され、更にガス減圧弁1を介して所定の設定圧力まで減圧され、燃料電池100のアノード極101に供給され、発電反応に使用される。また酸化剤ガス(一般的には空気)はコンプレッサ107の駆動により燃料電池100のカソード極102に供給され、発電反応に使用される。
(その他)
上記した実施形態1によれば、燃料電池100で使用される燃料ガスがガス加圧室26に供給されるが、これに限らず、燃料電池で使用される酸化剤ガス(一般的には空気)をガス加圧室26に供給することにしても良い。更にアノード極101に送られる燃料ガス、カソード極102に送られる酸化剤ガス以外のガスをガス加圧室26に供給することにしても良い。この場合および酸化剤ガスをガス加圧室26に供給する場合には、高圧側連通路52は高圧通路51には連通されておらず、酸化剤ガス等の供給通路に連結されており、低圧側連通路54は低圧通路53には連結されておらず、外気や適当な酸化剤ガス通路に送られるようになっている。
上記した実施形態1によれば、ガス減圧弁1は燃料電池100のアノード極101に送られる燃料ガスの減圧弁として使用されているが、これに限らず、燃料電池100のカソード極102に送られる酸化剤ガスの減圧弁として使用しても良い。
上記した実施形態1によれば、ダイヤフラムバネ7及びバルブバネ8はコイルバネとされているが、これに限らず、他の種類のバネとしても良く、あるいは、ゴムや軟質樹脂等で形成しても良い。また上記した実施形態1によれば、可動体6の駆動力をダイヤフラムバネ7を介してダイヤフラム3に伝達されるが、場合によっては、ダイヤフラムバネ7を用いることなく、可動体6の駆動力をダイヤフラム3に直接的に伝達することにしても良い。
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は車両用、定置用等の用途に使用される燃料電池発電システムに利用することができる。
ガス減圧弁付近の断面図である。 低圧通路のガス流量と設定圧力との関係を示すグラフである。 他の形態に係り、低圧通路のガス流量と設定圧力との関係を示すグラフである。 実施形態2に係り、ガス減圧弁付近のガス加圧室付近の断面図である。 ガス減圧弁をもつ燃料電池発電システムを模式的に示す図である。 従来技術に係り、ガス減圧弁付近の断面図である。
符号の説明
1はガス減圧弁、2はボディ、21は第1室、22は第2室、26はガス加圧室、26iは導入口、26pは導出口、3はダイヤフラム、4は絞り開度可変機構、40は絞り孔、41はバルブ、5はガス供給通路、51は高圧通路、52は高圧側連通路、53は低圧通路、54は低圧側連通路、55はガス供給源、6は可動体、61は受圧面、7はダイヤフラムバネ、8はバルブバネ、9はガス加圧室圧力可変機構、91は導入口側弁装置、93は導出口側弁装置、66は突起部、100は燃料電池、101はアノード極、102はカソード極、103は酸化剤ガス用のガス供給通路を示す。

Claims (8)

  1. 室をもつボディと、
    前記ボディの室を第1室と第2室とに区画する変形可能なダイヤフラムと、
    燃料電池で使用される活物質を含むガスの流量を制限する絞り孔をもち前記ダイヤフラムの変形に伴い前記絞り孔の開度を可変とする絞り孔開度可変機構と、
    活物質を含むガスを前記絞り孔開度可変機構の前記絞り孔を経て燃料電池のアノード極またはカソード極に供給するガス供給通路とを具備する燃料電池用ガス減圧弁において、
    前記ボディに移動可能に設けられ、前記第1室及び前記第2室の容積を変化させる方向に前記ダイヤフラムを変形させると共に、前記絞り孔開度可変機構の前記絞り孔の開度を増加または減少する方向へ調整する可動体と、
    ガスが供給されガスの供給に伴い前記可動体の受圧面を加圧するガス加圧室と、
    前記ガス加圧室内のガスの圧力を可変にして前記可動体の駆動力を可変とすることにより、前記ダイヤフラムが受ける荷重を調整して前記絞り孔の開度を調整するガス加圧室圧力可変機構とを具備することを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  2. 請求項1において、前記ダイヤフラムを付勢するダイヤフラムバネが設けられており、前記ダイヤフラムバネのバネ荷重は前記可動体の移動により調整可能とされていることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ガス加圧室は導入口及び導出口をもち、前記ガス加圧室圧力可変機構は、前記ガス加圧室の導入口側の開口度を調整する導入口側弁装置と、前記ガス加圧室の導出口側の開口度を調整する導出口側弁装置で構成されていることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  4. 請求項3において、前記導入口側弁装置及び前記導出口側弁装置のうちの少なくとも一方は、開口面積をオンオフ切り替える弁装置、または、開口面積を段階的または連続的に変化させる弁装置で構成されていることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  5. 請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項において、前記可動体の径は前記ダイヤフラムの径よりも小さく設定されていることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項において、前記加圧室に供給されるガスは、燃料電池で使用される燃料ガス、酸化剤ガス、または、燃料ガス及び酸化剤ガス以外のガスであることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項において、前記ガス供給通路は、ガス供給源側に設けられた相対的にガス圧が高い高圧通路と、燃料電池側に設けられた相対的にガス圧が低い低圧通路とを有しており、且つ、前記高圧通路及び前記低圧通路は前記絞り孔の前後に設けられており、更に、
    前記高圧通路と前記ガス加圧室とを連通する高圧側連通路と、前記低圧通路と前記ガス加圧室とを連通する低圧側連通路とが設けられており、
    前記導入口側弁装置は前記高圧側連通路に設けられていると共に、前記導出口側弁装置は前記低圧側連通路に設けられていることを特徴とする燃料電池用ガス減圧弁。
  8. アノード極及びカソード極を有する燃料電池と、前記燃料電池のアノード極に燃料ガスを供給する燃料用のガス供給通路と、前記燃料電池のカソード極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス用のガス供給通路とを具備する燃料電池発電システムにおいて、
    燃料用の前記ガス供給通路及び酸化剤ガス用の前記ガス供給通路のうちの少なくとも一方は、請求項1〜7に記載の燃料電池用ガス減圧弁を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
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