JP2005084757A - 無線通信icデバイス付き名刺 - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線通信ICデバイスを名刺に簡単で安価に貼り付ける。
【解決手段】 名刺本体100の名刺裏面120に印刷されたアンテナ130と、アンテナ130が印刷された名刺本体100に貼り付けられ、アンテナ130を介して外部と無線通信する無線通信ICデバイス200とを備えた無線通信ICデバイス付き名刺10であって、無線通信ICデバイス200は、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部220、および、情報格納部220から情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部210を有し、無線通信ICデバイス200が名刺本体100に貼り付けられる場合にアンテナ130と無線制御部210とを電気的に接続すべく、無線通信ICデバイス200を名刺本体100に位置合わせする位置合わせマーク300が少なくとも名刺本体100に印刷されている。
【選択図】図2
【解決手段】 名刺本体100の名刺裏面120に印刷されたアンテナ130と、アンテナ130が印刷された名刺本体100に貼り付けられ、アンテナ130を介して外部と無線通信する無線通信ICデバイス200とを備えた無線通信ICデバイス付き名刺10であって、無線通信ICデバイス200は、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部220、および、情報格納部220から情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部210を有し、無線通信ICデバイス200が名刺本体100に貼り付けられる場合にアンテナ130と無線制御部210とを電気的に接続すべく、無線通信ICデバイス200を名刺本体100に位置合わせする位置合わせマーク300が少なくとも名刺本体100に印刷されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線通信ICデバイス付き名刺に関する。特に、本発明は、名刺本体に無線通信ICデバイスが貼り付けられた無線通信ICデバイス付き名刺に関する。
名刺にはその名刺を使用する使用者の情報として、使用者の所属する会社名、部署名、使用者の氏名等が表面に印刷される。名刺を渡された者は、これらの印刷された情報を目で読み取ることができる。また、無線通信ICデバイスおよびこの無線通信ICデバイスに電気的に接続された渦巻き状のアンテナパターンが配された基材を名刺の裏面に貼り付けた、名刺に印刷される情報を電子的に無線通信ICデバイスに格納した無線通信ICデバイス付き名刺がある(例えば、特許文献1を参照)。この無線通信ICデバイス付き名刺は、外部のリーダライタから電磁波を受けることにより、アンテナパターンに起電力を生じて無線通信ICデバイスが起動し、リーダライタとの間で無線通信する。
特開2002−183693号公報(第1図)
しかしながら、上記の無線通信ICデバイス付き名刺において、アンテナパターンは基材に金属箔をラミネートした後にエッチングすることにより形成されるので、製造のコストが高く、また、名刺の折り曲げなどによりアンテナパターンが断線するという課題がある。また、アンテナパターンに電気的に接続される無線通信ICデバイスは数mm角以下のICチップであるため、人手により無線通信ICデバイスをアンテナパターンに対して位置決めして取り付けることが非常に困難であるという課題がある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、名刺本体と、名刺本体の一面に印刷されたアンテナと、アンテナを介して外部と無線通信する無線通信ICデバイスとを備えた無線通信ICデバイス付き名刺であって、無線通信ICデバイスは、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部、情報格納部から情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部、並びに、情報格納部および無線制御部を名刺本体に貼り付ける保護シールを有し、保護シールは、無線制御部をアンテナに接続する接続配線パターンを有し、保護シールが名刺本体に貼り付けられる場合にアンテナと接続配線パターンとを電気的に接続すべく、無線通信ICデバイスを名刺本体に位置合わせする位置合わせマークが少なくとも名刺本体に印刷されている。印刷により簡便にアンテナを名刺に設けることができると共に、アンテナと無線通信ICデバイスとを位置合わせマークにより位置決めして貼り合わせることができる。
上記無線通信ICデバイス付き名刺において、位置合わせマークは、名刺本体の一面内において無線通信ICデバイスが貼り付けられるべき向きをさらに示してもよい。これにより、無線通信ICデバイスを名刺本体に貼り付ける向きを間違えることを防ぐことができる。
上記無線通信ICデバイス付き名刺において、アンテナは、アンテナの両端を結ぶ線分の間を少なくとも一度横切り、途中で交差しない導線により形成され、無線通信ICデバイスの配線パターンは、保護シールが名刺本体に貼り付けられる場合に、アンテナの両端と電気的に接続し、アンテナの導線との間に電気的な絶縁物を介してアンテナの導線を跨いでもよい。これにより、アンテナの導線を、絶縁物を介して交差させて配線することなく、アンテナの両端と無線制御部とを電気的に接続することができる。
上記無線通信ICデバイス付き名刺において、アンテナは、アンテナの両端を結ぶ線分の外側の領域において単一のループを有する導線により形成され、無線通信ICデバイスの配線パターンは、保護シールが名刺本体に貼り付けられる場合に、アンテナの両端と電気的に接続してもよい。これにより、配線パターンにおける名刺本体側を電気的な絶縁物で覆うことなく簡便な構成にすることができる。
無線通信ICデバイス付き名刺において、無線通信ICデバイスは、無線通信ICデバイスの一面においてアンテナの両端を囲む領域に設けられた接着層をさらに有してもよい。これにより、アンテナの両端と無線制御部とを電気的に接触させつつ、無線通信ICデバイスを名刺本体に確実に貼り付けることができる。
上記無線通信ICデバイス付き名刺において、無線通信ICデバイスの一面には、名刺本体に貼り付けられる前の状態において無線通信ICデバイスの一面を覆うシートであって、アンテナの上に貼り付けられるべき領域とアンテナの上に貼り付けられない領域とに個別に剥がされるべく切り込まれたシートが配されてもよい。アンテナを避けた領域の裏紙を剥がし、この領域において無線通信ICデバイスを名刺本体に仮止めすることができ、また、仮止めをやり直す場合にアンテナを断線するおそれを少なくすることができる。
上記無線通信ICデバイス付き名刺において、無線通信ICデバイスは、名刺本体の位置合わせマークに対応する位置にIC側マークを有してもよい。これにより、名刺本体の位置合わせマークとIC側マークとを位置合わせすることにより、より正確に名刺本体に対して無線通信ICデバイスを位置決めすることができる。
本発明の第2の形態においては、名刺本体と、前記名刺本体の一面に印刷されたアンテナと、前記アンテナを介して外部と無線通信する無線通信ICデバイスとを備えた無線通信ICデバイス付き名刺であって、前記無線通信ICデバイスは、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部、前記情報格納部から前記情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部、並びに、前記情報格納部および前記無線制御部を前記名刺本体に貼り付ける保護シールを有し、前記保護シールは、前記無線制御部を前記アンテナに接続する接続配線パターンを有し、前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられる場合に前記アンテナと前記接続配線パターンとを電気的に接続すべく、前記アンテナは、前記名刺本体の前記一面に引き回された導線、および、前記導線の両端に配され、前記導線よりも幅が広い一対のアンテナ端部を有する。これにより、名刺本体に無線通信ICデバイスを保護シールにより貼り付ける場合に、名刺本体に印刷されたアンテナと無線通信デバイスとを確実に電気的に接続することができる。
上記無線通信ICデバイスであって、前記保護シールの接続配線パターンは、前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられた場合に前記一対のアンテナ端部が配される位置に、前記アンテナの前記導線よりも幅が広い一対のIC側接続部を有してもよい。これにより、名刺本体に無線通信ICデバイスを保護シールにより貼り付ける場合に、名刺本体に印刷されたアンテナと無線通信デバイスとをより確実に電気的に接続することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信ICデバイス付き名刺10の平面図である。無線通信ICデバイス付き名刺10はシート状の名刺本体100を有し、名刺本体100は例えば紙製である。名刺本体100の名刺表面110には、無線通信ICデバイス付き名刺10を使用する使用者についての情報として、会社ロゴ、社名、部署名、氏名、住所および電話番号等が印刷される。これらの情報は、印刷装置の一例としてのインクジェット式記録装置からインクが吐出されることにより名刺表面110上に印刷され、人間の目で読み取ることができる。これにより、名刺表面110は通常の名刺として機能する。
図2は、無線通信ICデバイス付き名刺10の背面図である。名刺本体100の名刺裏面120には、アンテナ130と、アンテナ130の一部を覆うように貼り付けられた無線通信ICデバイス200が配される。名刺裏面120および無線通信ICデバイス200にはそれぞれ位置合わせマーク300が設けられ、これら位置合わせマーク300により無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に対して位置決めされて貼り付けられている。無線通信ICデバイス200は、アンテナ130を介して外部と無線通信する。また、無線通信ICデバイス200の外縁は、名刺本体100の外縁よりも内側に配されている。これにより、名刺本体100の外縁が外部と接触して折り曲げられた場合であっても、無線通信ICデバイス200が名刺本体100から剥がれにくい。
図3は、名刺本体100において名刺裏面120に無線通信ICデバイス200が貼り付けられる前の状態を示す。アンテナ130は、名刺裏面120の外縁に沿って引き回された導線136と、導線136の両端に導線136よりも幅が広いアンテナ端部132、134とを備える。導線136は、これら一対のアンテナ端部132、134を結ぶ線分を少なくとも一度(図3に示す実施形態においては二度)通過し、途中で交差せずに渦巻き状に形成される。アンテナ端部132、134、および、導線136は、例えば、金属等の電気導電性を有する材料を溶媒に溶かした液体をインクジェット式記録装置から吐出することにより、名刺裏面120に印刷される。これにより、印刷により簡便にアンテナ130を名刺本体100に設けることができる。なお、図3に示すアンテナ130は、名刺裏面120の外縁に沿って3周引き回されているが、アンテナ130の形状はこれに限られず、外部と通信する周波数や外部からの電磁波により生成すべき起電力に応じて、引き回しの形状、面積、巻き回数を設定することができる。
名刺裏面120にはさらに、上述の位置合わせマーク300の一部である名刺側マーク310、320が設けられる。図3における破線は、無線通信ICデバイス200が貼り付けられる位置を示す。無線通信ICデバイス200が貼り付けられる位置の左外側の上下中央近傍に右向きの白抜き三角形の名刺側マーク310が配されると共に、無線通信ICデバイス200が貼り付けられる位置の下外側かつ左寄りに上向きの黒塗りつぶし三角形の名刺側マーク320が配される。これら名刺側マーク310、320は、インクジェット式記録装置からインクが吐出されることにより印刷される。図3に示す実施形態において、名刺側マーク310、320は、人間の目で読み取ることができる大きさに印刷される。
図4は、無線通信ICデバイス付き名刺10の無線通信ICデバイス200の構成を示す拡大平面図であり、図5は、図4の無線通信ICデバイス200をA−A断面で切断した断面図である。図4は、名刺裏面120に貼り付けられる面と反対の面からみた平面図である。無線通信ICデバイス200は、電気絶縁性を有する樹脂等により横長の長方形のシート状に形成される保護シール202と、保護シール202に取り付けられる無線制御部210および情報格納部220と、互いに距離をおいて保護シール202に配されるIC側接続部230、240と、これらIC側接続部230、240を無線制御部210に電気的に接続する導線232、242とを有する。保護シール202の大きさは名刺本体100よりも小さい。例えば、名刺本体100の大きさが縦5.5cm、横9cm程度である場合に、保護シール202の大きさは縦1.5cm、横2cm程度に形成される。本実施形態において保護シール202は透明であり、保護シール202における名刺裏面120に貼り付けられるのと反対側の面からIC側接続部230、240等の位置が透けて目視できる。なお、IC側接続部230、240および導線232、242は、本発明における接続配線パターンの一例である。IC側接続部230、240は、アンテナ130の導線136よりも幅が広く、本実施形態においてはアンテナ130の一対のアンテナ端部132、134と略同一の外形および大きさを有する。
無線通信ICデバイス200の情報格納部220は、無線通信ICデバイス付き名刺10の利用者についての情報を格納する。例えば、情報格納部220は、無線通信ICデバイス付き名刺10の利用者についての情報として、名刺表面110に印刷された情報である会社ロゴ、社名、部署名、氏名、住所および電話番号を、外部から読み出し可能な電子的なデータとして格納する。情報格納部220は、名刺表面110に印刷された情報に代えて、または、名刺表面110に印刷された情報に加えて、他の情報を格納してもよい。他の情報の一例として、情報格納部220は、無線通信ICデバイス付き名刺10の使用者の会社が紹介されているインターネット上のホームページのURLを格納してもよい。無線制御部210は、名刺裏面120に貼り付けられた場合に、アンテナ130と電気的に接続する。これにより無線制御部210は、アンテナ130が受信した外部からの電磁波に基づいてアンテナ端部132、134に生じた起電力を用いて、情報格納部220から情報を読み出し、外部へ無線送信する。なお、図4においては説明のために無線制御部210、情報格納部220を機能ブロック図として分けて描き、拡大して示したが、本実施形態において、無線制御部210および情報格納部220は数mm角のICチップに搭載されている。このICチップの一例は、RFIDタグ(Radio Frequency Identificationタグ)である。
図4に示すように、保護シール202には、無線通信ICデバイス200を名刺本体100に位置合わせする位置合わせマーク300の一部であるIC側マーク330、340が印刷される。IC側マーク330、340は、これらが名刺側マーク310、320のそれぞれに対向した状態で無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に貼り付けられた場合に、IC側接続部230、240がそれぞれ図3に示すアンテナ130のアンテナ端部132、134に重ね合わされて接触する位置に配される。本実施形態において、IC側マーク330が名刺側マーク310と位置合わせされるべきことと共に、IC側マーク340が名刺側マーク320と位置合わせされるべきことを明確にすべく、IC側マーク330は名刺側マーク310と同じく白抜き三角形を有し、IC側マーク340は名刺側マーク320と同じく黒塗りつぶし三角形を有する。これにより、無線通信ICデバイス200とアンテナ130とを位置合わせマーク300により位置決めして、貼り合わせることができる。
図5に示すように、無線通信ICデバイス200の無線制御部210、情報格納部220および導線232、242は、保護シール202における名刺裏面120に近い面(図中の下面)に貼り付けられる。保護シール202の下面おいて、IC側接続部230、240およびその周囲を除いた領域には、保護シール202と同じ材質の保護シール204が貼り付けられ、無線制御部210、情報格納部220、導線232、242がこれら保護シール202および保護シール204に挟まれている。さらに、保護シール204における名刺裏面120に対向する面において、IC側接続部230、240およびその周囲を除いた領域(図4におけるの破線の外側の領域)には、接着剤が塗布された接着層250が設けられる。この状態において、IC側接続部230、240は、無線通信ICデバイス200において名刺裏面120側に露出している。これにより、アンテナ端部132、134とIC側接続部230、240とを電気的に接触させつつ、無線通信ICデバイス200を名刺裏面120に確実に貼り付けることができる。また、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に貼りつけられた場合に、無線制御部210、情報格納部220、IC側接続部230、240、および導線232、242の上面は保護シール202に覆われているので、これらは外部から保護される。なお、図5の破線は、無線通信ICデバイス200が貼り付けられる名刺本体100の断面を示す。
図6は、無線通信ICデバイス200を名刺裏面120に貼り付けられる面から見た背面斜視図である。図6は、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に貼り付けられる前の状態を示す。図6において、無線通信ICデバイス200には、名刺裏面120に貼り付けられる前の状態において、無線通信ICデバイス200の接着層を覆う裏紙260が貼り付けられている。裏紙260には図4に示す位置に切り込み262が設けられる。この切り込み262により、裏紙260は、無線通信ICデバイス200においてアンテナ130の上に貼り付けられるべき領域に貼り付けられた主部分266と、アンテナ130の上に貼り付けられない領域に貼り付けられた小片部分264とに切り分けられている。なお裏紙260は、本発明におけるシートの一例である。
無線通信ICデバイス200を名刺裏面120に貼り付ける場合に、まず、裏紙260の小片部分264が剥がされ、無線通信ICデバイス200の接着層250の一部が露出する。この接着層250を名刺裏面120に貼り付ける前の状態で、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120上において位置合わせされる。この場合に、無線通信ICデバイス200のIC側マーク330の三角形における左の頂点が名刺裏面120の名刺側マーク310の三角形における右の頂点に接し、IC側マーク340の三角形における下の頂点が名刺側マーク320の三角形における上の頂点に接するように、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120上に位置決めされる。この位置決めにより、IC側接続部230がアンテナ端部132と接触し、IC側接続部240がアンテナ端部134と接触する。名刺側マーク310、320、およびIC側マーク330、340は、名刺裏面120の面内における無線通信ICデバイス200の取り付け位置まわりの回転に対して角度が一義に定まるので、名刺裏面120の面内において無線通信ICデバイス200が貼り付けられるべき向きが分かる。よって、無線通信ICデバイス200を名刺裏面120に貼り付ける向きを間違えることを防ぐことができる。また、位置合わせされるべき名刺側マーク310とIC側マーク330との組および名刺側マーク320とIC側マーク340との組は、それぞれ同じ色(白または黒)を有しているので、いずれのマーク同士を位置合わせするかを容易に知ることができる。
上記により位置合わせされた状態で、無線通信ICデバイス200の接着層250において小片部分264が剥がされた部分を名刺裏面120に貼り付けることにより、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120上に仮止めされる。なお、接着層250において小片部分264を剥がすことにより仮止めに用いられる部分は、アンテナ130上に貼り付けられる領域を避けた領域となっているので、仮止めをやり直すために無線通信ICデバイス200を名刺裏面120から剥がす場合に、アンテナ130が一緒に剥がれてアンテナ130の一部が断線することを防ぐことができる。
次に、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に仮止めされた状態で、主部分266が無線通信ICデバイス200から剥がされ、これにより露出した接着層250により無線通信ICデバイス200の全体が名刺裏面120に貼り付けられる。以上により、IC側接続部230、240がそれぞれアンテナ端部132、134に電気的に接続された状態で、無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に貼り付けられる。また、無線通信ICデバイス200の導線232がアンテナ130の導線136との間を保護シール204により電気的に絶縁しつつ、導線136を跨いでアンテナ130のアンテナ端部132と導通する。これにより、アンテナ130の導線136自体を、絶縁物を介して交差させて配線することなく、アンテナ130のアンテナ端部132、134と無線制御部210とを電気的に接続することができる。よって、アンテナ130を印刷により簡単に形成することができる。
無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に貼り付けられて無線制御部210がアンテナ130と電気的に接続した状態で、無線通信ICデバイス付き名刺10が外部のリーダライタから発した電磁波を受けると、アンテナ130が電磁波を受けてアンテナ端部132、134の間に起電力を生じる。アンテナ130と接続された無線通信ICデバイス200は、この起電力により起動して情報格納部220に情報を書き込み、または、情報格納部220にすでに格納された情報を読み出してリーダライタに無線発信する。
以上、本実施形態によれば、名刺側マーク310、320およびIC側マーク330、340により無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に対して位置決めされるので、名刺裏面120に印刷されたアンテナ130のアンテナ端部132、134が無線通信ICデバイス200から露出しているIC側接続部230、240とそれぞれ確実に重なり合って接触することにより、電気的に接続することができる。よって、インクジェット式記録装置等によりアンテナ130が印刷された名刺本体100に、予め製造された無線通信ICデバイス200を簡単に取り付けることができる。また、名刺側マーク310、320とアンテナ130とが一度の印刷工程により印刷される場合には、アンテナ130と名刺側マーク310、320とが別々に印刷されることにより生じる相対位置のずれをほぼなくすことができる。
なお、本実施形態において、位置合わせマーク300は、いずれも三角形の名刺側マーク310、320、IC側マーク330、340を有し、これらの頂点を用いて位置決めがされるが、位置合わせマーク300は三角形に限られない。位置合わせマーク300の他の例として、無線通信ICデバイス200が貼られるべき領域の中で、名刺側マーク310、320がそれぞれ縦および横に走る線分を有すると共に、IC側マーク330、340にもそれぞれ縦および横に走る線分を有してもよい。この場合に、名刺側マーク310、320の線分がそれぞれIC側マーク330、340の線分と重なるように位置合わせされる。また、本実施形態において位置合わせマーク300は2箇所に設けられてこの2箇所で無線通信ICデバイス200が名刺裏面120に位置決めされるが、位置合わせマーク300により位置決めされる箇所は2個に限られず、3個以上であってもよい。これにより、無線通信ICデバイス200を名刺裏面120に対してさらに正確に位置決めすることができる。さらに、位置合わせマークは、図3に示した破線に沿って、無線通信ICデバイス200が貼り付けられた場合における無線通信ICデバイス200の外形線として印刷されてもよい。この場合には、無線通信ICデバイス200側に位置合わせマーク300を設ける必要がない。この場合に、名刺裏面120の面内において無線通信ICデバイス200が貼り付けられる向きを明確にするために、例えば、保護シール202の上辺付近に「こちらを上にして貼り付けてください」等のメッセージをさらに印刷してもよい。
図7は、他の例のアンテナ130を有する名刺本体100の名刺裏面120の背面図である。図1から図6に示す実施形態においてアンテナ130の導線136は三重の渦巻き状に形成されていたが、図7に示すアンテナ130の導線136はアンテナ端部132、134を結ぶ線分は横切らず、これら両端を結ぶ線分の外側において、短手方向に複数回往復した単一のループとして形成される。なお、図7において、図1から図6と同一の構成については同一の参照番号を付し、説明を省略する。この場合に、アンテナ端部132、134の両端を結ぶ線分上に導線136が存在しないので、図4および図5に示す無線通信ICデバイス200において、導線232における名刺裏面120側を電気絶縁性の保護シール204で覆うことなく、アンテナ端部132、134と無線制御部210とを電気的に接続することができる。
また、上記実施形態において、無線通信ICデバイス200のIC側接続部230、240は、それぞれ保護シール202が名刺裏面120に貼り付けられることにより、アンテナ端部132、134と接触して導通する。しかしながら、IC側接続部230、240とアンテナ端部132、134とを更に確実にこれらを導通させるために、IC側接続部230、240とアンテナ端部132、134とを溶接してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 無線通信ICデバイス付き名刺、100 名刺本体、110 名刺表面、120 名刺裏面、130 アンテナ、132 アンテナ端部、134 アンテナ端部、136 導線、200 無線通信ICデバイス、202 保護シール、204 保護シール、210 無線制御部、220 情報格納部、230 IC側接続部、232 導線、240 IC側接続部、242 導線、250 接着層、260 裏紙、262 切り込み、264 小片部分、266 主部分、300 位置合わせマーク、310 名刺側マーク、320 名刺側マーク、330 IC側マーク、340 IC側マーク
Claims (9)
- 名刺本体と、
前記名刺本体の一面に印刷されたアンテナと、
前記アンテナを介して外部と無線通信する無線通信ICデバイスと
を備えた無線通信ICデバイス付き名刺であって、
前記無線通信ICデバイスは、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部、前記情報格納部から前記情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部、並びに、前記情報格納部および前記無線制御部を前記名刺本体に貼り付ける保護シールを有し、
前記保護シールは、前記無線制御部を前記アンテナに接続する接続配線パターンを有し、
前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられる場合に前記アンテナと前記接続配線パターンとを電気的に接続すべく、前記無線通信ICデバイスを前記名刺本体に位置合わせする位置合わせマークが少なくとも前記名刺本体に印刷されている
無線通信ICデバイス付き名刺。 - 前記位置合わせマークは、前記名刺本体の前記一面内において前記無線通信ICデバイスが貼り付けられるべき向きをさらに示す請求項1に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。
- 前記アンテナは、前記アンテナの両端を結ぶ線分の間を少なくとも一度横切り、途中で交差しない導線により形成され、
前記無線通信ICデバイスの前記配線パターンは、前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられる場合に、前記アンテナの前記両端と電気的に接続し、前記アンテナの前記導線との間に電気的な絶縁物を介して前記アンテナの前記導線を跨ぐ請求項1に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。 - 前記アンテナは、前記アンテナの両端を結ぶ線分の外側の領域において単一のループを有する導線により形成され、
前記無線通信ICデバイスの前記配線パターンは、前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられる場合に、前記アンテナの前記両端と電気的に接続する請求項1に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。 - 前記無線通信ICデバイスは、前記無線通信ICデバイスの前記一面において前記アンテナの前記両端を除く領域に設けられた接着層をさらに有する請求項3または4に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。
- 前記無線通信ICデバイスの前記一面には、前記名刺本体に貼り付けられる前の状態において前記無線通信ICデバイスの前記一面を覆うシートであって、前記アンテナの上に貼り付けられるべき領域と前記アンテナの上に貼り付けられない領域とに個別に剥がされるべく切り込まれたシートが配される請求項3または4に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。
- 前記無線通信ICデバイスは、前記名刺本体の前記位置合わせマークに対応する位置にIC側マークを有する請求項1から6のいずれかに記載の無線通信ICデバイス付き名刺。
- 名刺本体と、
前記名刺本体の一面に印刷されたアンテナと、
前記アンテナを介して外部と無線通信する無線通信ICデバイスと
を備えた無線通信ICデバイス付き名刺であって、
前記無線通信ICデバイスは、名刺の使用者の情報を格納する情報格納部、前記情報格納部から前記情報を読み出して外部に無線送信する無線制御部、並びに、前記情報格納部および前記無線制御部を前記名刺本体に貼り付ける保護シールを有し、
前記保護シールは、前記無線制御部を前記アンテナに接続する接続配線パターンを有し、
前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられる場合に前記アンテナと前記接続配線パターンとを電気的に接続すべく、前記アンテナは、前記名刺本体の前記一面に引き回された導線、および、前記導線の両端に配され、前記導線よりも幅が広い一対のアンテナ端部を有する
無線通信ICデバイス付き名刺。 - 前記保護シールの接続配線パターンは、前記保護シールが前記名刺本体に貼り付けられた場合に前記一対のアンテナ端部が配される位置に、前記アンテナの前記導線よりも幅が広い一対のIC側接続部を有する請求項8に記載の無線通信ICデバイス付き名刺。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003313181A JP2005084757A (ja) | 2003-09-04 | 2003-09-04 | 無線通信icデバイス付き名刺 |
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JP2003313181A JP2005084757A (ja) | 2003-09-04 | 2003-09-04 | 無線通信icデバイス付き名刺 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8519905B2 (en) | 2007-09-14 | 2013-08-27 | Toppan Printing Co., Ltd. | Antenna sheet, transponder, and booklet |
-
2003
- 2003-09-04 JP JP2003313181A patent/JP2005084757A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8519905B2 (en) | 2007-09-14 | 2013-08-27 | Toppan Printing Co., Ltd. | Antenna sheet, transponder, and booklet |
JP5370154B2 (ja) * | 2007-09-14 | 2013-12-18 | 凸版印刷株式会社 | アンテナシート、トランスポンダ及び冊子体 |
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