JP2005083971A - 探査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に直接的に伝搬される電磁波を抑え、探査信号に重畳されるノイズ成分を少なくすることができる探査装置を提供すること。
【解決手段】 電磁波を配管15に向けて送信する送信用アンテナ体と、被検知物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、受信用アンテナ体の受信信号を処理して探査信号を生成するための信号処理手段とを備えた探査装置。送信用アンテナ体8(及び/又は受信用アンテナ体10)は、一面が開放されたアンテナハウジング26と、アンテナ素子を有するアンテナ基板42とを備え、アンテナハウジング26の開口部には凹状の段差部40が設けられ、アンテナ基板42はこの段差部40に収容されている。送信用アンテナ体8からの直接波はアンテナハウジング26の側壁によって遮断され、直接波によるノイズ成分を少なくすることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電磁波を利用して地中、コンクリート中などに存在する隠蔽物を探査する探査装置に関する。
地中、コンクリート中などに存在する隠蔽物、例えば配管、鋼材などを探査するための探査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この探査装置は、非開削推進装置の先端部に装備される。非開削推進装置は土壌中を推進する推進体を備え、推進体は推進本体とこの推進本体の先端部に設けられた推進先端部とから構成され、探査装置は推進先端部に装備される。
この探査装置は、電磁波を送信する送信用アンテナ体と、隠蔽物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、受信用アンテナ体により受信した受信電磁波を所要の通りに処理して探査信号を生成するための信号処理手段と、を備えており、この探査信号の情報を表示手段に表示することにより隠蔽物の埋設位置を知ることができる。
特開平11−183636号公報
この種の探査装置では、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、送信用アンテナ体と受信用アンテナ体との配置間隔が短く、このことに起因して、送信用アンテナ体から送信される電磁波の一部が強い振幅のまま直接的に受信用アンテナ体に入力し、この直接伝搬される電磁波がノイズ成分となって隠蔽物からの反射電磁波に大きく重畳し、隠蔽物の位置検知精度が低下する。特に、従来のアンテナ体(送信用アンテナ体及び受信用アンテナ体)は図12に示すように構成され、そのアンテナ基板102は、アンテナハウジング104の開口部106を塞ぐように、このアンテナハウジング104から突出して設けられており、このことに起因して、送信用アンテナ体からの電磁波の一部が受信用アンテナ体に向けて伝搬され易く、また送信用アンテナ体からの直接伝搬電磁波が受信用アンテナ体に受信され易く、このような構成に関連しても、ノイズ成分が大きくなる問題がある。
第2に、図12に示すように構成される従来のアンテナ体は、アンテナ素子を保護するために、このアンテナ素子が内側となるようにアンテナ基板102がアンテナハウジング104に取り付けられている。一方、アンテナハウジング104には接続端子108が設けられ、送信用アンテナ体として用いるときには、この接続端子108が送信信号生成手段(例えば、送信パルス発生器)に接続され、受信用アンテナ体として用いるときには、この接続端子108が信号処理手段に接続される。このようなアンテナ体において、接続端子108とアンテナ素子を電気的に接続する場合、接続端子108から延びるリード線110とアンテナ素子との接続作業が容易でない。一般に、リード線110の長さを長くすると、リード線110の状態により検出信号が乱れ易く、また予期しない力が作用して断線し易くなり、このようなことからリード線110の長さは短く形成される。ところが、リード線110の長さを短くすると、図13に示すように、リード線110をハンダ付けする際に、アンテナハウジング104とアンテナ基板102との間隔を充分に確保することができず、その作業性が悪くなるとともに、作業後の接続状態の目視確認も容易に行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に直接的に伝搬される電磁波を抑え、探査信号に重畳されるノイズ成分を少なくすることができる探査装置を提供することである。
本発明の他の目的は、接続端子から延びるリード線とアンテナ基板のアンテナ素子との接続作業を容易に行うことができるとともに、その接続状態の目視確認も容易に且つ確実に行うことができる探査装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の探査装置は、電磁波を被検知物に向けて送信する送信用アンテナ体と、被検知物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、前記受信用アンテナ体の受信信号を処理して探査信号を生成するための信号処理手段とを備えた探査装置であって、
前記送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体は、一面が開放されたアンテナハウジングと、アンテナ素子を有するアンテナ基板とを備え、前記アンテナハウジングの開口部には凹状の段差部が設けられ、前記アンテナ基板は、その少なくとも一部が前記段差部に支持されて前記開口部に収容されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の探査装置では、前記段差部はアンテナハウジングの開口部の全周に設けられ、前記アンテナ基板の外周部が前記段差部に支持され、前記アンテナ基板の全体が前記段差部に収容されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の探査装置は、電磁波を被検知物に向けて送信する送信用アンテナ体と、被検知物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、前記受信用アンテナ体の受信信号を処理して探査信号を生成するための信号処理手段とを備えた探査装置であって、
前記送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体は、一面が開放されたアンテナハウジングと、アンテナ素子及びこのアンテナ素子に接続された接続部を有するアンテナ基板と、前記アンテナハウジングに設けられた接続端子と、前記接続部と前記接続端子とを電気的に接続するリード線とを備え、前記アンテナ基板は、前記接続部が外側となるように前記アンテナハウジングの開口部に取り付けられ、前記リード線は前記アンテナハウジングの開口外側から前記アンテナ基板の前記接続部に電気的に接続されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の探査装置によれば、送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体はアンテナハウジングを備え、このアンテナハウジングの開口部に凹状の段差部が設けられ、アンテナ基板の少なくとも一部がこの段差部に支持されるように取り付けられるので、アンテナ基板はアンテナハウジングの開口部に収容され、アンテナ基板の周囲はアンテナハウジングの周壁に覆われるようになる。従って、このアンテナ体を送信用アンテナ体として用いたときには、アンテナ素子から周方向に伝搬される電磁波がアンテナハウジングの周壁により遮られ、周方向に伝搬される電磁波を抑えることができる。また、このアンテナ体を受信用アンテナ体として用いたときには、周方向から受信される電磁波がアンテナハウジングの周壁により遮られ、周方向から伝搬される電磁波の受信を抑えることができる。従って、このようなアンテナ体を送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体に用いることによって、送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に伝搬される不要な直接伝搬電磁波を抑えることができ、これによって探査信号に含まれるノイズ成分を少なくして隠蔽物を正確に検知することができる。
尚、送信用アンテナ体及び受信用アンテナ体の双方を上述した構成にするようにしてもよいが、これらアンテナ体のいずれか一方のみを上述した構成にすることによって所望の効果が達成される。また、アンテナハウジングの段差部については、その開口部の全周に設けるようにしてもよいが、その開口部の一部に設け、アンテナ基板に外側に突出する支持突部を設け、かかる支持突部を段差部で支持するようにしてもよい。
また、本発明の請求項2に記載の探査装置によれば、段差部がアンテナハウジングの開口部の全周に設けられているので、このアンテナ基板の外周縁部がこの段差部に支持され、アンテナ基板を確実に支持することができる。また、アンテナ基板が段差部に収容され、アンテナ基板の周囲がアンテナハウジングの周壁により覆われるので、送信用アンテナ体として用いたときには、アンテナ素子から周方向に伝搬される電磁波を抑えることができ、また受信用アンテナ体として用いたときには、周方向からアンテナ素子に伝搬される電磁波の受信を抑えることができる。尚、このアンテナ基板は、例えば取付用ねじを用いて段差部に取り外し可能に取り付けられ、このように構成することによって、アンテナ基板の交換などを容易に行うことができる。
また、本発明の請求項3に記載の探査装置によれば、アンテナ基板はアンテナ素子及びこのアンテナ素子に接続された接続部を有し、この接続部が外側となるようにアンテナハウジングの開口部に取り付けられ、接続端子に接続されたリード線は開口部の外側からアンテナ基板に接続されるので、このリード線の接続、例えばハンダ付け接続を容易に行うことができ、またリード線とアンテナ基板の接続部との接続状態の目視確認を外側から容易に行うことができる。例えば、アンテナ基板のアンテナ素子が外側となるように構成し、アンテナ基板に設けた開口を通してリード線を外側に導き出し、この導き出したリード線をアンテナ基板の接続部に電気的に接続される。このように構成した場合、アンテナ素子を覆うように、その表面にコーティング層を設けるのが好ましい。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う探査装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従う探査装置の構成の概要を簡略的に示すブロック図であり、図2は、図1の探査装置のアンテナユニットを示す斜視図であり、図3は、図2のアンテナユニットにおけるアンテナ体と、アンテナ基板を取り外した状態で示す平面図であり、図4は、図3におけるIV−IV線による断面図であり、図5は、図3におけるV−V線による断面図であり、図6は、図3のアンテナ体を、アンテナ基板を外した状態で示す斜視図であり、図7は、図3のアンテナ体におけるアンテナ基板を示す斜視図であり、図8は、図3のアンテナ体におけるアンテナ基板とリード線との接続作業を説明するための図である。
図1において、図示の探査装置は装置本体2を備え、この装置本体2には、図示していないが、例えば一対の前輪及び一対の後輪が回転自在に取り付けられる。この探査装置2は、小さいものではコンクリート4の壁面などに沿って移動され、コンクリート4内の隠蔽物、例えば鋼材、配管などを探査するために適用され、また大きいものでは、地面、道路などの表面に沿って移動され、地中に埋設された隠蔽物、例えばガス配管、水道配管などを探査するために適用される。
この装置本体2には各種構成要素、即ち信号回路部6、送信用アンテナ体8、受信用アンテナ体10及び表示手段20が装備され、装置本体2内に内蔵される信号回路部6は、送信パルス発生器12、高周波増幅器14及び信号処理手段16を含んでいる。送信パルス発生器12は送信パルス信号を生成して送信用アンテナ体8に送給し、この送信パルス信号の周波数は、例えば0.5〜2GHz程度である。送信用アンテナ体8及び受信用アンテナ体10は装置本体2の底部に配設され、送信用アンテナ体8は、送信パルス信号を電磁波にして例えばコンクリート4の表面に向けて一点鎖線で示すように送信する。送信された電磁波はコンクリート4中の隠蔽物(被検知物)である例えば配管15により反射され、配管15からの反射電磁波が一点鎖線で示すように受信用アンテナ体10に受信される。受信用アンテナ体10により受信された受信信号は、高周波増幅器14で高周波増幅された後に信号処理手段16に送給され、この信号処理手段16により所要の通りに処理されて探知信号が生成され、この探知信号がメモリ17に記憶される。
この探査装置は、更に、入力手段18及び表示手段20を備えている。入力手段18は電源スイッチ、探査スイッチ、探知レンジスイッチなどから構成され、この入力手段18を操作することによって、探査の開始、終了などが行われる。また、表示手段20は例えば液晶表示装置から構成され、探査結果である探知信号による探知データの内容を表示し、この探知データを見ることによって、配管15の埋設位置を知ることができる。尚、この実施形態では、送信用アンテナ体8及び受信用アンテナ体10はアンテナユニット22として構成され、このアンテナユニット22が装置本体2に着脱自在に装着されるが、送信用アンテナ体8及び受信用アンテナ体10を個別的に装置本体2に取り付けるようにしてもよい。
次に、図2〜図7を参照して、アンテナユニット22について説明する。図2〜図6において、図示のアンテナユニット22は、細長いユニット本体24を備え、このユニット24の一端部(図2において左端部)に第1装着開口部が設けられ、この第1装着開口部に送信用アンテナ体8が取り外し可能に装着され、その他端部(図2において右端部)に第2装着開口部が設けられ、この第2装着開口部に受信用アンテナ体10が取り外し可能に装着されている。
送信用及び受信用アンテナ体8,10は実質上同一の構成であり、以下送信用アンテナ体8の構成について説明する。送信用アンテナ体8(受信用アンテナ体10)は矩形状のアンテナハウジング26を備え、このアンテナハウジング26は矩形状の上壁28、この上壁28から実質上垂直に延びる4側壁30,32,34,36を有し、上壁28及び4側壁30〜36によって、一面(図2において下面、図3において手前側面、図4及び図5において上面)が開放されたアンテナ収容空間38を規定する。
この実施形態では、アンテナハウジング26の開口部の全周、具体的には4側壁30〜36の内周部に、凹状の段差部40が設けられている。この段差部40の深さは、後述するアンテナ基板42の厚さよりも幾分大きく形成されている。また、段差部40の各角部(隣接する側壁の接続角部)にはねじ孔44が設けられている。このようなアンテナハウジング26は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金などから形成される。
アンテナハウジング26のアンテナ収容空間38には、アンテナ基板42とともに、一対の強磁性ブロック46が内蔵されている。一対の強磁性ブロック46は、アンテナ収容空間38の両側底部に配設され、それらの間に間隙48が存在している。一対の強磁性ブロック46は、例えば接着剤を用いることによって、或いはアンテナ基板42(後述する)との間にゴム材(図示せず)を充填することによって、アンテナハウジング26内に固定される。強磁性ブロック46は、例えばフェライトから形成され、探査側とは反対側に伝搬される電磁波を吸収する。
図7を参照して、図示のアンテナ基板42は、基板本体50と、この基板本体50の片面に設けられたアンテナ素子52と、アンテナ素子52の外周部に設けられたアース部54とを有している。基板本体50はガラスエポキシ樹脂から形成され、その片面にアンテナ素子52がエッチングなどで形成される。アンテナ素子52は一対のアンテナ部56を有し、これらアンテナ部56の基部が複数個(例えば、4個)のチップ抵抗58(例えば100Ω程度の抵抗)を介してアース部54に電気的に接続され、アンテナ部56aの先端部が接続線60(リード線68)グラウンドラインに接続され、アンテナ部56bの先端部が接続線60の芯線に接続されている。アンテナ基板42の4角部には貫通孔62が設けられ、またその両側部には一対の貫通開口64が設けられている。
アンテナ基板42の大きさは、アンテナハウジング26の開口部における段差部40により規定される開口の大きさとほぼ等しく、このアンテナ基板42は、アンテナ素子52が配設された側が外側(図2において下面側、図3において手前側、図4〜図5において上側)となるように段差部40に載置され、この載置した状態で取付用ねじ(図示せず)をアンテナ基板42の貫通孔62を通して段差部40のねじ孔44に螺着することによって、アンテナハウジング26の開口部の段差部40に固定される。アンテナハウジング26の段差部40の深さはアンテナ基板42の厚さよりも大きく、従って、この装着状態においては、アンテナ基板42はアンテナハウジング26の段差部40に収容され、その周囲はアンテナハウジング26の4側壁30〜36の一部(具体的には、その開口部の部分)により覆われている。
この形態では、アンテナハウジング26の上壁28の外面には接続端子66が設けられ、この接続端子66からアンテナ収容空間38内にリード線68が延びている。このリード線68は、アンテナ基板42の一方の貫通孔64を通してアンテナ素子52側に延び、一対のアンテナ部56の先端部及び接続線60にハンダにより電気的に接続される。このリード線68の上述した接続は、図8に示すように、アンテナ基板42をアンテナハウジング26に取り付ける前に、リード線68をアンテナ基板42の貫通孔64を通して外側に導出し、この導出した端部を外側からハンダゴテ70を用いてハンダ付けすればよく、そのハンダ付け作業を外側から行うことができる故に、その作業を容易に行うことができるとともに、ハンダによる接続状態を外側から容易に目視確認することができる。また、このように構成することによって、リード線68を短くしても容易にハンダ付けすることが可能となり、これによって、リード線68のアンテナハウジング26内における撓み量を少なくすることができ、断線などの発生も抑えることができる。
このようにリード線68が接続されたアンテナ基板42は上述したようにしてアンテナハウジング26の段差部40に取り付けられ、その後、このアンテナ基板42の表面側にエポキシ樹脂などの合成樹脂によりコーティングされ、このコーティング層74がアンテナ基板42の全体を覆っている。このようにコーティング層74で覆うことによって、アンテナ基板42(特に、アンテナ素子52、アース部54及びチップ抵抗58)を保護することができる。また、配管15を探査する際に、移動する表面の凹凸によってコーティング層74が摩耗するが、摩耗した場合においても再コーティングすることによって元の状態にすることができ、これによって、長期にわたって安定して配管15の探査を行うことができる。
この実施形態では、アンテナハウジング26内にリング状のフェライトコア76が配設され、リード線68はこのフェライトコア76を通して延びており、フェライトコア76はチョークとして機能する。
送信用アンテナ体8においては、その接続端子66が送信パルス発生器12に接続され、受信用アンテナ体10においては、その接続端子66が高周波増幅器14に接続される。従って、送信パルス発生器12からの送信パルス信号が送信用アンテナ体8の接続端子66及びリード線68を介してアンテナ基板42のアンテナ素子52に送給され、このアンテナ素子52から配管15に向けて電磁波が送信される。また、配管15からの反射電磁波は受信用アンテナ体10のアンテナ基板42のアンテナ素子52にて受信され、この受信信号がリード線68及び接続端子66を介して高周波増幅器14に送給される。
この実施形態のアンテナユニット22においては、送信用及び受信用アンテナ体8,10のアンテナ基板42がアンテナハウジング26の段差部40に収容されているので、送信用アンテナ体8から受信用アンテナ体10に直接的に伝搬される電磁波が送信用及び受信用アンテナ体8,10のアンテナハウジング26の一部により遮断され、これによって、受信用アンテナ体10に受信される送信用アンテナ体8からの直接電磁波が弱くなり、かくして、直接電磁波によるノイズ成分が小さくなり、配管15の埋設位置を正確に検知することができる。
上述した実施形態では、アンテナ素子が外側となるようにアンテナ基板をアンテナハウジングに取り付けているが、このような構成に限定されず、アンテナ素子が内側となるようにアンテナハウジングに取り付けるようにしてもよい。かかる場合、例えば、アンテナ基板の片側にアンテナ素子を設け、その他端側に接続部を設け、更に基板本体を貫通する貫通接続孔の内周面に回路部を設けてアンテナ素子と接続部とを電気的に接続し、この接続部にリード線を接続するようにすればよい。
また、上述した実施形態では、送信用及び受信用アンテナ体の双方ともアンテナ基板をアンテナハウジングの段差部に収容しているが、これらのいずれか一方のみのを上述したように構成することによって所望の効果が達成される。
〔探査装置を用いた探査実験〕
上述したアンテナユニットを備えた探査装置の効果を確認するために、次の通りの探査実験を行った。まず、図9に示す通りのコンクリートサンプル202を製作し、このコンクリートサンプル202に隠蔽物として、直径20mmの金属管204、直径15mmの水入り樹脂管206、直径30mmの水入り樹脂管208及び直径25mmの水入り樹脂管210を、コンクリートサンプル202の表面からの深さDが約50mmの位置に埋め込んだ状態で設けた。このコンクリートサンプル202の幅Wは30cmであり、サンプル202上を走査した距離Lは約40cmであった。実施例の探査装置として図1〜図7に示す形態のものを用い、矢印212で示す方向に探査を行った。このとき、送信用アンテナ体及び受信用アンテナ体との間隔は2cmであり、アンテナユニットがコンクリートサンプル202の表面に接触するように移動させた。
送信用及び受信用アンテナ体の構成は、次の通りであった。アンテナハウジングの大きさは、縦が3.8cm、横が5cmであり、このアンテナハウジングの開口部に深さ0.2cmの段差部を設け、この段差部にアンテナ基板をアンテナ素子が外側となるように取り付けた。アンテナ基板の厚さは0.1cmであり、アンテナ基板を取り付けた後、その表面側にエポキシ樹脂のコーティング槽を設けた。このコーティング槽の厚さは約0.1cmであった。アンテナ素子としては、図7に示すボータイ型のものを用い、基板本体はガラスエポキシ樹脂製であった。
この探査実験の結果、図10に示す通りの探査画像が得られた。図10において、探査画像の時間帯Wdに存在する白黒のコントラストのはっきりした横縞の領域は送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に直接的に伝わる直接波であり、時間帯Wrに存在する小さい円弧状の4つの白い領域が隠蔽物である管204〜210からの反射波(探知波)であり、これら管204〜210の配設位置に対応している。図10の探査画像においては、時間帯Wdと時間帯Wrとの間の時間帯に直接的に入力される電磁波の領域が存在しており、この領域が上記直接波の影響によるノイズ成分である。図10から明らかなように、このアンテナユニットを用いた場合、ノイズ成分が少なく、管204〜206からの反射波(探知波)はこのノイズ成分によってほとんど影響を受けず、これら管204〜210の探査画像がきれいに現れている。
比較のために、上述したと同様のコンクリートサンプル202を使用し、アンテナユニットとして図12に示す従来の形態のものを備えた探査装置を用いて同様に矢印212で示す方向に探査を行った。このアンテナユニットにおいては、ユニットハウジングから突出するようにアンテナ基板を設け、そのアンテナ素子が内側となるようにユニットハウジングの開口部に取り付けた。尚、アンテナ基板自体の構成は、上述した実施例と同一であった。
この比較例においては、図11に示す通りの探査画像が得られた。図11において、探査画像の時間帯Wdに存在する領域は送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に直接的に伝わる直接波であり、時間帯Wrに存在する小さい円弧状の4つの白い領域が管204〜210からの反射波(探知波)であり、これら管204〜210からの反射波が、送信用アンテナ体からの直接波によるノイズに覆われ、これら管204〜210の探査画像が不明瞭となっている。
以上のことから、比較例においては、アンテナ基板がアンテナハウジングから突出しているので、送信用アンテナ体からの直接波が受信用アンテナ体に向けて伝搬され易く、また伝搬された直接波が受信用アンテナ体に受信され易く、その結果、直接波によるノイズ成分が大きくなって探知波がノイズ成分によって覆われ、探査画像が不鮮明となっている。これに対して、実施例においては、アンテナ基板がアンテナハウジングの段差部に収容されてその周囲が側壁により覆われているので、送信用アンテナ体から受信用アンテナ体に伝搬される直接波は送信用アンテナ体の側壁によって遮断され、また受信用アンテナ体に伝搬される直接波も受信用アンテナ体の側壁によって遮断され、その結果、直接波によるノイズ成分が小さくなって探知波に与える影響がほとんどなくなり、探査画像が鮮明になっている。
この探査装置は、地中、コンクリート中に埋設された配管、鋼材などの隠蔽物を探査するのに用いられ、地表を掘り起こしたり、コンクリートの一部を破損することなく、非開削、非破壊で隠蔽物を探査することができる。また、この装置を用いることによって、送信用アンテナ体から受信用アンテナ体へ直接的に伝搬される直接波によるノイズ成分を少なくし、鮮明な探査画像が得られ、隠蔽物を正確に探査することができ、隠蔽物の探査に有効に適用することができる。
本発明に従う探査装置の構成の概要を簡略的に示すブロック図である。 図1の探査装置のアンテナユニットを示す斜視図である。 図2のアンテナユニットにおけるアンテナ体を、アンテナ基板を取り外した状態で示す平面図である。 図3におけるIV−IV線による断面図である。 図3におけるV−V線による断面図である。 図3のアンテナ体を、アンテナ基板を外した状態で示す斜視図である。 図3のアンテナ体におけるアンテナ基板を示す斜視図である。 図3のアンテナ体におけるアンテナ基板とリード線との接続作業を説明するための図である。 探査実験に用いたコンクリートブロックを示す図である。 実施例の探査装置により得られた探査画像を示す図である。 比較例の探査装置により得られた探査画像を示す図である。 従来のアンテナ体を示す断面図である。 従来のアンテナ体におけるアンテナ基板とリード線との接続作業を説明するための図である。
符号の説明
2 装置本体
4 コンクリート
8 送信用アンテナ体
10 受信用アンテナ体
15 隠蔽物
16 信号処理手段
22 アンテナユニット
26 アンテナハウジング
40 段差部
42 アンテナ基板
46 強磁性ブロック
52 アンテナ素子
66 接続端子
68 リード線
74 コーティング層

Claims (3)

  1. 電磁波を被検知物に向けて送信する送信用アンテナ体と、被検知物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、前記受信用アンテナ体の受信信号を処理して探査信号を生成するための信号処理手段とを備えた探査装置であって、
    前記送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体は、一面が開放されたアンテナハウジングと、アンテナ素子を有するアンテナ基板とを備え、前記アンテナハウジングの開口部には凹状の段差部が設けられ、前記アンテナ基板は、その少なくとも一部が前記段差部に支持されて前記開口部に収容されていることを特徴とする探査装置。
  2. 前記段差部はアンテナハウジングの開口部の全周に設けられ、前記アンテナ基板の外周部が前記段差部に支持され、前記アンテナ基板の全体が前記段差部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の探査装置。
  3. 電磁波を被検知物に向けて送信する送信用アンテナ体と、被検知物からの反射電磁波を受信する受信用アンテナ体と、前記受信用アンテナ体の受信信号を処理して探査信号を生成するための信号処理手段とを備えた探査装置であって、
    前記送信用アンテナ体及び/又は受信用アンテナ体は、一面が開放されたアンテナハウジングと、アンテナ素子及びこのアンテナ素子に接続された接続部を有するアンテナ基板と、前記アンテナハウジングに設けられた接続端子と、前記接続部と前記接続端子とを電気的に接続するリード線とを備え、前記アンテナ基板は、前記接続部が外側となるように前記アンテナハウジングの開口部に取り付けられ、前記リード線は前記アンテナハウジングの開口外側から前記アンテナ基板の前記接続部に電気的に接続されることを特徴とする探査装置。
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