JP2011141150A - 異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線と異常検出センサとの距離を一定に保ちつつ小型化を図った異常検出装置を提供する。
【解決手段】半月部材21には、送受信アンテナATが取り付けられている。半月部材21には、その一端から他端に向かって直線状に延在するCVケーブル10が嵌め込まれる断面半月型の溝21aが設けられている。この半月部材21の溝21aにCVケーブル10を嵌め込んだ状態で半月部材21をCVケーブル10の長手方向に沿って移動させることにより、送受信アンテナATとCVケーブル10との距離を一定に保った状態で送受信アンテナATをCVケーブル10の長手方向に沿って走査することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、異常検出装置に係り、特に、電線のシールド部材の有無によって出力が変化する異常検出センサを前記電線の長手方向に沿って走査させることにより、前記電線の異常を検出する異常検出装置に関するものである。
上述した電線として、図1に示すような、高圧電力を供給するためのCVケーブル10が知られている。同図に示すように、CVケーブル10は、芯線11と、内部絶縁体としての絶縁体12と、シールド部材としての銅テープ13と、外部絶縁体としてのシース13と、を備えている。
芯線11は、導電性を有する導体から成る。絶縁体12は、架橋ポリエチレンなどから成り、芯線11を被覆する。銅テープ13は、内部で発生した電界が外部に漏れないように遮蔽するために設けられている。銅テープ13は、テープ状に設けられており、絶縁体12の外周に巻き付けられる。シース14は、ポリ塩化ビニルなどから成り、銅テープ13を被覆する。
上述したCVケーブル10は、布設状況や経年変化などによって銅テープ13にズレが生じることがある。このズレにより、芯線11には、場所によって銅テープ13に覆われない部分が生じることがある。これにより、CVケーブル10の性能品質が劣化するという問題があった。
この銅テープ13のズレを検出するために従来は、X線撮影を用いた方法が提案されている。しかしながら、X線撮影できる装置は、装置自体が大きく、高価な上、撮影するには資格などを必要とするため汎用性が低いという問題があった。
そこで、従来では、銅テープ13の有無により出力が変化するプローブや電極、アンテナなどの異常検出センサをCVケーブル10の長手方向に沿って走査させて、CVケーブル10の異常を検出する異常検出装置が提案されている(特許文献1〜3)。このような異常検出装置として、例えば図10に示すようなものが考えられる。
同図に示すように、異常検出装置30は、CVケーブル10の銅テープ13の有無によって出力が変化する異常検出センサ31と、内部に異常検出センサ31が取り付けられる金属製の箱型の走査部材32と、を備えている。走査部材32は、中央にCVケーブル10が貫通される貫通孔32cが設けられている。また、走査部材32は、この貫通孔32cを2分割するように分割された一対の分割部材32a、32bと、一対の分割部材32a、32bを接離可能に互いに連結する連結部32dと、から構成されている。
上記構成の異常検出装置30によれば、貫通孔32c内にCVケーブル10を貫通するように一対の分割部材32a、32b間にCVケーブル10を挟んだ状態で走査部材32をCVケーブル10の長手方向に沿って移動させることにより、異常検出センサ31とCVケーブル10との距離を一定に保ちつつ異常検出センサ31をCVケーブル10の長手方向に沿って走査させることができ、検出精度の向上を図ることができる。また、金属製の走査部材32により異常検出センサ31を覆うことにより、異常検出センサ31が外部電波(ノイズ)の影響を受けにくい。さらに、異常検出センサ31がアンテナである場合は、金属製の走査部材32により異常検出センサ31を覆うことにより、このアンテナからの電波の漏れを少なくすることができる。
しかしながら、このように一対の分割部材32a、32bでCVケーブル10を挟む構成では、走査部材32のサイズが大きくなり、CVケーブル10が密集した箇所や狭い場所に敷設されたCVケーブル10の検査が困難になる、という問題があった。
特開2006−67679号公報 特開2005−45896号公報 特開2008−76174号公報
そこで、本発明は、電線と異常検出センサとの距離を一定に保ちつつ小型化を図った異常検出装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、電線のシールド部材の有無によって出力が変化する異常検出センサを前記電線の長手方向に沿って走査させることにより、前記電線の異常を検出する異常検出装置において、前記異常検出センサが取り付けられた走査部材を備え、前記走査部材には、その一端から他端に向かって直線状に延在する前記電線が嵌め込まれる断面半月型の溝が設けられていることを特徴とする異常検出装置に存する。
請求項2記載の発明は、前記走査部材を覆うシールド部材又は電波吸収部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の異常検出装置に存する。
請求項3記載の発明は、前記走査部材の前記溝に設けられた前記溝の内側面と前記電線の外側面との接触を検出する接触検出センサと、前記接触検出センサにより前記溝の内側面と前記電線の外側面とが接触されていないことが検出されたときにその旨を伝える報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の異常検出装置に存する。
請求項4記載の発明は、前記走査部材の溝との間に前記電線を挟んで前記電線を前記走査部材に固定するために、前記走査部材に取り付けられたベルトをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の異常検出装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、走査部材に設けられた断面半月型の溝に電線を挿入した状態で電線の長手方向に沿って走査部材を走査させることにより、電線と異常検出センサとの距離を一定に保つことができる。また、走査部材に電線の外側面の全周を覆う貫通穴を設ける必要がなく、小型化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、シールド部材又は電波吸収部材を設けることにより、異常検出センサが外部電波(ノイズ)の影響を受けにくい。
請求項3記載の発明によれば、報知手段が、接触検出センサにより溝の内側面と電線の外側面とが接触されていないことが検出されたときにその旨を伝えるので、溝の内側面と電線の外側面とが接触されていない状態で走査部材が走査されるのを防ぎ、より確実に電線と異常検出センサとの距離を一定に保ち精度良く検出することができる。
請求項4記載の発明によれば、ベルトと走査部材の溝との間に電線を挟んだ状態で走査部材が走査されるので、溝の内側面と電線の外側面とが接触されていない状態で走査部材が走査されるのを防ぎ、より確実に電線と異常検出センサとの距離を一定に保ち精度良く検出することができる。
第1実施形態における本発明の異常検出装置を示す概略構成図である。 CVケーブル上を走査させたときの図1に示す半月部材の斜視図である。 (a)〜(c)図2に示す半月部材の正面図、底面図及び上面図である。 CVケーブルに取り付けていない状態の送受信アンテナのS11特性を示すグラフである。 CVケーブルと送受信アンテナとの距離L=5mmにおいて銅テープがある正常なCVケーブルと銅テープがないCVケーブルとに取り付けたときの送受信アンテナのS11特性を測定した結果を示すグラフである。 CVケーブルと送受信アンテナとの距離L=10mmにおいて銅テープがある正常なCVケーブルと銅テープがないCVケーブルとに取り付けたときの送受信アンテナのS11特性を測定した結果を示すグラフである。 CVケーブルと送受信アンテナとの距離L=20mmにおいて銅テープがある正常なCVケーブルと銅テープがないCVケーブルとに取り付けたときの送受信アンテナのS11特性を測定した結果を示すグラフである。 第2実施形態における本発明の異常検出装置を構成する半月部材の概略正面図である。 第3実施形態における本発明の異常検出装置を構成する半月部材の概略正面図である。 従来の走査部材の一例を示す斜視図である。
第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、第1実施形態における本発明の異常検出装置20を示す概略構成図である。この異常検出装置20は、例えばCVケーブル10の銅テープ13の異常を検出する。ここで、銅テープ13の異常とは、銅テープ13がズレて、芯線11の一部に銅テープ13によって覆われていない部分が生じることを言う。
上記CVケーブル10は、背景技術で説明したように、芯線11と、内部絶縁体としての絶縁体12と、シールド部材としての銅テープ13と、外部絶縁体としてのシース14と、を備えている。芯線11は、導電性を有する導体から成る。絶縁体12は、架橋ポリエチレンなどから成り、芯線11を被覆する。銅テープ13は、テープ状に設けられており、絶縁体12の外周に巻き付けられている。シース14は、ポリ塩化ビニルなどから成り、銅テープ13を被覆する。
異常検出装置20は、異常検出センサとしての送受信アンテナATと、走査部材としての半月部材21と、シールド部材22と、発振回路23と、サーキュレータ24と、受信回路25と、を備えている。上記送受信アンテナATは、例えばパッチアンテナからなり、CVケーブル10の長手方向に沿って走査できるように半月部材21に取り付けられている。
上記半月部材21は、図2及び図3に示すように、箱型に形成されていて、その底面に一端から他端に向かって直線的に延在する断面半月型の溝21aが設けられている。この溝21aには、図2に示すように、CVケーブル10の外径と溝21aの内径とを合わせるように、CVケーブル10が嵌め込まれる。
また、上記半月部材21の上面には、上記送受信アンテナATが取り付けられている。詳しくは、半月部材21の上面に送受信アンテナATを重ねて、その送受信アンテナATに送信電力を供給したり、送受信アンテナATからの受信電力を取り込むための端子金具26をさらに重ねた後に、ネジ止めすることにより、半月部材21に送受信アンテナAT及び端子金具26を取り付ける。
そして、図2に示すように、上記半月部材21の溝21aにCVケーブル10を嵌め込んだ状態で半月部材21をCVケーブル10の長手方向Y1に沿って移動させると、送受信アンテナATとCVケーブル10との距離Lを一定に保った状態で送受信アンテナATをCVケーブル10の長手方向に沿って走査できる。なお、距離Lは、銅テープ13の有無によって送受信アンテナATの共振周波数が異なるような距離内に設定されている。
上記シールド部材22は、導電性の金属板から構成されていて、半月部材21の溝21aの内側面及び送受信アンテナATを除いた部分を覆っている。上記シールド部材22は、導電性の金属板を切り抜き加工すると共に折り曲げ加工することによって半月部材21の外形に合わせた形状に設けられている。そして、半月部材21にシールド部材22を被せた状態でネジ止めすることによりシールド部材22が半月部材21に取り付けられる。
上記発振回路23は、発振して上記送受信アンテナATに向かう進行波W1を出力する。サーキュレータ24は、3つのポートP1〜P3を有している。サーキュレータ24においては、ポートP1に入力された発振回路23からの進行波W1がポートP2から出力される。また、ポートP2に入力された送受信アンテナATからの反射波W2がポートP3から出力される。なお、反射波W2は、送受信アンテナATから放射された進行波W1のうちCVケーブル10の芯線11又は銅テープ13で反射された反射波と、送受信アンテナATに達した進行波W1のうち送受信アンテナATで反射された反射波と、から構成されている。
よって、サーキュレータ24のポートP1−発振回路23間の伝送路には、上記進行波W1が伝送される。サーキュレータ24のポートP2−送受信アンテナAT間の伝送路には、上記進行波W1及び反射波W2が伝送される。サーキュレータ24のポートP3−受信回路25の伝送路には、上記反射波W2が伝送される。
上記受信回路25は、検波回路251と、判別回路252と、警報回路253と、を備えている。検波回路251は、上述したサーキュレータ24のポートP3から出力される反射波W2を受信して、その受信レベルを判別回路252に対して出力する。判別回路252は、例えば一定時間経過する毎に、又は、CVケーブル10を所定距離走査する毎に検波回路251から出力された受信レベルと予め定めた閾値とを比較して銅テープ13がズレていると判別したとき、その旨を警報回路253に対して出力する。警報回路253は、判別回路252が銅テープ13のズレを判別したとき警報を発生する。
次に、上述した異常検出装置20の動作を説明する前に、本発明の銅テープ13の異常検出方法の原理について説明する。まず、発明者は、CVケーブル10に取り付けていない状態の送受信アンテナATのS11(反射)特性を測定した。結果を図4に示す。また、発明者は、CVケーブル10と送受信アンテナATとの距離Lを5mm、10mm、20mmと変化させ、銅テープ13がある正常なCVケーブル10と銅テープ13がズレて銅テープ13がないCVケーブル10とにそれぞれ取り付けたときの送受信アンテナATのS11特性を測定した。なお、CVケーブル10は150mm2の導体サイズのものを用いた。結果を、図5〜図7に示す。
図4に示すように、CVケーブル10に取り付けられていない送受信アンテナAT単体の共振周波数は2.44GHzである。また、図5〜図7に示すように、CVケーブ10に送受信アンテナATを取り付けると、銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数が銅テープ13がないときの送受信アンテナATの共振周波数よりも高周波側にシフトすることが分かった。
一般的にアンテナに金属を近づけると共振周波数が変化する。よって、銅テープ13があるときは金属体である銅テープ13が送受信アンテナATの近傍に配置されるため、送受信アンテナATの共振周波数がシフトすると考えられる。一方、銅テープ13がないときは芯線11が送受信アンテナATの一番近くに配置される金属体となるが、銅テープ13に比べて離れた位置に配置されるため、送受信アンテナATが芯線11の影響を受けることはなく、共振周波数はほとんどシフトしないと考えられる。
また、図5〜図7に示すように、銅テープ13があるときの共振周波数におけるS11と銅テープ13がないときの共振周波数におけるS11とが異なるのは、送受信アンテナATから放射された電波が銅テープ13で反射したときと芯線11で反射したときとで反射量および伝送経路長などが異なるためである。
具体的には、L=5mmのときは、銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数は2.51GHzであり、共振周波数のシフト量は70MHzである。よって、CVケーブル10に取り付けられていない送受信アンテナAT単体の共振周波数2.44GHzでは銅テープ13の有無によるS11の差は6dB程度しかないが、銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数である2.51GHzでは銅テープ13の有無によるS11の差は15dBと大きな差を得ることができることが分かった。
また、L=10mmのときは、銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数は2.47GHzであり、共振周波数のシフト量はL=5mmよりも小さい30MHzである。しかしながら、L=5mmのときと同様に銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数である2.47GHzでは銅テープ13の有無によるS11の差は20dB以上と大きな差を得ることができることが分かった。
また、L=20mmのときは、CVケーブル10で反射された反射波の影響がほとんどなくなる。このため、銅テープ13があるときの共振周波数におけるS11と銅テープ13がないときの共振周波数におけるS11とが同じになり、またそれぞれの共振周波数の差もほとんどないため、銅テープ13の有無によるS11の差はほとんどない。そこで、本実施形態では、CVケーブル10−送受信アンテナAT間の距離Lを例えば10mm以内にし、銅テープ13があるときの共振周波数で発振回路23を発振させることにより、銅テープ13の有無による検波回路251の受信レベル差を大きくした。
次に、上述した原理を踏まえた上で異常検出装置20を用いた異常検出方法について説明する。まず、作業者は、送受信アンテナATが取り付けられた半月部材21の溝21aにCVケーブル10を嵌め込む。このとき、CVケーブル10の外側面と溝21aの内側面とを接触させて合わせるようにする。上述したように半月部材21は、CVケーブル10に対して銅テープ13の有無によって共振周波数が異なるような距離内に送受信アンテナATが配置されるように設けられている。本実施形態では、例えば距離L=5mmになるように半月部材21が設けられている。
次に、作業者は、異常検出装置20を走査して発振回路23から銅テープ13があるときの送受信アンテナATの共振周波数2.51GHz(図5参照)で発振する送受信アンテナATに向かう進行波W1を出力させた後、半月部材21をCVケーブル10の長手方向Y1に沿って走査させる。これにより、進行波W1のうち送受信アンテナATで反射されたり、CVケーブル10の銅テープ13又は芯線11で反射された送受信アンテナATから発振回路23に戻る反射波W2が検波回路251で検波される。
検波回路251は、上記反射波W2を検波してその受信レベルを判別回路252に対して出力する。判別回路252は、例えば一定時間経過する毎に、又は、CVケーブル10を一定距離走査する毎に、検波回路251から出力された受信レベルと予め定めた閾値とを比較して銅テープ13の有無を判別する。例えば、L=5mmに設定した場合は、図5に示すように、共振周波数2.51GHzにおける銅テープ13があるときのS11は−21dBであり、銅テープ13がないときのS11は−6dBである。よって、閾値=−15dBに設定して、判別回路252は、検波回路251から出力された受信レベルが−15dB以上のときに銅テープ13がズレていると判別する。警報回路253は、判別回路252により銅テープ13がズレていると判別されたとき警報を発生して作業者に伝える。
図5〜図7を比較しても明らかなようにCVケーブル10と送受信アンテナATとの距離Lが変わると、送受信アンテナATの特性も大きく変わる。このため、CVケーブル10と送受信アンテナATとの距離Lを一定に保てないままCVケーブル10を走査すると、銅テープ13の有無を正確に検出することができない。上述した本発明の異常検出装置20によれば、半月部材21に設けられた断面半月型の溝21aにCVケーブル10を嵌め込んだ状態でCVケーブル10の長手方向Y1に沿って半月部材21を走査させることにより、CVケーブル10と送受信アンテナATとの距離を一定に保つことができ、検出精度向上を図ることができる。また、半月部材21にCVケーブル10の外側面の全周を覆う貫通穴を設ける必要がなく、小型化を図ることができる。
また、上述した異常検出装置20によれば、シールド部材22を設けることにより、送受信アンテナATが外部電波(ノイズ)の影響を受けにくい。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。第1実施形態と第2実施形態とで大きく異なる点は、溝21aの内側面とCVケーブル10の外側面とが接触したときオンし、接触していないときオフする接触スイッチ125(接触検出センサ)を設けた点と、警報回路253を報知手段として機能させ、接触スイッチ125により溝21aの内側面とCVケーブル10の外側面とが接触していないことが検出されたときその旨を警報回路253が報知する点である。
上述した第2実施形態によれば、警報回路253が、接触スイッチ125がオフして溝21aの内側面とCVケーブル10の外側面とが接触されていない旨を伝えるので、溝21aの内側面とCVケーブル10の外側面とが接触されていない状態で半月部材21が走査されるのを防ぎ、より確実にCVケーブル10と送受信アンテナATとの距離Lを一定に保ち精度良く検出することができる。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。第1実施形態と第3実施形態とで大きく異なる点はベルト28を設けた点である。このベルト28は、半月部材21の溝21aとの間にCVケーブル10を挟んでCVケーブル10を半月部材21に固定するために、半月部材21に取り付けられている。このように、ベルト28と半月部材21の溝21aとの間にCVケーブル10を挟んだ状態で半月部材21が走査されるので、溝21aの内側面とCVケーブル10の外側面とが接触されていない状態で半月部材21が走査されるのを防ぎ、より確実にCVケーブル10と送受信アンテナATとの距離Lを一定に保ち精度良く検出することができる。
なお、上述した第1〜第3実施形態においては、異常検出センサとして送受信アンテナATを用いたが、本発明はこれに限ったものではない。異常検出センサとしては、CVケーブル10の銅テープ13の有無によって出力が変化するものであればよく、例えば、特許文献1、2に記載されたプローブや電極であってもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態によれば、シールド部材22により半月部材21を覆っていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、電波吸収部材により半月部材21を覆うようにしてもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10 CVケーブル(電線)
13 銅テープ(シールド部材)
20 異常検出装置
21 半月部材(走査部材)
21a 溝
22 シールド部材
28 ベルト
125 接触スイッチ(接触検出センサ)
253 警報回路(報知手段)
AT 送受信アンテナ(異常検出センサ)

Claims (4)

  1. 電線のシールド部材の有無によって出力が変化する異常検出センサを前記電線の長手方向に沿って走査させることにより、前記電線の異常を検出する異常検出装置において、
    前記異常検出センサが取り付けられた走査部材を備え、
    前記走査部材には、その一端から他端に向かって直線状に延在する前記電線が嵌め込まれる断面半月型の溝が設けられている
    ことを特徴とする異常検出装置。
  2. 前記走査部材を覆うシールド部材又は電波吸収部材をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記走査部材の前記溝に設けられた前記溝の内側面と前記電線の外側面との接触を検出する接触検出センサと、
    前記接触検出センサにより前記溝の内側面と前記電線の外側面とが接触されていないことが検出されたときにその旨を伝える報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の異常検出装置。
  4. 前記走査部材の溝との間に前記電線を挟んで前記電線を前記走査部材に固定するために、前記走査部材に取り付けられたベルトをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の異常検出装置。
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