JP2005083503A - 回転駆動力の伝達構造及びモータ装置 - Google Patents

回転駆動力の伝達構造及びモータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時にゴム体が噛み込まれることを低減することができる回転駆動力の伝達構造を提供する。
【解決手段】回転駆動力の伝達構造では、回転駆動されるウォームホイール13に対して同軸中心で回転可能に出力板が設けられ、ウォームホイール13に設けられた入力側支持面23aと、出力板に設けられた出力側支持面29aとの周方向の間にゴムダンパ14のダンパ部25が介在される。この回転駆動力の伝達構造では、ウォームホイール13の回転に基づく入力側支持面23aの回転力が、ダンパ部25を介して出力側支持面29aに伝達されて出力板が回転される。そして、ダンパ部25の周方向端部における径方向外側端部、即ち外側角部25bには、軸方向から見て凹状の曲面25cが形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ゴムダンパ(ゴム体)を介して回転駆動力を伝達する回転駆動力の伝達構造及びモータ装置に関するものである。
従来、パワーウインド装置用等のモータ装置は、回転軸を回転駆動するモータ本体と、回転軸の回転を減速するウォームギヤを有した減速部とを備える。そして、このようなモータ装置としては、ウォームホイールと同軸中心で回転可能に出力側回転体が設けられ、ウォームホイールに設けられた入力側支持面と、出力側回転体に設けられた出力側支持面との周方向の間にゴム体(ゴムダンパ)を介在させたものがある。そして、このようなモータ装置としては、ウォームホイールの一側面に収容凹部を形成し、その収容凹部の底部から入力側支持面を備えた入力側凸部を立設し、その収容凹部内に出力側支持面を備えた出力側凸部とゴム体(ゴムダンパ)とを(少なくとも一部)収容したものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなモータ装置では、ウォームホイールの外縁(歯部)の軸方向の厚みを確保しながら、ウォームホイールの軸方向の大型化を抑えることができる。尚、このようなモータ装置では、ゴム体(ゴムダンパ)は、ウォームホイールの収容凹部の周壁面である外周壁面にて径方向外側への移動が規制される。そして、前記出力側回転体には出力軸が連結され、該出力軸はレギュレータ等を介して車両ウインドウに連結されることになる。
このようなモータ装置では、ウォームホイールの回転に基づく入力側支持面の回転力が、ゴム体を介して出力側支持面に伝達されて出力側回転体が回転される。又、このようなモータ装置(回転駆動力の伝達構造)では、例えば、ウォームホイールの回転時に出力側回転体に急激な負荷がかかった場合等、ウォームホイールと出力側回転体との衝撃がゴム体(ゴムダンパ)の弾性変形にて抑えられる。
特開平10−318297号公報
ところで、上記のようなモータ装置では、ウォームホイールの軸方向から見て、ゴム体(ゴムダンパ)の角部が、R形状(凸状の曲面)とされたり、面取りが施されていた。
しかしながら、上記のような形状では、ウォームホイールの回転時に出力側回転体に急激な負荷がかかったとき等であってゴム体の圧縮時に、ゴム体が、ゴム体の径方向の移動を規制する外周壁面(又は内周壁面)と、出力側支持面を備えた出力側凸部又は入力側支持面を備えた入力側凸部との間に噛み込まれる虞がある。即ち、図5に模式的に示すように、例えば、ウォームホイール50の軸方向から見て、ゴム体51の周方向端部における径方向外側端部(外側角部52)をR形状(凸状の曲面)とすると、図6に示すように、ゴム体51の圧縮時に、外側角部52が外周壁面53と、出力側支持面54を備えた出力側凸部55との間に噛み込まれる虞がある。尚、図5及び図6では、入力側支持面56を備えた入力側凸部57を外周壁面53と連続して(隙間がないように)形成したが、それらに隙間がある場合は、ゴム体51の圧縮時に、外側角部52が外周壁面53と、入力側凸部との間に噛み込まれる虞もある。このことは、ゴム体51が摩耗したり、破損してしまい、ひいてはゴム体51のクッション特性が変化してしまう原因となる。
そこで、前記R形状の半径を大きくしたり、面取り部分を大きくすることで、噛み込みを防止することが考えられるが、この場合、ゴム体と出力側支持面及び入力側支持面との当接面積が大幅に小さくなって所望のクッション特性を得られなくなるという問題がある。
尚、ゴム体に表面処理(ハロゲン化処理)を施しその摩擦係数を小さくすることで、前記当接面積を確保しながら前記噛み込みを防止する構成とした場合では、その表面処理により製造コストが増大してしまうことになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時にゴム体が噛み込まれることを低減することができる回転駆動力の伝達構造及びモータ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、回転駆動される入力側回転体に対して同軸中心で回転可能に出力側回転体が設けられ、前記入力側回転体に設けられた入力側支持面と、前記出力側回転体に設けられた出力側支持面との周方向の間にゴム体を介在させ、前記入力側回転体の回転に基づく前記入力側支持面の回転力を、前記ゴム体を介して前記出力側支持面に伝達して前記出力側回転体を回転させる回転駆動力の伝達構造であって、前記ゴム体の周方向端部における径方向端部に、軸方向から見て凹状の曲面を形成した。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の回転駆動力の伝達構造において、前記曲面を、前記ゴム体の径方向外側端部に形成した。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の回転駆動力の伝達構造と、前記入力側回転体を回転駆動するモータ本体とを備えたモータ装置を要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、例えば、入力側回転体の回転時に出力側回転体に急激な負荷がかかった場合等、入力側回転体と出力側回転体との衝撃がゴム体にて抑えられる。しかも、ゴム体の周方向端部における径方向端部には、軸方向から見て凹状の曲面が形成される。よって、ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時に、ゴム体が、ゴム体の径方向の移動を規制する外周壁面又は内周壁面と、出力側支持面又は入力側支持面を備えた凸部との間に噛み込まれることを従来技術に比べて低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ゴム体は、径方向外側ほど圧縮量が大きくなり、その径方向外側端部が外周壁面と、出力側支持面又は入力側支持面との間に噛み込まれ易いが、軸方向から見て凹状の前記曲面が前記ゴム体の径方向外側端部に形成されるため、その噛み込みが防止される。
請求項3に記載の発明によれば、モータ装置において、請求項1又は2に記載の発明の効果を得ることができる。
請求項1及び2の発明によれば、ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時にゴム体が噛み込まれることを低減することができる回転駆動力の伝達構造を提供することができる。
又、請求項3に記載の発明によれば、ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時にゴム体が噛み込まれることを低減することができる回転駆動力の伝達構造を備えたモータ装置を提供することができる。
以下、本発明をパワーウインド装置用のモータ装置に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、モータ装置1は、モータ本体10と減速部11とを備えている。モータ本体10は、図示しない回転軸を備え、該回転軸を回転駆動する。減速部11は、ハウジング12、入力側回転体としてのウォームホイール13、ゴムダンパ14、出力側回転体としての出力板15、出力軸16、及び蓋17等を備える。
ハウジング12は、合成樹脂製であって、モータ固定部12a、ウォーム収容部12b、及びホイール収容部12cを備える。モータ固定部12aは、前記モータ本体10(ヨーク)に固定され、モータ本体10の軸中心上に形成された前記ウォーム収容部12bには、モータ本体10の前記回転軸と一体回転する図示しないウォームが収容される。尚、ウォームは、その一部がホイール収容部12c内に露出することになる。
ホイール収容部12cは略有底筒状に形成され、その底板部上面における中央には円筒状の軸支持部18が立設されている。軸支持部18には、その軸線方向に延びる軸孔18aが形成されている。そして、ホイール収容部12cには、ウォームホイール13が収容される。
ウォームホイール13は、合成樹脂製であって、略有底筒状に形成されている。詳述すると、ウォームホイール13は、円盤部20の外周縁から立設された外周壁21を有し、その外周壁21の外周面に前記ウォームに噛合される歯部Hが形成されている。又、前記円盤部20の中央には円筒状の内周壁22が外周壁21と同方向に立設されている。又、円盤部20において、外周壁21と内周壁22との間には、入力側凸部23が外周壁21と同方向に立設されている。本実施の形態の入力側凸部23は、等角度間隔に3つ形成されている。又、入力側凸部23は、図3に示すように、外周壁21と連続して(隙間がないように)形成されるとともに内周壁22と隙間を有するように形成される。そして、この入力側凸部23の側面(ウォームホイール13の周方向と略直交する面)が、入力側支持面23aとされている。又、円盤部20の上面(外周壁21が立設される側の面)、外周壁21の内周面である外周壁面21a、内周壁22の外周面である内周壁面22a、及び前記入力側支持面23aとで囲われる部分が、ダンパ収容部24を構成している。そして、ウォームホイール13は、その内周壁22に軸支持部18が内嵌されて支持されるとともにホイール収容部12cに収容される。尚、このとき、ウォームホイール13の歯部Hは、ホイール収容部12c内に露出した図示しない前記ウォームに噛合される。
ゴムダンパ14は、図2に示すように、円環板材を周方向に分割した形状、即ち略扇状の複数(本実施の形態では6つ(3組))のゴム体としてのダンパ部25と、各ダンパ部25をその径方向内側端部で環状に連結する連結部26とを備えている。
ゴムダンパ14における最も外側、即ち本実施の形態ではダンパ部25の外周側面(径方向外側面)を通る円E1(図2参照)の径は、前記外周壁面21a(図3参照)の径と略同じであって、前記外周側面が外周壁面21aに略内接するように設定されている。又、ゴムダンパ14における最も内側、即ち本実施の形態では、連結部26の内周側面(径方向内側面)を通る円E2(図2参照)の径は、前記内周壁面22a(図3参照)の径と略同じであって、前記内周壁面が内周壁面22aに略外接するように設定されている。又、本実施の形態におけるダンパ部25の内周側面25aは、前記円E2よりも外側に凹むように形成され、内周壁面22aに接触しないように設定されている。
又、ダンパ部25の周方向端部における径方向外側端部である外側角部25bには、(ゴムダンパ14の)軸方向から見て凹状の曲面25cが形成されている。本実施の形態の曲面25cは円弧形状に形成されている。
そして、ゴムダンパ14は、図3に示すように、その隣り合う2つのダンパ部25が入力側凸部23にて区画される各室にそれぞれ収容されるように、ダンパ収容部24に収容される。尚、このとき、各入力側凸部23の入力側支持面23aには、前記ダンパ部25の側面(ゴムダンパ14の周方向と略直交する面)が当接されることになる。又、このとき、前記外側角部25b(曲面25c)、入力側支持面23a、及び外周壁面21aにより形成される隙間27は、(ウォームホイール13の)軸方向から見て略四分円形状となる。
出力板15は、金属製であって、図1に示すように、略円板状に形成され、その中央には軸嵌合部28が形成されている。又、出力板15の下面(前記ウォームホイール13と対向される側の面)には、出力側凸部29(図3参照)が立設されている。本実施の形態の出力側凸部29は、等角度間隔に3つ(図1中、2つのみ図示する)形成されている。又、出力側凸部29の外周側面(径方向外側面)を通る円の径は、前記外周壁面21aの径より小さく、図3に示すように、出力側凸部29の外周側面が外周壁面21aと隙間30を有するように設定されている。尚、図3及び図4では、前記隙間30を誇張して模式的に示している。又、出力側凸部29の内周側面(径方向内側面)を通る円の径は、連結部26の外周側面(径方向外側面)を通る円の径と略同じであって、図3に示すように、出力側凸部29の内周側面が連結部26の外周側面に外接するように設定されている。そして、この出力側凸部29の側面(出力板15の周方向と略直交する面)が、出力側支持面29aとされている。
そして、出力板15は、その出力側凸部29が、図3に示すように、前記隣り合う2つのダンパ部25間に介在されるように嵌入される。尚、このとき、各出力側凸部29の出力側支持面29aには、前記ダンパ部25の側面(ゴムダンパ14の周方向と略直交する面)が当接されることになる。又、このとき、前記外側角部25b(曲面25c)、出力側支持面29a、及び外周壁面21aにより形成される隙間27は、(ウォームホイール13の)軸方向から見て略四分円形状となる。又、上記構成により、前記ダンパ部25は、入力側支持面23aと出力側支持面29aとの周方向の間に介在されることになる。
出力軸16は、図1に示すように、その軸部31の一端に前記軸嵌合部28に嵌合可能な嵌合部32が形成され、その軸部31の他端にギヤ部33が形成されている。そして、出力軸16は、その嵌合部32側から前記軸孔18aに嵌挿され、その嵌合部32が軸嵌合部28に嵌合され、その嵌合部32の先端側に形成された係合溝32aに固定リング34が固定されることで抜け止めがなされて、前記軸支持部18に回転可能に支持される。そして、出力軸16は、そのギヤ部33が図示しないレギュレータのギヤ部に噛合され、該レギュレータを介して車両ウインドウ(サイドガラス)に連結されることになる。
前記蓋17は、ホイール収容部12cの開口部を覆うようにハウジング12に固定される。
次に、上記のように構成されたモータ装置(パワーウインド装置)の作用について説明する。
図示しない車両に設けられたパワーウインドスイッチの操作に基づいてモータ装置に電源が供給されると、モータ本体10の回転軸と共にウォームが回転駆動され、該ウォームの回転に基づいてウォームホイール13が回転する。すると、ウォームホイール13の回転に基づく入力側支持面23aの回転力が、ダンパ部25を介して出力側支持面29aに伝達されて出力板15と共に出力軸16が回転する。すると、レギュレータ等を介して車両ウインドウが昇降される。
そして、例えば、車両ウインドウの上昇時に該車両ウインドウが窓枠に当たって移動が規制されると、出力軸16及び出力板15の回転が規制される。このとき、前記隣り合う2つのダンパ部25の内、各一方のダンパ部25が入力側支持面23aと出力側支持面29aから受ける圧縮力は、急激に大きくなる。この圧縮時、図4に示すように、ダンパ部25の外側角部25bは、前記隙間27を小さくするように膨出(弾性変形)するが、外側角部25bには凹状の曲面25cが形成され曲面25cの中間部から前記隙間30までの距離が長いため、外側角部25bが外周壁面21aと出力側凸部29(その外周側面)との間に噛み込まれることは低減される。尚、本実施の形態では、上記のような圧縮時、前記曲面25cが略直線状となり、前記略四分円形状(図3参照)の隙間27が略三角形状(図4参照)となるように前記曲面25cの径が設定されている。又、図4では、略直線状となった前記曲面25cにも同様に符号を付している。又、図4は、車両ウインドウの上昇時に移動が規制されたときの状態を示し、車両ウインドウの下降時に移動が規制されたときは、前記隣り合う2つのダンパ部25の内、各他方のダンパ部25が受ける圧縮力が大きくなり、該ダンパ部25が同様に弾性変形することになる。そして、上記のように、出力板15及び出力軸16に急激な負荷がかかっても、ダンパ部25が弾性変形するため、ウォームホイール13と出力板15との衝撃、ひいてはウォームホイール13とウォーム間(その噛合部分)等にかかる衝撃がダンパ部25にて抑えられる。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ダンパ部25の外側角部25bには、軸方向から見て凹状の曲面25c(図2及び図3参照)が形成される。よって、ダンパ部25と入力側支持面23a及び出力側支持面29aとの当接面積を大幅に小さくすることなく、ダンパ部25の圧縮時に、ダンパ部25の外側角部25bが外周壁面21aと出力側凸部29(その外周側面)との間に噛み込まれることを従来技術の構造(外側角部が凸状の曲面形状)に比べて低減することができる。これにより、ダンパ部25の前記当接面積を確保、即ち所望のクッション特性を確保しながら、その摩耗や破損を低減して耐久性を向上させることができる。又、摩擦係数を小さくすべくダンパ部25(ゴムダンパ14)に施す表面処理(ハロゲン化処理)を省略することが可能となり、ひいては、製造コストを低減することができる。
(2)ダンパ部25は、径方向外側ほど圧縮量が大きくなり、その径方向外側端部が外周壁面21aと、出力側支持面29aとの間に噛み込まれ易いが、軸方向から見て凹状の曲面25cをダンパ部25の径方向外側端部(外側角部25b)に形成したため、その発生しやすい噛み込みが防止される。
(3)入力側支持面23a、出力側支持面29a、及びダンパ部25は、周方向に複数(組)設けられるため、出力板15及び出力軸16に急激な負荷がかかった場合等、ウォームホイール13と出力板15との衝撃を複数のダンパ部25にて周方向にバランス良く抑えることができる。しかも、ダンパ部25は、その径方向内側端部で連結部26にて環状に連結されるため、前記曲面25cを径方向外側端部(外側角部25b)に形成して上記実施の形態の効果(2)を得ながら、複数設けられるダンパ部25を1つの部材(ゴムダンパ14)とすることができる。よって、部品点数が低減され、ひいては組み付けコスト等を低減することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ダンパ部25がその径方向内側端部で連結部26にて環状に連結されるとしたが、各ダンパ部25を連結されていない独立した部材(ダンパ部25と略同形状の6個のゴムダンパ)としてもよい。
尚、この場合、入力側凸部23を内周壁22と連続して(隙間がないように)形成してもよい。
又、この場合、出力側凸部29の内周側面(径方向内側面)が内周壁面22aと近接するように(僅かな隙間を有するように)設定してもよい。さらにこの場合、独立した各ダンパ部の周方向端部における径方向内側端部(内側角部)に、軸方向から見て凹状の曲面を形成してもよい。このようにすると、ダンパ部の圧縮時に、ダンパ部の内側角部が内周壁面22aと出力側凸部(その内周側面)との間に噛み込まれることを低減することができる。
・上記実施の形態では、入力側支持面23a、出力側支持面29a、及びダンパ部25が、周方向に複数(3組)設けられるとしたが、少なくとも1つずつ備えていれば、それらの個数を適宜変更してもよい。尚、一方向にのみ回転駆動されるものの場合、組は必要ない。よって、入力側支持面、出力側支持面、及びダンパ部を1つずつとしてもよい。
・上記実施の形態では、曲面25cを円弧形状としたが、軸方向から見て凹状であれば他の曲面(例えば、楕円の一部分の形状)に変更してもよい。
・上記実施の形態では、パワーウインド装置用のモータ装置に具体化したが、他の装置用のモータ装置に具体化してもよい。又、モータ装置以外でも、回転駆動される入力側回転体の回転力をゴム体(ダンパ部)を介して伝達して出力側回転体を回転させる回転駆動力の伝達構造を備えていればよく、他の装置に具体化してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2に記載の回転駆動力の伝達構造において、前記入力側支持面、前記出力側支持面、及び前記ゴム体は、周方向に複数設けられ、前記ゴム体は、その径方向内側端部で連結部にて環状に連結されたことを特徴とする回転駆動力の伝達構造。このようにすると、入力側回転体の回転時に出力側回転体に急激な負荷がかかった場合等、入力側回転体と出力側回転体との衝撃を複数のゴム体にて周方向にバランス良く抑えることができる。しかも、請求項2に記載の効果を得ながら、複数設けられるゴム体を1つの部材(ゴムダンパ)とすることができ、部品点数が低減され、ひいては組み付けコスト等を低減することができる。
(ロ)回転駆動される入力側回転体に設けられた入力側支持面と、前記入力側回転体と同軸中心で回転可能に設けられる出力側回転体に設けられた出力側支持面との周方向の間に介在され、前記入力側回転体の回転に基づく前記入力側支持面の回転力を、前記出力側支持面に伝達して前記出力側回転体を回転させるためのゴム体を備えたゴムダンパであって、前記ゴム体の周方向端部における径方向端部に、軸方向から見て凹状の曲面を形成したことを特徴とするゴムダンパ。このようなゴムダンパを用いると、例えば、入力側回転体の回転時に出力側回転体に急激な負荷がかかった場合等、入力側回転体と出力側回転体との衝撃がゴム体にて抑えられる。しかも、ゴム体の周方向端部における径方向端部には、軸方向から見て凹状の曲面が形成される。よって、ゴム体と出力側支持面又は入力側支持面との当接面積を大幅に小さくすることなく、ゴム体の圧縮時に、ゴム体が、ゴム体の径方向の移動を規制する外周壁面又は内周壁面と、出力側支持面又は入力側支持面を備えた凸部との間に噛み込まれることを従来技術に比べて低減することができる。
本実施の形態におけるモータ装置の要部分解斜視図。 本実施の形態におけるゴムダンパの平面図。 本実施の形態における回転駆動力の伝達構造を説明するための説明図。 本実施の形態における回転駆動力の伝達構造を説明するための説明図。 従来技術における回転駆動力の伝達構造を説明するための説明図。 従来技術における回転駆動力の伝達構造を説明するための説明図。
符号の説明
10…モータ本体、13…ウォームホイール(入力側回転体)、15…出力板(出力側回転体)、23a…入力側支持面、25…ダンパ部(ゴム体)、25b…外側角部(ゴム体の周方向端部における径方向(外側)端部)、25c…曲面、29a…出力側支持面。

Claims (3)

  1. 回転駆動される入力側回転体に対して同軸中心で回転可能に出力側回転体が設けられ、前記入力側回転体に設けられた入力側支持面と、前記出力側回転体に設けられた出力側支持面との周方向の間にゴム体を介在させ、前記入力側回転体の回転に基づく前記入力側支持面の回転力を、前記ゴム体を介して前記出力側支持面に伝達して前記出力側回転体を回転させる回転駆動力の伝達構造であって、
    前記ゴム体の周方向端部における径方向端部に、軸方向から見て凹状の曲面を形成したことを特徴とする回転駆動力の伝達構造。
  2. 請求項1に記載の回転駆動力の伝達構造において、
    前記曲面を、前記ゴム体の径方向外側端部に形成したことを特徴とする回転駆動力の伝達構造。
  3. 請求項1又は2に記載の回転駆動力の伝達構造と、前記入力側回転体を回転駆動するモータ本体とを備えたことを特徴とするモータ装置。
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