JP2005082896A - 経糸巻取装置における巻取ビームのロットコード付与方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経糸巻取利用のビームに人手を煩わすことなく正確なロットコードを付与することにある。
【解決手段】 巻取ビームのロットコード付与方法は、新たなロット生産の開始時に、そのロットを表す親コードを入力すると共に、そのロット生産における経糸巻取用ビームの順番を表す計数値を初期値に戻すロット開始設定をし、ロット開始設定以降におけるビームの装着操作又は取り外し操作が行われたことにより、計数値を1つ増加させ、ビームへの経糸の巻取長さと、調整運転期間に対応して定められた閾値とを比較し、巻取長さが閾値に達した時点以降に、親コードと計数値に対応する子コードとを組み合わせたコードをロットコードとして確定してそのビームに付与することを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、経糸巻取装置おいて巻取ビームにロットコードを付与する方法に関する。
製織に用いられる経糸は、経糸準備段階において各種の処理を行われる。この経糸準備段階においては、製織に用いる経糸ビームが次々に生産される。これらの経糸ビームは、複数の経糸をこれらがシート状に並べられた経糸シートの形で繰り出すことが可能に巻き付けている。
製織に用いる経糸を準備する経糸準備機の1つとして、生産ロットに応じて供給される複数の経糸を所定の長さにビームに巻き取って、複数のビームを連続的に生産する経糸巻取装置がある。
そのような経糸巻取装置の例として、以下のようなものがある。
複数のクリールから引き出した複数の経糸をシート状に並べて経糸シートとしてセクショナルビームに巻き取る装置。
1以上のセクショナルビームから引き出した経糸シートに糊付を行ってその経糸シートを製織に用いる経糸ビーム又は他のセクショナルビームに巻き取る装置。
1以上のクリールから引き出した複数の経糸をシート状に並べて経糸シートに糊付を行ってその経糸シートを製織に用いる経糸ビーム又は他のセクショナルビームに巻き取る装置。
糊付の終了した経糸シートを複数のセクショナルビームから引き出して合体させた新たな経糸シートを製織に用いる経糸ビームに巻き返す装置。
経糸準備段階において最終的に生産される経糸ビーム又はその前段階のセクショナルビームには、巻き取った各経糸ビームにその生産ロットのコードを表すスタイルコードに対応した親コードと、その生産ロットにおける経糸ビームの生産順番を表す子コードとを合体させたロットコードが付与する。
このため、上記の経糸巻取装置においては、生産ロットに応じて供給される複数の経糸を所定の長さずつビームに巻き取ることにより複数のビームを次々に生産すると共に、巻き取った各ビームに上記親コードと子コードとを合体させたロットコードが自動的に付与される。
上記のようにロットコードを付与された経糸ビームを用いて製織する織布工場においては、多種多様な織物が製織されることがある。このため、経糸準備工場においては、生産するビーム毎にロットコードを付与し、ビームの生産時における品質、巻取時や糊付時における設定等の情報をロットコード毎に対応させて記録して、それらの情報等をビーム毎に管理している。
上記のように、経糸の欠点位置をビーム毎に管理する技術が特許文献1に記載されており、記録された経糸情報を製織段階において利用する技術が特許文献2に記載されている。
特開60−52645号公報 特開61−239054号公報
しかし、従来技術においては、作業者は、上記のような情報を経糸巻取後のビームの交換時にロットコードと共に管理コンピュータ又は記録媒体に書き込む(記憶又は記録する)操作を行う必要がある。
このため、従来技術では、所定の長さの経糸を巻き取った後に、作業者は、同じ生産ロットのビームの交換作業や、次の生産ロットの準備等を行う必要があるため、多忙である。その結果、従来技術では、そのような書き込み作業、特にロットコードの書き込み作業を作業者が失念することがある、という問題がある。
上記問題の解決策として、スタイル変更後のビームの装着を検出し、その回数を計数することにより、ロットコードを自動的に生成することが考えられる。しかし、ビームへの経糸の巻始める一方、調整運転を行う必要があり、その調整運転中のデータ設定態様や経糸の状況によっては糸切れや巻取張力不良(ひいては、巻き姿や巻硬度等の不良)を招く。
糸切れや巻取張力不良の状況によっては、さらに巻取運転を中止して、これまでの調整運転により巻かれた経糸を廃棄すべく現在のビームを新たなビームと交換し、経糸を新たなビームに巻始めることもある。このような場合、次回以降に巻き取られるロットコード(計数値)を修正すべきであるにもかかわらず、作業者はこの修正作業を失念することもある。
上記のように、ロットコードの更新又は修正を失念すると、誤ったロットコードをビームに付与するロットコード付与ミスとなり、織機で用いる経糸ビームを正しく管理することができない。
本発明の目的は、経糸を巻き取るビームに対する経糸の品質情報や巻取条件等の設定条件をビーム毎にロットコードと共に管理するに際し、経糸巻取利用のビームに人手を煩わすことなく正確なロットコードを付与することにある。
本発明に係る、経糸巻取装置における巻取ビームのロットコード付与方法は、新たなロット生産の開始時に、そのロットを表す親コードを入力すると共に、そのロット生産における経糸巻取用ビームの順番を表す計数値を初期値に戻すロット開始設定をし、ロット開始設定以降におけるビームの装着操作又は取り外し操作が行われたことにより、前記計数値を1つ増加させ、前記ビームへの経糸の巻取長さと、調整運転期間に対応して定められた閾値とを比較し、前記巻取長さが前記閾値に達した時点以降に、前記親コードと前記計数値に対応する子コードとを組み合わせたコードをロットコードとして確定してそのビームに付与することを含む。
巻取ビームの生産の際にビームの装着及び取り外しのいずれか一方の操作が行われるたびにその操作回数が計数され、しかも所定長さの経糸が巻取ビームに巻き取られたことにより正確なビームの生産数が得られ、これによりロットコードが正確に確定されてその巻取ビームに付与される。
ロットコード付与方法は、さらに、ビームの取り外し操作時に、前記巻取長さと前記閾値とを比較し、前記巻取長さが前記閾値に達していないとき、前記計数値を1つ減少させることを含むことができる。そのようにすれば、調整運転中に重大な事故が発生して、閾値に満たない巻取長さのビームが発生し、そのビームを廃棄する必要が生じても、計数値が自動的に減少されるから、次回に経糸を正常に巻き取った経糸にコード飛びのない正確なロットコードが付与される。
前記ロット開始設定は、前記新たなロット生産の開始にともなって、前記ビームの装着及び取り外しのいずれかの操作後に前記ロット開始設定が行われたとき、前記初期値の1を加えた値を前記計数値に新たな初期値として設定することを含むことができる。そのようにすれば、スタイル変更時に、ロット開始設定とビーム装着操作の順番とが前後逆に行われても、ロットコードが正確に確定される。
ロットコード付与方法は、さらに、前記ビームの計数値に応じて異なる値の前記閾値を設定してもよい。2番目以降のビームに対する閾値は、1番目のビームに対する閾値よりも小さい値とすることができる。そのようにすれば、2番目以降のビームの調整運転期間が1番目のビームのそれより短くて済み、したがってロットコードがより適切に確定される。
しかし、前記閾値として、前記ロット生産におけるビームの順番に関係しない同じ値を用いてもよい。
前記親コード、前記子コード及び前記ロットコードは、数字、文字、記号及びそれらの組み合わせのグループから選択することができる。
図1を参照するに、経糸巻取装置10は、クリール12に備えられた複数の給糸体14に個々に巻かれている複数の経糸26を経糸毎に備えられたテンサー18を経由して引き出し、引き出した経糸26を一対のガイドローラ20によりシート状に並べ、それらの経糸26をテイクアップローラ22と一対のプレスローラ24とにより経糸シート26の形で送り出す。
経糸シート26は、これに作用する張力を検出するテンションローラ28を介して巻取ビーム30に巻き取られる。巻取ビーム30は、図示しない連結機構を介して駆動モータに連結されていると共に、図示しないフレームに回転可能に支持されている。
支持アーム32は、その他端部において水平方向へ伸びる軸線の周りに角度的回転可能に装置フレーム(図示せず)に支持されている。支持アーム32は、制御装置34により制御される駆動シリンダ36により、経糸シート26を巻き取るための上昇位置と、支持アーム32に対する巻取ビーム30の着脱を行うための下降位置とに駆動される。
テイクアップローラ22は、制御装置34により制御される補助モータ38により回転駆動される。補助モータ38として、直流モータのようなトルクモータが用いられる。
巻取ビーム31は、巻取モータ40により歯車42及び44を介して、回転駆動される。巻取モータ40として、サーボモータやインダクションモータのような電動機が用いられる。
テンションローラ28は、経糸シート26の移動にともなって回転される従動ローラである。経糸シート26に付与された張力は、テンションローラ28の作用力を検出する張力検出器46により検出されて、制御装置34に供給される。テンションローラ28の回転量は、パルスジェネレータのような回転量検出器48により検出されて、制御装置34に供給される。
補助モータ38は、後に説明するように、経糸シート26を所定の巻取張力で巻き取るように、制御される。巻取モータ40は、経糸シート26の巻取速度(経糸走行速度)が所定の値になるように、制御装置34により速度制御される。
経糸巻取装置10に対する巻取ビーム30の着脱を選択的に設定する選択スイッチ50と、巻取装置10の運転を指令する運転指令スイッチ52と、各種の情報を設定する設定器54とが付設されている。
選択スイッチ50は、巻取ビーム30の取り外しを指令する取り外し接点と、巻取ビーム30の装着を指令する装着接点とを備えた切り換えスイッチである。運転スイッチ52は、押下されたことにより運転指令を発生する押しボタンスイッチである。
選択スイッチ50の取り外し接点が選択されると、支持アーム32が上昇位置から下降され、これにより支持アーム32に支持されている巻取ビーム30を取り外すことができる。新たな巻取ビーム30は、支持アーム32が下降された状態において、支持アーム32に載置される。
選択スイッチ50の装着接点が選択されると、支持アーム32が上昇される。これにより、支持アーム32に載置された巻取ビーム30が経糸シート26を巻き取ることができる位置に設定される。
設定器54は、テンキーやキーボードのような図示しない入力器と、入力器を介して入力された情報を目視可能に表示する図示しない表示器とを備えている。設定器54により設定される情報は、以下のものを含む。それらの情報は、ロット生産に先立って、予め設定される。
経糸シート26に付与する巻取張力(トルク)、経糸シート26の巻取速度(走行速度)等の巻取条件。
ロット開始条件(ロット親コード、スタイルコード)、ロット終了条件、等の操作条件。
ビームの計数値の初期値、調整運転期間におけるビーム毎の巻取長さ(閾値A)、ビーム毎の総巻取長さ(閾値B)。
設定器54の表示器に表示可能の情報は、上記に列記した設定上方のほか、経糸巻取装置10の停止原因、現在の巻取長さ、稼働率等の経糸巻取装置10の運転に関する情報、糸切れ回数、糸切れ本数等の異常情報を含む。
テイクアップローラ22は、テンサー18と共同して、巻取張力を経糸シート26に付与する。テイクアップローラ22は、例えば経糸走行方向と反対方向のトルクを経糸シート26に付与する。経糸シート26は、クリール12により経糸26に付与される張力よりも高い設定張力で巻き取られる。
補助モータ38は、トルクを発生して、テイクアップローラ22にされ、その結果テイクアップローラ22の周面と経糸シート26に対して上記トルクに対応する力を作用させる。しかし、設定トルクは、テイクアップローラ22と経糸シート26との間に滑りが生じない値とされる。このため、テイクアップローラ22ひいては補助モータ38は、トルクを発生するものの、経糸走行方向に回転される。
給糸体14に巻かれている経糸の消費等により、経糸26の引き出し張力が変動し、それにより巻取張力が変化することがある。これを防止するために、モータ38は、張力検出器46で検出される張力が所定の値になるように、制御される。
制御装置34は、モータ38及び40の回転駆動制御のような経糸巻取装置10の運転制御、支持アーム32の駆動制御(巻取ビームの装着/取り外し制御)、巻取ビーム32に対するロットコードの生成及び付与、巻取中の経糸26の品質情報の記録、管理コンピュータ56に対する各種情報の送受信等を行う。
スタイルコード、親コード、子コード及びロットコードは、数字、文字、記号(印)及びそれらの組み合わせのグループから選択されて、対応するコードや順番を表す。
次に、図2〜図5を参照して、経糸巻取装置10の動作を説明する。
図2を参照するに、各種の条件や情報等を設定器54に設定するロット生産開始設定がロット生産の開始の前に作業者により行われる(ステップ101)。このロット開始設定は、図3を参照して後に説明する。
次いで、選択スイッチ52をビームの装着に選択し、新たな巻取ビーム30を支持アーム32に載置するビーム装着操作が作業者により行われる(ステップ102)。
制御装置34は、ビーム装着操作において、選択スイッチ52がビームの装着に選択されたことにより支持アーム32を下降させた状態で待機しており、新たなビーム30が支持アーム32に配置されて選択スイッチ50がビーム装着に切り換えられたことにより支持アーム32を上昇させる。
またビーム装着操作において、制御装置34は、そのロット生産におけるビームの計数値(巻取ビーム30の順番であり、子コードとして用いられる)に1を加算し、先の巻取捜査時におけるビーム品質情報等を消去する。
次いで、作業者が運転指令スイッチ52を操作したことにより運転指令が制御装置34に入力されると、制御装置34は、経糸シート26の巻取運転を開始する(ステップ103)。この巻取運転ステップ103は、図4を参照して後に説明する。
次いで、所定長さの経糸26が巻取ビーム30に巻き取られた結果、巻取装置が停止されたり、糸切れ等の理由により所定長巻き取られる前に運転が打ち切られたとき、ビーム取り外し操作が作業者により行われる(ステップ104)。このビーム取り外し操作ステップ104は、図5を参照して後に説明する。
次いで、制御装置34は、ロット生産が終了したか否かを判定する(ステップ105)。ロット生産が終了したか否かは、所定数の巻取ビーム30が生産されたか否かにより判定を行うことができる。このようなロット生産が終了した旨の判定は、自動的に行われるほか、作業者が所定の操作を実行したことにより、制御装置34が次の移ることもできる。
ステップ105における判定の結果、ロット生産が終了していないと、制御装置34は、ステップ102に戻る。これにより、ビーム装着操作を経て、次のビームへの経糸の巻取が開始される。
しかし、生産ロットが終了していると、ロットの終了設定が作業者により行われて(ステップ106)、ロット生産が終了する。
図3を参照するに、ロット生産開始設定ステップ101において、調整運転による巻取長さの閾値(A)、経糸ビーム30への総巻取長さの閾値(B)、巻取張力、巻取速度等の運転条件が作業者により設定され(ステップ201)、次いで、スタイルコード、ロット親コード及びビームの計数値の初期値ほほか、これからロット生産をするビームの総数などの設定が作業者により行われる(ステップ202)。ビームの計数値の初期値は、ゼロであってもよいし、1以上の値であってもよい。このような初期値は、ロット生産開始の都度に設定せずに、修正可能の値を自動的に設定してもよい。
運転条件及び各種のコードが設定されると、制御装置34は、空ビームが装着されているか否かを判定する(ステップ203)。これにより、空ビームの装着忘れによるカウントミスが防止される。
ステップ203における判定の結果、空ビームが装着されていないと、制御装置34は、その旨を設定器54の表示器に表示した後、図2のステップ102に移行する。
しかし、空ビームが装着されていると、制御装置34は、ビームの計数値に1を加算すると共に、ビーム品質情報を消去する(ステップ204)。これにより、現在のビームの子コードが更新される。その後、制御装置34は図2の巻取運転ステップステップ103に移行する。
図4を参照するに、巻取運転ステップ103において、制御装置34は、先ず、経糸シート26の巻取運転を開始する(ステップ301)。この巻取運転ステップ301において、制御装置34は、運転の開始のみならず、回転量検出器48からの回転量信号を基に、巻取長さの測定をも開始する。
次いで、制御装置34は、経糸巻取装置10の運転を停止させるべき停止原因が発生したか否かを判定する(ステップ302)。
停止原因が発生していないとき、制御装置34は、次のステップに進み、巻取長さが調整運転時の閾値Aを超えたか否かを判定する(ステップ303)。これにより、経糸シートが巻取ビームに正常に巻き取られることが確認される。
ステップ302における判定の結果、超えていないと、制御装置34はステップ302に戻る。このようにして制御装置34は、巻取運転が行われている間、、ステップ302からステップ303 までの処理を周期的に実行することによ
り、停台原因の発生、巻取長さの監視を繰り返し実行する。
しかし、超えていると、制御装置34は、設定されたロット親コードと、計数したビーム計数値とを組み合わせて、ロットコードを確定して記憶すると共に、ロットコード確定フラグをオンにする(ステップ304)。これにより、現在のビームのロットコードが確定される。
次いで、制御装置34は、所定長さBの経糸シート26が巻き取られたか否かを判定する(ステップ305)。これにより、所定長さBの経糸が巻取ビームに巻き取られることを確実にする。
巻取長さが閾値Bに達していないと、制御装置34はステップ302に戻る。このようにして制御装置34は、巻取った経糸シートの長さが閾値Aを超えた後も、巻取運転が行われている間、ステップ302からステップ305までの処理を周期的に実行することにより、停台原因の発生、巻取長さの監視を繰り返し実行する。
巻取長さが閾値Bに達していると、制御装置34は、巻取モータ40を停止させ、巻取装置を停止状態にさせる一方、巻取長さの計数を停止し(ステップ306)、巻取長さ、糸切れ位置、糸切れになった経糸数、巻取停止回数等のビーム情報を記憶する(ステップ307)。これにより、確定済みのロットコードが現在のビームに付与される。その後、制御装置34は図2のステップ104に移行する。
これに対し、ステップ302における判定の結果、停止原因の発生を検出すると、制御装置34は、巻取を停止し、その旨を設定器54の表示器等により報知し、停止回数を停止原因に対応して+1計数する(ステップ308)。運転が停止されると、停止原因の修復が作業者により行われる(ステップ309)。
次いで、作業者は、糸切れの回数、糸切れになった経糸数等を基に、巻取運転を打ち切りにすべきか否かを判定する(ステップ310)。これにより、巻取不良のビームが選別される。
作業者は、打ち切りにすべきであると判断すれば、設定器54にその旨の上方を入力。これにより、制御装置34は、そのビームを廃棄すべくステップ307に移行する。
作業者は、打ち切りにすべきでないと判断すれば、運転再開ボタンを押下する。これにより、巻取装置の運転が再開される(ステップ311)。その後、制御装置34はステップ302に戻る。
上記のようにして制御装置34は、停台原因が発生した後も、ステップ308からステップ311を実行することにより、巻取運転を再開することができ、その後も、上記した停台原因の発生、巻取長さの監視を繰り返し実行することにより、上記した糸切れの修復等を行いながら、ビームの経糸巻取長さが閾値Bに達するまで、巻取運転が継続されることになる。
このようにして停止した巻取装置に対し、作業者が選択スイッチ52を介してビーム取り外し操作が行われことにより、制御装置34は、図2の示すステップ104を実行する。これについてより詳しくは、図5を参照するに、ビーム取り外しステップ104において、制御装置34は、先ず、ロットコード確定フラグがオンであるか否かを判定する(ステップ401)。
先の巻取運転において、巻取長さが閾値Bに達して停止(いわゆる定尺停止)していれば、ロットコード確定フラグがONにされている。
ステップ401における判定の結果、オンであると、制御装置34は、確定したロットコード、ステップ307で記憶したビームの品質情報等を管理コンピュータ56に送信し(ステップ402)、ロット確定フラグをオフにし(ステップ403)、作業者によるビーム30の取り外しのために支持アーム32を下降させる(ステップ404)。
品質情報等の送信ステップ402において、図2のロット生産開始ステップ101において設定された各種の条件及び設定値等をも管理コンピュータ56に送信してもよい。
ステップ404の後、制御装置34は、図1のステップ105に移行する。
これに対し、先の巻取運転において、巻取長さが閾値Aに達しない状態で停止していれば、運転の打ち切りによるものであり、ロットコード確定フラグはOFFのままである。このため
ステップ401における判定の結果、ロットコード確定フラグがオフであると、制御装置34は、ビームの計数値から1を減算する(ステップ405)。これにより、ビーム計数値が正しい値に戻される。
次いで、制御装置34はそのビームを廃棄することを管理コンピュータ56に送信する(ステップ506)。その後、制御装置34はステップ404に移行する。
上記のように、巻取ビームの生産の際にビームの装着操作が行われるたびにその操作回数が計数され、しかも所定長さの経糸が巻取ビームに巻き取られたことによりロットコードが確定されてその巻取ビームに付与され、その結果正確なビームの生産数が得られる。
このような巻取装置では、人手を必要とする作業が、ビームの取り外しや装着に集中することになる。この結果、あるロット生産終了後から次のロットの生産を開始するまでの間の作業について、ロット生産開始ステップの処理と、先のロットのビーム取り外しや装着操作の処理ステップが前後逆になることも少なくない。
そのような場合、制御装置34は、以下図6に示すステップで処理が行われることになるが、本発明によれば、ビームの生産数を正確にカウントすることができる。
ロット生産開始ステップ101の実行前に、ビーム装着操作ステップ102が実行されたときは、図6に示すステップを実行するようにしてもよい。
図6を参照するに、先ず、図2のビーム取り外し操作ステップ104と同じステップ501が作業者及び制御装置34により実行され、図2のビーム装着操作ステップ102と同じステップ502が作業者及び制御装置34により実行される。
この結果、ステップ501の実行により、図5に示されるステップ401からステップ4044までの工程が実行される結果、先のビーム生産時の情報が管理コンピュータ56に送信される一方、確定フラグがオフにされて次のロットの生産が可能にされ、このような状態でステップ502が実行されて、空のビーム30が装着される。
次いで、図2のビームロット生産終了ステップ106と同じステップ503が作業者及び制御装置34により実行され、図2のロット生産開始設定ステップ101と同じステップ504が作業者及び制御装置34により実行される。
この結果、ステップ503が実行され、次いでステップ504が実行されると、図3に示されるステップ201からステップ204までの工程が実行される結果、ビームの計数値は、正しい初期値1よりも+1多い2になってしまうが、手順が逆に行われたことに対応して、巻取運転が開始されるまでの間に行われる図示しない計数値修正処理(つまり計数値を−1する補正処理)を実行することにより、正しい初期値1にすることができる。
その後、制御装置34は図2の巻取運転ステップ103に移行する。
図4のステップ303又は305において、巻取長さが閾値A又はBに達したか否かを判定する代わりに、巻取時間が所定の閾値に達したか否かを判定するようにしてもよい。また、空ビームを装着するたびにビーム計数値に1を加算する代わりに、満杯のビームを取り外したびにビーム計数値に1を加算してもよい。
また、上記した実施例では、ロット番号を確定するための巻取長さの監視処理(つまり閾値Aとの比較処理)を、巻取装置が運転されている間に周期的に実行する例を示したが、必ずしも運転中である必要はなく、例えば、停台原因等が発生して巻取装置が停止したとき、又はビーム取り外し操作時に行うようにしてビームのロットコードを確定することもできる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係る巻取ビームのロットコード付与方法を実行する経糸巻取装置の一実施例を示す図である。 図1に示す経糸巻取装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図2におけるステップ101の詳細を示すフローチャートである。 図2におけるステップ102の詳細を示すフローチャートである。 図2におけるステップ103の詳細を示すフローチャートである。 図2におけるステップ104の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
10 巻取装置
12 クリール
14 給糸体
16 経糸
18 テンサー
20 ガイドローラ
22 テイクアップローラ
24 プレスローラ
26 経糸シート
28 テンションローラ
30 巻取ビーム
32 支持アーム
36 駆動シリンダ
38 補助モータ
40巻取モータ
42,44 歯車
46 張力検出器
48 回転量検出器
50 選択スイッチ
52 運転指令スイッチ

Claims (6)

  1. 新たなロット生産の開始時に、そのロットを表す親コードを入力すると共に、そのロット生産における経糸巻取用ビームの順番を表す計数値を初期値に戻すロット開始設定をし、
    ロット開始設定以降におけるビームの装着操作又は取り外し操作が行われたことにより、前記計数値を1つ増加させ、
    前記ビームへの経糸の巻取長さと、調整運転期間に対応して定められた閾値とを比較し、前記巻取長さが前記閾値に達した時点以降に、前記親コードと前記計数値に対応する子コードとを組み合わせたコードをロットコードとして確定してそのビームに付与することを含む、経糸巻取装置における巻取ビームのロットコード付与方法。
  2. さらに、ビームの取り外し操作時に、前記巻取長さと前記閾値とを比較し、前記巻取長さが前記閾値に達していないとき、前記計数値を1つ減少させることを含む、請求項1に記載のロットコード付与方法。
  3. 前記ロット開始設定は、前記新たなロット生産の開始にともなって、前記ビームの装着及び取り外しのいずれかの操作後に前記ロット開始設定が行われたとき、前記初期値の1を加えた値を前記計数値に新たな初期値として設定することを含む、請求項1から2のいずれか1項に記載のロットコード付与方法。
  4. さらに、前記ビームの計数値に応じて異なる値の前記閾値を設定することを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のロットコード付与方法。
  5. 前記閾値として、前記ロット生産におけるビームの順番に関係しない同じ値を用いる、請求項1から3のいずれか1項に記載のロットコード付与方法。
  6. 前記親コード、前記子コード及び前記ロットコードは、数字、文字、記号及びそれらの組み合わせのグループから選択される、請求項1から5のいずれか1項に記載のロットコード付与方法。
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