JP2005082326A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置筐体の胴内に位置する排紙空間の底面に、排紙口側が低くなるよう傾斜しその傾斜角度が変位点において異なるよう設けられた排紙トレイに、下向きに湾曲した用紙が排紙された場合であっても、排紙トレイに用紙をより良好に積載することができる画像形成装置を得る。
【解決手段】排紙空間17上に設けられた天面12に、ガイド部材13が取り付けられた無端ベルト15が排紙方向に沿って設けられ、排紙空間17に用紙Pが排紙されると排紙空間に突出するガイド部材13が用紙Pに係合して排紙速度と同速で移動する。排紙空間17底面の排紙トレイ10は頂点11においてその斜度が大きく変わり、用紙Pが頂点11上に達すると、ガイド部材13が加速されて用紙Pとの係合が解除され、用紙P先端は排紙トレイ10の緩斜面部に落下する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、装置筐体の胴内に排紙空間を有しその底面が排紙トレイとなっている画像形成装置であって、その排紙トレイが排紙口側に下向き傾斜され傾斜角度が異なるように変位点をもって傾斜面を形成された画像形成装置に関するものである。
近年では省スペース化の観点から、用紙の排紙を画像形成装置筐体側面から胴内に入り込んだ排紙空間に行うようにした、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置が種々提案されている。これらの排紙空間の底面は排紙された用紙が積載される排紙トレイとなっており、排紙された用紙が自然に排紙口側に寄せられるように、排紙トレイの排紙口側が低くなるようになだらかな傾斜をもっているのが一般的であり、更に積載された用紙を取り出しやすくするため、その斜度が排出方向上流側よりも下流側の方が緩やかに設定されているものが知られている。また、排紙空間底面に設けられた排紙トレイの上に更に排紙トレイを設け、ユーザの目的に合わせて用紙の排出先が切り換えられるようにしたものも知られている。
例えば、図13(a)を参照して、この従来例において提案された画像形成装置2は、装置本体4、スキャナ部44、胴内排紙トレイ46、給紙カセット50から構成され、装置本体4内の下部に備えられた給紙トレイ50から給紙コロ群52によって供給された用紙は、搬送コロ54によってレジストローラ対56に送られる。そして、スキャナ44からの画像データに対応して書き込みユニット58により感光体ドラム60上に作像されたトナー像とタイミングを合わせられてレジストローラ対56より転写部62ヘ搬送され、トナー像を転写される。未定着トナー像を載せた用紙は定着部64へと搬送され、定着後搬送コロ65によって排紙部66へ搬送される。排紙部66へ搬送された定着済みの用紙は、排紙ローラ48によって画像形成装置2の胴内に形成された標準排紙トレイとしての第1の排紙トレイ46に排紙されるか、あるいは排紙ローラ42によって第1の排紙トレイ46の上方に設けられたオプション排紙トレイとしての第2の排紙トレイ40に排紙される。搬送コロ65から排紙ローラ48又は排紙ローラ42への案内は、図示しない分岐爪によってなされる。
ここで、図においては搬送路切換手段45は、装置本体4の排紙ローラ48側と反対側の側面に備えられた後処理装置56(例えばステイプラ)へと用紙を搬送する中継搬送手段58の方向へ用紙を案内するよう切り換えられているが、排紙トレイ46へ排紙するよう排出先を切り換えた場合には、用紙は太線矢印の方向へと進む。排紙トレイ46は、排紙された用紙の端が排紙口側壁面に当接して揃えられるよう、排紙口側が低くなるようなだらかに傾斜しており、また積載された用紙を取り出しやすくするためその斜度は排出方向上流側よりも下流側の方が緩やかに設定されている。すなわち、排紙トレイ46の排紙方向上流側は下流側に比べて傾斜角度が大きい急斜面部となっており、また、排紙方向下流側は上流側に比べて傾斜角度が小さい緩斜面部となっており、変位点において急斜面部から緩斜面部へと変化する。(特許文献1)。
特開平10−324444号公報
しかしながら、特許文献1の提案においては、胴内排紙空間に設けられた排紙トレイは排出方向上流側においてその斜度が大きいため、用紙先端が下向きに湾曲した場合には、用紙先端が排紙方向上流側の急斜面部に激突して、用紙丸まりや排紙不良による紙詰まりをおこしていた。この問題に対する対策として、排紙口の形状を、中央部が両端部に比べやや上向きに湾曲するように形成し、この排紙口の形状に沿って用紙が排出されることにより、用紙中央部が予め上向きに湾曲するようにし、用紙先端が下向きに湾曲しないようにしたものが知られているが、調湿した用紙である場合や腰の弱い用紙である場合には、用紙先端が下向きに大きく湾曲するので、対策としては不充分であった。
つまり、排紙される用紙の下向きの湾曲度が小さい場合には図13(b)に示すように、用紙先端は排紙トレイ下流側の緩斜面部で接触し、用紙下面側と排紙トレイとによって形成される角度θはその角度が比較的小さくなり、用紙と排紙トレイとがほぼ平行になって用紙先端は排紙トレイ上を排紙方向に沿ってスムーズに移動し、用紙が整然と排紙トレイに積載されることとなるが、用紙が下向きに大きく湾曲している際には図13(c)に示すように、用紙の湾曲に加えて、用紙先端が排紙トレイ上流側の急斜面部で接触するので、用紙下面側と排紙トレイとによって形成される角度θはより大きくなり、用紙先端が排紙トレイに激しく衝突したり丸まったりすることになる。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、装置筐体の胴内に位置する排紙空間の底面に、排紙口側が低くなるよう傾斜しその傾斜角度が変位点において異なるよう設けられた排紙トレイに、下向きに湾曲した用紙が排紙された場合であっても、排紙トレイに用紙をより良好に積載することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、装置筐体の胴内に排紙空間を有する画像形成装置であって、
前記排紙空間の底部に設けられ排紙口側に下向き傾斜させ傾斜角度が異なるように変位点をもって傾斜面を形成した排紙トレイと、該排紙トレイに排紙空間を介して対面する天面より前記排紙空間に突出し、排紙途中の用紙先端に係合して前記用紙と前記排紙トレイとの間に距離を保つガイド部材とを備え、
前記傾斜面の前記変位点の上方付近に前記用紙の先端が達するまでは前記係合を保持し、該変位点に到達後に前記係合を解除する係合切り換え手段を有することを特徴とする画像形成装置を提案する。
このように、排紙される用紙をガイド部材に係合させて用紙と排紙トレイとの間に距離を保ち、用紙の先端が排紙トレイの変位点の上方付近まで達したときに、係合を解除して用紙先端が排紙トレイ上に落下するようにしたから、ガイド部材による係合保持がない場合に比べて用紙先端は排紙トレイ上のより傾斜角度の小さい部分で接触する事となり、より傾斜角度の大きい上流側で接触するのに比べて用紙先端と排紙トレイとが接触する際の衝撃力が弱まり、下向きに湾曲した用紙であっても従来に比べ良好に排紙トレイに積載することができる。
そして、本発明にかかる画像形成装置の前記ガイド部材は、前記用紙の排紙方向に沿って移動可能に設けられ、
前記係合切り換え手段は、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点上方付近に達した後に前記ガイド部材の移動速度を加速させる速度変更手段であるか、若しくは、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記ガイド部材の前記用紙との係合部分が前記用紙より離間する方向に前記ガイド部材を周回させる姿勢変更手段であることを特徴とする。
このように、用紙先端が変位点上方付近に達した後にガイド部材を加速若しくは周回させるようにしたから、用紙先端が変位点上方付近に達した後にガイド部材は用紙の端から離れ、係合を容易且つ確実に解除することができる。
そして、本発明にかかる画像形成装置の前記係合切り換え手段は、外周面上に前記ガイド部材が設けられ、排紙方向に沿って移動する無端ベルトであって、
前記無端ベルトは、前記ガイド部材と前記用紙が係合した後に移動を開始するよう設定された駆動制御手段を有することを特徴とする。
なお、前記無端ベルトの排紙方向下流側の周回端は、前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記ガイド部材の先端が前記用紙より離間できる位置に設けられるか、若しくは前記無端ベルトは、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達するまでは前記ガイド部材を前記用紙と係合させた状態で前記用紙と同速で移動し、達した後に移動速度を加速するよう設定された事を特徴とする。
このように構成することにより、用紙とガイド部材とを確実に係合させ、またその係合を確実に解除する係合切り換え手段が簡単な構成で実現できる。
また、本発明にかかる前記画像形成装置は、前記排紙トレイの上側に、その底面が前記天面となる第2の排紙トレイを備え、
前記無端ベルトの上面側は前記第2の排紙トレイ表面から突出せず、
前記ガイド部材は、前記無端ベルトに固定された回動軸を中心に回動自在に取り付けられたことを特徴とする。
このように、胴内排紙空間底面に設けられた排紙トレイの上に第2の排紙トレイを有する画像形成装置であっても、天面に設けた無端ベルトの上面側が第2の排紙トレイ表面から突出しないようにし、更に無端ベルトに取り付けるガイド部材を無端ベルトに対し回動自在としたことから、ガイド部材は無端ベルトにぶら下がる状態となり、第2の排紙トレイ表面からガイド部材が突出することもない。すなわち、第2の排紙トレイに影響を与えることなく、係合切り換え手段を設けることができる。
更に、本発明にかかる画像形成装置は、排紙された後処理するための用紙を積載する後処理用積載トレイと、積載された前記用紙の幅方向両端を整える用紙整合手段と、前記用紙を所定枚まとめた用紙束を後処理する後処理部と、後処理後の用紙束が搬送される排紙方向下流側の用紙束積載トレイとを有する後処理装置を備え、
前記後処理用積載トレイはその底面が前記天面となるよう前記排紙トレイの上側に位置し、前記無端ベルトの上面は前記後処理用積載トレイの排紙方向に沿って設けられた事を特徴とする。
なお、この場合は、前記後処理装置が使用される際には前記無端ベルトの上面が前記用紙束の搬送方向へ移動し、前記排紙空間に前記用紙が排出される際には前記無端ベルトの下面が前記用紙の排出方向へ移動するよう設定されたベルト駆動制御手段を有することが好ましい。
このように、後処理装置をも有する画像形成装置の場合において、後処理するための用紙が積載される用紙積載部を胴内排紙空間底面の排紙トレイの上側に設け、胴内排紙空間に排紙される用紙に係合するガイド部材及びその駆動系と、用紙積載部上の用紙束を搬送するガイド部材及びその駆動系とを共用するようにしたから、胴内排紙空間底面の排紙トレイに用紙を良好に積載でき且つ後処理済みの用紙束を用紙束用排紙トレイへ搬送する画像形成装置を少ない部品数で実現することができる。
そして、本発明にかかる前記画像形成装置の前記ガイド部材は、前記用紙の排紙口から前記変位点までの距離以上の間隔を置いて2以上設けられたことを特徴とする。
このようにすることにより、排紙される用紙と係合するガイド部材とは異なるガイド部材が次に排紙される用紙に係合することとなるので、係合解除した後のガイド部材が次に排紙される用紙に係合するために排紙口付近まで移動する必要がなく、順次排紙される用紙にガイド部材をよりスムーズに係合させることができる。
また、本発明にかかる画像形成装置の前記無端ベルトは、個別に駆動制御される2以上の無端ベルト束として構成され、
1の前記無端ベルトの前記ガイド部材が前記用紙に係合している間に、他の前記無端ベルトの前記ガイド部材が次に排出される前記用紙を係合可能な位置に移動するよう設定されたことを特徴とする。
このように、ガイド部材が取り付けられる無端ベルトを2以上設け、複数のガイド部材を別途駆動できるようにし、1のガイド部材が排紙中の用紙に係合している間に他のガイド部材が次に排紙される用紙に係合可能な位置に移動するようにしたから、順次排紙される用紙に対しガイド部材を更にスムーズに係合させることができる。
そして、本発明にかかる画像形成装置の前記ガイド部材は、前記天面の前記排紙方向幅方向両側に設けられるとともに該幅方向に可動に設けられ、
前記係合切り換え手段は、前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記両ガイド部材を離間する方向に移動又は周回させる位置変更手段であることを特徴とする。
このように、ガイド部材を排紙方向に対し幅方向両側に設け、用紙先端が変位点の上方付近に達した後に両ガイド部材を離間する方向に移動又は周回させるようにしたから、係合を容易且つ確実に解除することができる。
以上記載のごとく本発明の画像形成装置は、装置筐体の胴内に位置する排紙空間の底面に、排紙口側が低くなるよう傾斜しその傾斜角度が変位点において異なるよう設けられた排紙トレイに、下向きに湾曲した用紙が排紙された場合であっても、変位点の上方付近に用紙の先端が達するまではガイド部材を用紙に係合させて用紙と排紙トレイとの間に距離を保ち、変位点に到達後に係合を解除して、用紙先端が排紙トレイ上の変位点を超えた位置に落下するようにしたから、排紙トレイに用紙をより良好に積載することができるという利点がある。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の第1の実施例の全体構造を示す概要図である。画像形成装置1は、その側面から胴内に入り込んだ排紙空間17を有しており、その底面は第1の排紙トレイ10となっている。第1の排紙トレイ10は、排紙方向(矢印で示す方向)上流側が下流側に比べて低くなるよう傾斜して設けられており、その傾斜の斜度は排紙方向上流側では大きく、急傾斜部10aとなっており、一方下流側では斜度が小さくほぼ水平な緩傾斜部10bとなっている。すなわち、第1の排紙トレイ10の斜度は変位点を境に排紙方向上流側から下流側にかけて大きく変化しており、この変位点が排紙トレイ10における頂点11となっている。
第1の排紙トレイ10の上側には第2の排紙トレイ14が設けられており、画像形成済みの用紙は第1の排紙トレイ10又は第2の排紙トレイ14に選択的に排紙される。第2の排紙トレイ14の裏面側は第1の排紙トレイ10に対向する天面12となっている。天面12からは、排紙空間17に向ってガイド部材13が突出している。
ここで、画像形成装置1において印刷指示がなされると、給紙カセット20に積載された用紙はピックアップローラ21、給紙ローラ22を経てレジストローラ23で一旦保持され、感光体ドラム24a上に作像されたトナー像とタイミングを合わせられてレジストローラ23より画像形成部24ヘ搬送され、トナー像を転写される。その後用紙は定着部25へと搬送され、排紙ローラ26aによって第1の排紙トレイ10に排紙されるか、あるいは排紙ローラ26bによって第2の排紙トレイ14に排紙される。なお、定着部25から排紙ローラ26a、排紙ローラ26bへの間に設けられた用紙搬送路の分岐点には、図示しない分岐爪が設けられ、第1の排紙トレイ10又は第2の排紙トレイ14への排紙方向の切り換えは、分岐爪の切り換えにより行われる。
いま、排紙先として第1の排紙トレイ10が選択されると、排紙ローラ26aより排紙される用紙は排紙空間17へと向って進み、その先端がガイド部材13に達する。
ここでガイド部材13の動作とその仕組みについて説明するため、図2(a)、(b)を参照して、天面12には、排紙方向に沿って無端ベルト15が設けられており、無端ベルト15の上面側は第2の排紙トレイ14の表面からは突出しないよう設けられている。図3に、ガイド部材13と、ガイド部材13を無端ベルト15に取りつけるための回動軸を示す。
ガイド部材13はその下端が排紙方向上流側に向って屈折して突起部13bを形成しており、その上端は回動軸16の軸中心線16aを中心として回動自在に取り付けられており、また、無端ベルト15の上面側から下面側までの長さより僅かに長い腕部13aを有している。回動軸16の周面の一部は、無端ベルト15に固定される平面状の固定面16bとなっており、この回動軸16の固定面16bを無端ベルト15に固定して取りつけることにより、ガイド部材13は無端ベルト15に対し、ぶら下がった状態で取りつけられることとなる。
第1の排紙トレイ10に排紙される用紙Pは一定速度で排紙され、図示しない排紙口付近に備えられた用紙Pを検知する接触スイッチ等の用紙検知手段により用紙Pの排出開始が検知されると、その検知信号は画像形成装置1の本体に備えられた図示しない制御部に送られ、制御部はその信号を受けた時点から経過した時間に基づいて、無端ベルト15を駆動制御する。用紙Pの先端が排紙方向上流側で待機しているガイド部材13に達すると、用紙Pの先端がガイド部材13の下端の突起部13bに載せられた状態となり、制御部によって無端ベルト15はその下面側が排紙速度と同じ速度で排紙方向に移動するよう、矢印方向に駆動される。これにより、ガイド部材13はその下端に用紙Pを載せたまま、用紙Pと同速で移動し、用紙Pはガイド部材13と係合した状態で、第1の排紙トレイ10と接触しないまま排紙される。
そしてそのまま用紙Pが排紙されると、用紙Pの先端が頂点11上の位置に達する。排紙速度は一定であるため、用紙Pの排出開始から用紙Pの先端が頂点11上の位置に達するまでの時間は一定であり、用紙Pの排出開始からこの一定時間が経過すると、制御部は無端ベルト15の駆動速度を上げ、これに伴いガイド部材13の移動速度も加速される。すなわち、無端ベルト15と無端ベルト15を駆動制御する制御部はガイド部材13の速度変更手段として作用する。これにより、用紙Pよりもガイド部材13が排紙方向に速く進むので、用紙Pの先端はガイド部材13から離れて、第1の排紙トレイ10へと落下する。この時点で、用紙Pの先端は頂点11を超えているので、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の緩傾斜部10bに接触する事となり、用紙Pが例え下向きに強く湾曲した用紙であっても、用紙Pと第1の排紙トレイ10との接点における、用紙Pと緩傾斜部10bの上流側とによって形成される角度は比較的小さく保たれ、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の面上をそのまま進み、第1の排紙トレイ10上に良好に載置される。
なお、図4(a)、(b)に示すように、無端ベルト15が更に矢印方向に駆動され続けると、それに伴い回動軸16が無端ベルト15の上側に位置するようになり、ガイド部材13は無端ベルト15の上側からぶら下がった状態で、第1の排紙トレイ10の上流側へと搬送され、次に排紙される用紙に係合可能な位置で待機させられる。
このガイド部材13を、無端ベルト15に2つ取りつけた構成を図5に示す。図5(a)は、2つのガイド部材13が取りつけられた無端ベルト15の斜視図である。図5(a)を参照して、2つのガイド部材13はその腕部13aが互いに左右対称となる位置に備えており、その腕部13aが互いにぶつかることがないよう、無端ベルト15を挟んで互いに反対側に位置するようにして無端ベルト15に取りつけられている。
図5(b)を参照して、2つのカーソルのうち一方を13A、他方を13Bとして、用紙Pに係合していた一方のガイド部材18Aが無端ベルト15の加速により用紙Pの排紙速度より速く移動してその係合が解除されると、ガイド部材13Aは無端ベルト15の下流側の折り返し位置付近に到達した段階で、ガイド部材13Aの反対側に設けられたガイド部材13Bは無端ベルト15の上流側の折り返し位置に到達しているため、その突起部13bが次に排紙される用紙の先端に係合できる位置にすぐに移動することができる。なお、両ガイド部材18A、13Bの間隔、すなわち無端ベルト15の上流側の折り返し位置から下流側の折り返し位置までの距離は、排紙空間17へ排紙する排紙口11aから頂点11までの距離Lよりも広く開いており、一方のカーソルが用紙Pとの係合が解除された時点で次のカーソルが排紙口付近に到達する距離となっている。これにより、順次排紙される用紙にその突起部13bをスムーズに係合させることができる。更に、この場合、ガイド部材13(13A、13B)の高さは、無端ベルト15の上側からぶら下がった状態で、ガイド部材13の下端が次に排紙される用紙の先端に接触しない程度の高さに設定される。これにより、排紙される用紙Pが排紙方向上流側へ戻ってくるガイド部材13Bに接触してしまうということがない。
図5とは異なる構成であって、このガイド部材13が取り付けられた無端ベルト15を2つ設けた構成を図6に示す。
図6において、図示しない2本の無端ベルト15には、先に説明したガイド部材13と同様のガイド部材13C、13Dが図示しない回動軸16を介して別々に取りつけられており、制御部は夫々の無端ベルトを別々に駆動することにより、ガイド部材13C、13Dを個別に移動させることができる。ガイド部材13C、13Dは無端ベルト15に沿って天面12に設けられた開口部12a、12bから排紙空間17に向って突出しており、開口部12a、12bの排紙方向下流側端は、図1に示す頂点11よりも排紙方向下流側に位置している。
ここで、画像形成装置1から用紙Pの排紙が開始されると、ガイド部材13Dは図2(a)に示すように用紙Pと係合しながら用紙Pの排紙速度と同じ速度で移動し、用紙Pの先端が頂点11上に達するとガイド部材13Dは加速されて、用紙Pとガイド部材13Dとの係合が解除されて用紙Pの先端は落下することになる。一方、ガイド部材13Dが用紙Pと係合している間、ガイド部材13Cは図4(a)に示すように、無端ベルト15の上側からぶら下がって排紙方向上流側へと移動する。そして、ガイド部材13Cが無端ベルト15の上流側端まで達すると、制御部はガイド部材13Cが取り付けられた無端ベルト15の駆動を停止し、ガイド部材13Cは次の排紙が始まるまでその位置で待機させられる。そして次の排紙が開始されると、制御部はガイド部材13Cが取り付けられた無端ベルト15の駆動を再開し、ガイド部材13Cは無端ベルト15の動きに伴って無端ベルト15の下側からぶら下がった状態となり、開口部12aの上流側端から排紙空間17に向って突出する。これにより、次に排紙される用紙に、既に待機していたガイド部材13Cをスムーズに係合させることができる。
この際、ガイド部材13(13C、13D)の高さは、図4(a)に示すように無端ベルト15の上側からぶら下がった状態で、ガイド部材13の下端が次に排紙される用紙の先端に接触しない程度の高さに設定される。これにより、図6に示すように、排紙される用紙Pが排紙方向上流側へ戻ってくるガイド部材13Cに接触してしまうということがない。
本発明にかかる画像形成装置の第2の実施例について、図7、図8を用いて説明する。なお、先の実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付す。
本実施例にかかる画像形成装置は、図1に示す画像形成装置1と同様に、その側面から胴内に入り込んだ排紙空間17を有しており、その底面は第1の排紙トレイ10となっている。第1の排紙トレイ10は、排紙方向(矢印で示す方向)上流側が下流側に比べて低くなるよう傾斜して設けられており、その傾斜の斜度は排紙方向上流側では大きく、急傾斜部10aとなっており、一方下流側では斜度が小さくほぼ水平な緩傾斜部10bとなっている。すなわち、第1の排紙トレイ10の斜度は変位点を境に排紙方向上流側から下流側にかけて大きく変化しており、この変位点が排紙トレイ10における頂点11となっている。第1の排紙トレイ10の上側には第2の排紙トレイ14が設けられており、画像形成済みの用紙は第1の排紙トレイ10又は第2の排紙トレイ14に選択的に排紙される。第2の排紙トレイ14の裏面側は第1の排紙トレイ10に対向する天面12となっている。なお、本実施例にかかる画像形成装置において成される画像形成処理の流れは実施例1と同様である。
図7に、天面12を斜め下側から見た概要図を示す。天面12には排紙方向に沿って開口部12cが形成されており、開口部12cの上には図7において図示しない無端ベルト15が設けられている。無端ベルト15にはガイド部材18が、その根本が無端ベルト15の外周面上に固定された状態で取り付けられており、画像形成装置に備えられた図示しない制御部により無端ベルト15が駆動されて、無端ベルト15のガイド部材18の取り付け位置が下側に来ると、図7に示すように、排紙空間17に向ってガイド部材18がその頭部を下側にして開口部12cから突出する。ガイド部材18の頭部は、この状態で排紙方向上流側を向く突起部19を有している。
図8(a)を参照して、ガイド部材18は無端ベルト15上に等間隔で2つ設けられており、それぞれを18A、18Bとする。いま、ガイド部材18Bが無端ベルト15の下側に位置して、その頭部が排紙空間17に突出した状態となっている。第1の排紙トレイ10に排紙される用紙Pは一定速度で排紙され、用紙Pの先端がガイド部材18Bに達すると、用紙Pの先端がガイド部材18Bの突起部19に載せられた状態となり、制御部によって無端ベルト15はその下面側が排紙速度と同じ速度で排紙方向に移動するよう、破線矢印方向に駆動される。これにより、ガイド部材18Bは突起部19に用紙Pを載せたまま、用紙Pと同速で移動し、用紙Pはガイド部材18Bと係合した状態で、第1の排紙トレイ10と接触しないまま排紙される。
ここで、無端ベルト15の下流側の折り返し位置は頂点11上よりわずかに下流側に存在するので、用紙Pの先端が頂点11上に達した後に、ガイド部材18Bは無端ベルト15の折り返しに伴って、その頭部が実線矢印で示すように弧を描きながら周回する(図8(b))。すなわち、頂点11上よりわずかに下流側で折り返す無端ベルト15と、無端ベルト15を駆動制御する制御部は、ガイド部材18の姿勢変更手段として作用する。そしてガイド部材18Bの周回に伴い、ガイド部材18Bの突起部19も同様に周回して用紙Pの先端から離れ、ガイド部材18Bと用紙Pとの係合が解除され、第1の排紙トレイ10へと落下する(図8(c))。この時点で、用紙Pの先端は頂点11を超えているので、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の緩傾斜部10bに接触する事となり、用紙Pが例え下向きに強く湾曲した用紙であっても、用紙Pと第1の排紙トレイ10との接点における、用紙Pと緩傾斜部10bの上流側とによって形成される角度は比較的小さく保たれ、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の面上をそのまま進み、第1の排紙トレイ10上に良好に載置される。
また、ガイド部材18Bが無端ベルト15の下流側の折り返し位置に到達して周回し、用紙Pと離れた段階で、ガイド部材18Bの反対側に設けられたガイド部材18Aは無端ベルト15の上流側の折り返し位置に到達しているため、その突起部19が次に排紙される用紙の先端に係合できる位置にすぐに移動することができる(図8(d))。なお、両カーソル18A、18Bの間隔、すなわち無端ベルト15の上流側の折り返し位置から下流側の折り返し位置までの距離は、排紙空間17へ排紙する図示しない排紙口から頂点11までの距離よりも広く開いており、一方のカーソルが用紙Pとの係合が解除された時点で次のカーソルが排紙口付近に到達する距離となっている。これにより、順次排紙される用紙にその突起部19をスムーズに係合させることができる。
なお、図8のように、無端ベルト15の上面と第2の排紙トレイ14表面との位置関係によって、ガイド部材18が無端ベルト15の上面に位置した際にガイド部材18が第2の排紙トレイ14の表面上から突出する場合には、第2の排紙トレイ14に排紙する際には両ガイド部材18A、18Bが図8(c)に示す位置に来るようにして、無端ベルト15の駆動を停止するものとする。
本発明にかかる画像形成装置の第3の実施例について、図9、図10を用いて説明する。なお、先の実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付す。
本実施例にかかる画像形成装置は、図1に示す画像形成装置1と同様に、その側面から胴内に入り込んだ排紙空間17を有しており、その底面は第1の排紙トレイ10となっている。第1の排紙トレイ10は、排紙方向(矢印で示す方向)上流側が下流側に比べて低くなるよう傾斜して設けられており、その傾斜の斜度は排紙方向上流側では大きく、急傾斜部10aとなっており、一方下流側では斜度が小さくほぼ水平な緩傾斜部10bとなっている。すなわち、第1の排紙トレイ10の斜度は変位点を境に排紙方向上流側から下流側にかけて大きく変化しており、この変位点が排紙トレイ10における頂点11となっている。第1の排紙トレイ10の上側には第2の排紙トレイ14が設けられており、画像形成済みの用紙は第1の排紙トレイ10又は第2の排紙トレイ14に選択的に排紙される。第2の排紙トレイ14の裏面側は第1の排紙トレイ10に対向する天面12となっている。なお、本実施例にかかる画像形成装置において成される画像形成処理の流れは実施例1と同様である。
図9に、天面12を斜め下側から見た概要図を示す。天面12には排紙方向幅方向に沿ってスライド溝32が設けられ、更にスライド溝32に沿って実線矢印方向に移動するガイド部材30が排紙方向幅方向両側に設けられている。ガイド部材30は、天面12に対峙する上板30aと、上板30aの排紙方向幅方向外側から延在して下方向に屈折し、排紙空間17に突出する中板30bと、中板30bの下方から延在して排紙方向幅方向内側に屈折する下板30cとからなる。そして、一方のガイド部材30には、投光部31aと受光部31bとからなる透過型光センサであるセンサ31が、第1の排紙トレイ10の頂点11上に位置するよう設けられている。例えば、投光部31aは上板30aの頂点11上に位置する箇所に、受光部31bは下板30cの頂点11上に位置する箇所に、それぞれ互いに対向するようにして設けられる。
ここで図10も参照して、いま、2つのガイド部材30の中板30b間の距離は、排出される用紙の幅より僅かに開いており、第1の排紙トレイ10に排紙される用紙Pの排紙が開始されると、用紙Pの先端がガイド部材30に達し、用紙Pの先端がガイド部材30の下板30cに載せられた状態となって、用紙Pは2つのガイド部材30と係合した状態で、第1の排紙トレイ10と接触しないまま排紙される(図10(a))。
2つのガイド部材30がこの位置で保たれたまま用紙Pの排紙が進むと、用紙Pの先端はセンサ31の位置に達する。センサ31の投光部31aからの光が用紙Pによって遮られ、受光部31bに届かなくなると、センサ31によって用紙Pが第1の排紙トレイ10の頂点11上に達したことが検出される(図10(b))。この検出信号を受けて、画像形成装置に備えられた図示しない制御部は2つのガイド部材30を、互いに離間する方向に移動させる。即ち、ガイド部材30はスライド溝32に沿って、排紙方向幅方向外側へ向って移動し、排紙方向幅方向に沿って設けられたスライド溝32と、ガイド部材30を駆動制御する制御部は、ガイド部材30の位置変更手段として作用する。これにより、ガイド部材30の下板30cが用紙Pの両端から離れ、ガイド部材30と用紙Pとの係合が解除され、用紙Pは第1の排紙トレイ10へと落下する(図10(c))。この時点で、用紙Pの先端は頂点11を超えているので、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の緩傾斜部10bに接触する事となり、用紙Pが例え下向きに強く湾曲した用紙であっても、用紙Pと第1の排紙トレイ10との接点における、用紙Pと緩傾斜部10bの上流側とによって形成される角度は比較的小さく保たれ、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の面上をそのまま進み、第1の排紙トレイ10上に良好に載置される。
本発明にかかる画像形成装置の第3の実施例について、図11、図12を用いて説明する。なお、先の実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付す。
本実施例にかかる画像形成装置は、図1に示す画像形成装置1とほぼ同様であり、その側面から胴内に入り込んだ排紙空間17を有しており、その底面は第1の排紙トレイ10となっている。第1の排紙トレイ10は、排紙方向(矢印で示す方向)上流側が下流側に比べて低くなるよう傾斜して設けられており、その傾斜の斜度は排紙方向上流側では大きく、急傾斜部10aとなっており、一方下流側では斜度が小さくほぼ水平な緩傾斜部10bとなっている。すなわち、第1の排紙トレイ10の斜度は変位点を境に排紙方向上流側から下流側にかけて大きく変化しており、この変位点が排紙トレイ10における頂点11となっている。
なお、本実施例における画像形成装置はステイプル処理などの後処理を行う後処理装置を有しており、第1の排紙トレイ10の上側には、第2の排紙トレイ14の代わりに、図11に示すように、後処理するための用紙が積載される用紙積載部28が設けられる。つまり、後処理されない画像形成済みの用紙は第1の排紙トレイ10に排紙され、後処理する用紙は第1の排紙トレイ10上側の用紙積載部28に排紙される。用紙積載部28の裏面側は第1の排紙トレイ10に対向する天面12となっている。なお、本実施例にかかる画像形成装置において成される画像形成処理の流れは実施例1と同様である。
ここで図12も参照すると、天面12と用紙積載部28との間には排紙方向に沿って無端ベルト15が設けられており、無端ベルト15にはガイド部材18が根本を無端ベルト15の外周面上に固定された状態で取り付けられている。なお、ガイド部材18(18A、18B)は無端ベルト15上に等間隔で2つ設けられている。無端ベルト15は天面12及び用紙積載部28の上流側端から下流側端までのほぼ全長に渡って設けられており、天面12の無端ベルト15が設けられた部分には開口部12dが形成されている。画像形成装置に備えられた図示しない制御部により無端ベルト15が駆動されて、無端ベルト15のガイド部材18の取り付け位置が下側に来ると、図11に示すように、排紙空間17に向ってガイド部材18がその頭部を下側にして開口部12dから突出する。ガイド部材18の頭部は、この状態で排紙方向上流側を向く突起部19を有している。また、図示はしないが用紙積載部28側においても同様に、無端ベルト15が設けられた部分には開口部が形成されており、無端ベルト15のガイド部材18の取り付け位置が上側に来ると、ガイド部材18がその頭部を上側にして用紙積載部28に設けられた開口部から突出する。
ここで、画像形成装置において後処理しない用紙の印刷が指示された場合には、制御部は実施例1と同様に無端ベルト15を駆動制御し、ガイド部材18を移動させる。すなわち、一定速度で排紙される用紙Pの先端が排紙方向上流側で待機している一方のガイド部材18(例えば、ガイド部材18A)に達すると、用紙Pの先端がガイド部材18Aの突起部19に載せられた状態となり、制御部によって無端ベルト15はその下面側が排紙速度と同じ速度で排紙方向に移動するよう駆動される。これにより、ガイド部材18Aは突起部19に用紙Pを載せたまま、用紙Pと同速で移動し、用紙Pはガイド部材18Aと係合した状態で、第1の排紙トレイ10と接触しないまま排紙される。
排紙速度は一定であるため、用紙Pの排出開始から用紙Pの先端が頂点11上の位置に達するまでの時間は一定であり、用紙Pの排出開始からこの一定時間が経過すると、制御部は無端ベルト15の駆動速度を上げ、これに伴いガイド部材18Aの移動速度も加速される。これにより、用紙Pよりもガイド部材18Aが排紙方向に速く進むので、用紙Pの先端はガイド部材18Aから離れて、第1の排紙トレイ10へと落下する。すなわち、用紙Pとガイド部材18Aとの係合の保持・離脱の切り換えは、無端ベルト15と制御部とによって行われるのであり、無端ベルト15と制御部とによって用紙Pとガイド部材18Aとの係合切り換え手段が構成される。そして用紙Pの先端が第1の排紙トレイ10へと落下した時点で、用紙Pの先端は頂点11を超えているので、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の緩傾斜部10bに接触する事となり、用紙Pが例え下向きに強く湾曲した用紙であっても、用紙Pと第1の排紙トレイ10との接点における、用紙Pと緩傾斜部10bの上流側とによって形成される角度は比較的小さく保たれ、用紙Pの先端は第1の排紙トレイ10の面上をそのまま進み、第1の排紙トレイ10上に良好に載置される。
なお、用紙Pとの係合が解除されたガイド部材18Aはそのまま無端ベルト15の動きに伴って移動し、無端ベルト15の下流側の折り返し位置に到達して周回して、無端ベルト15の上面から突出した状態となって排紙方向上流側へと移動することになるが、ガイド部材18Aにはその反対側にガイド部材18Bが設けられていることから、ガイド部材18Aが無端ベルト15の下流側の折り返し位置に到達した段階でガイド部材18Bが無端ベルト15の上流側の折り返し位置に到達しているため、次に排紙される用紙の先端に素早く次のガイド部材18Bを移動することができる。すなわち、複数のガイド部材18A、18Bを所定の間隔をおいて無端ベルト15に設けることにより、順次排紙される用紙にその突起部19をスムーズに係合させることができる。
次に、画像形成装置において後処理及び後処理するための用紙の印刷が指示された場合には、制御部は図12に示すようにガイド部材18(18A、18B)を移動させる。
図12(a)を参照して、無端ベルト15の延在方向の一端に駆動ローラ15aが、他端に従動ローラ15bが設けられ、両ローラ15a、15bは無端ベルト15にその内側から接している。即ち、無端ベルト15は両ローラ15a、15b間に張架されており、図示しない制御部によって駆動ローラ15aが正逆両方向に一定速度で回転されることにより、それに連動して無端ベルト15は搬送方向及びその逆方向に一定速度で移動する。また、用紙積載部28には、用紙の積載の有無を検知する接触スイッチからなる用紙検知スイッチ(図示せず)が設けられており、その位置は処理可能な最小サイズの用紙であっても検知できるよう、排紙方向上流側寄りに位置付けられている。
いま、画像形成装置において印刷処理が開始され、画像形成済みの用紙が排紙口29から排出されると、排紙口29に設けられた接触スイッチからなる排出検知スイッチ29aにより用紙の排出が検知され、制御部はその検知信号のタイミングに合わせて横ガイド板27とガイド部材18の動作を制御する。即ち、制御部は排出検知スイッチ29aからの検知信号を受けて排紙が始まったことを検知すると、印刷される用紙サイズの長さに合わせて、用紙が用紙積載部28に積載された際に用紙の先端が位置する位置よりやや搬送方向下流側に両カーソルのうち一方のガイド部材18Bを移動させるよう駆動ローラ15aを回転させる。移動されたガイド部材18Bは、その1枚の排紙が完了するまでその位置で待機する。また、横ガイド板27も、その1枚の排紙が完了するまで、その用紙サイズの幅よりもやや外側の位置で待機する。なお、いずれのカーソルも駆動ローラの回転方向及び回転時間を制御することにより、目的とする位置に移動される。1枚の用紙の排出が完了し、排出検知スイッチ29aからの検知信号がOFFになり、更に用紙検知スイッチにより排出された用紙が用紙積載部28に載置されたことが検知されると、制御部はまずガイド部材18Bを搬送方向上流側(破線矢印方向)へ移動させて用紙の先端を揃え、次に横ガイド板27を幅方向内側へ移動させて用紙の両幅の端を揃える。その後、次の用紙の排紙が開始されると、制御部は排出検知スイッチ29aからの検知信号を受けて前記同様にガイド部材18Bと横ガイド板27を待機させ、1セット分の印刷が完了するまで上記動作を繰り返す。1セット分の印刷が完了し、用紙が目的とする所定量積載されると、制御部は横ガイド板27を図中手前側へ移動させ、これに伴い用紙も図中手前側に運ばれ、搬送方向上流側手前(図中左前側)に設けられた図示しないステイプラのステイプル位置にセットする。そしてステイプラによってステイプルされて後処理済みの用紙束となる。
ステイプル処理が終ると、制御部は無端ベルト15の上面が搬送方向に移動するよう駆動ローラを回転させる(図12(b))。無端ベルト15の移動に伴い、ガイド部材18Bは用紙束の先端を離れて搬送方向に進み、ガイド部材18Aが用紙束の後端に達する。そしてそのまま無端ベルト15の移動に伴ってガイド部材18Aは搬送方向に移動し、用紙はガイド部材18Aによって搬送方向下流側に設けられた図示しない後処理済の用紙束が積載されるトレイへと搬送される(図12(c))。その後、次の1セットの印刷が開始されて画像形成装置から用紙が排出される前に、制御部はガイド部材18Aを破線矢印方向に移動させて、ガイド部材18Aが用紙積載部28に積載される用紙の先端に当接する位置に来るよう駆動ローラ15aを回転させる(図12(d))。全てのセットの印刷・後処理が終了するまで、上記の作業が繰り返される。
このように、排紙される用紙を第1の排紙トレイ10に良好に積載するため用紙に係合させるガイド部材及びその駆動系と、用紙積載部28上の用紙束Qを搬送するガイド部材及びその駆動系とを共用するようにしたから、少ない部品数で第1の排紙トレイ10に用紙を良好に積載でき、且つ用紙束Qを用紙束用排紙トレイへ搬送することができる。更に、上記のように両ガイド部材18A、18Bが交互に用紙の先端揃え・用紙束搬送を行うようにすれば、別途部品を後処理装置に付加する必要がなく、少ない部品数で後処理前の用紙の先端を揃えることも出来る。
本発明にかかる画像形成装置は、排紙される際下向きに湾曲しやすい腰のない用紙であっても、排紙口側が傾斜している胴内排紙トレイに良好に排出用紙を積載させることができるので、画像形成する用紙として腰の強い高品質の用紙を選ぶ必要がなく、用紙のコストダウンにもつながる。
本発明にかかる画像形成装置の第1の実施例の全体構造を示す概要図である。 第1の実施例において、ガイド部材が無端ベルトの下面に位置した状態を説明するための図であり、図2(a)は無端ベルト周辺を側面から見た概要図、図2(b)はガイド部材が取りつけられた無端ベルトの斜視図である。 ガイド部材と回動軸の斜視図である。 第1の実施例において、ガイド部材が無端ベルトの上面に位置した状態を説明するための図であり、図2(a)は無端ベルト周辺を側面から見た概要図、図2(b)はガイド部材が取りつけられた無端ベルトの斜視図である。 図2及び図4の無端ベルトにガイド部材を2つ設けた構成を説明するための図であり、図5(a)はガイド部材が取りつけられた無端ベルトの斜視図、図5(b)は無端ベルト周辺を側面から見た概要図である。 第1の実施例において、排紙空間の天面を下側から見た斜視図である。 第2の実施例において、排紙空間の天面を下側から見た斜視図である。 第2の実施例において、排紙空間周辺を側面から見た概要図であり、図8(a)は排紙開始直後を示す概要図、図8(b)は用紙先端が所定の位置に達した状態を示す概要図、図8(c)は用紙とガイド部材との係合が解除された状態を示す概要図、図8(d)は次に排紙される用紙が他の係合部材に係合する様子を示す概要図である。 第3の実施例において、排紙空間の天面を下側から見た斜視図である。 第3の実施例において、排紙空間周辺を側面から見た概要図であり、図8(a)は排紙開始直後を示す概要図、図8(b)は用紙先端が所定の位置に達した状態を示す概要図、図8(c)は用紙とガイド部材との係合が解除された状態を示す概要図である。 第4の実施例において、排紙空間の天面を下側から見た斜視図である。 第4の実施例において、用紙積載部周辺を側面から見た概要図であり、図12(a)はガイド部材が用紙の先端を揃える様子を示す概要図、図12(b)は用紙束後端に他のガイド部材が当接した状態を示す概要図、図12(c)は他のガイド部材が用紙束を搬送する様子を示す概要図、図12(d)は他のガイド部材が次に積載される用紙の先端を揃える様子を示す概要図である。 従来の画像形成装置を側面から見た概要図である。
符号の説明
1 画像形成装置
3 排紙口
10 第1の排紙トレイ
10a 急斜面部
10b 緩斜面部
11 頂点
12 天面
13、18、30 ガイド部材
14 第2の排紙トレイ
15 無端ベルト
16 回動軸
17 排紙空間
28 用紙積載部
31 センサ

Claims (13)

  1. 装置筐体の胴内に排紙空間を有する画像形成装置において、
    前記排紙空間の底部に設けられ排紙口側に下向き傾斜させ傾斜角度が異なるように変位点をもって傾斜面を形成した排紙トレイと、該排紙トレイに排紙空間を介して対面する天面より前記排紙空間に突出し、排紙途中の用紙先端に係合して前記用紙と前記排紙トレイとの間に距離を保つガイド部材とを備え、
    前記傾斜面の前記変位点の上方付近に前記用紙の先端が達するまでは前記係合を保持し、該変位点に到達後に前記係合を解除する係合切り換え手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記用紙の排紙方向に沿って移動可能に設けられ、
    前記係合切り換え手段は、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点上方付近に達した後に前記ガイド部材の移動速度を加速させる速度変更手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記用紙の排紙方向に沿って移動可能に設けられ、
    前記係合切り換え手段は、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記ガイド部材の前記用紙との係合部分が前記用紙より離間する方向に前記ガイド部材を周回させる姿勢変更手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記係合切り換え手段が、外周面上に前記ガイド部材が設けられ、排紙方向に沿って移動する無端ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記無端ベルトは、前記ガイド部材と前記用紙が係合した後に移動を開始するよう設定された駆動制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記無端ベルトの排紙方向下流側の周回端は、前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記ガイド部材の先端が前記用紙より離間できる位置に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記無端ベルトは、前記用紙の排出開始後から前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達するまでは前記ガイド部材を前記用紙と係合させた状態で前記用紙と同速で移動し、達した後に移動速度を加速するよう設定された事を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記排紙トレイの上側に、その底面が前記天面となる第2の排紙トレイを備えた請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記無端ベルトの上面側は前記第2の排紙トレイ表面から突出せず、
    前記ガイド部材は、前記無端ベルトに固定された回動軸を中心に回動自在に取り付けられたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 排紙された後処理するための用紙を積載する後処理用積載トレイと、積載された前記用紙の幅方向両端を整える用紙整合手段と、前記用紙を所定枚まとめた用紙束を後処理する後処理部と、後処理後の用紙束が搬送される排紙方向下流側の用紙束積載トレイとを有する後処理装置を備え、
    前記後処理用積載トレイはその底面が前記天面となるよう前記排紙トレイの上側に位置し、前記無端ベルトの上面は前記後処理用積載トレイの排紙方向に沿って設けられた事を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 前記後処理装置が使用される際には前記無端ベルトの上面が前記用紙束の搬送方向へ移動し、前記排紙空間に前記用紙が排出される際には前記無端ベルトの下面が前記用紙の排出方向へ移動するよう設定されたベルト駆動制御手段を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ガイド部材は、前記用紙の排紙口から前記変位点までの距離以上の間隔を置いて2以上設けられたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
  12. 前記無端ベルトは、個別に駆動制御される2以上の無端ベルト束として構成され、
    1の前記無端ベルトの前記ガイド部材が前記用紙に係合している間に、他の前記無端ベルトの前記ガイド部材が次に排出される前記用紙を係合可能な位置に移動するよう設定されたことを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  13. 前記ガイド部材は、前記天面の前記排紙方向幅方向両側に設けられるとともに該幅方向に可動に設けられ、
    前記係合切り換え手段は、前記用紙の先端が前記変位点の上方付近に達した後に前記両ガイド部材を離間する方向に移動又は周回させる位置変更手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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