JP2005082188A - 電子レンジ加熱用食品容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子レンジ加熱用食品容器において、内部に適量の水を安定に注ぎ入れることを可能にし、加熱前もしくは加熱中であっても食品が濡れないようにする。
【解決手段】電子レンジにて加熱することにより、食品を蒸すことができる容器であって、上面が開口された容器本体と、この容器本体の開口部を覆う蓋体とを備え、底壁には多数の凸部を設け、側壁の一部には、容器本体のコーナー部において、側壁の上端から下端に向けて、底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部が形成される。容器本体の開口部は、水滴が滴下するのを防ぐフィルムによって閉じられている。
【選択図】図1
【解決手段】電子レンジにて加熱することにより、食品を蒸すことができる容器であって、上面が開口された容器本体と、この容器本体の開口部を覆う蓋体とを備え、底壁には多数の凸部を設け、側壁の一部には、容器本体のコーナー部において、側壁の上端から下端に向けて、底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部が形成される。容器本体の開口部は、水滴が滴下するのを防ぐフィルムによって閉じられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子レンジにより食品を加熱して蒸し上けるための食品容器に関し、さらに詳細には、例えばギョーザ、シューマイ、肉まんなどの加工済もしくは半加工済の、冷凍食品もしくはチルド食品等の、蒸してから食卓に供する食品を収容するための電子レンジ加熱用食品容器に関するものである。
上記のような加工もしくは半加工済の冷凍食品もしくはチルド食品を電子レンジを用いて加熱調理するために、従来は、これら食品が包装されていたトレーで、または皿などの別の容器に移し替えて、ラップ防滴フィルム等を被せて処理するのが一般的である。しかしながら、このような方法によると、加熱後の食品は概して水分が不足するために食感や旨みに劣るものとなりやすい。そこで、例えば霧吹き等で水を補った後に加熱処理されることもあるが、使用する水の量によっては、やはり水分不足であったり、過量に水を用いることでトレーまたは容器の底部や、ラップフィルムと食品との接触部に水が溜まり、食品がべたついたり膨潤したりするという問題点があった。
このような問題を解消するために、従来からいくつかの提案がなされている。例えば、実開平4−41872号公報には、冷凍した蒸煮食品を収容する容器の底部内側を凹凸状に形成し、凹部を氷収容空間として氷を収容すると共に、蒸煮食品を、凸部上に支持させた後、口部を封塞した電子レンジ解凍用包装冷凍蒸煮食品が開示されている。
また特開平8−289741号公報に記載された発明では、一端の開口された耐熱・耐圧防滴フィルムまたはシートからなり、内部に保水シートを備えた調理用袋体の保水シートに調理液を含浸させ、この調理用袋体に食品を入れたのち、調理用袋体の開口端を密封することが提案されている。
実開平4−41872号公報
特開平8−289741号公報
解決しようとする問題点は、上記のような従来の容器では、電子レンジで加熱することにより内部の食品を蒸し調理するのに先だって、底部に所定量の水を注ぎ入れる際に、水流の勢いで水が内部で飛び散ったり、あるいは容器を揺らしたり傾けたりすると、水または湯が食品に掛かり、食品を濡らしてしまうことがあった。加熱前もしくは加熱中であっても食品が濡れてしまう(蒸気による濡れは除く)と、その食品の種類によっては、べたつき等が生じ、また、食品を蒸し調理する間に、容器の天井から水蒸気が結露して水滴として落下した場合であっても、同様に食品がべたつくことから、食味、食感が大きく損なわれてしまうという問題点がある。
本発明は、従来の電子レンジ加熱用食品容器に伴う上記のような問題点を解決することを目的とするものである。
即ち、請求項1に記載の発明は、内部に収容された食品を電子レンジにて加熱することにより、食品を蒸すことができる容器であって、底壁およびその縁部から上方に立ち上がる側壁で形成され、上面にフランジ部を設けて開口させた容器本体と、この容器本体の開口部を覆うように、前記フランジ部でヒートシールして設けた熱可塑性の合成樹脂フィルムと、を備え、前記底壁には、水を貯留する凹部が連通して形成されるように凸部を設け、前記側壁の一部には、上端から下端に向けて、前記底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部を形成し、前記注水ガイド部が、前記容器本体内の前記凹部内に水を注ぎ入れる際のガイドとするように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記合成樹脂フィルムに、蒸気が結露して滴下することを防止する滴下防止手段が施されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記滴下防止手段が、前記フィルムの材質を親水性部材で形成し、もしくは、前記フィルムの内側面に親水化処理を施すことにより、水滴が前記フィルムの表面を流れ落ちるようにしたことを特徴とする。
本発明の電子レンジ加熱用食品容器は、側壁の一部において、その上端から下端に向けて、底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部を形成したことにより、この注水ガイド部から水を食品に跳ね掛かることなしに安定に注ぎ入れることができるという効果が得られる。
容器本体の開口部は、フランジ部にヒートシール(熱融着)された熱可塑性の合成樹脂フィルムで密封されているので、食品が衛生的に保存でき、水を注ぐ際には、注水ガイド部にシールされたフィルムを僅かに剥がすだけで水が注げる。
このようなフィルムを親水性部材もしくは親水化処理を施して形成することにより、加熱調理の際に、蒸気が結露して食品に水滴が滴下しないものとする。即ち、電子レンジ加熱用食品容器内で加熱調理される食品は、加熱調理の際に滴下する水滴で水濡れしないので、おいしく蒸されて提供される。
容器本体の開口部は、フランジ部にヒートシール(熱融着)された熱可塑性の合成樹脂フィルムで密封されているので、食品が衛生的に保存でき、水を注ぐ際には、注水ガイド部にシールされたフィルムを僅かに剥がすだけで水が注げる。
このようなフィルムを親水性部材もしくは親水化処理を施して形成することにより、加熱調理の際に、蒸気が結露して食品に水滴が滴下しないものとする。即ち、電子レンジ加熱用食品容器内で加熱調理される食品は、加熱調理の際に滴下する水滴で水濡れしないので、おいしく蒸されて提供される。
内部に収容された食品を電子レンジにて加熱することにより、食品を蒸すことができる容器であって、上面に開口部を有する容器本体および合成樹脂フィルムを備え、容器本体の底壁には多数の凸部が設けられ、容器本体の一部において、側壁の上端から下端に向けて、底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部が形成され、合成樹脂フィルムには、水滴が滴下しないように滴下防止手段が施されている。
以下、本発明の実施例1による電子レンジ加熱用食品容器について図面を参照して詳細に説明する。図1は、食品容器10が容器本体1の開口部を合成樹脂製のフィルム5で密封されて形成されていることを示した分解斜視図であり、図2は、蒸すことによって食すことができる食品12を収納した食品容器10の斜視図である。図1及び図2に示すように、実施例1における容器本体1は、合成樹脂シートをプレス成形して形成したものであり、平面形状がほぼ円形になるように形成し、容器本体1の側壁3の上縁には、外側に延出させてフランジ部4を設けている。また、容器本体1の底壁2には、平面形状を略三日月形状に形成した凸部21が、底壁2から突出させて設けられている。この凸部21は、その頂部において食品12が載置できるように、互いに所定間隔を隔てて設けられており、水が注ぎ込まれた際には、水が底壁2に行き渡るように、水の通路が確保されて配置されている。
さらに、容器本体1には、側壁3の一部に上端から下端に向けて底壁2に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部24が形成されており、容器本体1内に水を注ぎ入れる際のガイドとして機能するように構成されている。この食品容器10は、容器本体1のフランジ部4で、容器本体1の開口部をフィルム5でヒートシールして形成したものであるが、使用時には、注水ガイド部24に接着されているフィルム5を僅かに剥がし、その注水ガイド部24においてフィルム5が剥がれた隙間から水を注ぎ入れるように構成したものである。
図3は、電子レンジ15に、食品容器10を入れて加熱(蒸し調理)している状態を示したものである。加熱中には、注水ガイド部24から蒸気(矢印A)が噴き出し、内部の圧力を下げているが、それでも内部の圧力が高くなることから、フィルム5が若干盛り上がる。このような傾斜を利用して、フィルム5に結露する水滴をフィルム5の内側面で流れるようにする。このような滴下防止手段が施されることにより、水滴が食品に滴下する食品の水濡れを防止することができる。水滴がフィルム5の内側面で流れるようにする為に、フィルム5の材質は親水性素材とするのがよい。このような親水性素材としては、レーヨン、ポリビニルアセテート、親水性ポリアミド、親水性ポリエステル等が利用できる。また、ポリオレフィンに、親水化処理剤を塗布したり、コロナ放電処理等を施すことにより、表面を親水性の官能基で満たすようにしてもよい。
尚、フィルム5の内側面に吸水性のシートを設けて落下する水滴を受け止めるようにした場合には、水滴によって食品が濡れることがないものとする効果が向上する。
尚、フィルム5の内側面に吸水性のシートを設けて落下する水滴を受け止めるようにした場合には、水滴によって食品が濡れることがないものとする効果が向上する。
図4は、実施例2における電子レンジ加熱用食品容器について示したものである。因みに、図4は、容器本体1に仕切板が設けられることを示した分解斜視図であり、図5は、図4のA−A線断面図であり、図6は、図5のB−B線断面図である。図4乃至図6に示すように、容器本体1は、平面形状が、ほぼ長方形の比較的浅い箱形に形成され、容器本体1の側壁3の上縁には、外側に延出させてフランジ部4を設け、フィルム5がヒートシールできるようにている。このフランジ部4には、フィルム5が被せられ、容器本体1の上面開口部を塞ぎ、内部収納される食品を密封するように構成されている。
上述したフィルム5は、実施例1で述べた滴下防止手段が設けられたものとするのがよい。滴下防止手段としては、さらに、容器本体1もしくはフィルム5の内側に、フィルム5から落下する水滴を受け止めて、食品に水滴が滴下するのを防止する吸水性のシートを設けてもよい。このような吸水性のシートとしては、綿布やパルプシートが好適に利用できる。
容器本体1の素材としては、内部に収容される食品の重量に耐え得る強度と、低温域(例えば、−20〜0℃)から高温域(例えば、100〜130℃)の間の温度変化に対して材質的および構造的に変化を生じない程度の耐熱性を有し、また食品の加熱に使用されるという性質上、内部に収容される食品との間で物理的ないし化学的な影響を及ぼすおそれのないものが選択される。
一般的には、内部に高温の食品を収容するのに適した種々の素材から選択することができ、一例を示すと、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの樹脂が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いられてもよいし、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、シリカ等の無機充填材とのブレンドとして用いられてもよい。また、酸素ガスバリア性、耐熱性、耐寒性、易開封性等の種々の機能を補強するために、2層以上を積層したものも用いることができる。耐熱性、耐溶出性といった点に鑑みれば、ポリプロピレン系材料が好適に用いられる。
内部に収納される食品を密封するためのフィルム5は、その周囲を容器本体1のフランジ部4にヒートシールして接着する。このようなフィルム5は、上述したように親水性素材のものがよく、さらに、適度の弾性、易開封性、剛性、耐引裂性等を有するものが好ましい。また、容器本体1に収納される食品の経時的酸化を防止するために、窒素ガス等の不活性気体を封入、充填することがあるが、その場合にも、封入された気体を透過し難く、したがって封状態を維持することができる素材であることが好ましい。このような条件に適合する素材としては、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、無機蒸着ポリエチレンテレフタレート等が利用できる。さらに、ガスバリア層として用いられたフィルムに、親水化処理剤を塗布することにより、滴下防止が施されたものとなる。
容器本体1に着脱可能な蓋体を使用する場合には、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる蓋体が適する。
容器本体1に着脱可能な蓋体を使用する場合には、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる蓋体が適する。
容器本体1は、その底壁2に多数の凸部21が設けられ、その結果として、各凸部21の間に谷部もしくは凹部が形成されている。凸部21の大きさおよび分布は、この電子レンジ加熱用食品容器に収容される食品個々の大きさもしくは形状に応じて適宜選択する。また凸部21の形状は、図示の例では半球状であるが、相互に連通せず、したがって隣接する凸部21との間に凹部が形成されるようなものであればよい。ただし、底壁2の面積に対して、凹部22の面積が適当な割合、例えば30〜70%程度を占めるような形状を選択することが望ましい。この凹部は、食品容器内に収容されている食品に直接触れることなく、これを蒸すのに必要な水を収容するための空間となる。尚、底壁2のコーナーに、凸部21よりも高い突条の支持部23が設けてある。この突条の支持部23については後述する。
容器本体1には、更に、その少なくとも1つのコーナー部において、側壁3の一部に注水ガイド部24が形成されている。この注水ガイド部24は、図5および図6に詳細に示すように、容器本体1の側壁3のコーナー部において、側壁3の頂部から底壁2に向かって、底壁2に対する側壁3の角度(この例では約90°)よりも大きい適当な角度、例えば底壁2に対して100°〜150°の角度で傾斜し、さらに好ましくは幅方向の中央部がやや低くなった樋状のスロープを形成している。また、このスロープの上端は側壁3の上端もしくはその近傍で、フランジ部4を刳るように設けられ、下端は底壁2の凹部22内に達している。
この注水ガイド部24は、容器本体1のフランジ部4からフィルム5の一部を剥離して注水口とし、この注水口から容器本体1の底壁2に向かって水を注ぎ入れる際のガイドとする。したがって、注水ガイド部24の、底壁2に対する角度が大きすぎると、注ぎ入れた水が底壁2に衝突して飛散し、その近辺に収容されている食品を濡らし、加熱後の食感を他の部分とは異なるものとするおそれがあり、逆に、小さすぎると、食品を入れる容積が制限される。
図4および図5において、符号30は、本発明の電子レンジ加熱用食品容器において必要に応じて設けられる仕切板を示す。この仕切板30は、容器本体1に設けられた支持部23に支持された状態で、容器本体1の内部空間を上下方向に2つに分割するように配置される。仕切板30には、その上方および下方に位置する空間を相互に連通するために、その全面にわたって適当な密度で分散するように設けられた多数の開孔31と、上述の注水ガイド部24と接触するのを避けるための切欠き32とを有し、この仕切板30上に、電子レンジ加熱によって蒸される食品(図示せず)が収容されるようになっている。
仕切板30を構成する素材は、耐熱性、強度、剛性、可撓性、離形性、耐溶出性、衛生性等の面から、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、またはポリエチレンテレフタレートが好ましく、特にコスト、汎用性、耐熱性といった点で、ポリプロピレンがより好ましい。また、内部の状態が目視できるように、透明素材を用いることが好ましい。
仕切板30の形状は、図4に示される有孔のシート状の他、容器本体1の内部構造に応じて、適宜の数および形状の脚部を有する形状や、貫通孔を有する簀子あるいは波板等、加熱すべき食品を支持でき、容器本体1底部からの蒸気を当該食品に曝すことができる蒸気通路を有する限り、特に限定されることはない。中でも、仕切板30全体が波板状であって、しかも開孔31が仕切板30の底部側に配設されることにより、食品を仕切板30に載置して加熱する際に、食品によって開孔31が塞がれてしまう可能性が防止できるので、容器本体底部に注加された水から発生する蒸気の流れが潤滑になり、好ましい蒸し効果が期待される。
容器本体1の開口部を被覆する手段として、合成樹脂性フィルムをヒートシールによって密封した場合には、外気との接触により経時的な変化を防止できる点で有利であるが、変化し難い食品が収納される場合には嵌合蓋、ラップフィルム等が使用できる。いずれにしても、食品を収納した状態で保存、輸送、販売するのに便利であり、また加熱時にこれらで容器本体を被覆することで蒸し効率を向上させ、電子レンジ内の汚染を防止することができるような手段であれば、その形態を問わない。
また、底壁2の凹部22内に、注水ガイド部24を通して注ぎ入れた水を一時的に保持するための保水剤、より好ましは保水シートを設けておくことも可能である。この場合には、注ぎ入れた水は、一旦この保水シートに保持されるので、食品容器全体を傾けても、内部の水が食品に接触することがなく、注水後の取り扱いが容易になる。
食品容器の内部に収容されている食品は、底壁2に形成された多数の凸部21に支持されるように載置した場合、食品の下面と凹部22底面との間には適度な空間が形成される。このように、収容すべき食品が、加熱前および加熱後を通じて十分な保形性を有するものであれば、この食品を食品容器内の凸部21の頂部に直接支持させてもよいが、保形性が十分でない場合には、適当な仕切板30を使用し、その上に載せることが望ましい。
図5を参照して説明すると、加熱に先立って、まず容器本体1の上面をシールしている合成樹脂性のフィルム5を、注水ガイド部24が設けられている部分のみで容器本体1のフランジ部4から引き剥がし、ほぼ三角形に口を開き注水口とし、この注水口から、その下方に存在する注水ガイド部24を通して、好ましくは計量カップに適量をとった水を注ぐ。ここで注がれた水は、注水ガイド部24に案内されながら底壁2に流下し、凸部21の間に形成されている凹部22に沿って流れ、凹部22内に貯まるが、水が適量であれば、水位は凸部21の頂部まで達することはなく、凸部21の頂部に直接、あるいは仕切板30を介して支持されている食品に接触するおそれはない。
ついでフィルム5を元に戻し、全体をなるべく水平に保持したまま、電子レンジに入れ、通常の食品加熱と同様に加熱する。この加熱により、凹部22に貯められた水が沸騰し、発生した蒸気が直接、あるいは仕切板30の開孔31を通じて食品に接触し、この食品を蒸し調理する。
以上に記載した容器1の各構成要素に使用される素材はすべて、加熱滅菌や冷凍処理を施すことができ、−20〜130℃の範囲でその特性が実質的に変化し難いものであることが好ましい。
本発明の電子レンジ加熱用食品容器内に収容される食品としては、例えば、ウインナ、フランクフルトなどのソーセージ類、ミートローフ、蒸し鶏などの加工済もしくは半加工済食品、ギョーザ、シューマイ、肉まん、米飯食品などの冷凍食品もしくはチルド食品等の、加熱時に蒸すことで食感、旨味等が増大することが期待される食品が挙げられる。
容器本体1を構成する材料は、不透明なものであってもよいが、内部に収納された食品の種類、サイズ、量などに応じて適切な注水量が目視できるように、透明なものの方が有利である。この場合、凹部22に貯えられる水の量を示す目盛りを付してもよい。あるいは、適切な量の水を適宜の包装形態で、食品を封入した容器に添付してもよい。
注水、電子レンジ加熱処理後、加熱用食品容器はフィルム5を取り除くだけでそのまま食卓に供することができる。
注水、電子レンジ加熱処理後、加熱用食品容器はフィルム5を取り除くだけでそのまま食卓に供することができる。
内部に収容された(蒸すことで食用に供される食品)食品が、電子レンジで加熱することにより、蒸して調理できる電子レンジ加熱用食品容器であるので、多くの冷凍、レトルト食品の容器として広く適用することができる。
1 容器本体
2 底壁
3 側壁
4 フランジ部
5 フィルム
10 食品容器
12 食品
13 ガイド溝
15 電子レンジ
21 凸部
22 凹部
23 支持部
24 注水ガイド部
30 仕切板
31 開孔
32 切欠き
A 蒸気
2 底壁
3 側壁
4 フランジ部
5 フィルム
10 食品容器
12 食品
13 ガイド溝
15 電子レンジ
21 凸部
22 凹部
23 支持部
24 注水ガイド部
30 仕切板
31 開孔
32 切欠き
A 蒸気
Claims (3)
- 内部に収容された食品を電子レンジにて加熱することにより、食品を蒸すことができる容器であって、
底壁およびその縁部から上方に立ち上がる側壁で形成され、上面にフランジ部を設けて開口させた容器本体と、この容器本体の開口部を覆うように、前記フランジ部でヒートシールして設けた熱可塑性の合成樹脂フィルムと、を備え、
前記底壁には、水を貯留する凹部が連通して形成されるように凸部を設け、
前記側壁の一部には、上端から下端に向けて、前記底壁に対して100°〜150°の角度で傾斜する注水ガイド部を形成し、
前記注水ガイド部が、前記容器本体内の前記凹部内に水を注ぎ入れる際のガイドとするように構成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用食品容器。 - 前記合成樹脂フィルムには、蒸気が結露して滴下することを防止する滴下防止手段が施されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用食品容器。
- 前記滴下防止手段は、前記フィルムの材質を親水性部材で形成し、もしくは、前記フィルムの内側面に親水化処理を施すことにより、水滴が前記フィルムの表面を流れ落ちるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の電子レンジ加熱用食品容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003315632A JP2005082188A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 電子レンジ加熱用食品容器 |
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ID=34415833
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JP (1) | JP2005082188A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260614A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Yushin:Kk | 液状物充填包装構造体 |
JP2013095457A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Daiichi Plastics Kogyo Kk | 電磁波応用装置による食材の加熱方法および電磁波応用装置による加熱が行われる食材が入れられてなる容器 |
GB2526347B (en) * | 2014-05-22 | 2019-05-29 | Rpc Group Plc | Container |
-
2003
- 2003-09-08 JP JP2003315632A patent/JP2005082188A/ja active Pending
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