JP2005081681A5 - - Google Patents

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印刷機のインキ供給量自動設定方法,インキ予備供給量自動設定方法,インキ供給量自動設定装置及びインキ予備供給量自動設定装置
本発明は、印刷機においてインキ供給量やインキ予備供給量を自動設定する方法や装置に関する。
印刷機では、インキキーの開度(インキキー開度)を調整することによってキーゾーン毎にインキ供給量を調整することができる。インキ供給量は印刷絵柄の画線率に応じて設定する必要があるが、印刷機には、図10に示すような画線率とインキキー開度との関係を規定した関数(インキ供給量変換関数)が登録されている。すなわち、このインキ供給量変換関数を用いて画線率に応じたインキキー開度に設定することで、印刷絵柄の画線率に応じた適正な量のインキを供給できるようになっている。
インキ供給量変換関数は、インキキー開度とインキ供給量との関係は印刷機毎に個体差があるため、印刷機毎に設定する必要がある。インキ供給量変換関数を設定するためには、図11に示すような測定用刷版を使用する。この測定用刷版は、一方の側端から他方の側端へ画線率が直線的に変化するような絵柄と、一方の側端から他方の側端へ延びるベタ帯とが形成されている。測定用刷版はインキ色毎に用意されており、各測定用刷版を印刷機に取り付けて印刷を行う。
印刷により印刷シートが得られたら、印刷シートのベタ帯の濃度をハンディー濃度計を用いてキーゾーン毎に計測し、ベタ帯の濃度が所定の基準濃度になるように各インキキー開度を調整していく。そして、全てのキーゾーンにおけるベタ帯の濃度が基準濃度になったら、各キーゾーンのインキキー開度を調べる。そして、キーゾーン毎のインキキー開度と画線率との対応から画線率とインキキー開度との関係を求め、インキ供給量変換関として設定する(例えば、特許文献1を参照)。
また、印刷機では、インキ予備供給という動作も行われる。インキ予備供給とは、印刷開始に先立ち、予め適当な量のインキを各印刷胴に巻いておくことで、印刷開始後、速やかに所望の濃度の印刷シートを得られるようにしたものである。インキの予備供給量は胴入れからインキ供給ストップまでの胴回転数とインキキー開度とにより決まるが、通常、インキキー開度は印刷絵柄の画線率に応じた固定値とし、胴回転数を変化させることで調整する。インキ予備供給量の設定においては、まず、胴回転数を適当な値に設定し、図12に示すような測定用刷版を用いて印刷する。この測定用刷版には、キーゾーン毎に画線率が階段状に変化するような絵柄が形成されている。
印刷により印刷シートが得られたら、絵柄の濃度をハンディー濃度計を用いて計測する。濃度の計側は複数のキーゾーンを計側したものを平均したものでもよく、任意のキーゾーンを代表して計測したものでもよい。そして、濃度の計測値が所定の目標濃度になるように胴回転数を調整し、濃度の計測値が目標濃度になったら、そのときの胴回転数を登録する。次回からは登録した胴回転数で印刷胴を回転させ、胴回転数と各インキキー開度に応じた量のインキを予備供給する。
特開2001−328235号公報
上記のように、従来は、オペレータがマニュアルで濃度を合わせながら、画線率とインキキー開度との関係を求めたり、インキ予備供給のための胴回転数を設定していた。しかしながら、マニュアルでの濃度を合わせは時間がかかり、それだけ多くの損紙を発生させてしまう。特に、輪転機の場合には、途中で印刷を停止することが困難なため、損紙の量は極めて多くなってしまう。
また、オペレータの感覚に頼ることになるため、正確に基準濃度或いは目標濃度に合わせることは困難である。特に新聞印刷の場合には、インキのドライダウンが激しいため、刷り上がった印刷シートをオペレータが計測している間に色が褪色してしまう。したがって、従来の方法では、正確に画線率とインキキー開度との関係を求めることは困難であった。また、正確にインキ予備供給量を設定することも困難であった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、画線率とインキキー開度との関係を正確に求め、インキ供給量を正確に設定できるようにした、印刷機のインキ供給量自動設定方法を提供することを第1の目的とする。
また、印刷条件が変わった場合でも、常にインキ供給量を正確に設定できるようにした、印刷機のインキ供給量自動設定方法を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、インキ予備供給量を正確に設定できるようにした、印刷機のインキ予備供給量自動設定方法を提供することを第3の目的とする。
また、印刷条件が変わった場合でも、常にインキ予備供給量を正確に設定できるようにした、印刷機のインキ予備供給量自動設定方法を提供することを第4の目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1のインキ供給量自動設定方法では、まず、キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用いて印刷を行う。また、キーゾーン毎の目標濃度を設定する。目標濃度を設定する方法としては、好ましくは、印刷絵柄のkcmy網点面積率データを取得し、後述する網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定する。
印刷を開始して印刷シートが得られると、IRGB濃度計(濃度計)を用いて印刷シートのキーゾーン幅毎の実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実濃度から求める方法としては、各インキ色の網点面積率と濃度との関係を記憶したデータベース、例えば、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷Japan Color基準の印刷物を印刷し、IRGB濃度計で実測したデータベース(変換テーブル)を用いてもよく、より簡単には、そのデータベースを利用して公知のノイゲバウアーの式で近似した値を利用することもできる。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。目標網点面積率については、実網点面積率のように毎回求める必要はなく、目標濃度が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標濃度を設定した時点で目標網点面積率も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。実単色濃度を実網点面積率から求める方法としては、単色濃度と網点面積率との関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに実網点面積率を当てはめるようにすればよい。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。目標単色濃度については、実単色濃度のように毎回求める必要はなく、目標網点面積率が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標網点面積率を設定した時点で目標単色濃度も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。ベタ濃度偏差を求める方法としては、上記体対応関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに目標網点面積率,目標単色濃度及び実単色濃度を当てはめてもよく、より簡単には、公知のユールニールセンの式を用いて前記関係を近似して、それを利用して求めてもよい。
ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合には、求めたベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整し、各色のインキの供給量をインキキー毎に制御する。そして、全キーゾーンにおけるベタ濃度偏差が所定値以下になった場合には、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算し、その演算結果を登録する。上記の画線率とインキキー開度との関係は、簡単には、API(オートプリセットインキング)関数を用いて設定することができる。
このように、本発明の第1の印刷機のインキ供給量自動設定方法によれば、オペレータによるマニュアルでの色合わせが不要であり、各キーゾーンの色合わせは完全に自動で行われる。したがって、各キーゾーンの色合わせを正確、且つ、高速に行うことができ、しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウン前の色合わせが可能である。このため、精度の高い画線率とインキキー開度との関係を求めることができるとともに、色合わせのための損紙を大幅に低減することができる。また、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色合わせを行うことにより、計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2のインキ供給量自動設定方法では、まず、予め登録されている画線率とインキキー開度との関係に基づき、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じてインキキー開度をプリセットする。画線率とインキキー開度との関係は、好ましくは、上記の第1のインキ供給量自動設定方法により演算し登録したもの(例えばAPI関数)を用いる。ここで用いる刷版は、第1のインキ供給量自動設定方法で用いる測定用刷版でなく、通常の商業用刷版でよい。また、第1のインキ供給量自動設定方法と同様、キーゾーン毎の目標濃度を設定しておく。目標濃度を設定する方法としては、好ましくは、印刷絵柄のkcmy網点面積率データを取得し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定する。
印刷を開始して印刷シートが得られると、IRGB濃度計(濃度計)を用いて印刷シートのキーゾーン幅毎の実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。そして、予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。上記の目標濃度を求めてからベタ濃度偏差を求めるまでの処理の内容は、第1のインキ供給量自動設定方法において対応する処理の内容と同様であるので詳細は省略する。
ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合には、求めたベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整し、各色のインキの供給量をインキキー毎に制御する。そして、全キーゾーンにおけるベタ濃度偏差が所定値以下になった場合には、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算し、上記の登録されている画線率とインキキー開度との関係を更新する。
このように、本発明の第2の印刷機のインキ供給量自動設定方法によれば、画線率とインキキー開度との関係が商業印刷時に自動で学習され更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に最適な画線率とインキキー開度との関係を得ることができる。したがって、常に速やかに色合わせすることができ、損紙の発生を抑制することができる。
なお、上記の第1のインキ供給量自動設定方法は、以下の構成のインキ供給量自動設定装置によって実施することができる。本発明の第1の印刷機のインキ供給量自動設定装置は、印刷幅方向に設けられたインキキー、及び印刷シートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計(好ましくはラインセンサ型IRGB濃度計)に加え、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、ベタ濃度偏差演算手段、インキキー開度調整手段、関係演算手段、及び登録手段をその構成要素として備えている。
このうち、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、ベタ濃度偏差演算手段、インキキー開度調整手段、関係演算手段、及び登録手段は、プログラムされたコンピュータの一機能として実現することができる。これらの各機能について説明すると、まず、目標濃度設定手段は、印刷絵柄をキーゾーンで分割したときのキーゾーン毎の目標濃度を設定する機能を有している。濃度計測手段は、IRGB濃度計を利用して印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測する機能を有している。目標網点面積率演算手段は、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係(例えばノイゲバウアーの式)に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める機能を有し、実網点面積率演算手段は、同じ対応関係に基づき実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める機能を有している。目標単色濃度演算手段は、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める機能を有し、実単色濃度演算手段は、同じ対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める機能を有している。ベタ濃度偏差演算手段は、予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係(例えばユールニールセンの式)に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める機能を有している。インキキー開度調整手段は、ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合に、ベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整する機能を有している。そして、関係演算手段は、全キーゾーンにおける上記ベタ濃度偏差が所定値以下になった場合に、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係(例えばAPI関数)を演算する機能を有し、登録手段は、関係演算手段の演算結果を登録する機能を有している。なお、好ましくは、IRGB濃度計における網点面積率と濃度と色座標値との対応関係を規定した変換テーブルを備え、目標網点面積率演算手段及び実網点面積率演算手段は、この変換テーブルを用いて目標網点面積率或いは実網点面積率を求めるように構成する。
上記の第2のインキ供給量自動設定方法は、以下の構成のインキ供給量自動設定装置によって実施することができる。本発明の第2の印刷機のインキ供給量自動設定装置は、印刷幅方向に設けられたインキキー、及び印刷シートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計(好ましくはラインセンサ型IRGB濃度計)に加え、登録手段、プリセット手段、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、ベタ濃度偏差演算手段、インキキー開度調整手段、関係演算手段、及び更新手段をその構成要素として備えている。
このうち、登録手段、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、ベタ濃度偏差演算手段、インキキー開度調整手段、関係演算手段、及び登録手段は、第1のインキ供給量自動設定装置における各対応装置と同様の機能を有している。プリセット手段、及び更新手段は、上記各手段と同様、プログラムされたコンピュータの一機能として実現することができる。プリセット手段は、登録手段に登録されている画線率とインキキー開度との関係(例えばAPI関数)に基づき、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じてインキキー開度をプリセットする機能を有し、更新手段は、登録手段に登録されている画線率とインキキー開度との関係を関係演算手段の演算結果に更新する機能を有している。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第1のインキ予備供給量自動設定方法では、まず、キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用い、各キーゾーンのインキキー開度を画線率に応じた値に設定した上で仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行う。そして、予備供給されたインキで印刷を行う。また、キーゾーン毎の目標濃度を設定しておく。目標濃度を設定する方法としては、好ましくは、印刷絵柄のkcmy網点面積率データを取得し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定する。
印刷を開始して印刷シートが得られると、IRGB濃度計(濃度計)を用いて印刷シートの最小画線率キーゾーンの実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実濃度から求める方法は、上述のインキ供給量自動設定方法と同様である。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。上記の目標濃度を求めてから目標単色濃度を求めるまでの処理の内容は、上述のインキ供給量自動設定方法において対応する処理の内容と同様であるので詳細は省略する。そして、仮設定回転数と目標単色濃度と最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果を最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する。
このように、本発明の第1の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法によれば、インキ予備供給量はオペレータの感覚ではなく印刷結果に応じて完全に自動で計算される。しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウンの影響を受けることもない。したがって、最小画線率に応じたインキ予備供給量を正確、且つ、高速に求めることができ、インキ予備供給量の決定のための損紙も低減することができる。また、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色合わせを行うことにより、計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2のインキ予備供給量自動設定方法では、まず、キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用い、各キーゾーンのインキキー開度を画線率に応じた値に設定した上で印刷胴を所定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給を行い、さらに仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行う。そして、予備供給されたインキで印刷を行う。また、キーゾーン毎の目標濃度を設定しておく。目標濃度を設定する方法としては、好ましくは、印刷絵柄のkcmy網点面積率データを取得し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定する。
印刷を開始して印刷シートが得られると、IRGB濃度計(濃度計)を用いて印刷シートのキーゾーン幅毎の実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実濃度から求める方法は、上述のインキ供給量自動設定方法と同様である。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。上記の目標濃度を求めてから目標単色濃度を求めるまでの処理の内容は、上述のインキ供給量自動設定方法において対応する処理の内容と同様であるので詳細は省略する。そして、仮設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果を各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する。
このように、本発明の第2の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法によれば、インキ予備供給量はオペレータの感覚ではなく印刷結果に応じて完全に自動で計算される。しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウンの影響を受けることもない。したがって、各画線率に応じたインキ予備供給量を正確、且つ、高速に求めることができ、インキ予備供給量の決定のための損紙も低減することができる。また、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色合わせを行うことにより、計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第3のインキ予備供給量自動設定方法では、まず、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じて各キーゾーンのインキキー開度を設定した上で印刷胴を所定の第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給し、さらに所定の第2設定回転数だけ印刷胴を回転させ、各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する。ここで用いる刷版は通常の商業印刷用の刷版で良い。そして、予備供給されたインキで印刷を行う。また、キーゾーン毎の目標濃度を設定しておく。目標濃度を設定する方法としては、好ましくは、印刷絵柄のkcmy網点面積率データを取得し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定する。
印刷を開始して印刷シートが得られると、IRGB濃度計(濃度計)を用いて印刷シートのキーゾーン幅毎の実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実濃度から求める方法は、上述のインキ供給量自動設定方法と同様である。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。上記の目標濃度を求めてから目標単色濃度を求めるまでの処理の内容は、上述のインキ供給量自動設定方法において対応する処理の内容と同様であるので詳細は省略する。
そして、最小画線率のキーゾーンが存在する場合には、第1設定回転数と目標単色濃度と当該最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果により第1設定回転数を更新する。また、第2設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果により第2設定回転数を更新する。
このように、本発明の第3の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法によれば、再度、測定用刷版を用いなくても商業印刷の印刷結果により、第1ステップのインキ予備供給量、第2ステップのインキ予備供給量ともに完全に自動で更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に正確なインキ予備供給量を得ることができる。したがって、常に速やかに色合わせすることができ、損紙の発生を抑制することができる。
上記の第1のインキ予備供給量自動設定方法は、以下の構成のインキ予備供給量自動設定装置によって実施することができる。本発明の第1の印刷機のインキ予備供給量自動設定装置は、印刷幅方向に設けられたインキキー、キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版、及び印刷シートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計(濃度計,好ましくはラインセンサ型IRGB濃度計)に加え、インキキー開度設定手段、インキ予備供給手段、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、回転数演算手段、及び登録手段をその構成要素として備えている。
このうち、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、及び実単色濃度演算手段は、インキ供給量自動設定装置における各対応手段と同様の機能を有している。インキキー開度設定手段、インキ予備供給手段、回転数演算手段、及び登録手段は、上記各手段と同様、プログラムされたコンピュータの一機能として実現することができる。インキキー開度設定手段は、各キーゾーンのインキキー開度を上記測定用刷版の画線率に応じた値に設定する機能を有している。インキ予備供給手段は、仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行う機能を有している。回転数演算手段は、仮設定回転数と目標単色濃度と最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する機能を有し、登録手段は、回転数演算手段の演算結果を最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する機能を有している。
また、上記の第2のインキ予備供給量自動設定方法は、以下の構成のインキ予備供給量自動設定装置によって実施することができる。本発明の第2の印刷機のインキ予備供給量自動設定装置は、印刷幅方向に設けられたインキキー、キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版、及び印刷シートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計(濃度計,好ましくはラインセンサ型IRGB濃度計)に加え、インキキー開度設定手段、第1ステップ予備供給手段、第2ステップ予備供給手段、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、回転数演算手段、及び登録手段をその構成要素として備えている。
このうち、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、及び実単色濃度演算手段は、インキ供給量自動設定装置における各対応手段と同様の機能を有している。インキキー開度設定手段、インキ予備供給手段、回転数演算手段、及び登録手段は、上記各手段と同様、プログラムされたコンピュータの一機能として実現することができる。インキキー開度設定手段は、各キーゾーンのインキキー開度を上記測定用刷版の画線率に応じた値に設定する機能を有している。第1ステップ予備供給手段は、印刷胴を所定回転数だけ回転させて最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する機能を有している。第2ステップ予備供給手段は、第1ステップ予備供給手段によるインキの予備供給後、さらに仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキを予備供給する機能を有している。回転数演算手段は、仮設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する機能を有し、登録手段は、回転数演算手段の演算結果を各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する機能を有している。
また、上記の第3のインキ予備供給量自動設定方法は、以下の構成のインキ予備供給量自動設定装置によって実施することができる。本発明の第3の印刷機のインキ予備供給量自動設定装置は、印刷幅方向に設けられたインキキー、及び印刷シートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計(濃度計,好ましくはラインセンサ型IRGB濃度計)に加え、インキキー開度設定手段、第1ステップ予備供給手段、第2ステップ予備供給手段、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、実単色濃度演算手段、第1回転数演算手段、第1更新手段、第2回転数演算手段、及び第2更新手段をその構成要素として備えている。
このうち、目標濃度設定手段、濃度計測手段、目標網点面積率演算手段、実網点面積率演算手段、目標単色濃度演算手段、及び実単色濃度演算手段は、インキ供給量自動設定装置における各対応手段と同様の機能を有している。インキキー開度設定手段、インキ予備供給手段、回転数演算手段、及び登録手段は、上記各手段と同様、プログラムされたコンピュータの一機能として実現することができる。インキキー開度設定手段は、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じて各キーゾーンのインキキー開度を設定する機能を有している。第1ステップ予備供給手段は、印刷胴を所定の第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する機能を有している。第2ステップ予備供給手段は、第1ステップ予備供給手段によるインキの予備供給後、さらに所定の第2設定回転数だけ印刷胴を回転させ、各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する機能を有している。第1回転数演算手段は、最小画線率のキーゾーンが存在する場合に、上記第1設定回転数と目標単色濃度と当該最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する機能を有し、第1更新手段は、第1回転数演算手段の演算結果により第1設定回転数を更新する機能を有している。第2回転数演算手段は、第2設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する機能を有し、第2更新手段は、第2回転数演算手段の演算結果により第2設定回転数を更新する機能を有している。
本発明の第1の印刷機のインキ供給量自動設定方法及び装置によれば、オペレータによるマニュアルでの色合わせが不要であり、各キーゾーンの色合わせは完全に自動で行われる。したがって、各キーゾーンの色合わせを正確、且つ、高速に行うことができ、しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウン前の色合わせが可能である。このため、精度の高い画線率とインキキー開度との関係を求めることができるとともに、色合わせのための損紙を大幅に低減することができる。
また、本発明の第2の印刷機のインキ供給量自動設定方法及び装置によれば、画線率とインキキー開度との関係が商業印刷時に自動で学習され更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に最適な画線率とインキキー開度との関係を得ることができる。したがって、常に速やかに色合わせすることができ、損紙の発生を抑制することができる。
本発明の第1の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法及び装置によれば、インキ予備供給量はオペレータの感覚ではなく印刷結果に応じて完全に自動で計算される。しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウンの影響を受けることもない。したがって、最小画線率に応じたインキ予備供給量を正確、且つ、高速に求めることができ、インキ予備供給量の決定のための損紙も低減することができる
また、本発明の第2の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法によれば、インキ予備供給量はオペレータの感覚ではなく印刷結果に応じて完全に自動で計算される。しかも、IRGB濃度計によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウンの影響を受けることもない。したがって、各画線率に応じたインキ予備供給量を正確、且つ、高速に求めることができ、インキ予備供給量の決定のための損紙も低減することができる。
さらに、本発明の第3の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法によれば、再度、測定用刷版を用いなくても商業印刷の印刷結果により、第1ステップのインキ予備供給量、第2ステップのインキ予備供給量ともに完全に自動で更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に正確なインキ予備供給量を得ることができる。したがって、常に速やかに色合わせすることができ、損紙の発生を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は多色刷りの両面印刷機であり、印刷シート8の搬送経路に沿って、インキ色〔墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)〕毎に印刷ユニット2a,2b,2c,2dが設置されている。本実施形態では、印刷ユニット2a,2b,2c,2dは、インキキー7とインキ元ローラ6からなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。この形式のインキ供給装置では、インキキー7のインキ元ローラ6に対する隙間量であるインキキー開度によりインキ供給量を調整することができる。また、インキキー7は印刷幅方向に複数並置されており、インキキー7の幅単位(以下、インキキー7によるインキ供給単位幅をキーゾーンという)でインキ供給量を調整することができる。インキキー7により供給量を調整されたインキは、インキローラ群5内で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴4の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴3を介して絵柄として印刷シート8に転写される。なお、図1中では省略しているが、本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dには、印刷シート8の搬送経路を挟むようにして一対のブランケット胴3,3が備えられ、各ブランケット胴3に対して版胴4やインキ供給装置が設けられている。
本実施形態の新聞用オフセット輪転機は、最下流の印刷ユニット2dのさらに下流にラインセンサ型IRGB濃度計(濃度計)1を備えている。ラインセンサ型IRGB濃度計1は印刷シート8上の絵柄の色を印刷幅方向ライン状にI(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青)の反射濃度(混色網濃度あるいは濃度)として計測する計測器であり、印刷シート8全体の反射濃度を計測したり、任意の位置の反射濃度を計測したりすることが可能である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、ラインセンサ型IRGB濃度計1は印刷シート8の搬送経路を挟むようにして表裏両側に配置され、表裏両面の反射濃度を計測できるようになっている。
ラインセンサ型IRGB濃度計1により計測された反射濃度は演算装置10に送信される。演算装置10はインキ供給量の制御データを演算する装置であり、ラインセンサ型IRGB濃度計1で計測された反射濃度に基づいて演算を行い、印刷シート8の絵柄の色を目標色に一致させるためのインキキー7の開度を演算している。ここで、図2は本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機のインキ供給量自動設定装置を示す図であると同時に、演算装置10のインキ供給量自動設定機能に着目した機能ブロック図である。
演算装置10は、印刷機とは離れて設置されたDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)11とPC(パソコン)12とから構成され、PC12には色変換部14,インキ供給量演算部15,オンライン制御部16,キー開度リミッタ演算部17及びAPI関数演算部18としての機能が割り当てられている。演算装置10の入力側には、ラインセンサ型IRGB濃度計1が接続され、出力側には印刷機内蔵の制御装置20が接続されている。制御装置20は、インキキー7のキーゾーン毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段として機能するものであり、インキキー7を開閉させる図示しない開閉装置を制御しており、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dのインキキー7毎に独立してキー開度を調整することができる。
図3,図4は演算装置10によって行われるインキ供給量の自動設定処理の処理フローを示す図である。以下、図3,図4を中心に演算装置10による処理内容について説明する。最初に、画線率とインキキー開度との関係を示すインキ供給量変換関数としてのAPI関数(オートプリセットインキング関数)を新規に設定する場合の処理内容について図3を用いて説明する。
画線率とインキキー開度との関係を新規に設定する場合には、まず、図11に示すような測定用刷版を用いて印刷を行う(ステップS0)。次に、ステップS10として、ラインセンサ型IRGB濃度計1が印刷シート8全面の一画素毎の反射光量i',r',g',
b'を計測する。IRGB濃度計1で計測された各画素の反射光量i',r',g',b'は
DSP11に入力される。
DSP11は、ステップS20として、各画素の反射光量i',r',g',b'について所定の印刷枚数単位で移動平均を行うことで、ノイズ成分を除去した各画素の反射光量i,r,g,bを算出する。そして、ステップS30として、反射光量i,r,g,bをキーゾーン毎に平均処理し、白紙部分の反射光量を基準とする混色網濃度(実濃度)I,R,G,Bを演算する。例えば、白紙部分の赤外光の反射光量をipとし、キーゾーン内の赤外光の平均反射光量をikとすると、赤外光の実濃度IはI=log10(ip/ik)として求められる。DSP11で演算されたキーゾーン毎の実混色網濃度(実濃度)I,R,G,Bは、予め設定された目標混色網濃度(目標濃度)Io,Ro,Go,BoとともにPC12の色変換部14に入力される。
本実施形態では、測定用刷版の製版データ(CIP3データ等のkcmy面積率データ)から目標混色網濃度(目標濃度)を求める。PC12の色変換部14は、各インキ色の網点面積率と混色網濃度(濃度)とを関連付けるデータベース141を備えている。データベース141は、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷Japan Color基準の印刷物を印刷し、IRGB濃度計で実測したデータ〔標準色の網点面積率(k,c,m,y)と混色網濃度(I,R,G,B)と色座標値(L,a,b)の対応関係を規定した変換テーブル〕を基準にして作成されている。色変換部14は、このデータベース141を用いて、入力された製版データk,c,m,yに対応する混色網濃度をキーゾーン毎に求め、目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boとして設定する。
色変換部14は、ステップS40,S50及びS60の処理を行う。まず、ステップS40として、ステップS110で設定された目標混色網濃度Io,Ro,Go,Bo、及びステップS30で演算された実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率をそれぞれ演算する。この演算にはデータベース141を用い、データベース141に記憶された対応関係に基づき、目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boに対応する各インキ色の網点面積率を目標網点面積率ko,co,mo,yoとして演算し、実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率を実網点面積率k,c,m,yとして演算する。
次に、色変換部14は、ステップS50として、目標網点面積率ko,co,mo,yo、及び実網点面積率k,c,m,yに対応する各インキ色の単色網濃度(単色濃度)をそれぞれ演算する。この演算には、図5に示すようなマップを用いる。図5は網点面積率を変化させた場合に実測される単色網濃度(単色濃度)を特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。図5に示す例では、墨色の目標網点面積率ko、実網点面積率kをマップに照らし合わせることで、マップ中の特性曲線からそれぞれ目標単色網濃度(目標単色濃度)Dakoと実単色網濃度(実単色濃度)Dakとが求められている。このようにして、色変換部14は、各インキ色の目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを求める。
次に、色変換部14は、ステップS60として、目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとの偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyを演算する。なお、ベタ濃度は網点面積率にも依存しており、同単色網濃度に対しては、網点面積率が高いほどベタ濃度は低くなる。そこで、色変換部14は、図6に示すようなマップを用いて演算を行う。図6は単色網濃度を変化させた場合に実測されるベタ濃度を網点面積率毎に特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。色変換部14は、各インキ色について目標網点面積率ko,co,mo,yoに対応する特性曲線を図6に示すマップから選択し、選択した特性曲線に目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを対応させることにより、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyを求める。図6に示す例では、墨色の目標網点面積率koが75%の場合に、目標単色網濃度Dako、実単色網濃度Dakをマップに照らし合わせることで、マップ中の75%特性曲線から墨色のベタ濃度偏差ΔDskが求められている。
色変換部14で演算された各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyは、インキ供給量演算部15に入力される。インキ供給量演算部15は、まず、ステップS65として、全てのキーゾーンのベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyが所定値以内か否か判定する。所定値以内に収まっていない場合には、ステップS70として、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyに対応するキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを演算する。キー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyは、各インキキー7の現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0(前回のステップS100の処理で印刷機の制御装置20に出力したキー開度Kk,Kc,Km,Ky)に対する増減量であり、インキ供給量演算部15は、API関数を用いて演算を行う。ただし、API関数は前述のように測定用刷版を用いた印刷結果から求められるものであるので、正式なAPI関数が設定されていない現段階では、仮のAPI関数を用いる。なお、API関数は基準濃度にするため各キーゾーンの画線率A(Ak,Ac,Am,Ay)とインキキー開度K(Kk,Kc,Km,Ky)との対応関係を示した関数である。画線率Aは、ステップS110で用いた製版データから求めることが出きる。具体的には、基準濃度Ds(Dsk,Dsc,Dsm,Dsy)に対するベタ濃度偏差ΔDs(ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsy)の比率kd(kd=ΔDs/Ds)を求めるとともに、画線率Aに対する基準濃度にするためのキー開度KをAPI関数を使って求め、これらの積としてベタ濃度偏差ΔDsをゼロにするためのキー開度偏差量ΔK(ΔK=kd×K)を求める。
次に、オンライン制御部16は、ステップS80として、色変換部14で演算されたキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dからラインセンサ型IRGB濃度計1までの無駄枚数、時間あたりのインキキー7の反応時間、及び印刷速度を考慮して補正する。この補正は、キー開度信号が入力されてからインキキー7が動き、インキキー開度が変更されて印刷シートに供給されるインキ量が変化し、IRGB濃度計1に反射光量の変化として検出されるまでの時間遅れを考慮したものである。このようなむだ時間の大きいオンラインフィードバック制御系としては、例えばむだ時間補償付PI制御等が最適である。オンライン制御部16は、補正後のキー開度偏差量(オンライン制御用キー開度偏差量)ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyに現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0を加算したオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1をキー開度リミッタ演算部17に入力する。
キー開度リミッタ演算部17は、ステップS90として、オンライン制御部16で演算されたオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1に対して上限値を規制する補正を行う。これは、特に低画線部における色変換アルゴリズム(ステップSS40,S50,S60の処理)の推定誤差によりインキキー開度が異常に増大することを規制するための処理である。そして、キー開度リミッタ演算部17は、ステップS100として、上限値を規制したインキキー開度Kk,Kc,Km,Kyをキー開度信号として印刷機の制御装置20に送信する。
印刷機の制御装置20は、再びステップS0として、演算装置10から送信されたキー開度信号Kk,Kc,Km,Kyに基づき各印刷ユニット2a,2b,2c,2dの各インキキー7の開度を調節し、印刷を行う。これにより、各インキ色のインキ供給量は、キーゾーン毎に目標とする濃度に見あったものにコントロールされることとなる。
一方、ステップS65において全てのキーゾーンのベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyが所定値以内に収まった場合には、ステップS120として、API関数演算部18は、各キーゾーンの画線率A(Ak,Ac,Am,Ay)と現在のインキキー開度K(Kk0,Kc0,Km0,Ky0)とに基づき、画線率とインキキー開度との関係を示すAPI関数を求める。画線率Aは、ステップS110で用いた製版データから求めることができる。そして、ステップS130として、API関数演算部18は、求めたAPI関数をデータベース181に登録する。以後の商業印刷では、この新に設定されたAPI関数を用いてインキキー開度が設定されることになる。
このように、本実施形態にかかるインキ供給量自動設定方法によれば、オペレータによるマニュアルでの色合わせが不要であり、各キーゾーンの色合わせは完全に自動で行われる。したがって、各キーゾーンの色合わせを正確、且つ、高速に行うことができ、しかも、IRGB濃度計1によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウン前の色合わせが可能である。このため、精度の高いAPI関数を求めることができるとともに、色合わせのための損紙を大幅に低減することができる。そして、一度API関数が設定された後の商業印刷では、図4のフローチャートに従ったインキ供給量の自動設定処理が行われる。以下、API関数が設定された後のインキ供給量の自動設定処理について図4を用いて説明する。
最初のステップS200では、データベース181に登録しているAPI関数と、今回用いる刷版(商業印刷用刷版)の製版データから求められるキーゾーン毎の画線率とを用いて、キーゾーン毎にインキキー開度をプリセットする。そして、プリセットされたインキキー開度でインキを供給し、印刷を行う(ステップS210)。
次に、ステップS220では、IRGB濃度計1により印刷シートの各画素の反射光量i',r',g',b'を計測し、キーゾーン毎の実混色網濃度I,R,G,Bを求める。そして、ステップS230では、全てのキーゾーンにおける各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyが所定値以内か判定する。このベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyは、実混色網濃度I,R,G,Bと目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boとに基づき図3のステップS40,S50,S60の処理により求められる。
ステップS230においてベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyが所定値以内に収まっていない場合には、図3のステップS70,S80,S90,S100の処理により、各キーゾーンのキー開度をベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyに応じて調整する。一方、全てのキーゾーンにおけるベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyが所定値以内に収まった場合には、ステップS240として、各キーゾーンの画線率と現在のインキキー開度とに基づき、画線率とインキキー開度との関係を示すAPI関数を新に求める。そして、ステップS250として、データベース181に登録しているAPI関数を新に求めたAPI関数に更新する。
このように、本実施形態にかかるインキ供給量自動設定方法によれば、API関数が商業印刷時に自動で学習され更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に最適な画線率とインキキー開度との関係を得ることができる。したがって、常に速やかに色合わせすることができ、損紙の発生を抑制することができる。
本実施形態の新聞用オフセット輪転機は、IRGB濃度計1を用いてオンラインでインキ予備供給量を自動設定できるようにもなっている。以下、本実施形態にかかるインキ予備供給量自動設定方法について図7〜図9を用いて説明する。
図7に示すように、演算装置10には印刷ユニット2a〜2dを独立して駆動するモータ9が接続されている。また、インキ予備供給時の印刷胴(版胴4、ブランケット胴3等)の回転数を登録したデータベース19が設けられている。演算装置10は、インキ予備供給時にはデータベース19から胴回転数を読み出し、胴回転数に応じてモータ9を回転させるようになっている。
図8,図9は演算装置10によって行われるインキ予備供給量の自動設定処理の処理フローを示す図である。以下、図8,図9を中心に演算装置10による処理内容について説明する。最初に、インキ予備供給時の胴回転数を新規に設定する場合の処理内容について図8を用いて説明する。
まず、ステップS300として、図12に示すような測定用刷版を印刷機に装着した上で、各キーゾーンのインキキー開度を測定用刷版の画線率に応じた値に設定し、仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行う。インキキー開度はデータベース181に登録されているAPI関数を用いて設定することができる。そして、この予備供給されたインキで印刷を行う(ステップS310)。
印刷シートが得られると、ステップS320として、IRGB濃度計1を用いて印刷シートの最小画線率キーゾーンの実混色網濃度I,R,G,Bを計測する。そして、データベース141を用いて実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の実網点面積率k,c,m,yを求め、同様に目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boに対応する各インキ色の目標網点面積率ko,co,mo,yoを求める。次に、予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、実網点面積率k,c,m,yに対応する実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayを求め、同様に、目標網点面積率ko,co,mo,yoに対応する目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoも求める。以上の処理は、図3のステップS40,S50の処理と同内容である。
次に、ステップS330として、印刷胴の仮設定回転数、目標単色網濃度、及び最小画線率キーゾーンにおける実単色網濃度から、例えば下式(1)により目標単色網濃度に応じた印刷胴の回転数(第1設定回転数)を演算する。
第1設定回転数=仮設定回転数×(目標単色網濃度/最小画線率キーゾーンの実単色網
濃度) …(1)
ステップS340では、印刷胴をステップS330で求めた第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する(第1ステップ予備供給)。続いて、ステップS350として、さらに仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキを予備供給する。そして、ステップS360として、ステップS340及びステップS350で予備供給されたインキで印刷を行う。
印刷シートが得られると、ステップS370として、IRGB濃度計1を用いて印刷シートの各キーゾーンの実混色網濃度I,R,G,Bを計測する。そして、図3のステップS40,S50の処理と同様の処理により、実混色網濃度I,R,G,Bから実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayを求めるとともに、目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boから目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoを求める。
次に、ステップS380として、印刷胴の仮設定回転数、目標単色網濃度、及び各キーゾーンの実単色網濃度の平均値から、例えば下式(2)により目標単色網濃度に応じた印刷胴の回転数(第2設定回転数)を演算する。
第2設定回転数=仮設定回転数×(目標単色網濃度/各キーゾーンの平均実単色網濃度
) …(2)
そして、ステップS390として、ステップS330、ステップS380で求められた第1設定回転数、第2設定回転数をデータベース19にそれぞれ登録する。以後の商業印刷では、この新に登録された各胴回転数によってインキ予備供給が行われることになる。
このように、本実施形態にかかるインキ予備供給量自動設定方法によれば、インキ予備供給量はオペレータの感覚ではなく印刷結果に応じて完全に自動で計算される。しかも、IRGB濃度計1によりオンラインで濃度計測を行うので、ドライダウンの影響を受けることもない。したがって、第1,第2ステップのインキ予備供給量を正確、且つ、高速に求めることができ、インキ予備供給量の決定のための損紙も低減することができる。そして、一度、胴回転数が設定された後の商業印刷では、図9のフローチャートに従ったインキ予備供給量の自動設定処理が行われる。以下、胴回転数が設定された後のインキ予備供給量の自動設定処理について図9を用いて説明する。
まず、ステップS400として、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じて各キーゾーンのインキキー開度を設定し、印刷胴を第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する(第1ステップ予備供給)。続いて、ステップS410として、さらに第2設定回転数だけ印刷胴を回転させ、各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する。そして、ステップS420として、予備供給されたインキで印刷を行う。
印刷シートが得られると、ステップS430として、IRGB濃度計1を用いて印刷シートのキーゾーン毎の実混色網濃度を計測する。ステップS370として、IRGB濃度計1を用いて印刷シートの各キーゾーンの実混色網濃度I,R,G,Bを計測する。そして、図3のステップS40,S50の処理と同様の処理により、実混色網濃度I,R,G,Bから実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayを求めるとともに、目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boから目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoを求める。
ステップS440では、各キーゾーンの画線率について判定を行う。各キーゾーンの画線率は製版データから求めることができる。最小画線率(10%)のキーゾーンが存在する場合には、ステップS450として、第1設定回転数、目標単色網濃度、及び最小画線率キーゾーンにおける実単色網濃度から、例えば下式(3)により目標単色網濃度に応じた印刷胴の回転数(補正第1設定回転数)を演算する。
補正第1設定回転数=第1設定回転数×(目標単色網濃度/最小画線率キーゾーンの実
単色網濃度) …(3)
また、最小画線率(10%)以上のキーゾーンについては、ステップS460として、第2設定回転数、目標単色網濃度、及び各キーゾーンにおける実単色網濃度の平均値から、例えば下式(4)により目標単色網濃度に応じた印刷胴の回転数(補正第2設定回転数)を演算する。
補正第2設定回転数=第2設定回転数×(目標単色網濃度/各キーゾーンの平均実単色
網濃度) …(4)
そして、ステップS470として、データベース19に登録している第1設定回転数、第2設定回転数をそれぞれステップS450、ステップS460で新に求めた補正第1設定回転数、補正第2設定回転数に更新する。
このように、本実施形態にかかるインキ予備供給量自動設定方法によれば、再度、測定用刷版を用いなくても商業印刷の印刷結果により、第1ステップの印刷胴の回転数(第1設定回転数)、第2ステップの印刷胴の回転数(第2設定回転数)ともに完全に自動で更新されるので、初期印刷時と印刷条件が変わった場合であっても、常に正確なインキ予備供給量を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、実施形態では、画線率とインキキーとの関係をAPI関数として規定しているが、画線率とインキキーとの関係を示すマップを登録するようにしてもよい。つまり、画線率とインキキーとの関係を規定する形式には限定はない。
また、各インキ色の網点面積率と濃度とを関連付けるデータベース141を備える方法の他、各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係を規定した公知のノイゲバウアーの式を記憶しておき、この式に各インキ色の網点面積率を当てはめることで濃度を算出する方法を採ることもできる。
また、図6に示すようなマップを用いて目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差を求める方法の他、網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係を規定した公知のユールニールセンの式を記憶しておき、この式に目標網点面積率、実網点面積率及び単色濃度を当てはめることでベタ濃度偏差を算出する方法もある。
また、実施形態では、ラインセンサ型のIRGB濃度計を用いているが、スポット型のIRGB濃度計を用いて印刷シート上を2次元的に走査するようにしてもよい。
本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。 図1の演算装置のインキ供給量自動設定機能に着目した機能ブロック図である。 API関数を新規に設定する場合の処理フローを示すフローチャートである。 API関数が設定された後のインキ供給量の自動設定処理の処理フローを示すフローチャートである。 単色網濃度を網点面積率に対応づけるマップである。 ベタ濃度を網点面積率と単色網濃度とに対応づけるマップである。 インキ予備供給量の自動設定処理に着目した場合の演算装置への信号の入出力を示すブロック図である。 インキ予備供給時の胴回転数を新規に設定する場合の処理フローを示すフローチャートである。 胴回転数が設定された後のインキ予備供給量の自動設定処理の処理フローを示すフローチャートである。 画線率とインキキーとの関係を示すインキ供給量変換関数の一例を示す図である。 インキ供給量変換関数を設定するための測定用刷版の一例を示す図である。 インキ予備供給時の胴回転数を設定するための測定用刷版の一例を示す図である。
符号の説明
1 ラインセンサ型IRGB濃度計
2a,2b,2c,2d 印刷ユニット
3 ブランケット胴
4 版胴
5 インキローラ群
6 インキ元ローラ
7 インキキー
8 印刷シート
9 モータ
10 演算装置
11 DSP
12 PC
14 色変換部
15 インキ供給量演算部
16 オンライン制御部
17 キー開度リミッタ演算部
18 API関数演算部
20 印刷機内蔵の制御装置

Claims (12)

  1. キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用いて印刷を行うステップと、
    キーゾーン毎の目標濃度を設定するステップと、
    度計を用いて、印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求めるステップと、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求めるステップと、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色濃度と上記実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるステップと、
    上記ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合に、上記ベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整するステップと、
    全キーゾーンにおける上記ベタ濃度偏差が所定値以下になった場合に、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算し、その演算結果を登録するステップとを実行することを特徴とする、印刷機のインキ供給量自動設定方法。
  2. 予め登録されている画線率とインキキー開度との関係に基づき、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じてインキキー開度をプリセットするステップと、
    キーゾーン毎の目標濃度を設定するステップと、
    度計を用いて、印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求めるステップと、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求めるステップと、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色濃度と上記実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるステップと、
    上記ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合に、上記ベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整するステップと、
    全キーゾーンにおける上記ベタ濃度偏差が所定値以下になった場合に、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算し、上記の登録されている画線率とインキキー開度との関係を更新するステップとを実行することを特徴とする、印刷機のインキ供給量自動設定方法。
  3. 上記目標濃度を設定するステップは、
    印刷絵柄のkcmy網点面積率データを入力するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に
    変換して目標濃度として設定するステップとを有することを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷機のインキ供給量自動設定方法。
  4. キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用い、各キーゾーンのインキキー開度を画線率に応じた値に設定した上で仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行うステップと、
    上記の予備供給されたインキで印刷を行うステップと、
    標濃度を設定するステップと、
    度計を用いて、印刷シートの最小画線率キーゾーンの実濃度を計測するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求めるステップと、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求めるステップと、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求めるステップと、
    上記の仮設定回転数と目標単色濃度と最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果を最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録するステップとを実行することを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定方法。
  5. キーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版を用い、各キーゾーンのインキキー開度を画線率に応じた値に設定した上で印刷胴を所定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するステップと、
    さらに仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行うステップと、
    上記の予備供給されたインキで印刷を行うステップと、
    標濃度を設定するステップと、
    度計を用いて、印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求めるステップと、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求めるステップと、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求めるステップと、
    上記の仮設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果を各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録するステップとを実行することを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定方法。
  6. 印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じて各キーゾーンのインキキー開度を設定した上で印刷胴を所定の第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するステップと、
    さらに所定の第2設定回転数だけ印刷胴を回転させ、各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するステップと、
    上記の予備供給されたインキで印刷を行うステップと、
    標濃度を設定するステップと、
    度計を用いて、印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求めるステップと、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求めるステップと、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求めるステップと、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求めるステップと、
    最小画線率のキーゾーンが存在する場合に、上記第1設定回転数と目標単色濃度と当該最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果により上記第1設定回転数を更新するステップと、
    上記第2設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算し、その演算結果により上記第2設定回転数を更新するステップとを実行することを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定方法。
  7. 上記目標濃度を設定するステップは、
    印刷絵柄のkcmy網点面積率データを入力するステップと、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき網点面積率を濃度に変換して目標濃度として設定するステップとを有することを特徴とする、請求項4〜6の何れか1項に記載の印刷機のインキ予備供給量自動設定方法。
  8. インキキーのキーゾーン毎の目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
    印刷シートの走行ライン上に配置された濃度計と、
    記濃度計を操作して上記印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測する実濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める目標単色濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求める実単色濃度演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色濃度と上記実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差演算手段と、
    上記ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合に、上記ベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整するインキキー開度調整手段と、
    全キーゾーンにおける上記ベタ濃度偏差が所定値以下になった場合に、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算する関係演算手段と、
    上記関係演算手段の演算結果を登録する登録手段とを備えたことを特徴とする、印刷機のインキ供給量自動設定装置。
  9. 線率とインキキー開度との関係を登録した登録手段と、
    上記登録手段に登録されている画線率とインキキー開度との関係に基づき、印刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じてインキキー開度をプリセットするプリセット手段と、
    キーゾーン毎の目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
    印刷シートの走行ライン上に配置された濃度計と、
    記濃度計を操作して上記印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測する実濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める目標単色濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求める実単色濃度演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色濃度と上記実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差演算手段と、
    上記ベタ濃度偏差が所定値よりも大きい場合に、上記ベタ濃度偏差に基づきインキキー開度を調整するインキキー開度調整手段と、
    全キーゾーンにおける上記ベタ濃度偏差が所定値以下になった場合に、各キーゾーンの画線率とそのときのインキキー開度とに基づき画線率とインキキー開度との関係を演算する関係演算手段と、
    上記登録手段に登録されている画線率とインキキー開度との関係を上記関係演算手段の演算結果に更新する更新手段とを備えたことを特徴とする、印刷機のインキ供給量自動設定装置。
  10. インキキーのキーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版と、
    各キーゾーンのインキキー開度を上記測定用刷版の画線率に応じた値に設定するインキキー開度設定手段と、
    仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキの予備供給を行うインキ予備供給手段と、
    標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
    印刷シートの走行ライン上に配置された濃度計と、
    記濃度計を操作して上記印刷シートの最小画線率キーゾーンの実濃度を計測する実濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める目標単色濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求める実単色濃度演算手段と、
    上記の仮設定回転数と目標単色濃度と最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する回転数演算手段と、
    上記回転数演算手段の演算結果を最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する登録手段とを備えたことを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定装置。
  11. インキキーのキーゾーン毎に画線率が異なる測定用刷版と、
    各キーゾーンのインキキー開度を上記測定用刷版の画線率に応じた値に設定するインキキー開度設定手段と、
    印刷胴を所定回転数だけ回転させて最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する第1ステップ予備供給手段と、
    第1ステップ予備供給手段によるインキの予備供給後、さらに仮の設定回転数だけ印刷胴を回転させてインキを予備供給する第2ステップ予備供給手段と、
    標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
    印刷シートの走行ライン上に配置された濃度計と、
    記濃度計を操作して上記印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測する実濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める目標単色濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求める実単色濃度演算手段と、
    上記の仮設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する回転数演算手段と、
    上記回転数演算手段の演算結果を各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給するための設定回転数として登録する登録手段とを備えたことを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定装置。
  12. 刷絵柄のキーゾーン毎の画線率に応じて各キーゾーンのインキキー開度を設定するインキキー開度設定手段と、
    印刷胴を所定の第1設定回転数だけ回転させ、最小画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する第1ステップ予備供給手段と、
    第1ステップ予備供給手段によるインキの予備供給後、さらに所定の第2設定回転数だけ印刷胴を回転させ、各画線率に応じた量のインキを印刷胴に予備供給する第2ステップ予備供給手段と、
    標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
    印刷シートの走行ライン上に配置された濃度計と、
    記濃度計を操作して上記印刷シートのキーゾーン毎の実濃度を計測する実濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、上記実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求める目標単色濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色濃度を求める実単色濃度演算手段と、
    最小画線率のキーゾーンが存在する場合に、上記第1設定回転数と目標単色濃度と当該最小画線率キーゾーンにおける実単色濃度とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する第1回転数演算手段と、
    上記第1回転数演算手段の演算結果により上記第1設定回転数を更新する第1更新手段と、
    上記第2設定回転数と目標単色濃度と各キーゾーンにおける実単色濃度の平均値とから目標単色濃度に応じた印刷胴の回転数を演算する第2回転数演算手段と、
    上記第2回転数演算手段の演算結果により上記第2設定回転数を更新する第2更新手段とを備えたことを特徴とする、印刷機のインキ予備供給量自動設定装置。
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