JP2005081275A - 散水ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】 散水ノズルの目詰まりを防止して、被散水面に常に十分に均一に散水すること。
【解決手段】 散水ノズル10は、水を噴射する複数の噴射孔27,27を同一の配列円Ci上に等間隔で配列したノズル本体20と、複数の噴射孔の開口に対向して配列円の中心CL上に配置した散水ガイド部材40とからなる。散水ガイド部材は、複数の噴射孔に沿って噴射方向に延びる中心部分の丸棒状の軸部41と、軸部の先端に連なり軸部と直交する円板状のカサ部42と、からなる断面視略T字状部材である。カサ部は、複数の噴射孔の開口に対向するガイド面46と、このガイド面とは反対側の平坦な非ガイド面47とを有する。軸部の外周面とガイド面との境部分48の輪郭は、軸部の外周面41aからガイド面へ向かって曲線を描く円弧状境界面である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、路面等に散水する散水ノズルの改良技術に関する。
散水ノズルとしては種々の散水形態のものがあり、例えば路面等の被散水面に対して周囲360°の全範囲にわたって放射状に散水するようにしたものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭62−34603号公報
特許文献1による従来の車体構造の概要を図5で説明する。
図5(a),(b)は従来の散水ノズルの概要図であり、上記特許文献1の第1図及び第3図の要部再掲図である。(a)は従来の散水ノズルの断面図、(b)は従来の散水ノズルの作用図である。但し符合は振り直した。
図5(a)に示すように上記従来の散水ノズル100は、送水管101から分岐した立上り管102にノズル管103を取付け、このノズル管103の上部にノズル管103の外周を包囲するように外筒104を取付け、さらにノズル管103の上端の雄ねじ105に円盤状の調整蓋106をねじ込み、外筒104の上端の傾斜面107と調整蓋106の下端の傾斜面108との間に隙間を開け、この隙間を散水口109としたものである。
外筒104は、内部の下部空間111から上部空間112への水流を抑止するために、環状の抑止壁113を備える。このようにして、下部・上部空間111,112同士を小径の環状の連通空間114で連通することができる。115は調整蓋106の連結杆である。
送水管101から送られた水を立上り管102→ノズル管103のノズル孔121→通水孔122→連通溝123→下部空間111→連通空間114→上部空間112の順に満たしていき、最終的に散水口109から噴射させることで、図5(b)に示すように、周囲360°の全範囲にわたって放射状に散水することができる。
ところで、上記従来の散水ノズル100において、ノズル孔121から散水口109までの水路は、曲がりくねった複雑な構成である。しかも、この水路にはノズル孔121に直角な小径の通水孔122、通水孔122に連通する細い連通溝123、小径の環状の連通空間114、小さい隙間からなる散水口109のように、細い孔や隙間が多い。
散水ノズル100で均一に散水するためには、水に混入しているごみ等の異物が細い孔や隙間に詰まらないような、配慮が必要である。特に、散水を集めて再使用する場合には、水に混入する異物は多い。そこで、散水ノズル100に高性能のフィルタを付設することが考えられる。しかし、部品数が多く構成が複雑で大型になるとともに、コストアップの要因となるので得策ではない。
しかも、水路が曲がりくねった複雑な構成なので、水路の圧力損失が大きくならざるを得ない。この結果、散水の勢いが低下するので、均一に散水するには改良の余地がある。
本発明は、散水ノズルの目詰まりを防止して、被散水面に常に十分に均一に散水することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、水を噴射する複数の噴射孔を同一の配列円上に等間隔で配列したノズル本体と、複数の噴射孔の開口に対向して配列円の中心上に配置した散水ガイド部材と、の組合せ構造によって散水ノズルを構成し、
散水ガイド部材は、複数の噴射孔に沿って噴射方向に延びる中心部分の丸棒状の軸部と、この軸部の先端に連なり軸部と直交する円板状のカサ部と、からなる断面視略T字状部材であり、
カサ部は、複数の噴射孔の開口に対向するガイド面と、このガイド面とは反対側の平坦な非ガイド面とを有し、
軸部の外周面とガイド面との境部分の輪郭は、軸部の外周面からガイド面へ向かって曲線を描く円弧状境界面である、散水ノズルである。
請求項2に係る発明は、複数の噴射孔を閉止部材によって閉止可能な構成としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、複数の噴射孔をねじ孔とし、閉止部材がねじ孔にねじ込み可能なプラグであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、カサ部における非ガイド面側の縁を面取りした構成であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、散水ガイド部材をノズル本体に着脱可能に取付けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、噴射孔の径を大きく設定することができるので、噴射孔の目詰まりを防止することができる。しかも、噴射孔の径が大きくても、被散水面に十分に均一に散水することができる。さらには、散水ノズルにおける、水の入口から散水部分までの水路が極めて簡素な構成なので、水路の圧力損失を低減させることができる。この結果、散水の勢いを十分に確保することができるので、被散水面に十分に均一に散水することができる。さらにまた、散水される路面等の被散水面に対して非ガイド面を概ね同一レベルに配置しても、被散水面に十分に均一に散水することができる。
請求項2に係る発明では、複数の噴射孔を適宜選択して閉止部材で閉止することにより、散水ノズルから放射状に散水する範囲を簡単に設定することができる。例えば360°の全範囲と、半分の180°の範囲とに、適宜切換えることができる。
請求項3に係る発明では、閉止部材をねじ込み形式のプラグとしたので、噴射孔にプラグをねじ込むだけで極めて簡単に、散水する範囲を設定することができる。また、ねじ孔にプラグをねじ込む構成としたので、シール部材を用いることなく、閉止した噴射孔の水封性能をほぼ完全に確保することができる。
請求項4に係る発明では、カサ部における非ガイド面側の縁を面取りしたので、路面に散水ノズルを設けるとともに、路面に対して非ガイド面を概ね同一レベルに設定したときに、路面を走行した車両のタイヤが散水ガイド部材に当たってもタイヤに対する衝撃をより十分に緩和することができる。
請求項5に係る発明では、ノズル本体を取り外すことにより、散水ノズル内を簡単に清掃することができるので、保守・点検作業性が良い。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る散水ノズルの断面図である。散水ノズル10は、給水源から供給された水を噴射するノズル本体20と、噴射された水を360°の全範囲にわたって放射状に散水するべく案内する散水ガイド部材40と、の組合せ構造である。
図2は本発明に係る散水ノズルの分解図であり図1に対応させて表した。ノズル本体20は、有底の円筒部材からなる基部21と、基部21の底部22に溶接にて一体に設けた円板状のフランジ部31とからなる。
基部21における開口した内部空間23は給水室であり、その開口には中心CL上に形成した配管用雌ねじ24を有する。以下、内部空間23のことを「給水室23」と言うことにする。
基部21の底部22は所定厚みの平板部であり、平坦な外端面25には、中心CL上に形成した固定用雌ねじ26を備えるとともに、その周囲に形成した複数(例えば2個)の噴射孔27,27を備える。外端面25は中心CL上に位置決め用凹部28を備える。この位置決め用凹部28は、外端面25側から見て円形であって、外端面25から若干窪むとともに平坦な底面を有する。
複数の噴射孔27,27は、同一の(1つの)配列円Ci上に等間隔で配列した丸孔である。これらの噴射孔27,27は、底部22を貫通することで給水室23に連通する貫通孔であり、これらの貫通孔は、雌ねじを有した「ねじ孔」からなる。
本発明は、複数の噴射孔27,27を、着脱可能な閉止部材29によって閉止できるように構成したことを特徴とする。すなわち、複数の噴射孔27,27は、閉止部材29によって閉止可能な構成である。閉止部材29は、ねじ孔から成る噴射孔27,27にねじ込み可能なプラグである。複数の噴射孔27,27のうち、任意の噴射孔27を閉止部材29によって閉止することができる。
配列円Ciの中心は基部21の中心CLと同心であり、配列円Ciの直径はDiである。この直径Diは、位置決め用凹部28の縁に噴射孔27,27の縁が沿うように隣接して配置する大きさである。2個の噴射孔27,27を設けた場合には、噴射孔27,27を配列する間隔は180°である。
基部21の中心CL(中心線CL)に対して、配管用雌ねじ24並びに複数の噴射孔27,27は平行である。
基部21の中心CLに対して、フランジ部31の中心は合致する。フランジ部31は、基部21の中心CLを基準とする、中央の貫通孔32と周囲の複数のビス挿入孔33とを有する。中央の貫通孔32の径は、複数の噴射孔27,27から噴射された水が当たらない大きさである。
さらにフランジ部31は、散水ガイド部材40に対向する平坦な対向面34に、貫通孔32に連なるとともに基部21の中心CLと同心のテーパ面35を形成したものである。このテーパ面35は、対向面34から窪んだ凹状(皿状)のテーパ面、すなわち雌テーパ面である。テーパ面35のテーパ角は鈍角のα1である。
なお、36はノズル本体20の位置決め用の嵌合凸部である。
散水ガイド部材40は、複数の噴射孔27,27に沿って噴射方向(ノズル本体20とは反対方向)に延びる中心部分の丸棒状の軸部41と、この軸部41の先端に連なり軸部41と直交する円板状のカサ部(傘部)42と、からなる断面視略T字状部材、すなわち、外観が概ね「きのこ状(茸状)」又は「ラッパ状」の部材である。カサ部42の外径は、貫通孔32の径よりも若干大きい。
このような散水ガイド部材40は、中央部に基部21の中心CLと同心の貫通したビス挿入孔43を形成したものである。ビス挿入孔43を通したビス44を固定用雌ねじ26にねじ込むことによって、ノズル本体20に散水ガイド部材40を着脱可能に取付けることができる。
散水ガイド部材40について詳しく説明する。
軸部41を、位置決め用凹部28に嵌合させつつ平坦な端面45を位置決め用凹部28の底面に当てることにより、基部21の中心CL、すなわちノズル本体20の中心CL上に散水ガイド部材40を正確に位置決めすることができる。
カサ部42は、複数の噴射孔27,27の開口に対向する平坦なガイド面46と、このガイド面46とは反対側の平坦な非ガイド面47とを有する。
ガイド面46は、基部21の中心CLと同心で軸部41側へ突出したテーパ面、すなわち雄テーパ面である。ガイド面46のテーパ角は鈍角のα2であって、好ましくは145°〜155°であり、より好ましくは148°〜150°である。
ガイド面46のテーパ角α2に対して、ノズル本体20側のテーパ面35のテーパ角α1は若干大きい値であり(α2<α1)、例えば1°〜3°程度大きい。このようにすることで、ガイド面46にて案内される噴射水を、テーパ面35によって乱されることなく、円滑に放射することができる。例えば、ガイド面46のテーパ角α2を148°としたときに、テーパ面35のテーパ角α1を150°程度に設定する。
軸部41の外周面41aとガイド面46との境部分48の輪郭は、軸部41の外周面41aからガイド面46へ向かって、半径Rcの曲線を描きつつ末広がり形状となる、円弧状境界面である。以下、境部分48のことを「円弧状境界面48」と言う。
カサ部42は、非ガイド面47側の縁47aが面取りした形状を呈する。例えば、図2に示すように、縁47aを小さい円弧状断面形状の面取り部にする。
このようなノズル本体20と散水ガイド部材40とを組合わせて、図1に示すように散水ノズル10を構成したときに、ノズル本体20側のテーパ面35と散水ガイド部材40のガイド面46との間には、予め設定した大きさの隙間Spが形成されることになる。軸部41の長さは、一定の大きさの隙間Spを確保する大きさである。この隙間Spから散水することができる。
次に、散水ノズル10の取付け構造について、図1に基づき説明する。
散水する場所は、散水される路面等の被散水面51に対して直角な設置孔52を開け、設置孔52に設置用ソケット53を予め設定した高さで取付け、設置用ソケット53の先端にノズルホルダ54をねじ込みによって取付けた構成である。
取付け構造は、ノズルホルダ54のフランジ55に散水ノズル10のフランジ部31を被散水面51側から重ね合わせるとともに、嵌合して位置決めし、ビス挿入孔33を通したビス56によってフランジ55にフランジ部31をねじ止めすることで、ノズルホルダ54に散水ノズル10を取付けるようにしたものである。
給水室23は、配管用雌ねじ24にねじ込んだフレキシブルホース61等の配管部材によって、水源(図示せず)に予め接続しておくことになる。
このようにすることで、散水する場所に設置用ソケット53並びにノズルホルダ54を介して散水ノズル10を容易に取付けることができる。
この場合、フランジ部31の対向面34並びにノズルホルダ54の端面57は、被散水面51に対して同一レベル(面一)に設定されることになる。
一方、散水ガイド部材40の非ガイド面47は、被散水面51に対して概ね同一レベルに設定されることになる。例えば、図1に示すように、非ガイド面47は被散水面51から極く微小の突出高さHp(0〜2mm程度)だけ突出したものである。
このように、被散水面51に対して非ガイド面47が概ね同一レベルとなるように、散水ガイド部材40の高さ、カサ部42の厚み、フランジ部31の厚みを設定すればよい。
なお、被散水面51に対して、散水ガイド部材40の非ガイド面47、フランジ部31の対向面34、ノズルホルダ54の端面57は平行である。
次に、上記構成の散水ノズル10の作用を図3及び図4に基づき説明する。図3は本発明に係る散水ノズルで全範囲に散水する状態を示す作用図である。
散水ノズル10は、全ての噴射孔27,27から閉止部材29(図1参照)を外した状態にある。このため、水源から給水室23へ供給された高圧の水W1は、全ての噴射孔27,27からガイド面46へ向かって威勢良く噴射する。この噴射した水(噴射水)W2は、軸部41の外周面41aに沿って流れて、円弧状境界面48に衝突する。
上述のように円弧状境界面48は、軸部41の外周面41aからガイド面46へ向かって曲線を描きつつ末広がりとなる形状である。このため、円弧状境界面48に衝突した噴射水W2は、中心線CLを基準とする周方向に拡散しつつ、ガイド面46に案内されて中心線CLを中心とした放射状に飛散する。
このとき、噴射水W2が拡散する範囲は、散水ノズル10を非ガイド面47側から見たとき(矢印La方向から見たとき)に、360°の全範囲である。すなわち、散水ノズル10から被散水面51へ放射状に散水する範囲は360°の全範囲である。
散水ノズル10から散水される散水W3の散水角はθである。この散水角θは、被散水面51に対する散水W3の角度であって、図1に示すガイド面46のテーパ角をα2としたときに、180°からテーパ角α2を減算した値の半分に概ね等しい。すなわち、θ≒(180°−α2)/2である。
図4(a)、(b)は本発明に係る散水ノズルで半分の範囲に散水する状態を示す作用図である。(a)は断面図、(b)は概略平面図である。
散水ノズル10は、複数の噴射孔27,27のうち半数を閉止部材29で塞いだ状態にある。このため、水源から給水室23へ供給された高圧の水W1は、残りの半数の噴射孔27からガイド面46へ向かって威勢良く噴射する。この噴射した水(噴射水)W2は、軸部41の外周面41aに沿って流れて、円弧状境界面48に衝突して周方向に拡散しつつ、ガイド面46に案内されて放射状に飛散する。
このとき、噴射水W2が周方向に拡散する範囲は、(b)に示すように散水ノズル10を非ガイド面47側から見たときに、180°の範囲である。すなわち、散水ノズル10から被散水面51へ放射状に散水する範囲は180°の範囲である。
このように、複数の噴射孔27,27に対し適宜選択して閉止部材29を着脱すること(すなわち、複数の噴射孔27,27を適宜選択して閉止部材29で閉止すること)により、散水ノズル10から放射状に散水する範囲を簡単に設定することができる。例えば360°の全範囲と、半分の180°の範囲とに、適宜切換えることができる。
さらには、閉止部材29をねじ込み形式のプラグとしたので、噴射孔27にプラグ29をねじ込むだけで極めて簡単に、散水する範囲を設定することができる。また、ねじ孔27にプラグ29をねじ込む構成としたので、シール部材を用いることなく、閉止した噴射孔27の水封性能をほぼ完全に確保することができる。
ガイド面46のテーパ角α2(図1参照)を大きく設定することにより、図3に示すように、散水ノズル10から散水される散水W3の散水角θを、極めて小さくすることができる。しかも、被散水面51に対して非ガイド面47を概ね同一レベルに配置することにより、ガイド面46を被散水面51よりも低位に設定することができる。
ガイド面46の高さを下げるとともに、散水角θを小さくしたので、被散水面51に対する散水W3の高さを大幅に下げることができる。散水W3の高さが低いので、散水ノズル10を屋外で使用した場合に風の影響を受けにくい。この結果、被散水面51に十分に均一に散水することができる。
例えば、被散水面51が自動車等の車両のテストコースの路面である場合には、散水W3が風の影響を受けると、テストコースが霧で覆われるので、速やかにテストを実施することができない。
これに対し本発明の散水ノズル10を採用し、路面に対して非ガイド面47を概ね同一レベルに配置することにより、散水W3が風の影響を受けにくいので、テストコースが霧で覆われることを抑制することができる。この結果、速やかにテストを実施することができる。
ところで、図3に示すように、噴射水W2の流量が規定量を超えない範囲においては、噴射水W2は、ガイド面46に案内されて飛散するものであり、基本的には、ノズル本体20側のテーパ面35によって案内されるものではない。このため、テーパ面35とガイド面46との間の隙間Spを大きく設定することができる。
上述のように、ガイド面46の高さを下げるとともに、散水角θを小さくしたので、散水W3の通路を確保するために、テーパ面35を有するフランジ部31を、ノズル本体20に備えたものである。従って、被散水面51に散水W3の通路を確保することが可能な場合には、テーパ面35を有したフランジ部31を設ける必要はない。
さらには、散水される路面等の被散水面51に対して非ガイド面47を概ね同一レベルに配置しても、被散水面51に十分に均一に散水することができる。
しかも、噴射孔27,27から噴射した噴射水W2を、円弧状境界面48に衝突させるとともにガイド面46によって径外方へ案内して飛散させるようにしたので、噴射孔27,27の径や隙間Spが大きくても、被散水面51に十分に均一に散水することができる。従って、噴射孔27,27の径や、散水W3の通路Sp(隙間Sp)の大きさを大きく設定することができるので、噴射孔27,27や隙間Spの目詰まりを防止することができる。
さらには、散水ノズル10における、給水室23(水の入口)から隙間Sp(散水部分)までの水路が極めて簡素な構成なので、水路の圧力損失を低減させることができる。この結果、散水の勢いを十分に確保することができるので、被散水面に十分に均一に散水することができる。
さらにまた、ノズル本体20を取り外すことにより、散水ノズル10内を簡単に清掃することができる。特に、給水室23から隙間Spまでの水路は極めて簡素な形状である。ノズル本体20を外すと、ノズル本体20側(図3の矢印La方向)から噴射孔27,27を直接に目視することができるので、容易に清掃することができる。また、ノズル本体20を外すと、テーパ面35並びにガイド面46を直接に目視することができるので、これらの面35,46を容易に清掃することができる。従って、散水ノズル10の保守・点検作業性が良い。また、ノズル本体20の交換も容易である。
カサ部42における非ガイド面47側の縁47aを面取りしたので、被散水面51に散水ノズル10を設けるとともに、被散水面51に対して非ガイド面47を概ね同一レベルに設定したときに、被散水面51を走行した車両のタイヤ71(想像線にて示す。)が散水ガイド部材40に当たっても、タイヤ71に対する衝撃をより十分に緩和することができるとともに、タイヤ71の耐久性を高めることができる。
しかも、タイヤ71に対する衝撃が緩和することにより、車両に対する衝撃を緩和することができる。ノズル本体20に作用する衝撃をも緩和することができる。この結果、散水ノズル10の耐久性を高めることができる。
なお、本発明は実施の形態において、散水ノズル10の用途は任意である。
また、噴射孔27,27の大きさや形状、テーパ面35とガイド面46との間の隙間Spの大きさは、任意である。
また、閉止部材29は、噴射孔27に着脱可能な構成に限定されるものではなく、例えば噴射孔27内に設けた弁であってもよい。
本発明の散水ノズル10は、自動車等の車両のテストコースの路面に設置するのに、特に好適である。
本発明に係る散水ノズルの断面図である。 本発明に係る散水ノズルの分解図である。 本発明に係る散水ノズルで全範囲に散水する状態を示す作用図である。 本発明に係る散水ノズルで半分の範囲に散水する状態を示す作用図である。 従来の散水ノズルの概要図である。
符号の説明
10…散水ノズル、20…ノズル本体、27…噴射孔(ねじ孔)、29…閉止部材(プラグ)、40…散水ガイド部材、41…軸部、42…カサ部、46…ガイド面、47…非ガイド面、47a…非ガイド面側の縁、48…軸部の外周面とガイド面との境部分(円弧状境界面)、51…被散水面、Ci…配列円、CL…配列円の中心、W1…水、W2…噴射水、W3…散水。

Claims (5)

  1. 水を噴射する複数の噴射孔を同一の配列円上に等間隔で配列したノズル本体と、前記複数の噴射孔の開口に対向して前記配列円の中心上に配置した散水ガイド部材と、の組合せ構造によって散水ノズルを構成し、
    前記散水ガイド部材は、前記複数の噴射孔に沿って噴射方向に延びる中心部分の丸棒状の軸部と、この軸部の先端に連なり軸部と直交する円板状のカサ部と、からなる断面視略T字状部材であり、
    前記カサ部は、前記複数の噴射孔の開口に対向するガイド面と、このガイド面とは反対側の平坦な非ガイド面とを有し、
    前記軸部の外周面と前記ガイド面との境部分の輪郭は、軸部の外周面からガイド面へ向かって曲線を描く円弧状境界面である、散水ノズル。
  2. 前記複数の噴射孔は、閉止部材によって閉止可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。
  3. 前記複数の噴射孔はねじ孔であり、前記閉止部材は前記ねじ孔にねじ込み可能なプラグであることを特徴とした請求項2記載の散水ノズル。
  4. 前記カサ部は、前記非ガイド面側の縁を面取りした構成であることを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。
  5. 前記散水ガイド部材は、前記ノズル本体に着脱可能に取付けたことを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。
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