JP2005080524A - 前立腺癌マーカポリペプチド、該ポリペプチドに対する抗体、及び該ポリペプチドを利用した前立腺癌の診断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前立腺由来の特定なアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチド、該前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体、及び前立腺由来の特定なアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドの少なくとも1種を検出することを特徴とする、前立腺癌の診断方法である。
【選択図】 なし
Description
また現在、前立腺癌の腫瘍マーカとして前立腺特異抗原(Prostatic pecific Antigen; PSA)が広く使われているが、PSAを用いた診断では、偽陽性が多く、良性と悪性との境界領域が広い等の問題があり(非特許文献1)、新たな腫瘍マーカが検討されてきた。例えば、前立腺癌特異性のアンドロゲンで調節された細胞表面セリンプロテアーゼである20PlF12/TMPRS2に由来する腫瘍マーカ(特許文献1)、ヒト前立腺癌において発現されるC型レクチン膜貫通抗原(特許文献2)、その他、多くの前立腺癌特異的タンパク質の発見に伴う腫瘍マーカ(特許文献3)などである。しかし、これまで確度が高い診断を可能にする前立腺癌マーカは発見、又は実用化されていなかった。
また、本発明は、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導する変異ポリペプチドを提供する。
(1) 配列番号1〜35いずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチド;及び
(2)配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチドである。
さらに、本発明は、配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドの少なくとも1種を検出することを特徴とする、アンドロゲン非依存性前立腺癌の診断方法を提供する。
さらに、本発明は、下記(a)、(b)又は(c)を含む、配列番号1〜35のいずれか1に記載されたアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに対し特異性を有する抗体製造用組成物を提供する。
(a) 配列番号1〜35のいずれか1に記載されたアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b) 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド;及び
(c) (a)又は(b)のポリペプチド断片であって、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド断片である。
さらに本発明は、前記抗体製造用組成物を哺乳動物に投与することを含む、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を製造する方法を提供する。
さらに本発明は、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、前立腺癌治療用医薬組成物を提供する。
さらに本発明は、配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、アンドロゲン非依存性前立腺癌治療用医薬組成物、又はアンドロゲン非依存性前立腺癌形成阻害用医薬組成物を提供する。
さらに本発明は、配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用キットを提供する。
さらに本発明は、下記(i)、(iii)を含む、前立腺癌診断用核酸プローブを提供する。
(i) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド;
(ii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片;又は
(iii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、ポリヌクレオチド又はヌクレオチド断片である。
さらに本発明は、配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる前立腺癌診断用プライマー(フォワードプライマー)、及び配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる、前立腺癌診断用プライマー(リバースプライマー)を提供する。
さらに本発明は、下記(iv)、(v)又は(vi)を含む、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用核酸プローブを提供する。
(iv) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド;
(v) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片;又は
(vi) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、ポリヌクレオチド又はヌクレオチド断片である。
さらに本発明は、配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなるアンドロゲン非依存性前立腺癌診断用プライマー(フォワードプライマー)、及び配列番号54〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用プライマー(リバースプライマー)を提供する。
(定義)
本明細書で用いる用語「前立腺癌マーカポリペプチド」とは、ヒト前立腺癌細胞抽出液から抽出され、アガロース二次元電気泳動によりゲル上に展開して得られた、ヒト前立腺癌細胞に特異的なスポットから分離されたポリペプチドをいう。なお、該前立腺癌マーカポリペプチドは、前立腺癌細胞から一般的に発現するポリペプチドであるが、アンドロゲン非依存性を獲得した前立腺癌細胞において特徴的に発現量が変化するものがある。なお、当該前立腺癌マーカポリペプチドは、癌細胞から分離、又は単離された形態のポリペプチドを含むものである。
本発明の前立腺癌マーカポリペプチド検索に用いる、アンドロゲン依存性前立腺癌細胞とアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞は、従来知られている方法で作成することができる(1)。例えば、アンドロゲン依存性ヒト前立腺癌細胞として、市販されているLNCaP細胞株(American Type Culture Collection (ATCC), Rockville, MD, USA)を用いることができる。該LNCaP細胞株を、ウシ胎仔血清10%を含有する培養培地(例えば、Roswell Park Memorial Institute (RPMI) medium)中で維持、培養した後、該培養LNCaP 細胞1x107個を0.1 ml マトリゲル(Matrigel, Becton Dickinson Labware, NJ, USA) に混入して、雄ヌードマウス (BALB/c strain) の皮下に接種し、腫瘍が100から200 mm3になったところで、精巣を摘除する。該腫瘍は一次的に縮小するが、まもなく再増殖を始める。このときの精巣摘除前の腫瘍をアンドロゲン依存性前立腺癌、精巣摘除後に再増殖した腫瘍をアンドロゲン非依存性前立腺癌として用いることができる。
本発明で用いたヒト正常前立腺組織と前立腺癌組織は、手術を施した患者の摘除検体から採取した。主として、神奈川県相模原市にある北里大学病院泌尿器科で手術を受けた患者から同意を得て採取されたものである。該正常前立腺組織は、例えば、膀胱癌治療のために膀胱全摘除術が行われたときに同時に合併切除される前立腺から採取されたものである。また、前立腺肥大症により前立腺切除術が実施されたときに非癌前立腺組織も採取した。さらにヒト前立腺組織は、前立腺癌治療のために前立腺全摘除術もしくは前立腺切除術が行われたときに摘除される前立腺、或いは、前立腺癌診断の際に実施される前立腺生検術のときに採取されたものである。このとき、事前に男性ホルモン遮断療法が施されていて、前立腺癌が再増殖を始めた症例の前立腺癌をアンドロゲン非依存性前立腺癌とした。
前記検索用の前立腺癌組織から得た細胞抽出物に含まれるポリペプチドを、常法であるアガロース二次元電気泳動法によりゲル上に展開した(2)。すなわち、タンパク質の混合液をまず各タンパク質が保有する電荷(等電点)で分離し(一次元目)、続いて分子量で分離する(二次元目)手法である。最も一般的な方法は固定化pH勾配二次元電気泳動法(イモビライン2DE)であり、例えば、アマシャムバイオサイエンス(株)から販売されているキットを用いて実施することができる。
該ポリペプチドの同定は、プロテオーム解析により行なうことができる。すなわち、アガロース二次元電気泳動法に、自動ライン化された液体クロマトグラム−タンデム質量分析法 (LC/MS/MS) を組み合わせた公知の方法で実施できる(4)。すなわち、まず、ゲルのタンパク質スポットをトリプシンなどでゲル内消化することでペプチドに分解する。様々な部位で切断された、色々な長さの各ペプチド断片をLC/MS/MSで測定すると、ペプチドの正確な質量が質量プロダクトイオン、又はマスタグとして得ることができる。このマスタグの質量スペクトルのデータを使って、ゲノム解析で作製されたデータベースを検索し、ポリペプチドを同定することができる。本発明者らは、該ペプチド断片の質量スペクトルデータを、解析ソフトウエア(SEQUEST)を用いて解析し、米国NCBIのデータベースを用いて同定した。
二次元電気泳動ゲルの乾燥後、該ゲルの像を画像ファイルとしてコンピュータに取り込み、画像解析ソフトウエア(例えば、Phoretix 2D Advanced Version 5.01 (Nonlinear Dynamics Ltd, UK)など)を用いて、各タンパク質スポット毎に定量した。また、同様の画像解析ソフトウエアによって、各ゲルのタンパク質スポットの適合、解析ができるので、ここからT検定などの統計学的手法を用いて、対照群別の比較検討を行った。
このような二次元電気泳動ゲルと、プロテオーム解析により、本発明では、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドを得ることができた。これらのポリペプチドは、それぞれ特定の機能、又は発現する臓器などが知られていたが、本発明者らが見出すまで、前立腺癌との関係は全く知られていなかった。したがって、本発明者らは、これらのポリペプチドが前立腺癌マーカとして利用できることを初めて見出したのである。
2.TAR RNA-相互作用タンパク質(TRIP TAR RNA-interacting protein, TRIP)
3.RAD50 ホモログ(RAD50 homolog)
4.仮想タンパク質 FLJ10839 (Hypothetical protein FLJ10839)
5.富ロイシンPPR-モチーフ包含(Leucine-rich PPR-motif containing)
6.RNA ヘリカーゼ KIAA0801 (RNA helicase KIAA0801)
7.ユビキチン特異性プロテアーゼ 7 (Ubiquitin specific protease 7)
8.カルシウム(ca2+)恒常性内部原形質網状質タンパク質
(Calcium (ca2+) homeostasis endoplasmic reticulum protein)
(Nucleoporin 133kDa, Protein for MGC21133)
10.RNA ヘリカーゼ関連タンパク質(RNA helicase-related protein)
11.MOP-4(MOP-4)
12.インスリン減成酵素(Insulin-degrading enzyme)
13.MCM5 ミニクロモソーム維持欠陥5,細胞分画サイクル46
(MCM5 minichromosome maintenance deficient 5, cell division cycle 46 (S. cerevisiae))
14.電圧依存性アニオン選択チャンネルタンパク質 1、又はVDAC1
(Voltage-dependent anion-selective channel protein 1 (VDAC-1))
16.NipSnap1タンパク質(NipSnap1 protein)
17.ペロキシレドキシン 4 (Peroxiredoxin 4)
18.スプライシングコアクチベータサブユニットSRm300
(Splicing coactivator subunit SRm300)
19.ロンプロテアーゼホモログ(Lon protease homolog)
20.ピュロマイシン感受性アミノペプチダーゼ
(Puromycin-sensitive aminopeptidase)
22.JKTBP1
23.GTP-結合性タンパク質ベータ鎖ホモログ
(GTP-binding protein beta chain homolog)
24.核・塩素イオンチャンネルタンパク質
(Nuclear chloride ion channel protein)
25.ウィリアム−ベウレン症候群染色体領域1ホモログ
(William-Beuren syndrome chromosome region 1 homolog)
26.抗酸化性タンパク質 2 (Antioxidant protein 2 )
28.コフィリン 1 (Cofilin 1)
29.クルッペルタイプ亜鉛フィンガータンパク質、もしくは、PEG3
(Kruppel-type zinc finger protein, PEG3)
30.スカフフォルドアッタッチメント因子B、又はHSP27 ERE-TATA-結合性タンパク質
(Scaffold attachment factor B, HSP27 ERE-TATA-binding protein)
31.スプライソゾーム関連タンパク質130(Spliceosome-associated protein 130)
32.T 細胞により認識される扁平上皮癌抗原3、又はSART3
(Squamous cell carcinoma antigen recognized by T cells 3, SART3)
33.ユビキチン活性化酵素 E1 (Ubiquitin-activating enzyme E1)
34.カリオフェリン(インポルチン)ベータ1(Karyopherin (importin) beta 1)
これら前立腺癌マーカポリペプチドを、アンドロゲン依存性前立腺癌の群とアンドロゲン非依存性前立腺癌の群とで発現を統計学的に比較検討したところ、p<0.1において非依存群で増加したマーカポリペプチドが12個、減少したマーカポリペプチドが6個認められた。すなわち、前記前立腺癌マーカポリペプチドのうち、特にアンドロゲン非依存性前立腺癌に特異的なマーカが見出された。該アンドロゲン非依存性前立腺癌のマーカポリペプチドは次のとおりである。
18.スプライシングコアクチベータサブユニットSRm300
19.ロンプロテアーゼホモログ
20.ピュロマイシン感受性アミノペプチダーゼ
21.EBNA-2 コアクチベータ (100kD)
22.JKTBP1
23.GTP-結合性タンパク質ベータ鎖ホモログ
24.核・塩素イオンチャンネルタンパク質
25.ウィリアム−ベウレン症候群染色体領域1ホモログ
26.抗酸化性タンパク質 2
27.ペルオキシレドクシン 1
28.コフィリン 1
(アンドロゲン非依存性を獲得した後、発現量が減少するマーカポリペプチド)
30.スカフフォルドアッタッチメント因子B、又はHSP27 ERE-TATA-結合性タンパク質
31.スプライソゾーム関連タンパク質130
32.T 細胞により認識される扁平上皮癌抗原3
33.ユビキチン活性化酵素 E1
34.カリオフェリン(インポルチン)ベータ1
35.ha1225 遺伝子産物
本発明の抗体を用いる免疫検定(測定)法を挙げると、酵素免疫測定法(EIA)、酵素イムノメトリックアッセイ法(ELISA)、蛍光免疫測定法(FIA)、放射線免疫測定法(RIA)、発光免疫測定法、イムノブロット法、ウエスタンブロット法、免疫染色法などがある。
ウエスタンブロット法は、生体試料中に存在する当該タンパク質の分子量を知るために有効である。この方法は、例えば、臓器組織由来の粗抽出液などの生体試料液をアクリルアミドゲル電気泳動させた後、メンブランに転写し、当該タンパク質、又は当該ペプチドを認識する抗体と反応させ、生成する免疫複合体を標識第二抗体を用いて検出するものである。この方法では、該免疫複合体と結合する標識第二抗体の標識量を測定する。
ELISA法の好ましい実施態様は次のとおりである。まず、標準抗原(例えば、精製した当該ペプチド)を適当な担体に固定化し、ブロッキングする。次いで、検出が望まれるマーカペプチドを含有するサンプル、及び当該抗体を、上記固定化標識抗原と接触させて、抗体-免疫複合体、及び抗体-標準抗原免疫複合体を競合的に生成させる。生成した抗体-免疫複合体の量を測定し、予め作製した検量線からサンプル中の、又は当該ポリペプチドの質量を決定することができる。
上記ELISA法の実施態様においては、当該抗体を第一抗体として用い、この第一抗体に対する第二抗体を標識して用いることもできる。この場合は抗体-免疫複合体の量は、これに結合した標識第二抗体の標識量を測定することにより容易に求めることができる。上記方法の変法として、標識した第二抗体を用いることなく、第一抗体を、例えば酵素で標識して利用することもできる。更に、第一抗体をビオチンで標識し、第二抗体の代わりにアビシン、又はストレプトアビシンに酵素を結合させたものを用いてもよい。
本発明で用いる抗体は、本発明の前立腺癌マーカポリペプチドを認識し、抗原抗体反応するものであれば、ポリクローナル抗体、又はモノクローナル抗体の何れであってもよい。本発明の抗体の製造に用いる抗原となる、ポリペプチド、ペプチド又はその断片には下記のものがある:
(1) 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチド;
(2) 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導する変異ポリペプチド;及び
(3) 前記(1)又は(2)のポリペプチド断片であって、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド断片である。
まず、モノクローナル抗体産生細胞を次のように作成することができる。本発明の前記(1)又は(2)のポリペプチド、又は(3)そのペプチド断片を、単独で、又は担体、希釈剤などと組み合わせて温血動物に投与する。投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよい。該投与は通常2〜6週毎に1回ずつ、計2〜10回程度行なう。投与する温血動物の例を挙げると、サル、ウサギ、イヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギ、ニワトリなどがあり、特にマウス、及びラットが好ましい。
融合時における抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好ましい比率は、1:1〜20:1程度である。細胞融合は、PEG、好ましくはPEG1000〜PEG6000を10〜80%程度の濃度で添加し、20〜40℃、好ましくは30〜37℃で1〜10分間インキュベートすることにより効率良く実施できる。
本発明のポリクローナル抗体は、常法に従って製造することができる。例えば、免疫抗原自体、又はその抗原性ペプチド断片とキャリアタンパク質との複合体をつくり、前記モノクローナル抗体の製造法と同様に温血動物に免疫を行ない、該免疫動物から本発明のタンパク質に対する抗体含有物を採取して、抗体の分離精製を行なうことにより製造することができる。
また、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体は、前立腺癌特異的タンパク質の発現を抑制するものであるから、ガン化の予防、進行遅延、及び治療に使用することができる。特に、配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体は、前立腺癌のアンドロゲン非依存性獲得を阻害し、アンドロゲン非依存性前立腺癌の進行遅延、及び治療に使用することができる。
本発明の医薬組成物を経口投与する場合、汎用されている担体などの製剤用成分、例えば、充填剤、増量剤、結合剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、緩衝剤、等張化剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、コーティング剤、界面活性剤、吸収促進剤、保湿剤、湿潤剤、吸着剤、滑沢剤及び賦形剤などを用いることができる。また、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤などの添加剤を用いてもよい。
本発明の抗体を含む医薬組成物は、例えば、ヒト、その他の哺乳動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができる。該抗体の投与量は、対象の状態、投与ルートなどにより適宜変わるが、例えば、注射剤の形態で体重60kgの成人患者に投与する場合は、一日につき約50〜500mg程度、好ましくは約100〜250mg程度、より好ましくは約120〜200mg程度を静脈から投与するのが好ましい。
該ポリヌクレオチドの検出は、本発明の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、その部分配列を有する合成DNAプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)によって増幅するか、又は適当なベクターに組み込んだポリヌクレオチドを、本発明のポリペプチドの一部、又は全領域をコードするポリヌクレオチド、又は合成DNAを用いて標識したものとのハイブリダイゼーションによって行なうことができる。該ハイブリダイゼーションの方法は、例えば、モレキュラー・クローニング(5)に記載の方法などで行なうことができる。該ハイブリダイゼーションは、ハイストリンジェントな条件、例えば、ナトリウム濃度が約19〜40mM、特に約19〜20mMで、温度が約50〜70℃、特に約60〜65℃の条件で行なうのが好ましい。また、ナトリウム濃度が約19mMで温度が約65℃の場合が最も好ましい。
(i) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド;
(ii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片;又は
(iii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、ポリヌクレオチド又はヌクレオチド断片である。
また、本発明の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、PCR法によって検出する場合、常法で行なうことができる。
該PCR法では、配列番号36〜70のいずれか1種のヌクレオチド配列に対するセンス鎖断片をフォワードプライマーとして、アンチセンス鎖断片をリバースプライマーとして用いる。
特に、配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなるプライマー(フォワードプライマー)、及び配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなるプライマー(リバースプライマー)を用いることにより、アンドロゲン非依存性前立腺癌の診断を行なうことができる。
本発明の前立腺癌診断用キットは、本発明の前立腺癌マーカポリペプチドをハイブリダイゼーションによって検出する場合、配列番号36〜70のいずれか1のポリペプチド配列の一部、又は全領域をコードするポリヌクレオチド、又は合成DNAを用いて標識したものを、前立腺癌診断用核酸プローブとして含む。
ここで用いるベクターには、大腸菌由来のプラスミド(例、pBR322,pBR325,pUC12,pUC13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB110,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバクテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイルス,バキュロウイルスなどの動物ウイルス、pA1−11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RSV、pcDNAI/Neoなどがある。
また、プロモーターを効率よく働かせるために、例えば、3β−インドリルアクリル酸のような薬剤を加えることができる。宿主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で約3〜24時間行ない、必要により、通気や撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24時間行ない、必要により通気や撹拌を加えることもできる。
American Type Culture Collection (ATCC, Rockville, MD, USA)から入手した、ヒト前立腺癌細胞株LNCaPを前立腺癌マーカポリペプチドを検索するサンプリングとして使用した。LNCaP細胞を、ウシ胎仔血清10%を含有するRPMI倍地(Roswell Park Memorial Institute medium: RPMI)中で、CO25%湿潤環境下、37℃で培養した。また、本実施例では、LNCaP細胞を日本SLC(静岡、日本)から購入したオスヌードマウス (BALB/c strain)に移植した。
実施例1で得た癌細胞を20倍重量のタンパク抽出液でホモジュナイズし、超遠心した後、得られた上清をプロテオーム解析に使用した。本発明者らは、該プロテオーム解析をアガロース二次元電気泳動法にタンデム質量分析法(MS/MS)を組み合わせて実施した。
またNCBIデータベースのURLは次のとおりである。
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi/
前記NCBIデータベースで同定した全タンパク質233個をMedLineを用いて検索したところ、これまで前立腺癌との関連性が報告されていないタンパク質35個が含まれており、すなわち、新たな前立腺癌マーカポリペプチドが見出された。
二次元電気泳動ゲルは乾燥後に画像ファイルとしてコンピュータに取り込み、画像解析ソフトウエアPhoretix 2D Advanced Version 5.01 (Nonlinear Dynamics Ltd, UK)を用いてタンパク質スポットの定量解析を行った。アンドロゲン依存群5検体と非依存群5検体の二次元電気泳動ゲルのタンパク質スポットを個別にPhoretix 2D Advanced Version 5.01で定量比較し、2群間における各スポットの発現量をT検定によって統計学的に検定した。
ヒト前立腺癌における、前記前立腺癌マーカポリペプチドの発現を、抗体を用いたウエスタンブロットにより確認した。
(ヒト前立腺癌サンプルの調製)
本実施例で用いたヒトの前立腺癌組織、及び正常前立腺組織は、神奈川県相模原市にある北里大学病院泌尿器科で手術を受けた患者から同意を得て採取した。患者の詳細は以下のとおりである。
2.P8:正常前立腺組織:70歳男性、前立腺癌にて前立腺全摘除術を施行された。非癌部位から正常前立腺組織を採取した。
3.P3:正常前立腺組織:60歳男性、膀胱癌にて合併摘除された前立腺から正常前立腺組織を採取した。
4.P5:前立腺癌組織(アンドロゲン依存性):50歳男性、前立腺癌にて前立腺全摘除術を施行された。肉眼的に癌部位から前立腺癌組織を採取した。
5.P1:前立腺癌組織(アンドロゲン非依存性):80歳男性、前立腺癌にてアンドロゲン除去療法を試行後に再発し、尿閉となったため、経尿道的前立腺切除術が施行された。切除組織はアンドロゲン非依存性前立腺癌であり、これを採取した。
得られた癌組織を20倍重量のタンパク抽出液でホモジュナイズし、超遠心後の上清を用いて検討を行った。
まず、LNCaPマウス接種モデルの癌抽出液と前記ヒト前立腺組織抽出液のタンパク質濃度を公知のBradford法で定量し、SDSサンプルバッファー (SDS2%、グリセロール10%、2-メルカプトエタノール5%、ブロモフェニルブルー0.02%、0.05Mトリス-HCl、pH 6.5)で希釈して2 mg/mlに調製した。これを97℃で15分間インキュベートしてサンプルを調製した。
(前立腺癌マーカポリペプチドと抗体)
使用した一次抗体は下記のとおりである。
配列番号3のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(Rad50):市販の抗ヒトRAD50ウサギポリクローン性抗体(AB3754, Chemicon International, Inc., CA, USA)
配列番号11.のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(Mop-4):市販の抗ヒトMOP4ウサギポリクローン性抗体(AB5442P, Chemicon International, Inc., CA, USA)
配列番号14のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(VDAC-1):市販の抗ヒトVDAC-1ヤギポリクローン性抗体(sc-8828, Santa Cruz Biotechnology, Inc., CA, USA)
配列番号19のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(LON protease):配列番号19のアミノ酸配列のポリペプチド断片(配列番号71)を合成し、キャリアタンパク質と組み合わせてウサギの皮下に8回接種後、血清を採取し、該血清を一次抗体として使用した。
配列番号21のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(EBNA-2 co-activator; p100):配列番号21のアミノ酸配列のポリペプチド断片(配列番号72)を合成し、キャリアタンパク質と組み合わせてウサギの皮下に8回接種後、血清を採取し、該血清を一次抗体として使用した。
配列番号30のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(Scaffold attachment factor B, HSP27 ERE-TATA-binding protein):配列番号30のアミノ酸配列のポリペプチド断片(配列番号73)を合成し、キャリアタンパク質と組み合わせてウサギの皮下に8回接種後、血清を採取し、該血清を一次抗体として使用した。
配列番号33のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(Ubiquitin-activating enzyme E1):市販の抗ヒトUbiquitin-activating enzyme E1マウスモノクローン性抗体 (MAB3520, Chemicon International, Inc., CA, USA)
使用した二次抗体は下記とおりで、購入して使用した。
抗ウサギIgG(アルカリフォスファターゼ標識)(172-1016, Bio-Rad Laboratories, CA, USA)
抗ヤギIgG(アルカリフォスファターゼ標識)(AP-5000, Vector Laboratories, Inc., CA, USA)
(結果)
配列番号3のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(Rad50)の抗体による検出結果:
Rad50は正常前立腺組織で強い発現が認められるが、前立腺癌組織では発現が減少していた(図4)。
Mop-4は正常前立腺組織で強い発現が認められるが、前立腺癌組織では発現が減少していた(図5)。
配列番号14のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(VDAC-1)の抗体による検出結果:
VDAC-1は正常前立腺組織で発現が少なく、前立腺癌組織では発現が増加していた(図6)。
LON proteaseは正常前立腺組織で発現が少なく、前立腺癌組織では発現が増加していた。さらに、アンドロゲン依存群に比べて非依存群で発現が増加していた(図7)。
配列番号21のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチド(EBNA-2 co-activator; p100)の抗体による検出結果:
EBNA-2 co-activator; p100は正常前立腺組織で強い発現が認められるが、前立腺癌組織では発現が減少していた。また、アンドロゲン依存群に比べて非依存群で発現が増加していた(図8)。
該マーカポリペプチドは、正常前立腺組織で発現が少なく、前立腺癌組織では発現が増加していた。また、アンドロゲン依存群に比べて非依存群で発現が減少していた(図9)。
Ubiquitin-activating enzyme E1は正常前立腺組織で発現が少なく、前立腺癌組織では発現が増加していた。また、アンドロゲン依存群に比べて非依存群で発現が減少していた(図10)。
アンドロゲン依存性、及びアンドロゲン非依存性のヒト前立腺癌における、前立腺癌マーカポリペプチドをコードする、配列番号53から70のmRNA発現レベルを、RT-PCを用いて次のように分析することができる。
まず、前立腺組織中のmRNAの抽出を、ISOGEN RNA 分離キット(ISOGEN RNA isolation kit, ISOGEN社)を用いて製造業者の仕様書にそって行なう。RT-PCRは、タカラRNA LA PCR キットVer. 1.1(Takara RNA LA PCR kit Ver. 1.1,タカラ酒造、大津)を用いて公知の方法に拠って行なう(6)。
(配列番号:2) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、TAR RNA-相互作用タンパク質(TRIP TAR RNA-interacting protein, TRIP)又はTRIPポリペプチドと考えられている遺伝子産物のアミノ酸配列でもある。胎児心でmRNAが高発現することが報告されている。Reed (1998)により卵巣癌cDNAライブラリーから分離され、MSで83kDだがSDS-PAGEでは160kDなので,ダイマー形成していると考えられている(Wilson, 1998)。NCBI Accession No.4758690, PN:041
(配列番号:3) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、RAD50 ホモログ(RAD50 homolog: S.cerevisiae)のアミノ酸配列でもある。該ホモログがアデノウイルスの腫瘍性タンパク質(oncoprotein)とRAD50-MRE11-NBS1複合体を不活化させて発癌性を発揮することが報告されている。
NCBI Accession No.19924129, PN:045
NCBI Accession No.20471264, PN:049
(配列番号:5) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、富ロイシンPPR-モチーフ包含(Leucine-rich PPR-motif containing)遺伝子産物のアミノ酸配列でもある。該遺伝子産物は、肝臓芽腫のcDNAで高発現し、そのアミノ酸配列から機能推定により、細胞骨格,細胞内輸送,転写,核細胞質閉鎖に関与していると考えられている。
NCBI Accession No.18959202, PN:054
(配列番号:7) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、ユビキチン特異性プロテアーゼ 7 (Ubiquitin specific protease 7)のアミノ酸配列でもある。該プロテアーゼ7は、P53遺伝子を安定化させてp53を介する成長阻害やアポトーシスを補助する癌抑制タンパクであると報告されている。
NCBI Accession No.4507857, PN:058
NCBI Accession No.18204653, PN:061
(配列番号:10) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、RNA ヘリカーゼ関連タンパク質(RNA helicase-related protein)又はその関連ポリペプチドと考えられる遺伝子産物のアミノ酸配列でもある。該遺伝子産物は、ヒト膵島cDNAライブラリーで確認され、デッドボックスポリペプチドファミリー(DEAD box protein family)と考えられている。NCBI Accession No.11267525, PN:069
(配列番号:12) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、インスリン減成酵素(Insulin-degrading enzyme)のアミノ酸配列でもある。該酵素は、インスリン、グルカゴン、及びβアミロイドを分解する活性を有する。アルツハイマー病では、βアミロイドの脳背髄液中への産生量に変化がないにもかかわらず、βアミロイドが脳に沈着するので、該酵素の減少が原因といわれている。
NCBI Accession No.20548083, PN:091
(配列番号:14) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、電圧依存性アニオン選択チャンネルタンパク質 1 (Voltage-dependent anion-selective channel protein 1 (VDAC-1))のアミノ酸配列でもある。該タンパク質はBCL-2ファミリーのアポトーシス調節に関与することが報告されている。
NCBI Accession No.130683, PN:231
NCBI Accession No.464371, PN:244.2
(配列番号:16) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、ニプスナップ1タンパク質(NipSnap1 protein)のアミノ酸配列でもある。該タンパク質は、C.エレガンス(C.elegance)染色体IIIの遺伝子産物に類似し、細胞内顆粒移動に関係することが報告されている。NCBI Accession No.17380144, PN:258
(配列番号:17) 本発明の前立腺癌マーカポリペプチドのアミノ酸配列を示す。該配列は、ペロキシレドキシン 4 (Peroxiredoxin 4)のアミノ酸配列でもある。該タンパク質は、サイトカインや免疫系の転写に関与していることが報告されている。
NCBI Accession No.3024727, PN:259
AT-富要素結合因子などとして知られている。SRM160及び前駆mmrと会合して、核スペックル内に存在し、SRM160/SRM300デプリートスプライシン反応の再構成に関与することが報告されている。NCBI Accession No.19923466, PN:002
(配列番号:19) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は上昇する。該配列は、ロンプロテアーゼホモログ(Lon protease homolog)のアミノ酸配列でもある。該ホモログは、DNA損傷時にSOS遺伝子群が誘導され、その修復に働くことが報告されている。
NCBI Accession No.12644239, PN:092.2
(配列番号:21) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は上昇する。該配列は、EBNA-2 コアクチベータ(EBNA-2 co-activator (100kD))のアミノ酸配列でもある。EBNA-2 コアクチベータは、特定遺伝子の翻訳を活性化し、かつEBV関連のB細胞の転写に必須であり、さらにショウジョウバエのメラニン合成に関与することが報告されている。
NCBI Accession No.7657431, PN:116, 088
NCBI Accession Nos.7446333, 4512253, PN:223
NCBI Accession No.5174447, PN:233, 237
(配列番号:25) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は上昇する。該配列は、ウィリアム−ベウレン症候群染色体領域1ホモログ(William-Beuren syndrome chromosome region 1 homolog)のアミノ酸配列でもある。該ホモログは、Wbscr1 代用スプライス産物、及び William-Beuren症候群染色体領域 1ホモログ等として知られ、mRNA利用のレベルでポリペプチド合成の開始を刺激する機能が報告されている。
NCBI Accession No.18204592, PN:251
(配列番号:27) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は上昇する。該配列は、ペルオキシレドクシン 1 (Peroxiredoxin 1)のアミノ酸配列でもある。ペルオキシレドクシン 1は、細胞内の過酸化水素を調節することで生育因子とTNFαのシグナル伝達をコントロールしており、酸化ストレス下に出現するということが報告されている。
NCBI Accession No.548453, PN:284
(配列番号:29) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は低下する。該配列は、クルッペルタイプ亜鉛フィンガータンパク質(Kruppel-type zinc finger protein, PEG3)のアミノ酸配列でもある。該タンパク質は、成人脳で高発現し、グリオーマ細胞にトランスフェクションさせると癌原性消失するので腫瘍抑制ポリペプチドと考えられている。
NCBI Accession No.11494024, PN:028
(配列番号:31) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は低下する。該配列は、スプライソゾーム関連タンパク質130(Spliceosome-associated protein 130)のアミノ酸配列でもある。該タンパク質は、スプライシング因子3b,サブユニット3(130kDa)及びスプライセオソーム会合ポリペプチド130などとして知られ、スプライセオソームにおいて機能する複合体SF3bの構成要素であることが報告されている。
NCBI Accession No.11034823, PN:059
NCBI Accession No.7661952, PN:062
NCBI Accession No.4507763, PN:074.2, 078
(配列番号:35) 本発明のアンドロゲン依存性前立腺癌マーカ、及びアンドロゲン非依存性前立腺癌マーカとなるポリペプチドのアミノ酸配列である。前立腺癌がアンドロゲン非依存性を獲得すると、該癌マーカの発現は低下する。該配列は、ha1225 遺伝子産物(The ha1225 gene product)のアミノ酸配列でもある。該遺伝子産物は、ヒトαグルコシダーゼに関連することが報告されている。
NCBI Accession No.577295, PN:118
(配列番号:37) 配列番号2の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:38) 配列番号3の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:39) 配列番号4の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:40) 配列番号5の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:42) 配列番号7の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:43) 配列番号8の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:44) 配列番号9の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:45) 配列番号10の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:47) 配列番号12の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:48) 配列番号13の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:49) 配列番号14の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:50) 配列番号15の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:51) 配列番号16の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:53) 配列番号18の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:54) 配列番号19の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:55) 配列番号20の前立腺癌マーカするmRNA又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:56) 配列番号21の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:57) 配列番号22の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:59) 配列番号24の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:60) 配列番号25の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:61) 配列番号26の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:62) 配列番号27の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:64) 配列番号29の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:65) 配列番号30の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:66) 配列番号31の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:67) 配列番号32の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmmr 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:68) 配列番号33の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:70) 配列番号35の前立腺癌マーカポリペプチドをコードするmRNA 又はcDNAのヌクレオチド配列を示す。
(配列番号:71) 配列番号19の前立腺癌マーカポリペプチドのポリペプチド断片のアミノ酸配列を示す。
(配列番号:72) 配列番号21の前立腺癌マーカポリペプチドのポリペプチド断片のアミノ酸配列を示す。
(配列番号:73) 配列番号30の前立腺癌マーカポリペプチドのポリペプチド断片のアミノ酸配列を示す。
1. Miyake H, Hara S, Arakawa S, Kamidono S, Hara I. Optimal timing and dosage of chemotherapy as a combined treatment with androgen withdrawal in the human prostate LNCaP tumour model. Br J Cancer. 2001, 84:859-63.
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3. Klose J, Kobalz U. Two-dimensional electrophoresis of proteins: an updated protocol and implications for a functional analysis of the genome. Electrophoresis 1995, 16: 1034-59
4. Wilm M, Shevchenko A, Houthaeve T, Breit S, Schweigerer L, Fotsis T, et al. Femtomole sequencing of proteins from polyacrylamide gels by nano-electrospray mass spectrometry. Nature 1996, 379: 466-9
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6. Uchida T, Gao JP, Wang C et al. Mol Urol. 2001 Summer;5(2):71-8
Claims (38)
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチド。
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導する変異ポリペプチド。
- 下記(1)又は(2)のポリペプチド断片であって、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド断片:
(1) 配列番号1〜35いずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチド;
(2)配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド。 - 少なくとも15アミノ酸残基を含む、請求項3記載のポリペプチド断片。
- 少なくとも20アミノ酸残基を含む、請求項3記載のポリペプチド断片。
- 少なくとも25アミノ酸残基を含む、請求項3記載のポリペプチド断片。
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドの少なくとも1種を検出することを特徴とする、前立腺癌の診断方法。
- 被験者から得た検体と、該前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体とを接触させる工程を有する、請求項7記載の診断方法。
- 配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドの少なくとも1種を検出することを特徴とする、アンドロゲン非依存性前立腺癌の診断方法。
- 被験者から得た検体と、該前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体とを接触させる工程を有する、請求項9記載の診断方法。
- 下記(a)、(b)又は(c)を含む、配列番号1〜35のいずれか1に記載されたアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対し、特異性を有する抗体製造用組成物:
(a) 配列番号1〜35のいずれか1に記載されたアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b) 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列から、アミノ酸残基1以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入によって変異したアミノ酸配列を含み、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド;又は
(c) (a)又は(b)のポリペプチド断片であって、かつ配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに対する抗体産生を誘導するポリペプチド断片。 - (c)のポリペプチド断片が、少なくとも15アミノ酸残基を含む、請求項11記載の抗体製造用組成物。
- (c)のポリペプチド断片が、少なくとも20アミノ酸残基を含む、請求項11記載の抗体製造用組成物。
- (c)のポリペプチド断片が、少なくとも25アミノ酸残基を含む、請求項11記載の抗体製造用組成物。
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む、前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体。
- モノクローナル抗体である、請求項15記載の抗体。
- 請求項11記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を製造する方法。
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、前立腺癌治療用医薬組成物。
- 配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、アンドロゲン非依存性前立腺癌治療用医薬組成物。
- 配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、アンドロゲン非依存性前立腺癌形成阻害用医薬組成物。
- 配列番号1〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、前立腺癌診断用キット。
- 配列番号18〜35のいずれか1のアミノ酸配列を含む前立腺癌マーカポリペプチドに特異性を有する抗体を、少なくとも1種含有する、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用キット。
- 下記(i)、(ii)又は(iii)を含む、前立腺癌診断用核酸プローブ:
(i) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド;
(ii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片;又は
(iii) 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、ポリヌクレオチド又はヌクレオチド断片。 - 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチドの少なくとも1種を検出することを含む、前立腺癌の診断方法。
- 被験者から得た検体と、請求項23記載の前立腺癌診断用核酸プローブを接触させることを含む、請求項24記載の診断方法。
- 被験者から得た検体に含まれるポリヌクレオチドをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅することを含む、請求項24記載の診断方法。
- 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる前立腺癌診断用プライマー。
- 配列番号36〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる、前立腺癌診断用プライマー。
- 請求項23記載の前立腺癌診断用核酸プローブを含む、前立腺癌診断用キット。
- さらに請求項27及び28記載の前立腺癌診断用プライマーを含む、請求項29記載の前立腺癌診断用キット。
- 下記(iv)、(v)又は(vi)を含む、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用核酸プローブ:
(iv) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド;
(v) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片;又は
(vi) 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、ポリヌクレオチド又はヌクレオチド断片。 - 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチドの少なくとも1種を検出することを含む、アンドロゲン非依存性前立腺癌の診断方法。
- 被験者から得た検体と、請求項31記載の核酸プローブを接触させることを含む、請求項32記載の診断方法。
- 被験者から得た検体に含まれるポリヌクレオチドをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅することを含む、請求項32記載の診断方法。
- 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなるアンドロゲン非依存性前立腺癌診断用プライマー。
- 配列番号53〜70のいずれか1のヌクレオチド配列と、相補的なヌクレオチド配列の部分配列を含むヌクレオチド断片からなる、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用プライマー。
- 請求項31記載の前立腺癌診断用核酸プローブを含む、アンドロゲン非依存性前立腺癌診断用キット。
- さらに請求項35及び36記載のアンドロゲン非依存性前立腺癌診断用プライマーを含む、請求項37記載の前立腺癌診断用キット。
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