JP2005080210A - 携帯型情報端末機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラ付き携帯電話機を用いて、一定の撮影範囲でパノラマ撮影を行うようにする。
【解決手段】折り畳み型のカメラ付き携帯電話機1が閉じている状態から開いた状態になるように、回転軸9を軸にして蓋2および本体3が回動された場合、カメラ部5は、ギア軸27を軸にして回動され、カメラ部8は、ギア軸47を軸にして回動される。ここで、本体3に対する蓋2の回転角に対し、その半分の回転角でカメラ部5およびカメラ部8が回動される。これにより、蓋2の本体3に対する開き角度にかかわらず、常に一定の画角が保持される。本発明は、カメラ機能を有する携帯電話機に適用することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、携帯型情報端末機に関し、特に、例えば、カメラ付き携帯電話機において、一定の撮影範囲でパノラマ撮影を行うことができるようにした携帯型情報端末機に関する。
従来のカメラ付き携帯電話機では、小型ゆえに撮影範囲が限られていた。そこで、例えば、折り畳み型携帯電話機の蓋側と本体側にカメラをそれぞれ設けることにより、パノラマ撮影やステレオ撮影を可能にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−51872号公報
しかしながら、蓋側と本体側のヒンジ部から離れた位置にカメラをそれぞれ設けた場合、蓋の開き角度に応じてカメラが回動されず、そのため、蓋の開き具合によって光軸の方向が変わり、蓋側に設けられたカメラと本体側に設けられたカメラとの撮影範囲が大きく変化してしまう課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、蓋の開き角度が変化した場合にもパノラマの横手方向の撮影範囲を一定にすることができるようにするものである。
本発明の携帯型情報端末機は、蓋部と、本体部と、蓋部および本体部を回動自在に支持するヒンジ部とを有する折り畳み可能な携帯型情報端末機であって、蓋部に回動自在に支持された第1の光学系と、本体部に回動自在に支持された第2の光学系とを備え、ヒンジ部の回動に連動して、第1および第2の光学系が回動されることを特徴とする。
前記本体部に対する蓋部の回転角に対し、その半分の回転角で第1および第2の光学系が回動されるようにすることができる。
本発明においては、ヒンジ部により本体部と蓋部が回動自在に支持され、蓋部に第1の光学系が回動自在に支持され、本体部に第2の光学系が回動自在に支持され、ヒンジ部の回動に連動して、第1および第2の光学系が回動される。
本発明によれば、パノラマ撮影を行うことができる。特に、蓋の開き角度が変化した場合にも一定の撮影範囲でパノラマ撮影を行うことが可能となる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を説明するが、明細書中に記載の発明と、実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。明細書には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている実施の形態に対応するすべての発明が、記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている他の発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明は、蓋部(例えば、図1の蓋2)と、本体部(例えば、図1の本体3)と、蓋部および本体部を回動自在に支持するヒンジ部(例えば、図1のヒンジ部4)とを有する折り畳み可能な携帯型情報端末機(例えば、図1のカメラ付き携帯電話機)を提供する。この携帯型情報端末機は、蓋部に回動自在に支持された第1の光学系(例えば、図1のカメラ部5)と、本体部に回動自在に支持された第2の光学系(例えば、図2のカメラ部8)とを備え、ヒンジ部の回動に連動して、第1および第2の光学系が回動されるようにすることができる。
この携帯型情報端末機は、本体部に対する蓋部の回転角(例えば、180度)に対し、その半分の回転角(例えば、90度)で第1および第2の光学系が回動されるようにすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用したカメラ付き携帯電話機1の外観の構成例を示している。このカメラ付き携帯電話機1は、基本的に、蓋2および本体3から構成され、中央のヒンジ部4により折り畳み可能に形成されている。
ヒンジ部4は、回転軸9を軸にして、蓋2を本体3に対し、回動自在に支持する。蓋2の上端中央部には、90度の角度範囲で回動自在なCCD(Charge Coupled Device)カメラなどより構成されるカメラ部5(第1光学系)が設けられており、所望の被写体が撮影される。
蓋2のほぼ中央には、LCD(Liquid Crystal Display)6が設けられている。LCD6には、電波の受信状態、電池の残量、電話帳として登録されている氏名や電話番号、および発信履歴の他、入力ボタン7が操作されることにより作成された文章などが表示される。
本体3には、「0」乃至「9」の数字ボタン(テンキー)、「*」ボタン、および「♯」ボタンなどからなる入力ボタン7が設けられている。ユーザは、この入力ボタン7を操作することで、例えば、電子メールとして送信する文章やメモ帳などを作成することができる。また本体3の下端中央部には、90度の角度範囲で回動自在なCCDカメラを有するカメラ部8(第2光学系)が設けられており、所望の被写体が撮影される。
また図示は省略するが、カメラ付き携帯電話機1には、これらの他、音声を出力するスピーカ、ユーザの音声を集音するマイクロフォンなども設けられている。
次に、図2乃至図4を参照して、ヒンジ部4およびカメラ部5、並びに、ヒンジ部4およびカメラ部8の連動機構について説明する。図2は、図1に示すA−A線の断面図である。図3は、図2に示すA−A線の断面図である。図4は、図2に示すB−B線の断面図である。
ヒンジ部4の内部には、固定ギア61−1,62−2が設けられている。固定ギア61−1は、ギア軸62−1により、本体3に軸支され、固定ギア61−2は、ギア軸62−2により、蓋2に軸支される。これにより、蓋2と本体3が、ギア軸62−1,62−2を軸にしてそれぞれ回動される。
蓋2の内部には、固定ギア61−1と噛合されるギア35が設けられており、ギア軸34により、蓋2におけるヒンジ部4側の一端に軸支されている。このギア35は、連結板63−1を介して固定ギア61−1に連結されている。連結板63−1は、ギア軸62−1を軸にして揺動される。これにより、蓋2が開閉されると、ギア35が回転され、その回転に連動して、連結板63−1を介して連結されている固定ギア61−1が回動される。
また蓋2の内部には、ギア35の駆動と連動されるギア32が設けられており、ギア軸31により、蓋2におけるカメラ部5側の一端に軸支されている。このギア32は、ベルト33を介してギア35に取り付けられており、ギア35の駆動に連動される。またギア32は、カメラ部5の内部に設けられている固定ギア28と噛合されている。このギア28は、ギア軸27により、カメラ部5における蓋2側の一端に軸支されている。これにより、蓋2が開閉されると、ギア35が回転され、その回転に連動して、ベルト33を介して取り付けられているギア32が回転され、さらに、その回転に連動して、ギア32に噛合されている固定ギア28が回動される。すなわち、蓋2の開閉に連動して、カメラ部5が回動される。
カメラ部5には、撮像レンズ21が配置されており、被写体の画像を、基板23に取り付けられているセンサ22に結像させる。このカメラ部5は、ヒンジ部24を介して蓋2に回動自在に支持されている。ただし、ヒンジ部24の一方(図2において、右側のヒンジ部24)は、中空となっており、基板23上に設けられたコネクタ25からのリード線26が挿通される。このリード線26は、蓋2内に案内され、メイン基板(図示せず)に実装される。
本体3の内部には、固定ギア61−2と噛合されるギア55が設けられており、ギア軸54により、本体3におけるヒンジ部4側の一端に軸支されている。このギア55は、連結板63−2を介して固定ギア61−2に連結されている。連結板63−2は、ギア軸62−2を軸にして揺動される。これにより、本体3が開閉されると、ギア55が回転され、その回転に連動して、連結板63−2を介して連結されている固定ギア61−2が回動される。
また本体3の内部には、ギア55の駆動と連動されるギア52が設けられており、ギア軸51により、本体3におけるカメラ部8側の一端に軸支されている。このギア52は、ベルト53を介してギア55に取り付けられており、ギア55の駆動に連動される。またギア52は、カメラ部8の内部に設けられている固定ギア48と噛合されている。このギア48は、ギア軸47により、カメラ部8における本体3側の一端に軸支されている。これにより、本体3が開閉されると、ギア55が回転され、その回転に連動して、ベルト53を介して取り付けられているギア52が回転され、さらに、その回転に連動して、ギア52に噛合されている固定ギア48が回動される。すなわち、本体3の開閉に連動して、カメラ部8が回動される。
カメラ部8には、撮像レンズ41が配置されており、被写体の画像を、基板43に取り付けられているセンサ42に結像させる。このカメラ部8は、ヒンジ部44を介して本体3に回動自在に支持されている。ただし、ヒンジ部44の一方(図2において、左側のヒンジ部44)は、中空となっており、基板43上に設けられたコネクタ45からのリード線46が挿通される。このリード線46は、本体3内に案内され、メイン基板(図示せず)に実装される。
以上の構成により、蓋2および本体3がヒンジ部4を介して回動されると、それに連動して、カメラ部5およびカメラ部8が回動される。
具体的には、蓋2が、例えば、図3に示されるように、矢印A方向に回動された場合、蓋2の内部に設けられたギア35が矢印B方向に回転され、その回転に連動して、連結板63−1を介してギア35に連結されている固定ギア61−1が矢印C方向に回動される。そして、ギア35の回転にともなって、ベルト33が矢印D方向に移動される。さらに、ベルト33の移動にともなって、蓋2の内部に設けられたギア32が矢印E方向に回転され、その回転に連動して、ギア32に噛合されているカメラ部5の内部に設けられた固定ギア28が矢印F方向に回動される。
また本体3が、例えば、図4に示されるように、矢印A方向に回動された場合、本体3の内部に設けられたギア55が矢印B方向に回転され、その回転に連動して、連結板63−2を介してギア55に連結されている固定ギア61−2が矢印C方向に回動される。そして、ギア55の回転にともなって、ベルト53が矢印D方向に移動される。さらに、ベルト53の移動にともなって、本体3の内部に設けられたギア52が矢印E方向に回転され、その回転に連動して、ギア52に噛合されているカメラ部8の内部に設けられた固定ギア48が矢印F方向に回動される。
ここで、ギア32と固定ギア28のギア比、および、ギア52と固定ギア48のギア比をともに2:1で構成するようにした場合、本体3に対する蓋2の回転角(例えば、180度)に対し、その半分の回転角(例えば、90度)でカメラ部5およびカメラ部8が回動される。これにより、遠距離で被写体を撮影する場合には、蓋2の本体3に対する開き角度にかかわらず、常に一定の画角が保持される(カメラ部5およびカメラ部8は、常に一定の関係が保たれる)。
このように、蓋2の回動に連動してカメラ部5が回動されるとともに、本体3の回動に連動してカメラ部8が回動されるため、蓋2の開き具合にかかわらず、光軸の方向を常に一定に保つことができ、パノラマの横手方向の撮影範囲を一定にすることができる。従って、使用者は、カメラの向きを考慮する必要なく、簡単に、パノラマ撮影やステレオ撮影を行うことができる。
次に、図5乃至図7を参照して、カメラ付き携帯電話機1における開閉動作について詳細に説明する。なお、図5は、図1に示すB−B線の断面図であり、カメラ付き携帯電話機1が閉じている(折り畳まれている)状態を示している。図6は、図1に示すB−B線の断面図であり、蓋2が開いている状態を示している。図7は、図1に示すB−B線の断面図であり、図6に示した状態よりもさらに蓋2が開いている状態を示している。
例えば、カメラ付き携帯電話機1が閉じている状態(図5)から開いている状態(図6)になるように、カメラ付き携帯電話機1の蓋2および本体3が回転軸9を軸にして回動された場合、カメラ部5は、ギア軸27を軸にして回動され、カメラ部8は、ギア軸47を軸にして回動される。このとき、閉じた状態(図5)におけるカメラ部5およびカメラ部8の方向(図中、縦方向)と同じ方向を保ったまま回動される。
また例えば、カメラ付き携帯電話機1の蓋2が開いている状態(図6)から、さらに、カメラ付け携帯電話機1の蓋2および本体3が回転軸9を軸にして回動された場合(図7)、カメラ部5は、ギア軸27を軸にして回動され、カメラ部8は、ギア軸47を軸にして回動される。このとき、やはり、図5および図6に示した状態におけるカメラ部5およびカメラ部8の方向と同じ方向を保ったまま回動される。
このように、カメラ部5およびカメラ部8は、蓋2の開き具合にかかわらず、常に一定の関係が保たれている。すなわち、遠距離の被写体を撮影する場合にも、カメラ部5およびカメラ部8の画角が一定とされるため、使用者は、簡単に、パノラマ撮影やステレオ撮影を行うことができる。
なお、近距離で被写体を撮影する場合にはパララックス(視差)が生じるが、カメラ部5とカメラ部8でそれぞれ撮影された画像を調整するようにしてもよいし、あるいは、カメラ部5とカメラ部8で撮影されたいずれか一方の画像を無視するようにしてもよい。
以上のように、撮影者が、カメラ付き携帯電話機1を最も安定するように蓋2を調整したとしても、カメラ部5およびカメラ部8は常に一定の画角を保持することが可能となり、手軽にパノラマ撮影やステレオ撮影することが可能となる。
また以上においては、メカ機構によりカメラ部5とカメラ部8の回動を連動させるようにしたが、これに限らず、例えば、アクチュエータなどを使用して連動させるようにしてもよい。この場合には、蓋2の回転角をエンコーダなどにより検出させ、アクチュエータにより、カメラ部5およびカメラ部8を、検出された回転角の半分だけ回動させるようにすればよい。
さらに、パノラマ撮影やステレオ撮影のモードが異なる場合には、カメラ部5とカメラ部8の回転角を各モードに応じて切り換えて制御することにより、それぞれのモードに最適な画角を保持させるようにすることが可能となる。
本発明を適用したカメラ付き携帯電話機の外観の構成例を示している。 図1に示すカメラ付き携帯電話機のA−A線の断面図である。 図2に示すカメラ付き携帯電話機のA−A線の断面図である。 図2に示すカメラ付き携帯電話機のB−B線の断面図である。 図1に示すカメラ付き携帯電話機のB−B線の断面図である。 図1に示すカメラ付き携帯電話機のB−B線の他の断面図である。 図1に示すカメラ付き携帯電話機のB−B線の他の断面図である。
符号の説明
1 カメラ付き携帯電話機
4 ヒンジ部
5,8 カメラ部
24 ヒンジ部
28 固定ギア
32 ギア
33 ベルト
35 ギア
44 ヒンジ部
48 固定ギア
52 ギア
53 ベルト
55 ギア
61−1,62−2 固定ギア

Claims (2)

  1. 蓋部と、
    本体部と、
    前記蓋部および前記本体部を回動自在に支持するヒンジ部と
    を有する折り畳み可能な携帯型情報端末機において、
    前記蓋部に回動自在に支持された第1の光学系と、
    前記本体部に回動自在に支持された第2の光学系と
    を備え、
    前記ヒンジ部の回動に連動して、前記第1および第2の光学系が回動される
    ことを特徴とする携帯型情報端末機。
  2. 前記本体部に対する前記蓋部の回転角に対し、その半分の回転角で前記第1および第2の光学系が回動される
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報端末機。
JP2003311654A 2003-09-03 2003-09-03 携帯型情報端末機 Withdrawn JP2005080210A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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