JP2004274594A - 携帯情報端末 - Google Patents

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Takahiro Iijima
隆宏 飯島
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Abstract

【課題】利用形態に応じて、その形状を自在に変えることが可能な利便性に優れた携帯情報端末を提供する。
【解決手段】本体部(第1の筐体)10、蓋部(第2の筐体)20、本体部と蓋部とを連結する連結部材30によって携帯情報端末を構成する。第1の筐体と第2の筐体とは、第1の回動軸R1を中心として回動可能である。また、第1の筐体と連結部材とは、第2の回動軸R2を中心として回動可能である。また、第2の筐体と連結部材とは、第3の回動軸R3を中心として回動可能である。さらに、連結部材に撮像用レンズ31を設ける。携帯情報端末の形状を変化させて、連結部材の向きを自在に変えることにより、撮像用レンズの撮像方向が容易に定まり、かつ、撮像操作を行いやすい形状とすることが可能となる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機やPHS、PDAなどの持ち運び可能な携帯情報端末に関し、特に、筐体を小さく折り畳むことが可能な折り畳み式の携帯情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機やPHS、PDAなどの持ち運び可能な携帯情報端末は、持ち運びが便利となるよう小型化が進んでいる。特に、携帯情報端末を小さくコンパクトに収容するため、携帯情報端末を略同一形状の2つの筐体に分けて、2つの筐体を物理的及び電気的に接続する連結部をヒンジ部で構成し、ヒンジ部の回動によって、2つの筐体が重なり合うよう折り畳むことを可能とする折り畳み式携帯情報端末が知られている。
【0003】
図21は、従来の携帯情報端末の一例を示す斜視図である。なお、図21に示されている携帯情報端末は、下記の特許文献1に開示されている携帯型無線通信装置である。図21に示す携帯型無線通信装置は、電話機本体部(第1の筐体)101と表示手段106を搭載した蓋部(第2の筐体)105とを連結するヒンジ部104を有しており、このヒンジ部104は、直交する2軸(第1の回動軸104a及び第2の回動軸104b)を中心として、電話機本体部101に対して蓋部105が回動するよう構成されている。この構成により、折り畳まれた状態から第1の回動軸104aを中心として蓋部105を回動させて開き、第2の回動軸104bを中心として蓋部105を180°回動させた後、再び第1の回動軸104aを中心として蓋部105を回動させて折り畳むことによって、表示手段106が搭載された側の面を外側に向けた状態で折り畳むことが可能となる。
【0004】
また、近年の携帯情報端末は多機能化が進んでおり、特に、静止画や動画の撮像を可能とするカメラ(撮像手段)が設けられた携帯電話機などが普及している。また、携帯電話機に搭載されるカメラの小型化も進んでおり、技術的には、携帯電話機のどの部分にカメラを搭載することも可能であり、また、複数箇所にカメラを設けることも可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−298513号公報(段落0007〜0025、図1〜3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、携帯情報端末に搭載されたカメラを用いて撮像を行う場合、ユーザは、表示画面上で撮像画像を確認しながら、カメラの撮像方向を撮像対象に向ける必要がある。すなわち、カメラの撮像方向が撮像対象に向き、かつ、表示画面の方向(表示方向)がユーザの目視可能な方向に向く状態を、ユーザの持ち手に負担をかけずに無理なく保つことが必要となる。
【0007】
しかしながら、筐体の方向をフレキシブルに変えられる下記の特許文献1に記載の携帯型無線通信装置であっても、上記のように、ユーザの持ち手に負担をかけずに無理なく撮像方向と表示方向とを保つことは困難である。すなわち、例えば、表示手段を有する蓋部(第2の筐体)にカメラが設けられた場合には、撮像方向と表示方向との関係が固定されてしまうことになる。また、ユーザが把持する電話機本体部(第1の筐体)にカメラが設けられた場合には、撮像方向と表示方向との関係は可変となるが、ユーザの持ち手と撮像方向との関係が固定されて、撮像方向によってはユーザに対して把持しにくい状態を強いる場合もあり、利便性を損ねることとなる。
【0008】
上記問題点に鑑み、本発明は、利用形態によらずに利便性に優れた携帯情報端末を提供することを目的とし、特に、方向性を必要とする機能を搭載した携帯情報端末の利便性を高めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の携帯情報端末は、第1の筐体と、第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とを連結する連結部材とを有する携帯情報端末であって、第1の回動軸を中心として、第1の筐体に対して第2の筐体を回動可能とする第1の回動機構と、第1の回動軸と略垂直な第2の回動軸を中心として、第1の筐体に対して連結部材を回動可能とする第2の回動機構と、第1の回動軸と略垂直な第3の回動軸を中心として、第2の筐体に対して連結部材を回動可能とする第3の回動機構とを有している。
この構成により、第1〜第3の回動軸を中心とする回動を行って、第1の筐体、第2の筐体、連結部材の位置関係を様々に変えることにより、携帯情報端末を利用形態に応じた形状に自在に変化させることが可能となり、利便性に優れた携帯情報端末を実現することが可能となる。
【0010】
さらに、本発明の携帯情報端末は、上記構成に加えて、撮像を可能とする撮像手段を有しており、撮像のための撮像用レンズが連結部材に設けられている。
この構成により、携帯情報端末の形状を変化させて、連結部材の向きを自在に変えることにより、撮像用レンズの撮像方向を容易に定め、かつ、撮像操作を行いやすい形状とすることが可能となり、利便性に優れた携帯情報端末を実現することが可能となる。
【0011】
さらに、本発明の携帯情報端末は、上記構成に加えて、撮像用レンズの撮像方向が第1の回動軸と略平行となるよう、撮像用レンズが連結部材に設けられている。
この構成により、撮像方向を固定したまま、第1の回動軸を中心として第1の筐体に対して第2の筐体を回動することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明の携帯情報端末は、上記構成に加えて、第1の筐体と第2の筐体とを重ね合わせて折り畳んだ状態のとき、第2の回動軸と第3の回動軸とが同一面に属さないか、又は、第2の回動軸と第3の回動軸とが同一面に属する場合には、第2の回動軸と第3の回動軸とが傾斜するよう構成されている。
この構成により、折り畳まれた状態から第2の筐体を第1の筐体に対して横方向にスライドさせることによって、第1の筐体の短軸方向と連結部材の長軸方向との角度を変化させることが可能となる。
【0013】
さらに、本発明の携帯情報端末は、上記構成に加えて、表示手段を有しており、使用形態又は使用形状に応じて、表示手段における表示の上下の向きが変更されるよう構成されている。
この構成により、常に、ユーザから見て表示が横向きになったり反対向きになったりすることなく、常にユーザ視認しやすい適切な向きで、表示が行われるようにすることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の携帯情報端末の実施の形態について説明する。図1〜図3はそれぞれ、本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材の第1の回動軸を回動させて開いた状態を示す平面図、左側面図、斜視図である。なお、第1の回動軸R1とは、本体部10に対して蓋部20が回動する際の回動軸であり、後で詳細に説明する。本発明の携帯情報端末は、本体部(第1の筐体)10、蓋部(第2の筐体)20、連結部材30を有しており、本体部10及び蓋部20はそれぞれ連結部材30と連結している。
【0015】
本体部10は、テンキーやその他の操作ボタンなどが配列されたキー操作部11、音声が本体部10に内蔵されたマイク(不図示)に届くように開孔が設けられたマイク部12を有している。また、蓋部20は、情報の表示を可能とする液晶ディスプレイなどのディスプレイ部(表示手段)21、蓋部20に内蔵されたスピーカ(不図示)の音声を出力するための開孔が設けられたスピーカ部22を有している。なお、本実施の形態では、本体部10及び蓋部20における図1の縦方向を長軸方向、横方向を短軸方向と呼ぶことにする。
【0016】
また、連結部材30には、左側面に、連結部材30の長軸方向と略平行な撮像方向を有する撮像用レンズ31が設けられており、また、右側面には撮像の操作を行うためのシャッタボタン32が設けられている。なお、本実施の形態では、連結部材30における図1の縦方向を短軸方向、横方向を長軸方向と呼ぶことにする。また、撮像用レンズ31を介して取得された光信号の処理手段や、その光信号が変換された電気信号の処理手段などは、必ずしも連結部材30内に配置される必要はなく、本体部10や蓋部20に配置されることも可能である。また、図1〜図3に示す携帯情報端末の構成要素やその配置位置は上記に限定されるものではない。
【0017】
次に、本発明の携帯情報端末における動作について説明する。本発明の携帯情報端末は、本体部10に対して蓋部20が回動する第1の回動機構、本体部10に対して連結部材30が回動する第2の回動機構、蓋部20に対して連結部材30が回動する第3の回動機構を有している。なお、第1〜第3の回動機構は、それぞれ独立した回動を提供する。
【0018】
まず、本体部10に対して蓋部20が回動するための第1の回動機構について説明する。図4は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1の回動軸を中心とした回動を説明するための左側面図である。図4では、本体部10と蓋部20とが重ね合わせられて折り畳まれた状態が実線で図示されており、蓋部20が開いた状態(図2と同一の状態)が点線で図示されている。また、蓋部20が本体部10に対して、第1の回動軸R1を中心として、図4の矢印で示す回動を可能とする第1の回動機構を有している。なお、上記では、蓋部20が本体部10に対して回動すると表現しているが、本体部10が蓋部20に対して回動すると表現することも可能である。
【0019】
第1の回動機構により、蓋部20が、第1の回動軸R1を中心として、本体部10に対して回動可能となっている。これは、すなわち、第1の回動軸R1を中心として、本体部10の長軸方向と蓋部20の長軸方向とによって作られる角度が可変となるよう回動可能であると言い換えることができる。なお、図4では、この回動によって、本体部10と連結部材30との相対的な位置関係は変わらず、本体部10及び連結部材30に対して蓋部20が回動可能となっているが、蓋部20と連結部材30との相対的な位置関係を固定し、本体部10に対して蓋部20及び連結部材30を回動可能としてもよい。
【0020】
次に、本体部10に対して連結部材30が回動するための第2の回動機構について説明する。図5は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2の回動軸を中心とした回動を説明するための斜視図である。図5では、本体部10と連結部材30との間に、第2の回動軸R2を中心とした回動を可能とする第2の回動機構が設けられており、図5の矢印で示すように、連結部材30が本体部10に対して回動可能となっている。これは、すなわち、第2の回動軸R2を中心として、本体部10の短軸方向と連結部材30の長軸方向とによって作られる角度が可変となるよう回動可能であると言い換えることができる。なお、上記では、連結部材30が本体部10に対して回動すると表現しているが、本体部10が連結部材30に対して回動すると表現することも可能である。
【0021】
次に、蓋部20に対して連結部材30が回動するための第3の回動機構について説明する。図6は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3の回動軸を中心とした回動を説明するための斜視図である。図6では、蓋部20と連結部材30との間に、第3の回動軸R3を中心とした回動を可能とする第3の回動機構が設けられており、図6の矢印で示すように、連結部材30が蓋部20に対して回動可能となっている。これは、すなわち、第3の回動軸R3を中心として、蓋部20の短軸方向と連結部材30の長軸方向とによって作られる角度が可変となるよう回動可能であると言い換えることができる。なお、上記では、連結部材30が蓋部20に対して回動すると表現しているが、蓋部20が連結部材30に対して回動すると表現することも可能である。
【0022】
上記のような第1〜第3の回動軸R1〜R3を有する第1〜第3の回動機構は、例えば、下記の3軸構造(第1〜第3の回動軸R1〜R3を有する構造)を連結部材30に設けることによって実現可能である。図7は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材周辺の模式的なA−B断面図であり、図8は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材周辺の模式的なC−D断面図である。なお、図7は図1に示すA−Bの断面が示されており、図8は図7に示すC−Dの断面が示されている。
【0023】
第1の回動機構は、例えば、連結部材30の略中心を回動軸(第1の回動軸R1)として、本体部10又は蓋部20が回動するためのヒンジ構造を有している。また、第2の回動機構は、例えば、連結部材30に設けられた空孔(本体部側空孔41)に、本体部10に固定された軸部(本体部側軸部42)が貫入し、連結部材30を軸受けとして、本体部側軸部42が回動する構造を有している。また、第3の回動機構は、例えば、連結部材30に設けられた空孔(蓋部側空孔43)に、蓋部20に固定された軸部(蓋部側軸部44)が貫入し、連結部材30を軸受けとして、蓋部側軸部44が回動する構造を有している。なお、第1〜第3の回動機構の構造は上記に限定されるものではなく、第1〜第3の回動軸R1〜R3で定められる所望の回動方向に、本体部10、蓋部20、連結部材30がそれぞれ相対的に回動可能となればよい。
【0024】
以上のように、本発明の携帯情報端末は第1〜第3の回動機構を有しており、第1の回動機構によって本体部10と蓋部20との開閉動作、第2の回動機構によって本体部10と連結部材30との回動、第3の回動機構によって蓋部20と連結部材30との回動が可能となる。これらの動きはそれぞれ独立であり、これらの動きを組み合わせて携帯情報端末の形状を変化させることによって、様々な使用目的に適した形状を実現することが可能である。
【0025】
以下、図9〜図12を参照しながら、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例について説明する。図9は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第3の回動軸を中心として、蓋部を略90°回動させる様子を示す図である。また、図10は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第1の回動軸を中心として、蓋部を略90°回動させる様子を示す図である。なお、図9及び図10には、図7と同様に、図1に示すA−Bの断面が図示されている。
【0026】
図9に示すように、第3の回動軸R3を中心として蓋部20を略90°回動することによって、蓋部20が開かれた携帯情報端末を、本体部10の面と蓋部20の面とが略平行な状態(図9に実線で描かれた蓋部20の状態)から、本体部10の面と蓋部20の面とが略90°の角度をなす状態(図9に2点鎖線で描かれた蓋部20の状態)に変化させることが可能である。
【0027】
さらに、図10に示すように、第1の回動軸R1を中心として蓋部20を略90°回動することによって、本体部10の長軸方向と蓋部20の長軸方向とが略平行な状態(図10に実線で描かれた蓋部20の状態=図9に2点鎖線で描かれた蓋部20の状態)から、本体部10の長軸方向と蓋部20の長軸方向とが略90°の角度をなす状態(図10に2点鎖線で描かれた蓋部20の状態)に変化させることが可能である。
【0028】
図11及び図12は、それぞれ本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例の使用状態を示す第1及び第2の斜視図である。図9及び図10を用いて説明した動作によって、携帯情報端末は、図11や図12に図示される形状となる。携帯情報端末の形状を図11及び図12で図示される形状とした場合、ユーザは、連結部材30に設けられた撮像用レンズ31(図11及び図12では不図示)を撮像対象に向けながらディスプレイ部21を目視して、撮像対象を容易に確認することが可能となる。さらに、ユーザは、操作時に本体部10の厚みの薄い部分を把持できるため、長時間の把持を保つことが可能となり、キー操作部11やシャッタボタン32の操作も簡単に行うことが可能である。なお、第2及び第3の回動軸R2、R3を中心として連結部材30だけを180°回動させて、撮像方向を180°変えることによって、同一の操作で、ユーザは、視界が向いている方向を撮像したり(相手撮り)、ユーザ自身を撮像したり(自分撮り)することが可能となる。
【0029】
また、このような形状の携帯情報端末を片手で把持して操作を行う場合、ユーザは、キー操作を親指で行うことが多い。しかしながら、右利きのユーザと左利きのユーザとでは、携帯情報端末の持ち手が異なっている。本発明の携帯情報端末は、この利き手の違いにも対応しており、第3の回動軸R3を中心として蓋部20を180°回動させ、さらに連結部材30だけを180°回動させることによって、図11に示す右利き用の形状と図12に示す左利き用の形状とを実現することができる。
【0030】
ただし、例えば、図1に示す形状で携帯情報端末を使用する場合と、図11に示す形状で携帯情報端末を使用する場合とでは、ディスプレイ部21の上下の向きが略90°異なっており、図11に示す形状で携帯情報端末を使用する場合と、図12に示す形状で携帯情報端末を使用する場合とでは、ディスプレイ部21の上下の向きが略180°異なっている。
【0031】
したがって、携帯情報端末の形状とディスプレイ部21における表示の上下の向きをあらかじめ適切に設定しておいたり、重力を感知して表示の好ましい上下の向きを検知できるようにしたりすることによって、携帯情報端末の使用形態や使用形状に応じて、表示の上下の向きが適宜、適切な方向に変更されるようにすることが好ましい。また、撮像用レンズ31の上下の向きも同時に制御することも可能であり、これによって、常にユーザがもっとも見やすい向きに撮像画像を表示することが可能となる。
【0032】
次に、図13〜図16を参照しながら、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例について説明する。図13は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第2及び第3の回動軸を中心として、連結部材を略90°回動させる様子を示す図である。なお、図13には、図7と同様に、図1に示すA−Bの断面が図示されている。
【0033】
図13に示すように、第2及び第3の回動軸R2、R3を中心として、連結部材30を略90°回動することによって、本体部10及び蓋部20の短軸方向と連結部材30の長軸方向とが略平行な状態(図13に実線で描かれた連結部材30の状態)から、本体部10及び蓋部20の短軸方向と連結部材30の長軸方向とが略90°の角度をなす状態(図13に2点鎖線で描かれた連結部材30の状態)に変化させることが可能である。
【0034】
図14は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例を示す斜視図である。また、図15及び図16は、それぞれ本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例の使用状態を示す第1及び第2の模式図である。図13を用いて説明した形状の変化によって、携帯情報端末は、図14〜図16に図示される形状となる。なお、図15と図16とでは、連結部材30に設けられた撮像用レンズ31による撮像方向が180°異なっている。これは、第2及び第3の回動軸R2、R3を中心として、連結部材30を略90°回動する際の回動方向を反対にすることによってそれぞれ実現可能である。
【0035】
図15に示すように、連結部材30に設けられた撮像用レンズ31を、本体部10のキー操作部11が存在する面側に向けた場合には、ユーザ自身を撮像対象として撮像操作を行うことが容易となる。また、図16に示すように、連結部材30に設けられた撮像用レンズ31を、本体部10のキー操作部11が存在する面とは反対の方向に向けた場合、ユーザは、目の前に存在する撮像対象の撮像を行うことが容易となる。
【0036】
次に、図17、図18を参照しながら、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3使用例について説明する。図17及び図18は、それぞれ本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3使用例の第1及び第2の斜視図である。例えば、図4に示されているように、携帯情報端末が折り畳まれた状態のとき、第2の回動軸R2と第3の回動軸R3との間には所定の角度α(0°<α<90°:例えば、α=50°)が設けられている。
【0037】
折り畳まれた状態から、本体部10と蓋部20とが重なる面に沿って蓋部20を本体部10に対してスライドさせた場合、このスライドによる応力は、蓋部20から連結部材30に伝わる。連結部材30は、この応力を受けて、第2及び第3の回動軸を中心として回動を始め、所定の角度αの影響によって、本体部10の短軸方向と連結部材30の長軸方向との角度が徐々に大きくなる(図17に示す形状)。そして、本体部10の長軸方向と蓋部20の長軸方向との角度が略90°となる辺りで、本体部10の短軸方向と連結部材30の長軸方向との角度も略90°となる(図18に示す形状)。
【0038】
なお、蓋部20をスライドさせる前の折り畳まれた状態のときに、撮像用レンズ31を左側面に配置して折り畳んでおいた場合には、スライド後の図18に示す状態で、ユーザ自身に撮像用レンズ31が向く自分撮りの状態となり、撮像用レンズ31を右側面に配置して折り畳んでおいた場合には、スライド後の図18に示す状態で、撮像用レンズ31がユーザの視界前方を向く相手撮りの状態とすることが可能である。
【0039】
また、図4に示されているように、本体部10の長軸方向と第2の回動軸R2との間には所定の角度βが設けられている。なお、折り畳まれた状態のときに、本体部10の長軸方向と第3の回動軸とが略平行の関係にある場合には、α=βとなる。折り畳まれた状態から携帯情報端末を開いて自分撮りの状態にした場合、本体部10の長軸方向と撮像用レンズの撮像方向とは(90−β)°の角度をなす。したがって、例えば、本体部10をテーブルなどに置いた場合、撮像方向側に座っているユーザ自身の顔を斜め下方向から撮像することが可能となる。
【0040】
また、図19は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第4使用例の斜視図である。蓋部20をスライドさせる前の折り畳まれた状態のときに、ディスプレイ部21を外部に露出するように折り畳んでおいた場合(図19に示す形状)には、スライド後の図18に示す状態で、ユーザ自身がディスプレイ部21を目視することが可能となり、ディスプレイ部21を外部に露出しないように折り畳んでおいた場合には、スライド後の図18に示す状態で、ユーザに対面する相手側からディスプレイ部21を目視することが可能となる。
【0041】
したがって、ユーザは、蓋部20を横方向にスライドする1つの動作だけで、簡単に、携帯情報端末を自分撮り又は相手撮りの状態にすることが可能となる。さらに、図18に示す自分撮り又は相手撮りの状態において、ディスプレイ部21をユーザ自身又はユーザと対面する人間に向けることが可能となる。
【0042】
また、図18に示す状態から、第1の回動軸R1を中心として蓋部20を略90°回動させ、さらに、第3の回動軸R3を中心として蓋部20を180°回動させることにより、図14に示す形状とすることが可能である。なお、蓋部20のディスプレイ部21を外部に露出して折り畳んだ状態(図19に示す状態)から蓋部20を横方向にスライドさせた場合には、そのまま連結部材30付近を中心として蓋部20を180°回動させることによって、1つの動作で簡単に、携帯情報端末を図14に示す形状とすることが可能である。また、図18に示す状態から、第2の回動軸R2を中心として本体部10を略90°回動させることによって、携帯情報端末を図11に示す形状(右利き用の形状)とすることが可能である。
【0043】
また、図20は、本発明の携帯情報端末の実施の形態における第4使用例の使用状態を示す模式図である。図19及び図20には、蓋部20のディスプレイ部21が外部に露出した状態で折り畳まれた携帯情報端末が図示されている。このような状態で携帯情報端末を携帯した場合、ユーザは、蓋部20の開閉動作を行わずに、ディスプレイ部21に表示される各種の情報を目視することが可能となり、また、情報入力用ペン51などを用いてディスプレイ部21に直接触れることによって、コンパクトに折り畳んだ状態で情報の入力も可能となる。
【0044】
なお、本発明の携帯情報端末は、3軸(第1〜第3の回動軸R1〜R3)がそれぞれ独立して回動可能なよう構成されており、本体部10、蓋部20、連結部材30のそれぞれを各回動軸における任意の角度で固定可能とすることにより、上記の説明及び図面において開示及び説明されたもの以外の任意の形状で使用することも可能である。また、ユーザは、各々の好みに応じて、携帯情報端末を任意の形状に変化させて使用することが可能である。また、本発明の携帯情報端末は、通話機能を有する携帯電話機やPHS、デジタルデータの管理、格納などを行うPDA、さらには、小型のPC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)など、片手で把持及び操作可能な程度の大きさを有する端末を指すものである。
【0045】
また、本実施の形態では、連結部材30に撮像用レンズ31が搭載された携帯情報端末を一例として説明を行っているが、これに限定されず、その他の機能を実現する構成要素を配置することも可能である。特に、携帯情報端末の形状の変化に伴って、連結部材30の向きを自在に変えることが可能なことを活用して、方向性を必要とする手段を連結部材30に搭載することが好ましい。なお、ここで、方向性とは、所定の目的を達成するために所定の方向に向きを設定することである。このような方向性を必要とする手段としては、例えば、光を照射して照射対象上に情報を投写することが可能なプロジェクタ、所定の方向の音声を集める指向性マイクロホン、所定の方向に音声を出力する指向性スピーカ、方向を定めて電波の送受信を行う指向性アンテナなどが挙げられる。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、本体部(第1の筐体)、蓋部(第2の筐体)、本体部と蓋部とを連結する連結部材によって携帯情報端末を構成し、第1の回動軸を中心として、第1の筐体に対して第2の筐体を回動可能とする第1の回動機構と、第1の回動軸と略垂直な第2の回動軸を中心として、第1の筐体に対して連結部材を回動可能とする第2の回動機構と、第1の回動軸と略垂直な第3の回動軸を中心として、第2の筐体に対して連結部材を回動可能とする第3の回動機構とを設けたので、第1〜第3の回動軸を中心とする回動を行って、第1の筐体、第2の筐体、連結部材の位置関係を様々に変えることにより、携帯情報端末を利用形態に応じた形状に自在に変化させることが可能となり、利便性に優れた携帯情報端末を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材の第1の回動軸を回動させて開いた状態を示す平面図
【図2】本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材の第1の回動軸を回動させて開いた状態を示す左側面図
【図3】本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材の第1の回動軸を回動させて開いた状態を示す斜視図
【図4】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1の回動軸を中心とした回動を説明するための左側面図
【図5】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2の回動軸を中心とした回動を説明するための斜視図
【図6】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3の回動軸を中心とした回動を説明するための斜視図
【図7】本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材周辺の模式的なA−B断面図
【図8】本発明の携帯情報端末の実施の形態における連結部材周辺の模式的なC−D断面図
【図9】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第3の回動軸を中心として、蓋部を略90°回動させる様子を示す図
【図10】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第1の回動軸を中心として、蓋部を略90°回動させる様子を示す図
【図11】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例の使用状態を示す第1の斜視図
【図12】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第1使用例の使用状態を示す第2の斜視図
【図13】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例を説明するための模式的なA−B断面図であり、第2及び第3の回動軸を中心として、連結部材を略90°回動させる様子を示す図
【図14】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例を示す斜視図
【図15】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例の使用状態を示す第1の模式図
【図16】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第2使用例の使用状態を示す第2の模式図
【図17】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3使用例の第1の斜視図
【図18】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第3使用例の第2の斜視図
【図19】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第4使用例の斜視図
【図20】本発明の携帯情報端末の実施の形態における第4使用例の使用状態を示す模式図
【図21】従来の携帯情報端末の一例を示す斜視図
【符号の説明】
10 本体部(第1の筐体)
11 キー操作部
12 マイク部
20、105 蓋部(第2の筐体)
21 ディスプレイ部(表示手段)
22 スピーカ部
30 連結部材
31 撮像用レンズ
32 シャッタボタン
41 本体部側空孔
42 本体部側軸部
43 蓋部側空孔
44 蓋部側軸部
51 情報入力用ペン
101 電話機本体部(第1の筐体)
104 ヒンジ部
104a、R1 第1の回動軸
104b、R2 第2の回動軸
106 表示手段
R3 第3の回動軸

Claims (5)

  1. 第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを連結する連結部材とを有する携帯情報端末であって、
    第1の回動軸を中心として、前記第1の筐体に対して前記第2の筐体を回動可能とする第1の回動機構と、
    前記第1の回動軸と略垂直な第2の回動軸を中心として、前記第1の筐体に対して前記連結部材を回動可能とする第2の回動機構と、
    前記第1の回動軸と略垂直な第3の回動軸を中心として、前記第2の筐体に対して前記連結部材を回動可能とする第3の回動機構とを、
    有する携帯情報端末。
  2. 撮像を可能とする撮像手段をさらに有し、前記撮像のための撮像用レンズが前記連結部材に設けられている請求項1に記載の携帯情報端末。
  3. 前記撮像用レンズの撮像方向が前記第1の回動軸と略平行となるよう、前記撮像用レンズが連結部材に設けられている請求項2に記載の携帯情報端末。
  4. 前記第1の筐体と前記第2の筐体とを重ね合わせて折り畳んだ状態のとき、前記第2の回動軸と前記第3の回動軸とが同一面に属さないか、又は、前記第2の回動軸と前記第3の回動軸とが同一面に属する場合には、前記第2の回動軸と前記第3の回動軸とが傾斜するよう構成されている請求項1から3のいずれか1つに記載の携帯情報端末。
  5. 表示手段を有し、使用形態又は使用形状に応じて、前記表示手段における表示の上下の向きが変更されるよう構成されている請求項1から4のいずれか1つに記載の携帯情報端末。
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