JP2005079744A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 書式画像上で入力原稿の編集を行うことにより、ユーザが所望する合成画像を容易に得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 入力された書式画像データを記憶する書式画像データ記憶手段と、文字データを含む編集対象データを入力する編集対象データ入力手段と、前記書式画像データ記憶手段により記憶された書式画像データを表示し、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを前記書式画像データの上でレイアウト編集する画像編集手段と、画像編集手段により編集された編集画像データを記録シート上に出力する合成画像出力手段とを備えて構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 入力された書式画像データを記憶する書式画像データ記憶手段と、文字データを含む編集対象データを入力する編集対象データ入力手段と、前記書式画像データ記憶手段により記憶された書式画像データを表示し、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを前記書式画像データの上でレイアウト編集する画像編集手段と、画像編集手段により編集された編集画像データを記録シート上に出力する合成画像出力手段とを備えて構成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関し、特に、デジタル式の画像形成装置に関する。
書式画像原稿の書式画像データと入力原稿の編集対象データを合成して記録シート上に出力する手段を備えた画像形成装置が知られている。特許文献1には、複数頁の入力原稿の編集対象データを1頁内に集約して出力するモードや、週刊誌綴じにする記録用紙に入力原稿の編集対象データを出力するモードといった編集対象データの出力モードと、書式画像原稿の書式画像データとの合成を組み合わせて行う場合、合成に用いた前記書式画像データが見開き関係にない2つの頁に分割されることがないように、前記書式画像データを前記集約された編集対象データの中央に合成するか、各頁の編集対象データに合成するかを決定する技術が記載されている。
特開2002−142093号公報
しかし、上述した特許文献1に記載された技術によれば、書式画像原稿の書式画像原稿データと入力原稿の編集対象データとの合成に際して、互いの位置関係や解像度を考慮した合成を行えないため、前記書式画像原稿と前記入力原稿との所望の合成画像を作成するためには、合成処理を実行するまでの過程において、書式画像原稿の書式画像データに合った文字サイズや位置等の入力原稿の編集対象データを試行錯誤しながら作成するといった、煩雑な作業を要するという問題点があった。
また、所望の合成画像が、例えば稟議書といった定型書類である書式画像原稿と、所属部署名といった定型文章からなる原稿との合成画像である場合、常に合成する書式画像原稿と入力原稿の組合せが同じであったとしても、合成画像を取得する度に原稿を入力しなければならず、また、合成する原稿の内容が変更された場合は、新たに入力原稿を作成しなければならないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点に鑑み、ユーザが所望する合成画像を容易に得ることができる画像形成装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、入力された書式画像データを記憶する書式画像データ記憶手段と、文字データを含む編集対象データを入力する編集対象データ入力手段と、前記書式画像データ記憶手段により記憶された書式画像データを表示し、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを前記書式画像データの上でレイアウト編集する画像編集手段と、画像編集手段により編集された編集画像データを記録シート上に出力する合成画像出力手段を備えている点にある。
上述の構成によれば、画像編集手段により、ユーザは書式画像データの上で編集対象データを編集することが可能となるので、編集対象データの編集に際して、書式画像データとの位置関係や、大きさを容易に把握することができ、更には、編集した編集対象データと書式画像データとの合成結果を視覚的に確認しながら作業を行うことが可能となるので、編集対象データの編集にかかる作業の手間が省かれ、その結果、ユーザが所望する合成画像を容易に得ることが可能となる。
同第二の特徴構成は、同欄請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記画像編集手段は、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを、表示された書式画像データの上で移動操作する移動操作手段を備えている点にある。
上述の構成によれば、移動操作手段により、前記編集対象データ入力手段によって入力された編集対象データを書式画像データの上で移動操作することが可能なので、編集対象データの位置調整を簡単に行える。その結果、合成画像の内容によっては、新たに編集対象データを作るのではなく、既に画像編集手段によって編集された編集対象データを、別の書式画像データ上で移動操作することによって合成画像を取得することが可能となり、合成画像を得るのが容易となる。
同第三の特徴構成は、同欄請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて前記画像編集手段に編集された編集対象データを、使用された書式画像データと関連付けて記憶する編集データ記憶手段を備えている点にある。
上述の構成によれば、編集データ記憶手段により、前記画像編集手段に編集された編集対象データを、使用された書式画像データと関連付けて記憶することが可能となる。そのため、複数種類の合成画像を記憶する際、例えば、前記合成画像に用いる書式画像データ、または編集対象データのなかに全く同じものがあった場合、書式画像データ、または編集対象データを一度記憶しておけば、後は書式画像データと編集対象データとの関連付けを記憶するのみで合成画像を再現することが可能となるため、合成画像に用いる書式画像データと編集対象データを合成画像毎に記憶する場合と比べて、記憶容量を抑えることができる。また、頻繁に必要となる合成画像を得る際には、編集データ記憶手段が記憶した関連付けを呼び出すことによって容易に再現することができる。
本発明によれば、ユーザが所望する合成画像を容易に得ることができる画像形成装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による画像形成装置の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の概略を示す図である。図1で記した画像形成装置としてのデジタル式の複写機は、原稿載置部1にセットされた一連の原稿を順次読込んで電子データに変換する画像読取部2と、画像読取部2の下部に設けられ、画像読取部2によって変換された電子データや予め画像形成装置に蓄積されている電子データが編集された後、記録シート上に出力する画像形成部3と、記録シートがセットされた給紙カセット4と、画像形成部3で処理された記録シートを排出する排出ローラを備えた排出処理部5と、前記各部に対する処理動作の選択操作を受け付ける操作部6を備えて構成されている。
図2は、画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータ等からなる制御部11は、CPU12、RAM13、ROM14等を含んで構成されており、ROM14には各種プログラムが予め格納されている。制御部11には、画像読取部2、画像形成部3、給紙カセット4、排出処理部5、各種操作を行うための操作部6、画像読取部2が変換した原稿の電子データ等の各種データを記憶する記憶部15、外部のパソコン等と接続されたプリンタコントローラ16などが、それぞれバス17を介して入出力可能に接続されている。
画像読取部2には、読込んだ原稿を電子データに変換するスキャナ18が設けられており、操作者が操作部6を操作すると、原稿が原稿載置部1からスキャナ18に送り込まれ、原稿の内容を読込んで電子データに変換する。変換後の電子データは、画像形成部3によって記録シート上に出力されるまでの間、記憶部15のテンポラリ領域19に格納され、操作者が操作部6を操作して入力原稿を編集する場合は、操作部6はテンポラリ領域19に格納された電子データに対して操作者の操作に応じた編集処理を実行し、編集処理実行後、画像形成部3が記録シート上に編集後の編集データを出力する。
ここで、テンポラリ領域19に格納され、操作部6によって操作者の操作に応じた編集処理を実行される電子データは、スキャナ18が変換した原稿の電子データのみではなく、例えば、図示してはいないが、画像形成装置とデータの送受信可能な外部装置とのインターフェイスがバス17に接続されており、前記外部装置から入力された原稿の電子データとしてもよい。
操作部6は、入力原稿に対する編集(複写、合成)モードが割付けられた編集モードキーや、設定の変更、リセット機能が割付けられた各種キーを備える操作キー部22と、装置の設定状態やエラー表示の出力、入力原稿の編集状態の表示や編集入力に使用されるタッチパネル式の液晶表示部21から構成されている。
操作キー部22に設けられた編集モードキーのうち、入力原稿の合成編集モードが割付けられた合成編集モードキーは、操作者によって操作されると、罫線等で描かれた定型書類の帳票等といったベースとなる書式が記載された書式画像の原稿と、定型文章等が書かれた編集対象原稿との合成編集処理を行う。
液晶表示部21は、操作者によって操作キー部22から合成編集モードキーが操作されると、入力された書式画像原稿の電子データである書式画像データ上に、編集対象原稿の電子データである編集対象データを編集可能に重ねて表示する。更に、液晶表示部21は、制御部11からの指示を受けて、表示出力した編集対象原稿の編集対象データを拡大、縮小、移動、回転、追加、削除、変更等する機能が割り付けられたキーや、平仮名やアルファベット、数字等を入力するキー、電子データの表示位置を上下左右に移動するキー等から成る各種編集キーを表示する。そして、操作者が操作キー部22の合成編集モードキーを操作し、液晶表示部21に書式画像データ上に表示された編集対象データの指定範囲を、例えばタッチパネル用ペンで決定し、前記各種編集キーを操作することによって、液晶表示部21が指定範囲の拡大や、縮小、移動、回転、追加、削除、変更等の編集処理を行う。
ここで、液晶表示部21に表示される各種編集キーは操作キー部22に配置されていてもよいし、操作キー部22の各種キーは液晶表示部21に配置されていてもよい。
画像形成装置は、入力された書式画像原稿の電子データである書式画像データを記憶する書式画像データ記憶手段と、編集対象原稿の電子データである、文字データを含む編集対象データを入力する編集対象データ入力手段と、前記書式画像データ記憶手段により記憶された書式画像データを表示し、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを前記書式画像データの上でレイアウト編集する画像編集手段と、画像編集手段により編集された編集画像データを記録シート上に出力する合成画像出力手段とを設けている。
さらに、前記画像編集手段は、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを、表示された書式画像データの上で移動操作する移動操作手段を設けている。
さらに、画像形成装置は、前記画像編集手段に編集された編集対象データを、使用された書式画像データと関連付けて記憶する編集データ記憶手段を設けている。
記憶部15は、前記テンポラリ領域19の他に、入力原稿の電子データを蓄積するハードディスク20を備えている。ハードディスク20は、テンポラリ領域19に格納されている入力原稿の電子データが編集され、画像形成部3によって記録シート上に出力された後、操作者が操作部6から登録操作を選択した場合、テンポラリ領域19に格納されている入力原稿の電子データを蓄積する。ここで、合成編集モードの対象となる編集対象原稿の編集対象データや、書式画像原稿の書式画像データ、更には、編集対象データと書式画像データとの関連付けの蓄積方法について、下記に詳述する。
ハードディスク20には書式画像データを記憶する書式画像データベースと、編集対象データを記憶する編集対象データベース、編集対象データと書式画像データの関連付けに用いるリンクテーブルがあり、夫々はファイル名によって他のデータと識別可能に記憶されている。リンクテーブルには、関連付けされている書式画像データのファイル名と、編集対象データのファイル名が記憶されており、リンクテーブルのファイル名を指定することによって、関連付けされている書式画像データと編集対象データを特定することができる。その他リンクテーブルには、例えば解像度や、表示位置の位置座標といった編集対象データの諸情報が登録されているため、リンクテーブルに登録されている編集対象データの諸情報を読み込むことによって、編集対象データを書式画像データ上に重ねて、液晶表示部21や、記録シート上に出力表示することができ、結果、画像形成装置は、蓄積されている編集対象データ、書式画像データ、夫々の関連付けを用いることによって、何度でも同じ合成画像を再現可能になっている。
ここで、書式画像データベースや、編集対象データベース、リンクテーブルの蓄積先はハードディスク20に限らず、画像形成装置から取り外し可能なフラッシュメモリ等を内蔵したメモリーカード等の可搬性のメモリであってもよい。
以下、上述した画像形成装置による書式画像原稿、編集対象原稿の合成処理について詳細に説明する。
図3は、画像形成装置が行う合成処理についての処理フロー図を示している。合成処理は、編集対象原稿の編集対象データや、書式画像原稿の書式画像データといった、入力原稿の電子データを入力するデータ入力処理(S1)と、入力した編集対象データを書式画像データ上でレイアウト編集した後、記録シート上に出力する編集処理(S2)と、当該合成編集動作で用いた編集対象データ、ないしは書式画像データを記憶する記憶処理(S3)から構成されている。各処理内容について、図4、図5、図6を用いて詳述する。
図4は、データ入力処理(S1)についての処理フロー図を示す。
操作者が操作キー部22より合成編集モードを指定すると、液晶表示部21は「登録済書式を使用しますか。」といったメッセージを出力し、当該合成処理に書式画像データベースに登録済みの書式画像データを用いるか否かの問合せをする(a1)。書式画像データベースに登録済みの書式画像データを用いない場合、操作者は液晶表示部21に表示されている「NO」ボタンを操作し、更に合成処理に用いる書式画像の原稿を載置部1にセットする。すると、画像読取部2が書式画像原稿をスキャナ18に送り込み(a2)、次にスキャナ18が書式画像原稿を書式画像データに変換し液晶表示部21に表示する(a3)。
書式画像データベースに既に登録されている書式画像データを用いる場合、処理ステップ(a1)の後、操作者は「YES」ボタンを操作する。すると、液晶表示部21は「編集対象データは、書式と関連付け済みですか。」といったメッセージを出力し、過去に編集されたことがあるため、編集対象原稿との関連付けがされている、登録済みの書式画像データを当該合成編集に使用するか否かの問合せをする(a4)。
既に書式画像データベースに登録済みだが、編集された編集対象データを関連付けて登録していない書式画像データを用いる場合、操作者は液晶表示部21に表示されている「NO」ボタンを操作する。すると、液晶表示部21は、例えば、書式画像データベースに蓄積されている書式画像データのファイル名を一覧表示し、当該合成編集動作のベースとなる書式画像データの選択を操作者に対して促す。操作者が書式画像データのファイル名を入力し確定ボタンを操作すると、液晶表示部21は書式画像データベースから該当する書式画像データを検出し表示する(a5)。
液晶表示部21に書式画像データが表示された後、液晶表示部20は「編集対象原稿はありますか。」といったメッセージを出力し、当該合成処理に用いる編集対象データを編集対象原稿から読込むか否かの問合せをする(a6)。編集対象原稿がない場合、操作者は液晶表示部21に表示されている「NO」ボタンを操作する。すると、液晶表示部21は、平仮名やアルファベット、数字等といった文字データを入力する機能や、入力した文字データの大きさを入力する機能を持った編集キーを表示する。操作者は、例えば、液晶表示部21に表示されている書式画像原稿上の編集対象データの入力箇所を、指で押さえることによって指定し、更に、前記編集キーを操作して、文字データ等が入力される。すると、液晶表示部21によって編集対象データが新たに作成され、編集対象データの書式画像データ上における位置座標等の表示情報と共にテンポラリ領域19に格納された後、書式画像原稿の電子画像データ上に重ねて表示される(a7)。
当該合成処理に用いる編集対象原稿がある場合、操作者は原稿載置部1に入力原稿をセットし、操作キー部22の入力原稿読込ボタンを操作する。すると、入力原稿は画像読取部2のスキャナ18に送り込まれ(a8)、編集対象データに変換された後テンポラリ領域19に格納される(a9)。
前述の処理ステップ(a4)で、過去に編集されたことがあるため、編集対象原稿との関連付けがされている、登録済みの書式画像データを当該合成編集に使用する場合、操作者は「YES」ボタンを操作する。すると、液晶表示部21は、リンクテーブルに蓄積されたファイル名を一覧表示し、当該合成処理のベースとなる書式画像データと編集対象データとの関連付けを登録した関連付けデータの選択を、操作者に対して促す。操作者が、関連付けデータのファイル名を入力し確定ボタンを操作すると、液晶表示部21は、入力されたファイル名からリンクテーブルに蓄積されている当該関連付けデータを検出し(a10)、そして、関連付けデータの内容から当該合成処理に用いる書式画像データ、及び編集対象データのファイル名を読込んで、書式画像データベースからは書式画像データを(a11)、編集対象データベースからは編集対象データを検出しテンポラリ領域19に格納する(a12)。この時、液晶表示部21は、リンクテーブルから検出した関連付けデータの内容から、編集対象データを書式画像データ上で表示する際の、位置座標や大きさといった表示情報をも読込み、編集対象データとともにテンポラリ領域19に格納する。
図5は、編集処理(S2)についての処理フロー図を示す。
図3におけるデータ入力処理(S1)が完了すると、液晶表示部21は、検出、または入力された原稿から電子データに変換した編集対象データを、書式画像データ上に重ねて表示する(b1)。この際、テンポラリ領域19に編集対象データの表示位置座標や大きさといった表示情報が格納されておれば、その内容に従い、編集対象データを書式画像データ上に重ねて表示する。そして、「レイアウト編集を行いますか。」といったメッセージを出力し、編集対象データへのレイアウト編集の有無について問合せを行う(b2)。
操作者がレイアウト編集を行う場合、「YES」ボタンを操作する。すると、前述した処理ステップ(a7)と同様に、液晶表示部21は、平仮名やアルファベット、数字等といった文字データを入力する機能や、入力した文字データの大きさを入力する機能を持った編集キーを表示し、操作者の操作に応じて、新たな文字データの追加をテンポラリ領域19に格納された編集対象データに対して行う(b3)。
ここで、編集対象データへのレイアウト編集は文字データの入力編集のみではなく、既に編集対象データに含まれている文字データの位置編集や、大きさ編集が行えるのも好ましい実施例である。この場合、前述の処理ステップ(b2)の問合せの後、操作者がレイアウト編集を行うために「YES」ボタンを操作すると、液晶表示部21は、「文字データ入力編集」「位置編集」「大きさ編集」と表示された、編集対象データのレイアウト編集の内容を指定可能なレイアウト編集指示ボタンを表示し、操作者に対してレイアウト編集の内容の問合せを行う。操作者は液晶表示部21に出力表示された書式画像データと編集対象データとの合成画像データの画像を確認しながら、所望の合成画像を得るために必要なレイアウト編集指示ボタンを選択操作する。すると、液晶表示部21は各編集用画面を表示する。
図7は、編集対象データのレイアウト編集用画面の一例図である。図7(a)は、操作者が編集対象データの「位置編集」ボタンを操作した後表示される編集用画面で、図7(b)は操作者が編集対象データの「大きさ編集」ボタンを操作した後表示される編集用画面を例示し、レイアウト編集用画面内には、書式画像データ23、編集対象データ24(24a、24b)が印字範囲25と共にレイアウト図内に表示されている。図7(a)では、画面右上部には選択した範囲を上下左右に移動操作する矢印キーが表示されており、操作者が、例えばタッチパネル用ペンで編集対象データの一部24aを囲み、続けて、希望の位置に編集対象データの一部24aが移動するまで右向き矢印キーを操作することによって、編集対象データの一部24aの移動指示を行う。液晶表示部21は、操作者のタッチパネル用ペンや矢印キー等の操作から、編集対象データの位置編集の内容(移動対象、移動方向、移動距離など)を取得し、テンポラリ領域19に既に格納されている編集対象データや、位置座標、大きさ等といった表示情報の内容を変更し、編集後の編集対象データを前記書式画像データ上に重ねて表示する。更に、操作者は前述と同様にして編集対象データの一部24bを囲み、希望の位置に編集対象データの一部24bが移動するまで、左向き矢印キーを操作し、液晶表示部21に表示された合成画像データの画像が操作者の所望するものであれば、終了ボタンを操作し、編集対象データの位置編集を終了する。
ここで、編集対象データの表示位置の編集は、書式画像データの同頁内に限らず、書式画像原稿が複数頁から成る場合、複数頁にまたがる移動ができてもよい。
図7(b)では、画面右上部には選択した範囲を拡大、縮小するボタンが表示されており、操作者が、例えばタッチパネル用ペンで編集対象データ24を囲み、続けて、拡大ボタンを、編集対象データ24aが希望の大きさになるまで、操作することによって編集対象データ24の大きさの変更指示を行う。制御部11は、操作者のタッチパネル用ペンや拡大、縮小ボタンの操作から、編集対象データの大きさ編集の内容(変更対象、大きさ等)を取得し、テンポラリ領域19に既に格納されている編集対象データや、位置座標、大きさ等といった表示情報の内容を変更し、変更後の編集対象データを書式画像データ上に重ねて液晶表示部21に表示する。液晶表示部21に表示された合成画像データが操作者の所望するものであれば、終了ボタンを操作し、編集対象データの大きさ編集を終了する。
ここで、図7(a)、(b)の各右下部に示すように、液晶表示部21に、合成画像データの画面表示の倍率を変更する拡大、縮小ボタンを備えても良い。画面表示の倍率を変更する拡大、縮小ボタンを備えることによって、合成画像データの画像の全体から細部に至るまでを、操作者に応じて表示可能になるため、より円滑なレイアウト編集作業が可能となり、操作者にかかる負担が軽減される。
編集対象データへのレイアウト編集用画面で終了ボタンが操作された後、液晶表示部21は、処理ステップ(b2)で実行した編集対象データへのレイアウト編集の有無を確認するための問い合わせを再表示する。
編集対象データのレイアウト編集の必要がなければ、操作者は「NO」ボタンを選択操作する。すると、制御部11は、画像編集手段によって編集された編集画像データと書式画像データとを合成した合成画像データを作成し、画像形成部3に送信し、更に、給紙カセット4から記録シートを画像形成部3へ送り込む。次に、画像形成部3が送信された合成画像データを送り込まれた記録シート上に出力すると、排出処理部5が前記記録シートを排出ローラで排出する(b4)。
図6は記憶処理(S4)についての処理フロー図を示す。
図3における画像編集手段による編集処理(S3)が完了すると、合成画像出力手段によって編集画像データが記録シート上に出力された後、液晶表示部21は、書式画像データを登録するか否かの問合せを表示する(c1)。登録する場合、操作者が「YES」ボタンを押下すると、液晶表示部21は当該書式画像データのファイル名の入力を促すメッセージと、ファイル名の入力欄と、確定ボタンを表示する。操作者が、液晶表示部21に表示されている各種編集キーを用いてファイル名を入力し、確定ボタンを操作すると、制御部11はテンポラリ領域19に格納されている当該書式画像データを記憶部6のハードディスク20の書式画像データベースに蓄積する(c2)。
次に、液晶表示部21は、編集対象データを書式画像データと関連付けして登録するか否かの問合せを表示する(c3)。編集対象データと書式画像データとの関連付けを登録する場合、操作者が「YES」ボタンを押下すると、液晶表示部21は当該関連付けと編集対象データを他と識別するためのファイル名の入力を促すメッセージと、ファイル名の入力欄と、確定ボタンを表示する。操作者が、液晶表示部21に表示されている各種編集キーを用いてファイル名を入力し、確定ボタンを操作すると、制御部11はテンポラリ領域19に格納されている当該編集対象データを記憶部6のハードディスク20の編集対象データベースに蓄積し(c4)、リンクテーブルに、前述で蓄積した編集対象データと書式画像データのファイル名を記憶し、更に、テンポラリ領域19に格納されている編集対象データの書式画像データ上での表示位置座標や大きさといった表示情報を記憶して、当該関連付けを登録する(c5)。
ここで、合成処理に用いる編集対象データは文字データとしているが、これに限らず、図形などによる画像データであっても構わない。
また、合成処理に用いる編集対象原稿、及び書式画像原稿は複数頁であっても、1頁であっても構わない。
書式画像原稿が複数頁ある場合、操作キー部22には、表示する書式画像データの頁位置を指定可能なキーを備えていることとし、更に、複数頁ある書式画像原稿のどの頁位置に、合成処理に用いる編集対象データを表示するかを指定可能なキーを、位置座標や大きさ等といった表示情報を指定可能なキーと同様に、図4における前述の処理ステップ(a7)や、図5における前述の処理ステップ(b3)で、液晶表示部22が表示できることとする。また、この場合、記憶部15のハードディスク20のリンクテーブルには編集対象データの表示情報の一つとして頁位置が含まれることとする。
1:原稿載置部
2:画像読取部
3:画像形成プロセス処理部
4:給紙カセット
5:排出処理部
6:操作部
11:制御部
12:CPU
13:RAM
14:ROM
15:記憶部
16:プリンタコントローラ
17:バス
18:スキャナ
19:テンポラリ領域
20:ハードディスク
21:液晶表示部
22:操作キー部
23:書式画像データ
24、24a、24b:編集対象データ
25:印字範囲
2:画像読取部
3:画像形成プロセス処理部
4:給紙カセット
5:排出処理部
6:操作部
11:制御部
12:CPU
13:RAM
14:ROM
15:記憶部
16:プリンタコントローラ
17:バス
18:スキャナ
19:テンポラリ領域
20:ハードディスク
21:液晶表示部
22:操作キー部
23:書式画像データ
24、24a、24b:編集対象データ
25:印字範囲
Claims (3)
- 入力された書式画像データを記憶する書式画像データ記憶手段と、文字データを含む編集対象データを入力する編集対象データ入力手段と、前記書式画像データ記憶手段により記憶された書式画像データを表示し、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを前記書式画像データの上でレイアウト編集する画像編集手段と、画像編集手段により編集された編集画像データを記録シート上に出力する合成画像出力手段とを備えて構成される画像形成装置。
- 前記画像編集手段は、前記編集対象データ入力手段により入力された編集対象データを、表示された書式画像データの上で移動操作する移動操作手段を備えてある請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像編集手段に編集された編集対象データを、使用された書式画像データと関連付けて記憶する編集データ記憶手段を備えてある請求項1または2記載の画像形成装置。
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