JP2005079117A - 半導体素子のボンディング装置及びボンディング方法 - Google Patents

半導体素子のボンディング装置及びボンディング方法 Download PDF

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元二郎 芝田
Mutsumi Suematsu
睦 末松
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Abstract

【課題】実装基板に対して半導体チップを平行に押し付けることができるようにする。
【解決手段】ホーンホルダ6に保持された半導体チップ12をボンディング面13aに押し付けてボンディングするリニアモータ3と、ボンディングヘッド1に設けられ、半導体チップ12がボンディング面13aに押し付けられたことを検知して出力する変位センサ15と、半導体チップ12のボンディグ動作に先立ち、ボンディング面13aに対し平行状態にされた半導体チップ12が変位センサ15によって検出されることにより出力される出力値を予め記憶する記憶装置18と、半導体チップ12のボンディング動作時に、変位センサ15から出力される出力値が記憶装置18によって予め記憶されている出力値と一致するように駆動軸2を動作させる制御装置17とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばICなどの半導体チップをバンプ(突起電極)を介して実装基板の表面にフェースダウン(電極を下向き)方向に超音波を印加してボンディングする半導体素子のボンディング装置及びボンディング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のボンデンィング装置は、ツールにより半導体チップを吸着保持し、このチップを実装基板に押し付けて実装する。
【0003】
ところで、このボンデンィング装置には、ボンディング面に対する半導体チップの接触を検知する変位センサを備え、この変位センサがボンディング面に対し半導体チップが接触することを検知することに基づいて前記半導体チップの下降を停止させてボンディングを開始するものがある。ボンディング開始後においては、半導体チップの位置を変化させることなく、その高さを一定に維持するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−185575号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、半導体チップがボンディング面に押し付けられたことを検出することにより、その高さ位置でボンディングヘッド全体を停止させていたため、実装基板に対してチップが平行にならないで傾いてしまうことがあり、超音波が効率良く伝わらないという問題があった。
【0006】
また、実装基板に対して半導体チップが平行な状態になったとしても、ボンディング動作中にバンプが潰れた場合には、半導体チップの平行度が変化してしまうという不都合がある。
【0007】
本発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ボンディング面に対して半導体素子を平行に押し付けることができるようにした半導体素子のボンディング装置及びボンディング方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、ボンディングヘッドと、このボンディングヘッドに揺動自在に支持され、半導体素子を保持する保持手段と、前記ボンディングヘッドを垂直方向に沿って移動させることにより前記保持部材に保持された半導体素子をボンディング面に押し付けてボンディングする駆動手段と、前記ボンディングヘッドに設けられ、前記半導体素子が前記ボンディング面に押し付けられたことを検知して出力する検出手段と、前記半導体素子のボンディグ動作に先立ち、前記ボンディング面に対し平行状態にされた半導体素子が前記検出手段によって検出されることにより出力される出力値を予め記憶する記憶手段と、前記半導体素子のボンディング動作時に、前記検出手段から出力される出力値が前記記憶手段によって予め記憶されている出力値と一致するように前記駆動手段を動作させる制御手段とを具備する
請求項5記載のものは、ボンディングヘッドに揺動自在に支持される保持手段により半導体素子を保持する保持工程と、前記ボンディングヘッドを駆動手段より垂直方向に沿って移動させることにより前記保持手段に保持された半導体素子をボンディング面に押し付けてボンディングするボンディング工程と、前記ボンディングヘッドに設けられた検出手段により前記半導体素子が前記ボンディング面に押し付けられたことを検出する検出工程と、前記ボンディング動作に先立ち、前記ボンディング面に対し平行状態にされた半導体素子が前記検出手段によって検出されることにより出力される出力値を予め記憶手段により記憶する記憶工程と、前記半導体素子のボンディング動作時に、前記検出手段の出力値が前記記憶手段によって予め記憶されている出力値と一致するように前記駆動手段の動作を制御する制御工程とを具備する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の一実施の形態であるボンディング装置を示す構成図である。
【0011】
図中1はボンディングヘッドで、このボンディングヘッド1は取付部1aを介して垂直な駆動軸2に取付けられ、ボンディングヘッド1は駆動軸2の正逆回転により昇降される。リニアモータ3は、下方に力が働くように電流を流す加圧用モータである。
【0012】
ボンディングヘッド1には支持シャフト5を介して揺動自在に保持手段を構成するホーンホルダ6が取付けられている。ホーンホルダ6は自重キャンセル用として吊バネ21により上方に付勢され、リニアモータ3によってその先端側がストッパ22に当接されるように常時下方に加圧している。
【0013】
ホーンホルダ6にはホーン7が保持されている。このホーン7の一端部には、ツール9が垂直状態に取付けられ、他端部には振動子(図示しない)が連結されている。ツール9の下端部には半導体素子として例えばICなどの半導体チップ12が吸着保持され、実装基板13に取付けられるようになっている。
【0014】
また、ボンディングヘッド1には、検出手段としての変位センサ15が設けられている。この変位センサ15はボンディング動作時における実装基板13のボンディング面13aに対する半導体チップ12の接触を検出するものである。さらに、この変位センサ15は、ボンディング動作に先立ち、ツール9に保持された半導体チップ12が水平にされたときの状態を予め検出するものである。
【0015】
図2はボンディングヘッド1の駆動を制御する駆動制御系を示すものである。
【0016】
変位センサ15には、検出データの送信回路を介して制御手段としての制御装置17及び記憶手段としての記憶装置18が接続されている。記憶装置18は記憶データの送信回路を介して制御装置17に接続され、制御装置17には、制御回路を介して駆動軸2が接続されている。
【0017】
記憶装置18はボンディング動作に先立ち、水平にされた半導体チップ12が変位センサ15によって検知されたことに基づいて出力される変位センサ15の出力値を記憶しておくものである。
【0018】
制御装置17は変位センサ15からの検知信号の送信に基づいて駆動軸2の駆動を制御するとともに、ボンディング動作中継続して変位センサ15からの出力信号を得て、その出力値が記憶装置18によって予め記憶されている変位センサ15の出力値に一致するように駆動軸2の駆動を制御するようになっている。
【0019】
次に、上記したボンディング装置を用いて半導体チップ12をボンディングする場合について説明する。
【0020】
まず、ボンディング動作に先立ち、ツール9に保持された半導体チップ12を水平状態にしてこれを変位センサ15により検出して出力し、その出力値(電圧)を記憶装置18に予め記憶しておく。
【0021】
この記憶後、ボンデンィング動作を開始する。即ち、図3に示すように、ツール9に吸着保持された半導体チップ12をそのバンプ(突起電極)を実装基板13に向けて対向させる。ついで、垂直駆動軸2を回転させてボンディングヘッド1を下降させる。この下降により、半導体チップ12が実装基板13に接触すると、変位センサ15により検出される。この検出により制御装置17によって一旦、駆動軸2の駆動が停止されてボンディングヘッド1の下降が停止される。
【0022】
このとき、制御装置17により、変位センサ15の出力値がボンディング動作に先立ち、予め記憶装置18に記憶されている変位センサ15の出力値に一致しているか否かが判別される。
【0023】
一致していないと判別された場合には、制御装置17により駆動軸2が再び駆動される。これにより、ボンディングヘッド1が下降され、出力値が一致すると、図4に示すように変位センサ15とホーンホルダ6との間の距離が所定距離Sとなり、半導体チップ12がボンディング面13aに対し平行に圧接される。このように平行に圧接されたのち、制御装置17により駆動軸23の駆動が停止されてボンディングヘッド1の下降が停止されるとともに、超音波がツール9を介して実装基板13に伝達されて良好な接合が得られることになる。
【0024】
また、上記したボンディング動作中において、半導体チップ12のバンプ(突起電極)が潰れることがある。この場合には、ツール9に保持される半導体チップ12の平行度が変化する。しかし、このときには、変位センサ15の出力値(電圧)がリアルタイムで検出され、予め求めておいた出力値になるように、制御装置17により駆動軸2が駆動される。これにより、ボンディングヘッド1が下降され、チップ12は一定の平行度が維持される。
【0025】
上記したように、ツール9に保持された半導体チップ12の平行度を常に一定に保つことができるため、超音波が効率良くツール9及び半導体チップ12から実装基板13に伝達され、良好な接合が得られる。
【0026】
また、ボンディング動作中にバンプが潰れることでボンディングツール(チップ)の平行度が変化しても、変位センサ15の出力値(電圧)をリアルタイムで検出してイニシャルの変位になるようにボンディングヘッド1の駆動軸2を駆動させるため、一定の平行度を保つことができ、良好な接合が可能になる。
【0027】
なお、上記した実施の形態においては、超音波フリップチップボンダを例に挙げているが、これに限られることなく、その他のボンダなどにも応用することができることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、半導体素子がボンディング面に押し付けられたときに検出手段から出力される出力値が記憶手段によって予め記憶されている検出手段の出力値と一致するように駆動手段を動作させるため、ボンディング面に対し半導体素子の平行度を常に一定に保つことができ、良好なボンディングが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体素子のボンディング装置を示す概略的構成図。
【図2】図1のボンディング装置の駆動制御系を示すブロック図。
【図3】図1のボンディング装置のボンディング動作を示す図。
【図4】図1のボンディング装置のボンディング動作を示す図。
【符号の説明】
1…ボンディングヘッド、2…駆動軸(駆動手段)、3…リニアモータ(加圧手段)、6…ホーンホルダ(保持手段)、12…半導体チップ(半導体素子)、13a…ボンディング面、15…変位センサ(検出手段)、17…制御装置(制御手段)、18…記憶装置(記憶手段)。

Claims (2)

  1. ボンディングヘッドと、
    このボンディングヘッドに揺動自在に支持され、半導体素子を保持する保持手段と、
    前記ボンディングヘッドを垂直方向に沿って移動させることにより前記保持部材に保持された半導体素子をボンディング面に押し付けてボンディングする駆動手段と、
    前記ボンディングヘッドに設けられ、前記半導体素子が前記ボンディング面に押し付けられたことを検知して出力する検出手段と、
    前記半導体素子のボンディグ動作に先立ち、前記ボンディング面に対し平行状態にされた半導体素子が前記検出手段によって検出されることにより出力される出力値を予め記憶する記憶手段と、
    前記半導体素子のボンディング動作時に、前記検出手段から出力される出力値が前記記憶手段によって予め記憶されている出力値と一致するように前記駆動手段を動作させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする半導体素子のボンディング装置。
  2. ボンディングヘッドに揺動自在に支持される保持手段により半導体素子を保持する保持工程と、
    前記ボンディングヘッドを駆動手段により垂直方向に沿って移動させることにより前記保持手段に保持された半導体素子をボンディング面に押し付けてボンディングするボンディング工程と、
    前記ボンディングヘッドに設けられた検出手段により前記半導体素子が前記ボンディング面に押し付けられたことを検出する検出工程と、
    前記ボンディング動作に先立ち、前記ボンディング面に対し平行状態にされた半導体素子が前記検出手段によって検出されることにより出力される出力値を予め記憶手段により記憶する記憶工程と、
    前記半導体素子のボンディング動作時に、前記検出手段の出力値が前記記憶手段によって予め記憶されている出力値と一致するように前記駆動手段の動作を制御する制御工程と、
    を具備することを特徴とする半導体素子のボンディング方法。
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