JP2005079024A - 燃料電池の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の構成部品(セパレータ)に穴をあけてそこにピンを通して部品を位置決めし燃料電池を組立てる場合に、部品の位置決め精度がよく、しかも組立の作業性が良好で、かつ、治具と燃料電池の構成部品の熱膨張差も逃がすことができる、燃料電池の組立方法の提供。
【解決手段】(1)燃料電池の単セルまたはスタックの組立方法であって、セル組立時にピン41をピン穴42に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法。(2)ピン穴42をセパレータの辺の中間部分に設けた。(3)辺の中間部分のピン41の長さを、四隅のピン41の長さより長くした。(4)辺の中間部分のピン穴42とピン41とのギャップを、四隅のピン穴42とピン41とのギャップより小さくした。(5)セパレータをメタルセパレータとした。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池の単セルまたはスタックの組立方法に関する。
図8、図9に示すように、燃料電池、たとえば、固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。
膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜の一面に配置された触媒層12からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜の他面に配置された触媒層15からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層13、16が設けられる。
セパレータ18は、たとえばメタルセパレータからなる。セパレータ18には、アノード14、カソード17に燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための反応ガス流路27、28(燃料ガス流路27、酸化ガス流路28)と、その裏面に冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26が形成されている。
膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねて単セル19を構成し、少なくとも1つのセルからモジュールを構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート24)、ボルト・ナット25にて固定して、スタック23を構成する。
各セルの、アノード側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われ、かくして発電が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
燃料電池の組立には、単セル19の組立と、その後に行われるスタック23の組立とがある。
特開平9−134734号公報は、燃料電池スタックの組立を開示している。そこでは、燃料電池を構成する平板状部品の四隅に位置決め用のピン穴を設け、そこに位置決めピンを挿入して平板状部品を位置決め、積層する。
この、四隅に穴を開けてピンを挿通する方法を燃料電池の組立(単セルまたはスタックの組立の何れでもよい)に適用すると、つぎの問題が生じる。
1.セパレータの反り(とくに、メタルセパレータの場合にセル流路と直交する方向に反りが生じる)に対応するため、四隅のピン穴とピンとのギャップを大きくしなければならず、積層されるセパレータ相互の位置決め精度が低下し、セル端面が凹凸する。
2.積層セパレータの位置決め精度の低下、セル端面の凹凸があると、多数のセルのスタック時、隣合うセルとセルとが、流路のリブ(凹凸の凸)のずれを起こし、隣接するセパレータの接触面積の低下(導電通路面積の低下)と、それによる抵抗増加および燃料電池の性能の低下を生じる。
3.セパレータの位置決め精度が低下すると、セパレータとそれによって挟まれる樹脂フレームとが位置ずれを生じ、樹脂フレームの凸部とセパレータの凹部が合致しなくなって樹脂フレームの凸部がセパレータの凹部以外の面へ乗り上げ、接着剤塗布部位での密着不良、シール不良、リークの発生が生じるおそれがある。
4.四隅のピン穴とピンとのギャップを小さくすると、セパレータの反りによってピンがピンに入りにくくなり、セルの組立作業性が悪くなる。また、ピンを固定した治具(アルミ製)とセパレータ(SUS製)の接着剤硬化時(約80℃)の熱膨張差をピンとピン穴とのギャップで吸収できなくなり、ピッチが拡がった時にピンがピン穴を強く押し、セパレータの変形を生じさせる。
特開平9−134734号公報
本発明が解決しようとする問題点は、燃料電池構成部品(セパレータ)の四隅に穴をあけてそこにピンを通して構成部品を位置決めし燃料電池を組立てる場合に、部品の位置決め精度が悪く、位置ずれが生じることである(第1の課題)。
本発明が解決しようとするもう一つの問題点は、燃料電池構成部品(セパレータ)の四隅に穴をあけてそこにピンを通して構成部品を位置決めし燃料電池を組立てる場合に生じる、構成部品の位置ずれを抑えるために、穴とピンとのギャップを小さくすると、組立の作業性が低下するとともに、治具と構成部品(セパレータ)との熱膨張差をギャップで吸収することができなくなることである(第2の課題)。
本発明の目的は、燃料電池構成部品(セパレータ)に穴をあけてそこにピンを通して部品を位置決めし燃料電池(単セルでもスタックでもよい)を組立てる場合に、部品の位置決め精度がよい燃料電池の組立方法を提供することである(第1の目的)。
本発明のもう一つの目的は、燃料電池構成部品(セパレータ)に穴をあけてそこにピンを通して部品を位置決めし燃料電池(単セルでもスタックでもよい)を組立てる場合に、部品の位置決め精度がよく、しかも、組立の作業性が良好で、かつ、治具と燃料電池の構成部品の熱膨張差も逃がすことができる、燃料電池の組立方法を提供することである(第2の目的)。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) セパレータを構成要素として含む単セルを治具を用いて組み立てる燃料電池の組立方法であって、セパレータにピン穴を設けておき、治具にピンを設けておき、セル組立時にピンをピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法。
(2) 前記ピン穴をセパレータの辺の中間部分に設けた(1)記載の燃料電池の組立方法。
(3) ピン穴をセパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設け、治具にピンを設け、前記ピンを前記ピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法であって、前記ピンのうち前記セパレータの辺の中間部分に設けたピン穴に挿通されるピンの長さを、前記ピンのうち前記セパレータの四隅のピン穴に挿通されるピンの長さより長くした燃料電池の組立方法。
(4) ピン穴をセパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設け、治具にピンを設け、前記ピンを前記ピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法であって、前記セパレータの辺の中間部分に設けたピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップを、前記セパレータの四隅のピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップより小さくした燃料電池の組立方法。
(5) メタルセパレータを備えた燃料電池の組立方法であって、前記メタルセパレータに組付位置決めの穴をあけた燃料電池の組立方法。
上記(1)の燃料電池の組立方法は、従来のスタックの組立で用いられていたピン穴にピンを挿通して部品の位置決めをするという方法を単セルの組立に利用したものである。外周基準で位置決めする方法に比べて、本発明のピンとピン穴による位置決め方法は、部品(たとえば、メタルセパレータ)に反りがあっても、ピンをピン穴に挿通する時に部品の反りを直しながら位置決めでき、精度のよい位置決めを行うことができる。
上記(2)の燃料電池の組立方法では、ピン穴をセパレータの辺の中間部分に設けたので(四隅のピン穴はあってもよいし、なくてもよい)、部品に反りがあっても、反りの湾曲の中央にある、対向2辺の、2つのピン穴には、部品の反りの影響を受けることなくピンを挿入でき、これによって部品が位置決めでき、残りのピンも対応するピン穴に円滑に挿入できるようになる。これによって、位置決め、組立の作業性が向上する。
上記(3)の燃料電池(単セルでもスタックでもよい)の組立方法では、ピン穴は、セパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設けられ、中間部分の穴を挿通するピンの長さは四隅の穴を挿通するピンの長さより長くしたので、時間的に先に中間部分の穴にピンを通すことができ、これによって部品が位置決めでき、四隅のピンを含み残りのピンの、対応するピン穴への挿通がよくなる。これによって、さらに、位置決め、組立の作業性が向上する。また、ピンとピン穴が、セパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設けられているので、ピンとピン穴が、セパレータの四隅だけに設けられた場合に比べてピンピッチが短くなり、作業性の向上と位置ずれ防止が効果的にはかられる。
上記(4)の燃料電池(単セルでもスタックでもよい)の組立方法では、辺の中間部分に設けたピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップを、四隅のピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップより小さくしたので、四隅のピン穴へのピンの挿通性、作業性を良好に維持したまま、中間部分に設けたピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップを小さくすることにより、位置決め精度を高くすることができる。また、四隅のピンとピン穴のギャップは大のため、治具とセパレータの熱膨張差をギャップで自在に吸収することができる。また、ピンとピン穴が、セパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設けられているので、ピンとピン穴が、セパレータの四隅だけに設けられた場合に比べてピンピッチが短くなり、作業性の向上と位置ずれ防止が効果的にはかられる。
上記(5)の燃料電池(単セルでもスタックでもよい)の組立方法では、カーボンセパレータで位置決めのための小さな高精度の穴をあけると割れや欠けの問題があるが、メタルセパレータでは、割れや欠けの問題を生じることなく、プレスにより高精度の穴を高精度に位置決めして設定でき、容易に位置決めできる。
以下に、本発明の燃料電池の組立方法を、図1〜図9を参照して説明する。図8、図9は従来一般構成に準じる。
本発明の組立方法が適用される燃料電池は、低温型燃料電池であり、たとえば、固体高分子電解質型燃料電池10である。該燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
固体高分子電解質型燃料電池10は、図8、図9に示すように、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。積層の方向は、上下に限るものではなく、任意である。
膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11と、この電解質膜の一面に配置された触媒層12からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜11の他面に配置された触媒層15からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層13、16が設けられる。
MEAをセパレータ18で挟んでセル19を構成し、1以上のセル19からモジュールを構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート24)、ボルト・ナット25にて固定して、スタック23を構成する。
本発明は、単セル19の組立方法に関するものである。
セパレータ18は、たとえば、メタルセパレータからなる。ただし、セパレータはメタルセパレータに限るものではなく、カーボンセパレータであってもよい。
セパレータ18がメタルセパレータであり、メタルセパレータ18とMEAとの間に、発電領域が中抜きされた樹脂フレームが配置される場合は、MEAを挟んだ2枚の樹脂フレームを、2枚のメタルセパレータでさらに挟んで単セル19が構成される。ただし、樹脂フレームを設けることなく、MEAを直接メタルセパレータで挟んでもよい。
セパレータ18には、アノード、カソードに燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための反応ガス流路27、28と、反応ガス流路27、28の背面に、冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26が形成されている。ガス流路27、28、冷媒流路26は、矩形状のセパレータ18の対向する両端部を除いた部分(「発電領域」、または「導電部」という)に形成され、セル面内方向に延びている。ガス流路27、28、冷媒流路26は、セパレータ18の成形時に表面部分を凹凸させて形成された流路からなる。
セパレータ18には、発電領域以外の部分に、図示を省略した、貫通穴からなる、燃料ガスマニホールド、酸化ガスマニホールド、冷媒マニホールドが形成され、スタック23のセル積層方向端部から供給、排出される燃料ガス、酸化ガス、冷媒を各セル19に供給、排出する。発電領域の反応ガス流路、冷媒流路、および発電領域外の反応ガスマニホールド、冷媒マニホールドは、各種流体流路を形成する。各種流体流路は、異種の流体が混じり合わないように、互いにシールされる。セル19間は、ゴムガスケット32によってシールされ、セル19内は、すなわちMEAを挟む2つのセパレータ18間、およびセパレータ18と電解質膜11間は、接着剤33によってシールされる。
単セル19は、治具40を用いて、組立てられる。本発明のセル19の組立は、少なくとも1つのセル19からなるモジュールの組立である場合を含む。本発明は、多数のセルまたは多数のモジュールを積層したスタック23の組立に用いられてもよい。
本発明の燃料電池の組立方法は、セパレータ18を構成要素として含む燃料電池10(単セル19、またはモジュール、またはスタック23)を治具40を用いて組立てる燃料電池10の組立方法であって、セパレータ18にピン穴42を設けておき、治具40にピン41を設けておき、セル組立時にピン41をピン穴42に挿通することによりセパレータ18の位置決めを行う組立方法である。
セパレータ18は、メタルセパレータであっても、カーボンセパレータであってもよい。図示例は、メタルセパレータである場合を示す。
本発明の燃料電池の組立方法が単セルの組立方法である場合、治具40の下型の上にセパレータ18をピン穴42にピン41を通すことにより位置決めして載置し、その上に接着剤を塗布し、その上にMEAを置き(樹脂フレームがある場合は樹脂フレームを載置してMEAを置き)、その上にもう一枚のセパレータ18をピン穴42にピン41を通すことにより位置決めして載置し(樹脂フレームがある場合は樹脂フレームを載置してその上にセパレータ18を位置決めして載置し)、治具40の上型を下降させてセルに荷重をかけ、治具40の下型と上型に設けた加熱ヒータで型を加熱しながらセルの接着剤を硬化させ、セル19を組立てる。また、1つのセルの上に中間型を置いて、中間型の上につぎのセルを置き、その上から上型を下降させて、1回の上型のストロークで2つのセルの組立を行ってもよい。
本発明の燃料電池燃料電池10(単セル19、またはモジュール、またはスタック23)の組立方法において、ピン穴42は、セパレータ18の辺の中間部分に設けられている。
セパレータ18は、たとえば、ほぼ四辺形の外形を有する。そして、ピン穴42はセパレータ18のほぼ四辺形の対向2辺の、各辺の中間部分に、設けられる。辺の「中間部分」は、辺の長さをLとした場合、その辺のL/2の位置であることが望ましい(図4)。ただし、辺の「中間部分」は、その辺のL/2の位置から辺の長さ方向にずれた位置であってもよい。
セパレータ18は、発電領域の反応ガス流路が延びる方向Aには、ガス流路の凹凸により高い曲げ剛性を有するが、それと直交する方向Bには、低い曲げ剛性を有し、発電領域の反応ガス流路と延びる方向と直交する方向Bに湾曲する(図6)。ピン穴42は、セパレータ18のほぼ四辺形の、少なくとも、反応ガス流路が延びる方向Aにおいて対向する2辺の中間部分に設けられる。
ピン穴42は、セパレータ18のほぼ四辺形の、反応ガス流路が延びる方向と直交する方向Bにおいて対向する2辺の中間部分にも設けられてもよい。
ピン穴42は、セパレータ18のほぼ四辺形の、四隅にも設けられてもよい。
セパレータ18の辺の中間部分に設けられたピン穴42の符号を42iとし、セパレータ18の四隅に設けられたピン穴42の符号を42cとする。
ピン41は治具40の、ピン穴42に対応する位置に設けられる。ピン41は治具40の面から直交する方向に延びている。治具40の上面が水平である場合は、ピン41は治具40の上面から鉛直方向上方に延びている。
ピン41のうちピン穴42iに対応する位置に設けられたピン41の符号を41iとし、ピン41のうちピン穴42cに対応する位置に設けられたピン41の符号を41cとする。
ピン穴42をセパレータ18の辺の中間部分に設けるとともにセパレータ18の四隅にも設けた場合、ピン41のうちセパレータ18の辺の中間部分に設けたピン穴42iに挿通されるピン41iの長さ(高さ)Hiを、ピン41のうちセパレータ18の四隅のピン穴42cに挿通されるピン41cの長さ(高さ)Hcより長くしてある(図3)。
ピン穴42をセパレータ18の辺の中間部分に設けるとともにセパレータ18の四隅にも設けた場合、セパレータの辺の中間部分に設けたピン穴42iとそれに挿通されるピン41iとのギャップ(ピン穴径とピン径との差の1/2)Giを、セパレータの四隅のピン穴42cとそれに挿通されるピン41cとのギャップ(ピン穴径とピン径との差の1/2)Gcより小さくしてある。たとえば、Gi=0.05〜0.2mm、Gc=0.1〜0.5mm、かつ、Gi<Gcとする。
つぎに、本発明の作用、効果を説明する。
セルの部品(たとえば、セパレータ18)をその外周基準で位置決めする方法(セパレータの外面を位置決め手段に当ててセパレータを位置決めする方法)に比べて、本発明のピン41とピン穴42による位置決め方法は、部品(たとえば、メタルセパレータ18)に反りがあっても、ピン41をピン穴42に挿通する時に部品の反りを矯正しながら位置決めでき、いったんピン41をピン穴42に挿通した後はピン41とピン穴42周縁部が当たって部品は反りにくくなるので、精度のよい部品(たとえば、メタルセパレータ18)の位置決めを行うことができる。これによって、本発明の第1の課題が解決され、本発明の第1の目的が達成される。
なお、位置決め精度がよくなることによってセル組立も容易になり、組立に要する時間も短縮する。
また、ピン穴42をセパレータ18の辺(ほぼ四辺形の辺)の中間部分に設けたので(ただし、四隅のピン穴42cはあってもよいし、なくてもよい)、部品(たとえば、メタルセパレータ18)に反りがあっても、反りの湾曲の(B方向に延びる辺の)中央にある、対向2辺(A方向に対向する2辺)の、2つのピン穴42iには、そのピン穴42i部位が部品の反りによっても治具40の上面から浮き上がらないから、部品の反りの影響を受けることなくピン41iを挿入でき、これによって部品が位置決めでき、全てのピンの位置をそれに対応するピン穴位置に精度良く位置決めできるので、残りのピン41も対応するピン穴42に円滑に挿入できるようになる。これによって、燃料電池10の部品の位置決め、組立の作業性が向上する。
単セル19でセパレータ18の位置決め精度が低下したり、それによってセル19の端面に2枚のセパレータ相互の位置ずれによる凹凸が生じるとあると、多数のセル19を積層してスタック23とした時、隣合うセル19とセル19とが、流路のリブ(凹凸の凸)の位置ずれを起こし、隣接する2枚のセパレータ18の接触面積の減少(導電通路面積の低下)と、それによる電気抵抗増加および燃料電池の性能の低下を生じる。しかし、本発明では、位置決め精度が向上されるので、セパレータ18の接触面積の減少とそれによる燃料電池の性能の低下は生じない。
また、単セル19のセパレータ18の位置決め精度が低下すると、セパレータ18とそれによって挟まれる樹脂フレームとが位置ずれを生じ、樹脂フレームの凸部とセパレータの凹部が合致しなくなって樹脂フレームの凸部がセパレータの凹部以外の面へ乗り上げ、接着剤塗布部位での密着不良、シール不良、リークの発生が生じるおそれがある。しかし、本発明では、位置決め精度が向上されるので、シール不良、リークの発生は生じない。
ピン穴42が、セパレータ18の四隅とセパレータ18の辺の中間部分に設けられた場合、辺の中間部分のピン穴42iを挿通するピン41iの長さHiを四隅のピン穴42cを挿通するピン41cの長さHcより長くしたので、治具40の上方からセパレータ18を治具40にセットする時、先に中間部分の穴42iにピン41iを通すことができ、これによってセパレータ18を位置決めでき、四隅のピンを含み残りのピン41の、対応するピン穴42への挿通がよくなる。これによって、さらに、位置決め、組立の作業性が向上する。また、ピン41とピン穴42が、セパレータ18の四隅とセパレータの辺の中間部分に設けられているので、ピンとピン穴が、セパレータの四隅だけに設けられた場合に比べてピンピッチが短くなり、作業性の向上と位置ずれ防止が効果的にはかられる。
また、辺の中間部分に設けたピン穴42iとそれに挿通されるピン41iとのギャップGiを、四隅のピン穴42cとそれに挿通されるピン41cとのギャップGcより小さくしたので、四隅のピン穴42cへのピン41cの挿通性、作業性を良好に維持したまま、中間部分に設けたピン穴42iとそれに挿通されるピン41iとのギャップGiを小さくすることにより、位置決め精度を高くすることができる。また、四隅のピン41cとピン穴42cのギャップGcは大のため、治具40とセパレータ18の熱膨張差をギャップGcで自在に吸収することができる。また、ピンとピン穴が、セパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設けられているので、ピンとピン穴が、セパレータの四隅だけに設けられた場合に比べてピンピッチが短くなり、作業性の向上と位置ずれ防止が効果的にはかられる。
セパレータ18の反り(とくに、メタルセパレータの場合にセル流路と直交する方向Bに反りが生じる)に対応するには、四隅のピン穴42cとピン41cとのギャップGcを大きくしなければならないが、ギャップGcを大きくすると、単セルの2枚のセパレータ18の相互の位置決め精度が低下し、セパレータ端面もセル面と平行方向に位置ずれしセル端面が凹凸する。
逆に四隅のピン穴42cとピン41cとのギャップGcを小さくすると、セパレータの反りによってピン41cがピン穴42cに入りにくくなり、セルの組立作業性が悪くなる他、治具40とセパレータ18の熱膨張差をピン41cがピン穴42cとのギャップGcで吸収できなくなる。
しかし、本発明では、辺の中間部分に設けたピン穴42iとそれに挿通されるピン41iとのギャップGiを小さくして、良好な位置決め精度を維持するとともに、四隅のピン穴42cとピン41cとのギャップGcを大きくして、良好なセルの組立作業性を維持し、かつ治具40とセパレータ18の熱膨張差を吸収するようにした。
また、セパレータ18をメタルセパレータとした場合には、カーボンセパレータで位置決めのための小さな高精度の穴をあけると割れや欠けの問題があるが、メタルセパレータでは、割れや欠けの問題を生じることなく、プレスにより高精度の穴を高精度に位置決めして設定でき、容易に位置決めできる。
本発明は、燃料電池の単セル、スタックの組立に利用できる。
本発明の燃料電池の組立方法における、辺の中間部と四隅にピンとピン穴がある場合の、セパレータとピンの平面図である。 本発明の燃料電池の組立方法で用いられる治具とピンの平面図である。 図2の治具とピンの側面図である。 図2の治具とピンにおけるピンピッチを示す平面図である。 図1における四隅のピンとピン穴のギャップと、辺の中間部のピンとピン穴のギャップを示す断面図である。 本発明の燃料電池の組立方法における、セパレータの治具へのセット工程(Aはピンがピン穴に入る前、Bは一部のピンがピン穴に入った後を、それぞれ、示す)を示す斜視図である。 本発明の燃料電池の組立方法における、四隅のみにピンとピン穴がある場合の、セパレータとピンの平面図である。 従来の一般構成の(また、本発明の燃料電池の組立方法が適用可能な)燃料電池スタックの側面図である。 図8の燃料電池スタックの一部分の断面図である。
符号の説明
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 セル(1セルで1モジュールを構成する場合は、セル、モジュール)
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 締結部材(テンションプレート)
25 ボルト
26 冷媒流路
27 燃料ガス流路
28 酸化ガス流路
32 シール材(ゴムガスケット)
33 シール材(接着剤)
40 治具
41 ピン
41i 中間部のピン
41c 四隅のピン
42 ピン穴
42i 中間部のピン穴
42c 四隅のピン穴

Claims (5)

  1. セパレータを構成要素として含む単セルを治具を用いて組み立てる燃料電池の組立方法であって、セパレータにピン穴を設けておき、治具にピンを設けておき、セル組立時にピンをピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法。
  2. 前記ピン穴をセパレータの辺の中間部分に設けた請求項1記載の燃料電池の組立方法。
  3. ピン穴をセパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設け、治具にピンを設け、前記ピンを前記ピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法であって、前記ピンのうち前記セパレータの辺の中間部分に設けたピン穴に挿通されるピンの長さを、前記ピンのうち前記セパレータの四隅のピン穴に挿通されるピンの長さより長くした燃料電池の組立方法。
  4. ピン穴をセパレータの四隅とセパレータの辺の中間部分に設け、治具にピンを設け、前記ピンを前記ピン穴に挿通することによりセパレータの位置決めを行う燃料電池の組立方法であって、前記セパレータの辺の中間部分に設けたピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップを、前記セパレータの四隅のピン穴とそれに挿通されるピンとのギャップより小さくした燃料電池の組立方法。
  5. メタルセパレータを備えた燃料電池の組立方法であって、前記メタルセパレータに組付位置決めの穴をあけた燃料電池の組立方法。
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