JP5369918B2 - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子型燃料電池(たとえば、固体高分子電解質型燃料電池、ただし、固体高分子電解質型燃料電池に限るものではない)のシール構造に関する。
固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電極接合体(MEA:Menbrane Electrode Assembly)とセパレータとからなるセルを1層以上重ねてモジュールとし、モジュールを積層して構成される。
MEAは、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層からなる電極(アノード)および電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソード)とからなる。MEAとセパレータとの間には、通常、拡散層が設けられる。この拡散層は、触媒層への反応ガスの拡散をよくするためのものであり、触媒層と協働して電極を構成するので電極の一部と考えてもよい。セパレータは、アノードに燃料ガス(水素)を供給する燃料ガス流路およびカソードに酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための酸化ガス流路が形成されるとともに、隣接するセル間の電子の通路を構成している。
セル積層体のセル積層方向両端に、集電板、端版を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材とボルトにて固定して、スタックが形成される。
固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側では、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、または、セル積層体の一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通してセル積層体の他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われる。
アノード側: H → 2H +2e
カソード側: 2H +2e +(1/2)O → H
上記反応を行うために、スタックには燃料ガス、酸化ガスが供給・排出される。また、セパレータでのジュール熱とカソードでの水生成反応で熱が出るので、セパレータ間には、各セル毎にあるいは複数個のセル毎に、冷媒(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、そこに冷媒が循環され、燃料電池を冷却している。スタック内における燃料ガス、酸化ガス、冷媒のスタックのそれぞれの流路からの洩れと混合を防止するために、燃料電池の構成要素(セパレータ、電解質膜など)間にはシール材が設けられて構成要素間をシールしている。このシール材のシールラインには、モジュール間ガスケットシールラインと、MEAを挟んだセパレータ間シールラインとがある。セパレータ間シールラインは、ガスケットまたは接着剤シール材からなるシールラインである。
特許文献1は、これらのシールラインなかで特に冷媒シールを開示しており、そこでは、異種流体流路間をそれぞれ独立したシールを用いて二重のガスケットでシールしている。
図7は従来例のシールラインを示している。図7は、従来のモジュール間の冷媒シールライン1を示しており、そこでは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部51aと、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部51bと、冷媒マニホールドおよび冷媒流路まわりを取り囲む冷媒シール部51cとが、互いに
独立しており、異種流路間で二重のシールラインが構成されている。
特開2005−038868号公報
ここで、アノードシール部51aとカソードシール部51bと冷媒シール部51cが独立していた場合、部品点数が多くなり、ガスケットがセパレータに一体化されていなければ、組立ての工数が増えるという課題があった。また、燃料電池スタックを廃棄する際には、セパレータからガスケットを取り外す必用があるが、この場合も部品点数が多いと、工数が増大する課題があった。
さらに、冷媒面シールラインとアノードセパレータおよびカソードセパレータを挟んで対向する位置には、それぞれアノード面シールラインやカソード面シールラインが設けられている。各シールラインでは、それぞれアノードマニホールドおよびカソードマニホールド回りからアノードガス流路およびカソードガス流路回りを接続する接続シール部が存在する。ここで、従来のシール構造のように冷媒面シールラインを完全に独立化した場合、アノード面、カソード面の接続シール部に対向する位置にシールラインを設けることが出来なくなる。これによって、アノード面、カソード面をシールに荷重を印加したときに反対側に支えがなくなり、セパレータが荷重により変形し、アノード面やカソード面の接続シール部のシール押さえが弱くなり、ガスシール性が低下する危険性があった。
本発明の目的は、部品点数を増加せずに、各面のシールラインの力を均等に伝達し、確実なガスシール性を実現するシール構造を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池は、高分子電解質膜と高分子電解質膜を挟むアノードおよびカソードとを有する膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持するように配置されたアノード側セパレータ板およびカソード側セパレータ板と、カソードガス及びアノードガス及び冷媒が混ざり合うのを防ぐためのカソード面シールライン、アノード面シールラインおよび冷媒面シールラインとを備え、冷媒面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部と、冷媒マニホールドおよび冷媒流路まわりを取り囲む冷媒シール部と、アノードシール部と冷媒シール部とを接続する第一の接続シール部と、カソードシール部と冷媒シール部とを接続する第二の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、アノードシール部と冷媒シール部と第一の接続シール部は第一の閉領域を形成し、カソードシール部と冷媒シール部と第二の接続シール部は第二の閉領域を形成していることを特徴とする。
さらに、第一の接続シール部はカソード側セパレータ板を挟んでカソード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
さらに、第二の接続シール部はアノード側セパレータ板を挟んでアノード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
また、アノード面シールラインは、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、アノードガスマニホ
ールドおよびアノードガス流路まわりを取り囲むアノードシール部と、カソードシール部とアノードシール部とを接続する第三の接続シール部と、冷媒シール部とアノードシール部とを接続する第四の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、カソードシール部とアノードシール部と第三の接続シール部は第三の閉領域を形成し、冷媒シール部とアノードシール部と第四の接続シール部は第四の閉領域を形成していることを特徴とする。
さらに、第三の接続シール部は膜電極接合体を挟んでカソード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
さらに、第四の接続シール部はアノード側セパレータ板を挟んで冷媒面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
また、カソード面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、カソードガスマニホールドおよびカソードガス流路まわりを取り囲むカソードシール部と、アノードシール部とカソードシール部とを接続する第五の接続シール部と、冷媒シール部とカソードシール部とを接続する第六の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、アノードシール部とカソードシール部と第五の接続シール部は第五の閉領域を形成し、冷媒シール部と前記カソードシール部と第六の接続シール部は第六の閉領域を形成していることを特徴とする。
さらに、第五の接続シール部は膜電極接合体を挟んでアノード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
さらに、第六の接続シール部はカソード側セパレータ板を挟んで冷媒面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明では冷媒面シールラインにおいて、アノードシール部とカソードシール部と冷媒シール部が互いに接続されているため、部品点数が増加せず、組立てや分解時の工数を削減することが出来る。
また、各面のシールラインが一致している為に、シールに加わる力を確実に伝達することが可能となる。これによって、信頼性の高いシール構造を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1における燃料電池の斜視図 本発明の実施の形態1における単電池の分解斜視図 本発明の実施の形態1における冷媒面シールラインの構成を示す平面図 本発明の実施の形態2と3における冷媒面シールラインの構成を示す平面図 本発明の実施の形態4におけるアノード面シールラインの構成を示す平面図 本発明の実施の形態5と6におけるアノード面シールラインの構成を示す平面図 本発明の実施の形態7におけるカソード面シールラインの構成を示す平面図 本発明の実施の形態8と9におけるカソード面シールラインの構成を示す平面図 従来の燃料電池のガスケットシール部を示す平面図
第1の発明は、高分子電解質膜と高分子電解質膜を挟むアノードおよびカソードとを有する膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持するように配置されたアノード側セパレータ板およびカソード側セパレータ板と、カソードガス及びアノードガス及び冷媒が混ざり合うのを防ぐためのカソード面シールライン、アノード面シールラインおよび冷媒面シールラインとを備え、冷媒面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部と、冷媒マニホールドおよび冷媒流路まわりを取り囲む冷媒シール部と、アノードシール部と冷媒シール部とを接続する第一の接続シール部と、カソードシール部と冷媒シール部とを接続する第二の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、アノードシール部と冷媒シール部と第一の接続シール部は第一の閉領域を形成し、カソードシール部と冷媒シール部と第二の接続シール部は第二の閉領域を形成している。これにより、冷媒面シールラインにおいて、アノードシール部とカソードシール部と冷媒シール部を一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、第一の接続シール部はカソード側セパレータ板を挟んでカソード面シールラインと対向する位置に配置されている。これにより、カソードシールラインに加わる力を第一の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、第二の接続シール部はアノード側セパレータ板を挟んでアノード面シールラインと対向する位置に配置されている。配管継手の分割構造が、配管継手の外周の径方向に配置されているリブ部である。これにより、アノードシールラインに加わる力を第二の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
第4の発明は、アノード面シールラインは、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、アノードガスマニホールドおよびアノードガス流路まわりを取り囲むアノードシール部と、カソードシール部とアノードシール部とを接続する第三の接続シール部と、冷媒シール部とアノードシール部とを接続する第四の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、カソードシール部とアノードシール部と第三の接続シール部は第三の閉領域を形成し、冷媒シール部とアノードシール部と第四の接続シール部は第四の閉領域を形成している。これにより、アノード面シールラインにおいて、アノードシール部とカソードシール部と冷媒シール部を一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。
第5の発明は、第4の発明において、第三の接続シール部は膜電極接合体を挟んでカソード面シールラインと対向する位置に配置されている。これにより、カソードシールラインに加わる力を第三の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
第6の発明は、第4の発明において、第四の接続シール部はアノード側セパレータ板を挟んで冷媒面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする。これにより、冷媒シールラインに加わる力を第四の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
第7の発明は、カソード面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、カソードガスマニホールドおよびカソードガス流路まわりを取り囲むカソードシール部と、アノード
シール部とカソードシール部とを接続する第五の接続シール部と、冷媒シール部とカソードシール部とを接続する第六の接続シール部と、を少なくとも有し、アノードシール部と、カソードシール部と、冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、アノードシール部とカソードシール部と第五の接続シール部は第五の閉領域を形成し、冷媒シール部と前記カソードシール部と第六の接続シール部は第六の閉領域を形成している。これにより、カソード面シールラインにおいて、アノードシール部とカソードシール部と冷媒シール部を一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。
第8の発明は、第7の発明において、第五の接続シール部は膜電極接合体を挟んでアノード面シールラインと対向する位置に配置されている。これにより、アノードシールラインに加わる力を第五の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
第9の発明は、第7の発明において、第六の接続シール部はカソード側セパレータ板を挟んで冷媒面シールラインと対向する位置に配置されている。これにより、冷媒シールラインに加わる力を第六の接続シール部で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1における燃料電池について、詳細に説明する。
まず、本は発明の実施の形態1における燃料電池1の概要を、図1から図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池1の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における単電池10の分解斜視図である。
図1に示すように、燃料電池1は、セルスタック2と、集電板3と、端板4と、配管継手5〜8とを積層し、ボルト22により挟持して構成されている。このとき、セルスタック2は、一般に、要求される出力に応じて2〜200段程度に単電池10を積層して形成されている。
なお、単電池10は、図2に示すように、MEA(電極電解質膜接合体)11と、アノード面シール12a、カソード面シール13cと、セパレータ13とにより構成されている。そして、MEA11は、高分子電解質膜14の両側に触媒層15を設け、その外側にガス拡散層16を重ねて形成されている。このとき、高分子電解質膜14は、水素イオンを選択的に輸送する陽イオン交換樹脂で構成され、触媒層15は、白金などの触媒機能を有する金属を担持させたカーボン粉末を主成分として構成されている。さらに、ガス拡散層16は、反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)の通気性と電子の伝導性を併せ持つ機能を有している。なお、以下では触媒層15およびガス拡散層16を電極と総称して説明する場合がある。
また、単電池10のアノード面シール12aおよびカソード面シール12cは、例えば環状の形状を有し、MEA11の両外面に、触媒層15およびガス拡散層16からなる電極を囲むよう配設されている。
さらに、単電池10のセパレータ13は、アノード面シール12aおよびカソード面シール12cの外側に配置され、その両面には流路が形成されている。そして、セパレータ13の内面(シール側)に形成された流路は反応ガス(燃料ガス又は酸化剤ガス)を触媒層15に供給する反応ガス流路13aで、外面に形成された流路は冷却水を単電池10の間に流す冷却水流路(図示せず)であり、その周辺には冷媒面シール12wが形成されている。このとき、MEA11で発生する熱を、冷却水で回収することによって、その熱エネルギーとして利用することが可能となる。さらに、セパレータ13は導電性を有し、隣接するMEA11を互いに電気的に直列に接続する。
そして、セパレータ13に形成された反応ガス流路13aと冷却水流路は、上流端が供給マニホールド孔に接続され、下流端が排出マニホールド孔に接続される。また、MEA11の周縁部には、セパレータ13の各マニホールド孔に対応してマニホールド孔が設けられている。そのため、セパレータ13およびMEA11からなる単電池10を積層してセルスタック2を組み立てると、各セパレータ13および各MEA11のマニホールド孔が互いに繋がって連通する。これにより、反応ガスや冷却水などの流体のマニホールド(流路)が形成される。
次に、本発明の燃料電池のシール構造について図3を参照して説明する。図3は本発明の実施の形態1における、冷媒面シールライン31の構成を示した平面図である。図に示すように、冷媒面シールライン31は、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部31aと、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部31cと、冷媒マニホールドおよび冷媒流路まわりを取り囲む冷媒シール部31wとから構成されている。このシール材料としては、例えばシリコンゴム、EPDMゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなど一般的なゴム材料の他、ゴム材料と同等の弾性を有するエラストマーなどを用いることが出来る。アノードシール部31a、カソードシール部31c、冷媒シール部31wはそれぞれシール部としては独立しているが、アノードシール部31aと冷媒シール部31wは第一の接続シール部32で、また、カソードシール部31cと冷媒シール部31wは第二の接続シール部33で、それぞれ接続されている。これにより、冷媒面シールライン31において、アノードシール部31aとカソードシール部31cと冷媒シール部31wを一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。なお、ここでは冷媒シールライン31wはセパレータ13とは分離した構成を示したが、セパレータ13と一体化して構成することも可能であり、分解時には同様の効果を得ることが出来る。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に関して説明する。図4は本発明の実施の形態2における、冷媒面シールライン41の構成を示した平面図である。第一の接続シール部42のカソード側セパレータ板13cを挟んで対向する位置にはカソードシールライン81が配置されている。これによって、カソードシールラインに加わる力を第一の接続シール部42で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。なお、ここでも冷媒シールライン41はセパレータ13とは分離した構成を示したが、セパレータ13と一体化して構成することも可能であり、分解時には同様の効果を得ることが出来る。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に関して説明する。図4において、第二の接続シール部43のアノード側セパレータ板13cを挟んで対向する位置にはアノードシールライン61が配置されている。これによって、アノードシールライン61に加わる力を第二の接続シール部43で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。なお、ここでも冷媒シールライン31はセパレータ13とは分離した構成を示したが、セパレータ13と一体化して構成することも可能であり、分解時には同様の効果を得ることが出来る。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に関して説明する。図5は本発明の実施の形態4における、アノード面シールライン51の構成を示した平面図である。アノード面シールライン51は、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部51cと、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部51wと、アノードガスマニホールドおよびアノードガス流路まわりを取り囲むアノードシール部51aとから構成されており、カソードシール部51cとアノードシール部51aとは第三の接続シール部52で、冷媒シール部とアノードシール部とは第四の接続シール部で接続53されている。これにより、アノード面シールライン51において、アノードシール部51aとカソードシール部51cと冷媒シール部51wを一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に関して説明する。図6は本発明の実施の形態5における、アノード面シールライン61の構成を示した平面図である。第三の接続シール部62の膜電極接合体11を挟んで対向する位置にはカソード面シールライン81が配置されている。これにより、カソードシールライン81に加わる力を第三の接続シール部62で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6に関して説明する。図6において、第四の接続シール部63のアノード側セパレータ板13aを挟んで対向する位置には冷媒面シールライン41が配置されている。これにより、冷媒シールライン41に加わる力を第四の接続シール部63で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7に関して説明する。図7は本発明の実施の形態7における、カソード面シールライン71の構成を示した平面図である。カソード面シールライン71は、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部71aと、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部71wと、カソードガスマニホールドおよびカソードガス流路まわりを取り囲むカソードシール部71cとから構成されており、アノードシール部71aとカソードシール部71cとは第五の接続シール部72で、冷媒シール部71wとカソードシール部71cとは第六の接続シール部73で接続されている。これにより、カソード面シールライン71において、アノードシール部71aとカソードシール部71cと冷媒シール部71wを一体で形成することが可能となり、組立て、分解の工数を削減することができる。
(実施の形態8)
次に、実施の形態8に関して説明する。図8は本発明の実施の形態8における、カソード面シールライン81の構成を示した平面図である。第五の接続シール部82の膜電極接合体11を挟んで対向する位置にはアノード面シールライン61が配置されている。これにより、アノードシールライン61に加わる力を第五の接続シール部82で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
(実施の形態9)
次に、実施の形態9に関して説明する。図8において、第六の接続シール部83のカソード側セパレータ板13cを挟んで対向する位置には冷媒面シールライン41が配置されている。これにより、冷媒シールライン41に加わる力を第六の接続シール部83で支えることが可能となり、より信頼性の高いシールが可能となる。
なお、ここに示した実施の形態では、第一から第六接続シール部は冷媒シール部、アノードシール部、カソードシール部と同様のシール反力を有しているが、シールライン全体に掛かるシール反力を低下させるため、接続シール部の反力をその他のシール部に対して下げた構成にすることも可能であり、同様の効果を得ることが出来る。
本発明の燃料電池は、冷媒、アノード、カソード各面のシールラインを接続部によって接続することによって、部品点数を削減し、組立て、分解の工数を削減できる。また、各シールラインの位置を積層方向に重ねるが可能となり、締結力の伝達が均等となり、セパレータの変形を抑制して、シールの信頼性を向上できる燃料電池などの技術分野に有用である。
1 燃料電池
2 セルスタック
3 集電板
4 端板
5 配管継手
10 単電池
11 MEA(電極電解質膜接合体)
12 ガスシール
13 セパレータ
13aアノードセパレータ
13cカソードセパレータ
14 高分子電解質膜
15 触媒層
16 ガス拡散層
31,41 冷媒面シールライン
31a,41a アノードシール部
31c,41c カソードシール部
32,42 第一の接続シール部
33,43 第二の接続シール部
51,61 アノード面シールライン
51w,61w 冷媒シール部
51c,61c カソードシール部
52,62 第三の接続シール部
53,63 第四の接続シール部
71,81 カソード面シールライン
71w,81w 冷媒シール部
71a,81a アノードシール部
72,82 第五の接続シール部
73,83 第六の接続シール部

Claims (8)

  1. 高分子電解質膜と前記高分子電解質膜を挟むアノードおよびカソードとを有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように配置されたアノード側セパレータ板およびカソード側セパレータ板と、カソードガス及びアノードガス及び冷媒が混ざり合うのを防ぐためのカソード面シールライン、アノード面シールラインおよび冷媒面シールラインとを備え
    前記冷媒面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシール部と、冷媒マニホールドおよび冷媒流路まわりを取り囲む冷媒シール部と、前記アノードシール部と冷媒シール部とを接続する第一の接続シール部と、前記カソードシール部と冷媒シール部とを接続する第二の接続シール部と、を少なくとも有し、前記アノードシール部と、前記カソードシール部と、前記冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、前記アノードシール部と前記冷媒シール部と第一の接続シール部は第一の閉領域を形成し、前記カソードシール部と前記冷媒シール部と第二の接続シール部は第二の閉領域を形成していることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 前記第一の接続シール部は前記カソード側セパレータ板を挟んで前記カソード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の固体高分子型燃料電池。
  3. 前記第二の接続シール部は前記アノード側セパレータ板を挟んで前記アノード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の固体高分子型燃料電池。
  4. 高分子電解質膜と前記高分子電解質膜を挟むアノードおよびカソードとを有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように配置されたアノード側セパレータ板およびカソード側セパレータ板と、カソードガス及びアノードガス及び冷媒が混ざり合うのを防ぐためのカソード面シールライン、アノード面シールラインおよび冷媒面シールラインとを備え、
    前記アノード面シールラインは、カソードガスマニホールドまわりを取り囲むカソードシ
    ール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、アノードガスマニホールドおよびアノードガス流路まわりを取り囲むアノードシール部と、前記カソードシール部とアノードシール部とを接続する第三の接続シール部と、前記冷媒シール部とアノードシール部とを接続する第四の接続シール部と、を少なくとも有し、前記アノードシール部と、前記カソードシール部と、前記冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、前記カソードシール部と前記アノードシール部と第三の接続シール部は第三の閉領域を形成し、前記冷媒シール部と前記アノードシール部と第四の接続シール部は第四の閉領域を形成し、前記第四の接続シール部は前記アノード側セパレータ板を挟んで前記冷媒面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  5. 前記第三の接続シール部は前記膜電極接合体を挟んで前記カソード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載の固体高分子型燃料電池。
  6. 高分子電解質膜と前記高分子電解質膜を挟むアノードおよびカソードとを有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように配置されたアノード側セパレータ板およびカソード側セパレータ板と、カソードガス及びアノードガス及び冷媒が混ざり合うのを防ぐためのカソード面シールライン、アノード面シールラインおよび冷媒面シールラインとを備え、
    前記カソード面シールラインは、アノードガスマニホールドまわりを取り囲むアノードシール部と、冷媒マニホールドまわりを取り囲む冷媒シール部と、カソードガスマニホールドおよびカソードガス流路まわりを取り囲むカソードシール部と、前記アノードシール部とカソードシール部とを接続する第五の接続シール部と、前記冷媒シール部とカソードシール部とを接続する第六の接続シール部と、を少なくとも有し、前記アノードシール部と、前記カソードシール部と、前記冷媒シール部とは互いに分離しており、かつ、前記アノードシール部と前記カソードシール部と第五の接続シール部は第五の閉領域を形成し、前記冷媒シール部と前記カソードシール部と第六の接続シール部は第六の閉領域を形成し、前記第六の接続シール部は前記カソード側セパレータ板を挟んで前記冷媒面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  7. 前記第五の接続シール部は前記膜電極接合体を挟んで前記アノード面シールラインと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項記載の固体高分子型燃料電池。
  8. 前記シールラインはガスケットシールラインであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の固体高分子型燃料電池。
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