JP2005078769A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

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Hiroshi Tanigawa
浩 谷川
Masaharu Fukakusa
雅春 深草
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Abstract

【課題】光ピックアップ装置としても薄型化・小型化の要請が強く、記録も確実に行うことができるような構成が求められる。
【解決手段】本発明は、複数の発光点を近接して設けた光源と、媒体からの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、光源からの光を媒体に集光させるとともに媒体からの反射光を受光手段に導く光学系を有した光ピックアップ装置であって、光学系の倍率の絶対値が1/7〜1/3である構成としたことで、複数の発光点を近接して設けた構成であっても、十分に光を集光させることができ、記録特性の劣化を防止できるとともに、小型・薄型・軽量化の少なくとも一つを実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ,ノートブック型コンピュータなどの電子機器に搭載される光ディスク装置に好適に用いられる光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関するものである。
光学記録媒体として、DVD(デジタルビデオディスク)、CD−R(書き込み可能なコンパクトディスク)、CD−RW(書き換え可能なコンパクトディスク)等の種々の光ディスクが開発されている。DVDにおいては、波長約650nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。一方、CD−RやCD−RWにおいては、波長約780nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。このような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置が提案されている。
また、このような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置において、複数の異なる波長のレーザ素子を1つのパッケージに隣接して配置したもの(いわゆるハイブリッド型2波長半導体レーザ)や、1つの半導体基板に複数の波長の光源を集積化した半導体レーザ素子(いわゆるモノリシック型2波長半導体レーザ)などが提案されている。
これらの2波長半導体レーザでは、ハイブリッド型、モノリシック型のいずれの場合においても、2つの波長の発光点の距離は約110μmあり、2つの光源の光軸にずれが生じる。
このため例えば特開2000−99983号(特許文献1)では波長選択性の膜を形成した平行平板を用いることにより2つの波長のレーザ光の光路を一致させている。図4にその概略図を示す。ただし簡略化のため光ディスク媒体からの戻り光を検出する復路光学系は省略している。半導体レーザ光源1は、波長λ1(650nm)の発光点2および波長λ2(780nm)の発光点3を備え、平行平板24は、波長650nmの光を反射しかつ波長780nmの光を透過する第1波長選択膜24a、光を透過する基板24bおよび波長780nmの光を反射する第2波長選択膜24cを順に含む。基板24bの厚みおよびレーザ光の入射角を調整することにより、波長650nmのレーザ光の光路と波長780nmのレーザ光の光路とを一致させている。
先行例としては、(特許文献1)(特許文献2)がある。
特開2000−99983号公報 特開2001−101703号公報 特開2003−203376号公報
しかしながら上記(特許文献1)の構成では、波長650nmや780nmで屈折率が1.5程度の一般的な光学ガラスを使用し、入射角度を40度程度に設定した場合でも、基板24bの厚みは0.2mm程度の薄い基板を使用せねばならず、結局厚い基板24cなどと貼り合せた構造にする必要があり部品点数や調整箇所が増え、コスト増加の要因となってしまう。また、この平行平板を挿入する位置によって非点収差や干渉が発生し、集光スポットの品質が低下したり、レーザ光の発光状態を不安定化させるといった問題が発生する。
また、光ディスク装置としては、薄型化・小型化の要請が顕著になっており、しかも光ディスクに記録することが必須の要件となってきている。従って、光ピックアップ装置としても薄型化・小型化の要請が強く、記録も確実に行うことができるような構成が求められる。
本発明は、複数の発光点を近接して設けた光源と、媒体からの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、光源からの光を媒体に集光させるとともに媒体からの反射光を受光手段に導く光学系を有し、光学系の倍率の絶対値が1/7〜1/3である光ピックアップ装置であって、複数の発光点からの光における媒体での焦点位置が媒体の厚み方向及び媒体の面内方向において異なっている構成とした。
本発明は、複数の発光点を近接して設けた構成であっても、十分に光を集光させることができ、記録特性の劣化を防止できるとともに、小型・薄型・軽量化の少なくとも一つを実現できる。
請求項1記載の発明は、複数の発光点を近接して設けた光源と、媒体からの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源からの光を媒体に集光させるとともに媒体からの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、光学系の倍率の絶対値が1/7〜1/3である光ピックアップ装置であって、複数の発光点からの光における媒体での焦点位置が媒体の厚み方向及び媒体の面内方向において異なっていることを特徴とする光ピックアップ装置であり、複数の発光点を近接して設けた構成であっても、十分に光を集光させることができ、記録特性の劣化を防止できるとともに、小型・薄型・軽量化の少なくとも一つを実現できる。また、波長によって、焦点を結ぶ位置を異ならせることによって、特にCD等において、外周部における記録もしくは再生の際に効果的に光をディスク面に照射でき、特性劣化を防止できる。
請求項2記載の発明は、光源は一つのブロックで構成されたレーザーダイオードで構成され、複数の発光点を前記レーザーダイオードが有することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、光源の小型化を実現できる。
請求項3記載の発明は、光源は、一つのブロックで構成されたレーザーダイオードに一つの発光点を有し、前記レーザーダイオードを複数設けて構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置では、波長の異なる光源を自由に設定できるので、設計の自由度を増すことができる。
請求項4記載の発明は、光源は、基台部と外囲器を組み合わせて構成された光源ユニットの中に配置されていることを特徴とする請求項2,3いずれか1記載の光ピックアップ装置であり、光源を一つの部材として扱うことができるので、組み立ての際に作業性などを向上させることができる。
請求項5記載の発明は、複数の発光点から出射される複数の光の波長は、少なくとも一つは他の光の波長と異なっていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、異なる材質で構成された光媒体や、或いは記録密度の異なる光媒体などにそれぞれ対応でき、利便性が向上する。
請求項6記載の発明は、複数の発光点から出射される光の内、少なくとも一つの光の波
長は700nm以下であり、他の光の内少なくとも一つの波長は700nmより大きいことを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置であり、DVDやCDの双方に対して記録又は再生を行うことができる。
請求項7記載の発明は、発光点の間隔は、0.05mm〜0.15mmであることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、光源の小型化が実現でき、更には光源の作製が比較的容易であり、また、光ピックアップ装置全体として、小型化を実現できる。
請求項8記載の発明は、光学系は、少なくとも光源からの光を略平行光に変換するコリメータレンズと、前記コリメータレンズからの光をフォーカスさせる対物レンズとを含むことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、光源からの光を確実に媒体に集光させることができる。
請求項9記載の発明は、コリメータレンズと対物レンズの間にホログラム素子を設けたことを特徴とする請求項8記載の光ピックアップ装置であり、短波長の光を効率よくしかも確実に分離でき、受光手段中の所定の場所に光を導くことが容易になる。
請求項10記載の発明は、光源とコリメータレンズの間に、集積光学部材を設け、前記集積光学部材は前記光源側から回折格子を有する平板状の第1光学部材と、前記第1光学部材の上に設けられ、複数の斜面を内蔵し、前記斜面に波長選択性のある光学素子を設けた第2光学部材で構成され、前記集積光学部材の光源と対向する面とは異なる面に受光手段を対向させたことを特徴とする請求項9記載の光ピックアップ装置であり、光源からの光を確実に媒体に導く様に構成でき、しかも媒体からの反射光を受光手段に確実に導くことができる。
請求項11光源から発生する光の内、波長が短い光に対してコマ収差が略最小となるように対物レンズを傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、これによって、短波長の光は比較的高密度記録の媒体に対応するように構成されているので、高記録密度記録媒体は確実にデータの記録か再生を行うことができる。更には、上記構成によって、比較的長波長の光のコマ収差も低減でき、記録再生特性を向上させることができる。
請求項12記載の発明は、受光素子からの電気信号によって、各波長の光のコマ収差を最小となるように対物レンズを駆動させる駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、常に受光手段からの信号により、各波長に対応した最小のコマ収差となるようにタイムリーに対物レンズの傾きを調整できる。
請求項13記載の発明は、光学系に非点収差を低減させる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、発光点の間隔を比較的狭くすることで生じる収差を確実に低減させることができる。
請求項14記載の発明は、光学系は、少なくとも光源からの光を略平行光に変換するコリメータレンズと、前記コリメータレンズからの光をフォーカスさせる対物レンズとを含み、前記コリメータレンズか対物レンズの少なくとも一方に非点収差を低減させるような形状を持たせたことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置であり、別部材を設けなくても収差を低減させることができる。
請求項15記載の発明は、波長の長い光の焦点位置を波長の短い光の焦点位置よりも媒体の中心側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置であり、波
長の長い光を記録再生に用いる例えばCD、CD−R、CD−RW等の記録媒体の反りに対する効果的な記録再生を行うことができる。
請求項16記載の発明は、非点収差を低減させる手段として、透明な平行平板を傾斜して設けたことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置であり、工学系の各部材に特別な加工を施さずに汎用品を用いても、収差を確実に低減させることができる。
請求項17記載の発明は、請求項1〜請求項15いずれか1記載の光ピックアップ装置と、媒体を回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を近づけたり離したりする移動手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置であり、薄型化小型化を実現でき、記録特性も向上させることができる。
請求項18記載の発明は、各部材を収納する筐体を設け、前記筐体の厚みを10mm以下としたことを特徴とする請求項16記載の光ディスク装置であり、記録特性の劣化を防止できる。
以下、本発明における光ピックアップ装置の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す図である。図1において、1は光源ユニットで、光源ユニット1中には第1の波長を出射する発光点と第1の波長よりも長い第2の波長を出射する発光点が設けられる。本実施の形態では発光点2,3を有するレーザーダイオード1fが光源ユニット1中に設けられている。光源ユニット1は、基台部1aと、基台部1aに絶縁されて立設された端子部1bと、基台部1a上に設けられた外囲器1cを有しており、基台部1aと外囲器1cで構成された空間内にレーザーダイオード1fが収納されている。このレーザーダイオード1fは端子部1bとワイヤボンドなどで電気的に接続され、この端子部1bにはプリント基板(図示せず)等が接続され、プリント基板等を介して外部から電流を流すことによって、レーザーダイオード1fを発光させる。また、外囲器1cにはレーザーダイオード1fから出射された光を外部に放出する貫通孔1dが設けられている。なお、外囲器1cと基台部1aを組み合わせて構成された内部空間は外部と隔絶するように構成したり(この場合には貫通孔1dを塞ぐようにカバーガラスなどを設ける)、あるいは内部空間を外部と隔絶しないようにすることができる(この場合には、レーザーダイオード1fの表面に保護膜などを設けることが好ましい)。
更に詳細に光源ユニット1について、図5を用いて説明する。図5において、レーザーダイオード1fは保持ブロック1eに接着などで取付られており、しかも図示していないが、端子部1bと電気的に接続されている。なお、本実施の形態ではレーザーダイオード1fの一つのブロック構成体に発光点2,3があるものを用いた。また、図6に示すように、レーザーダイオード1fに一つの発光点2が設けられ、レーザーダイオード1gに一つの発光点3を設け、レーザーダイオード1f,1gをそれぞれ保持ブロック1eに取り付ける構成としても良い。本実施の形態では、組み立て精度の面から一つのレーザーダイオード1fに発光点2,3を設ける構成とした。なお、本実施の形態では、レーザーダイオード1fに2つの発光点2,3を設けたが、3以上の発光点を設けても良いし、図6に示すように1つのレーザーダイオードに一つの発光点を設け、そのレーザーダイオードを3以上保持ブロック1eに設けても良い。
更に発光点2と発光点3からそれぞれ出射される光の波長を異ならせている。例えば発光点2から出射される波長を700nm以下とし、発光点3から出射される波長を700nmよりも大きくした。本実施の形態では、発光点2をDVDの読み取り用の例えば波長
650nm(λ1)とし、発光点3をCDの読み取りおよび書き込み用の例えば波長780nm(λ2)とした。この様な構成によって、DVD及びCD双方の媒体に対して情報の再生もしくは情報の記録の少なくとも一方を実現できる。
また、発光点2,3の間隔t(図5参照)は0.05mmから0.15mm程度の範囲とすることが好ましく、本実施の形態では、間隔tは0.11mm程度とした。
31は集積光学部材で、集積光学部材31は3ビーム回折格子(図示せず)が形成された平板上の導光部材31dと、導光部材31d上に設けられ、内部に複数の傾斜面31a,31b,31cが設けられた導光部材31eで構成されている。
21はコリメータレンズ、30は発光点2から出射された波長λ1の光用のホログラム素子で、ホログラム素子30は偏光ホログラム30aとλ/4波長板30bで構成されている。偏光ホログラム30aは波長λ1の光にのみ作用するよう波長選択性のある材料で作製されている。また、λ/4波長板30bは波長λ1、λ2両方に作用するよう屈折率と厚みが設定されている。22は2焦点対物レンズで、対物レンズ22は発光点2,3から出射される波長λ1,λ2に対して焦点を結ぶように構成されている。対物レンズ22としては、集光レンズ及びフレネルレンズ又はホログラムレンズの組み合わせ、DVD用集光レンズにCD再生時に開口制限手段を設ける組み合わせ、等を用い、光ディスクの厚み及び開口数の違いを吸収するものも使用することができる。光ディスクはCD用の記録面13及びDVD用の記録面11を有している。
32は光ディスクからの反射光を受光し、RF信号,トラッキングエラー信号,フォーカスエラー信号などを生成する電気信号を出力する受光素子である。
次に、光路について説明する。
発光点2から出射された光は集積光学部材31を通過してコリメータレンズ21に入射され、このコリメータレンズ21で略平行光に変換され、ホログラム素子30,対物レンズ22を通過して、記録面11に焦点12を結ぶように構成される。このとき、ホログラム素子30を透過する際、偏光ホログラム30aの影響を受けずにそのまま透過するよう光の偏光方向を設定してあり、λ/4波長板30bで直線偏光から円偏光に変換される。記録面11で反射した光は、対物レンズ22,ホログラム素子30,コリメータレンズ21を通過して集積光学部材31に入射し、傾斜面31cに設けられた波長選択性のあるビームスプリッタで反射して受光素子32に入射される。このとき、ホログラム素子30を再度透過する際、λ/4波長板30bで円偏光から、往きの直線偏光とは垂直な直線偏光に変換される。その後、偏光ホログラム30aによりRF信号,トラッキングエラー信号,フォーカスエラー信号などに対応する信号光成分に分離される。また、集積光学部材31において、傾斜面31cに設けられたビームスプリッタは、発光点2,3から出射された光は透過し、発光点2から出射され光ディスクで反射されてきた光は反射するような膜構成を採用している。また、光ディスクからの反射光をホログラム素子30にて分離して、その分離した光は受光素子32に入射され、各種電気信号に変換される。
発光点3から出射された光は集積光学部材31を通過してコリメータレンズ21に入射され、このコリメータレンズ21で略平行光に変換され、ホログラム素子30,対物レンズ22を通過して、記録面13に焦点14を結ぶように構成される。このとき、ホログラム素子30を透過する際、この波長λ2では、偏光ホログラム30aの影響を受けないためそのまま透過し、λ/4波長板30bで直線偏光から円偏光に変換される。記録面13で反射した光は、対物レンズ22,ホログラム素子30へ入射する。このとき、反射光がホログラム素子30を再度透過する際、λ/4波長板30bで円偏光から、往きの直線偏
光とは垂直な直線偏光に変換される。そして今度は偏光ホログラム30aを透過するが、この波長λ2では、偏光ホログラム30aの影響を受けないためそのまま透過し、コリメータレンズ21へ向かう。コリメータレンズ21を通過して集積光学部材31に入射し、傾斜面31bに設けられた波長選択性のあるビームスプリッタで一旦反射して、傾斜面31aに入射され、傾斜面31aに設けられた図示していないホログラム素子を介して反射し、再び傾斜面31bの別の部位に入射され、傾斜面31bで反射されて受光素子32に入射される。この時傾斜面31bに設けられたビームスプリッタは、発光点2,3から出射された光は透過し、発光点3から出射され光ディスクで反射されてきた光は反射するような膜構成を採用している。また、光ディスクからの反射光を傾斜面31aに設けられたホログラム素子にて分離して、その分離した光は受光素子32に入射され、各種電気信号に変換される。
この時、焦点14は光軸20に対して光ディスクの回転軸10側に存在し、焦点12は光軸20に対して焦点14とは反対側に存在するように構成されている。これは、発光点2が光軸20に対して回転軸10側に配置され、発光点3が光軸20に対して反対側に配置することで、実現可能である。これは、図1〜図3に示した構成に適応でき、途中で立ち上げミラーなどの反射部材を介する場合には、光軸20に対して、同じ側に発光点と焦点が存在することもある。
また、発光点2から出射された光が光ディスク上の記録面11の上に焦点12が結ばれている際にコマ収差が略最小となるように、対物レンズ22の傾きを調整する。この様に調整することで、結果的に発光点3から出射された光においても、コマ収差が軽減されることになる。
このように、本実施の形態による光ピックアップ装置においては、2つの異なる波長で発振し、各発振波長において間隔でずれている発光点2,3からの光ビームを1つのコリメータレンズ21と1つの対物レンズ22を介して、異なる仕様の光ディスクへ照射しその記録面に光スポットを形成させる場合でも、DVDおよびCDの各光ディスクに対し、コマ収差を最小とすることが出来、より簡略化した光学系で記録再生動作を行うことが可能となる。
又、上述の様に、発光点2,3がずれていることによって、焦点12,14における非点収差が比較的大きくなる。従って、例えば、コリメータレンズ21,対物レンズ22等の光が通過する部材の少なくとも一つにその非点収差を軽減するような形状を与えることもできる。更には、図2に示すように、集積光学部材31とコリメータレンズ21の間に透明な平行平板25を傾斜させて配置することで、非点収差を軽減させても良い。
更に、上述の構成では、発光点2から出射される光において、コマ収差が略最小となるように対物レンズ22の傾きを調整したが、これでは、発光点3から出射される光ではコマ収差を軽減できるものの略最小とすることは、構成などによっては許容出来ない場合もある。
従って、図3に示すように対物レンズ22を、光ディスクの半径方向に傾きを与えられるようなアクチュエータ機構23を与えて、各発光点2,3のずれによる焦点14,12のコマ収差を共に軽減させることができる。例えば、コマ収差の程度を受光素子32で変換された電気信号で代替的に測定し、その測定した結果を図示していない駆動手段に伝達し、駆動手段は、その結果に基づいてアクチュエータ機構23を駆動させて対物レンズ22の傾きを調整し、発光点2,3におけるコマ収差を共に低減させることができる。
ところで、光ディスク装置において、高速にデータを書き込み、または読み出す場合、
レーザ光源の出力をより多く取り込むためにレーザ光源1をコリメータレンズ21に近づける方法があるが、特に高密度記録媒体を用いる短波長側のλ1の光学系においては、光ディスク記録面11上の集光スポット12が大きくなってしまい、良好な記録再生が行えなくなってしまう。また逆に、レーザ光源1をコリメータレンズ21から遠ざけた場合、レーザ光源1の出力を大きくする必要があるが、実現可能な出力には限度がある。ただしこの時、発光点2と発光点3の間隔tによる光学系の収差を軽減でき、その影響を無視できるようになる。
従って本発明では、複数の異なる波長の光により記録再生を行う複数種類の光学記録媒体に、少なくとも1つの波長の光により記録動作を行うことが出来る光ピックアップ装置、または光ディスク装置において、光学系の倍率の絶対値が1/7以上、1/3以下のものに適用するものとする。ここで光学系の倍率の絶対値mはコリメータレンズ21の焦点距離fCLと対物レンズ22の焦点距離fOLとにより次のような式、
m=fOL/fCL
で定義するものとする。
図7は本発明の一実施の形態における光ディスク装置を示す斜視図で、図7において、121は筐体で、筐体121は上部筐体部と下部筐体部121aを組み合わせて構成されている(図7には説明の便宜上上部筐体部は省略している)。なお、上部筐体部と下部筐体部121aとは螺旋などを用いて、互いに固着されている。122は筐体に出没自在に設けられたトレイ、123はトレイ122に設けられたスピンドルモータ、124は光ピックで、光ピック124には図1〜図3に示す光ピックアップ装置が用いられ、光ディスクに情報を書き込むか或いは情報を読み出す動作の、少なくとも一方を行う。125はトレイ122の前端面に設けられたベゼルで、ベゼル125はトレイ122が筐体121内に収納された時に、トレイ122の出没口を塞ぐように構成されている。126,127はそれぞれトレイ122及び筐体121の双方に摺動自在に取り付けられたレールで、トレイ122の両側部にこのレール126,127は設けられており、このレール126,127にて図7で示す矢印P方向に筐体121からトレイ122が出没自在に取り付けられている。128は筐体121の奥部に固定して設けられた回路基板で、回路基板128は信号処理系のICや電源回路などが搭載されている。129はトレイ122に設けられた図示していない回路基板と回路基板128とを電気的に接続するフレキシブルなプリント基板で、プリント基板129は略U字型に形成され、130は外部コネクタで、外部コネクタ130はコンピュータ等の電子機器に設けられた電源/信号ラインと接続される。そして、この外部コネクタ130を介して光ディスク装置内に電力を供給したり、或いは外部からの電気信号を光ディスク装置内に導いたり、あるいは光ディスク装置で生成された電気信号を電子機器などに送出する。
トレイ122の前端面に設けられたベゼル125にはイジェクトボタン131が設けられており、このイジェクトスイッチ131を押すことで、筐体21に設けられた係合部(図示せず)とトレイ122に設けられた係合部(図示せず)との係合を解除する。
132はトレイ122に可動自在に保持されたプッシュ板金で、プッシュ板金132は図7で示す矢印R方向に図示していないスプリングなどの弾性手段によって付勢されている。
以上の様に、図1〜図3に示す光ピックアップ装置を光ディスク装置に搭載することで、光ディスク装置が薄型化・小型化されても、記録特性劣化を防止でき、しかも軽量化などを行うことができる。特に、光ディスク装置の厚み(筐体121の厚み)が10mm以下の光ディスク装置に図1から図3に記載の光ピックアップ装置を搭載することが特に有効である。
本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、複数の発光点を近接して設けた構成であっても、十分に光を集光させることができ、記録特性の劣化を防止できるとともに、小型・薄型・軽量化の少なくとも一つを実現でき、パーソナルコンピュータ,ノートブック型コンピュータなどの電子機器に適応できる。
本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す図 従来の光ピックアップ装置を示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の光源ユニットを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の光源ユニットを示す図 本発明の一実施の形態における光ディスク装置を示す図
符号の説明
1 光源ユニット
1a 基台部
1c 外囲器
2,3 発光点
21 コリメータレンズ
22 対物レンズ
23 アクチュエータ機構
25 平行平板
30 ホログラム素子
31 集積光学部材
31d,31e 導光部材
32 受光素子
121 筐体
123 スピンドルモータ
124 光ピック

Claims (18)

  1. 複数の発光点を近接して設けた光源と、媒体からの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源からの光を媒体に集光させるとともに媒体からの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、光学系の倍率の絶対値が1/7〜1/3である光ピックアップ装置であって、複数の発光点からの光における媒体での焦点位置が媒体の厚み方向及び媒体の面内方向において異なっていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 光源は一つのブロックで構成されたレーザーダイオードで構成され、複数の発光点を前記レーザーダイオードが有することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 光源は、一つのブロックで構成されたレーザーダイオードに一つの発光点を有し、前記レーザーダイオードを複数設けて構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 光源は、基台部と外囲器を組み合わせて構成された光源ユニットの中に配置されていることを特徴とする請求項2,3いずれか1記載の光ピックアップ装置。
  5. 複数の発光点から出射される複数の光の波長は、少なくとも一つは他の光の波長と異なっていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  6. 複数の発光点から出射される光の内、少なくとも一つの光の波長は700nm以下であり、他の光の内少なくとも一つの波長は700nmより大きいことを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置。
  7. 発光点の間隔は、0.05mm〜0.15mmであることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  8. 光学系は、少なくとも光源からの光を略平行光に変換するコリメータレンズと、前記コリメータレンズからの光をフォーカスさせる対物レンズとを含むことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  9. コリメータレンズと対物レンズの間にホログラム素子を設けたことを特徴とする請求項8記載の光ピックアップ装置。
  10. 光源とコリメータレンズの間に、集積光学部材を設け、前記集積光学部材は前記光源側から回折格子を有する平板状の第1光学部材と、前記第1光学部材の上に設けられ、複数の斜面を内蔵し、前記斜面に波長選択性のある光学素子を設けた第2光学部材で構成され、前記集積光学部材の光源と対向する面とは異なる面に受光手段を対向させたことを特徴とする請求項9記載の光ピックアップ装置。
  11. 光源から発生する光の内、波長が短い光に対してコマ収差が略最小となるように対物レンズを傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  12. 受光素子からの電気信号によって、各波長の光のコマ収差を最小となるように対物レンズを駆動させる駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  13. 光学系に非点収差を低減させる手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  14. 光学系は、少なくとも光源からの光を略平行光に変換するコリメータレンズと、前記コリメータレンズからの光をフォーカスさせる対物レンズとを含み、前記コリメータレンズか対物レンズの少なくとも一方に非点収差を低減させるような形状を持たせたことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置。
  15. 波長の長い光の焦点位置を波長の短い光の焦点位置よりも媒体の中心側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  16. 非点収差を低減させる手段として、透明な平行平板を傾斜して設けたことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置。
  17. 請求項1〜請求項16いずれか1記載の光ピックアップ装置と、媒体を回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を近づけたり離したりする移動手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  18. 各部材を収納する筐体を設け、前記筐体の厚みを10mm以下としたことを特徴とする請求項16記載の光ディスク装置。
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