JP2005076960A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 給湯水の使用頻度が極めて少ない時間帯など冷水補給が不能な場合であっても、異常な湯温上昇を防止することができて、給湯水使用時に使用者が火傷するような危険性をなくすことができる給湯システムを提供することにある。
【解決手段】 給湯機1と、給湯水を循環して使用箇所に供給する循環給湯管5と、該循環給湯管5に配設した循環ポンプ9と、給湯機1による加熱給湯水を循環給湯管5に供給する加熱給湯水供給管3と、循環給湯管5に配設され、該加熱給湯水供給管3を接続する湯水混合弁4と、給湯機1および貯湯タンク13に補給水を供給する補給水管2とからなる給湯システムにおいて、前記湯水混合弁4二次側の循環給湯管5に配設される温度検知装置17と、加熱給湯水供給管3に配設される制御弁14と、前記温度検知装置17により該制御弁14を開閉制御する制御装置20とを備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばビル等の多層階建物に設備される給湯システムに関するものである。
従来、ビル等の多層階建物における給湯システムは、機械室等に蒸気・温水等を熱源とした熱交換機、貯湯タンクを設置して給湯水をつくり、貯湯槽から建物内の各階使用個所を経由し、再度貯湯タンクに戻る循環給湯管を配管し、循環ポンプにより強制循環する中央式給湯システムが主流である。この給湯システムにおいては、循環給湯管内を流れている間に給湯水の湯温は低下していくが、再び貯湯タンクに戻されてタンク内で再度昇温されるため、循環給湯水の湯温は、常にほぼ一定温度に保たれるメリットがあった。しかし、その反面、システムが複雑であるためイニシャルコストが掛かり、また常時熱源により保温・昇温しているためランニングコストが掛かるといったデメリットがあった。また、この給湯システムの場合、その維持管理は有資格者が管理する必要があり、特に中小規模建物においては問題となっていた。
一方、給湯機から各使用個所まで配管して給湯水を供給する局所式給湯システムもある。この局所式給湯システムは、主にガス給湯機のような瞬間式給湯機で使用されており、イニシャルコストやランニングコストが安いこともあり、特に戸建て住宅のような配管長の短い1・2階の階高の建物ではそれなりの成果を上げてきた。しかし、湯を使用しない時間が長く続くと、管内の湯温が低下してしまうため、配管長が長さに伴って使い勝手が悪化していくというデメリットがあった。さらに、瞬間式給湯機の給湯能力の問題もあったため、ビル等の多層階の建物では、給湯使用個所ごと、あるいは各階に給湯機を設置して供給する方法をとっていた。しかし、消費エネルギーの無駄が多く、ランニングコストも嵩むという問題があった。
近年、瞬間式給湯機の給湯能力の向上はめざましく、大容量の給湯使用量にも対応できるようになってきた。また、それに伴い、中央式給湯システムの給湯源に瞬間式給湯機が採用されるようになってきた。その従来例を図17に示す。
図17はガス給湯機等の瞬間式給湯機を使用した従来例1に係る中央式給湯システムを示すフロー図である。
図17において、給湯機1には補給水管2と加熱給湯水供給管3が接続され、前記給湯機1で沸かされた高温の給湯水は、前記加熱給湯水供給管3から湯水混合弁4を経て循環給湯管5に供給され、その循環給湯水が給湯使用個所(給湯蛇口)6〜8に供給されるようになっている。
さらに詳しく説明すると、前記湯水混合弁4は、前記加熱給湯水供給管3が接続された加熱給湯水入口4aと、前記補給水管2の分岐補給水管2aが接続された補給水入口4bと、前記循環給湯管5の一次側端部が接続された給湯水出口(循環給湯水出口)4cと、前記循環給湯管5の二次側端部が接続された循環給湯水入口4dとを有している。そして、前記循環給湯管5には、給湯水循環ポンプ(以下、単に循環ポンプという)9と昇温ヒータ10と温度センサ11のそれぞれが設けられている。
ここで、前記循環給湯管5は、前記昇温ヒータ10の二次側から前記給湯使用個所6〜8に循環給湯水を供給する循環給湯往管5aと、この循環給湯往管5aにおける前記給湯使用個所6〜8側からの二次側管端部と前記昇温ヒータ10の一次側までの循環給湯還管5bとからなっており、前記循環給湯往管5aにおける給湯使用個所6〜8の上流側にはエア抜き弁12が設けられている。
次に、上記従来例1の動作について説明する。
給湯機1から加熱給湯水供給管3および湯水混合弁4を順次経て循環給湯管5に供給された給湯水は、循環ポンプ9により前記循環給湯管5を循環し、その循環給湯水は、温度センサ11により湯温が計測され、その計測湯温が設定温度よりも低くなると、昇温ヒータ10によって設定温度に維持される。
このような給湯水の循環状態において、給湯使用個所6〜8で給湯水が使用されると、給湯機1が補給水管2からの補給水を加熱し、湯水混合弁4では、循環給湯水、加熱給湯水および補給水(冷水)を設定温度となるように混合して循環給湯管5に給湯水を補給する。
一方、近年、電気ヒートポンプ式給湯機に代表されるような、夜間等の給湯使用量が少ない時間帯に給湯機を稼働させて湯を沸かして貯湯タンクに貯留しておき、日中に貯留しておいた湯水を使用する夜間貯湯型給湯機を使用する給湯システムが開発され、普及している。
夜間貯湯型給湯機は、当初、家庭用等の局所式給湯システムで使用されていたが、最近は大容量化が進み、中小ビルクラスの建物での中央式給湯システムにおいても使用できるスペックのものも開発されている。夜間貯湯型給湯機を使用した中央式給湯システムでは、従来の中央式給湯システムのような、システム維持管理に有資格者が必要でないため、注目され始めている。
図18は前記ヒートポンプ給湯機を使用した従来例2に係る中央式給湯システムを示すフロー図であり、図17と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図18において、13は貯湯タンクであり、この貯湯タンク13には、補給水管2と加熱給湯水供給管3の分岐供給管3aが接続されている。なお、12aは、加熱給湯水供給管3における分岐供給管3aよりも上流側に設けられたエア抜き弁である。
以上のように構成された従来例2の中央式給湯システムは、夜間に給湯機1を稼働させ、昼間は給湯機1を停止(休止)状態に維持する夜間貯湯型給湯システムとなっており、その動作を以下に説明する。
給湯機1を夜間稼働させることで沸かされた高温給湯水は、加熱給湯水供給管3から分岐供給管3aを経て貯湯タンク13内に送り込まれる。この場合、高温給湯水は貯湯タンク13内に充満するまで送り続けられる。
昼間は給湯機1が停止しているため、給湯機1から加熱給湯水供給管3へは給湯水が供給されていない状態となっている。この状態において、循環給湯管5内の給湯使用個所6〜8で給湯水が使用されると、貯湯タンク13内の給湯水が分岐供給管3aから加熱給湯水供給管3に供給され、湯水混合弁4で補給水と混合されて設定温度に温度制御された後、循環給湯往管5a内の給湯水に補充される。
昼間や夜間の給湯水使用がない時間帯においては、循環給湯管5内の湯温が温度センサ11で常時計測され、その計測湯温が設定温度以下に低下すると、昇温ヒータ10が通電され、また、前記計測湯温が設定温度以上になると、前記昇温ヒータ10が停止することにより、循環給湯管5内の給湯水が常時一定の湯温に保たれるようになっている。
なお、上記各先行技術は当業者一般に知られた技術であって、文献公知発明に係るものではない。
(1)瞬間式給湯機を使用した従来例1の中央式給湯システムでは、次のような課題があった。
一般的に瞬間式給湯機では、給湯機内の冷水と加熱水とを混合するバイパス管と制御弁が組み込まれており、これにより出湯温度を制御できるようになっている。しかし、給湯機1から湯水混合弁4に至るまでの加熱給湯水供給管3での熱損失を考慮すると、給湯機1の設定温度を最高温度に設定することが望ましい。湯水混合弁4が何らかの理由により故障した場合、高温の給湯水が循環給湯管5に流入する恐れがあり、その給湯水が循環給湯管5を経て給湯使用個所6〜8で吐水された場合、使用者が火傷を負う危険性があり、問題となっていた。
(2)夜間貯湯型給湯機を使用した従来例2の中央式給湯システムでは、次のような課題があった。
1)夜間貯湯型給湯機の場合、夜間に給湯機1で沸かした給湯水を貯湯タンク13に貯留し、その貯留給湯水を日中に使用する利用方法のため、給湯機1が出湯可能な最高温度の湯を貯湯タンク13に貯留するのが一般的である。ヒートポンプ給湯機では、冷媒によっては90℃を超える高温の加熱給湯水が供給可能であるため、湯水混合弁4が故障した際、大変危険であって問題となっていた。
2)給湯水の使用頻度が極めて少ない夜間において、昇温ヒータ10の制御回路が故障し、昇温ヒータ10が通電状態のままとなった場合、循環給湯管5内の給湯水量に変化がないため、湯水混合弁4が正常であっても冷水の補給ができず、その結果、循環給湯水の温度が上昇し続けてしまい、使用者が火傷を負う危険があって問題となっていた。
3)夜間貯湯型給湯機の中でも、特に、高温の加熱給湯水を貯湯タンクに貯留できる給湯機もある。このような夜間貯湯型給湯機の場合、循環給湯管の温度低下防止対策として貯湯タンク内加熱給湯水との熱交換を行うシステムを使用することがある。このシステムにおいて、夜間や建物の休館日などのような長時間給湯水を使用しない場合、循環給湯水は熱交換により湯温が上昇するが、循環給湯管内の湯量は減らないため、湯水混合弁が正常であっても冷水の補給ができないことから、循環給湯水の温度が上昇し続け、その結果、使用者が火傷を負う危険があって問題となっていた。
(3)従来例1および従来例2の中央式給湯システムでは、次のような共通の課題があった。
1)一般的な中央式給湯システムでは、循環ポンプ9を常時作動させておき、循環給湯管5内の循環給湯水を強制循環するのが通常である。しかし、給湯使用個所6〜8での給湯水が所定量以上使用されている場合、加熱給湯水供給管3より供給される加熱給湯水と分岐補給水管2aより供給される補給水が湯水混合弁4で混合されて、循環給湯管5内に絶えず補給されるため、湯温の低下はほとんどない。この状態において、循環ポンプ9や昇温ヒータ10を継続作動させておくことは、電力消費やランニングコストの無駄となっており、問題となっていた。
2)中央式給湯システムでは、循環給湯管5内に循環給湯水内の溶存空気が分離してエア(気泡)が発生することがある。通常、エアは、エア抜き弁12から排出されるが、全てを排出仕切れないことが多く、エアが混入したままの循環給湯水が循環ポンプ9に流入すると、循環ポンプ9が空回りする現象が発生する(エア噛み現象という。)。このエア噛み現象が継続してしまうと、循環給湯水が循環せず、また、循環ポンプ9内のモータが焼き付いてしまうこともあり、問題となっていた。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、湯水混合弁が何らかの理由により故障した場合や給湯水の使用頻度が極めて少ない時間帯など冷水補給が不能な場合であっても、異常な湯温上昇を防止することができて、給湯水使用時に使用者が火傷するような危険性をなくすことができる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明は、給湯水が使用されている時間帯において、電力消費やランニングコストを低減することができる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明は、循環ポンプのエア噛み現象を解消することができる給湯システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、夜間貯湯型給湯機を使用し、かつ、熱交換器によって循環給湯水を昇温する中央式給湯システムに適用する場合、既設の機器を交換する必要がなく、一部の配管切替工事や制御盤の電気工事のみで済み、イニシャルコストを低減することができる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係る給湯システムは、給湯水を供給する給湯機と、給湯水を循環して使用箇所に供給する循環給湯管と、該循環給湯管に配設される循環ポンプと、前記給湯機で加熱された給湯水を前記循環給湯管に供給する加熱給湯水供給管と、前記循環給湯管に配設され、該加熱給湯水供給管を接続する湯水混合弁と、前記給湯機および湯水混合弁に補給水を供給する補給水管とからなる給湯システムにおいて、前記湯水混合弁二次側の前記循環給湯管に配設される温度検知装置と、前記加熱給湯水供給管に配設される制御弁と、前記温度検知装置により該制御弁を開閉制御する制御弁制御装置とを備えたものである。
本発明に係る給湯システムは、給湯水を供給する給湯機と、給湯水を循環して使用箇所に供給する循環給湯管と、該循環給湯管に配設される循環ポンプと、前記給湯機で加熱された給湯水を前記循環給湯管に供給する加熱給湯水供給管と、前記循環給湯管に配設され、該加熱給湯水供給管を接続する湯水混合弁と、前記給湯機および湯水混合弁に補給水を供給する補給水管とからなる給湯システムにおいて、前記循環給湯管に配設される温度検知装置と、前記温度検知装置により前記循環ポンプを制御する循環ポンプ制御装置とを備えたものである。
本発明に係る給湯システムは、循環給湯管に循環流量検知装置を配設し、かつ、該循環流量検知装置により循環ポンプを制御する循環ポンプ制御装置を備えたものである。
本発明に係る給湯システムは、給湯水を貯留する貯湯タンクと、加熱給湯水供給管より分岐し、前記貯湯タンクに接続する分岐供給管と、前記貯湯タンクに補給水を供給する補給水管とを備えたものである。
本発明に係る給湯システムは、循環給湯管に貯湯タンクと循環給湯管内給湯水との間で熱交換を行う熱交換機構を備えたものである。
本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
1)従来の給湯システムでは、湯水混合弁の故障によって、冷水補給水の補給が不能になった場合において、給湯機からの加熱給湯水や貯湯タンクからの加熱給湯水が流入した際、循環給湯管内の給湯水温度が異常に上昇し、使用者が給湯水を使用すると火傷等を負う恐れがあったが、本発明では、湯水混合弁の二次側に配設した温度センサと、加熱給湯水供給管に配設した制御弁とにより、異常な高温給湯水の循環給湯管への流入を自動的に遮断することができ、そのため、給湯水使用者の安全性を確実に保障することができる。
2)特に、昇温ヒータによって循環給湯水を保温する給湯システムで、夜間や建物休館日など、給湯水使用がないときに昇温ヒータの温度センサや制御回路等の故障によって昇温ヒータが制御不能となった場合において、昇温ヒータにより循環給湯水が異常昇温する恐れがあったが、湯水混合弁の二次側に配設した温度センサにより、異常湯温を感知して、昇温ヒータへの電源供給を停止することができる。
3)また特に、貯湯タンクを有し、熱交換機構によって貯湯タンク内の加熱給湯水を熱交換することによって循環給湯水を保温する給湯システムで、夜間や建物休館日など、給湯水使用がないときに循環給湯水が異常昇温する恐れがあったが、本発明では、循環給湯水の異常昇温時に、循環ポンプを所定時間停止して循環給湯水の湯温を低下させるように制御することにより循環給湯水の異常昇温を防止することができるという効果がある。
4)温度センサ17における循環給湯水の検知湯温が所定範囲内である場合には循環ポンプ9を停止するように制御することにより、電力消費やランニングコストの無駄をなくすことができる大きな効果がある。
5)循環給湯管5内の循環給湯水に溶存している空気が分離してエア(気泡)が発生し、エア抜き弁12から排出しきれない場合において、循環ポンプ9内にエアが混入することによってエア噛み現象が発生して、循環ポンプ9のモータが焼損する恐れがあったが、フロースイッチ16aにより循環給湯水の循環流を検知して、エア噛み現象が発生している際には、循環ポンプ9を所定時間停止するように制御することにより、自然対流によりエアが循環ポンプ9内から排出され、エア噛み現象を解消することができる効果および循環ポンプ9のモータ焼損を防止することができる効果がある。
6)本発明の実施の形態7〜実施の形態11によれば、夜間貯湯型給湯機を使用し、かつ、熱交換器によって循環給湯水を昇温している中央式給湯システムに適用する場合、既設の機器を交換する必要がなく、一部の配管切替工事、制御盤の電気工事のみで済むため、イニシャルコストが低減でき、大きな効果が得られる。
7)本発明の実施の形態12〜実施の形態14によれば、夜間貯湯型給湯機を使用し、かつ、本発明の各実施の形態による熱交換によって循環給湯水を昇温している中央式給湯システムに適用する場合においても、既設の機器を交換する必要がなく、一部の配管切替工事、制御盤の電気工事のみで済むため、イニシャルコストが低減できるという大きな効果が得られる。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による給湯システムを示すフロー図であり、図17および図18と同一部分または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図1に示す給湯システムは、給湯機1と湯水混合弁4とを接続する加熱給湯水供給管3に制御弁14と加圧ポンプ15とフロースイッチ16のそれぞれを設けるとともに、前記湯水混合弁4から給湯使用個所6〜8に至る循環給湯往管5aに温度センサ17を設け、前記制御弁14と加圧ポンプ15および循環給湯管5上の昇温ヒータ10を制御盤20で自動制御する構成としたものである。
その制御盤20は、循環給湯管5上の温度センサ(温度検知装置)11,17から前記循環給湯管5内循環給湯水の温度計測信号を受信するとともに、前記フロースイッチ16のON・OFF信号を受信し、それらの受信信号に基づいて前記制御弁14と加圧ポンプ15および昇温ヒータ10を自動制御する構成となっている。この他に、フロースイッチ16aが循環給湯還管5bに設けられているが、本実施の形態1においては必須のものではない。
以上において、前記制御弁14は常開型(通常時に開状態となる)弁からなるが、電磁弁、電動弁、空気圧弁や水圧・油圧等の液体圧力で開閉可能な弁等、制御可能な弁であれば、どのような構造であってもよい。
また、前記温度センサ11,17は、熱電対、測温抵抗体、バイメタル等、温度計測可能なもの、あるいはサーモスタットのような設定した温度を感知したときに接点が導通して制御盤20に信号を送信可能なものであれば、どのような構造であってもよい。
加熱給湯水供給管3内の加熱給湯水の流れを検知するためにフロースイッチ16を、循環給湯管5内の循環給湯水の循環流を検知するためにフロースイッチ16aをそれぞれ配設したが、量水器、電磁流量計、超音波流量計等のような流れを検知できる機能を有するものであれば、どのような構造であってもよい。
さらに、前記加圧ポンプ15は、給湯機1への補給水の水圧が低かったり、給湯機1からの加熱給湯水の圧力が低い場合に稼働させるものであるが、前記加熱給湯水の圧力が十分である場合には、必要とするものではない。
次に、上記実施の形態1の動作について説明する。
通常時においては、加熱給湯水供給管3の制御弁14が開となっているため、給湯機1による加熱給湯水は、前記加熱給湯水供給管3により加圧ポンプ15およびフロースイッチ16を経て湯水混合弁4に供給される。その湯水混合弁4では、循環給湯管5内の循環給湯水と補給水とが設定温度に混合されて循環給湯管5に供給される。循環給湯管5に供給された設定温度の給湯水は循環ポンプ9で強制循環させられる。その給湯水循環状態において、給湯水不使用の場合、前記循環給湯管5内の循環給湯水は、昇温ヒータ10を温度センサ11と制御盤20に組み込まれた独立した昇温ヒータ制御回路で制御することにより常に一定温度範囲内の湯温に保持される。
すなわち、昇温ヒータ制御回路では、前記循環給湯管5の温度センサ11によって循環給湯水の湯温が常に検知され、その湯温検知信号を制御盤20内の昇温ヒータ制御回路に入力することにより、当該昇温ヒータ制御回路は、これに予め設定された設定循環下限湯温(例えば55℃)と、前記温度センサ11による検知湯温とを比較演算し、その演算の結果、前記検知湯温が前記設定循環下限湯温よりも低い場合には、前記昇温ヒータ制御回路が昇温ヒータ10にON信号を出力し、前記循環給湯水が予め設定された設定循環上限湯温(例えば60℃)になるまで前記昇温ヒータ10が稼働する。そして、前記循環給湯水が設定循環上限湯温まで温められた時点で昇温ヒータ制御回路から前記昇温ヒータ10へのON信号が遮断されて当該昇温ヒータ10が停止する。これにより、前記循環給湯管5内の循環給湯水は常に設定循環下限湯温と設定循環上限湯温の間の湯温に保持される。したがって、給湯水使用時には常に一定温度範囲の湯温の給湯水を給湯使用個所6〜8から供給することができる。また、加圧ポンプ15は、フロースイッチ16からの出力信号を基に制御盤20内の独立した加圧ポンプ制御回路により、給湯使用個所6〜8で循環給湯水が使用された等の場合の湯水混合弁4からの加熱給湯水の補給時のみ起動するように制御されている。ただし、加圧ポンプ15が不要である場合においては、当然であるが加圧ポンプ制御回路を制御盤20内に組み込む必要はない。
このような給湯システムの稼働状態において、湯水混合弁4が故障し当該湯水混合弁4の二次側から異常な高温の給湯水が供給された場合や給湯水使用がない夜間において、昇温ヒータ10や昇温ヒータ制御回路が故障した場合、異常な高温水が循環給湯管5を循環することを防止するための制御弁制御回路(制御弁制御装置)について図2のフローチャートに従って説明する。
給湯機1を起動させた後に制御盤20を起動させると図2に示す制御弁制御回路のフローチャートが開始され、最初に循環ポンプ9を稼働し、昇温ヒータ10、加圧ポンプ15への電源供給を開始し、制御弁14を開弁する(ステップST101)。なお、このフローチャートでは、昇温ヒータ10の電源ON/OFFとは、昇温ヒータ制御回路への電源供給のON/OFFのことをいい、加圧ポンプ15の電源ON/OFFとは、加圧ポンプ制御回路への電源供給のON/OFFのことをいう。
次に、温度センサ17からの温度計測信号(検知湯温)を受信し、検知湯温と制御盤20内にあらかじめ設定されている設定最高湯温(例えば、70℃)と比較する(ステップST102)。検知湯温が設定最高湯温未満である場合は、システムが正常動作していると判断し、所定時間だけフロー処理を中断(ウェイト時間処理)する(ステップST103)。そして、ステップST102に戻り、同様の処理(正常時のループ制御)を繰り返す。一方、ステップST102において、検知湯温が設定最高湯温以上である場合には、システムが異常動作していると判断し、ステップST104に進む。ステップST104では、フロースイッチ16からの入力信号がOFF信号であった場合、つまり加熱給湯水供給管3から循環給湯管5への加熱給湯水の流入がない場合は、昇温ヒータ10や昇温ヒータ制御回路に異常があると判断し、ステップST105に進む。そして、ステップST105では、昇温ヒータ10への電源供給を停止し、制御盤20に昇温ヒータ制御回路故障警報を表示する。
一方、ステップST104において、フロースイッチ16からの入力信号がON信号である場合には、湯水混合弁4に何らかの異常があると判断し、ステップST106に進み、カウンタCを初期化する。そしてウェイト時間処理を経て、カウンタCに1を加算した(ステップST107)後、ステップST108に進み、温度センサ17から検知湯温を受信して設定最高湯温と比較する(異常判定処理)。検知湯温が設定最高湯温未満であった場合、湯水混合弁4にゴミ噛み等が生じたことによる一時的な異常が生じたもので、現在は正常な状態に復旧したと判断し、ステップST103に戻る。
一方、検知湯温が設定最高湯温以上であった場合には、ステップST109に進み、異常判定処理を何回繰り返し実行しているかをカウンタC1とあらかじめ設定されているループ上限数とを比較して判断する。カウンタC1がループ上限数に到達していない場合は、ST107へ戻り、到達している場合は、湯水混合弁4が故障したと判断し、ステップST110に進み、制御弁14を閉弁して、加熱給湯水が循環給湯管5内にこれ以上流入しないようにし、加圧ポンプ15への電源供給も停止し、制御盤20に湯水混合弁故障警報を表示する。
以上説明した実施の形態1によれば、給湯機1から加熱給湯水を供給する加熱給湯水供給管3に湯水混合弁4を介して接続され、前記加熱給湯水を循環させて給湯使用個所6〜8に供給する循環給湯管5を備えた給湯システムにおいて、前記湯水混合弁4の二次側の循環給湯往管5aに温度センサ17を配設するとともに、前記加熱給湯水供給管3に制御弁14を配設し、前記温度センサ17が設定最高湯温以上の湯温を検知した際に前記制御弁14を自動閉止するように制御弁制御回路(制御弁制御装置)で制御する構成としたので、前記湯水混合弁4の故障時や、前記循環給湯管5に設けられた昇温ヒータ制御回路の故障時に、異常な高温給湯水が循環給湯管5に流入するのを自動的に遮断することができ、給湯水使用者の安全性を確実に保障できるという大きな効果が得られる。また、温度センサ17が設定最高湯温以上の湯温を検知した際に、すぐに制御弁14を閉止せずに所定時間間隔で所定回数、湯温の計測を継続して湯温が回復しなかった場合に制御弁14を閉止する構成としたので、湯水混合弁4や昇温ヒータ制御回路の一時的な不具合の場合に加熱給湯水の供給が停止してしまうことを防止できるという効果もある。
なお、実施の形態1において、温度センサ17の検知湯温を昇温ヒータ制御回路に入力して、昇温ヒータ10を制御するようにしてもよい。この場合、温度センサ11を不要とすることができ、特に昇温ヒータ制御回路と制御弁制御回路が同一の制御盤内に組み込まれている場合に最適である。
実施の形態2.
実施の形態2では、図2に示す制御弁制御回路のフローチャートを一部変更した図3に示す制御弁制御回路のフローチャートを図1の給湯システムに適用している。図3のフローチャートは、図2のフローチャートのステップST104とST107の間の制御ステップを変更したものになっている。すなわち、ステップST104でフロースイッチ16からの入力信号がON信号であった場合、ステップST106Aへ進み、制御弁14を閉止し、加圧ポンプ15への電源供給を停止する。そして、ウェイト時間処理を行い(ステップST106B)、ステップ106Cで温度センサ17から検知湯温を受信し、制御盤20内にあらかじめ設定されている設定循環上限湯温と比較し、検知湯温が設定循環上限湯温以上である場合には、ステップST106Bへ戻り、検知湯温が設定循環上限湯温未満である場合には、ステップST106Dへ進む、つまり、検知湯温が低下するのを待つ処理を行う。そして、ステップST106Dでは、制御弁14を再度開放し、加圧ポンプ15への電源供給を再開し、カウンタC1を初期化して、ステップST107へ進む。
以上説明した実施の形態2によれば、実施の形態1の制御弁制御回路による効果のほかに、温度センサ17の検知湯温が設定循環上限湯温未満に低下するまで制御弁14を一時的に閉止し、かつ加圧ポンプ15への電源供給も停止した後に温度センサ17から湯温を検知する構成としたため、故障以外の湯水混合弁に一時的な不具合が生じたときに加熱給湯水の供給が停止してしまう可能性をより低くすることができるという効果がある。
実施の形態3.
この実施の形態3は、実施の形態1と同様、図1に示す給湯システムを使用する。ただし、制御盤20には、循環給湯水の湯温制御時に昇温ヒータ10だけでなく循環ポンプ9も制御することを考慮して実施の形態1に示した独立の昇温ヒータ制御回路を組み込まず、循環給湯管5内にエアが発生することによる循環ポンプ9のエア噛み現象を解消することをも考慮した図4のフローチャートに示す循環ポンプ制御回路(循環ポンプ制御装置)を組み込んでいる。
ところで、循環ポンプ9のエア噛み現象であるが、これは循環ポンプ9のポンプ羽根にエアが絡みついて空回りすることにより循環給湯水が循環ポンプ9内に吸入出来ないことに起因している。しかし、エア噛み現象が発生しているときに循環ポンプを所定時間以上停止しておくと、循環給湯水の自然対流によって発生する循環給湯水の流れにより、ポンプ羽根部のエアが循環ポンプ9の外に押し出されることが判明している。そこで、本実施の形態3では、循環ポンプ制御回路により、循環ポンプ9にエア噛み現象が発生したときに、循環ポンプ9を所定時間停止するようにしている。そして、エア抜き弁12や給湯使用個所6〜8よりエアが系外に吐出されることを期待している。
なお、実施の形態1と同様に、加圧ポンプ15が加熱給湯水供給管3に配設されている場合においては、制御盤20内に加圧ポンプ制御回路を独立した回路として組み込むようにしている。
さらに、循環ポンプ制御回路では、循環給湯還管に設けられているフロースイッチ16aからの出力信号が必要であるため必須となっている。一方、制御弁14、フロートスイッチ16は、本実施の形態3では必須ではない。
以下、図4のフローチャートに従って説明する。
給湯機1を起動させた後に制御盤20を起動させると図4の循環ポンプ制御回路のフローチャートが開始され、最初に循環ポンプ9、昇温ヒータ10をそれぞれ稼働させる(ステップST201)。ここで、実施の形態1の制御弁制御回路では、昇温ヒータ10の稼働/停止を制御する昇温ヒータ制御回路への電源供給を制御するもので昇温ヒータ10を直接制御するものではなかったが、本実施の形態3の循環ポンプ制御回路では、昇温ヒータ10の稼働/停止を温度センサ17から得られる検知湯温で直接制御するようになっている。また、循環ポンプ9の稼働/停止も同様に直接制御するようになっている。
次に、ステップST202で、カウンタC2を初期化する。ステップST203では、フロースイッチ16aからの入力信号がOFF信号であった場合、つまり循環給湯水に循環流がない場合は、循環ポンプ9にエア噛み現象が発生していると判断(エア噛み現象判定処理)し、ステップST204に進む。ステップST204では、エア噛み現象判定処理を何回繰り返し実行しているかをカウンタCと予め設定されているループ上限数とを比較して判断する。カウンタC2がループ上限数に到達している場合は、循環ポンプ9がモータの焼き付きが発生する等復旧の見込みがないと判断し、ステップST205に進み、循環ポンプ9を停止し、制御盤20に循環ポンプ故障警報を表示する。
一方、カウンタC2がループ上限数に到達していない場合は、ステップST206に進み、循環ポンプ9を停止する。そして、ステップST207でウェイト時間処理を行うことで所定時間経過させて、その間に循環ポンプ9内からエアが循環給湯管5内に抜けていき、最終的にエア抜き弁12や給湯使用個所6〜8よりエアが吐出されることを期待する。また、このときカウンタC2に1を加算する。さらに、ステップST208に進み、循環ポンプ9を再度稼働させて、ステップST203に戻る。
一方、ステップST203において、フロースイッチ16aからの入力信号がON信号である場合には、循環ポンプ9が正常に動作していると判断し、ステップST209に進む。ステップST209では、温度センサ17から検知湯温を受信して制御盤20内に予め設定されている設定循環上限湯温と比較し、検知湯温が設定循環上限湯温未満である場合は、循環給湯水を昇温する必要があると判断し、ステップST201へ戻る。一方、検知湯温が設定循環上限湯温以上である場合は、昇温ヒータ10により循環給湯水が十分昇温されている、あるいは加熱給湯水供給管3から加熱給湯水が循環給湯管5に流入してきているなどの理由から循環給湯水を昇温する必要がないと判断し、ステップST210に進み、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を停止する。そして、ステップST211に進み、ウェイト時間処理を行い、ステップST212で、温度センサ17から検知湯温を受信して制御盤20内に予め設定されている設定循環下限湯温と比較し、検知湯温が設定循環下限湯温以上である場合は、ステップST211へ戻る。一方、検知湯温が設定循環下限湯温未満である場合は、循環給湯水を昇温する必要があると判断し、ステップST201に戻り、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を稼働する。
以上に説明した実施の形態3によれば、昇温ヒータ10の稼働と連動して循環ポンプ9を稼働するように循環ポンプ制御回路(循環ポンプ制御装置)で制御する構成としたので、電力消費量やランニングコストの低減に大きな効果が得られる。また、循環ポンプ9の稼働時に循環給湯管5内の循環給湯水の循環流をフロースイッチ16aで検知して、循環流が検知されない場合には循環ポンプ9を停止するように循環ポンプ制御回路で制御する構成としたので、循環ポンプ9がエア噛み現象によって空回りしてしまい、最悪の場合循環ポンプ9内のモータが焼損してしまうことを防止することができる大きな効果がある。
実施の形態4.
この実施の形態4は、図1に示す給湯システムに対し、図2に示した制御弁制御回路と図4に示した循環ポンプ制御回路の両方の機能を有する制御回路である図5に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを適用したものである。この場合においては、制御弁14、フロースイッチ16、フロースイッチ16aはいずれも必須である。
以下、図5のフローチャートに従って説明する。
給湯機1を起動させた後に制御盤20を起動させると図5に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートが開始され、最初に制御弁14を開弁し、加圧ポンプ15への電源供給を開始する(ステップST301)。次に、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を稼働する(ステップST302)。そして、ステップST303に進み、温度センサ17から検知湯温を受信し、検知湯温と予め設定されている設定最高温度と比較する。検知湯温が設定最高湯温未満である場合は、システムが正常動作していると判断し、ステップST304に進み、カウンタC2を初期化する。次にステップST305では、フロースイッチ16aからの入力信号がOFF信号であった場合、つまり循環給湯水に循環流がない場合は、循環ポンプ9にエア噛み現象が発生していると判断(エア噛み現象判定処理)し、ステップST306へ進む。ステップST306では、エア噛み現象判定処理を何回繰り返し実行しているかをカウンタC2と予め設定されているループ上限数とを比較して判断する。カウンタC2がループ上限数に到達している場合は、循環ポンプ9がモータの焼き付きが発生する等復旧の見込みがないと判断し、ステップST307に進み、循環ポンプ9を停止し、制御盤20に循環ポンプ故障警報を表示する。
一方、カウンタC2がループ上限数に到達していない場合は、ステップST309に進み、循環ポンプを停止する。そして、ステップST309でウェイト時間処理を行うことで所定時間経過させて、その間に循環ポンプ9内からエアが循環給湯管5内に抜け、最終的にエア抜き弁12や給湯使用個所6〜8よりエアが吐出されることを期待する。また、このときカウンタC2に1を加算する。さらにステップST311に進み、温度センサ17から検知湯温を受信し、検知湯温と予め設定されている設定最高温度と比較する。検知湯温が設定最高湯温未満である場合は、システムが正常動作していると判断し、ステップST305に戻る。
一方、ステップST305において、フロースイッチからの入力信号がON信号であった場合には、循環ポンプ9が正常動作していると判断し、ステップST312に進む。ステップST312では、温度センサ17から検知湯温を受信し、検知湯温と制御盤20内に予め設定されている設定循環上限湯温と比較する。検知湯温が設定循環上限湯温未満である場合は、循環給湯水を昇温する必要があると判断し、ステップST302に戻り、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を稼働する。一方、検知湯温が設定循環上限湯温以上である場合は、昇温ヒータ10により循環給湯水が十分昇温されている、あるいは加熱給湯水供給管3から加熱給湯水が循環給湯管5に流入してきている等の理由から循環給湯水を昇温する必要がないと判断し、ステップST313に進み、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を停止する。そして、ステップST314に進み、ウェイト時間処理を行う。さらに、ステップST315で、温度センサ17から検知湯温を受信し、検知湯温と予め設定されている設定最高温度と比較し、検知湯温が設定最高湯温未満である場合は、システムが正常動作していると判断し、ステップST316に進む。ステップST316では、検知湯温と制御盤20内に予め設定されている設定循環下限湯温と比較し、検知湯温が設定循環下限湯温以上である場合は、ステップST314に戻り、設定循環下限湯温未満である場合は、循環給湯水を昇温する必要があると判断し、ステップST302に戻り、循環ポンプ9および昇温ヒータ10を稼働する。
ところで、ステップST303、ST311、ST315のそれぞれにおいて、検知湯温が設定最高湯温以上であった場合であるが、これらの場合は、システムが異常動作していると判断し、ステップST320に進む。ステップST320では、フロースイッチ16からの入力信号がOFF信号であった場合、つまり、加熱給湯水供給管3から循環給湯管5への加熱給湯水の流入がない場合は、昇温ヒータ10や昇温ヒータ制御回路に異常があると判断し、ステップST321に進み、昇温ヒータ10を停止して、制御盤20に昇温ヒータ制御回路故障警報を表示する。
一方、ステップST320において、フロースイッチ16からの入力信号がON信号である場合には、湯水混合弁4に何らかの異常があると判断し、ステップST322に進み、カウンタC1を初期化する。そして、ステップST323に進み、ウェイト時間処理を行い、カウンタC1に1を加算した後、ステップST324に進み、温度センサ17から検知湯温を受信して設定最高湯温と比較する(異常判定処理)。検知湯温が設定最高湯温以上であった場合、ステップST325に進み、異常判定処理を何回繰り返し実行しているかをカウンタC1と予め設定されているループ上限数とを比較して判断する。カウンタC1がループ上限数に到達していない場合は、ステップST323に戻り、到達している場合は、湯水混合弁4が故障したと判断し、ステップST326に進み、制御弁14を閉弁して加熱給湯水が循環給湯管5内にこれ以上流入しないようにし、加圧ポンプ15への電源供給も停止し、制御盤20に湯水混合弁故障警報を表示する。
一方、ステップST324において、検知湯温が設定最高湯温未満であった場合、湯水混合弁4にゴミ噛み等が生じたことによる一時的な異常であり、現在は正常な状態に復旧したと判断し、ステップST320にステップST303から進んできた場合はステップST304に戻り、ステップST311から進んできた場合はステップST305に戻り、ステップST315から進んできた場合はステップST316に戻る。
以上説明した実施の形態4によれば、制御弁・循環ポンプ複合制御回路(制御弁・循環ポンプ複合制御装置)によって、温度センサ17が設定最高湯温以上の湯温を検知した際に制御弁14を自動閉止するように制御し、昇温ヒータ10の稼働と連動して循環ポンプ9を稼働するように制御し、さらに循環ポンプ9の稼働時に循環給湯管5内の循環給湯水の循環流をフロースイッチ16aで検知して、循環流が検知されない場合には、循環ポンプ9を停止するように制御する構成としたので、実施の形態1に示した制御弁制御回路と実施の形態3に示した循環ポンプ制御回路の両方の効果が同時に得られる。しかも、実施の形態1に示した制御弁制御回路と実施の形態3に示した循環ポンプ制御回路の2つの制御回路を使用して制御する場合には、2つの独立の制御装置が必要であるのに対し、本実施の形態3では1つの制御装置で済むため、制御盤20の小型化が可能となり、イニシャルコストやランニングコストの低減に大きな効果が得られる。
実施の形態5.
この実施の形態5は、図1に示す給湯システムに対し、図3に示した制御弁制御回路と図4に示した循環ポンプ制御回路の両方の機能を有する制御回路である図6に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを適用したものである。
図6のフローチャートは、図5のフローチャートのST320とST323の間の制御ステップを変更したものになっている。すなわち、ステップST320でフロースイッチ16からの入力信号がON信号であった場合、ステップST322Aに進み、制御弁14を閉弁し、加圧ポンプ15への電源供給を停止する。そして、ステップST322Bでウェイト時間処理を行い、ステップST322Cで温度センサ17から検知湯温を受信し、制御盤20内に予め設定されている設定循環上限湯温と比較し、検知湯温が設定循環上限湯温以上である場合には、ステップST322Bに戻り、検知湯温が設定循環上限湯温未満である場合には、ステップST322Dへ進む。つまり、検知湯温が低下するのを待つ処理を行う。そして、ステップST322Dでは、制御弁14を再度開弁し、加圧ポンプ15への電源供給を再開し、カウンタC1を初期化して、ステップST323へ進む。
以上説明した実施の形態5によれば、実施の形態5に示した制御弁・循環ポンプ制御回路(制御弁・循環ポンプ複合制御装置)による効果のほかに、温度センサ17の検知湯温が設定循環上限湯温未満に低下するまで制御弁14を一時的に閉止し、かつ加圧ポンプ15への電源供給も停止した後に温度センサ17から湯温を検知する構成としたため、故障以外の湯水混合弁に一時的な不具合が生じたときに加熱給湯水の供給が停止してしまう可能性をより低くすることができるという効果がある。
実施の形態6.
図7は本発明の実施の形態6による給湯システムを示すフロー図であり、同図において、13は加熱給湯水供給管3の分岐供給管3aと補給水管2との間に配設した貯湯タンクである。
すなわち、この実施の形態6では、夜間に給湯機1を稼働させ、その給湯機1による加熱給湯水を貯湯タンク13に貯留しておき、日中は給湯機1を停止状態に維持する夜間貯湯型の給湯システムとしたものである。
この実施の形態6において、日中に給湯水が使用された場合、貯湯タンク13内の加熱給湯水が湯水混合弁4に供給され、その湯水混合弁4で循環給湯管5内の循環給湯水と補給水が混合されて循環給湯管5に補給される。
給湯水不使用時における循環給湯管5内給湯水の温度低下対策は、上記実施の形態1の場合と同様に、温度センサ11と昇温ヒータ10による温度制御で給湯水温度が一定範囲内に保たれる。
そして、この図7に示す給湯システムに対しては、実施の形態1において図2に示した制御弁制御回路、実施の形態2において図3に示した制御弁制御回路、実施の形態3において図4に示した循環ポンプ制御回路、実施の形態4において図5に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路、実施の形態5において図6に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することが可能である。
以上説明した実施の形態6によれば、図7に示した夜間貯湯型の給湯システムにより、夜間電力を有効利用することができ、ランニングコストの大幅な低減が図れる効果が得られ、かつ、図2および図3に示した制御弁制御回路、図4に示した循環ポンプ制御回路、図5および図6に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することにより、実施の形態1から実施の形態5のそれぞれで示した効果と同等の効果も得られる。
なお、この実施の形態6における他の構成は、図1および図16,図17と同一のため、その同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
実施の形態7.
図8は本発明の実施の形態7による給湯システムのフロー図であり、図2と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態7の基本構成は上記実施の形態6と同一であるが、この実施の形態7では、上記実施の形態6による夜間貯湯型の給湯システムにおいて、貯湯タンク13内の高温給湯水と循環給湯管5内の循環給湯水とを熱交換することにより、循環給湯水の温度低下対策を図ったものであり、その詳細な構成を以下に説明する。
図8において、13a,13bは貯湯タンク13に設けられた複数の取り出し口であり、これらの取り出し口13a,13bにおいて、一方の取り出し口13aは循環湯出口、他方の取り出し口13bは循環湯戻り口となるもので、それらの取り出し口13a,13bには配管18,19を介して熱交換機構である熱交換器21が接続している。
さらに詳しく説明すると、貯湯タンク13の取り出し口13aと熱交換器21の一次側室流入接続口とが配管18で接続され、熱交換器21の一次側室流出接続口と貯湯タンク13の取り出し口13bとが配管19で接続されている。また、熱交換器21の二次側室流出接続口と湯水混合弁4の循環給湯水入口4dとが循環給湯往管5aで接続され、循環給湯管5の循環給湯還管5bが熱交換器21の二次側室流入口に接続されている。
次に、上記実施の形態7の動作について説明する。
給湯機1の夜間稼働で沸かされた加熱給湯水が加熱給湯水供給管3から分岐供給管3aを介して貯湯タンク13内に供給され、当該貯湯タンク13内に高温給湯水が充満している状態においては、配管18から熱交換器21の一次側室を経由して配管19に至るまで、高温給湯水が充満している。この状態において、循環給湯管5内で冷えた循環給湯水は、循環ポンプ9による強制循環により、循環給湯還管5bから熱交換21の二次側室に流入し、一次側室の高温給湯水と熱交換し、加熱された循環給湯往管5aから流出して行く。一方、熱交換器21の一次側室に充満している高温給湯水は、熱交換により湯温が低下するが、自然対流によって、配管19より貯湯タンク13に戻り、当該貯湯タンク13内の高温給湯水が配管18より流入してくることにより、一次側室内の高温給湯水は常に高温状態に保たれる。
以上のような実施の形態7による給湯システムの稼働状態において、湯水混合弁4が故障し当該湯水混合弁4の二次側から異常な高温の給湯水が供給されることを防止するため、また、給湯水使用がない夜間や建物休館日において、循環給湯水が熱交換器21により過剰に昇温されてしまうことを防止するために図9に示すフローチャートの制御弁制御回路(制御弁制御装置)を適用している。
図9に示す制御弁制御回路のフローチャートは、図2に示す制御弁制御回路のフローチャートを一部変更して、図8に示す熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対応するようにしたものである。
すなわち、図9のフローチャートを開始した直後のステップST101Aにでは、昇温ヒータ10に関する事項を外し、循環ポンプ9を稼働し、制御弁を開弁し、加圧ポンプ15への電源供給を開始するようにしている。
また、ステップST104でフロースイッチ16からの入力信号がOFF信号である場合においては、ステップST104Aに進み、循環ポンプ9を一時停止し、ステップST104Bでウェイト時間処理を行った後にステップST103に戻る処理を行う。さらにステップST103でウェイト時間処理を行った後、ステップST103Aで循環ポンプ9を再稼働するようになっている。
これにより循環給湯水が過剰に昇温されることを防止している。
以上説明した実施の形態7によれば、湯水混合弁4の二次側の温度センサ17による計測湯温が設定最高湯温以上であり、かつフロースイッチ16からの入力信号がOFF信号であった場合に、熱交換器21での循環給湯管5内の循環給湯水と貯湯タンク13内の加熱給湯水との熱交換を所定時間中断させ、循環給湯水の湯温を設定最高温度未満になるまで十分低下させた後に、昇温機構を復旧するように制御弁制御回路を構成したので、実施の形態1に示した制御弁14と制御弁制御回路による異常な高温給湯水が循環給湯管5内に流入することを防止できる効果のほかに、夜間や建物休館日等の給湯水の使用量がないあるいは極度に少ないときに循環給湯水が熱交換器21により過剰に昇温されてしまうことを防止できる大きな効果がある。
なお、前記熱交換器21は、プレート式、多管式、渦巻型、二重管式等、加熱給湯水と循環給湯水とが熱交換可能であれば、どのような構造のものであってもよい。
また、上記実施の形態7では、貯湯タンク13と熱交換器21との間の加熱給湯水を自然対流で循環させるようにしたが、その系統中に循環ポンプを配設して強制循環させてもよく、この場合、確実に熱交換できて熱交換効率を一層向上させることができる。
実施の形態8.
実施の形態8では、図3に示す制御弁制御回路のフローチャートを一部変更した図10に示す制御弁制御回路のフローチャートを図8に示す給湯システムに適用している。
図10に示す制御弁制御回路のフローチャートは、図3に示す制御弁制御回路のフローチャートを実施の形態7での図2のフローチャートから図9のフローチャートに変更した場合と同様に変更して、図8に示す熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対応するようにしたものである。
以上説明した実施の形態8によれば、実施の形態7において示した制御弁制御回路による様々な効果のほかに、故障以外に湯水混合弁の一時的な不具合が発生した場合において、加熱給湯水の供給が停止してしまう可能性をより低下させることができるという効果がある。
実施の形態9.
実施の形態9では、図4に示す循環ポンプ制御回路のフローチャートを一部変更した図11に示す循環ポンプ制御回路のフローチャートを図8に示す給湯システムに適用している。
図11に示す循環ポンプ制御回路のフローチャートを、熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対応可能となるように一部を変更したものである。
すなわち、図8のフローチャートでは、図4のフローチャートにおけるステップST201およびST210の昇温ヒータ10に関する事項を削除し、ステップST201AおよびST210Aとしたものである。
以上説明した実施の形態9によれば、熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対し、温度センサ17からの検知湯温によって、循環ポンプ9を稼働/停止させる循環ポンプ制御回路を構成したので、循環給湯水の湯温を所定温度範囲内に保持でき、無駄な熱交換による損失エネルギの低減、電力消費量やランニングコストの低減に大きな効果がある。
また、循環ポンプ9のエア噛み現象による、循環給湯水の循環の不具合の解消や循環ポンプ9内のモータ焼損の防止にも大きな効果がある。
実施の形態10.
実施の形態10では、図5に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを一部変更した図12に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを図8に示す給湯システムに適用している。
図5に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを、熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対応可能となるように一部を変更したものである。
すなわち、図12における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートでは、図5におけるフローチャートでのステップST302およびST313における昇温ヒータ10に関する事項を削除し、ステップST302AおよびST313Aとしている。
また、ステップST303、ST311およびST315で温度センサ17の検知湯温が設定最高湯温以上であった場合に進むステップであるステップST320でフロースイッチ16からの入力信号がOFF信号であった場合においては、ステップST321Aへ進み、循環ポンプ9を一時停止し、ステップST321Bへ進み、ウェイト時間処理を行い、ステップST304、ST305あるいはST316に戻るようにしている。
以上説明した実施の形態10によれば、制御弁・循環ポンプ複合制御回路によって、実施の形態7に示した制御弁制御回路による効果と実施の形態9に示した循環ポンプ制御回路による効果の両方の効果が同時に得られる。しかも、実施の形態7に示した制御弁制御回路と実施の形態9に示した循環ポンプ制御回路では、2つの制御回路をそれぞれ独立の制御装置に組み込む必要があるが、本実施の形態10の制御弁・循環ポンプ制御回路では、1つの制御装置に組み込むことが可能であるため、制御盤20の小型化が可能となり、イニシャルコストやランニングコストの低減に大きな効果がある。
実施の形態11.
実施の形態11では、図6に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを一部変更した図13に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを図8に示す給湯システムに適用している。
図6に示す制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートを、熱交換器により貯湯タンク内の加熱給湯水と熱交換することで循環給湯水を昇温する機構を有する給湯システムに対応可能となるように一部を変更したものである。
すなわち、図13における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャートでは、図6におけるフローチャートでのステップST302およびST313における昇温ヒータ10に関する事項を削除し、ステップST302AおよびST313Aとしている。
また、ステップST303、ST311およびST315で温度センサ17の検知湯温が設定最高湯温以上であった場合に進むステップであるステップST320でフロースイッチ16からの入力信号がOFF信号であった場合においては、ステップST321Aへ進み、循環ポンプ9を一時停止し、ステップST321Bへ進み、ウェイト時間処理を行い、ステップST304、ST305あるいはST316に戻るようにしている。
以上説明した実施の形態11によれば、実施の形態10に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路による効果のほかに、故障以外に湯水混合弁の一時的な不具合が発生した場合において、加熱給湯水の供給が停止してしまう可能性をより低下させることができるという効果がある。
実施の形態12.
図14は本発明の実施の形態12による給湯システムを示すフロー図である。
この図14に示す給湯システムの基本構成は上記図8に示す給湯システムと同一であるが、この図14に示す給湯システムでは、上記図8に示す給湯システムにおいて、貯湯タンク13自体に熱交換機構23を有する構成とすることにより、給湯水不使用時の循環給湯水の温度低下対策を施したもので、その詳細な構成を以下に説明する。
すなわち、この実施の形態12では、貯湯タンク13の周壁を内層壁24と外層壁25との二層構造とし、その内層壁24と外層壁25との間に熱交換室を形成している。そして、前記外層壁25の点対称位置に取り出し口13a,13bを設け、貯湯タンク13の循環湯出口となる前記一方の取り出し口13aと湯水混合弁4の循環給湯水入口4dとを循環給湯往管5aで接続し、かつ、循環給湯管5の循環給湯還管5bを貯湯タンク13の循環湯戻り口となる前記他方の取り出し口13bに接続した構成としている。
次に、上記実施の形態12の動作について説明する。
給湯機1で沸かされた加熱給湯水が加熱給湯水供給管3から分岐供給管3aを介して貯湯タンク13の内層壁24内に供給されることにより、その内層壁24内に充満する高温給湯水で前記内層壁24が加熱される。このとき、循環給湯管5を流れる循環給湯水は、循環給湯還管5bから熱交換機構23(内層壁24と外層壁25との間の熱交換室)で昇温されて循環給湯往管5aへと流れる。
そして、この図14に示す給湯システムに対しては、実施の形態7において図9に示した制御弁制御回路、実施の形態8において図10に示した制御弁制御回路、実施の形態9において図11に示した循環ポンプ制御回路、実施の形態10において図12に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路、実施の形態11において図13に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することが可能である。
以上説明した実施の形態12によれば、図9および図10に示した制御弁制御回路、図11に示した循環ポンプ制御回路、図12および図13に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することにより、実施の形態7から実施の形態11のそれぞれで示した効果と同等の効果を得ることができる。
また、新規の給湯システムを設置する場合や、既設の給湯システムにおいて、貯湯タンクを交換して給湯システムを構築する場合には、貯湯タンク13とは別の熱交換機構を必要とせず、熱交換機構の一次側の配管が不要となり、そのため、配管施工が簡素化できる大きな効果がある。
なお、この実施の形態12の図14における他の構成は上記図8と同一のため、その同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態13.
図15は本発明の実施の形態13による給湯システムを示すフロー図である。
この図15に示す給湯システムでは、貯湯タンク13内に熱交換機構30を設けたものである。この熱交換機構30は管状の熱交換コイル30からなり、その熱交換コイル30の両端開口部を貯湯タンク13の取り出し口13a,13bに貯湯タンク13の内側から接続し、その取り出し口13a,13bに循環給湯往管5aと循環給湯還管5bを接続したもので、その他の構成は図8と同一のため、その同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
この実施の形態13によると、貯湯タンク13内に充満している高温給湯水で熱交換コイル30が加熱され、循環給湯管5内の循環給湯水は、通常時、循環給湯還管5bから前記加熱状態の熱交換コイル30内に流入することで、この熱交換コイル30により、貯湯タンク13内の高温給湯水と熱交換されて温められ、循環給湯還管5aに流出する。
そして、この図15に示す給湯システムに対しても、実施の形態7において図9に示した制御弁制御回路、実施の形態8において図10に示した制御弁制御回路、実施の形態9において図11に示した循環ポンプ制御回路、実施の形態10において図12に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路、実施の形態11において図13に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することが可能である。
以上説明した実施の形態13によれば、実施の形態12で示した効果と同等の効果が得られるほかに、貯湯タンク直径が従来のものと変わらず、既設の貯湯タンクを交換して設置する場合、貯湯タンク13の設置面積について検討する必要がないという効果がある。
なお、上記実施の形態13では、熱交換機構30をコ字状配管としたが、その熱交換機構30は、巻線コイル状の配管や波状配管、貯湯タンク2の内周面に沿った旋回配管等のようにコイル配管全長を長くすることが好ましく、この場合、熱交換距離が長くなって熱交換効率がいっそう向上するという効果がある。
実施の形態14.
図16は本発明の実施の形態14による給湯システムを示すフロー図である。
この実施の形態14では、図8に示す給湯システムにおける熱交換器21に変えて貯湯タンク13の外周面に循環給湯管5を巻回することで、その巻回循環給湯管5を熱交換機構31としたものであり、その他の構成は図8に示す給湯システムと同様のため、説明を省略する。
そして、この図16に示す給湯システムに対しても、実施の形態7において図9に示した制御弁制御回路、実施の形態8において図10に示した制御弁制御回路、実施の形態9において図11に示した循環ポンプ制御回路、実施の形態10において図12に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路、実施の形態11において図13に示した制御弁・循環ポンプ複合制御回路をそれぞれ適用することが可能である。
以上説明した実施の形態14によれば、実施の形態12で示した効果と同等の効果が得られるほかに、貯湯タンク13の製作時において、貯湯タンク13の仕様をそのままで循環給湯管巻回の作業工程の追加のみですみ、生産ラインへの投資額も低減できるという効果がある。
また、上述のような循環給湯管5の巻回施工後に、貯湯タンク13の外周面を保温材で包囲することで、熱交換効率がいっそう向上させることができる。
なお、上記各実施の形態において、給湯機1は、ヒートポンプ給湯機、ガス給湯機、電気湯沸器、太陽熱集熱装置等、どのような給湯機であってもよい。
また、貯湯タンク13の材質は、耐食性、耐熱性、耐圧正に優れたステンレス製あるいはステンレスクラッド鋼板製がよいが、鋼やチタン、アルミニウム等、その他の金属であってもよい。また、耐熱性を有する樹脂であれば、耐熱性塩化ビニル、ポリプロピレン等、いずれの材質であってもよい。
昇温ヒータ制御回路、加圧ポンプ制御回路、制御弁制御回路、循環ポンプ制御回路、制御弁・循環ポンプ複合制御回路の内、使用する回路を制御盤20内に全て組み込む構成としたが、それぞれを個別の制御盤に組み込むようにしてもよい。
さらに、湯水混合弁4の二次側に循環給湯往管5aに配設した温度センサ17からの検知湯温を、制御弁制御回路、循環ポンプ制御回路、制御弁・循環ポンプ複合制御回路のそれぞれで使用したが、循環給湯還り管5bに別の温度センサを配設し、循環ポンプ制御回路や制御弁・循環ポンプ複合制御回路の循環ポンプ制御回路に該当する制御に関してはその検知湯温を使用するようにしてもよい。これにより、循環給湯還管5b内の循環給湯水が循環給湯管5内で最も湯温が低下するため、より正確な湯温制御が可能になる効果がある。
本発明の実施の形態1による給湯システムを示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における制御弁制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態2における制御弁制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態3における循環ポンプ制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態4における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態5における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態6による給湯システムを示すフロー図である。 本発明の実施の形態7による給湯システムを示すフロー図である。 本発明の実施の形態7における制御弁制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態8における制御弁制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態9における循環ポンプ制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態10における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態11における制御弁・循環ポンプ複合制御回路のフローチャート図である。 本発明の実施の形態12による給湯システムを示すフロー図である。 本発明の実施の形態13による給湯システムを示すフロー図である。 本発明の実施の形態14による給湯システムを示すフロー図である。 瞬間式給湯機を使用した従来例1に係る中央式給湯システムを示すフロー図である。 ヒートポンプ給湯機を使用した従来例2に係る中央式給湯システムを示すフロー図である。
符号の説明
1 給湯機
2 補給水管
2a 分岐補給水管
3 加熱給湯水供給管
3a 分岐供給管
4 湯水混合弁
4a 給湯水入口
4b 補給水入口
4c 給湯水出口(循環給湯水出口)
4d 循環給湯水入口
5 循環給湯管
5a 循環給湯往管
5b 循環給湯還管
6〜8 給湯使用個所(給湯蛇口)
9 循環ポンプ
10 昇温ヒータ
11 温度センサ
12,12a エア抜き弁
13 貯湯タンク
13a,13b 取り出し口
14 制御弁
15 加圧ポンプ
16,16a フロースイッチ(循環流量検知装置)
17 温度センサ(温度検知装置)
18,19 配管
20 制御盤(制御装置)
21 熱交換器
22 流路制御弁
23,30,31 熱交換機構
24 内層壁
25 外層壁

Claims (5)

  1. 給湯水を供給する給湯機と、給湯水を循環して使用箇所に供給する循環給湯管と、該循環給湯管に配設される循環ポンプと、前記給湯機で加熱された給湯水を前記循環給湯管に供給する加熱給湯水供給管と、前記循環給湯管に配設され、該加熱給湯水供給管を接続する湯水混合弁と、前記給湯機および湯水混合弁に補給水を供給する補給水管とからなる給湯システムにおいて、前記湯水混合弁二次側の前記循環給湯管に配設される温度検知装置と、前記加熱給湯水供給管に配設される制御弁と、前記温度検知装置により該制御弁を開閉制御する制御弁制御装置とを備えたことを特徴とする給湯システム。
  2. 給湯水を供給する給湯機と、給湯水を循環して使用箇所に供給する循環給湯管と、該循環給湯管に配設される循環ポンプと、前記給湯機で加熱された給湯水を前記循環給湯管に供給する加熱給湯水供給管と、前記循環給湯管に配設され、該加熱給湯水供給管を接続する湯水混合弁と、前記給湯機および湯水混合弁に補給水を供給する補給水管とからなる給湯システムにおいて、前記循環給湯管に配設される温度検知装置と、該温度検知装置により前記循環ポンプを制御する循環ポンプ制御装置とを備えたことを特徴とする給湯システム。
  3. 循環給湯管に循環流量検知装置を配設し、かつ循環ポンプ制御装置は、該循環流量検知装置により循環ポンプを制御することを特徴とする請求項2記載の給湯システム。
  4. 給湯水を貯留する貯湯タンクと、加熱給湯水供給管より分岐し、前記貯湯タンクに接続する分岐供給管と、前記貯湯タンクに補給水を供給する補給水管とを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給湯システム。
  5. 循環給湯管に貯湯タンク内給湯水と循環給湯管内給湯水との間で熱交換を行う熱交換機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の給湯システム。
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