JP2005076723A - 鉄道車両車軸用軸受 - Google Patents

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    • F16C2326/10Railway vehicles

Abstract

【課題】 オイルシールを備えた鉄道車両車軸用軸受において、グリース密封性を損なうことなくシールに起因する軸受の発熱を抑制する。
【解決手段】 オイルシールは、互いに平行な内側円筒部12および外側円筒部14と、半径方向に延在して内側円筒部12と外側円筒部14の端部どうしを連結する円板部16とからなり、内側円筒部12にて回転部材に取り付けられる断面略U字形のシールケース10、シールケース10の外側円筒部14の外径側に位置する円筒部22と、円筒部22の端部から半径方向内側に延出した円板部24とからなり、円筒部22にて非回転部材に取り付けられる断面略L字形の金属環20、および、金属環20の円板部24の端部に固着した基部32と、円筒形内周面に複数の環状溝35を有しシールケース10の内側円筒部12との間にラビリンスシールを形成する第一のリップ34と、基部32からシールケース10の外側円筒部14に向かって拡径しシールケース10の外側円筒部14に摺接する第二リップ36を有するシール本体30を有する。
【選択図】図1


Description

本発明は鉄道車両車軸用軸受、より詳しくは、鉄道車両車軸用軸受のオイルシールに関するもので、発熱を増大させることなくシールケース内への外部からの水分・ダストの侵入および軸受内部グリースの侵入を防ぐようにしたものである。
オイルシールは接触形密封装置の代表例である。軸受の密封装置の役割は、軸受部分への外部からのごみ、水分、異物、摩耗粉などの有害物の侵入を防ぐことと、潤滑剤を洩れないように軸受部分に保持することである。従来のオイルシールは、接触シールと簡単なラビリンス構造により密封機能を達成するようにしている。
特公平6−86908号公報(図2)
接触シールはリップ緊迫力で密封性を確保するようにしている。したがって、摩擦により発熱するという問題がある。
本発明は、グリース密封性を損なうことなく、シールに起因する軸受の発熱を抑制することにある。
本発明はオイルシールを備えた鉄道車両車軸用軸受であって、前記オイルシールは、
互いに平行な内側円筒部12および外側円筒部14と、半径方向に延在して内側円筒部12と外側円筒部14の端部どうしを連結する円板部16とからなり、内側円筒部12にて回転部材に取り付けられる断面略U字形のシールケース10、
シールケース10の外側円筒部14の外径側に位置する円筒部22と、円筒部22の端部から半径方向内側に延出した円板部24とからなり、円筒部22にて非回転部材に取り付けられる断面略L字形の金属環20、および
金属環20の円板部24の端部に固着した基部32と、円筒形内周面に複数の環状溝35を有しシールケース10の内側円筒部12との間にラビリンスシールを形成する第一のリップ34と、基部32からシールケース10の外側円筒部14に向かって拡径しシールケース10の外側円筒部14に摺接する第二のリップ36とを有するシール本体30
を有する。
鉄道車両車軸用軸受は、内周に複列の軌道を有する外輪2と、それぞれ外周に軌道を有する一対の内輪3と、外輪2の軌道と内輪3の軌道との間に介在する複列の転動体4と、各列の転動体4を円周方向で所定間隔に保持する保持器5とを有し、前記一対の内輪3を車軸1に嵌合させるとともに、前記一対の内輪3の軸方向両側に油切り6および後ろ蓋7を配置してある。油切り6および後ろ蓋7が回転部材となり、外輪2に装着されたケース8が非回転部材となる。
シールケース10の内側円筒部12と金属環20の円板部24との間に動圧を発生させるための手段40Aを設けてもよい。同様に、シールケース10の外側円筒部14と金属環20の円筒部22との間に動圧を発生させるための手段40Bを設けてもよい。動圧を発生させるための手段40A,40Bは、互いに平行な環状面で構成され、少なくとも一方の環状面にヘリングボーン溝46A,46Bを形成する。ヘリングボーン溝46A,46Bを含む面にグリースを塗布しておく。すると、回転に伴い動圧効果が発生し、潤滑グリースの漏出、水分やダストの浸入を防ぐ。しかも、非接触であるため軸受の発熱にはほとんど影響しない。
ヘリングボーン溝40A,40Bは、前記一方の環状面にヘリングボーン溝46A,46Bを形成したゴム層44A,44Bを焼き付けることによって形成させることができる。そうすることによって一体構造となり、動圧を形成しやすくなる。
ヘリングボーン溝46A,46Bの中央に深い盗み、すなわち中央溝48A,48Bを設けてもよい。中央溝がグリース溜りとなって動圧効果を高める働きをする。
ヘリングボーン溝46A,46Bが前記中央溝48A,48Bを中心に対称であるのが好ましい。非対称の場合、圧力差が生じ、軸受内部もしくは外部への流れが生じる。
シールケース10の内側円筒部12にベーン部材50Aを取り付けてもよい。ベーン部材50Aは、金属製の環状体52Aと、前記環状体52Aの外表面に焼き付けたゴム層58Aとで構成され、前記環状体52Aが、シールケース10の内側円筒部12と嵌合した円筒部54Aと、円筒部54Aの一端から半径方向外側に、金属環20の円板部24と平行に延在する円板部56Aとからなり、前記ゴム層58Aが、環状体52Aの円周方向等配位置に、半径方向に延びる畝59Aを有し、各畝59Aの側面が軸方向および半径方向に対して傾斜している。また、シールケース10の外側円筒部14にベーン部材50Bを取り付けてもよい。ベーン部材50Bは、金属製の環状体52Bと、前記環状体52Bの外表面に焼き付けたゴム層58Bとで構成され、前記環状体52Bが、シールケース10の外側円筒部14と嵌合した円筒部54Bと、円筒部54Bの一端から半径方向外側に延在する円板部56Bとからなり、前記ゴム層58Bが、環状体52Bの円周方向等配位置に、軸方向に延びる畝59Bを有し、各畝59Bの側面が軸方向および半径方向に対して傾斜している。
シールケース10の回転に伴い、ベーン部材50A,50Bの畝59A,59Bによりシールケース10の内側から外側へ向かう空気の流れが生じる。この外向きの流れにより、軸受内部のグリースの漏出、外部からの水分やダストの侵入を防ぐ。しかも、非接触であるため軸受の発熱にはほとんど影響しない。具体的には、ベーン部材50Aの場合は軸受内部グリースのシールケース内への侵入を防止し、ベーン部材50Bの場合は外部からの水分やダストの侵入を防止する。また、畝59B間の凹部にグリースを塗布しておくことで水分やダストが侵入しにくくなる。
本発明は、ラビリンス構造を強化することでリップ緊迫力を低減し、軸受の発熱を抑制する。すなわちラビリンス構造(34;40A,40B;50A,50B)で耐水性、グリース密封性を確保するようにしたものである。したがって、本発明によれば、グリース密封性を損なうことなく、シールに起因する軸受の発熱を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
まず、図1ないし図4に示す第一の実施の形態について説明する。ここで、図1は第一の実施の形態を説明するためのオイルシールの断面図、図2はヘリングボーン溝を説明するための展開斜視図、図3は図1のオイルシールを装着した鉄道車両車軸用軸受の縦断面図、図4は図3の要部拡大図である。
図1に示すように、この実施の形態におけるオイルシールは、シールケース10と、金属環20と、シール本体30を有する。シールケース10は断面略U字形で、回転部材(図示せず)に取り付けられる。より具体的に述べると、互いに平行な内側円筒部12および外側円筒部14と、半径方向に延在して両円筒部12,14の端部どうしを連結する円板部16とからなり、内側円筒部12にて回転部材と嵌合する。
金属環20は断面略L字形で、非回転部材(図示せず)に取り付けられる。より具体的に述べると、シールケース10の外側円筒部14の外径側に位置する円筒部22と、円筒部22の端部から半径方向内側に延出した円板部24とからなり、円筒部22にて非回転部材と嵌合する。
シール本体30は基部32にて金属環20の円板部24の端部に一体的に焼き付けて固着し、シールケース10の内側円筒部12との間にラビリンスシールを形成する第一のリップ34と、シールケース10の外側円筒部14に摺接する第二のリップ36とを有する。第一のリップ34と第二のリップ36との間の空間にはグリースを充満させておく。第一のリップ34は腰の強いリップで、その円筒形内周面に複数の環状溝35を形成してある。第一のリップ34の円筒形内周面とシールケース10の内側円筒部12との間にラビリンスシールが形成される。第一のリップ34の環状溝35を含む内周面にはグリースを塗布しておく。第二のリップ36は、簡単に撓んで内圧アップを回避することができるように腰の弱いリップとしてある。第二のリップ36は基部32からシールケース10の外側円筒部14に向かって拡径し、先端にてシールケース10の外側円筒部14と摺接する。内圧がアップしたとき排気するために第二のリップ36の先端部にスリット38を設けてある。符号33で指した基部32から第二のリップ36にかけての部分は、侵入してきた水分を下方(時計6時方向)に流す樋の役割を果たす。
符号40A,40Bで動圧を発生させるための手段を概括的に指してある。動圧を発生させるための手段は、互いに平行な環状面で構成され、少なくとも一方の環状面にヘリングボーン溝を形成してある。より具体的に述べると、動圧を発生させるための手段40Aは、シールケース10の内側円筒部12に固着した芯金42と、金属環20の円板部24との、互いに向かい合った環状平面で構成される。ここでは芯金42に、ヘリングボーン溝46Aを形成したゴム層44Aを焼き付けてある。ヘリングボーン溝46Aは、深い中央溝48Aを有し、その中央溝48Aに対して対称な2列の斜め凹凸で構成され(図2参照)、ゴム一体焼付で形成することができる。へリングボーン溝46Aを形成した環状平面には全面にグリースを塗布する。ヘリングボーン溝46Aとグリースによる動圧効果で、正逆回転いずれの場合においてもシールケース10内への侵入方向の流れを防ぐ。すなわち、シールケース10の回転方向によって、中央溝48A部分の圧力が高まり、あるいは、中央溝48Aからその両側へ向かう流れが創出され、いずれの場合もダストや水が外部から侵入するのを防止する。中央溝48Aからその両側へ向かう流れが創出される場合、中央溝48Aから軸受内部へ向かう流れによってグリースが押し出される。
同様に、動圧を発生させるための手段40Bは、シールケース10の外側円筒部14と金属環20の円筒部22との、互いに向かい合った環状面で構成される。具体的には、シールケース10の外側円筒部14に、ヘリングボーン溝46Bを形成したゴム層44Bを焼き付けてある。ここでは、ゴム層44Bはシールケース10の円板部16まで及んでいる。ヘリングボーン溝46Bは、図2からよく分かるように、深い中央溝48Bを有し、その中央溝48Bに対して対称な2列の斜め凹凸で構成され、ゴム一体焼付で形成することができる。へリングボーン溝46Bを形成した環状面には全面にグリースを塗布する。ヘリングボーン溝46Bとグリースによる動圧効果で、正逆回転いずれの場合においてもシールケース10内への侵入方向の流れを防ぐ。すなわち、シールケース10の回転方向によって、中央溝48B部分の圧力が高まり、あるいは、中央溝48Bからその両側へ向かう流れが創出され、いずれの場合もダストや水が外部から侵入するのを防止する。なお、停止時は動圧効果がないので、第一および第二のリップ34,36でダスト等の侵入を防ぐ。
なお、ここでは回転するシールケース10側にへリングボーン溝46A,46Bを設けた場合を例示してあるが、非回転の金属環20側にヘリングボーン溝を設けてもよい。
図3および図4は、上述の構成からなるオイルシール(符号9Aで指してある。)を鉄道車両車軸用軸受の密封装置として使用した場合を示す。鉄道車両車軸用軸受は、内周に複列の軌道を有する外輪2と、それぞれ外周に軌道を有する一対の内輪3と、外輪2の軌道と内輪3の軌道との間に介在する複列の円すいころ4と、各列の円すいころ4を円周方向で所定間隔に保持する保持器5とを主要な構成要素としている。一対の内輪3は車軸1の端部に嵌合し、内輪3の両側に油切り6と後ろ蓋7を取り付けてある。オイルシール9Aは、シールケース10を回転部材たる油切り6または後ろ蓋7に嵌合させ、金属環20を外輪2に圧入したケース8に嵌合させてある。鉄道車両車軸用軸受の場合、車軸1に取り付けた内輪3や油切り6、後ろ蓋7が回転部材となり、軸箱(図示せず)に取り付けられる外輪2やその外輪2に装着されたケース8が非回転部材となる。
次に、図5ないし図8に示す実施の形態について説明する。ここで、図5は第二の実施の形態を説明するためのオイルシールの断面図、図6はベーン部材の展開斜視図、図7は図5のオイルシールを装着した鉄道車両車軸用軸受の縦断面図、図8は図7の要部拡大図である。
この実施の形態は、動圧を発生させるための手段40A,40Bを除き上述の実施の形態と基本的構成が同じである。したがって、すべての図を通じて共通の要素には同じ符号を用い、重複した記載を避けることとする。
シールケース10の内側円筒部12にベーン部材50A,50Bを取り付けてある。ベーン部材50Aは、金属製の環状体52Aと、環状体52Aの外表面に焼き付けたゴム層58Aとで構成される。環状体52Aは、シールケース10の内側円筒部12と嵌合した円筒部54Aと、円筒部54Aの一端から半径方向外側に、金属環20の円板部24と平行に延在する円板部56Aとからなる。この実施の形態では、シールケース12の端部に小径段部を形成してその小径段部に環状体52Aの円筒部54Aを嵌合させ、さらに先端を拡径させてベーン部材50Aの位置決めをしている。ゴム層58Aは、環状体52Aの円周方向等配位置に、半径方向に延びる畝59Aを有し、各畝59Aの側面が軸方向および半径方向に対して傾斜している(図6参照)。
同様に、シールケース10の外側円筒部14にベーン部材50Bを取り付けてある。このベーン部材50Bは、金属製の環状体52Bと、環状体52Bの外表面に焼き付けたゴム層58Bとで構成されている。環状体52Bは、シールケース10の外側円筒部14と嵌合した円筒部54Bと、円筒部54Bの一端から半径方向外側に延在する円板部56Bとからなる。この実施の形態ではシールケース10の外側円筒部14の先端を拡径させて、ベーン部材50Bの位置決めをしている。ゴム層58Bは、環状体52Bの円周方向等配位置に、軸方向に延びる畝59Bを有し、図6に示すように、各畝59Bの側面が軸方向および半径方向に対して傾斜している。ベーン部材50Bの畝59B間の凹部にグリースを塗布しておく。
図7および図8は、上述の構成からなるオイルシール(符号9Bで指してある。)を鉄道車両車軸用軸受の密封装置として使用した場合を示す。鉄道車両車軸用軸受は、内周に複列の軌道を有する外輪2と、それぞれ外周に軌道を有する一対の内輪3と、外輪2の軌道と内輪3の軌道との間に介在する複列の円すいころ4と、各列の円すいころ4を円周方向で所定間隔に保持する保持器5とを主要な構成要素としている。一対の内輪3は車軸1の端部に嵌合し、内輪3の両側に油切り6と後ろ蓋7を取り付けてある。オイルシール9Bは、シールケース10を回転部材たる油切り6または後ろ蓋7に嵌合させ、金属環20を外輪2に圧入したケース8に嵌合させてある。鉄道車両車軸用軸受の場合、車軸1に取り付けた内輪3や油切り6、後ろ蓋7が回転部材となり、軸箱に取り付けられる外輪2やその外輪2に装着されたケース8が非回転部材となる。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第一の実施の形態におけるオイルシールの断面図である。 ヘリングボーン溝の展開斜視図である。 鉄道車両車軸用軸受の断面図である。 図3の要部拡大図である。 本発明の第二の実施の形態におけるオイルシールの断面図である。 aはベーン部材の展開斜視図、bは平面図、cは側面図である。 鉄道車両車軸用軸受の断面図である。 図7の要部拡大図である。
符号の説明
1 車軸
2 軸受外輪
3 軸受内輪
4 円すいころ
5 保持器
6 油切り
7 後ろ蓋
8 ケース
9A,9B オイルシール
10 シールケース
12 内側円筒部
14 外側円筒部
16 円板部
20 金属環
22 円筒部
24 円板部
30 シール本体
32 基部
34 第一のリップ
35 環状溝
36 第二のリップ
38 スリット
40A,40B 動圧発生手段
42 芯金
44A,44B ゴム層
46A,46B ヘリングボーン溝
48A,48B 中央溝
50A,50B ベーン部材
52A,52B 芯金
54A,54B 円筒部
56A,56B 円板部
58A,58B ゴム層
59A,59B 畝

Claims (14)

  1. オイルシールを備えた鉄道車両車軸用軸受であって、前記オイルシールが、
    互いに平行な内側円筒部および外側円筒部と、半径方向に延在して内側円筒部と外側円筒部の端部どうしを連結する円板部とからなり、内側円筒部にて回転部材に取り付けられる断面略U字形のシールケース、
    シールケースの外側円筒部の外径側に位置する円筒部と、円筒部の端部から半径方向内側に延出した円板部とからなり、円筒部にて非回転部材に取り付けられる断面略L字形の金属環、および
    金属環の円板部の端部に固着した基部と、円筒形内周面に複数の環状溝を有しシールケースの内側円筒部との間にラビリンスシールを形成する第一のリップと、基部からシールケースの外側円筒部に向かって拡径しシールケースの外側円筒部に摺接する第二のリップとを有するシール本体
    を有する、鉄道車両車軸用軸受。
  2. シールケースの内側円筒部と金属環の円板部との間に動圧を発生させるための手段を設けたことを特徴とする請求項1の鉄道車両車軸用軸受。
  3. シールケースの外側円筒部と金属環の円筒部との間に動圧を発生させるための手段を設けたことを特徴とする請求項1の鉄道車両車軸用軸受。
  4. 動圧を発生させるための手段が、互いに平行な環状平面で構成され、少なくとも一方の環状平面にヘリングボーン溝を形成してあることを特徴とする請求項2または3の鉄道車両車軸用軸受。
  5. ヘリングボーン溝が、前記一方の環状平面にヘリングボーン溝を形成したゴム層を焼き付けることによって形成されていることを特徴とする請求項4の鉄道車両車軸用軸受。
  6. ヘリングボーン溝の中央に深い盗みを設けたことを特徴とする請求項4または5の鉄道車両車軸用軸受。
  7. ヘリングボーン溝が前記盗みを中心に対称であることを特徴とする請求項6の鉄道車両車軸用軸受。
  8. ヘリングボーン溝を形成した環状平面にグリースを塗布したことを特徴とする請求項4ないし7のいずれかの鉄道車両車軸用軸受。
  9. シールケースの内側円筒部にベーン部材を取り付けたことを特徴とする請求項1の鉄道車両車軸用軸受。
  10. 前記ベーン部材が、金属製の環状体と、前記環状体の外表面に焼き付けたゴム層とで構成され、
    前記環状体が、シールケースの内側円筒部と嵌合した円筒部と、円筒部の一端から半径方向外側に、金属環の円板部と平行に延在する円板部とからなり、
    前記ゴム層が、環状体の円周方向等配位置に、半径方向に延びる畝を有し、各畝の側面が軸方向および半径方向に対して傾斜していることを特徴とする
    請求項9の鉄道車両車軸用軸受。
  11. シールケースの外側円筒部にベーン部材を取り付けたことを特徴とする請求項1の鉄道車両車軸用軸受。
  12. 前記ベーン部材が、金属製の環状体と、前記環状体の外表面に焼き付けたゴム層とで構成され、
    前記環状体が、シールケースの外側円筒部と嵌合した円筒部と、円筒部の一端から半径方向外側に延在する円板部とからなり、
    前記ゴム層が、環状体の円周方向等配位置に、軸方向に延びる畝を有し、各畝の側面が軸方向および半径方向に対して傾斜していることを特徴とする
    請求項11の鉄道車両車軸用軸受。
  13. ベーン部材にグリースを塗布したことを特徴とする請求項11または12の鉄道車両車軸用軸受。
  14. 内周に複列の軌道を有する外輪と、それぞれ外周に軌道を有する一対の内輪と、外輪の軌道と内輪の軌道との間に介在する複列の転動体と、各列の転動体を円周方向で所定間隔に保持する保持器とを有し、前記一対の内輪を車軸に嵌合させるとともに、前記一対の内輪の軸方向両側に油切りおよび後ろ蓋を配置し、前記油切りおよび後ろ蓋を回転部材とした、請求項1ないし13のいずれかの鉄道車両車軸用軸受。
JP2003306899A 2003-08-29 2003-08-29 鉄道車両車軸用軸受 Withdrawn JP2005076723A (ja)

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