JP2005076513A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 点火コイルへの通電量をより適切に制御することのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 ステップ400では、前回の点火コイル温度T(n−1)及び内燃機関の回転速度に基づき、自己発熱に伴う点火コイルの温度変化量ΔT1を算出する。ステップ410では、前回の点火コイル温度T(n−1)及び内燃機関の冷却水温に基づき、内燃機関からの受熱に伴う点火コイルの温度変化量ΔT2を算出する。ステップ420では、前回の点火コイル温度T(n−1)及び内燃機関の吸気温に基づいた外気への放熱に伴う点火コイルの温度変化量ΔT3を算出する。ステップ430では、これら各変化量ΔT1〜ΔT3に基づき、今回の点火コイル温度T(n)を算出する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、点火コイルの抵抗値及び該抵抗値と相関を有する物理量のいずれかを示す量である点火コイルの抵抗特性量に基づき設定される通電量にて前記点火コイルの通電制御を行う内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の点火コイルへの通電量は、イグナイタの保護の観点から定まる最大電流量と、点火不良を回避する観点から定まる最小電流量との間の許容電流量内に納まるように制御されることが望まれている。ここで、点火コイルへの通電制御に際しての同点火コイル内の電流の流通態様は、点火コイルの抵抗値に依存する。そして、点火コイルの抵抗値は、点火コイルの温度によって変化する。このため、たとえ同一の通電時間にて点火コイルの通電制御を行ったとしても、点火コイルの温度に応じて点火コイル内の電流の流通態様は異なったものとなる。したがって、点火コイルへの通電量を上記許容電流量内に納めるべく、点火コイルの温度変化に応じて点火コイルへの通電時間を可変設定することが望ましい。
そこで従来は、下記特許文献1に見られるように、内燃機関に吸入される空気の温度や、外気の温度、内燃機関の冷却水の温度に基づいて点火コイルの温度が高温であるか低温であるかを判断する制御装置も提案されている。この制御装置では、点火コイルが高温であるか低温であるかに応じて点火コイルへの通電時間を可変とすることで、点火コイルへの通電量の適切化を図っている。
特開平08−338349号公報
ところで、実際の点火コイルは、通電制御に伴う発熱に加えて、内燃機関からの受熱、外気への放熱等、その温度を変化させ得る様々な要因を有している。したがって、上記特許文献1に記載の処理にて点火コイルの温度が高温であるか低温であるかを判断するのみでは、実際の点火コイルの温度を正確に反映した通電時間の算出を行うことはできない。
このように点火コイルの温度を正確に反映した通電時間の算出を行うことができない制御装置においては、点火コイルへの通電量が上記許容電流量を越えるときには、点火コイルに供給される電流量をレギュレートする専用のハードウェア(レギュレータ)を備える必要が生じる。しかも、このようにレギュレータを備える場合、上記許容電流量が点火コイルの仕様によって異なるために、点火コイルの仕様毎にレギュレータを個別に開発する必要が生じる。
更に、上記制御装置がイグニッションモジュールを内蔵する制御装置である場合、レギュレートされた超過分の電流は熱エネルギに変換されるため、イグニッションモジュールが発熱源となる。このため、発熱に伴う温度上昇の抑制が制御装置の設計にとって大きな制約ともなる。
なお、上記点火コイルの温度に基づくものに限らず、点火コイルの抵抗値及び該抵抗値と相関を有する物理量のいずれかを示す量である点火コイルの抵抗特性量に基づき設定される通電量にて点火コイルの通電制御を行う際には、その通電量を適切に制御することが困難なこうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、点火コイルへの通電量をより適切に制御することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
こうした目的を達成すべく、請求項1記載の内燃機関の制御装置では、点火コイルの抵抗値及び該抵抗値と相関を有する物理量のいずれかを示す量である点火コイルの抵抗特性量の初期値として初期条件に見合った所定の値を設定した後、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における前記抵抗特性量の変化量を当該機関の運転状態に応じて算出し、該算出した変化量と前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量とに基づいて今回の抵抗特性量を算出するようにした。
点火コイルの抵抗値は、点火コイル温度等によって変化する。そして、この点火コイルの温度は、点火コイルの自己発熱、周囲からの受熱、周囲への放熱等によって変化する。このため、上記点火コイルの抵抗特性量に基づき通電量を設定する際には、こうした要因による抵抗特性量の値の変化を的確に把握することが望ましい。
この点、上記構成では、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における前記抵抗特性量の変化量を当該機関の運転状態に応じて算出する。この算出された抵抗特性量の変化量と以前の抵抗特性量との和は、今回の抵抗特性量となる。このため、上記構成では、当該機関の運転状態に応じて変化する抵抗特性量を逐次精度良く算出することができるようになる。したがって、上記構成では、点火コイルへの通電量をより適切に制御することができるようになる。
なお、この請求項1記載の内燃機関の制御装置は、請求項2記載の内燃機関の制御装置によるように、前記抵抗特性量を、点火コイルの温度としてもよい。
この点火コイルの温度の変化については、その自己発熱や、周囲からの受熱、周囲への放熱等に基づいて簡易に計算することができるため、通電制御にかかる処理を簡易化することができるようになる。また、点火コイルの温度については抵抗値等と比較してその直接的な測定が容易であるため、点火コイルへの通電制御に関する適合を簡易に行うこともできる。
また、請求項3記載の内燃機関の制御装置では、前記変化量が、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記内燃機関の回転速度とに基づいて算出される量を含むようにした。
点火コイルの抵抗特性量を変化させる要因として、点火コイルの自己発熱がある。この点火コイルの自己発熱量は、点火コイルへの通電量の2乗と点火コイルの抵抗値との積に比例する。
ここで、点火コイルの一回の通電制御における通電量は、許容電流幅内に納まるように制御されている。このため、点火コイルの通電量は点火回数に比例するため、同通電量は内燃機関の回転速度と相関関係を有するものとなる。
この点、上記構成では、抵抗特性量と内燃機関の回転速度とに基づくことで、点火コイルの自己発熱に起因した抵抗特性量の変化量を適切に算出することができるようになる。
また、請求項4記載の内燃機関の制御装置では、前記変化量が、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記内燃機関の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて算出される量を含むようにした。
点火コイルの抵抗特性量を変化させる要因として、内燃機関からの受熱に伴う点火コイルの温度上昇がある。この点火コイルの受熱量は、内燃機関の温度と点火コイルの温度との差に応じた量となる。そして、点火コイルの抵抗値と点火コイルの温度との間には相関があるため、上記点火コイルの受熱量は、内燃機関の温度と抵抗特性量とについての互いに同一次元化された量同士の差に応じた量ともなる。
この点、上記構成では、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記内燃機関の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて、前回の算出タイミングから今回の算出タイミング間における受熱に起因した抵抗特性量の変化量を好適に算出することができるようになる。
なお、上記抵抗特性量が点火コイルの温度である場合には、内燃機関の温度と以前の算出タイミングにおける点火コイルの温度との差に基づいて、前回の算出タイミングから今回の算出タイミング間における点火コイルの温度の変化量を算出することができる。
また、請求項5記載の内燃機関の制御装置では、前記変化量が、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて算出される量を含むようにした。
点火コイルの抵抗特性量を変化させる要因として、その周囲の雰囲気との間の熱量の授受(通常放熱)に伴う点火コイルの温度変化がある。この授受される熱量は、雰囲気の温度と点火コイルの温度との差に応じた量となる。そして、点火コイルの抵抗値と点火コイルの温度との間には相関があるため、上記授受される熱量は、雰囲気の温度と抵抗特性量とについての互いに同一次元化された量同士の差に応じた量ともなる。
この点、上記構成では、以前の算出タイミングにおける抵抗特性量と点火コイルの周囲の雰囲気の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて、前回の算出タイミングから今回の算出タイミング間における上記授受される熱量に起因した抵抗特性量の変化量を好適に算出することができるようになる。
なお、上記抵抗特性量が点火コイルの温度である場合には、雰囲気の温度と以前の算出タイミングにおける点火コイルの温度との差に基づいて、前回の算出タイミングから今回の算出タイミング間における点火コイルの温度の変化量を算出することができる。
また、請求項6記載の内燃機関の制御装置では、前記内燃機関の温度を、同内燃機関の冷却水の温度として検出されるものとした。
内燃機関には通常、該内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する検出手段が備えられている。そして、この冷却水の温度によって内燃機関の温度を適切に把握することができる。
この点、上記構成では、内燃機関の温度を冷却水の温度として検出することで、新たに検出手段等を備えることなく、上記放熱量を適切に算出することができるようになる。
また、請求項7記載の内燃機関の制御装置では、前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度を、前記内燃機関に吸入される空気の温度として検出されるものとした。
内燃機関には通常、該内燃機関に吸入される空気の温度を検出する検出手段が備えられている。そして、この吸入される空気の温度によって点火コイルの周囲の雰囲気の温度を適切に把握することができる。
この点、上記構成によれば、点火コイルの周囲の雰囲気の温度を内燃機関に吸入される空気の温度として検出することで、新たに検出手段等を備えることなく、点火コイルとその周囲の雰囲気の温度との間で授受される熱量を適切に算出することができるようになる。
また、請求項8記載の内燃機関の制御装置では、前記以前の算出タイミングで算出した抵抗特性量と前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づく前記抵抗特性量の変化量の算出を、前記互いに同一次元化された量同士の差に、前記内燃機関を搭載する車両の速度に応じて設定される係数を乗算することで行うようにした。
点火コイルがその周囲の雰囲気に対して放熱する熱量は、点火コイルに対する雰囲気の流速によって変化する。一方、内燃機関を搭載する車両には通常、車両の速度を検出する検出手段が備えられている。そして、この車両の速度によって上記雰囲気の流速を適切に把握することができる。
この点、上記構成によれば、車両の速度に応じて設定される係数を用いることで、新たに検出手段等を備えることなく、点火コイルからその周囲の雰囲気へ放熱される熱量を適切に算出することができるようになる。
また、請求項9記載の内燃機関の制御装置では、前記初期条件に見合った所定の値を、前記内燃機関の始動時毎に、当該機関の温度と外気の温度との少なくとも一方に基づいて設定するようにした。
当該機関の停止時において点火コイルの抵抗特性量を変化させる要因としては、内燃機関からの受熱や外気への放熱等がある。ここで内燃機関からの受熱量は内燃機関の温度に依存する。また、外気への放熱量は外気の温度に依存する。
この点、上記構成によれば、当該機関の温度と外気の温度との少なくとも一方を用いることで、当該機関の停止期間における点火コイルの温度変化をふまえて、抵抗特性量の初期値を精度良く算出することができる。
また、請求項10記載の内燃機関の制御装置では、当該機関の始動時の冷却水温が当該機関の停止時における抵抗特性量に対応する点火コイルの温度よりも高いとき、この抵抗特性量を併せ加味して前記所定の値を設定するようにした。
当該機関の停止時における点火コイルの温度よりも現在の冷却水温の方が高いときには、当該機関の停止後あまり時間が経過しておらず、点火コイルとこれを取り巻く環境との間で熱的な平衡状態が成立していない可能性が高いと考えられる。このため、当該機関の始動時における抵抗特性量の算出に際し、当該機関の停止時における抵抗特性量を基準として、当該機関の停止時からの点火コイルの温度の変化に伴う抵抗特性量の変化を考慮することが望ましい。
この点、上記構成によれば、抵抗特性量をより精度良く算出することができるようになる。
また、請求項11記載の内燃機関の制御装置では、前記点火コイルの温度を、当該機関の運転状態に応じて算出される熱量である前記点火コイルの自己発熱量、及び該点火コイルの受熱量、及び該点火コイルの放熱量の少なくとも1つの熱量に基づき算出するようにした。
点火コイルの温度は、点火コイルの自己発熱、周囲からの受熱、周囲への放熱等によって変化する。
この点、上記構成では、点火コイルの自己発熱量、及び該点火コイルの受熱量、及び該点火コイルの放熱量の少なくとも1つの熱量に基づいて点火コイルの温度を算出することで、当該機関の運転状態に応じて変化する点火コイルの温度を逐次精度良く算出することができるようになる。したがって、上記構成では、点火コイルへの通電量をより適切に制御することができるようになる。
請求項12記載の内燃機関の制御装置において、現在のクランク角度よりも所定量だけ前のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間ついての計測結果に基づき、前記現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測することで現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの所要時間を算出する手段を備えるようにした。
上記構成によれば、様々な要因によるクランク軸の回転変動を考慮しつつ上記所要時間を算出することができるようになる。これにより、上記所要時間を精度良く算出することができるため、通電時間についてはマージンを極力低減して許容電流量内に収まる適切な通電時間を設定することが可能となる。このため、抵抗特性量の精度良い算出によって可能となる適切な通電量の算出の効果を十分に生かすことができるようになる。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置の第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態の構成を示す。本実施形態では、制御対象として4気筒の内燃機関が想定されている。この内燃機関の第1の気筒から第4の気筒のそれぞれに対応した点火プラグFP1〜FP4は、それぞれ対応する点火コイルFC1〜FC4の出力電圧によって点火制御される。ここで、各点火コイルFC1〜FC4は、それぞれ一次コイルcfと二次コイルcsとを備えており、一次コイルcfへの通電制御を通じて二次コイルcsに発生する電圧が対応する点火プラグFP1〜FP4に印加される。
ちなみに、上記点火プラグFP及び点火コイルFCは、図2に例示されるようにして内燃機関に取り付けられている。すなわち、内燃機関の燃焼室FRに突出するようにして点火プラグFPが備えられているとともに、同内燃機関のシリンダヘッドCH上に載置されるようにして点火コイルFCが備えられている。したがって、点火コイルFCは、内燃機関及び外気の双方にふれるようにして配置されている。
この点火コイルFC1〜FC4(詳しくは、一次コイルcf)への通電制御は、電子制御装置10によって行われる。この電子制御装置10は、点火コイルFC1〜FC4を制御するハードウェアであるイグニッションモジュール11、各種演算処理を行うマイクロコンピュータ12、同マイクロコンピュータ12と外部との間の信号のやりとりを仲介するインターフェース13を備えている。なお、この電子制御装置10は、イグニッションスイッチのオン状態にあるときにバッテリBからの給電により作動状態となるものである。ただし、マイクロコンピュータ12には不揮発性メモリ12mが備えられており、同不揮発性メモリ12mに記憶されるデータは、電子制御装置10への給電がなされていないときであれ保持される。
ここでイグニッションモジュール11は、各点火コイルFC1〜FC4に対応するトランジスタT1〜T4と、ドライブ回路D1〜D4とを備えている。そして、マイクロコンピュータ12からの指令信号に基づき、各ドライブ回路D1〜D4ではトランジスタT1〜T4を操作する。これにより、点火コイルFC1〜FC4(詳しくは、その一次コイルcf)に電流が供給されることとなる。そして、点火コイルFC1〜FC4(詳しくは、その一次コイルcf)への通電が遮断される時点における通電電流値によって、点火コイルFC1〜FC4(詳しくは、二次コイルcs)から出力される電圧値が決定される。このため、マイクロコンピュータ12では、イグニッションモジュール11の操作量を調整することによって、点火プラグFP1〜FP4に印加される電圧値を制御する。
こうした制御を行うに際して、電子制御装置10では、内燃機関の運転状態を検出する各種センサの検出信号を取り込む。こうしたセンサとしては、バッテリBの電圧を検出するバッテリ電圧センサ20や、内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温センサ21、内燃機関のクランク軸30の回転状態を検出するクランク角センサ22、内燃機関の吸入する空気の温度を検出する吸気温センサ23、内燃機関を搭載する車両の速度を検出する車速センサ24等がある。
ここで、上記クランク角センサ22は、電磁ピックアップ方式のものであり、タイミングロータ31に設けられた被検出歯Tがクランク角センサ22のコアに接近する際の電磁誘導作用によってクランク信号を出力する。ちなみに、図1に示すように、本実施形態では、被検出歯Tは、基本的には、等クランク角度毎(10度)毎に設けられており、気筒判別のために被検出歯が2つ欠けた欠け歯部RTを有する。
次に、こうした構成を有する電子制御装置10による点火時期制御について説明する。
上記点火時期の制御としては、基本的に、(s1)クランク角センサ22によって検出される現在のクランク角度から、内燃機関の制御により決定される点火時期(クランク角度にて設定される)までの所要時間を算出する。(s2)内燃機関の運転状態によって決定される点火コイルFCへの通電時間を、上記所要時間から減算することで点火コイルFCへの通電開始時期を算出する。というステップを有する。そして、上記クランク角度を時間に換算する際には、所定のクランク角度の回転に要する時間の計測結果を用いるようにする。次にこれについて詳述する。
<通電開始時期、通電遮断時期の算出処理>
図3に、クランク軸30が各30度のクランク角度だけ回転するのに要する時間を示す。同図3に示すように、各クランク角度の区画毎で回転に要する時間(クランク軸30の回転速度)は変動している。すなわち、図3においては、クランク角度が「ATDC20〜BTDC70」での回転速度は高速であり、クランク角度が「BTDC70〜ATDC20」では低速となっている。これは、内燃機関の燃焼サイクルにおいて、点火プラグFPによる点火によって燃焼が行われることでクランク軸30の回転速度が加速し、燃焼行程が終了して圧縮行程に移行するにつれてクランク軸30の回転速度が減速するためである。
なお、クランク軸30の回転変動としては、こうした燃焼サイクルに起因するものに加えて、加速又は減速、上記被検出歯Tの歯のばらつき、気筒毎の燃焼効率のばらつき等に起因するものがある。
こうしたクランク軸30の回転変動を考慮して所要時間を算出すべく、本実施形態では、現在のクランク角度よりも所定量だけ前のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間ついての計測結果に基づき、現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測する。そして、この予測に基づき、クランク軸30が現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度まで回転するのに要する所要時間を精度良く算出する。
ここで、本実施形態にかかる点火時期の制御手順について、図4〜図8を参照して説明する。
図4に、本実施形態にかかる点火時期制御の処理手順を示す。この処理は、上記マイクロコンピュータ12においてクランク角度の30度周期で繰り返し実行される。
この一連の処理においては、まずステップ100において、上記クランク軸30が今回新たに30度回転するのに要した時間を計測するとともに、同計測に基づいて、現在のクランク角度から等クランク角度回転する毎にそれぞれ要する時間を予測する。このステップ100に示す処理は、図5に示す処理となる。
すなわち、図5に示す一連の処理においては、まずステップ110において、前回、30度の回転に要した時間の計測値「t30」を「t30old」とする。そして、今回新たに30度の回転に要した時間の計測値を「t30」とする。
続くステップ120では、時系列的に連続する等クランク角度の回転に要する時間の間の比「ratio[i]」を、新たに「ratio[i+1]」とする。ここで、この時間の間の比「ratio[i]」は、「i+1」回前の計測時間に対する「i」回前の計測時間の比を示している。この実施形態では、前回の計測時間に対する今回の計測時間の比「ratio[0]」から、750度前の計測時間に対する720度前の計測時間の比「ratio[24]」までの25個の値を保持するようにしている。
更に、ステップ130では、内燃機関の制御として、燃料をカットする制御がなされているか否かを判断する。そして、燃料カットがなされていないと判断されると、ステップ140において、前回の計測時間に対する今回の計測時間の比「ratio[0]」を新たに算出する。ただし、この際、これら計測時間の比「ratio[0]」からノイズの影響を除去するために、実際には、これら計測時間に対する加重平均処理であるいわゆるなまし処理を行う。すなわち、ここでは前回の計測時間に対する今回の計測時間の比「t30/t30old」に所定の重みβを乗算したものと、750度前の計測時間に対する720度前の計測時間の比「ratio[24]」に所定の重みαを乗算したものとの和を新たな比「ratio[0]」とする。
ここで、720度前の値を用いるのは、クランク軸30の回転速度には上述した被検出歯Tの歯のばらつきや気筒毎の燃焼効率のばらつきに起因した変動があることを考慮するためである。ちなみに、上記所定の重みαは、重みβよりも大きくすることが望ましい。
一方、ステップ130において、燃料カットがなされていると判断されると、ステップ150に移行する。このステップ150においては、前回の計測時間に対する今回の計測時間の比「ratio[0]」を新たに算出する代わりに、750度前の計測時間に対する720度前の計測時間の比「ratio[24]」の値を代入する。
これは、燃料噴射再開時の点火時期の算出精度を確保するための処理である。すなわち、燃料カット時には、燃焼に起因する回転変動を伴わないために、上記クランク角センサ22による計測結果は、燃料カットを行っていない時のものとはその特性が異なるものとなる。このため、燃料カットを行っているときに上記計測時間の比「ratio[i]」を算出してしまうと、燃料の噴射を再開したときに燃焼に起因する回転変動を考慮した所要時間の算出を行うことができない。これに対し、上記処理によれば、燃料カットが行われると、それ以前の上記計測時間の比「ratio[i]」を保持することで、燃料噴射を再開したときには、燃焼に起因した回転変動を考慮した正確な所要時間を算出することができるようになる。
こうしてステップ140の処理や、ステップ150の処理がなされると、ステップ160に移行する。ステップ160では、現在のクランク角度をゼロとしたときの「30×i」度のクランク角度を基点として30度回転するのに要すると予測される時間「t30next[i]」をそれぞれ算出する。すなわち、例えば現在のクランク角度における計測値「t30」と、720度前の計測時間に対する690度前の計測時間の比である「ratio[23]」との乗算値が、現在のクランク角度を基点として30度回転するのに要すると予測される時間「t30next[i]」となる。
このステップ160の処理において、上記各時間「t30next[i]」の算出には、720度前の計測時間の間の比が用いられている。これは、クランク軸30の回転速度には上述した被検出歯Tの歯のばらつきや気筒毎の燃焼効率のばらつきに起因した変動があることを考慮するためである。
こうしてステップ160の処理がなされると、先の図4のステップ200に移行する。ステップ200においては、点火時期制御の対象となる気筒を判別する。すなわち、現在のクランク角度が第1〜第4の各気筒のうちのどの気筒の圧縮行程、又は燃焼、膨張行程にあるか否かを判断する。具体的には、各気筒毎に点火時期を含む「BTDC270〜ATDC90」のクランク角度領域が割り当てられており、現在のクランク角度がいずれの気筒の上記クランク角度領域に対応するかを判断する。
なお、このステップ200における処理に続くステップ210からステップ500の処理は、判別された気筒についての処理となり、用いるクランク角度についても各気筒毎に設定されるものとする。
ステップ200の処理が終了すると、ステップ210において、対応する気筒において既に通電開始しているか否かを判断する。そして、通電開始している場合には、この一連の処理を一旦終了する。一方、ステップ210において、通電開始していないと判断されると、ステップ300に移行する。このステップ300の処理においては、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの回転に要する所要時間を算出する。詳しくは、この処理は、図6に示す処理となる。
図6に示す一連の処理においては、まずステップ310において、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの差分「thdelta」を(クランク角度で)算出する。ここで、点火時期は、当該機関の運転状態に応じて適切な時間が設定される。
続くステップ320においては、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの回転に要する時間を算出するための変数「toff」を一旦初期化するとともに、変数「i」についてもこれを初期化する。
続くステップ330からステップ370までの処理は、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの回転に要する時間を予測算出する処理である。詳しくは、ここでは、現在のクランク角度を基点として各30度毎に、その回転に要する時間を先の図5のステップ160の処理によって求めた時間を用いて算出していく。
具体的には、まずステップ330において、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの差分「thdelta」が30度未満であるか否かを判断する。すなわち、30度未満である場合には、その回転に要する時間を先の図5のステップ160の処理によって求めた時間を直接的に用いて算出することはできないため、ここでは、こうした判断処理を設けている。
そして、ステップ330において現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの差分「thdelta」が30度以上であると判断されると、ステップ340に移行する。このステップ340では、所定のクランク角度からの30度の回転に要する時間を先の図5のステップ160の処理によって求めた時間を用いて予測する処理を行う。すなわち、上記変数「i」の初期後、初めてステップ340に入る場合には、現在のクランク角度から30度回転するのに要する時間である「t30next[0]」が上記変数「toff」に加算される。また、2回目にステップ340に入る場合には、現在のクランク角度から30度回転したところを基点として30度回転するのに要する時間である「t30next[1]」が上記変数「toff」に加算される。こうして上記変数「toff」に新たな時間が加算される毎に、上記差分「thdelta」の値を30度減算する。このステップ340の処理は、ステップ350〜ステップ370、及びステップ330の処理に基づき、上記差分「thdelta」が30度未満となるまで繰り返し行われる。
そして、ステップ330において上記差分「thdelta」が30度未満であると判断されると、ステップ360に移行する。このステップ360では、現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までのクランク角度領域うち、ステップ340の処理でまだその回転に要する時間の算出がなされていない領域について、その回転に要する時間を上記変数「toff」に加算する。すなわち、ここでは、この領域を含む30度の回転に要する時間として先の図5のステップ160において算出した時間「t30next[i]」から、上記算出されていない時間を線形補間にて求めることで、これを上記変数「toff」に加算する。このようにステップ340及びステップ360において現在のクランク角度から点火時期とするクランク角度までの回転に要する所要時間を算出する際には、先の図5に示す予測時間「t30next[i]」として、点火時期とするクランク角度に対応するものまでが用いられる。
こうしてステップ360の処理が終了すると、この一連の処理を一旦終了し、先の図4のステップ400に移行する。このステップ400では、ステップ300にて算出される点火時期に基づき、通電開始時期を算出する。詳しくは、この処理は、図7に示すように、先の図6において算出された現在のクランク角度と点火時期とするクランク角度との間の回転に要する時間(上記変数「toff」の値)から通電時間を減算することで行う。そして、この処理が終了すると、先の図4のステップ500に移行する。このステップ500においては、上記ステップ400において算出された通電開始時期やステップ300において算出された点火時期を上記マイクロコンピュータ12内においてタイマー設定する。
ここで、こうした態様にて行われる点火時期制御について図8を用いて更に説明する。
図8(a)はクランク信号、また、図8(b)は点火出力の算出結果を、図8(c)は点火コイルに通電される電流値をそれぞれ示している。ちなみに、図8においては、便宜上周期的な回転変動が生じていることを想定しており、また、通電時間が「3.5ms」、点火時期が「BTDC25」であるとしている。
ここにおいて、現在のクランク角度が「BTDC70」となると、先の図4に示す処理によって点火時期や通電開始時期が設定される。ここで、先の図5に示した今回の30度(BTDC100〜BTDC70)の回転に要した時間「t30」は「4.9ms」である。また、ここでは周期的な回転変動がなされていると想定しているので、先の図5に示した各時間の比「ratio[23]」、「ratio[22]」は、それぞれ「5.1÷4.9≒1.04」、「5.2÷5.1≒1.02」となる(周期的な回転変動が想定されているためなまし処理の演算を省略)。
したがって、点火時期は以下の値となる。
4.9×1.04+(15/30)×4.9×1/04×1.02≒7.695ms
また、通電開始時期は以下の値となる。
7.695−3.5=4.195ms
これら通電開始時期や点火時期の算出に用いたクランク軸30の回転に要すると予測される時間は、実際の時間と略等しいものとなる。このため、通電時間についてはマージンがほとんど不要であり、上記点火コイルFCから出力される電圧が点火プラグFPの点火制御にとって適切な電圧値となるような通電量を設定することができる。このため、レギュレータによらずとも点火コイルFCに流れる電流を要求電流幅に納めることができ、ひいては、電子制御装置10内部の発熱を抑えることができる。
特に、先の図4のステップ210の処理により、本実施形態では、一旦通電開始されると、クランク角度が「BTDC40」となってもこれらの再度の算出を行わない設定となっている。したがって、適切な値として算出されている通電時間が更新され変更されることがないため、予め適切な通電量となるように設定された通電時間を用いて点火コイルFCに流れる電流を所望の値に正確に制御することができる。
しかも、このように通電時間の精度を優先させる制御をしながらも、上述した態様にてクランク軸30の回転に要する時間を予測しながら点火時期を算出することで、点火時期についても、これを精度良く算出することができるようになる。
ちなみに、図7の処理において用いた通電時間は、図9に示す処理によって算出される。この図9に示す処理は、上記マイクロコンピュータ12において所定周期(例えば「25ms」)で繰り返し実行される。ここでは、先の図1に示したバッテリ電圧センサ20の検出値と、点火コイルの温度の検出値とに基づいて、通電時間がマップ演算される。ここで、通電時間は、上記点火コイルFCから出力される電圧が点火プラグFPの点火制御にとって適切な電圧値となるような通電量に対応して設定される。
<点火コイルの温度の算出処理>
次に、点火コイルFCの通電時間を適切な値に設定するために行われる点火コイルFCの温度の算出処理について説明する。
本実施形態では、前回の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における点火コイルFCの温度の変化量を当該機関の運転状態に応じて算出し、この算出された変化量と前回の点火コイルFCの温度とに基づいて、今回の点火コイルFCの温度を算出する。詳しくは、点火コイルFCの温度が点火コイルFCの自己発熱、周囲からの受熱、周囲への放熱によって変化することを考慮することによって上記点火コイルFCの温度の変化量を算出する。
図10に、本実施形態における点火コイルFCの温度の算出処理の手順を示す。この処理は、上記電子制御装置10にて所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理においては、まずステップ400において、点火コイルFCの温度についての前回の算出値T(n−1)と、内燃機関の回転速度とに基づき、点火コイルFCの自己発熱に伴う点火コイルFCの温度変化量ΔT1を算出する。ちなみに、この温度変化量は、図10に示す前回の処理から今回の処理までの間の、換言すれば、処理周期の間の温度変化量である。ここでは、点火コイルFCの自己発熱量が点火コイルFCの通電量と点火コイルFCの抵抗値とによって決まるため、この性質を利用して自己発熱に伴う温度変化量ΔT1を算出する。
具体的には、図11(a)に例示するような内燃機関の回転速度と点火コイルFCの上昇温度との関係を示すマップを用いて、基本となる温度上昇量を算出する。ここで、各処理周期当たりの点火コイルFCへの通電量は、点火コイルFCへの一回当たりの通電量と、上記処理周期当たりの点火回数との積とすることができる。これは、各点火時期制御による点火コイルFCへの通電量は許容される電流量内に納められるために、各点火時期制御による点火コイルFCへの各通電量は略一定となることによる。そして、点火回数は、内燃機関の回転速度と相関がある。したがって、点火コイルFCの抵抗値が一定であるときには、点火コイルFCの温度の上昇量は、内燃機関の回転速度を用いて算出することができる。図11(a)では、点火コイルFCの抵抗値が所定の値であるときにおける点火コイルFCの温度上昇量である基本となる温度上昇量と、内燃機関の回転速度との関係を定めている。ちなみに、上記マップは、例えば実験データ等に基づいて作成するなどすればよい。
なお、内燃機関の回転速度としては、上記クランク角センサ22の検出値を通じて算出される回転速度のうち、上記算出値T(n−1)の算出タイミングに近似した算出時における値を用いる。この際、上記今回の処理時に近似したサンプリング時は、今回の処理時より前の算出時のうち最新の算出時としてもよい。また、算出される内燃機関の回転速度が図11(a)に示すマップ点と一致しないときには、図11(b)に例示する態様にて、各マップ点間を補間することで基本となる温度上昇量を算出する。
一方、図12(a)に例示するような点火コイルFCの温度と、先の図11(a)に示すマップに基づく演算値を補正するための補正係数との関係を定めるマップを用いて、補正係数を算出する。この補正係数は、点火コイルFCの抵抗値の上記所定の値からの変化に対して、先の図11(a)によって定まる温度上昇量がどう変わるかを示すものである。ここでは、点火コイルFCの抵抗値が点火コイルFCの温度に応じて変化することに鑑み、点火コイルFCの温度と補正係数との関係を定めている。ちなみに、このマップは、例えば実験データ等に基づいて作成するなどすればよい。
このマップと前回の算出値T(n−1)とに基づいて、補正係数を算出することができる。なお、前回の算出値T(n−1)が図12(a)に示すマップ点と一致しないときには、図12(b)に例示するように各マップ点間を補間することで補正係数を算出する。
こうして基本となる温度上昇量と補正係数とを算出すると、これらを乗算することで、自己発熱に伴う点火コイルFCの温度変化量ΔT1を算出する。
次に、図10に示すステップ410においては、点火コイルFCの温度についての前回の算出値T(n−1)と、内燃機関の冷却水温とに基づき、内燃機関からの受熱に伴う点火コイルFCの温度変化量ΔT2を算出する。ちなみに、この温度変化量は、図10に示す前回の処理から今回の処理までの間の、換言すれば処理周期の間の温度変化量である。すなわち、内燃機関からの受熱量は、内燃機関の温度と点火コイルの温度との差に応じて定まる。そして、本実施形態では、内燃機関の温度として上記水温センサ21の検出値のうち図10に示す一連の処理についての今回の処理時に近似したサンプリング時における値を用い、「冷却水温−前回の算出値T(n−1)」に受熱係数を乗算することで、上記温度変化量ΔT2を算出する。なお、上記今回の処理時に近似したサンプリング時は、今回の処理時より前のサンプリング時のうち最新のサンプリング時としてもよい。ちなみに、この受熱係数は、実験データに基づいて作成するなどすればよい。
続くステップ420においては、点火コイルFCの温度についての前回の算出値T(n−1)と、内燃機関の吸気温とに基づき、外気への放熱に伴う点火コイルFCの温度変化量ΔT3を算出する。ちなみに、この温度変化量は、図10に示す前回の処理から今回の処理までの間の、換言すれば処理周期の間の温度変化量である。すなわち、外気への放熱量は、外気の温度と点火コイルFCの温度との差に応じて定まる。そして、本実施形態では、外気の温度として上記吸気温センサ23の検出値のうち図10に示す一連の処理についての今回の処理時に近似したサンプリング時における値を用い、「外気の温度−前回の算出値T(n−1)」に放熱係数を乗算することで、上記変化量ΔT3を算出する。なお、上記今回の処理時に近似したサンプリング時は、例えば今回の処理時より前のサンプリング時のうち最新のサンプリング時としてもよい。
ただし、この放熱係数は点火コイルFCへの風当たりで変わるため、本実施形態では、放熱係数を点火コイルFCの風当たりを考慮して可変設定する。詳しくは、上記点火コイルFCへの風当たりとして、上記車速センサ24による検出値のうち図10に示すこの一連の処理についての今回の処理時に近似したサンプリング時における値を用いる。なお、上記今回の処理時に近似したサンプリング時は、例えば同今回の処理時より前のサンプリング時のうち最新のサンプリング時としてもよい。そして、図13(a)に示す車速と放熱係数との関係を示すマップを用い、点火コイルFCへの風当たりと相関のある車速に基づいて放熱係数を算出するようにする。ちなみに、このマップは、例えば実験データ等に基づいて作成するなどすればよい。なお、上記車速センサ24によって検出される車両の速度が図13(a)に示すマップ点と一致しないときには、図13(b)に例示するように各マップ点間を補間することで補正係数を算出する。
こうして上記各変化量ΔT1、ΔT2、ΔT3を算出すると、ステップ430において、これらの和に前回の算出値T(n−1)を加えることで、点火コイルFCの温度についての今回の算出値T(n)を算出する。そして、ステップ430において今回の点火コイルの温度の算出値T(n)を算出すると、この一連の処理を一旦終了する。
この図10に示す処理によれば、各処理周期において点火コイルFCの温度を逐次算出することができる。
ただし、本実施形態では、イグニッションスイッチがオンとされてから初めて図10の処理をする際に前回の算出値として用いる値T(0)については、図14に示す処理によって取得するようにする。図14は、イグニッションスイッチがオンとされることによる内燃機関の始動に伴い、図10の処理の開始前に行う処理である。
この一連の処理では、まずステップ500において、上記水温センサ21によって検出される現在の冷却水温が、前回イグニッションスイッチがオフとされることに伴う図10の処理の停止直前の点火コイルFCの温度の算出値(バックアップ値T(f))よりも大きいか否かを判断する。ちなみに、このバックアップ値T(f)は、先の図1に示したマイクロコンピュータ12内の不揮発性メモリ12mに記憶保持されるものである。この処理は、「当該機関の停止後あまり時間が経過しておらず、点火コイルFCとこれを取り巻く環境との間で熱的な平衡状態が成立していない状態」にあるか否かを判断するものである。そして、ステップ500において、現在の冷却水温が、前回の図10の処理の停止直前の点火コイルFCの温度の算出値(バックアップ値T(f))よりも大きいと判断されると、ステップ510〜540の処理によって点火コイルFCの温度を算出する。
このステップ510〜540の処理では、上記バックアップ値T(f)からの点火コイルFCの温度の変化が、内燃機関及び外気との間での熱量の授受として算出される。まず、ステップ510では、内燃機関の温度としての冷却水温について、前回イグニッションスイッチがオフとされたときの値についての上記不揮発性メモリ12mに保持されたバックアップ値と、今回新たに検出された値との差ΔCTを算出する。また、ステップ520では、外気温としての吸気温について、前回イグニッションスイッチがオフとされたときの値についての上記不揮発性メモリ12mに保持されたバックアップ値と、今回新たに検出された値との差ΔATを算出する。続くステップ530では、これら差ΔCT、ΔATに基づいて上記点火コイルFCの温度についてのバックアップ値T(f)を補正する補正係数を算出する。そして、ステップ540では、上記バックアップ値T(f)に補正係数を乗算することで、点火コイルの温度を算出する。
このようにステップ510〜540では、内燃機関の前回の停止から今回の始動までの間における吸気温の変化及び冷却水温の変化に基づいて、点火コイルFCの温度の変化を算出する。なお、上記補正係数は、上記差ΔCT、ΔATと補正係数との関係を定めたマップを、予め上記マイクロコンピュータ12に備えることで算出するようにしてもよい。また、このマップは、内燃機関の前回の停止から今回の始動までの間における吸気温の変化及び冷却水温の変化と点火コイルFCの温度の変化とについての実験データに基づいて把握される関係から作成するようにしてもよい。
一方、ステップ500において、現在の冷却水温が、前回の図10の処理の停止直前の点火コイルFCの温度の算出値(バックアップ値T(f))以下であると判断されると、ステップ550の処理によって点火コイルFCの温度を算出する。この場合、点火コイルFCは、その周囲の環境である内燃機関及び外気と熱的に略平衡状態となっていると判断されるため、現在の内燃機関の温度としての冷却水温と現在の外気温としての吸気温とに基づいて、点火コイルの温度を算出する。ここでは、例えば冷却水温と吸気温との加重平均値を点火コイルの温度としてもよい。
こうしてステップ540又はステップ550の処理が終了するとこの一連の処理を終了する。
このように本実施形態では、点火コイルFCの温度として初期条件に見合った所定の値を図14に基づいて設定した後、図10の各処理周期の間における点火コイルFCの温度の変化量を逐次算出することで、点火コイルFCの温度を精度良く算出することができるようになる。
しかも、こうして算出された点火コイルFCの温度に基づく通電時間を、先の図2〜図7に示した処理にて最大限優先するようにして点火制御を行うために、通電時間にほとんどマージンを持たせる必要もなく、許容電流幅内に収まるような適切な通電時間の設定が可能となる。そして、こうした制御によれば、各点火時期制御時において、点火コイルFCへの通電量を制御的に略一定とすることができるため、先の図10のステップ400における自己発熱量の算出を、内燃機関の回転速度に基づいて精度良く行うこともできる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)前回の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における点火コイルFCの温度の変化量を当該機関の運転状態に応じて算出することで、当該機関の運転状態に応じて変化する点火コイルFCの温度を逐次精度良く算出することができるようになる。
(2)内燃機関の回転速度と点火コイルFCの前回の温度の算出値T(n−1)とを用いることで、点火コイルFCの自己発熱に伴う温度変化量を精度良く算出することができるようになる。
(3)点火コイルFCの自己発熱に伴う温度上昇量を、先の図11(a)及び図12(a)に示す2つの1次元マップから求めた。このように1次元マップを2つ用いることで、内燃機関の回転速度及び前回の算出値T(n−1)と点火コイルFCの温度上昇量との関係を定める2次元マップを用いる場合と比較してマップのデータ量を低減することができるようになる。
(4)冷却水温と点火コイルFCの前回の温度の算出値T(n−1)との差を用いることで、受熱に伴う点火コイルFCの温度変化量を精度よく算出することができるようになる。
(5)吸気温と点火コイルFCの前回の温度の算出値T(n−1)との差を用いることで、放熱に伴う点火コイルFCの温度変化量を精度よく算出することができるようになる。
(6)車速に応じて可変設定される放熱係数を用いることで、放熱に伴う点火コイルFCの温度変化量をいっそう精度よく算出することができるようになる。
(7)イグニッションスイッチがオンとされるに伴う内燃機関の始動時において、冷却水温と吸気温とに基づいて、点火コイルFCの温度の初期値を算出するようにした。これにより、始動時の点火コイルFCの温度を精度良く算出することができるようになる。
(8)「当該機関の停止後あまり時間が経過しておらず、点火コイルFCとこれを取り巻く環境との間で熱的な平衡状態が成立していない状態」にあるか否かに応じて、始動時の点火コイルFCの温度の算出態様を変更することで、始動時の点火コイルFCの温度をより精度よく算出することができるようになる。
(9)現在のクランク角度よりも所定量だけ前のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間ついての計測結果に基づき、現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測した。そして、この予測に基づき、現在のクランク角度から点火時期制御を行う所望のクランク角度まで回転するのに要する所要時間を算出するようにした。これにより、様々な要因によるクランク軸の回転変動を考慮しつつ上記所要時間を算出することができるようになる。
(10)一旦通電開始されると、点火時期等の再度の算出を行わない設定とした。このため、適切な値として算出されている通電時間が更新され変更されることがなく、予め適切な通電量となるように設定された通電時間を用いて点火コイルFCに流れる電流を所望の値に正確に制御することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・点火コイルの自己発熱に伴う温度の変化量の算出態様は、先の図11(a)、図12(a)に例示したマップを用いるものに限らない。例えば、エンジンの回転速度と通電量との関係を示すマップと、点火コイルの温度と点火コイルの抵抗値を示すマップとを用いるようにしてもよい。この場合、点火コイルの自己発熱に伴う温度の変化量は、上記通電量の2乗と抵抗値との乗算値に基づいて算出すればよい。
・内燃機関からの受熱に伴う点火コイルの温度の変化量の算出態様は、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば内燃機関の温度としては、冷却水温に限らない。
・外気への放熱に伴う点火コイルの温度の変化量の算出態様は、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば、車速及び吸気温と、外気への放熱に伴う点火コイルの温度の変化量と、の関係を示す2次元マップを用いて算出してもよい。
・現在のクランク角度よりも所定量だけ前のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間ついての計測結果に基づき、現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測することで上記所要時間を算出する手段としては、上記実施形態で例示したものに限らない。
・上記実施形態では、点火コイルの温度の変化量として、各処理周期間の変化量を算出し、また、この際、点火コイルの温度の前回の算出値を用いたが、これに限らない。要は、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における点火コイルの温度の変化量を、以前の算出タイミングにおける点火コイルの温度に基づいて算出するものであればよい。
・以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における点火コイルの変化量の算出態様としては、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば点火コイルFCが先の図2に示したシリンダヘッドCH内に埋め込まれている場合等、外気と接触しない場合には、先の図10のステップ420の処理を省いてもよい。また、点火コイルの自己発熱を無視し得る場合には、先の図10のステップ400の処理を省いてもよい。
・点火コイルの初期条件に見合った所定の値の設定態様は、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば点火コイルFCが先の図2に示したシリンダヘッドCH内に埋め込まれている場合等、外気と接触しない場合には、冷却水温のみに基づいて設定してもよい。
・点火コイルの抵抗値及び該抵抗値と相関を有する物理量のいずれかを示す量である前記点火コイルの抵抗特性量としては、点火コイルの温度に限らず、例えば点火コイルの抵抗値であってもよい。この場合、例えば受熱に伴う点火コイルの温度の変化量の算出に際し、内燃機関の温度と点火コイルの抵抗値とについての互いに同一次元化された量同士の差を用いるようにする。
・その他、内燃機関としては、例えば4気筒のものに限らない。
本発明にかかる内燃機関の制御装置を点火時期の制御装置に適用した第1の実施形態の構成を示す図。 同実施形態における内燃機関の構成を示す断面図。 4気筒の内燃機関のクランク軸の回転変動を例示する図。 同実施形態にかかる点火時期制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかるクランク軸の回転に要する時間を予測する処理手順を示すフローチャート。 同実施形態において点火時期までの所要時間を算出する手順を示すフローチャート。 同実施形態において通電開始時期の算出態様を示すフローチャート。 同実施形態における点火時期の制御態様を示すタイムチャート。 同実施形態において点火コイルへの通電時間の算出態様を示すフローチャート。 同実施形態における点火コイルの温度の算出にかかる処理手順を示すフローチャート。 同実施形態における内燃機関の回転速度と点火コイルの温度上昇量との関係を示す図。 同実施形態における点火コイル温度と点火コイルの温度上昇量の補正係数との関係を示す図。 同実施形態における車速と放熱係数との関係を示す図。 同実施形態における始動時の点火コイルの温度の算出にかかる処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…電子制御装置、11…イグニッションスイッチ、12…マイクロコンピュータ、13…インターフェース、20…バッテリ電圧センサ、21…水温センサ、22…クランク角センサ、23…吸気温センサ、24…車速センサ、30…クランク軸、31…タイミングロータ。

Claims (12)

  1. 点火コイルの抵抗値及び該抵抗値と相関を有する物理量のいずれかを示す量である前記点火コイルの抵抗特性量に基づき設定される通電量にて前記点火コイルの通電制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記抵抗特性量の初期値として初期条件に見合った所定の値を設定した後、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における前記抵抗特性量の変化量を当該機関の運転状態に応じて算出し、該算出した変化量と前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量とに基づいて今回の抵抗特性量を算出する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記抵抗特性量が点火コイルの温度である
    請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記変化量は、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記内燃機関の回転速度とに基づいて算出される量を含む
    請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記変化量は、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記内燃機関の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて算出される量を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記変化量は、前記以前の算出タイミングにおける前記抵抗特性量と前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づいて算出される量を含む
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関の温度は、同内燃機関の冷却水の温度として検出されるものである
    請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度は、前記内燃機関に吸入される空気の温度として検出されるものである
    請求項5記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記以前の算出タイミングで算出した抵抗特性量と前記点火コイルの周囲の雰囲気の温度とについての互いに同一次元化された量同士の差に基づく前記抵抗特性量の変化量の算出は、前記互いに同一次元化された量同士の差に、前記内燃機関を搭載する車両の速度に応じて設定される係数を乗算することで行われる
    請求項5又は7記載の内燃機関の制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記初期条件に見合った所定の値は、前記内燃機関の始動時毎に、当該機関の温度と外気の温度との少なくとも一方に基づいて設定されるものである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  10. 当該機関の始動時の冷却水温が当該機関の停止時における抵抗特性量に対応する点火コイルの温度よりも高いとき、この抵抗特性量を併せ加味して前記所定の値を設定する
    請求項9記載の内燃機関の制御装置。
  11. 点火コイルの温度に基づき設定される通電量にて前記点火コイルの通電制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記点火コイルの温度を、当該機関の運転状態に応じて算出される熱量である前記点火コイルの自己発熱量、及び該点火コイルの受熱量、及び該点火コイルの放熱量の少なくとも1つの熱量に基づき算出する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    当該制御装置は、内燃機関のクランク軸が現在のクランク角度から点火時期とする所望のクランク角度まで回転するのに要する所要時間を算出することで前記所望のクランク角度において前記点火時期を制御するものであり、且つ
    前記現在のクランク角度よりも所定量だけ前のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間ついての計測結果に基づき、前記現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測することで前記所要時間を算出する手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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