JP2005075523A - 車両用部品在庫管理システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記部品を保有させるための車両用部品在庫管理システム及び方法において、上記適正な在庫量の算出作業の簡略化を図る。
【解決手段】 「保有コミット率の設定・表示」画面90は部品Grの保有コミット率欄94dと保有コミット率欄94gとを含む。部品Grの保有コミット率欄94dは組合せ部品グループの保有コミット率を入力する欄である。保有コミット率欄94gには、部品Grの保有コミット率欄94dに入力された値が自動的に表示される。管理サーバは、将来の所定期間における各拠点の各部品の受注予測数と各拠点の各部品の保有コミット率と下位拠点の各部品の保有在庫量とに基づいて、将来の所定期間における各拠点の各部品の保有在庫量を算出する。
【選択図】 図10
【解決手段】 「保有コミット率の設定・表示」画面90は部品Grの保有コミット率欄94dと保有コミット率欄94gとを含む。部品Grの保有コミット率欄94dは組合せ部品グループの保有コミット率を入力する欄である。保有コミット率欄94gには、部品Grの保有コミット率欄94dに入力された値が自動的に表示される。管理サーバは、将来の所定期間における各拠点の各部品の受注予測数と各拠点の各部品の保有コミット率と下位拠点の各部品の保有在庫量とに基づいて、将来の所定期間における各拠点の各部品の保有在庫量を算出する。
【選択図】 図10
Description
本発明は、自動車等の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記部品を保有させるための車両用部品在庫管理システム及び方法に関するものである。
一般に、車両用部品の在庫拠点は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられている。すなわち、部品を顧客に直接販売する販売拠点が最下層の拠点として存在し、その販売拠点を都道府県単位等で管轄しかつ販売拠点に部品を供給する拠点(物流拠点等)が、中間層の拠点として存在し、その物流拠点等を管轄しかつ物流拠点等に部品を供給する部品庫が最上層の拠点として存在しており、これら最上層から最下層の拠点まで階層構造的に設けられている。
上記各拠点における部品の在庫・補充を管理する在庫補充管理システムとしては、例えば、特許文献1に示されているものが知られている。この在庫補充管理システムは、管理サーバと、販売拠点に設けられた販売拠点端末と、物流拠点に設けられた物流拠点端末とを備えている。管理サーバは、販売拠点端末からの部品の受注の情報に基づいて、販売拠点における目標在庫量を演算するとともに、新規受注量と目標在庫量の変動量とに基づいて、販売拠点における部品の補充量を演算し、その補充量分の部品を販売拠点に補充することを物流拠点に対して指示する。また、管理サーバは、販売拠点における目標在庫量と引当可能実在庫量との差に基づいて、販売拠点の過剰在庫量を演算し、その過剰在庫量分の部品を回収することを物流拠点に対して指示する。そして、上記目標在庫量は、各部品毎に算出される。
特開2002−342431号公報
ところで、車両が故障した場合には、容易に買換えることが出来ないため、通常、故障した部品を交換することで対応する。この交換部品が、すぐに入手できないと、車両を使用できない状態で顧客を長期間待たせることとなり、顧客に対するサービス性が大幅に低下する。特に、海外の部品メーカから部品を取り寄せる場合には、顧客をさらに長期間待たせることとなる。このため、部品を供給販売する拠点は、顧客を長時間待たせることがないように、上記従来例の如く、各拠点の過去の受注数から将来の需要予測量を算出するが、各拠点の在庫スペースなどの諸事情により、その全てを予め各拠点に補充しておくことは出来ないため、需要予測量と所定割合である保有率とから算出される目標在庫量を、予め保有することで、顧客へのサービス性の低下を防止しつつ、在庫スペースの増大等が生じないようにしている。
しかしながら、車両用部品はその点数が非常に多いため、上述のように各部品毎に目標在庫量を算出していると、その算出作業が非常に煩雑なものになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車等の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記部品を保有させるための車両用部品在庫管理システム及び方法において、上記適正な在庫量の算出作業の簡略化を図る技術を提供することにある。
第1の発明は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理システムであって、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する予測手段と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率を、記憶する最低保有率記憶手段と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有宣言する量の割合を示す、上記各部品の保有コミット率を、記憶する保有コミット率記憶手段と、上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する部品グループ記憶手段と、少なくとも上記需要予測量と上記保有コミット率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する制御手段とを備え、上記制御手段が、上記保有コミット率記憶手段に記憶される各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する保有コミット率設定支援手段を有し、上記保有コミット率設定支援手段が、上記各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、該各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する一律設定機能と、上記設定された保有コミット率に基づいて、部品トータルの保有コミット率を算出する算出機能と、上記部品トータルの最低保有率に対する上記算出した部品トータルの保有コミット率の達成率を算出し、該算出した達成率を上記各拠点に設けた表示手段に表示する達成率表示機能とを有していることを特徴とするものである。
これにより、保有コミット率設定支援手段は、各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する一律設定機能を有しているため、各部品のそれぞれに対して保有コミット率を設定する必要がない。したがって、保有在庫量の算出作業の簡略化を図ることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記各部品グループを構成している部品が、上記各拠点単位で設定可能であることを特徴とするものである。
これにより、各部品グループを構成している部品は各拠点単位で設定可能であるため、各拠点の事情により、やむを得ず、部品グループの構成を変更する場合でも、各拠点毎に各部品グループを構成している部品を変更することができる。
第3の発明は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理システムであって、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する予測手段と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有する量の割合を示す、各部品の最低保有率を、記憶する最低保有率記憶手段と、上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する部品グループ記憶手段と、少なくとも上記需要予測量と上記各部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する制御手段とを備え、上記制御手段が、上記最低保有率記憶手段に記憶されている各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する最低保有率設定支援手段を有し、上記最低保有率設定支援手段が、上記各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する一律設定機能と、上記各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する個別設定機能と、上記設定された最低保有率に基づいて、上記部品トータルの最低保有率を算出する算出機能とを有していることを特徴とするものである。
これにより、最低保有率設定支援手段は、各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する一律設定機能を有しているため、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定する必要がない。
また、最低保有率設定支援手段は、各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する個別設定機能を有しているため、やむを得ず、所定の部品に対し、特別な最低保有率を設定する必要がある場合、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定することもできる。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記制御手段が、少なくとも上記需要予測量と上記部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の最低保有在庫量を算出し、該算出した最低保有在庫量を上記表示手段に表示する最低保有在庫量表示機能を有していることを特徴とするものである。
これにより、制御手段は、少なくとも需要予測量と部品の最低保有率とに基づいて、将来の所定期間における各拠点の各部品の最低保有在庫量を算出し、該算出した最低保有在庫量を上記表示手段に表示する最低保有在庫量表示機能を有しているため、各拠点は、将来の所定期間における各部品の最低保有在庫量を簡単に知ることができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記制御手段が、上記算出した保有在庫量から上記各拠点における上記各部品の現在の在庫量を引いた値を算出し、該算出した値を、上記各部品の必要な補充量として上記各拠点に対して指示する指示機能を有していることを特徴とするものである。
これにより、制御手段は、算出した保有在庫量から各拠点における各部品の現在の在庫量を引いた値を算出し、該算出した値を、各部品の必要な補充量として各拠点に対して指示するため、各拠点は、各部品の必要な補充量を簡単に知ることができる。
第6の発明は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理方法であって、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する工程と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率を、記憶する工程と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有宣言する量の割合を示す、上記各部品の保有コミット率を、記憶する工程と、上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する工程と、少なくとも上記需要予測量と上記保有コミット率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する工程と、各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する工程とを備え、上記各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する工程が、上記各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、該各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する工程と、上記設定された保有コミット率に基づいて、部品トータルの保有コミット率を算出する工程と、上記部品トータルの最低保有率に対する上記算出した部品トータルの保有コミット率の達成率を算出し、該算出した達成率を上記各拠点に設けた表示手段に表示する工程とを有していることを特徴とするものである。
第7の発明は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理方法であって、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する工程と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有する量の割合を示す、各部品の最低保有率とを、記憶する工程と、上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する工程と、少なくとも上記需要予測量と上記各部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する工程と、各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する工程とを備え、上記各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する工程は、上記各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する工程と、上記各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する工程と、上記設定された最低保有率に基づいて、上記部品トータルの最低保有率を算出する工程とを有していることを特徴とするものである。
本発明によれば、保有コミット率設定支援手段は、各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する一律設定機能を有しているため、各部品のそれぞれに対して保有コミット率を設定する必要がない。したがって、保有在庫量の算出作業の簡略化を図ることができる。
また、本発明によれば、最低保有率設定支援手段は、各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する一律設定機能を有しているため、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定する必要がない。
また、最低保有率設定支援手段は、各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する個別設定機能を有しているため、やむを得ず、所定の部品に対し、特別な最低保有率を設定する必要がある場合、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定することもできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る車両用部品在庫管理システム1は、下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品(以下、部品という)を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるために、使用されるものである。
図1に示すように、部品を顧客に直接販売する販社拠点(販売拠点)2が下層の拠点として存在し、その販社拠点2を管轄しかつ販社拠点2に部品を供給する子拠点3が、第1中層の拠点として存在し、その販社拠点2又は子拠点3を管轄しかつ販社拠点2又は子拠点3に部品を供給する親拠点4(子拠点3が存在しない場合には販社拠点2を直接管轄しかつ該販社拠点2に部品を供給し、子拠点3が存在する場合にはその子拠点3を直接管轄しかつ該子拠点3に部品を供給する)が、第2中層の拠点として存在し、その親拠点4を管轄しかつ親拠点4に部品を供給する国内用部品庫5が上層の拠点として存在しており、これら上層から下層の拠点まで階層構造的に設けられている。
国内用部品庫・親拠点・子拠点・販社拠点の各拠点2,3,4,5はそれぞれ、各部品を各自で保有し管理している。また、国内用部品庫5を除く各拠点2,3,4は、部品が目標在庫量を下回った場合には、自拠点の直上に位置している拠点からその部品を補充する。すなわち、販社拠点2を除く各拠点3,4,5は、自拠点の直下に位置している拠点における部品が目標在庫量を下回った場合には、その部品をその拠点に対して補充する。本実施形態では、販社拠点2は、部品が目標在庫量を下回った場合には、直上に位置している子拠点3又は親拠点4からその部品を補充し、子拠点3は、直上に位置している親拠点4からその部品を補充し、親拠点4は、国内用部品庫5からその部品を補充する。
国内用部品庫5は、後述するサプライヤ6から供給された各部品を親拠点4に対して補充する拠点であり、例えば、日本国内に1つだけ設置されている。本実施形態では、国内用部品庫5は第1及び第2親拠点4a,4bを管轄している。
サプライヤ6は、各部品を製造するとともに、製造したその各部品を国内用部品庫5及び後述する海外用部品庫7に対して供給するものであり、例えば、日本国内に数百存在している。
また、国内用部品庫5は、後述する海外用部品庫7との間でも各部品を遣り取りする。この海外用部品庫7は、海外向けの各部品をアメリカ・ヨーロッパ等の海外拠点8に対して補充する拠点であり、例えば、日本国内に1つだけ設置されている。さらに、国内用部品庫5は各部品を直取販社9に対しても補充する。
親拠点4は、例えば、関東地方・近畿地方・中国地方等の地方単位毎に配置されている。本実施形態では、第1親拠点4aは第1及び第2子拠点3a,3bを管轄し、第2親拠点4bは第5〜第8販社拠点2e,2f,2g,2hを管轄している。また、親拠点4は各部品を部品商10及び整備業者11に対しても補充する場合がある(この場合、親拠点4は販社拠点2と同様に機能していることになる)。
子拠点3は、例えば、東京都・大阪府・広島県等の都道府県単位毎に配置されている。本実施形態では、第1子拠点3aは第1及び第2販社拠点2a,2bを管轄し、第2子拠点3bは第3及び第4販社拠点2c,2dを管轄している。
販社拠点2は各部品を顧客に対して実際に供給する拠点であり、例えば、市町村・区等の地域単位毎に配置されている。
図2に示すように、上記車両用部品在庫管理システム1は、管理サーバ12と、管理用データベース13と、国内用部品庫5に設けられた国内用部品庫端末14と、各親拠点4のそれぞれに設けられた親拠点端末15と、各子拠点3のそれぞれに設けられた子拠点端末16と、各販社拠点2のそれぞれに設けられた販社拠点端末17とを備えている。管理サーバ12は、国内用部品庫端末14、各親拠点端末15、各子拠点端末16及び各販社拠点端末17のそれぞれと、通信回線を介して接続されている。なお、本発明の予測手段及び制御手段は管理サーバ12に対応し、最低保有率記憶手段、保有コミット率記憶手段及び部品グループ記憶手段は管理用データベース13に対応する。
管理サーバ12は、各拠点2,3,4,5に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で各部品を保有させるために、種々の動作を行うものである。管理サーバ12の動作の概要については後述する。
管理用データベース13は管理サーバ12からアクセス可能に構成され、各拠点2,3,4,5に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で各部品を保有させるために必要な各種データ(情報)を記憶するものである。各種データには、受注データと、部品グループデータと、拠点間持合関係データと、保有率データと、スペースデータと、一過性データ抽出用データとが含まれている。受注データとは、各拠点2,3,4,5における各部品毎の受注のデータである。
部品グループデータとは、複数の基本部品グループのデータである。ここで、基本部品グループとは、複数の部品を、互いに関連性のある部品同士のグループに分けたものである。これらの基本部品グループのベースデータは予め入力されていて、管理用データベース13はそのベースデータを記憶している。また、基本部品グループのベースデータに対して、部品の追加、変更又は削除を行うことができる。さらに、これらの基本部品グループのうちいくつかを組み合わせること等により、組合せ部品グループを設定することができる。
−組合せ部品グループの設定−
ここで、この組合せ部品グループの設定の方法について、図5〜図8を用いながら詳細に説明する。
ここで、この組合せ部品グループの設定の方法について、図5〜図8を用いながら詳細に説明する。
まず、所定操作を行うと、図5に示すように、メニュー画面としての「部品グループと保有率の設定画面」20が表示される。
「部品グループと保有率の設定画面」20は「部品グループの設定」欄21と「保有率の設定」欄22とにより構成されている。「部品グループの設定」欄21には、「1.基本部品グループの設定・表示」23と「2.組合せ部品グループの設定・表示」24とが含まれている。「保有率の設定」欄22には、「3.最低保有率の設定・表示」25と「4.保有コミット率の設定・表示」26と「5.一時的保有コミット率の設定・表示」27とが含まれている。
<基本部品グループの設定・表示画面>
最初に、「部品グループと保有率の設定画面」20の「1.基本部品グループの設定・表示」23をクリック(選択)すると、図6に示すように、「基本部品グループの設定・表示」画面30が表示される。
最初に、「部品グループと保有率の設定画面」20の「1.基本部品グループの設定・表示」23をクリック(選択)すると、図6に示すように、「基本部品グループの設定・表示」画面30が表示される。
「基本部品グループの設定・表示」画面30は、拠点コード欄31と、基本部品グループ表示部32と、変更ボタン33と、「戻る」ボタン34とにより構成されている。
拠点コード欄31には、プルダウンリストから、拠点コードの中からいずれか1つの拠点コードを選択することにより、選択したその拠点コードが表示される。図6における拠点コード欄31には「1243」と表示されている。基本部品グループの設定・表示は、全ての拠点2,3,4,5に対し一括して行われるが、拠点コード欄31により、拠点毎に設定・表示することも可能である。
基本部品グループ表示部32は、「1レベル」表示部32aと、「2レベル」表示部32bと、「3レベル」表示部32cとを含んでいる。「1レベル」表示部32aには、複数の部品を、互いに関連性のある部品同士のグループに分けるための基準となる項目の名称が示されている。本実施形態では、例えば、そのような項目として、「品目」「適用車種」「流動性ランク」「検査部品」「価格」「世代」「部品NO特定桁」「大きさ」等が挙げられる。「2レベル」表示部32bには、上述の項目に基づき分けられたグループとしての複数の基本部品グループの名称が示されている。「3レベル」表示部32cには、各基本部品グループを構成する部品が示されている。
本実施形態では、例えば、「品目」により部品を分類したときには、部品は「ロータリーエンジン部品」「レシプロエンジン部品」…等の基本部品グループに分けられる。「ロータリーエンジン部品」には、「ロータ」「ロータハウジング」「点火プラグ」「イグナイタ」「ハイテンションコード」「インジェクタ」等の部品が含まれている。「レシプロエンジン部品」には、「ピストン」「ヘッドカバー」等の部品が含まれている。また、「適用車種」により部品を類別したときには、部品は「A車」「B車」等の基本部品グループに分けられる。
この基本部品グループのベースデータは全ての拠点に対し、同一のデータが予め入力されていて、管理用データベース13はそのベースデータを記憶している。このデータベースの基本部品グループに対して部品の追加、変更又は削除を行う必要があるときには、「基本部品グループの設定・表示」画面30の変更ボタン33をクリックする。すると、図7に示すように、「基本部品グループ設定」画面40が表示され、部品の追加、変更又は削除が不要の場合は、「戻る」ボタン34をクリックしてメニュー画面20に戻る。
<基本部品グループ設定画面>
「基本部品グループ設定」画面40は、拠点コート欄41と、基本部品グループID欄42と、1レベル欄43と、2レベル欄44と、3レベル変更前欄45と、3レベル変更後欄46と、追加部品欄47と、追加ボタン48と、削除ボタン49と、変更部品欄50と、変更ボタン51と、設定ボタン52と、「前へ」ボタン53と、「次へ」ボタン54と、「戻る」ボタン55とにより構成されている。
「基本部品グループ設定」画面40は、拠点コート欄41と、基本部品グループID欄42と、1レベル欄43と、2レベル欄44と、3レベル変更前欄45と、3レベル変更後欄46と、追加部品欄47と、追加ボタン48と、削除ボタン49と、変更部品欄50と、変更ボタン51と、設定ボタン52と、「前へ」ボタン53と、「次へ」ボタン54と、「戻る」ボタン55とにより構成されている。
基本部品グループID欄42は、基本部品グループのIDを入力する欄である。図7における基本部品グループID欄42には、「A23」と入力されている。「A23」は、基本部品グループとしての「ロータリエンジン部品」のIDを示している。
1レベル欄43には、プルダウンリストから「品目」「適用車種」「流動性ランク」「検査部品」「価格」「世代」「部品NO特定桁」「大きさ」等の中からいずれか1つを選択することにより、その選択したものが表示される。図7における1レベル欄43には「品目」が表示されている。
2レベル欄44には、プルダウンリストから、1レベル欄43に表示されたものを基準としてグループ化された基本部品グループのうちいずれか1つのグループを選択することにより、選択したその基本部品グループが表示される。図7における2レベル欄44には「ロータリエンジン部品」が表示されている。
3レベル変更前欄45には、2レベル欄44に表示された基本部品グループを現在構成している部品が表示される。図7における3レベル変更前欄45には 、「ロータ」「ロータハウジング」「点火プラグ」「イグナイタ」「ハイテンションコード」「インジェクタ」等が表示されている。
3レベル変更後欄46には、3レベル変更前欄45に表示された基本部品グループに対して部品の追加、削除又は変更を行った後の、その基本部品グループを構成する部品が表示される。図7における3レベル変更後欄46には、「ロータ」「ロータハウジング」「点火プラグ」「ハイテンションコード」「インジェクタ」「サイドハウジング」等が表示されている。
追加部品欄47は、2レベル欄44に表示された基本部品グループに追加したい部品を入力する欄である。そして、追加部品欄47に追加したい部品を入力した後、追加ボタン48をクリックすると、3レベル変更後欄46にその部品が追加して表示される。図7における追加部品欄47には「サイドハウジング」が入力され、3レベル変更前欄45に比べて、3レベル変更後欄46に示されるように、「サイドハウジング」が追加されている。
3レベル変更前欄45に表示された部品のうち削除したい部品にカーソルを合わせた後、削除ボタン49をクリックすると、3レベル変更後欄46には、その部品は削除され表示されない。図7における3レベル変更前欄45では、「イグナイタ」にカーソルが合わされ、削除ボタン49をクリックすることで3レベル変更後欄46から「イグナイタ」が削除されている。
変更部品欄50は、2レベル欄44に表示された基本部品グループから削除したい部品を入力する左欄50aと、その基本部品グループに追加したい部品を入力する右欄50bとにより構成されている。そして、両欄50a,50bにそれぞれ部品を入力した後、変更ボタン51をクリックすると、3レベル変更後欄46には左欄50aに入力した部品が表示されず且つ右欄50bに入力した部品が表示される。図7における変更部品欄50の左欄50aには「ハイテンションコード」が入力され、右欄50bには「点火コイル」が入力され、この状態で変更ボタン51をクリックすると、3レベル変更前欄45の「ハイテンションコード」が「点火コイル」に変更される。なお、図7は、変更ボタン51をクリックする前の状態を示す。
上述のように、2レベル欄44に表示された基本部品グループに対する部品の追加、削除又は変更の後、設定ボタン52をクリックすると、その部品の追加、削除又は変更が設定・登録され、管理用データベース13は、追加、削除又は変更後におけるその基本グループを記憶する。上述の基本部品グループの設定は、全ての拠点2,3,4,5に対して一括して行われるが、拠点コード欄41から所定の拠点を選択した後上述の操作を行うことで、拠点毎に基本部品グループを設定することも可能である。また、1つのみの部品からなる基本部品グループを設定することも可能である。
次に、「戻る」ボタン55をクリックすると、図6の「基本部品グループの設定・表示」画面30に戻り、設定された基本部品グループを確認することができる。「前へ」ボタン53をクリックすると、基本部品グループIDの小さい基本部品グループへ移行し、「次へ」ボタン54をクリックすると、基本部品グループIDの大きい基本部品グループへ移行する。
<組合せ部品グループの設定・表示画面>
次に、図5に示すメニュー画面としての「部品グループと保有率の設定画面」20の「2.組合せ部品グループの設定・表示」24をクリックすると、図8に示すように、「組合せ部品グループの設定・表示」画面60が表示される。
次に、図5に示すメニュー画面としての「部品グループと保有率の設定画面」20の「2.組合せ部品グループの設定・表示」24をクリックすると、図8に示すように、「組合せ部品グループの設定・表示」画面60が表示される。
「組合せ部品グループの設定・表示」画面60は、拠点コード欄61と、組合せ部品グループID欄62と、組合せ部品グループ名称欄63と、論理演算テーブル欄64と、設定ボタン65と、内容欄66と、該当部品一覧67と、「前へ」ボタン68と、「次へ」ボタン69と、「戻る」ボタン70と、「最低保有率の設定」ボタン71とにより構成されている。
組合せ部品グループID欄62は、組合せ部品グループのIDを入力する欄である。図8における組合せ部品グループID欄62には「K01」と入力されている。「K01」は、「A車のロータリエンジン部品」のIDを示している。
組合せ部品グループ名称欄63は、組合せ部品グループの名称を入力する欄である。図8における組合せ部品グループ名称欄63には「A車のロータリエンジン部品」と入力されている。
論理演算テーブル欄64は、組合せ部品グループの組合せ方法を入力する欄である。この組合せ方法として、「基本部品グループの単独」「基本部品グループ同士のAND」及び「基本部品グループ同士のOR」の3つが挙げられる。「基本部品グループの単独」とは、組合せ部品グループを基本部品グループ単独で構成する方法である。上述のように、1つの部品のみからなる基本部品グループを設定することにより、1つの部品のみからなる組合せ部品グループを設定することも可能である。「基本部品グループ同士のAND」とは、基本部品グループ同士をAND条件で結ぶ方法である。「基本部品グループ同士のOR」とは、基本部品グループ同士をOR条件で結ぶ方法である。図8における論理演算テーブル欄64には「(基本部品グループID=A23)AND(基本部品グループID=A35)」と入力されている。
組合せ部品グループID欄62、組合せ部品グループ名称欄63及び論理演算テーブル欄64に所定事項を入力した後、設定ボタン65をクリックすると、その組合せ部品グループは設定・登録され、管理用データベース13はその組合せ部品グループを記憶する。
内容欄66には、組合せ部品グループID欄62、組合せ部品グループ名称欄63及び論理演算テーブル欄64に入力した組合せ部品グループの内容が表示される。図8における内容欄66には「品目コード=28A(ロータリエンジン部品)ベースAND適用車種コード=N345(A車)ベース」が表示されている。
該当部品一覧67には、組合せ部品グループID欄62、組合せ部品グループ名称欄63及び論理演算テーブル欄64に入力した組合せ部品グループに該当する(含まれる)部品が表示される。図8における該当部品一覧67には「A部品」「B部品」「C部品」等が表示されている。なお、上述の組合せ部品グループの設定は、全ての拠点2,3,4,5に対して一括して行われるが、拠点コード欄61から所定の拠点を選択した後、上述の操作を行うことで、拠点毎に組合せ部品グループを設定することも可能である。
次に、「戻る」ボタン70をクリックすると、図5のメインメニュー20へ戻り、「前へ」ボタン68をクリックすると、組合せ部品グループIDの小さい組合せ部品グループへ移行し、「次へ」ボタン69をクリックすると、組合せ部品グループIDの大きい組合せ部品グループへ移行する。
「最低保有率の設定」ボタン71をクリックすると、後述する「最低保有率の設定・表示」画面80(図9を参照)が表示され、メニュー画面20に戻ることなく、組合せ部品グループに対する最低保有率の設定作業が行える。ここまで、組合せ部品グループの設定の方法の詳細な説明を行った。
上記拠点間持合関係データとは、持ち合い関係のデータである。ここで、持ち合い関係とは、2つの拠点間で部品を持ち合う関係をいう。この持ち合い関係は、2つの拠点間において、各部品単位又は各組合せ部品グループ単位で設定することができる。
上記保有率データとは、最低保有率、保有コミット率及び一時保有コミット率のデータである。最低保有率のデータは、管理サーバ12から各拠点2,3,4,5に対し指示される保有率データであり、保有コミット率のデータは、上記最低保有率に対し、各拠点2,3,4,5から管理サーバ12に対し保有宣言する保有データであり、一時的保有コミット率のデータとは、上記保有コミット率に代えて一時的に用いられる保有率のデータである。ここで、最低保有率のデータには、「部品の最低保有率」のデータと「組合せ部品グループの最低保有率」のデータと「部品トータルの最低保有率」のデータとが含まれている。「部品の最低保有率」のデータとは、将来の所定期間において部品の需要予測量に対して各拠点2,3,4,5が最低限保有すべき量の割合を示すものである。「組合せ部品グループの最低保有率」とは、将来の所定期間において組合せ部品グループの需要予測量に対して各拠点2,3,4,5が最低限保有すべき量の割合を示すものである。「部品トータルの最低保有率」とは、将来の所定期間において部品トータルの需要予測量に対して各拠点2,3,4,5が最低限保有すべき量の割合を示すものである。「部品の最低保有率」及び「組合せ部品グループの最低保有率」は、各拠点2,3,4,5において、各部品単位及び各組合せグループ単位で設定することができる。「部品トータルの最低保有率」は、上述のように「部品の最低保有率」及び「組合せ部品グループの最低保有率」を設定することにより、各拠点2,3,4,5毎に自動的に算出される。
保有コミット率とは、保有引当率とも言い、将来の所定期間において各部品の需要予測量に対して各拠点2,3,4,5が保有宣言する量の割合を示すものである。この保有コミット率は、最低保有率以上の値に設定され、また、各拠点2,3,4,5において、各部品単位又は各組合せ部品グループ単位で設定可能である。
一時的保有コミット率とは、上述の保有コミット率の代わりに、一時的に用いられるものである。この一時的保有コミット率は、保有コミット率よりも小さい値に設定され、また、各拠点2,3,4,5において、各部品単位又は各組合せ部品グループ単位で設定することができる。上述の方法により、組合せ部品グループを1つの部品で構成すれば、各部品単位で最低保有率、保有コミット率、及び一時的保有コミット率の設定が可能である。
上記スペースデータには、各部品の大きさ及び値段のデータと、各拠点2,3,4,5における各部品の載置可能スペースのデータとが含まれる。ここで、載置可能スペースとは、各拠点2,3,4,5において、部品を置くことができる空間である。
上記一過性データ抽出用データとは、一過性データを抽出するためのデータである。ここで、一過性データとは、災害の発生や販促キャンペーン等を原因とした一過性の受注データである。
上記国内用部品庫端末14は入力用のキーボードと出力用のディスプレイとを有し、国内用部品庫5における各部品の受注データ及び各部品の現保有在庫量のデータを、管理サーバ12に対して送信する機能と、国内用部品庫5における各部品の保有在庫量・最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率のデータを、管理サーバ12から受信する機能とを有している。ここで、現保有在庫量とは、各拠点2,3,4,5が現在実際に保有しているとみなされる在庫量であり、保有在庫量とは、各拠点2,3,4,5が将来の所定期間において保有すべき在庫量である。なお、本発明に係る表示手段はディスプレイに対応する。
上記親拠点端末15はキーボード及びディスプレイを有し、その親拠点4における各部品の受注データ及び各部品の現保有在庫量のデータを、管理サーバ12に対して送信する機能と、その親拠点4における各部品の保有在庫量・最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率のデータを、管理サーバ12から受信する機能とを有している。
上記子拠点端末16はキーボード及びディスプレイを有し、その子拠点3における各部品の受注データ及び各部品の現保有在庫量のデータを、管理サーバ12に対して送信する機能と、その子拠点3における各部品の保有在庫量・最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率のデータを、管理サーバ12から受信する機能とを有している。
上記販社拠点端末17はキーボード及びディスプレイを有し、その販社拠点2における各部品の受注データ及び各部品の現保有在庫量のデータを、管理サーバ12に対して送信する機能と、その販社拠点2における各部品の保有在庫量・最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率のデータを、管理サーバ12から受信する機能とを有している。
−車両用部品在庫管理システムの動作−
ここで、各拠点2,3,4,5が部品の注文を受けた場合の、車両用部品在庫管理システム1の動作の概要を、図3のフローチャート及び図4を用いながら説明する。なお、上述の組合せ部品グループの設定が予め行われている。また、所定の拠点間においては、上述の持ち合い関係が予め設定されている。
ここで、各拠点2,3,4,5が部品の注文を受けた場合の、車両用部品在庫管理システム1の動作の概要を、図3のフローチャート及び図4を用いながら説明する。なお、上述の組合せ部品グループの設定が予め行われている。また、所定の拠点間においては、上述の持ち合い関係が予め設定されている。
まず、各拠点の端末14,15,16,17に、受注した部品の品番及び数量等の受注データが入力される(ステップS1)。次に、入力された受注データは各拠点の端末14,15,16,17から管理サーバ12に送信され、管理用データベース13はこの受注データを記憶する(ステップS2)。
次に、管理サーバ12は、記憶している受注データの中から一過性データを抽出し、抽出した一過性データに対して所定の加工を行う(ステップS3)。次に、管理サーバ12は、記憶している受注データ、すなわち、実需実績に基づいて、各拠点2,3,4,5における各部品の将来の所定期間の受注予測数を算出(演算)する(ステップS4)。ここで、所定期間とは、各部品のリードタイム及び各拠点2,3,4,5の発注方式により決定される期間である。
次に、管理サーバ12は、少なくとも各拠点2,3,4,5における各部品の将来の所定期間の受注予測数と目標保有率として各拠点2,3,4,5における各組合せ部品グループ毎又は各部品毎に設定・記憶された最低保有率と下位拠点の保有在庫量とに基づいて、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量を算出する。
次に、管理サーバ12は、各拠点2,3,4,5における各組合せ部品グループ毎又は各部品毎に設定・記憶された最低保有率の情報と、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量の情報とを、各拠点の端末14,15,16,17に送信する。その後、各拠点の端末14,15,16,17には、各組合せ部品グループ毎又は各部品毎に設定・記憶された最低保有率と、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量とが表示される。そして、これらの最低保有率と保有在庫量とに応じて、各拠点の端末14,15,16,17に、各組合せ部品グループ毎に保有コミット率が入力され、それから、入力された保有コミット率の情報は、各拠点の端末14,15,16,17から管理サーバ12に送信される(ステップS5)。
−最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率の設定−
ここで、目標在庫量である最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率の設定の方法について、図9〜図13を用いながら詳細に説明する。なお、これらの設定は、まず最低保有率を設定した後、保有コミット率を設定し、さらに必要時には一時的保有コミット率を設定する。
ここで、目標在庫量である最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率の設定の方法について、図9〜図13を用いながら詳細に説明する。なお、これらの設定は、まず最低保有率を設定した後、保有コミット率を設定し、さらに必要時には一時的保有コミット率を設定する。
<最低保有率の設定・表示画面>
最初に、最低保有率を設定する場合には、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「3.最低保有率の設定・表示」25をクリックする。すると、図9に示すように、「最低保有率の設定・表示」画面80が表示される。なお、本発明に係る最低保有率設定支援手段は、「最低保有率の設定・表示」画面80に対応する。
最初に、最低保有率を設定する場合には、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「3.最低保有率の設定・表示」25をクリックする。すると、図9に示すように、「最低保有率の設定・表示」画面80が表示される。なお、本発明に係る最低保有率設定支援手段は、「最低保有率の設定・表示」画面80に対応する。
「最低保有率の設定・表示」画面80は、拠点コード欄81と、「組合せ部品グループID・組合せ部品グループ名称・最低保有率」表示欄82と、組合せ部品グループID欄83と、最低保有率欄84と、設定ボタン85と、「前へ」ボタン86と、「次へ」ボタン87と、「戻る」ボタン88と、部品別最低保有率設定ボタン89とにより構成されている。
まず、拠点コード欄81から拠点を選択する。「組合せ部品グループID・組合せ部品グループ名称・最低保有率」表示欄82には、組合せ部品グループIDと、組合せ部品グループ名称と、該組合せ部品グループID及び組合せ部品グループ名称に表示された組合せ部品グループの最低保有率とが表示される。
組合せ部品グループID欄83は、最低保有率の設定を行う組合せ部品グループのIDを入力する欄である。図9における組合せ部品グループID欄83には「K01」と入力されている。
最低保有率欄84は、組合せ部品グループID欄83に入力した組合せ部品グループの最低保有率を入力(設定)する欄である。図9における最低保有率欄84には「93%」と入力されている。
組合せ部品グループID欄83及び最低保有率欄84に所定事項を入力した後、設定ボタン85をクリックすると、組合せ部品グループID欄83及び最低保有率欄84に入力されたそのデータは設定・登録され、管理用データベース13はそのデータを記憶する。
部品別最低保有率設定ボタン89をクリックすると、各拠点の端末14,15,16,17には「部品単位の最低保有率の設定・表示」画面(図示せず)が表示される。この「部品単位の最低保有率の設定」画面では、「最低保有率の設定・表示」画面80の組合せ部品グループID欄83に入力した組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率を、個別に設定することができる。また、上述のように、組合せ部品グループを1つの部品で構成し、高い優先度を持たせることで組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率を個別に設定することもできる。その後、「戻る」ボタン88を図5のメニュー画面20へ戻る。
<保有コミット率の設定・表示画面>
最低保有率を設定した後、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「4.保有コミット率の設定・表示」26をクリックする。すると、図10に示すように、各拠点の端末14,15,16,17には「保有コミット率の設定・表示」画面90が表示される。
最低保有率を設定した後、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「4.保有コミット率の設定・表示」26をクリックする。すると、図10に示すように、各拠点の端末14,15,16,17には「保有コミット率の設定・表示」画面90が表示される。
「保有コミット率の設定・表示」画面90は、「部品トータルの最低保有率」表示部91と、「部品トータルの保有コミット率」欄92と、達成度欄93と、「部品グループの保有コミット率設定」欄94と、拠点コード欄95と、戻るボタン96とにより構成されている。まず、拠点コード欄95から拠点を選択する。
「部品トータルの最低保有率」表示部91には、部品トータルの最低保有率が自動的に表示される。この部品トータルの最低保有率は、管理サーバ12により、「最低保有率の設定・表示」画面80の最低保有率欄84に入力された各値に基づいて、その拠点の全部品の保有率として算出される。図10における「部品トータルの最低保有率」表示部91には「95%」と表示されている。
「部品トータルの保有コミット率」欄92には、部品トータルの保有コミット率が自動的に表示される。この部品トータルの保有コミット率は、管理サーバ12によって、後述する「部品Grの保有コミット率」欄94dに入力された各値に基づいて算出される。図10における「部品トータルの保有コミット率」欄92には「98%」と表示されている。
達成度欄93には、部品トータルの最低保有率に対する部品トータルの保有コミット率の達成度(達成率)が自動的に表示される。この達成度は、管理サーバ12により、「部品トータルの保有コミット率」欄92に表示された部品トータルの保有コミット率から、「部品トータルの最低保有率」表示部91に表示された部品トータルの最低保有率を差し引くことによって算出される。図10における達成度欄93には「+3%」と表示されている。
「部品グループの保有コミット率設定」欄94には、組合せ部品グループID表示部94aと、組合せ部品グループ名表示部94bと、「部品Grの最低保有率」表示部94cと、「部品Grの保有コミット率」欄94dと、部品表示部94eと、最低保有率表示部94fと、保有コミット率欄94gと、保有在庫量表示部94hと、補充必要分表示部94iと、設定ボタン94jとを含んでいる。
組合せ部品グループID表示部94aには、組合せ部品グループのIDが表示され、組合せ部品グループ名表示部94bには、組合せ部品グループ名が表示され、「部品Grの最低保有率」表示部94cには、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループの最低保有率が表示される。
「部品Grの保有コミット率」欄94dは、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループの保有コミット率を入力(設定)する欄である。この「部品Grの保有コミット率」欄94dには、初期値として、「部品Grの最低保有率」表示部94cと同じ値が設定されている。
部品表示部94eには、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品が表示される。
最低保有率表示部94fには、「最低保有率の設定・表示」画面80の最低保有率欄84に入力した値が、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率として、自動的に表示(設定)される。
保有コミット率欄94gには、「部品Grの保有コミット率」欄94dに入力した値が、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率として、自動的に表示(設定)される。
保有在庫量表示部94hには、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の保有在庫量が自動的に表示(指示)される。この保有在庫量の算出方法は後述する。但し、「部品Grの保有コミット率」欄94dに対して組合せ部品グループの保有コミット率を入力する前においては、保有在庫量表示部94hには上述の最低保有率から求められる保有在庫量が算出されて表示される。
補充必要分表示部94iには、組合せ部品グループID表示部94a及び組合せ部品グループ名表示部94bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の、補充必要分が自動的に表示(指示)される。この補充必要分の算出方法は、後述する。
設定ボタン94jをクリックすると、「部品Grの保有コミット率」欄94dに入力されたそのデータは設定・登録され、管理用データベース13はその「部品Grの保有コミット率」の値を記憶する。同時に、部品トータルの保有コミット率と達成度が算出されて、それらの値がそれぞれ「部品トータルの保有コミット率」欄92と達成度欄93とに更新表示される。
本実施形態では、例えば、組合せ部品グループとしての「A車のロータリエンジン部品」において、部品Grの保有コミット率として95%を設定する場合、「部品Grの保有コミット率」欄94dを93%から95%に変更入力する。これに伴い、この組合せ部品グループを構成している全部品の保有コミット率が一括して95%に変更され、それが保有コミット率欄94gに表示される。そして、目標在庫量として、最低保有率に代えて保有コミット率を使った場合における各部品毎の保有在庫量が、再度後述の方法により算出されて保有在庫量表示部94hに表示され、さらに、補充必要分も後述の方法により算出されて補充必要分表示部94iに表示される。これらを確認した後、設定ボタン94jをクリックすることにより、部品トータルの保有コミット率が算出され、「部品トータルの保有コミット率」欄92にはその値が更新表示されるとともに、達成度欄93にも算出された値が更新表示される。ここで、A部品の最低保有率、保有コミット率、保有在庫量及び補充必要分はそれぞれ、「93%」「95%」「210個」「30個」である。また、「A車のロータリエンジン部品」のC部品の最低保有率、保有コミット率、保有在庫量及び補充必要分はそれぞれ、「95%」「95%」「300個」「15個」である。ここで、C部品の最低保有率が他の部品と異なるのは、「部品単位の最低保有率の設定」画面において、C部品の最低保有率を個別に設定したためである。
さらに、組合せ部品グループとしての「流動性高のブレーキ部品」には、部品Grの保有コミット率を入力する前における初期状態が示されているが、保有コミット率として最低保有率の値を用いる場合には、「部品Grの保有コミット率」欄94dへの変更入力は不必要であり、このとき、最低保有率がそのまま保有コミット率となる。ここで、D部品の最低保有率、保有コミット率、保有在庫量及び補充必要分はそれぞれ、「98%」「98%」「50個」「15個」である。なお、保有コミット率欄94gに数値を入力することにより、各部品毎に保有コミット率を設定することが可能である。また、上述のように、1つの部品からなる組合せ部品Grを設定することによっても、各部品毎に保有コミット率を設定することが可能である。また、上記保有コミット率を用いた場合における後述する占有スペース状況を確認する場合には、占有スペース状況表示ボタンをクリックする。また、戻るボタン96をクリックすることにより、図5のメニュー画面20へ戻る。
<一時的保有コミット率の設定・表示画面>
さらにその後、一時的保有コミット率を設定する場合には、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「5.一時的保有コミット率の設定・表示」27をクリックする。すると、図11に示すように、各拠点の端末14,15,16,17には「一時的保有コミット率の設定・表示」画面100が表示される。
さらにその後、一時的保有コミット率を設定する場合には、図5に示す「部品グループと保有率の設定画面」20の「5.一時的保有コミット率の設定・表示」27をクリックする。すると、図11に示すように、各拠点の端末14,15,16,17には「一時的保有コミット率の設定・表示」画面100が表示される。
「一時的保有コミット率の設定・表示」画面100は、「部品トータルの最低保有率」表示部101と、「部品トータルの保有コミット率」表示部102と、達成度表示部103と、一時的保有コミット率有効期間欄104と、変更程度入力欄105と、「部品グループの一時的保有コミット率設定」欄106と、「戻る」ボタン107と、占有スペース状況表示ボタン108と、拠点コード欄109とにより構成されている。まず、拠点コード欄109から拠点を選択する。
「部品トータルの最低保有率」表示部101には、「保有コミット率の設定・表示」画面90の「部品トータルの最低保有率」表示部91に表示された部品トータルの最低保有率の値と同じ、部品トータルの最低保有率が自動的に表示される。図11における「部品トータルの最低保有率」表示部101には「95%」と表示されている。
「部品トータルの保有コミット率」表示部102には、「保有コミット率の設定・表示」画面90の「部品トータルの保有コミット率」欄92に表示された部品トータルの保有コミット率の数値と同じ、部品トータルの保有コミット率が自動的に表示される。図11における「部品トータルの保有コミット率」表示部102には「98%」と表示されている。
達成度表示部103には、「保有コミット率の設定・表示」画面90の達成度欄93に表示された達成度の値と同じ、達成度が自動的に表示される。図11における達成度表示部103には「+3%」と表示されている。
一時的保有コミット率有効期間欄104は、保有コミット率の代わりに一時的保有コミット率を使用したい期間を入力する欄である。図11における一時的保有コミット率有効期間欄104には「2003/02/01〜2003/03/30」と入力されている。そして、一時的保有コミット率有効期間欄104に入力された期間が経過すると、管理サーバ12は、一時的保有コミット率を自動的に解除し、元の保有コミット率を再び用いる。
変更程度入力欄105は、変更したい程度を入力する欄、すなわち、各拠点の希望条件を入力する欄である。変更程度入力欄105は、占有スペース欄105aとコスト欄105bとにより構成されている。占有スペース欄105aは、希望する占有スペースの総体積の値を入力する欄である。図11における占有スペース欄105aには「500m3以内」と入力されている。コスト欄105bは、希望するコスト総額の金額の値を入力する欄である。図11におけるコスト欄105bには「100万円以内」と入力されている。そして、占有スペース欄105aとコスト欄105bとに数値を入力すると、管理サーバ12は、その数値条件に見合った各部品の一時的保有コミット率のうち変更に伴う影響が最も小さい一時的保有コミット率を算出して後述する一時的保有コミット率欄106k及び「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eに自動的に表示(提示)する。なお、変更程度入力欄105にデータを入力するか、又は、後述する「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eに一時的保有コミット率を直接入力するかのいずれかにより、一時的保有コミット率が設定される。
「部品グループの一時的保有コミット率設定」欄106には、組合せ部品グループID表示部106aと、組合せ部品グループ表示部106bと、「部品Grの最低保有率」表示部106cと、「部品Grの保有コミット率」表示部106dと、「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eと、部品表示部106fと、最低保有率表示部106gと、保有コミット率表示部106hと、保有在庫量表示部106iと、補充必要分表示部106jと、一時的保有率コミット率欄106kと、保有コミット率を一時的に変更するときにおける該一時的変更を行う拠点への該変更に伴う影響に関する情報が示された「一時的保有コミット率による影響情報」表示部106lと、設定ボタン106mとを含んでいる。
組合せ部品グループID表示部106aには、組合せ部品グループのIDが表示され、組合せ部品グループ名表示部106bには、組合せ部品グループ名が表示され、「部品Grの最低保有率」表示部106cには、組合せ部品グループID表示部106a及び組合せ部品グループ名表示部106bに表示された組合せ部品グループの最低保有率が表示され、「部品Grの保有コミット率」表示部106dには、組合せ部品グループID表示部106a及び組合せ部品グループ名表示部106bに表示された組合せ部品グループの保有コミット率が表示される。
「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eは、組合せ部品グループID表示部106a及び組合せ部品グループ名表示部106bに表示された組合せ部品グループの一時的保有コミット率を入力する欄である。「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eには、初期値として、「部品Grの保有コミット率」表示部106dと同じ値が入力されている。そして、この「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eにその組合せ部品グループの保有コミット率を入力することにより、後述する一時的保有コミット率欄106kには、該入力した値がその組合せ部品グループを構成している各部品の保有コミット率として自動的に表示され、その結果、その組合せ部品グループを構成している各部品の保有コミット率が一括して変更される。なお、一時的保有コミット率欄106kに、組合せ部品グループを構成している各部品の保有コミット率を、個別に入力することも可能である。また、上述のように、組合せ部品グループを1つの部品で構成することにより、1つの部品に対して一時的保有コミット率を設定することも可能である。
部品表示部106fには、組合せ部品グループID106a及び組合せ部品グループ名表示部106bに表示された組合せ部品グループを構成している各部品名が表示される。
最低保有率表示部106gには、「保有コミット率の設定・表示」画面の最低保有率表示部に表示された各部品の最低保有率と同じ、各部品の最低保有率が表示される。
保有コミット率表示部106hには、「保有コミット率の設定・表示」画面90の保有コミット率欄94gに表示された各部品の保有コミット率の値と同じ、各部品の保有コミット率が表示される。
保有在庫量表示部106iには、「保有コミット率の設定・表示」画面90の保有在庫量表示部94hに表示された保有在庫量の数値と同じ、各部品の保有在庫量が表示される。
補充必要分表示部106jには、「保有コミット率の設定・表示」画面90の補充必要分表示部94iに表示された補充必要分の数値と同じ、各部品の補充必要分が表示される。
一時的保有コミット率欄106kは、各部品の一時的保有コミット率を入力する欄である。
「一時的保有コミット率による影響情報」表示部106lは、保有コミット率を一時的保有コミット率に一時的に変更するときにおける該変更に伴う影響に関する情報を表示するものであり、一時的不足在庫量表示部106nと、「調達可能量/不足在庫量」表示部106oと、調達拠点表示部106pと、納入日数表示部106qと、調達拠点承認表示部106rとが含まれている。
一時的不足在庫量表示部106nには、各部品の一時的不足在庫量が表示される。一時的不足在庫量とは、保有コミット率の代わりに一時的保有コミット率を一時的に使用したときに、不足する各部品の量を示している。この一時的不足在庫量は、管理サーバ12により演算される。
「調達可能量/不足在庫量」表示部106oには、各部品の一時的不足在庫量に対する、調達拠点表示部106pに表示された拠点の調達可能量の割合が自動的に表示される。調達可能量とは、調達拠点表示部106pに表示された拠点にが、一時的保有コミット率を一時的に使用する拠点に対して調達することのできる量である。この割合は、管理サーバ12により算出される。
調達拠点表示部106pには、一時的保有コミット率を一時的に使用する拠点に対して一時的不足在庫量の全部又は一部を調達することのできる拠点が、自動的に表示される。この拠点は、管理サーバ12により推定して決定される。
納入日数表示部106qには、調達拠点表示部106pに表示された拠点から一時的保有コミット率を一時的に使用する拠点に対して、調達可能量が納入されるまでに要する日数が自動的に表示される。この日数は、管理サーバ12により推定して演算される。
調達拠点承認表示部106rには、調達拠点表示部106pに表示された拠点のその調達に関する承認の可否が表示される。
設定ボタン106mをクリックすると、一時的保有率コミット率欄106に表示されたその値が設定・登録され、管理用データベース13はその数値を記憶する。そして、一時的保有コミット率を設定したことにより、管理サーバ12は、調達拠点表示部106pに表示された拠点の端末に対し、調達拠点に選ばれた旨とその選ばれたことへの承認の可否の問い合わせとを内容とするメールを自動的に送信する。
占有スペース状況表示ボタン108をクリックすると、各拠点の端末14,15,16,17には、後述する「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110(図12を参照)が表示される。
本実施形態では、例えば、組合せ部品グループとしての「A車のロータリエンジン部品」においては、「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eには数値が変更入力されておらず、初期値として、「部品Grの保有コミット率」表示部106dと同じ95%が入力されている。また、A部品の一時的保有コミット率欄106kには、一時的保有コミット率として90%が個別に設定されている。このとき、A部品の一時的不足在庫量は「20個」であり、そして、調達拠点として「A拠点」「B拠点」及び「C拠点」が表示されている。また、各拠点の調達可能量及び納入日数は、「A拠点」が「10個」「2日」で、「B拠点」が「5個」「3日」で、「C拠点」が「5個」「3日」である。また、その調達に関する各拠点の承認状況は、「A拠点」「B拠点」「C拠点」のすべてが「承認待ち」である。
また、「流動性高のブレーキ部品」において、「部品Grの一時的保有コミット率」欄106eに90%を入力すると、この組合せ部品Grを構成している全部品の一時的保有コミット率が一括して90%に変更される。これに伴い、各表示部106n,106o,106p,106qの表示が変更される。
「戻る」ボタン107をクリックすると、図5のメニュー画面20へ戻る。
<占有スペース状況表示(部品Gr別)画面>
図10の占有スペース状況表示ボタン97又は図11の占有状況スペース表示ボタン108をクリックすると、図12の「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110へ移行する。「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110は、「部品トータルの最低保有率・部品トータルの保有コミット率・達成度」表示欄111と、「全占有スペース率・コスト」表示欄112と、占有スペース状況表示部113と、「占有スペース率・コスト」表示欄114と、部品別表示ボタン115と、「戻る」ボタン116と、「他拠点の占有スペース状況閲覧」ボタン117とにより構成されている。
図10の占有スペース状況表示ボタン97又は図11の占有状況スペース表示ボタン108をクリックすると、図12の「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110へ移行する。「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110は、「部品トータルの最低保有率・部品トータルの保有コミット率・達成度」表示欄111と、「全占有スペース率・コスト」表示欄112と、占有スペース状況表示部113と、「占有スペース率・コスト」表示欄114と、部品別表示ボタン115と、「戻る」ボタン116と、「他拠点の占有スペース状況閲覧」ボタン117とにより構成されている。
「部品トータルの最低保有率・部品トータルの保有コミット率・達成度」表示欄111には、「保有コミット率の設定・表示」画面90に表示された部品トータルの最低保有率、部品トータルの最低保有率及び達成度の値と同じ、部品トータルの最低保有率、部品トータルの保有コミット率及び達成度が自動的に表示される。
「全占有スペース率・コスト」表示欄112には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおける全占有スペース率とコストとが自動的に表示される。全占有スペース率とは、拠点2,3,4,5の部品載置可能スペースの体積に対して部品の占めている体積の割合を示し、コストとは、部品載置可能スペースに部品を保管することに伴う総コストを示す。これらの全占有スペース率とコストは、部品載置可能スペースの大きさと各部品の大きさと各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量と各部品の値段とに基づいて、管理サーバ12により算出される。図12における「全占有スペース率・コスト」表示欄112には、全占有スペース率として「78%」と表示され、コストとして「492万円」と表示されている。
占有スペース状況表示部113には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおける占有スペース状況が自動的に表示される。占有スペース状況とは、各拠点の部品保管可能スペースに対する部品の占有状況を示している。この占有スペース状況は、部品載置可能スペースの大きさと各部品の大きさと各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量とに基づいて、管理サーバ12により算出される。占有スペース状況表示部113における斜線部分は部品により占有されていることを意味し、空白部分は部品を載置することができることを意味している。
「占有スペース率・コスト」表示欄114には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおける各組合せ部品グループ毎の占有スペース率及びコストとが表示される。図12における「A車のロータリエンジン部品」の「占有スペース率・コスト」表示欄114には、占有スペース率として「40%」と表示されているとともにコストとして「252万円」と表示され、また、「流動性高のブレーキ部品」の「占有スペース率・コスト」表示欄114には、占有スペース率として「38%」と表示されているとともにコストとして「240万円」と表示されている。
部品別表示ボタン115をクリックすると、各拠点の端末14,15,16,17には後述する「占有スペース状況表示(部品別)」画面120(図13を参照)が表示される。
「他拠点の占有スペース状況閲覧」ボタン117をクリックすると、影響を受ける、特定の他拠点の占有スペース状況を閲覧することができる。「戻る」ボタン116をクリックすると、図10の「保有コミット率の設定・表示」画面90又は図11の「一時的保有コミット率の設定・表示」画面100へ戻る。
<占有スペース状況表示(部品別)画面>
図13に示すように、「占有スペース状況表示(部品別)」画面120は、「部品トータルの最低保有率・部品トータルの保有コミット率・達成度」表示欄121と、「全占有スペース率・コスト」表示欄122と、占有スペース状況棒グラフ部123と、占有スペース状況表示部124と、「占有スペース率・コスト」表示欄125と、部品グループ別表示ボタン126と、「戻る」ボタン127と、「他拠点の占有スペース状況閲覧」ボタン128とにより構成されている。
図13に示すように、「占有スペース状況表示(部品別)」画面120は、「部品トータルの最低保有率・部品トータルの保有コミット率・達成度」表示欄121と、「全占有スペース率・コスト」表示欄122と、占有スペース状況棒グラフ部123と、占有スペース状況表示部124と、「占有スペース率・コスト」表示欄125と、部品グループ別表示ボタン126と、「戻る」ボタン127と、「他拠点の占有スペース状況閲覧」ボタン128とにより構成されている。
占有スペース状況棒グラフ部123には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおいて、各組合せ部品グループを構成している各部品毎に割り当てられたスペースに対する該各部品の占有状況が、各部品毎に自動的に表示される。図13における占有スペース状況棒グラフ部123によれば、「A車のロータリエンジン部品」の「A部品」及び「流動性高のブレーキ部品」の「E部品」は、100%を超えていること及び「A部品」「E部品」のために割り当てられたスペースよりも大きいスペースを、これらの部品が占有していることが分かる。
占有スペース状況表示部124には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおける各組合せ部品グループを構成している各部品毎の占有スペースの状況が自動的に表示される。
「占有スペース率・コスト」表示欄125には、「保有コミット率の設定・表示」画面90で設定された、各部品の保有コミット率を基に算出された保有在庫量で該各部品を保有するときにおける各組合せ部品グループを構成している各部品毎の占有スペース率及びコストが表示される。図13における「A車のロータリエンジン部品」の「A部品」の「占有スペース率・コスト」表示欄125には、占有スペース率として「20%」と表示されているとともにコストとして「150万円」と表示され、また、「流動性高のブレーキ部品」の「D部品」の「占有スペース率・コスト」表示欄125には、占有スペース率として「14%」と表示されているとともにコストとして「100万円」と表示されている。
部品グループ別表示ボタン126をクリックすると、各拠点の端末14,15,16,17には、図12に示す「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110が表示される。「戻る」ボタン127をクリックすると、図10の「保有コミット率の設定・表示」画面90又は図11の「一時的保有コミット率の設定・表示」画面100へ戻る。
その他の点に関しては、「占有スペース状況表示(部品Gr別)」画面110とほぼ同様である。ここまで、最低保有率・保有コミット率・一時的保有コミット率の設定の方法の詳細な説明を行った。
次に、図3及び図4に示すように、管理サーバ12は、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の受注予測数と、各拠点2,3,4,5の各部品の目標コミット率と、下位拠点の各部品の保有在庫量とに基づいて、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量を算出する(ステップS6)。ここで、下位拠点とは、販社拠点2を除く各拠点3,4,5の直下に位置しているすべての拠点である。また、目標在庫量は、最低保有率及び保有コミット率のいずれかである。将来の所定期間における各拠点2,3,4,5における各部品の保有在庫量は、以下の式(1)により求められる。但し、販社拠点2の場合には、後述する「将来の所定期間における下位拠点の保有在庫量」を0とする。
将来の所定期間における各拠点の各部品の保有在庫量={(将来の所定期間における各拠点の各部品の受注予測数)+(将来の所定期間における下位拠点の保有在庫量)}×(各拠点の各部品の目標保有率)…(1)
なお、各拠点2,3,4,5が、保有コミット率の代わりに一時的保有コミット率を所定期間使用するときには、管理サーバ12は、上記の式(1)に用いる目標保有率としての保有コミット率に代えて、一時的保有コミット率を使用する。
なお、各拠点2,3,4,5が、保有コミット率の代わりに一時的保有コミット率を所定期間使用するときには、管理サーバ12は、上記の式(1)に用いる目標保有率としての保有コミット率に代えて、一時的保有コミット率を使用する。
次に、管理サーバ12は、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量の情報を、各拠点の端末14,15,16,17に送信する。なお、管理サーバ12は、この将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量の情報の送信を、各拠点2,3,4,5の営業時間外に行う。
次に、各拠点の端末14,15,16,17は、各拠点2,3,4,5の各部品の不足分を示す、緊急発注数又は補充発注数を算出する(ステップS7)。各拠点2,3,4,5の各部品の緊急発注数及び補充発注数は以下の式(2)及び(3)によりそれぞれ求められる。
各拠点の各部品の緊急発注数=(各拠点の各部品の受注数)−(各拠点の各部品の現保有在庫量)…(2)
各拠点の各部品の補充発注数=(将来の所定期間における各拠点の各部品の保有在庫量)−(各拠点の各部品の現保有在庫量)…(3)
上述の「各拠点の各部品の現保有在庫量」は、以下の式(4)により求められる。
各拠点の各部品の補充発注数=(将来の所定期間における各拠点の各部品の保有在庫量)−(各拠点の各部品の現保有在庫量)…(3)
上述の「各拠点の各部品の現保有在庫量」は、以下の式(4)により求められる。
各拠点の各部品の現保有在庫量=(現在実際に保有している数)+(既に発注しているが、まだ入庫されていない数)−(既に受注しているが、まだ出荷していない数)…(4)
次に、管理サーバ12は、各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量及び緊急発注数又は補充発注数等の情報を、各拠点の端末14,15,16,17に送信し、そして、各拠点の端末14,15,16,17には、各部品の保有在庫量及び緊急発注数又は補充発注数(補充必要分)等の情報が表示される(図9〜図13を参照)。
次に、管理サーバ12は、各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量及び緊急発注数又は補充発注数等の情報を、各拠点の端末14,15,16,17に送信し、そして、各拠点の端末14,15,16,17には、各部品の保有在庫量及び緊急発注数又は補充発注数(補充必要分)等の情報が表示される(図9〜図13を参照)。
次に、緊急発注数又は補充発注数等に応じて、各拠点の端末14,15,16,17に、発注する部品の品番及び数量、発注時刻等の発注データが入力され(ステップS8)、入力された発注データは各拠点の端末14,15,16,17から管理サーバ12に送信される。
次に、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、発注データに基づいて、発注方式の判別を行う(ステップS9)。具体的には、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、発注した時刻が発注元の拠点の営業時間内であると判定すると、その拠点が発注した部品は緊急部品であると判定する。ここで、緊急部品とは、受注したにも拘わらず在庫がないため、至急必要となる部品である。そして、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、その拠点の直上に位置している拠点を、緊急発注数分の部品の発注先とする。
一方、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、発注した時刻が発注元の拠点の営業時間外であると判定すると、その拠点が発注した部品は補充部品であると判定する。ここで、補充部品とは、将来の所定期間における保有在庫量と現保有在庫量との差に基づいて、補充する部品である。そして、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、国内用部品庫5又はその拠点の直上の拠点を、補充発注分の部品の発注先とする。
次に、管理サーバ12又は各拠点の端末14,15,16,17は、発注元の拠点が発注した部品が緊急部品であると判定したときには、その拠点の直上に位置している拠点の端末に、緊急発注数分の部品を発注元の拠点に対して補充することを指示する情報を送信する一方、発注元の拠点が発注した部品が補充部品であると判定したときには、緊急部品の発注先と同様に、その直上に位置している拠点の端末又は国内用部品庫端末14に、補充発注数分の部品を発注元の拠点に対して補充することを指示する情報を出力する(ステップS10)。
最後に、国内用部品庫端末14は、サプライヤ6に対して、各部品の必要数の調達を指示する。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、「保有コミット率の設定・表示」画面90の「部品Grの保有コミット率」欄94dに保有コミット率を入力することにより、「部品Grの保有コミット率」欄94dに入力したその値が、組合せ部品グループID表示部94aに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の保有コミット率として一律に設定されるため、各部品のそれぞれに対して保有コミット率を設定する必要がない。したがって、保有在庫量の算出作業の簡略化を図ることができる。
以上により、本実施形態によれば、「保有コミット率の設定・表示」画面90の「部品Grの保有コミット率」欄94dに保有コミット率を入力することにより、「部品Grの保有コミット率」欄94dに入力したその値が、組合せ部品グループID表示部94aに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の保有コミット率として一律に設定されるため、各部品のそれぞれに対して保有コミット率を設定する必要がない。したがって、保有在庫量の算出作業の簡略化を図ることができる。
また、各基本部品グループを構成している部品は各拠点2,3,4,5単位で設定可能であるため、各拠点2,3,4,5毎に各組合せ部品グループを構成している部品を変更することができる。
また、「最低保有率の設定・表示」画面80の最低保有率欄84に最低保有率を入力することにより、最低保有率欄84に入力したその値が、組合せ部品グループID欄83に入力した組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率として一律に設定されるため、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定する必要がない。
また、「部品単位の最低保有率の設定」画面では、組合せ部品グループID欄83に入力した組合せ部品グループを構成している各部品の最低保有率を、個別に設定することができるため、各部品のそれぞれに対して最低保有率を設定することもできる。
また、管理サーバ12は、少なくとも各拠点2,3,4,5における各部品の将来の所定期間の受注予測数と各拠点2,3,4,5における各組合せ部品グループ毎又は各部品毎に設定・記憶された最低保有率とに基づいて、将来の所定期間における各拠点2,3,4,5の各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を、「保有コミット率の設定・表示」画面90の保有在庫量表示部94hに自動的に表示するため、各拠点2,3,4,5は、将来の所定期間における各部品の保有在庫量を簡単に知ることができる。
また、管理サーバ12は、算出した保有在庫量から各拠点2,3,4,5における各部品の現保有在庫量を引いた値を算出し、該算出した値を、組合せ部品グループID表示部94aに表示された組合せ部品グループを構成している各部品の補充必要分として、「保有コミット率の設定・表示」画面90の補充必要分表示部94iに自動的に表示するため、各拠点2,3,4,5は、各部品の必要な補充量を簡単に知ることができる。
以上説明したように、本発明は、自動車等の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記部品を保有させるためのシステム等について有用である。
(必要な場合に記載)
1 車両用部品在庫管理システム
2 販社拠点
3 子拠点
4 親拠点
5 国内用部品庫
12 管理サーバ(制御手段)
13 管理用データベース(最低保有率記憶手段、保有コミット率記憶手段、部品グループ記憶手段)
14 国内用部品庫端末
15 親拠点端末
16 子拠点端末
17 販社拠点端末
2 販社拠点
3 子拠点
4 親拠点
5 国内用部品庫
12 管理サーバ(制御手段)
13 管理用データベース(最低保有率記憶手段、保有コミット率記憶手段、部品グループ記憶手段)
14 国内用部品庫端末
15 親拠点端末
16 子拠点端末
17 販社拠点端末
Claims (7)
- 下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理システムであって、
上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する予測手段と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率を、記憶する最低保有率記憶手段と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有宣言する量の割合を示す、上記各部品の保有コミット率を、記憶する保有コミット率記憶手段と、
上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する部品グループ記憶手段と、
少なくとも上記需要予測量と上記保有コミット率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記保有コミット率記憶手段に記憶される各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する保有コミット率設定支援手段を有し、
上記保有コミット率設定支援手段は、
上記各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、該各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する一律設定機能と、
上記設定された保有コミット率に基づいて、部品トータルの保有コミット率を算出する算出機能と、
上記部品トータルの最低保有率に対する上記算出した部品トータルの保有コミット率の達成率を算出し、該算出した達成率を上記各拠点に設けた表示手段に表示する達成率表示機能とを有している
ことを特徴とする車両用部品在庫管理システム。 - 請求項1記載の車両用部品在庫管理システムにおいて、
上記各部品グループを構成している部品は、上記各拠点単位で設定可能であることを特徴とする車両用部品在庫管理システム。 - 下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理システムであって、
上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する予測手段と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有する量の割合を示す、各部品の最低保有率とを、記憶する最低保有率記憶手段と、
上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する部品グループ記憶手段と、
少なくとも上記需要予測量と上記各部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記最低保有率記憶手段に記憶されている各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する最低保有率設定支援手段を有し、
上記最低保有率設定支援手段は、
上記各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する一律設定機能と、
上記各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する個別設定機能と、
上記設定された最低保有率に基づいて、上記部品トータルの最低保有率を算出する算出機能とを有している
ことを特徴とする車両用部品在庫管理システム。 - 請求項3記載の車両用部品在庫管理システムにおいて、
上記制御手段は、少なくとも上記需要予測量と上記部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記表示手段に表示する保有在庫量表示機能を有していることを特徴とする車両用部品在庫管理システム。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両用部品在庫管理システムにおいて、
上記制御手段は、上記算出した保有在庫量から上記各拠点における上記各部品の現在の在庫量を引いた値を算出し、該算出した値を、上記各部品の必要な補充量として上記各拠点に対して指示する指示機能を有していることを特徴とする車両用部品在庫管理システム。 - 下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理方法であって、
上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する工程と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率を、記憶する工程と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有宣言する量の割合を示す、上記各部品の保有コミット率を、記憶する工程と、
上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する工程と、
少なくとも上記需要予測量と上記保有コミット率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する工程と、
各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する工程とを備え、
上記各拠点毎の各部品の保有コミット率の設定を支援する工程は、
上記各部品グループに対して保有コミット率を設定することにより、該保有コミット率を、該各部品グループを構成している部品の保有コミット率として一律に設定する工程と、
上記設定された保有コミット率に基づいて、部品トータルの保有コミット率を算出する工程と、
上記部品トータルの最低保有率に対する上記算出した部品トータルの保有コミット率の達成率を算出し、該算出した達成率を上記各拠点に設けた表示手段に表示する工程とを有している
ことを特徴とする車両用部品在庫管理方法。 - 下層側と該下層側を管轄する上層側との複数の階層をなすように設けられ且つ複数種の車両用部品を保有し管理する複数の拠点に対して、将来の所定期間において適正な在庫量で上記各部品を保有させるための車両用部品在庫管理方法であって、
上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の需要予測量を予測する工程と、
上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において部品トータルの上記需要予測量に対して該各拠点が最低限保有すべき量の割合を示す、部品トータルの最低保有率と、上記各拠点毎に設定され且つ上記将来の所定期間において上記各部品の上記需要予測量に対して該各拠点が保有する量の割合を示す、各部品の最低保有率とを、記憶する工程と、
上記各部品を関連性がある部品同士のグループに分けることで得られる複数の部品グループを、記憶する工程と、
少なくとも上記需要予測量と上記各部品の最低保有率とに基づいて、上記将来の所定期間における上記各拠点の上記各部品の保有在庫量を算出し、該算出した保有在庫量を上記各拠点に対して指示する工程と、
各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する工程とを備え、
上記各拠点毎の部品トータルの最低保有率の設定を支援する工程は、
上記各部品グループに対して最低保有率を設定することにより、該最低保有率を、該各部品グループを構成している部品の最低保有率として一律に設定する工程と、
上記各部品グループを構成している部品に対して最低保有率を個別に設定することにより、該最低保有率を該部品の最低保有率として個別に設定する工程と、
上記設定された最低保有率に基づいて、上記部品トータルの最低保有率を算出する工程とを有している
ことを特徴とする車両用部品在庫管理方法。
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JP (1) | JP2005075523A (ja) |
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2003
- 2003-08-29 JP JP2003306409A patent/JP2005075523A/ja active Pending
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