JP2005074639A - 多色発光装飾体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光透過性の板を多層設けたときにも、装飾効果を十分に引き立てることができ、かつ装飾部分が他の箇所より強く発光して際立つ装飾体であって、その装飾部分が光透過性板ごとに特定の色に発光する多色発光装飾体を提供することを課題とする。
【解決手段】 裁断して装飾図形を形成した光透過性板4を複数枚積層してなる装飾プレート2と、前記プレート2の端縁部の少なくとも一部に設置された光源3とを有し、光源3と対向する箇所を除く前記板の裁断面の少なくとも一部が粗面として形成され、前記光源3から発光された光が、光源と対向する前記板の端面5から入光することにより、前記粗面に形成した箇所が他の箇所より強く、かつ前記板4ごとに特定の色に発光することを特徴とする、多色発光装飾体。
【選択図】 図2

Description

本発明は、看板やディスプレーなどとして用いることができる多色発光装飾体に関する。
従来より、看板やディスプレー等に用いることができる装飾体として、文字や模様等の装飾を単層の光透過性板の表面に施し、板の端面から光を照射して、板自体および板の表面に施した装飾を発光させる装飾体が用いられている。また、特許文献1において、集光性蛍光染料を含有するアクリル樹脂層からなる表示部を有する表示板であって、アクリル樹脂層の表面又は背面にカッティングによる表示パターンが形成されてなる表示板、および当該表示板と、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルにて得られる電力を蓄える電気二重層コンデンサと、該電気二重層コンデンサの蓄電力によって発光する発光ダイオードとを備え、前記表示板が昼間においては外光を吸収して蛍光を発すると共に、夜間においては前記発光ダイオードからの照射光を吸収して蛍光を発するように構成されてなる表示装置が開示されている。
上記表示板においては、アクリル樹脂層の表面又は背面に形成されたカッティングによる表示パターンが高輝度で発光表示され、また当該表示板を用いた上記表示装置においては、視認性及び顕示性に優れた発光表示を昼夜兼行で行うことができる。
特開2003−216078号
しかし、特許文献1における表示板及びこれを利用した表示装置では、カッティングによる表示パターンは、アクリル樹脂層の表面又は背面に形成された溝であるため、デザインによる意外性が小さいという問題があった。また、カッティング部分が、他の箇所よりさらに強く、かつ多色に発光し、表示板に形成した装飾がより引き立つ装飾体が望まれていた。
本発明は、前記の点に鑑み、装飾部分が他の箇所より強く発光して際立つ装飾体であって、装飾部分が光透過性板ごとに特定の色に発光する、デザインの自由度が高い多色発光装飾体を提供することを課題とする。
本発明は、以下の構成を備えることにより、上記課題を解決した。
裁断して装飾図形を形成した光透過性板を複数枚積層してなる装飾プレートと、前記プレートの端縁部の少なくとも一部に設置された光源とを有する多色発光装飾体において、光源と対向する箇所を除く前記板の裁断面の少なくとも一部が粗面として形成され、前記光源から発光された光が、光源と対向する前記板の端面から入光することにより、前記粗面に形成した箇所が他の箇所より強く、かつ前記板ごとに特定の色に発光することを特徴とする。
光透過性板を複数枚積層してなる装飾プレートと、前記プレートの端縁部の少なくとも一部に設置された光源とを有する多色発光装飾体において、前記板には、該板を貫通する線による線画が施され、前記線による前記板の切断壁の少なくとも一部は、粗面として形成されており、前記光源から発光された光が、光源と対向する前記板の端面から入光することにより、前記粗面が前記板ごとに特定の色に発光し、前記プレートに線画による装飾図形が発光表示されることを特徴とする。
前記装飾プレートを有色透明の光透過性板で構成するとともに、各光透過性板の色彩を異なるものとすることにより、前記板ごとに特定の色に発光させることも可能である。
前記板に入光する光の色を、板により異なる色とすることにより、前記板ごとに特定の色に発光させることも可能である。
前記装飾プレートの表面に光拡散防止層を設けることも可能である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
光透過性板を裁断して装飾図形を形成するとともに、光源と対向する箇所を除く前記板の裁断面の少なくとも一部を粗面として形成することにより、粗面部分の光拡散を他の箇所より大きくすることができる。これによって、光源からの光を、光源と対向する前記板の端面から入光させることにより、前記粗面に形成した箇所を他の箇所より強く発光させることができる。また、前記装飾図形を形成した光透過性板を複数枚積層してなる装飾プレートと、前記プレートの端縁部の少なくとも一部に光源を設置した多色発光装飾体を構成し、前記粗面に形成した箇所を前記板ごとに特定の色に発光させれば、より装飾効果を高めることができる。
光透過性板に、該板を貫通する線からなる線画を施こし、前記線による前記板の切断壁の少なくとも一部を、粗面として形成することにより、前記と同様に粗面部分の光拡散を他の箇所より大きくすることができる。また、前記と同様に光源からの光を、光源と対向する前記板の端面から入光させることにより、前記粗面を他より強く発光させることができる。そして前記板を複数枚積層し、前記粗面を前記板ごとに特定の色に発光させることにより、前記プレートに複数色からなる装飾図形を発光表示することができる。さらに貫通線により装飾図形を描くことによって、裁断による場合よりも細かい装飾図形の作成が可能となるため、デザインの自由度の高い多色発光装飾体を提供することができる。
前記装飾プレートを有色透明の光透過性板で構成するとともに、各光透過性板の色彩を異なるものとすることにより、光源から発光される光が単色であっても、前記粗面を前記板ごとに異なる色に発光させることができる。
前記板に入光する光の色を、板により異なる色とすることにより、前記の各板が同色であっても、板ごとに異なる色に発光させることができる。そのため、多色発光装飾体に含まれる装飾プレートを、光を照射しないときには単一色であるが、光を照射したときには多色に輝くものとすることができ、光を照射したときの意外性を高めることができる。
前記装飾プレートの表面に光拡散防止層を設けることにより、外部からの光で装飾プレートの表面が発光することを防ぐことができ、多色発光装飾体の透明感をより高めることができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ説明するが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。図1は本発明に係る多色発光装飾体の一実施例の正面図、図2は図1に示す多色発光装飾体のA−A’拡大断面図である。図に示すように、多色発光装飾体1は、光透過性板4(紫・赤・黄色の各色の蛍光アクリル板)を3枚積層してなる装飾プレート2と、前記プレート2の下端縁部に設置された光源3とを有している。前記板4はそれぞれ、外形が楕円形状となるように、板の内側に貫通孔による装飾図形7(アルファベット文字)が形成されるように裁断されている。装飾図形7は、各板ごとに若干異なる位置に構成され、板を積層したときに文字が完全に重ならずに、ずれるようにデザインされている。光源3と対向する端面5を除く前記板の裁断面(光源と対向する端面を除く前記板の外周面および貫通孔の周壁)はすべて粗面として形成されている。本実施例では、光源3は冷陰極蛍光ランプであり、収納部6に収納されている。本実施例では、収納部6は四角柱状の中空体として構成されている。
本実施例では、二枚のステンレス板8・9で装飾プレート2を挟み、ステンレス板と装飾プレートを貫通する孔10を四箇所に設け、正面からボルト11を通し背面からナット12で締め付けて、装飾プレート2とステンレス板8・9を固定している。図2のA−A’拡大断面図に示すように、装飾プレートの背面に位置するステンレス板8は、上端部と下端部は装飾プレートに対して平行に、中間部は該プレートに対して垂直方向にコの字形に突出するように形成されており、かつコの字部分の上辺は装飾プレートの厚みの分だけ下辺より短くなるように形成されている。装飾プレート2の正面に位置するステンレス板9は、その上方部14が装飾プレートと平行になるように配置されているため、上記コの字形部分の開口部を塞いで四角柱状の収納部6を形成するとともに、収納部6の下方で背面側のステンレス板8と重なる。二枚のステンレス板が重なった部分に、貫通孔13が2箇所設けられ、上記と同様にボルト11とナット12で固定されている。正面側のステンレス板9は、くの字形に曲げられ、その下方部15が底辺を形成し、全体として装飾プレートを傾斜して保持するスタンドの役目を果たしている。図示しないが、収納部6に冷陰極蛍光ランプ(光源3)とともにインバーター回路基盤を入れて、クッション性強力両面テープで固定し、くの字形の側面にスイッチ、ジャックを配置する。ジャックから配線し、コンセット側にトランスを設ける。スイッチをONにすることにより、光源3から端面5に光が照射される。
前記装飾プレート2を構成する光透過性板4は、端面5が磨き仕上げされ、鏡面となっている。これにより、光源3から端面5に照射された光は、拡散することなく光透過性板4を通過する。光源3と対向する箇所を除く前記板の裁断面はすべて粗面として形成されているため、端面5から入光した光が抜け出るときに光拡散をおこし、粗面部が強く発光する。これにより、端面5を除く前記板の外周と貫通孔による装飾図形7が引き立つ。装飾プレートを構成する3枚の光透過性板4は、それぞれ異なる色(紫・赤・黄色)に着色されているため、光源3から発光される光が単色光であっても、装飾プレートは多色に発光する。
本実施例では、光透過性板4として、紫色、赤色、黄色の各色の蛍光アクリル板を用いている。従って、粗面部分が前記の色に強く輝くほか、アクリル板自体も当該色を薄く帯びている。しかし、本実施例では、前記の三枚のアクリル板を積層して装飾プレートを構成した際に、装飾プレート2が無色透明と見えるように、アクリル板の色及び組み合わせを決定している。従って、装飾プレート2の正面及び背面は無色透明に見え、裁断面は各アクリル板の色に見える。これによって、裁断面のみが色を有する多色発光装飾体を構成することができ、粗面が各色に発光した際、装飾図形の色彩が一層引き立つ。
前記の無色透明に見える装飾プレートを製造するためには、青紫系統の光透過性板・赤系統の光透過性板・緑系統の光透過性板(色光の三原色)の光透過性板を積層して(積層の順序は自由)装飾プレートを構成すればよい。装飾プレートの背面から外光が入ると、その光が各板を通過する際、緑、赤、青紫(順不同)と変化していき、装飾プレートの正面では無色に見える。同様に、装飾プレートの正面から入った外光も変化していき、装飾プレートの背面も無色に見える。また、同時に光の明度が失われる。装飾プレートの無色透明感は、積層する各光透過性板の色相を考慮することにより、調節することができる。また、前記各板の色は、製造の際に配合物質の調整を行うことにより、適切な色に調節することができる。さらに、配合物質を少なくすれば、明度を高くすることが可能である。このバランスを考慮すると無色と明るさが増し、より透明感を増すことができる。
本実施例の装飾プレートにおいては、ジョイント部分16を設けて、文字の線で囲われた部分17を残してアクリル板(一番背面のアクリル板のみ)を裁断し、これによってOやgの内側のライン18を表している。図3に示すように、別のパーツをはめ込むことによって、内側のライン18を表すことも可能である。図3中のAは正面図、BはA-A'断面図である。図3では、アルファベットのOを例として表している。文字の外側のライン19に沿って断面が斜面になるように本体20(光透過性板)を裁断し、ここに別パーツ21を嵌め込む。別パーツ21は、その外周の断面が、2つの斜面b・b’から構成され逆V字形となっている。そして別パーツの中央部にはOの内側のライン18を表すための貫通孔22が設けられている。斜面b’、及びb’と接する本体の斜面部分a’は鏡面に、斜面b、別パーツ21と接していない本体の斜面部分a、及び孔22の切断面cは粗面(波線で示す)となっている。これにより、端面から入光した光は、本体20と別パーツ21が接しているa’・b’では光拡散を起こさず、Oの外側のライン19を表すa・b、及び内側のライン18を表すcでは光拡散を起こして、文字のラインを発光させる。これによって、Oの文字を表すことができる。この方法を用いれば、ジョイント部分を設けずに内側のラインを表すことができるため、より完全に文字の形を表すことができる。また、a,bのいずれか一方のみを粗面としてもよい。その他、図4に示すように、別パーツ21と粗面を形成しても、内側及び外側のラインを表すことができる。図4において、21が別パーツ、波線で表した部分が粗面である。cにより内側のラインが、dにより外側のラインが表される。
この他にも、外側のラインに沿って裁断した光透過性板と内側のラインに沿って裁断した光透過性板を積層することによって、またはカッティングシートをはることによっても、内側のラインを表すことができる。
図1に示す実施例のように、光源と対向する箇所を除く裁断面の全てを粗面に形成してもよいが、一部のみを粗面とし、他を鏡面としても良い。部分的に鏡面とすれば、その部分が光散乱を防ぎ、光を通すため、該装飾体をアート照明として用いることもできる。
また、図1に示す実施例においては、外形を楕円形状に、その内側に貫通孔による装飾図形(図1の実施例においては、アルファベット文字)が形成されるように、光透過性板を裁断したが、図5に示すように、光透過性板4の外形そのものが装飾図形(本実施例においてはアルファベット文字)を表すように裁断することも可能である。図5に示す光透過性板4においては、裁断面のうち、支持体23の外周面を鏡面に、アルファベット文字24の外周面を粗面として形成している。そのため、支持体の下端面25から光源による光を照射すれば、光は支持体23を通過し、アルファベット文字24の外周面が強く発光して、アルファベット文字が際立つ。図5に示す光透過性板を用いて、本発明の多色発光装飾体を形成するにあたっては、アルファベット文字24が少しづつずれるように、前記板を重ねて装飾プレートを構成すれば、より装飾効果の高い多色発光装飾体を提供することができる。
装飾図形には絵の他にも、文字やロゴなど図形全般が含まれる。また、外形自体が装飾図形を形成するように光透過性板を裁断してもよく、あるいは内側に貫通孔による装飾図形が形成されるように光透過性板を裁断してもよく、さらにこれらを組み合わせて装飾図形を形成することも可能である。例えば図1においては、裁断による装飾図形として、楕円形状の外形と貫通孔によるアルファベット文字を形成したが、図5のように、光透過性板自体の外形を文字などの形に裁断することも可能である。図3、4に示すように、別パーツを嵌め込んで、装飾図形を構成してもよい。また、強調したい箇所の裁断面を、光透過性板の板面に対して垂直な面ではなく、傾斜面となるように形成すれば、粗面の面積を広くできるため、発光面が広くなり、より立体的に発光ラインを強調することができる。具体的には、図6に示す切断角度θが、基準線(光透過性板4に対して垂直の線)に対し、−45度〜+45度となることが好ましいが、見る角度や強調の度合いなどを考慮し、適宜決定することが可能である。
図7において、本発明の多色発光装飾体に用いることができる装飾プレート2と、該プレートを構成する光透過性板4の別の実施例を示す。図中、Aは装飾プレート、B・C・Dは該プレートを構成する光透過性板である。各光透過性板4には、該板を貫通する線26による線画が施されており、かつ、前記線26による前記板の切断壁27は、粗面として形成されている。図中のEは貫通線26と切断壁27を示す拡大断面図である。
各光透過性板4は蛍光アクリル板であり、Bは青色、Cは赤色、Dは緑色である。図1に示す実施例と同様に、B・C・Dを積層して装飾プレートAを構成したとき、装飾プレートAの正面及び背面が無色透明に見えるように、各板の色調が調節されている。各板の切断壁27は、粗面として形成されているため、光拡散が大きい。そのため、図1に示す実施例と同様にして、光源からの光を、光源と対向する前記板の端面から入光させれば、前記粗面が強く発光する。各アクリル板の色は異なるため、光源から照射される光が単色であっても、前記粗面はそれぞれ板ごとに、青、赤、緑色に発光する。これにより、B・C・Dを積層してなる装飾プレートAに複数色から構成される装飾図形が発光表示される。また、前記と同様に、粗面の面積が広くなれば、発光面が広くなり、発光ラインが太く見える。そのため、切断壁27を、光透過性板4の板面に対して垂直ではなく、傾斜壁として形成することにより、強調したい線を太く形成することができる。前記と同様、切断角度θが、−45度〜+45度となることが好ましいが、見る角度や強調の度合いなどを考慮し、適宜決定することができる。
なお、本実施例の装飾プレートでは、簡易な装飾図形を用いて説明を行ったが、貫通線により装飾図形を描くことにより、裁断による場合よりも細かい装飾図形を表すことも可能である。そのため、図8に示すような複雑な装飾図形を構成することも可能であり、デザインの自由度の高い多色発光装飾体を提供することができる。線画による装飾図形には、前記と同様、絵の他にも、文字やロゴなど図形全般が含まれる。
図1、図7に示す実施例のように、異なる色に着色された光透過性板を用いる他に、光源と対向する端面(入光面)に異なる色の色付きフィルムを張ることによっても、各光透過性板を異なる色に発光させることができる。また、異なる色の光を当てることによっても、各光透過性板を異なる色に発光させることができる。例えば図9に示すように、収納部6を、反射仕切り部材28によって区分けし、複数の光源3を収納して、各光透過性板4の端面5ごとに異なる色の光が入光するようにしてもよい。反射仕切り部材28があるため、各光源3の光は設置された板にのみ入光し、上記と同じように粗面部分(波線で示す箇所)をそれぞれの色に輝かせる。図に示すように光透過性板4を階段状に積層すれば、反射仕切り部材28を設けやすい。また、光源3付近の光透過性板4において屈折光が生じ、この屈折光が他の光透過性板に入光して、装飾プレート2の光源付近の部分で、各色の光が混じり合うことを防ぐため、光源付近の光透過性板に、反射仕切り層29を設けてもよい。反射仕切り層29は、前記板4の光源側の端部から、前記板の厚みの2倍以上の長さで設けることが好ましい。反射仕切り層29としては、アルミニウム等の金属箔、アルミニウムを蒸着した薄層合成樹脂シートなどを用いることができる。反射仕切り層の厚みにより、光透過性板同士の間に隙間が生じないことが好ましいため、反射仕切り層29は箔状の薄いものがよい。前記反射仕切り部材28と反射仕切り層29を一体形成してもよいが、反射仕切り層29に厚みができる場合には、該層を設ける部分の光透過性板4の厚みを、該層の厚みに合わせて他より薄く形成し、該層を設けない部分の光透過性板の間に、隙間が生じないようにすることが好ましい。この層を設けることにより、各板の端面5から入光した光は、混じり合うことなく各板を通過する。
また、端面5の形状を調節することによって屈折光を調節することも可能である。端面5の形状と前記の反射仕切り層29とを組み合わせて屈折光を防いでもよい。前記反射仕切り層29の長さ、及び端面5の形状は、光源の種類、光源面積、光源と光透過性板の距離・位置関係、光源の照射面と光透過性板の厚みの関係などを考慮し、屈折光を防ぐために好適な構成にすることができる。端面5の形状は、凹レンズ状、凸レンズ状、斜めの凹または凸レンズ状、板面に対し垂直面、または斜面等に調節可能である。端面はいずれの場合も磨き仕上げ(鏡面仕上げ)される。
図9に示すように、装飾プレート2の表面に光拡散防止層30を設けることにより、外部からの光で装飾プレート2が発光することを防ぐことができ、装飾プレートの透明感が増す。この光拡散防止層としては、例えばガラス、耐擦傷性アクリル、チタンコートされた無色のアクリル板等を用いることができる。
装飾プレートの端縁部の一部に光源を設置した場合には、光源を設置した端面と反対側の端面に反射材を設置してもよい。この場合には、入光した光が反対側の端面から抜け出ることなく、反射材により反射する。そのため、その反射光によっても粗面で光拡散が起こり、粗面がより強く発光する。反射材としては、例えば、鏡面に形成したステン板やアルミ板等を用いることができる。
本発明の光透過性板は、光を透過する透明な板材であればよく、例えばガラス、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などからなる透明板を挙げることができる。扱いが容易であるため、透明合成樹脂板が好ましく、アクリル板が特に好ましい。ここでいう透明には、無色透明の他、有色透明も含まれる。また、光源から入光した光が粗面に達し、光拡散を生じるものであればよいため、このようなものであれば、半透明の板材であってもよい。有色透明の光透過性板としては、例えば集光性蛍光染料を含有するアクリル板などを挙げることができる。また、光透過性板は、中に空洞部を有し、その空洞部に水あるいは油を封入させてなるものであってもよい。
本発明の光源としては、蛍光灯、発光ダイオード等の低温の照明器具を用いることができる。多色発光ダイオードを用いれば、装飾プレートの発光色を適宜変更することができるため、より多様な表現が可能になる。すなわち、装飾プレートを構成する光透過性板が無色であっても、多色発光ダイオードを用いて、多彩な色に輝く装飾体を提供することができる。光源は複数であっても良く、また、各板ごとに異なる色の光源を用いてもよい。例えば図9に示すように、装飾プレートの端縁部に設置される光源は、装飾プレートを構成する各板ごとに配置される構成をとってもよい。光源は公知の方法で装飾プレートの端縁部に設置することができる。光源は、前記プレートの端縁部の任意の場所に設置することができ、また複数設置しても良い。例えば多色発光装飾体が、長方形状の装飾プレートを有する場合、光源はどの辺に設けられても良く、また全ての辺に設けられても良い。
光源としては、常時同じ照度で光を照射するものの他、点滅・スロープ点滅するものなどを用いることもでき、またこれらを組み合わせて用いても良い。色別に点滅させて、装飾効果を高めることもできる。また、光源から部分的に照射し、文字や絵を走らせることも可能である。
光源を収納する収納部を設ける場合、収納部を形成する材質は、光の反射性に優れている、透光性のないものが好ましく、例えばステンレス材、メッキ処理した樹脂材等を挙げることができるが、これに限られない。光透過性板ごとに異なる色の光を照射するときには、反射を防ぐ仕切り部材などで光源を色ごとに区切るなど、光の色が混ざらないような構成をとることが好ましい。
多色発光装飾体の形状は、実施例に示したような、板状の装飾プレートを保持するスタンド形状以外にも、様々な形に形成されることができる。また、多色発光装飾体に含まれる装飾プレートは複数であっても良い。例えば、複数の装飾プレートを組み合わせて立方体や三角錐等の形状とし、これを含む多色発光装飾体とすることも可能である。また、様々な形に形成した装飾プレートを用いることもできる。
本発明の多色発光装飾体における多色とは、2以上の色調が異なる色が存在することをいう。従って、多色発光装飾体に含まれる光透過性板全てが異なる色調に発光する必要はない。例えば3枚の光透過性板を含む多色発光装飾体であれば、3枚の板がそれぞれ異なる色に発光してもよいが、3枚の光透過性板のうち2枚が同色に、1枚が別の色に発光してもよい。色には、有彩色のほかに白色も含まれる。例えば無色透明の板に白色光を照射し、粗面を白色に発光させても良い。
装飾プレートの損傷を防ぐために、装飾プレートの表面に透明の保護層を設けても良い。保護層としては、例えばガラスや耐擦傷性アクリル等からなるものを用いることができ、例えば、装飾プレートの両面に組み付けすることによって装飾プレート上に形成することができる。ガラス、耐擦傷性アクリル等を用いれば、装飾プレートの保護とともに、前述した光拡散防止層の役割も果たすことができる。
本発明の多色発光装飾体は、看板、ディスプレー、表札、オブジェ、ショーケース、照明器具、玩具、写真立て、非常口灯など、様々な目的で使用することができる。
本発明に係る多色発光装飾体の一実施例の正面図である。 図1に示す多色発光装飾体のA−A’拡大断面図である。 本体と別パーツの正面図(A)及びA−A’断面図(B)である。 本体と別パーツの他の構成態様を示す断面図である。 裁断により装飾図形を形成した光透過性板の一実施例を示す図である。 切断角度を説明する図である。 本発明に係る装飾プレートと該プレートを構成する光透過性板の別の実施例を示す正面図(Aは装飾プレート、B・C・Dは光透過性板)、及び貫通線と切断壁の拡大断面図(E)である。 貫通線により形成された装飾図形の一実施例を示す図である。 各光透過性板ごとに光源を設置する場合の一実施例を示す図である。
符号の説明
1 多色発光装飾体
2 装飾プレート
3 光源
4 光透過性板
5 光源と対向する光透過性板の端面
6 収納部
7 貫通孔による装飾図形
8 ステンレス板(装飾プレートの背面側)
9 ステンレス板(装飾プレートの正面側)
10 貫通孔(ステンレス板と装飾プレートを貫通する孔)
11 ボルト
12 ナット
13 貫通孔(ステンレス板を貫通する孔)
14 ステンレス板9の上方部
15 ステンレス板9の下方部
16 ジョイント部分
17 文字線で囲われた部分
18 内側のライン
19 外側のライン
20 本体
21 別パーツ
22 別パーツの貫通孔
23 支持体
24 アルファベット文字
25 支持体の下端面
26 貫通線
27 切断壁
28 反射仕切り部材
29 反射仕切り層
30 光拡散防止層

Claims (5)

  1. 裁断して装飾図形を形成した光透過性板を複数枚積層してなる装飾プレートと、前記プレートの端縁部の少なくとも一部に設置された光源とを有し、光源と対向する箇所を除く前記板の裁断面の少なくとも一部が粗面として形成され、前記光源から発光された光が、光源と対向する前記板の端面から入光することにより、前記粗面に形成した箇所が他の箇所より強く、かつ前記板ごとに特定の色に発光することを特徴とする、多色発光装飾体。
  2. 光透過性板を複数枚積層してなる装飾プレートと、前記プレートの端縁部の少なくとも一部に設置された光源とを有し、
    前記板には、該板を貫通する線による線画が施され、前記線による前記板の切断壁の少なくとも一部は、粗面として形成されており、
    前記光源から発光された光が、光源と対向する前記板の端面から入光することにより、前記粗面が前記板ごとに特定の色に発光し、前記プレートに線画による装飾図形が発光表示されることを特徴とする多色発光装飾体。
  3. 前記装飾プレートを有色透明の光透過性板で構成するとともに、各光透過性板の色彩を異なるものとすることにより、前記板ごとに特定の色に発光させることを特徴とする、請求項1または2に記載の多色発光装飾体。
  4. 前記板に入光する光の色を、板により異なる色とすることにより、前記板ごとに特定の色に発光させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の多色発光装飾体。
  5. 前記装飾プレートの表面に光拡散防止層を設けることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の多色発光装飾体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008201114A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Figla Co Ltd 板材及びその板材における視点移動による模様形成方法
JP2009539226A (ja) * 2006-06-02 2009-11-12 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 光透過性ビア充填プロセス
JP2012014121A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Satoru Okamoto 表示装置
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