JP2001100680A - 表札の構造 - Google Patents

表札の構造

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JP2001100680A
JP2001100680A JP27374599A JP27374599A JP2001100680A JP 2001100680 A JP2001100680 A JP 2001100680A JP 27374599 A JP27374599 A JP 27374599A JP 27374599 A JP27374599 A JP 27374599A JP 2001100680 A JP2001100680 A JP 2001100680A
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light guide
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Takeshi Mori
猛 森
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MORI CUBIC ART KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクリル導光板の表札本体にLED光源を配置
すると共に、底部の傾斜面により光源の入射角を設定し
足元部を見やすくした表札の構造を提供する。 【構成】曲面状等の加工表示面を有する肉厚アクリル樹
脂成形品の導光板と、その裏面側に着色アクリル材等を
層着した表札本体からなり、該本体の底面側には傾斜面
を設定し、前記着色アクリル材等の表面側には彫刻若し
くはシルク印刷により文字表示部を形成すると共に、上
縁側にLED光源を配置した構成とする。 【効果】表面加工並びに底面に傾斜面を形成し、夜間見
やすく且つ足元部に光源を集束した照明効果を得ること
ができる。また、製造上の簡易性及びLED光源に代替
し、光源寿命、保守でも効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表札の構造に関し、さら
に詳しくは曲面加工等が施された表札本体にLED光源
を配置し表示面の確認並びに夜間見やすく、照明効果の
すぐれた表札の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より表札或いは標札は、居住者を示
すため家の戸口や門にかかげる名札もしくは門標であ
り、居住者の氏名又は名称を表示し、来訪者がその居住
者を確認するための標識でもあり、その構成素材も木
製、プラスチック製又は金属製若しくはこれらの複合形
態などの多岐にわたっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般には表札或いは標
札は、居住者を示すため家の戸口や門にかかげ、主とし
て来訪者がその確認の為、或いは郵便配達や宅急便等の
配達や荷運送の従事者が宛名人を確かめ間違いなく相手
方に送達或いは荷物を届けるための標識である。一方、
表札或いは標札でも、近年の和風或いは洋風様式のいず
れであれ、建物と均衡のとれた斬新さや外観装飾性が望
まれるようになってきている。また、前記郵便配達や宅
急便等の配達では、昼間に不在のため再度夕方や日没以
後に配達を余儀なくされる傾向が少なくない現状であ
り、その為夜間での表札或いは標札の表示が判り易いこ
とが望まれている。さらに、玄関の表札等に照明灯を取
り付ける場合、従来の電球等では取付容積や長時間の点
灯による温度上昇、消耗による電球の交換が伴い、消費
電力も嵩むといった難点があった。また、少なくとも玄
関に設置する照明付き表札或いは標札として、象徴的に
も居住する家族或いは個人の趣向、又は建物に合致した
独自性を醸し出すことが望まれており、従来の画一的、
没価値的ともいえる表札或いは標札での改善が期待され
ている。
【0004】近年、玄関の表札或いは標札にも、液晶表
示用バックライトや電飾看板等に用いられる面発光装置
の導入等があるが、その多くは設計、製作のし易さ、発
光の均一性、耐久性等の観点から、アクリル導光板を用
いたサイドエッジ型が用いられており、アクリル導光板
を用いたサイドエッジ型バックライトには優れた特性が
みられるため、今日面発光装置の主流となっている。し
かしながら、従来の古典的かつ伝統的ともいえる玄関の
表札或いは標札に、これらの面発光装置を導入する利点
はあっても、その反面、コスト上昇や光源照射効率等の
点でなお改良すべき課題がある。また、前記コストの抑
制と併せて、導光板の厚みが薄くなるに従って発光エネ
ルギ−が減少するというアクリル導光板特有の属性によ
って、該表札或いは標札の場合も、例えば光源の着色選
択や軽薄短小化と透過損失が大きい材料等との組み合わ
せにおいて、液晶表示用バックライトや面発光装置をそ
のまま導入することが難しいといった問題点があった。
【0005】本発明者は、上記の問題点を改善する為種
々検討の結果、本発明に到達した。本発明は曲面状ない
し平面状の表面加工表示面を有する肉厚アクリル樹脂成
形品の導光板よりなる縦若しくは横長方形型の表札本体
からなり、裏面側には彫刻若しくはシルク印刷により文
字表示部を形成し、バック塗装面に着色アクリル材を装
着すると共に、前記表札本体の上縁側に1個若しくは多
数個配置したLEDからなる光源を設置し、夜間見やす
く足元部に前記光源を選択的又は均等照射して照明効果
を得るようにしたことを特徴とする表札の構造を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を解決しようとするものであって、たとえば従来のア
クリル導光板を用いたサイドエッジ型バックライトの基
本的設計の改変を伴わず、設計並びに発光照射の選択性
或いは均一性、耐久性等のすぐれた性能を発揮し、発光
の均一性、耐久性等がすぐれることはもとより、製造の
簡易性を追求した構成の組み合わせによって、LED光
源を均等照射して照明効果を得ることができるとの知見
にもとづき検討の結果、本発明に到達したものである。
本発明によれば、従来のアクリル導光板を用いたサイド
エッジ型バックライトの基本的なすぐれた機能性の如き
長所の維持と併せ、所期の効果を発揮するための構成の
組み合わせによって、上記の如き難点を解決しようとす
るものであり、LEDの導入に拘わらずサイドエッジ型
バックライトの基本的設計の改変を伴わず、一般照明器
具としての適用可能な条件を充足する構成としたもので
ある。
【0007】本発明の表札の構造では、アクリル導光板
を用いたサイドエッジ型バックライトの基本的な構成を
採用し、該アクリル導光板、すなわち表札本体では、そ
の上縁側に1個若しくは多数個配置したLEDからなる
光源を設置した構造である。該LED光源を表札本体の
上面側に設置することによって下面方向側への指向性を
持たされた光束は、底面側に照射される。上縁部に設置
したLED光源、すなわちガリウム砒素などの物質を用
いた発光ダイオ−ドといわれる半導体デバイスを内蔵し
た構成により、小さな部品で従前の豆電球に代替する役
割を果たし、従来の豆電球の属性並びに表札への装着の
難点を解消し得るように働かせ、本発明に係る表札の構
造での均等照射など照明効果を十分に発揮することがで
きる。特に、夜間見やすく足元部に前記光源を選択的に
均等照射して照明効果を得ることができるように働く。
LED光源の設置に際しては、該LED光源の球体を外
部より視認できる露出型若しくは前記球体を外部より視
認できない隠蔽型のいずれでもよい。また、LED球の
着色種類の選択により、照明ム−ドに変化を出すことが
できるほか、LEDの玉数を適宜採択して所望の輝度や
照射光度の調整を図ることができ、動作の安定性が高
く、寿命が長く、危険度が少なく、熱を持たないなど、
LED球の属性を該表札の構造においても発揮し得るよ
うに働く。
【0008】本発明での構成において、該アクリル導光
板は、曲面状ないし平面状の曲面加工表示面を有する肉
厚アクリル樹脂成形品の縦若しくは横長方形型の表札本
体からなる構成であり、該アクリル導光板、すなわち表
札本体は例えば曲面型、カマボコ型或いは面加工型等の
いずれかより選ばれた曲面加工を施した構成とする。こ
のような曲面を三次元構造とすることによって、外観デ
ザイン上の選択幅が拡がると共に、少許横方向からみて
も表示面、つまり居住者の姓名、若しくは姓のみの場合
も同様に、これら表示面が確認ないし視認し易くするこ
とができる。また、肉厚アクリル樹脂成形品の縦若しく
は横長方形型の表札本体の構成では、側面方向からの視
認のほか、表示文字の拡大を含めたいわゆるレンズ透視
効果によって、表示面の姓名等が確認し易いように働
く。
【0009】本発明の表札の構造では、表札本体の下部
の光束放出面となる底面に、光源からの光束の入射角が
臨界角以上となるように傾斜面を設定した構成とする。
これによって底面より光束の入射角が略垂直方向である
のに対し、足元を見やすく拡がり照射のため臨界角以上
に照射するため底面に傾斜面を設定した構成とする。該
傾斜面の傾斜角度は10〜30度、15〜25度の範囲
が適当である。上記のように表札本体の上縁側に設置し
たLED光源の光束が投射される入射角度を臨界角以上
に設定することにより、光束の入射角度に方向性が図ら
れ、夜間見やすく、足元部を見やすくする照明効果を得
る構成とする。
【0010】また、本発明の構成では、該表札本体の裏
面側には彫刻若しくはシルク印刷により文字表示部を形
成し、さらにバック塗装面に着色アクリル材又は金属板
を装着した構成とする。これらの加工は該アクリル導光
板の裏面側に、彫刻或いはシルク印刷等により施される
が、該アクリル導光板とを一体的に層着した表札本体で
は、曲面加工された表面加工の形態と組み合わせた構成
とし、外観視認上も透視立体感を顕現し得るように働
く。
【0011】さらに、本発明に係る構成では、必要によ
り例えば拡散板の装着、或いは底面反射板を設けた構
成、光源からの光束の光放出面及び/又は光反射面で反
射を組み合わせた構成の他、該底面反射板迄の空間部に
投射される角度に配置した発光補助板を配置した構成等
により発光輝度性能と均整度の組み合わせを図った、ロ
ス少なく且つ均一な面発光性を得ることができる構成と
することができる。また、該表札本体の裏面側にバック
塗装面の他、光拡散性の塗料を塗布した構成とするか、
或いはLED光源から遠ざかるに従って減少する光エネ
ルギ−の伝達性を改善するため発光補助板を配置した構
成とすることができる。
【0012】従来アクリル導光板等では、シリカ粉や酸
化チタニウム顔料等が用いられているが、本発明におい
ては更に拡散効率の高い非有機系化合物を使用すること
が適当である。
【0013】たとえば、底面反射板を設置した構成で
は、好ましくは光線反射率の高いものが望ましく、さら
に拡散板を設ける場合は拡散率が高く、且つ透過損失の
少ないものが望ましい。また、発光補助板を設ける場合
の材質は、透明のフィルム状のもので、透過性、耐熱・
耐久性に優れたものを使用することが望ましい。また、
光拡散性インキを用いる場合は、拡散効率がよく、耐久
性に優れたものを使用することが望ましい。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。
【0015】図1は単一の光源を使用した場合の表札本
体の概略説明正面図、図2は図1の表札本体の横断面説
明図、図3は図1の縦断面説明図、図4は図1の縦断面
説明図の別実施例である。図1〜4において、本発明に
係る表札本体1は、肉厚アクリル樹脂、透明度が10〜
30mmの範囲で、板加工並びに成形、注型により製造
した樹脂成形品の導光板2からなる縦長方形型である。
正面側の表示面4には顕著に居住者の姓の漢字2文字が
表示されており、該表札本体1の上縁側には、LED光
源3が設置されている。また、該導光板2の裏面側で
は、バック塗装面4に着色アクリル材9を装着し、さら
に彫刻又はシルク印刷等により文字表示部6が形成され
た構成である。また、図4では、該表札本体1の底面側
に略傾斜角度20度の傾斜面7が形成された構成であ
り、これによって光束の投射若しくは集束方向を変える
ことができる。
【0016】図5〜図6は、本発明に係る表札の構造に
おいて、該導光板2に着色アクリル材9を層着した表示
面加工の種類を示す横断面説明図であり、前記図2の曲
面型のほか、5はいわゆるカマボコ型、図6は面加工型
の導光板2に着色アクリル材9を層着した形態の類型の
一例を示すものである。これらの表示面加工の形態は上
記のほか、種々の形態を選択或いは採択することができ
る。
【0017】図7は底面側に傾斜角度を形成した照射光
束拡がりを示す概要正面説明図、図8は同じく照射光束
拡がりを示す概要縦断面説明図である。図6で示すよう
に、表札本体1の導光板2に着色アクリル材9を層着し
た形態の底面側に傾斜面7が形成された構成では、光源
より光束8の集光特性からみても、点線図示の示すよう
に末拡がり状に照射若しくは集束される。図7のの縦断
面説明図においても、該傾斜面7の形成により足元側の
下方向に照射される光束8も同様に末拡がり状に照射若
しくは集束される状態を示している。従って、足元側の
見やすくする為の照射位置や範囲等につき、予め施工時
に居住者の要求に応じた施工をすることもできる。
【0018】上記のように構成された表札の構造では、
曲面状ないし平面状の表面加工表示面を有する肉厚アク
リル樹脂成形品の導光板2よりなる縦長方形型の表札本
体1からなり、前記肉厚アクリル樹脂成形品特有の拡散
効率のよい導光板2を用い、また、裏面側には着色アク
リル材9を層着した構成であるため、光拡散性並びに拡
散効率が高く且つ全体の輝度バランスも良く、LED光
源3は実質上内面壁に反射しないで直接下側方向へ照射
され、指向性を与えられて照射される状態を示してい
る。
【0019】なお、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあ
っても本発明に含まれる。
【0020】
【発明の効果】上述の如く、アクリル導光板を用いたサ
イドエッジ型バックライト及びLED光源を組み合わせ
た構成に基づき、表面加工や底面傾斜部を形成し、夜間
見やすく且つ足元部に光源を選択的に照射した照明効果
を得ることができる。またLEDを隠蔽内蔵の他、露出
型としても格別違和感なく、製造上の簡易性及び従来表
札での光源の代替により、光源の寿命、保守でも効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】表札本体の概略説明正面図である。
【図2】表札本体の横断面説明図である。
【図3】表札本体の縦断面説明図である。
【図4】表札本体の別実施例を示す縦断面説明図であ
る。
【図5】表札本体の導光板での表示面加工の類型例を示
す横断面説明図である。
【図6】表札本体の導光板での表示面加工の類型例を示
す横断面説明図である。
【図7】底面側に傾斜角度を形成した照射光束拡がりを
示す概要正面説明図である。
【図8】底面側に傾斜角度を形成した照射光束拡がりを
示す概要縦断面説明図である。
【符号の説明】
1 表札本体 2 導光板 3 LED光源 4 表示面 5 バック塗装面 6 文字表示部 7 傾斜面 8 光束 9 着色アクリル材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面状ないし平面状の表面加工表示面を
    有する肉厚アクリル樹脂成形品の導光板よりなる表札本
    体からなり、裏面側には彫刻若しくはシルク印刷により
    文字表示部を形成し、バック塗装面に着色アクリル材又
    は金属板を装着すると共に、前記表札本体の上縁側に1
    個若しくは多数個配置したLEDからなる光源を設置
    し、夜間見やすく足元部に前記光源を集束し選択的に照
    射して証明効果を得るようにしたことを特徴とする表札
    の構造。
  2. 【請求項2】 前記表面加工表示面が曲面型、カマボコ
    型或いは面加工型からなる請求項1記載の表札の構造。
  3. 【請求項3】 前記表札本体の底面に光源の拡がり照射
    の為光束の入射角が臨界角以上となるように傾斜面を設
    定してなる請求項1〜2記載の表札の構造。
JP27374599A 1999-09-28 1999-09-28 表札の構造 Pending JP2001100680A (ja)

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