JP2005073697A - 腸内細菌科の細菌を用いたl−ヒスチジンの製造法 - Google Patents

腸内細菌科の細菌を用いたl−ヒスチジンの製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】 向上したL−ヒスチジン生産能を持つL−ヒスチジン生産株を開発すること、及びそれらの株を用いてL−ヒスチジンを製造する方法を提供すること。
【解決手段】 5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾール(AICAR)からイノシン−5'−モノホスフェート(IMP)への変換に関与する1又はそれ以上の酵素の活性が増強された腸内細菌科のL−ヒスチジン生産菌を培地で培養し、同培地からL−ヒスチジンを回収することにより、L−ヒスチジンを製造する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、バイオテクノロジーに関し、詳しくは発酵による、L−ヒスチジンなどのL−アミノ酸の製造法に関する。本発明は、さらに、エシェリヒア・コリに由来する遺伝子に関する。同遺伝子は、L−ヒスチジン生産能の改善に有用である。
従来、L−アミノ酸は、自然界から得られた微生物株、またはL−アミノ酸生産能が向上するように改変されたそれらの変異株を利用する発酵法により、工業的に製造されてきた。
L−アミノ酸生産能を向上させる多くの技術(例えば、組換えDNAによる微生物の形質転換による)が開示されてきた(例えば、特許文献1を参照)。これらの技術は、アミノ酸生合成に関与する酵素の活性を増加させること、および/または、産生されたL−アミノ酸によるフィードバック阻害から標的酵素を脱感作させることによる(例えば、特許文献2、特許文献3、または特許文献4および特許文献5を参照)。
L−ヒスチジン生合成経路では、hisH遺伝子およびhisF遺伝子によりコードされるイミダゾールグリセロールホスフェートシンターゼが、中間体化合物である5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾール(AICAR)を放出する反応を触媒する。同時に、L−ヒスチジン生合成経路における初発反応はHisGタンパク質により触媒され、これはホスホリボシルピロリン酸(PRPP)のC−1の、アデノシン三リン酸(ATP)のプリン環のN−1による置換を含む。しかし、AICARはヒスチジン生合成に際して放出されるだけではなく、これはまたプリン、ならびに必然的にAMPおよびATPのようなプリンヌクレオシドおよびヌクレオチドの生合成における前駆体でもある。したがって、AICARのAMPへの再生はL−ヒスチジン生産にとって重要なプロセスである。
purH遺伝子は、AICARトランスホルミラーゼ(5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾールトランスホルミラーゼ(transformylase)としても知られている)[EC2.1.2.3]およびIMPシクロヒドロラーゼ[EC3.5.4.10]の活性を有する二機能性酵素をコードしている。後者は、イノシンモノホスフェート(IMP)の新規(de novo)合成における最後から2番目および最後の工程を触媒する(非特許文献1)。
しかし、現在、腸内細菌科の菌株を用いたL−ヒスチジン製造を向上させるために、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの2つの活性を向上させること記載した報告はない。
米国特許第4,278,765号 特開昭56−18596(1981) 国際公開第95/16042号パンフレット 米国特許第5,661,012号 第6,040,160号 Escherichia coli and Salmonella, Second Edition, Editor in Chief: F.C. Neidhardt, ASM Press, Washington D.C., 1996
本発明の目的は、向上したL−ヒスチジン生産能を持つL−ヒスチジン生産株を開発することである。また、本発明の目的は、それらの株を用いてL−ヒスチジンを製造する方法を提供することである。
本発明は、5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾール(AICAR)からイノシン−5'−モノホスフェート(IMP)への変換に関与する1又はそれ以上の酵素の活性が増強された腸内細菌科のL−ヒスチジン生産菌を提供する。
また本発明は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性が増強された前記細菌を提供する。
また本発明は、エシェリヒア属に属する前記細菌を提供する。
また本発明は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子の発現量の増加により増強された前記細菌を提供する。
また本発明は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、(a)AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子のコピー数を増加させること、及び(b)同遺伝子の増強されるように同遺伝子の発現制御配列を改変することから選ばれる方法により増強された前記細菌を提供する。
また本発明は、前記コピー数は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子を有するマルチコピーベクターで形質転換することにより増加した、前記細菌を提供する。
また本発明は、前記コピー数は、前記細菌の染色体中への付加的なコピー数の前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子の組込みにより増加した、前記細菌を提供する。
また本発明は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子はエシェリヒア属細菌に由来する前記細菌を提供する。
また本発明は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、以下のタンパク質(A)または(B):
(A)配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むタンパク質、
(B)配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配列のタンパク質変異体であって、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質、をコードする、前記細菌。
また本発明は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、以下のDNA(a)または(b):
(a)配列番号1のヌクレオチド1〜1590のヌクレオチド配列を含むDNA、及び
(b)配列番号1のヌクレオチド1〜1590のヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列から調製され得るプローブとストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができ、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質をコードするDNA、からなる群から選ばれる、前記細菌を提供する。
また本発明は、前記ストリンジェントな条件は、1×SSCおよび0.1%SDSに相当する塩濃度で、60℃で15分洗浄が行われる条件である、前記細菌を提供する。
また本発明は、前記細菌を培地で培養し、同培地からL−ヒスチジンを回収することを含む、L−ヒスチジンの製造法を提供する。
また本発明は、前記細菌は、ヒスチジン生合成の遺伝子の発現が増強された、前記の方法を提供する。
また本発明は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性が増強された腸内細菌科のL−ヒスチジン生産菌であって、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、(a)配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質、又は(b)配列番号2のアミノ酸配列と70%を越える相同性を有し、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ活性を有するタンパク質をコード
するである細菌を提供する。
本発明により、発酵法によるL−ヒスチジンの生産性を向上させることができる。
前記課題は、purH遺伝子産物である、AICARトランスホルミラーゼ(5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾールトランスホルミラーゼ)[EC2.1.2.3]およびIMPシクロヒドロラーゼ[EC3.5.4.10]は、標的L−アミノ酸の生合成経路に関与しないが、付加的なコピーがそれぞれのヒスチジン生産菌の細胞中に導入されると同アミノ酸製造を向上させ得るをコードすることを明らかにすることによって達成された。こうして本発明は完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。
「L−ヒスチジン生産菌」は、本発明の細菌を培地で培養したときに、培地中にL−ヒスチジンを生産、分泌する能力を有する細菌を意味する。L−ヒスチジン生産能は育種により付与されてもよく、例えば細菌をL−ヒスチジン生合成遺伝子の発現が強化された組換えDNAにより形質転換されてもよい。また、L−ヒスチジン生産能は育種により増強されてもよく、例えばL−ヒスチジンの構造アナログであるD,L−1,2,4−トリアゾール−3−アラニンで選択し、それによって、L−ヒスチジン生合成のキー酵素であるATPホスホリボシルトランスフェラーゼ(higG遺伝子によりコードされる)であって、L−ヒスチジンによるフィードバック阻害が解除された酵素(ロシア特許第2003677号及び第2119536号)を保持し、かつ、L−ヒスチジンを生産し得る細菌を得てもよい。ここで使用される用語「L−ヒスチジン生産菌」はまた、野生株または親株よりも多い量のL−ヒスチジンを培地中に生成、分泌し得る細菌を意味し、好ましくは、微生物が、0.5g/L以上、より好ましくは1.0g/L以上の量のL−ヒスチジンを培地中に生成、分泌し得ることを意味する。
腸内細菌科(Enterobacteriaceae)には、エシェリヒア属、エルヴィニア(Erwinia)属、プロビデンシア(Providencia)属、およびセラチア(Serratia)属に属する細菌が含まれる。エシェリヒア属が好適である。
用語「エシェリヒア属に属する細菌」は、微生物学の当業者に既知の分類に従ってエシェリヒア属として分類される細菌を意味する。本発明で使用されるエシェリヒア属に属する微生物にはエシェリヒア・コリ(E. coli)が含まれるが、これには限定されない。
用語「5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾール(AICAR)からイノシン−5'−モノホスフェート(IMP)への変換に関与する酵素」は、AICARトランスホルミラーゼおよびIMPシクロヒドロラーゼの活性を有する酵素を含む。一般に、自然の生物においては、両酵素活性は1つの融合タンパク質により発現される。しかし、酵素活性が別々の非融合タンパク質により発現される場合も、本発明に含まれる。酵素のうちの1つ、好ましくはAICARトランスホルミラーゼの活性が向上している細菌も、本発明に含まれる。
用語「AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性」は、10−ホルミルテトラヒドロ葉酸からホルミル部分をAICARへ移し、続いてプリンサイクルを形成してイノシン5'−モノホスフェート(IMP)をもたらす反応を触媒する活性を意味する。AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、AICARおよび基質として(6−R)N10−ホルミルテトラヒドロ葉酸を使用して、例えば、Ni, L. et al (Gene, 106(2): 197-205 (1991)) により記載される方法により測定し得る。また、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、
変異相補法により示され得る(例えば、Aiba, A. and Mizobuchi, K., J. Biol. Chem. 264(35): 21239-46 (1989)を参照)。
用語「酵素活性が増強された」は、細胞あたりの活性が非改変株(例えば、野生型株)のものよりも高いことを意味し、例えば、細胞あたりのAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ分子数が増加した細胞、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ分子あたりの比活性が増加した細胞等が含まれる。さらに、比較の対象となる野生株には、例えば、エシェリヒア・コリK−12が含まれる。AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの細胞内活性の増強の結果として、培地中のL−ヒスチジン蓄積量が増加する。
細菌細胞内のAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性の増強は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼをコードする遺伝子の発現の増強により達成され得る。腸内細菌科の細菌由来AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子、及び/又はコリネ型細菌等の他の細菌由来の遺伝子が使用され得る。エシェリヒア属に属する細菌由来の遺伝子が好ましい。
エシェリヒア・コリのAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ(それぞれ、EC番号2.1.2.3および3.5.4.10)をコードする遺伝子として、purH遺伝子が既に報告されている(GenBank受託番号NC_000913.1、gi:16127994の配列中ヌクレオチド番号4203521〜4205110)。したがって、purH遺伝子は、同遺伝子のヌクレオチド配列によって調製されたプライマーを利用したPCR(ポリメラーゼ・チェイン・リアクション;White, T.J. et al., Trends Genet., 5, 185 (1989)を参照)により得られ得る。同様にして、他の微生物のAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼをコードする遺伝子を取得し得る。
エシェリヒア・コリ由来のpurH遺伝子には、以下のタンパク質(A)または(B)をコードするDNAが含まれる。
(A)配列番号2に示すアミノ酸配列を含むタンパク質、
(B)配列番号2に示すアミノ酸配列のタンパク質変異体であって、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質。
本発明のタンパク質をコードするDNAには、それらのタンパク質の活性を失わない限り、タンパク質(A)の1または複数の位置での1または複数のアミノ酸の欠失、置換、挿入、または付加を含む可能性のあるタンパク質をコードするDNAが含まれる。「複数の」アミノ酸の数は、タンパク質の三次元構造中のアミノ酸残基の位置または種類によって異なるが、タンパク質(A)に対して好ましくは2〜50、より好ましくは2〜20、特に好ましくは2〜10であり得る。これは以下の理由による。いくつかのアミノ酸は互いに高い相同性を有し、そしてそのようなアミノ酸における差異はタンパク質の三次元構造およびその活性に大きくは影響しないからである。したがって、タンパク質(B)は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの全アミノ酸残基に対して30〜50%以上、好ましくは50〜70%以上、より好ましくは70〜90%以上、特に好ましくは95%以上の相同性を有し、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するものであり得る。
タンパク質またはDNAの相同性の度合いを評価するには、BLAST検索、FASTA検索、およびCrustalW等公知の計算法が使用され得る。
BLAST(基本局所配列比較検索ツール(Basic Local Alignment Search Tool))
は、blastp、blastn、blastx、megablast、tblastn、およびtblastxプログラムに用いられている発見的(heuristic)検索アルゴリズムである。これらのプログラムは、Karlin. Samuel and Stephen F. Altschulの統計的方法を用いて、有意度をそれらの発見によるものとする(「一般的スコアリングスキームを使用することによる分子配列の特徴の統計的有意度を評価する方法(Methods for assessing the statistical significance of molecular sequence features by using general scoring schemes)」. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1990, 87:2264-58;「分子配列における複数のハイスコア断片のための応用および統計(Applications and statistics for multiple high-scoring segments in molecular sequences)」. Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 1993, 90:5873-7)。FASTA検索法は、W. R. Pearsonにより記載される(「FASTPおよびFASTAでの迅速かつ高感度な配列比較(Rapid and Sensitive Sequence Comparison with FASTP and FASTA)」, Methods in Enzymology, 1990 183:63-98)。ClustalW法は、Thompson J.D., Higgins D.G. and Gibson T.J. により記載される(「CLUSTAL W:配列重み付け、位置特異的ギャップペナルティ、および重さマトリクス選択を通じた進化的多重配列比較の感度の改善(CLUSTAL W: improving the sensitivity of progressive multiple sequence alignment through sequence weighting, position-specific gap penalties and weight matrix choice)」, Nucleic Acids Res. 1994, 22:4673-4680)。
上記のようなAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの改変は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ活性が維持されるような保存的変異である。置換は、アミノ酸配列中の少なくとも1残基が除去され、そこに他の残基が挿入される変化である。AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼタンパク質の元々のアミノ酸を置換し、かつ、保存的置換とみなされるアミノ酸としては、Alaからser又はthrへの置換、argからgln、his又はlysへの置換、asnからglu、gln、lys、his又はaspへの置換、aspからasn、glu又はglnへの置換、cysからser又はalaへの置換、glnからasn、glu、lys、his、asp又はargへの置換、gluからasn、gln、lys又はaspへの置換、glyからproへの置換、hisからasn、lys、gln、arg又はtyrへの置換、ileからleu、met、val又はpheへの置換、leuからile、met、val又はpheへの置換、lysからasn、glu、gln、his又はargへの置換、metからile、leu、val又はpheへの置換、pheからtrp、tyr、met、ile又はleuへの置換、serからthr又はalaへの置換、thrからser又はalaへの置換、trpからphe又はtyrへの置換、tyrからhis、phe又はtrpへの置換、及び、valからmet、ile又はleuへの置換が挙げられる。
タンパク質変異体のような、(A)に定義されるタンパク質と実質的に同じタンパク質をコードするDNAは、例えば、1または複数のアミノ酸残基が欠失、置換、挿入、または付加されるように部位特異的突然変異法を使用して、(A)に定義されるタンパク質をコードするヌクレオチド配列を改変することにより、得ることができる。そのような改変DNAは、変異を発生させる試薬および条件での処理を用いる従来法により得られ得る。そのような処理として、本発明のタンパク質をコードするDNAのヒドロキシルアミンでの処理、またはDNAを保持する細菌のUV照射、またはN−メチル−N'−ニトロ−N−ニトロソグアニジンまたは亜硝酸などの試薬での処理が挙げられる。
本発明のタンパク質をコードするDNAは、異なる株で見いだされ得る変異体、および自然の多様性によるエシェリヒア属細菌の変異体を含む。そのような変異体をコードするDNAは、ストリンジェントな条件下でpurH遺伝子または遺伝子の一部分とハイブリダイズし、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質をコードするDNAを単離することにより得られ得る。用語「ストリンジェントな条件」には、いわゆる特異的ハイブリッドが形成され、かつ、非特異的ハイブリッドが形成されないような条件を含む。例えば、ストリンジェントな条件には、高い相同
性を有するDNA、例えば70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上の相同性を有するDNAが互いにハイブリダイズする条件が含まれる。あるいは、ストリンジェントな条件には、サザンンハイブリダイゼーションでの通常の洗浄の条件、例えば、60℃、1×SSC、0.1%SDS、好ましくは0.1×SSC、0.1%SDS、を含む。洗浄の時間は、ブロッティングに使用される膜のタイプに依存し、一般に製造元により推奨される。例えば、ストリンジェントな条件におけるHybond(商標)N+ナイロン膜(Amersham)の洗浄に推奨される時間は15分である。変異体をコードするDNAのための、かつpurH遺伝子とハイブリダイズするプローブとして、配列番号1のヌクレオチド配列の部分配列もまた使用され得る。そのようなプローブは、プライマーとして配列番号1のヌクレオチド配列に基づくオリゴヌクレオチド、および鋳型として配列番号1のヌクレオチド配列を含むDNAフラグメントを使用するPCRにより調製されてもよい。長さが約300bpのDNAフラグメントをプローブとして使用する場合、ハイブリダイゼーションにおける洗浄条件は、例えば、50℃、2×SSC、および0.1%SDSであり得る。
タンパク質をコードするDNAでの細菌の形質転換は、例えば、本発明のタンパク質をコードする遺伝子の発現を増加させるか、細菌細胞でのタンパク質の活性を向上させる従来法によって、DNAを細菌細胞中に導入することを意味する。
本発明の細菌はまた、前記の(A)または(B)に定義されるタンパク質をコードするDNAでの同細菌の形質転換により、または同細菌の染色体上の上記DNAの発現を調節又は制御する配列の改変により、本発明のタンパク質の活性が向上しているものを含む。
本発明の細菌の改変に使用されるDNAは、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質をコードしてもよい。より具体的には、DNAはpurH遺伝子であり得る。purH遺伝子は、例えば、配列番号1に示されるヌクレオチド配列に基づくプライマーを使用するPCRにより取得され得る。
遺伝子発現を向上させる方法には、遺伝子コピー数の増加が含まれる。エシェリヒア属細菌中で機能し得るベクター中に遺伝子を導入すると、遺伝子のコピー数が増加する。好ましくはマルチコピーベクターが使用され、マルチコピーベクターには、pBR322、pUC19、pBluescriptKS+、pACYC177、pACYC184、pAYC32、pMW119、pET22bなどが含まれる。また、遺伝子発現の向上は、例えば、相同組換えなどの方法により、遺伝子の複数コピーを細菌染色体中に導入することにより達成され得る。
あるいは、遺伝子発現の向上は、本来のプロモーターの代わりにより強力なプロモーターの制御下に本発明のDNAを配置することにより達成され得る。プロモーターの強さは、RNA合成開始の作用の頻度により定められる。プロモーターの強さの評価法および強力なプロモーターの例は、Deuschle, U., Kammerer, W., Gentz, R., Bujard, H. により記載される(エシェリヒア・コリのプロモーター:in vivo強度の階層は交代構造を示す(Promoters in Escherichia coli : a hierarchy of in vivo strength indicates alternate structures)。 EMBO J. 1986, 5, 2987-2994)。例えば、PRプロモーターは強力な構成型プロモーターとして既知である。他の既知の強力なプロモーターは、λファージの、PLプロモーター、lacプロモーター、trpプロモーター、trcプロモーター等である。
翻訳の向上は、本来のシャイン−ダルガーノ(Shine-Dalgarno)配列(SD配列)の代わりに、より効果的なSD配列を本発明のDNA中に導入することにより達成され得る。SD配列は、リボソームの16S RNAと相互作用するmRNAの開始コドンの上流領
域である(Shine J. and Dalgarno L., Proc. Natl. Acad. Sci. U S A, 1974, 71, 4, 1342-6)。
強力なプロモーターを使用することは、遺伝子コピーの増加と組合せてもよい。
染色体DNAの調製、ハイブリダイゼーション、PCR、プラスミドDNAの調製、DNAの消化およびライゲーション、形質転換、プライマーとしてのオリゴヌクレオチドの選択などの方法は、当業者に既知の通常の方法であってもよい。それらの方法は、Sambrook, J., and Russell D.,「分子クローニングの実験室手引き、第三版(Molecular Cloning A Laboratory Manual, Third Edition)」, Cold Spring Harbor Laboratory Press (2001) などに記載されている。
本発明の細菌は、上記のDNAを本来的にL−ヒスチジン生産能を有する細菌に導入することにより得られ得る。あるいは、本発明の細菌は、既にDNAを保持する細菌にL−ヒスチジン生産能を付与することにより得られ得る。
本発明のタンパク質の活性が向上させる親株には、L−ヒスチジン生産能を有するエシェリヒア属細菌、例えばエシェリヒア・コリ24株(VKPM B−5945、ロシア特許第2003677号)、エシェリヒア・コリ80株(VKPM B−7270、ロシア特許第2119536号)、エシェリヒア・コリNRRL B−12116〜B12121株(米国特許第4388405号)、エシェリヒア・コリH−9342株(FERM BP−6675)およびH−9343株(FERM BP−6676)(米国特許第6344347号)、エシェリヒア・コリH−9341株(FERM BP−6674)(欧州特許出願第1085087A2号)、エシェリヒア・コリAI80/pFM201株(米国特許第6258554号)等を挙げることができる。
L−ヒスチジン生産菌は、L−ヒスチジン生合成遺伝子の発現が増強するようにさらに改変されていることが望ましい。L−ヒスチジン生合成に有効な遺伝子には、hisG遺伝子およびhisBHAFIオペロンの遺伝子が挙げられる。L−ヒスチジンによるフィードバック阻害が解除されたATPホスホリボシルトランスフェラーゼをコードするhisG遺伝子が好ましい(ロシア特許第2003677号および第2119536号)。
本発明の方法は、本発明の細菌を培地に培養して培地中にL−ヒスチジンを産生させ、分泌及び蓄積されたL−ヒスチジンを同培地から回収する工程を含む、L−ヒスチジンの製造法を含む。
本発明において、培養、培地からのL−ヒスチジンの回収および精製等は、従来の微生物を用いたアミノ酸の発酵生産法によって行ってもよい。
培養に使用される培地は、培地が、炭素源および窒素源およびミネラル類、及び必要に応じて微生物が生育に必要とする適当量の栄養を含む限り、合成培地であっても天然培地であってもよい。
炭素源として、グルコースおよびスクロースのような種々の炭水化物および種々の有機酸が含まれる。
炭素源には、グルコースおよびスクロースのような種々の炭水化物、および種々の有機酸が含まれる。使用する微生物の同化の様式によっては、エタノールおよびグリセロール等のアルコールを使用してもよい。
窒素源としては、アンモニアおよび硫酸アンモニウムのような種々のアンモニウム塩、アミンのような他の窒素化合物、ペプトン、大豆加水分解物、および発酵微生物の消化物のような天然の窒素源が使用される。
ミネラル類としては、リン酸2カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、塩化カルシウムなどが使用される。必要に応じて、さらなる栄養が培地に添加され得る。例えば、微生物が生育にプロリンを必要とする場合(プロリン栄養要求性)、培養のため十分量のプロリンが培地に添加され得る。
培養は、好ましくは、振盪培養、通気を伴う撹拌培養のような好気的条件下、20℃〜42℃、好ましくは37℃〜40℃の温度で行われる。培養のpHは、通常5〜9の間であり、好ましくは6.5〜7.2の間である。培養のpHは、アンモニア、炭酸カルシウム、種々の酸、種々の塩基、および緩衝液で調節され得る。通常、1日〜5日間の培養で、培地に目的のL−アミノ酸が分泌及び蓄積する。
培養後、細胞のような固体は、遠心分離または膜濾過により培養液から除去することができ、次いで目的のL−アミノ酸がイオン交換、濃縮、および結晶法により回収および精製され得る。
以下、本発明を、実施例を参照してより具体的に説明する。本実施例においては、特記しない限り、アミノ酸はL−体である。
〔実施例1〕エシェリヒア・コリからのpurH遺伝子のクローニング
エシェリヒア・コリK−12株の全ヌクレオチド配列は、既に決定されている(Science, 277, 1453-1474, 1997)。報告されたヌクレオチド配列に基づいて、purH遺伝子を増幅するための、配列番号3(プライマー1)および配列番号4(プライマー2)に示すプライマーを合成した。プライマー1は、5'末端に導入されたHindIII認識部位を含む。プライマー2は、5'末端に導入されたXbal認識部位を含む。
PCR用鋳型として使用するエシェリヒア・コリK12の染色体DNAを、常法により調製した。PCRを、以下の条件下で、アプライドバイオシステムズGeneAmp PCRシステム2400を用いて行った。95℃で5分間の初期DNA変性、次いで95℃で30秒間の変性、55℃で60秒のアニーリング、及び72℃で120秒の伸長を30サイクル、最後にTaqポリメラーゼ(Fermentas, Lithuania)を使用して72℃で7分間の重合化。得られた、プロモーターを持たないpurH遺伝子を含むPCRフラグメントを、HindIIIおよびXbalで処理し、予め同じ酵素で処理した組込みベクターpMW119−PR中のPRプロモーターにより制御されるように挿入した。ベクターpMW119−PRは、ファージλからのPRプロモーターならびにさらなるMu組込みに必要なattRおよびattL部位を市販のベクターpMW119に挿入することにより構築した。このようにして、プラスミドpMW−PR−purHを得た(図1)。
〔実施例2〕ヒスチジン製造におけるpurH遺伝子の発現の向上の効果
2種のヒスチジン生産株を構築した。1つの株はpurH遺伝子を持つプラスミドを保持し、他方の株は細菌染色体中に組込まれたpurH遺伝子の付加的なコピーを有するプラスミドを持たない株である。ヒスチジン産生エシェリヒア・コリ80株を、プラスミドpMW−PR−purHでの形質転換、および細菌染色体中へのpurH遺伝子組込みのための親株として使用した。80株は、ロシア特許第2119536号に記載されており、1999年10月15日に、ルシアン・ナショナル・コレクション・オブ・インダストリアル・マイクロオーガニズム(Russia, 117545, Moscow, 1 Dorozhny proezd, 1)に、
VKPM B−7270の受託番号で寄託され、2004年7月12日にブダペスト条約に基づき国際寄託に移管されている。
80株のプラスミドpMW−PR−purHでの形質転換を、Sambrook, J., and Russell D.,「分子クローニングの実験室手引き、第三版(Molecular Cloning A Laboratory Manual, Third Edition)」, Cold Spring Harbor Laboratory Press (2001)に記載の方法で行い、80/pMW−PR−purH株を得た。
80株の染色体中へのpurH遺伝子組込みを、2工程で行った。第一工程で、ヒスチジン生産性の80株を、レプリコンrep(p15A)、トランスポザーゼ遺伝子(ファージMu−ctsからのcts62、ner、A、Bの各遺伝子)、及びcI−温度感受性λファージリプレッサー(cI857)を含み、かつpBR322からのTetRマーカーを持つpMH-Tcヘルパープラスミド(図2)で形質転換した。
第二工程で、得られた株を、プラスミドpMW−PR−purHで形質転換した。染色体中へのpurH遺伝子組込みのため、pMW-PR-purHで形質転換するために42℃で1時間処理した熱ショック細胞を、1mlのL−ブロスに移し、44℃で20分間、37℃で40分間インキュベートし、次いで10μg/mlのテトラサイクリンおよび100μg/mlのアンピシリンを含むL−寒天培地上に広げて、両プラスミドを保持する株を選択した。30℃で48時間以内に出現したコロニーを1mlのLブロスに接種した後、試験管中で42℃で、72時間インキュベートした。各試験管から約10コロニーについてアンピシリンおよびテトラサイクリン耐性について検査した。両抗生物質に感受性のコロニーを、プライマー1(配列番号3)およびプライマー3(配列番号5)を用いたPCRにより、染色体中のpurH遺伝子の付加的なコピーの存在について検査した。プライマー3は、ファージMuのattR部位と相補的な配列を含む。前記の目的のため、新たに単離したコロニーを50μlの水に懸濁させ、1μlをPCRに使用した。PCR条件は以下のとおりであった。95℃で5分間の初期DNA変性、次いで95℃で30秒間の変性、56℃で60秒間のアニーリング、72℃で120秒間の伸長を30サイクル、最後に72℃で7分間の最終的な重合化。検査の結果、少数の抗生物質感受性コロニーが、必要な2000bpDNAフラグメントを含んでいた。こうして、80::PR−purH株を得た。
80株、80/pMW−PR−purH株、および80::PR−purH株を、1g/Lのストレプトマイシンを含むLブロス中、29℃で6時間培養した。次いで、得られた培養物0.1mlを、20×200mmの試験管中の発酵培地2mlに接種した後、ロータリーシェーカー(350rpm)を用いて29℃で65時間培養した。培養後、培地に蓄積したヒスチジンの量を、ペーパークロマトグラフィーで決定した。ペーパーは、移動相、n−ブタノール:酢酸:水=4:1:1(v/v)で展開した。ニンヒドリン(0.5%)のアセトン溶液を可視化試薬として使用した。
発酵培地の成分 (pH 6.0)(g/l):
グルコース 100.0
Mameno 0.2 の TN(総窒素)として
L−プロリン 1.0
(NH42S04 25 .0
KH2PO4 2.0
MgSO4×7H2O 1.0
FeSO4×7H2O 0.01
MnSO4 0.01
チアミン 0.001
ベタイン 2.0
CaCO3 60.0
ストレプトマイシン 1.0
グルコース、プロリン、ベタイン、およびCaCO3は、別個に滅菌する。滅菌前にpHを6.0に調整する。
得られたデータを表1に示す。
Figure 2005073697
ミニジャーバッチ発酵のため、L−寒天培地上で増殖した80株および80::PR−purH株1白金耳をL−ブロスに移して、培養物の光学密度OD540が約2.0に達するまで、回転(140rpm)させながら30℃で培養した。次いで、25mlの種培養を、250mlの発酵用培地に加えた後、回転(1500rpm)させながら29℃で培養した。バッチ発酵の期間は、約35〜40時間であった。培養後、培地に蓄積したヒスチジンの量を、ペーパークロマトグラフィーで上記に記載したように決定した。
ジャー発酵培地の成分(pH 6.0)(g/l)は以下のとおりである。
グルコース 100.0
Mameno 0.2のTN
(NH42S04 8.0
KH2PO4 1.0
MgSO4×7H2O 0.4
FeSO4×7H2O 0.02
MnSO4 0.02
チアミン 0.001
ベタイン 2.0
L−プロリン 0.8
L−グルタミン酸 3.0
L−アスパラギン酸 1.0
アデノシン 0.1
得られたデータを表2に示す。
Figure 2005073697
purH遺伝子の発現の向上によって、エシェリヒア・コリ80株のヒスチジン生産能が改善されたことが、表1および表2からわかる。
pMW-PR-purHプラスミドの構造を示す図。 pMH-Tcヘルパープラスミドの構造を示す図。

Claims (14)

  1. 5'−ホスホリボシル−4−カルボキサミド−5−アミノイミダゾール(AICAR)からイノシン−5'−モノホスフェート(IMP)への変換に関与する1又はそれ以上の酵素の活性が増強された腸内細菌科のL−ヒスチジン生産菌。
  2. AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性が増強された請求項1に記載の細菌。
  3. エシェリヒア属に属する請求項2に記載の細菌。
  4. 前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子の発現量の増加により増強された請求項2に記載の細菌。
  5. 前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性は、(a)AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子のコピー数を増加させること、及び(b)同遺伝子の増強されるように同遺伝子の発現制御配列を改変することから選ばれる方法により増強された請求項4に記載の細菌。
  6. 前記コピー数は、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子を有するマルチコピーベクターで形質転換することにより増加した、請求項5に記載の細菌。
  7. 前記コピー数は、前記細菌の染色体中への付加的なコピー数の前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子の組込みにより増加した、請求項5に記載の細菌。
  8. 前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子はエシェリヒア属細菌に由来する請求項2〜7のいずれか1項に記載の細菌。
  9. 前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、以下のタンパク質(A)または(B):
    (A)配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むタンパク質、
    (B)配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配列のタンパク質変異体であって、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質、をコードする、請求項8に記載の細菌。
  10. 前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、以下のDNA(a)または(b):
    (a)配列番号1のヌクレオチド1〜1590のヌクレオチド配列を含むDNA、及び
    (b)配列番号1のヌクレオチド1〜1590のヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列から調製され得るプローブとストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができ、かつAICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性を有するタンパク質をコードするDNA、からなる群から選ばれる、請求項8に記載の細菌。
  11. 前記ストリンジェントな条件は、1×SSCおよび0.1%SDSに相当する塩濃度で、60℃で15分洗浄が行われる条件である、請求項10に記載の細菌。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の細菌を培地で培養し、同培地からL−ヒスチジ
    ンを回収することを含む、L−ヒスチジンの製造法。
  13. 前記細菌は、ヒスチジン生合成の遺伝子の発現が増強された、請求項12に記載の方法。
  14. AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼの活性が増強された腸内細菌科のL−ヒスチジン生産菌であって、前記AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ遺伝子は、(a)配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質、又は(b)配列番号2のアミノ酸配列と70%を越える相同性を有し、AICARトランスホルミラーゼ−IMPシクロヒドロラーゼ活性を有するタンパク質をコードするである細菌。
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