JP2005073444A - 永久磁石回転電機 - Google Patents

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敏一 永木
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
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秀樹 中田
Satoshi Tamaki
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Abstract

【課題】電機子巻線の誘起電圧が調整可能で、簡素で部品点数が少なく小型で、しかも信頼性に優れた永久磁石回転電機を提供する。
【解決手段】一方に開口端を有する略C字状の形状を有し、第2の磁路形成部を形成する補助コア11と、補助コア11に卷回された制御巻線12とから構成された制御用固定子10を、補助コア11の開口端のお互いに対向する両側の端面が、対応する第1の磁路形成部である磁極歯部5の回転軸4軸心方向に対向する両側の端面における電機子巻線8が卷回された部分より回転子3側の部分にそれぞれ当接させた構成とし、制御巻線12群により発生する制御巻線磁束と永久磁石2により発生する永久磁石磁束を直交させることによって、磁極歯部5に卷回された電機子巻線8に鎖交する永久磁石磁束を変化させ、電機子巻線8群に誘起される電圧を制御する構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石回転電機に関し、特に電機子巻線に発生する誘起起電力制御を利用した永久磁石回転電機に関するものである。
永久磁石回転電機は、回転子(ロータとも記す)に界磁手段として永久磁石を用いるため、界磁巻線による励磁回路が不要であり構造が簡単であるが、電機子巻線に誘起される誘起電圧は永久磁石を有する回転子と巻線が配設された電機子との相対回転に基づいて電機子巻線を通過する磁束が変化することによって得られ、永久磁石の磁束は一定であるため、回転子と電機子との相対回転の回転数によって誘起電圧は変化する。即ち、回転子の回転速度が増加するに従って、誘起電圧は増加することになる。そのため、低速回転時に充分な誘起電圧を得るようにすると、高速回転時の誘起電圧が過大となり得る。従って、誘起電圧を高速回転時にも過大とならない範囲に制御するための方法が種々提案されている。
例えば、複数個の扇形の永久磁石を回転軸の周囲に配設して界磁極を構成した回転界磁形の回転電機において、周方向で隣接する永久磁石間に、外周側が幅広部、内周側が幅狭部となっている溝を形成するとともに、幅狭部に永久磁石とは別の磁石を径方向に移動可能に挿入し、この磁石の径方向の位置をばねで規制することにより、この回転子の回転に伴い磁石に作用する遠心力に固有の位置に磁石を占位させるという構成を有する永久磁石回転電機に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この構成の永久磁石回転電機は、回転子の回転速度の上昇に伴い磁石により大きな遠心力が作用するため、回転速度が上昇する程、磁石は半径方向に沿い外方に移動する。磁石が半径方向に沿い外方に移動すればする程、界磁束が減少することになり、回転速度の上昇に伴い誘起電圧の上昇が抑制され、適正な発電電圧(例えば、蓄電池チャージ電圧)に自動的に調整されるようにしたものである。
また、アウタロータ型の例として、ロータが有底円筒状のロータヨークと、そのロータヨークの円筒部の軸心方向の2つの位置において、周方向に等間隔で設けられた嵌合穴に支持部材の軸部が摺動可能に嵌め込まれ、且つ、支持部材の磁石固着部においてロータヨークの内周側の面に取り付けられた永久磁石とを備え、ロータヨークの開放端部に蓋部材が固定されることにより中空円柱状に形成され、ロータヨークには嵌合溝が設けられ、その幅方向中央部に支持部材の軸部が嵌め込まれる嵌合穴が設けられており、支持部材に固着された永久磁石がロータの径方向に移動可能になされ、また、嵌合溝の幅方向両側の周縁部には、鍔部がそれぞれ形成されており、永久磁石が内周側へ抜けることを防止するとともに、更に、支持部材の軸部には非線形特性を有するばね等の弾性部材が嵌め着けられており、永久磁石を回転軸心側即ちステータ(固定子とも記す)方向へ付勢した構成を有する発電機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この構成の永久磁石回転電機は、ロータの回転数が増加するに従って、永久磁石に作用する遠心力が増大する他、永久磁石は嵌合溝内において弾性部材により回転軸心側へ付勢されているため、永久磁石に作用する遠心力が増大すると弾性部材の付勢力に抗して外周側、即ち、ステータから離隔する方向に移動させられることとなり、永久磁石とそれに対向するステータの幅広部の端面との間に形成される空隙が大きくなるように変化させられるため、ステータと永久磁石との間の磁束密度が小さくされるので、従って、ロータの回転数が増加するにつれて、ステータと永久磁石との間の空隙を径方向に貫通する磁束が小さくなることにより、起電力の変化が抑制されるようにしたものである。
次に、固定子と回転子を構成する永久磁石との間の磁束密度を変化させる方法の一例について概要を説明する。ハウジングに設けられた主ベアリングに第1の回転軸が回動自在に支持され、第1の回転軸の一端に外面形状が概略球形をなしている回転子が支持されており、回転子は永久磁石により形成されて、第1の回転軸の回りにS極とN極とが交互に現れるように配置されている。一方、ハウジングの側面には、第2の回転軸を回動自在に支持するサイド・ベアリングが設けられ、この第2の回転軸には、内面が球面をなす固定子が支持されており、固定子の回動は、固定子に固着されたウォーム・ホイールによって制御されるようになって、制御部によって駆動されるステッピングモータの回転軸に直結されたウォームにより回動されるように構成するという永久磁石回転電機の例が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
このような構成とすることにより、回転子の回転において、その始動時或いは低速時には固定子は回転子の最大磁束密度部分に正対しており、同一回転数の場合に最大の出力電圧が得られ、回転子の回転数が上昇すると、出力電圧が上昇する。また、制御部は、この出力電圧を監視し、この値を一定値に戻すべくステッピングモータを駆動し、ウォームを介してウォーム・ホイールを駆動して、固定子が最大磁束密度部分からずれるように固定子を第2の回転軸の回りに回動させ、発電電圧を低下させて所望の値に戻るようにする。即ち、固定子を回動させて回転子との対向面積を制御することによって、発電電圧の上昇を抑制し、発電電圧を回転数によらず一定化し得るようにできるものである。
また、ロータとステータとで形成される磁気回路における磁気抵抗を変化させて界磁制御を行なうという方法を用いた構成がある。この場合、ステータにおけるそれぞれのティースを連結するステータ本体に円形の磁気抵抗調整用開口部が、ロータの磁界発生手段である永久磁石により発生しステータ本体内を通過する磁束の経路上に位置して設けられて、透磁率異方性を有する調整プラグが、磁気抵抗調整用開口部に内挿されており、調整プラグは磁気抵抗調整用開口部の内径とほぼ同一の外径を有する円柱形状の部材であり、ステータ本体との間に殆ど隙間なく、回動自在に設けられて、そして、磁気抵抗調整用開口部内で磁路に対する調整プラグの角度位置を調整するプラグ角アクチュエータが設けられた構成を有したモータが開示されている(例えば、特許文献4参照)。
上述の構成例は、弱め界磁制御を行なうモータに関するものであるが、永久磁石回転電機にも適用可能である。このような構成により、透磁率異方性を有した調整プラグ部分についての磁路方向の透磁率は、調整プラグの角度位置に対応して異なる値となり、これに対応してステータ本体の透磁率も異なる値となり、調整プラグの角度位置によって、透磁率に反比例して磁気抵抗も変化する。従って、磁気抵抗調整用開口部内での調整プラグの角度位置を調整することにより、ステータ本体の磁気抵抗を調整することができ、磁気回路に生ずる磁束を調整することができる。ロータの回転速度が増加した時、その回転数を検知して、或いは、出力電圧を監視して、これにより、出力電圧が一定になるように、プラグ角アクチュエータであるアクチュエータ用モータを駆動して、連結部材を介してアクチュエータ用モータに連結された調整プラグの角度位置を調整し、磁気回路に生ずる磁束を調整して、発電電圧の上昇を抑制し、発電電圧をロータの回転数によらず一定になるようにできるものである。
特開平7−288940号公報(第3頁、第1図) 特開平8−251894号公報(第5頁、第1図) 特開平7−308056号公報(第2頁、第3頁、第1図) 特開平9−233887号公報(第3頁、第4頁、第1図)
しかしながら、上記の複数個の扇形の永久磁石を回転軸の周囲に配設して界磁極を構成した回転界磁形で、回転子の回転に伴い磁石に作用する遠心力に固有の位置に磁石を占位させるという従来構成の回転電機においては、永久磁石の間に可動する磁石を設けることによって、その磁石を回転速度に応じた遠心力により可動させて界磁束を制御するようになされているが、この可動磁石が永久磁石の間にあって界磁束を制御するように可動させることは、磁石同士の吸引力や反発力などの影響を受けるため、技術的に非常に難しいことが予想され、また、高速で回転する回転子に可動部材を設け、ばねの付勢力とバランスさせるため、長期間の使用に対しての信頼性に課題があり、製品としての耐久性も問題となる。
また、次のアウタロータ型の従来の回転電機においても、ロータの回転速度に応じた遠心力と弾性部材の付勢力とで永久磁石の位置が決まり、永久磁石とそれに対向するステータとの間に形成される空隙を変化させることにより、ステータと永久磁石との間の磁束密度を制御しようとするものであるが、上述の1番目の発電機と同様に、高速で回転するロータに移動可能な永久磁石を設け、弾性部材の付勢力とバランスさせるため、ステータと各永久磁石間のギャップばらつきや、また長期間の使用に対しての信頼性に課題があり、製品としての耐久性も問題となる。
また、3番目の固定子と回転子を構成する永久磁石との間の磁束密度を変化させる方法を利用する従来の回転電機においては、固定子を回動させて回転子との対向面積を制御することによって、発電電圧の上昇を抑制しようとするものであるが、回転子の外面形状及び固定子の内面形状がそれぞれ概略球形の形状に加工する必要があり、複雑な加工工程を必要とする課題があり、また、第2の回転軸、サイド・ベアリング、ウォーム・ホイール、ウォーム及びステッピングモータ等で構成される固定子を第2の回転軸の回りに回動させるための機構を必要とし、構造的にも複雑となり、製造工数が増大するという課題がある。
更に、4番目のロータとステータとで形成される磁気回路における磁気抵抗を変化させて界磁制御を行なうという方法を用いた構成の従来の回転電機においては、ステータ本体に設けられた磁気抵抗調整用開口部内での調整プラグの角度位置を調整して、ステータ本体の磁気抵抗を調整することにより、磁気回路に生ずる磁束を調整して出力電圧が一定になるようにしたものであるが、上述の3番目の発電機と同様に、プラグ角アクチュエータであるアクチュエータ用モータや連結部材等で構成された、調整プラグの角度位置を調整するための機構が必要であり、可動部分を有する構造のため、構造的にも複雑となり、製造工数が増加するという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決し、磁気回路における磁束を安定的に制御し、高速回転に対しても発生する発電電圧の上昇が安定的に抑制することができ、簡単な構造で発電電圧が一定値になるように制御され、低価格であり、しかも信頼性に優れた発電機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による界磁極を有する回転子と、電機子巻線群を有し、永久磁石の磁束による第1の磁路形成部を形成する固定子と、制御巻線群を有し、第1の磁路形成部における磁束の方向に直交する第2の磁路形成部を形成する制御用固定子と、第1の磁路形成部における永久磁石からの磁束の方向を変化させ、且つ、電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路とを備え、制御巻線群に制御回路から制御電流が供給される構成を有している。更に、固定子において、永久磁石の第1の磁路形成部における磁束の方向と制御用固定子の第2の磁路形成部とが直交する面が、回転子の回転軸軸心方向に垂直な面、或いは、回転子の回転軸軸心方向に平行な面である構成を有している。
これらの構成によって、永久磁石磁束が制御巻線磁束の影響を受けて、永久磁石磁束の方向が変えられ、磁極歯部に卷回された電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束量が変化させられることになり、制御回路により制御された電流を制御巻線に供給して制御巻線磁束を制御し、電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束により発生する電機子巻線の誘起起電力を一定にすることができる。また、電機子巻線の誘起起電力を一定にするために、制御のための可動部材を必要とせず、また、背景技術に示されたような機械的変位機構等を必要としないので、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による界磁極を有する回転子と、第2の電機子巻線群と、インバータにて駆動される第1の電機子巻線群とを有し、永久磁石の磁束による第1の磁路形成部を形成する固定子と、制御巻線群を有し、第1の磁路形成部における磁束の方向に直交する第2の磁路形成部を形成する制御用固定子と、第1の磁路形成部における永久磁石からの磁束の方向を変化させ、且つ、電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路とを備え、制御巻線群に制御回路から制御電流が供給される構成を有している。
この構成によって、永久磁石磁束が制御巻線磁束の影響を受けて、永久磁石磁束の方向が変えられ、第2の磁極歯部に卷回された第2の電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束量が変化させられることになり、制御回路により制御された電流を制御巻線に供給して制御巻線磁束を制御し、第2の電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束により発生する第2の電機子巻線の誘起起電力を一定にすることができる。また、第2の電機子巻線の誘起起電力を一定にするために、制御のための可動部材を必要とせず、また、背景技術に示されたような機械的変位機構等を必要としないので、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による界磁極を有する回転子と、切り欠き部を設けた複数の磁極歯部と磁極歯部を連結する磁極歯連結部とを有する固定子コアと、複数の磁極歯部の切り欠き部に移動可能にそれぞれ内挿された複数の制御用可動部材と、複数の磁極歯部にそれぞれ卷回された電機子巻線群と制御巻線群とからなる固定子と、制御用可動部材を移動させ、電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路とを備え、制御巻線群に制御回路により制御される電流が供給される構成を有している。
この構成によって、制御回路により制御された電流を制御巻線に供給して、磁極歯部の切り欠き部内における制御用可動部材の位置を移動させ、制御用可動部材を含む磁極歯部部分の磁気抵抗を制御し、磁極歯部に卷回された電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束を制御して、永久磁石磁束により発生する電機子巻線の誘起起電力を一定にすることができる。また、電機子巻線の誘起起電力を一定にするために、背景技術に示されたような機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による界磁極を有する回転子と、複数の磁極歯部及び磁極歯部を連結する磁極歯連結部を有する固定子コアと、複数の磁極歯部にそれぞれ卷回された電機子巻線群と、複数の短絡環とからなる固定子とを備える構成を有し、更に、電機子巻線群が卷回された位置より回転子側の位置において、磁極歯部の永久磁石磁束と鎖交する位置に短絡環が卷回された構成、或いは、回転子に対向する磁極歯部の内周面に凹部を有し、磁極歯部の凹部と磁極歯部の側面との間に、短絡環が卷回された構成、或いは、回転子に対向する磁極歯部の内周面に2つの凹部を有し、2つの凹部に挟まれた磁極歯部の突起部に、短絡環が卷回された構成を有している。
これらの構成によって、磁極歯部に流れる永久磁石磁束が短絡環に鎖交して、短絡環に電圧が誘起され、この鎖交磁束と同位相で向きが反対の磁束が発生し、永久磁石磁束を打ち消す方向に作用するので、電機子巻線に鎖交する磁束が減少して、電機子巻線の発電電圧を減少させることができ、回転子の回転数が増加しても、電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができる。また、電機子巻線の誘起起電力を所定値以下にするために、制御のための可動部材を必要とせず、また、背景技術に示されたような機械的変位機構等を必要としないので、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による界磁極を有する回転子と、複数の第1の磁極歯部及び複数の第2の磁極歯部と、第1の磁極歯部及び第2の磁極歯部を連結する磁極歯連結部とを有する固定子コアと、複数の第1の磁極歯部に卷回され、且つ、インバータにて駆動される第1の電機子巻線群と、複数の第2の磁極歯部に卷回された第2の電機子巻線群及び複数の第2の磁極歯部に卷回された短絡環とからなる固定子とを備える構成を有している。更に、第2の電機子巻線群が卷回された位置より回転子側の位置において第2の磁極歯部の永久磁石磁束と鎖交する位置に短絡環が卷回された構成、或いは、第2の磁極歯部の回転子に対向する内周面に凹部を有し、第2の磁極歯部の凹部と第2の磁極歯部の回転軸心に平行な面を有する両側側面のうちいずれか一方の側面との間に、短絡環が卷回された構成、或いは、第2の磁極歯部の回転子に対向する内周面に2つの凹部を有し、第2の磁極歯部の2つの凹部に挟まれた第2の磁極歯部の先端凸部に、短絡環が卷回された構成を有している。
これらの構成によって、第2の磁極歯部に流れる永久磁石磁束が短絡環に鎖交して、短絡環に電圧が誘起され、この鎖交磁束と同位相で向きが反対の磁束が発生し、磁束打ち消し効果が生じ、第2の電機子巻線に鎖交する磁束が減少して、第2の電機子巻線の発電電圧を減少させることができ、回転子の回転数が増加しても、第2の電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、第2の電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができる。また、第2の電機子巻線の誘起起電力を所定値以下にするために、制御のための可動部材を必要とせず、また、背景技術に示されたような機械的変位機構等を必要としないので、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
本発明の永久磁石回転電機は、永久磁石による第1の磁路形成部に直交するように、第2の磁路形成部を構成する制御用固定子を設け、その制御用固定子に卷回された制御巻線のDC電流を変化させるようにした構成としたものである。
このような永久磁石回転電機構成とすることによって、制御巻線により発生する磁束を永久磁石からの永久磁石磁束に直交させて、永久磁石磁束の方向を変え、電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束を制御して、永久磁石回転電機の電機子巻線出力端子電圧を一定に制御することができ、制御のための可動部材を必要とせず、また、機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、磁極歯部の切り欠き部に移動可能な制御用可動部材を内挿し、電機子巻線と制御巻線を磁極歯部に卷回し、制御巻線の電流を変化させて制御用可動部材を移動させるようにした構成としたものである。
このような永久磁石回転電機構成とすることによって、制御巻線の電流を変化させ、制御用可動部材を移動させて、磁極歯部の磁気抵抗を変化させ、電機子巻線に鎖交する磁束を制御し、電機子巻線の出力端子電圧を一定に制御することができ、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
また、本発明の永久磁石回転電機は、電機子巻線が卷回された磁極歯部に、或いは、磁極歯部の先端部に短絡環を設けた構成としたものである。
このような永久磁石回転電機構成とすることによって、短絡環による磁束打ち消し効果により、電機子巻線に鎖交する永久磁石磁束が減少し、回転子の回転数が増加しても、電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができ、制御のための可動部材を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1から図6に、本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図1は本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の主要部を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図、図2は図1におけるA−A線で切断した部分断面図、図3は本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機及び周辺回路を含む発電機構成を示すブロック図、図4は図3における制御回路の具体例を示す回路図、図5は本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成を示す平面図、図6は図5におけるB−B線で切断した部分断面図である。但し、図1及び図5では、永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成で示している。
図1及び図2において、回転子コア1の周方向に等間隔に複数個の界磁極となる永久磁石2が埋め込まれた構成を有する回転子3が回転軸4に固着され、ハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされている。複数個の永久磁石2は周知のようにN極とS極が交互に並べられて配置されている。一方、複数の磁極歯部5とそれぞれの磁極歯部5を連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、その固定子コア7のそれぞれの磁極歯部5にはそれぞれ電機子巻線8が卷回され、複数の電機子巻線8と固定子コア7とで固定子9を構成している。固定子9を構成するそれぞれの磁極歯部5において径方向内側の内周面は、回転子3の外周面に小さな隙間を有して対向している。
また、それぞれの磁極歯部5に対応して制御用固定子10が設けられている。制御用固定子10は、一方に開口端を有する略C字状の形状を有し、開口端のお互いに対向する両側の端面が、対応する磁極歯部5の回転軸4軸心方向に対向する両側の端面における電機子巻線8が卷回された部分より回転子3側の部分にそれぞれ当接した補助コア11と、補助コア11に卷回された制御巻線12とから構成されており、回転軸4に固着された回転子3、固定子9及び制御用固定子10とで永久磁石回転電機13を構成している。
また、図3において、永久磁石回転電機13は、永久磁石2による界磁極を有する回転子3と電機子巻線8群を有する固定子9及び制御巻線12群を有する制御用固定子10で構成されている。回転子3が例えばエンジン等の回転駆動源31に連結されており、回転駆動源31により回転駆動される。電機子巻線8群の出力端子は負荷32及び制御回路33に接続され、また、それぞれの磁極歯部5に対応するそれぞれの制御用固定子10を構成する制御巻線12群は制御回路33に接続されている。制御回路33は電機子巻線8群の出力端子に接続された整流平滑回路34及びピーク電圧検知回路35と制御巻線12群に接続される制御巻線電流変更回路36により構成されている。
永久磁石回転電機13は、回転駆動源31により回転子3を回転させることによって、回転子3に組み込まれた永久磁石2により回転磁界が発生し、固定子9に巻かれている電機子巻線8群に電圧(誘起起電力)が誘起され、電機子巻線8群の出力端子に接続された負荷32により電機子巻線8群に電流が流れる。
図1に示すように、回転子3を構成する永久磁石2のN極から発生する永久磁石磁束14は、その第1の磁路形成部である回転子コア1、回転子3とそれに対向する固定子9の磁極歯部5との間の空隙、磁極歯部5を通過しその両側にある磁極歯連結部6、永久磁石2のN極に対向した磁極歯部5に隣接した両側の磁極歯部5、その両側の磁極歯部5と回転子3との間の空隙、回転子コア1を経由して永久磁石2のS極に流れる。それぞれの磁極歯部5には電機子巻線8が卷回されており、それらを通過する永久磁石磁束14によりそれぞれの電機子巻線8に誘起起電力が発生する。
一方、それぞれの磁極歯部5に対応して設けられた制御用固定子10を構成する制御巻線12が、磁極歯部5の回転軸4軸心方向に対向する端面に当接した第2の磁路形成部を形成する補助コア11の軸心方向略中央部分に回転軸4の軸心方向に巻かれており、制御巻線12に電流が供給された時、図2に示すように、矢印21にて示される方向に制御巻線磁束22が流れ、この制御巻線磁束22は磁極歯部5に流れる永久磁石2による永久磁石磁束14と直交している。
制御用固定子10の制御巻線12に電流が流れた時、磁極歯部5の回転軸4軸心方向に対向する両側端面に当接した制御用固定子10の略C字状形状の開口端に挟まれた磁極歯部5の部分において、磁極歯部5の永久磁石磁束14に直交した制御巻線磁束22によって磁極歯部5の永久磁石磁束14の方向が変化させられ、制御用固定子10の開口端より磁極歯連結部6側の部分での磁極歯部5を流れる磁束量は、永久磁石2によって発生した磁束が回転子コア1とそれに対向する固定子9の磁極歯部5との間の空隙を経由して磁極歯部5に入ってきた磁束量よりも小さくなる。また、制御固定子10による制御巻線磁束22が大きくなる程、制御用固定子10の開口端に挟まれた磁極歯部5の部分における磁極歯部5の永久磁石磁束14の方向の変化は大きくなり、磁極歯連結部6側の磁極歯部5を流れる磁束量は小さくなる。従って、制御用固定子10の開口端より磁極歯連結部6側の部分の磁極歯部5に巻かれた電機子巻線8に誘起される誘起起電力は、制御用固定子10の制御巻線12に流れた電流により発生する制御巻線磁束22によって変化させ得ることになる。ここで、制御巻線磁束22は制御巻線12の巻数及び制御巻線12に流す電流によって定まることは言うまでもない。
図4を用いて図3における制御回路33の具体的回路の一例を説明する。電機子巻線8群の出力端子に接続される整流平滑回路34はダイオード34a及びコンデンサ34bにて構成され、制御回路33の電源を作製する。電機子巻線8群の出力端子は一定に制御されるため、コンデンサ34bの電圧も一定となる。この回路例においては半波整流回路を用いているが、全波整流回路や更にDC−DCコンバータを用いれば電源電圧がより安定し、制御精度は更に向上する。また、回路例においては電機子巻線8群の出力端子より制御回路33の電源を作製しているが、他のDC電源や蓄電池を用いても問題はない。
ピーク電圧検知回路35は電機子巻線8群の出力端子に接続されるダイオード35a、コンデンサ35bによりピーク電圧を検出する。コンデンサ35bは、電機子巻線8群の出力周波数の1サイクル間一定電圧以上を確保するためのものである。抵抗35cと抵抗35dにて検知電圧を分割し、制御巻線電流変更回路36の制御用増幅器36aに入力する。制御巻線電流変更回路36内の制御用増幅器36aにて基準電圧36bと比較し、抵抗36c経由にてトランジスタ36dのベース電流を制御する。抵抗36e及びコンデンサ36fは負帰還回路である。電機子巻線8群の出力端子電圧が上昇した場合、制御用増幅器36aの入力電位が上昇することによって、制御用増幅器36aの出力電位が低下し、トランジスタ36dのベース電流を増加させる。コンデンサ34bよりトランジスタ36g、抵抗36h、トランジスタ36d、抵抗36iにより増幅された電流がそれぞれの制御巻線12に供給され、図2に示すそれぞれの制御巻線磁束22が増加する。制御巻線磁束22の増加により永久磁石2による永久磁石磁束14の方向が大きく変化させられ、電機子巻線8群の出力端子電圧は低下し、一定に制御される。尚、図4は制御回路33の一例であり、種々の回路にて構成でき、本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の制御回路はこれに限定されるものではない。電機子巻線8群に電流が流れる時、電機子巻線8群には電機子反作用による電圧降下が生じるため、電機子巻線8群に発生する誘起起電力は電機子反作用による電圧降下分上昇させて、電機子巻線8群の出力端子電圧を一定にするよう制御することは言うまでもない。
また、それぞれの制御巻線12には電圧発生がないため、図4の回路例のように直列に接続可能であり、制御電流が大きく削減可能である。当然並列接続も可能である。
次に、本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の別の例について説明する。
図5及び図6は、制御用固定子を回転軸心方向に平行な磁極歯部の両側の側面に当接させた時のハウジング及び軸受を取り外した永久磁石回転電機の主要部の平面図及びB−B線にて切断した部分断面図である。制御巻線磁束22と永久磁石磁束14との直交位置が回転軸心方向に垂直な方向の磁極歯部5の両側端面から回転軸心方向に平行な方向の両側側面に変わるのみで、動作は前述の構成と同じである。尚、図5の例においては、制御巻線12は磁極歯部5に対向する一方の側(上方)に、回転軸心に対する半径線方向に垂直な方向に巻かれた構成であるが、磁極歯部5に対向する他方の側(下方)に、回転軸心に対する半径線方向に垂直な方向に巻かれた構成であっても良く、磁極歯部5に対向して少なくともいずれか一方に制御巻線12を有した構成であれば良い。
尚、制御用固定子10における第2の磁路形成部内に第2の永久磁石を備えても良い。このような構成とすることによって、制御巻線電流がない時、磁極歯部5に流れる永久磁石磁束14の方向変化が最も大きくなり、電機子巻線8に鎖交する磁束が最も少なくなり、電機子巻線8に発生する誘起起電力が最も低下する。そのため、図3及び図4に示した制御回路33が動作しなくなった場合など電機子巻線8に発生する電圧が低下するため、負荷側の回路を保護することができ、信頼性を向上することができる。
また、本発明の実施の形態1においては、電機子巻線を固定子コア7の磁極歯部5に備えた事例を記載しているが、磁極歯連結部6に備えても良い。
また、本発明の実施の形態1においては、永久磁石回転電機として三相集中巻き式の埋め込み磁石型同期発電機の事例を記載しているが、相数、巻線方式、界磁方式によらずいかなる回転電機においても実施可能であることは言うまでもない。
また、本発明の実施の形態1においては、永久磁石回転電機として1出力の三相集中巻き式の埋め込み磁石型同期発電機の事例を記載しているが、多出力巻線の場合にも実施可能であり、各々の出力巻線に対して制御回路を設ければ、各々独自に制御可能である。
また、本発明の実施の形態1においては、制御巻線電流をDC電流による制御事例を記載しているが、AC電流による制御も実施可能である。
また、本発明の実施の形態1においては、永久磁石回転電機の回転駆動源を例えばエンジン等と記載したが、エンジン、電動機、ガスタービンや風車にて回転される場合も同様の構成が可能である。
以上のように本発明の実施の形態1によれば、第2の磁路形成部に巻線された制御巻線による制御巻線磁束を第1の磁路形成部における永久磁石磁束方向に直交させることによって、第2の磁路形成部に巻線された制御巻線のDC電流を変化させることで電機子巻線の出力端子電圧を一定に制御することが可能である。
従って、永久磁石回転電機の電機子巻線出力端子電圧を一定に制御する場合、制御巻線のDC電流を変化させることのみにより構成可能であるため、制御のための可動部材を必要としない。また、機械的変位機構等を必要としないため、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機及びエンジン発電機を実現することができる。
(実施の形態2)
図7から図9に、本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図7は本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機の主要部を回転軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図、図8は本発明の実施の形態2の永久磁石回転電機の車両搭載時の構成を周辺回路を含んで示すブロック図、図9は本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機の回転数と低圧系蓄電池電圧の関係を示す図である。尚、前述の本発明の実施の形態1の図1及び図2における構成要素と対応する同一要素及び名称については、図1及び図2と同一の符号を付している。また、図7では永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成としている。また、図7に対するA−A線断面図については、前述の本発明実施の形態1の図2と同じであり、重複を避けるためここでは省略する。
更に、図7において、回転子コア1に複数個の永久磁石2が埋め込まれた構成を有する回転子3が回転軸4に固着され、回転自在になされている構成は前述の実施の形態1と同じである。
一方、複数の第1の磁極歯部5aと複数の第2の磁極歯部5bと、それぞれの第1の磁極歯部5a及びそれぞれの第2の磁極歯部5bとを連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、その固定子コア7のそれぞれの第1の磁極歯部5aには第1の電機子巻線8aが、そしてそれぞれの第2の磁極歯部5bには第2の電機子巻線8bが卷回され、固定子コア7と、複数の第1の電機子巻線8aからなる第1の電機子巻線8a群及び複数の第2の電機子巻線8bからなる第2の電機子巻線8b群とで固定子(ステータとも言う)9を構成しており、固定子9を構成するそれぞれの第1の磁極歯部5aとそれぞれの第2の磁極歯部5bにおいて径方向内側の内周面は、回転子(ロータとも言う)3の外周面に小さな隙間を有して対向している。
また、第2の電機子巻線8b群が巻かれたそれぞれの第2の磁極歯部5bに対応して、前述の実施の形態1と同様の制御用固定子10がそれぞれ設けられ、第2の磁路形成部を形成している。制御用固定子10は、一方に開口端を有する略C字状の形状を有し、開口端のお互いに対向する両側の端面が、対応する第2の磁極歯部5bの回転軸4軸心方向に対向する両側の端面において第1の電機子巻線8aが卷回された部分より回転子3側の両側部分にそれぞれ当接した補助コア11と、補助コア11に卷回された制御巻線12とから構成されており、回転軸4に固着された回転子3、固定子9及び制御用固定子10から永久磁石回転電機13を構成している。
図8において、永久磁石回転電機13は、永久磁石2による界磁極を有する回転子3とインバータ81により駆動される第1の電機子巻線8a群と、整流回路82経由にて低圧系蓄電池83に接続される第2の電機子巻線8b群とを有する固定子9(図示せず)、そして永久磁石2からの永久磁石磁束に直交する制御巻線磁束を発生させる制御巻線12が卷回された制御用固定子10(図示せず)で構成される。回転子3は車両のエンジン84により回転される。インバータ81は高圧系蓄電池85を電源としている。複数の制御用固定子10に卷回された制御巻線12群は制御回路33に接続される。制御回路33は、低圧系蓄電池83に接続される電圧検知回路37と制御巻線12群に接続される制御巻線電流変更回路36により構成される。
永久磁石回転電機13は、交叉点等でのアイドリングストップ後の始動や高速運転での加速力アップ時のエンジンアシスト動作時には、高圧系蓄電池85を電源としてインバータ81により駆動される第1の電機子巻線8a群にてモータとして動作する。また、ブレーキ時や高速回転時などには発電機として動作し高圧系蓄電池85を充電する。
第2の電機子巻線8b群は回転子3からの回転磁界により常時発電機として動作し、整流回路82経由にて低圧系蓄電池83を充電する。制御回路33の電圧検知回路37にて低圧系蓄電池83の電圧を検知し、その電圧が一定になるよう制御巻線電流変更回路36により低圧系蓄電池83から制御巻線12群に流れる電流を制御する。この制御巻線電流に応じて永久磁石磁束の方向が変化し、低圧系蓄電池83の電圧が一定になるよう第2の電機子巻線8b群の誘起起電力が変化する。
図9は、図7、図8に示した永久磁石回転電機13の回転数変化による低圧系蓄電池83の電圧特性である。制御巻線電流がない時は、第2の電機子巻線8b群の誘起起電力が回転数に比例して変化するため、低圧系蓄電池83の電圧も同様に上昇する。制御巻線電流がある時は、第2の電機子巻線8b群の誘起起電力が制御されるため、低圧系蓄電池83の電圧も一定となる。
尚、永久磁石2からの永久磁石磁束の方向が制御用回転子10に発生する制御巻線磁束によって変えられるということは前述の本発明の実施の形態1と同じであり、説明は省略する。
また、図8における制御回路33の具体的回路例は示さないが、前述の本発明の実施の形態1において図3に示した回路例の整流平滑回路34を削除したもので、整流回路82があるので、問題はない。また、前述の本発明の実施の形態1の図3におけるピーク電圧検知回路35は本発明の実施の形態2の図8における電圧検知回路37としても実施可能である。
また、前述の本発明の実施の形態1における別の例として図5、図6に示したのと同様に、制御巻線磁束22と永久磁石磁束14との直交位置が回転軸心方向に垂直な方向の第2の磁極歯部5bの両側端面から、回転軸心方向に平行な方向の両側側面に変えた構成としても同様に制御可能である。
尚、本発明の実施の形態2においては、高圧系蓄電池85、低圧系蓄電池83を記載しているが、コンデンサ、電気二重層コンデンサなどのエネルギー蓄積部品でも同様に構成可能である。
また、整流回路82の出力電流も検出しておけば、蓄電池の過充電も防止可能である。また、整流回路82は整流動作のみでなく、制御機能を持った構成にすれば、低回転数時に、第2の電機子巻線8bの誘起起電力が低圧系蓄電池83の電圧以下になった場合にも昇圧し、低圧系蓄電池83の電圧は一定となり、回転数に対しての制御幅は拡大される。
尚、上述の本発明の実施の形態2においては、第1の磁極歯部5aの間に1つの第2の磁極歯部5bを設けた構成としているが、第1の磁極歯部5aの間に2つ以上の第2の磁極歯部5bを設け、それらの第2の磁極歯部5bにそれぞれ当接させて制御用固定子10を設けた構成としても良い。
また、前述の本発明の実施の形態1と同様に、制御用固定子10における第2の磁路形成部内に第2の永久磁石を備えても良い。
以上のように本発明の実施の形態2によれば、第2の磁路形成部に巻線された制御巻線による制御巻線磁束を第1の磁路形成部における永久磁石磁束方向に直交させることによって、第2の磁路形成部に巻線された制御巻線のDC電流を変化させることで第2の電機子巻線の出力端子電圧を一定に制御することが可能である。
従って、永久磁石回転電機の第2の電機子巻線出力端子電圧を一定に制御する場合、制御巻線のDC電流を変化させることのみにより構成可能であるため、制御のための可動部材を必要としない。また、機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機及び車両を実現することができる。
(実施の形態3)
図10から図12に、本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図10(a)は本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機の主要部を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図、図10(b)は図10(a)におけるC−C線で切断した部分断面図、図11は本発明の実施の形態3における制御回路の具体例を示す回路図、図12は本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の他例の主要部の構成を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図である。尚、前述の本発明の実施の形態1の図1における構成要素と対応する同一要素及び名称については、図1と同一の符号を付している。また、図10(a)及び図12では永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成としている。
図10において、回転子コア1の周方向に等間隔に複数個の界磁極となる永久磁石2が埋め込まれた構成を有する回転子(ロータとも言う)3が回転軸4に固着され、ハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされ、複数個の永久磁石2は周知のようにN極とS極が交互に並べられて配置されているのは、前述の実施の形態1と同様である。
一方、複数の磁極歯部5とそれぞれの磁極歯部5を連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、固定子コア7のそれぞれの磁極歯部5には、回転軸心方向に平行な両側面に挟まれた部分の幅方向中央部分に、幅の小さな部分と幅の大きな部分からなる略T字状の切り欠き部101が設けられている。その切り欠き部101の中に磁極歯部5の軸心方向の厚さと略同じ厚さを有し、磁極歯部5の半径方向に平行な切り欠き部101の内面に摺接して摺動可能に制御用可動部材102が挿入されている。尚、制御用可動部材102は強磁性体材料により構成されている。また、その制御用可動部材102の端面と磁極歯部5の切り欠き部101の端面との間にはばね等の弾性部材103が挿入され、弾性部材103により制御用可動部材102に付勢力が働くようになされている。それぞれの磁極歯部5にはそれぞれ電機子巻線8が卷回され、更に、電機子巻線8が巻かれた磁極歯部5部分より磁極歯連結部6側の部分に、制御巻線12がそれぞれの磁極歯部5に卷回され、固定子コア7、複数の電機子巻線8からなる電機子巻線8群、複数の制御巻線12からなる制御巻線12群、複数の制御用可動部材102及び複数の弾性部材103とで固定子(ステータとも言う)9を構成している。そして、固定子9を構成するそれぞれの磁極歯部5における径方向内側の内周面を回転子3の外周面に小さな隙間を有して対向させ、回転軸4に固着された回転子3がハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされて永久磁石回転電機13を構成している。
制御用可動部材102は、磁極歯部5の平行な切り欠き部101の内面を弾性部材103の付勢力に応じて、或いは、付勢力に抗して摺動可能になっており、制御巻線12に電流が供給された時、制御巻線12に発生する磁気作用により、弾性部材103の付勢力に反対方向の力が加わり、制御用可動部材102を電機子巻線8側の方向(矢印104方向)に移動する。
本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機は、これを用いて、例えばエンジン発電機を構成することができる。このエンジン発電機の例は、前述の本発明の実施の形態1の図3における回転駆動源31をエンジンに置き換えたものであり、その構成は前述の本発明の実施の形態1と同様であるので、重複を避けるため説明を省略する。
永久磁石回転電機13は、エンジンにより回転子3を回転させると、回転子3に組み込まれた永久磁石2により回転磁界が発生し、固定子9に巻かれている電機子巻線8群に電圧(誘起起電力)が誘起され、電機子巻線8群の出力端子に接続された負荷により電機子巻線8群に電流が流れる。
回転子3を構成する永久磁石2のN極から発生する永久磁石磁束は、その磁路形成部である回転子コア1、回転子コア1とそれに対向する固定子9の磁極歯部5との間の空隙、磁極歯部5、その両側にある磁極歯連結部6、永久磁石2のN極に対向した磁極歯部5に隣接した両側の磁極歯部5、その両側の磁極歯部5と回転子3との間の空隙、回転子コア1を経由して永久磁石2のS極に流れる。それぞれの磁極歯部5には電機子巻線8が卷回されており、それらを通過する永久磁石磁束によりそれぞれの電機子巻線8に誘起起電力が発生する。
永久磁石2の磁化力により作り出される永久磁石磁束は、上述の磁路形成部を形成する部分の材質、形状により決まる磁気抵抗によって通過する磁束量が異なる。磁気抵抗は上述の磁路形成部において、回転子コア1とそれに対向する磁極歯部5との間の空隙の長さ、対向する面積及び空隙の透磁率、磁極歯部5の長さ、断面積及び固定子コア7材質の透磁率、磁極歯連結部6の長さ、断面積及び固定子コア7材質の透磁率で決まる。但し、永久磁石2が固着された回転子コア1の部分はその影響が無視できるほどであるので省略している。
本実施の形態3においては、回転子コア1とそれに対向する磁極歯部5との間の空隙及び磁極歯連結部6の磁気抵抗は一定である。一方、磁極歯部5部分における磁気抵抗は、切り欠き部101の内面で構成される空間と、それ以外の磁極歯部5を構成する部分の磁気抵抗との合成である。また、切り欠き部101の内面空間は制御用可動部材102及び空間充填物(例えば、空気)にて構成されている。例えば、制御用可動部材102が電機子巻線8側の方向に移動した時、制御用可動部材102が磁極歯部5の切り欠き部101に挿入される部分が大きくなり、制御用可動部材102と切り欠き部101の内面で構成される空間が小さくなる。そのため切り欠き部101の内面空間は透磁率の大きな強磁性体である制御用可動部材102の占める割合が増加し、透磁率の小さな空間充填物(例えば、空気)が減少する。従って、切り欠き部101の内面部分の磁気抵抗は小さくなる。従って、磁極歯部5全体における磁気抵抗も小さくなる。即ち、制御用可動部材102を含む磁極歯部5部分全体の磁気抵抗は制御用可動部材102の位置によって変化する。従って、制御用可動部材102の位置によって電機子巻線8が卷回された部分を通る磁束が変化することになり、電機子巻線8群に誘起される誘起起電力は変化する。従って、制御巻線12群に流れる電流を制御することによって、制御用可動部材102の位置を制御し、磁極歯部5の磁気抵抗を変化させて、それに巻かれた電機子巻線8群に発生する誘起起電力を制御することができる。
上述のエンジン発電機に用いられる制御回路の具体的回路例の一例を図11に示す。図11は、前述の本発明の実施の形態1における図4に示された具体的回路の一例における制御巻線電流変更回路36の一部のみが異なるため、その異なる部分について説明する。電機子巻線8群の出力端子電圧が上昇した場合、制御用増幅器36aの入力電位が上昇することによって、制御用増幅器36aの出力電位が低下し、トランジスタ36jのベース電流を減少させる。そのためコンデンサ34bよりトランジスタ36gを経由して制御巻線12群に供給される電流は減少する。従って、制御巻線12群に発生する磁気作用が弱くなることで、磁極歯部5の磁気抵抗が大きくなって磁極歯部5を通る磁束が小さくなるような位置に、制御用可動部材102が移動させられて、電機子巻線8群の出力端子電圧は低下し、一定に制御される。
また、本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機の別の例として、図12に示すように、前述の本発明の実施の形態2で示したのと同様の構成にも適用することができる。この図12に示す例について簡単に説明する。
図12において、複数の第1の磁極歯部5a及び複数の第2の磁極歯部5bと、それぞれの第1の磁極歯部5a及び第2の磁極歯部5bを連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、それぞれの第2の磁極歯部5bには、上述の本実施の形態3と同様に、切り欠き部101が設けられており、その切り欠き部101の中に摺動可能に制御用可動部材102と弾性部材103が挿入されている。そして、その固定子コア7のそれぞれの第1の磁極歯部5aには第1の電機子巻線8a、それぞれの第2の磁極歯部5bには第2の電機子巻線8bと、その第2の電機子巻線8bが巻かれた第2の磁極歯部5b部分より磁極歯連結部6側の部分に制御巻線12が卷回され、固定子コア7、複数の第1の電機子巻線8aからなる第1の電機子巻線8a群、複数の第2の電機子巻線8bからなる第2の電機子巻線8b群、複数の制御巻線12からなる制御巻線12群、複数の制御用可動部材102及び複数の弾性部材103とで固定子9を構成している。
そして、固定子9を構成するそれぞれの第1の磁極歯部5a及び第2の磁極歯部5bにおける径方向内側の内周面を、上述の本実施の形態3と同じ構成を有する回転子3の外周面と小さな隙間を有して対向させ、回転軸4に固着された回転子3がハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされて永久磁石回転電機13を構成している。
本発明の実施の形態3における別の例の永久磁石回転電機13を車両に搭載した時の周辺回路を含む構成は、前述の本発明の実施の形態2における図8と同様であり、重複を避けるため、ここでの説明を省略する。また、この構成において、第1の電機子巻線8a群にてモータとして動作、或いは、発電機として動作し高圧系蓄電池85を充電し、また、第2の電機子巻線8b群は常時発電機として動作し、低圧系蓄電池83を充電し、また、低圧系蓄電池83の電圧が一定になるよう制御巻線12群に流れる電流を制御するという動作は前述の実施の形態2と同じである。この制御巻線電流に応じて制御用可動部材102の位置が変化して、第2の磁極歯部5bの磁気抵抗が変化し、低圧系蓄電池83の電圧が一定になるよう第2の電機子巻線8b群の誘起起電力が変化する。
また、上述の永久磁石回転電機13を車両に搭載した時の周辺回路を含む構成における制御回路の具体的回路例は示さないが、上述の本発明の実施の形態3と同じであり、説明は省略する。
尚、上述の本発明の実施の形態3においては、第1の磁極歯部5aの間に1つの第2の磁極歯部5bを設けた構成としているが、第1の磁極歯部5aの間に2つ以上の第2の磁極歯部5bを設け、それらの第2の磁極歯部5bにそれぞれ制御用可動部材102を設けた構成としても良い。
以上のように本発明の実施の形態3によれば、制御用可動部材が設けられた磁極歯部に巻線された制御巻線の電流を変化させることで磁極歯部に内挿された制御用可動部材の位置を制御して、磁極歯部の磁気抵抗を変化させることによって、制御用可動部材を有する磁極歯部に巻かれた電機子巻線の出力端子電圧を一定に制御することが可能である。
従って、永久磁石回転電機の電機子巻線出力端子電圧を一定に制御する場合、制御巻線の電流を変化させることのみにより構成可能であるため、回転子の回転による遠心力を利用したり、或いは、固定子を回動させる等の機械的変位機構を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機及び車両を実現することができる。
(実施の形態4)
図13から図17に、本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図13は本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の主要部の構成を示す平面図、図14は回転子の回転数に対する電機子巻線群の端子電圧の関係を示す図、図15は本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成の一部を示す部分平面図、図16は本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の変形例の主要部の構成の一部を示す部分平面図、図17は本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の変形例の1つの磁極歯部近傍の構成を示す部分平面図である。尚、前述の本発明実施の形態1の図1における構成要素と対応する同一要素及び名称については、図1と同一の符号を付している。また、図13、図15、図16及び図17では永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成としている。
図13において、回転子コア1の周方向に等間隔に複数個の界磁極となる永久磁石2が埋め込まれた構成を有する回転子(ロータとも言う)3が回転軸4に固着され、回転自在になされている構成は前述の本発明の実施の形態1と同じである。
一方、複数の磁極歯部5とそれぞれの磁極歯部5を連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、その固定子コア7のそれぞれの磁極歯部5にはそれぞれ電機子巻線8が卷回され、また、それぞれの電機子巻線8が巻かれた部分より回転子3側の部分に磁極歯部5を取り囲むように、例えば銅(Cu)、アルミ(Al)、鉄(Fe)、或いはそれらの合金を用いて作製された円環状の短絡環131がそれぞれ設けられており、固定子コア7と複数の電機子巻線8からなる電機子巻線8群及び複数の短絡環131とで固定子(ステータとも言う)9を構成しており、固定子9を構成するそれぞれの磁極歯部5において径方向内側の内周面は、回転子3の外周面に小さな隙間を有して対向し、永久磁石回転電機13が構成されている。
この構成においては、短絡環131に鎖交する回転子3の永久磁石2からの永久磁石磁束によって、短絡環131に電圧が誘起され、短絡環131の直流抵抗値が無視できるとすれば、この鎖交磁束と同位相で向きが反対の磁束が発生し、永久磁石磁束を打ち消す方向に作用するので、電機子巻線8に鎖交する磁束が減少して、電機子巻線8の発電電圧を減少させることができる。
また、電機子巻線8群に発生する誘起起電力は、周知のように回転子3が回転駆動される回転数に比例する。それ故、エンジン等の回転駆動源により回転子3の回転数が増加した場合、回転子3の永久磁石2により鎖交する磁束の周波数が高くなるため、それぞれの磁極歯部5において電機子巻線8に発生する電圧は高くなるが、この短絡環131より発生する磁束も大きくなって、鎖交磁束打ち消し効果も大きくなり、電機子巻線8の発電電圧をより抑え込む方向に作用する。
図14は図13に示した永久磁石回転電機の回転子3の回転数に対する電機子巻線8群の端子電圧の関係を示し、直線141は電機子巻線8群による電機子反作用及び短絡環131による磁束打ち消し効果がない時の電機子巻線8群の端子電圧、曲線142は電機子巻線8群による電機子反作用のみがある時の電機子巻線8群の端子電圧を示し、曲線143は電機子巻線8群による電機子反作用及び短絡環131による磁束打ち消し効果がある時の電機子巻線8群の端子電圧を表わしている。図14において、回転子3の回転数が所定の範囲内に設定された時、短絡環131の条件を適切に設定することによって、その回転数範囲において電機子巻線8群の端子電圧を所定の範囲を超えないように抑制することができ、電機子巻線8群の端子電圧が所定の値を超えないように抑制された永久磁石回転電機13を実現することができる。
また、本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の例について、図15を用いて説明する。
図15において、複数の磁極歯部5とそれぞれの磁極歯部5を連結する磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、その固定子コア7のそれぞれの磁極歯部5にそれぞれ電機子巻線8が卷回され、また、それぞれの磁極歯部5に円環状の短絡環131がそれぞれ設けられており、固定子コア7と複数の電機子巻線8からなる電機子巻線8群及び複数の短絡環131とで固定子9を構成しており、固定子9を構成するそれぞれの磁極歯部5において径方向内側の内周面は、回転子コア1と永久磁石2からなる回転子3の外周面に小さな隙間を有して対向し、永久磁石回転電機13が構成されているのは上述の本発明の実施の形態4と同じである。上述の本発明の実施の形態4と異なる点は、それぞれの磁極歯部5の先端部において、回転子3の外周面に対向する磁極歯部5先端部の内周面の中央部に凹部5cを設け、その凹部5cと、磁極歯部5における電機子巻線8が卷回される磁極歯部5の回転軸方向に平行な面を有する両側面のいずれか一方の側面5dとの間を囲むように環状の短絡環131が設けられた点である。その他の構成は上述の本発明の実施の形態4と同じであるので、説明は省略する。
短絡環131をこのように構成することによって、永久磁石2からの磁束の一部を短絡環131に鎖交させることになる。短絡環131に発生する永久磁石磁束と反対方向の磁束は、一部矢印151bに示すように短絡環131周りに形成される閉磁路に分散され、電機子巻線8に鎖交する永久磁石磁束と反対方向の磁束は151aのみとなる。従って、上述の本発明の実施の形態4と同様の短絡環131における磁束打ち消し効果によって、回転子3の回転数が増加しても、電機子巻線8の出力端子に生じる端子電圧は回転数の増加に正比例した出力電圧にはならず、回転数の所定範囲において電機子巻線8群の端子電圧が所定の値を超えないように抑制された永久磁石回転電機13を実現することができる。
このように短絡環を固定子の一部に設けることによって、磁束打ち消し効果を任意の値に調節することが可能となる。
また、本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の変形例について、図16を用いて簡単に説明する。
図16において、複数の磁極歯部5と磁極歯連結部6によって固定子コア7が構成され、それぞれの磁極歯部5にそれぞれ電機子巻線8が卷回され、また、それぞれの磁極歯部5に円環状の短絡環131が設けられており、固定子コア7と、複数の電機子巻線8からなる電機子巻線8群、及び複数の短絡環131とで固定子9を構成しており、それぞれの磁極歯部5において径方向内側の内周面は、回転子コア1と永久磁石2からなる回転子3の外周面に小さな隙間を有して対向して、永久磁石回転電機13が構成されているのは図15に示した本発明の実施の形態4における別の例と同じである。図15に示した本発明の実施の形態4の別の例と異なる点は、回転子3の外周面に対向するそれぞれの磁極歯部5先端部の内周面に2つの凹部5e及び5fを設け、それらの凹部5eと凹部5fとで挟まれた凸部5gを囲むように環状の短絡環131が設けられた点である。その他の構成は図15に示した本発明の実施の形態4の別の例と同じであるので、説明は省略する。
短絡環131をこのように構成することによって、永久磁石磁束と反対方向の磁束は矢印161b及び矢印161cに示すように短絡環131の周りに形成される2つの閉磁路に分散され、電機子巻線8に鎖交する永久磁石磁束と反対方向の磁束は矢印161aのみとなる。従って、図15に示した本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機と同様に、短絡環131に磁束打ち消し効果が生じることになる。従って、短絡環131における磁束打ち消し効果によって、回転子3の回転数が増加しても、電機子巻線8の出力端子に生じる端子電圧は回転数の増加に正比例した出力電圧にはならず、回転数の所定範囲において電機子巻線8群の端子電圧が所定の値を超えないように抑制された永久磁石回転電機13を実現することができる。
図15に示した本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の例のように、短絡環を固定子の一部に設けることによって、磁束打ち消し効果を任意の値に調節することが可能となる。
また、本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の変形例について、図17を用いて簡単に説明する。
図17において、図16に示した変形例における複数の磁極歯部5と同じ形状であり、その先端部に2つの凹部5e及び5fが形成されており、図16に示した変形例のように2つの凹部5e及び5fに挟まれた突起部5gに短絡環を卷回するのではなく、凹部5eと凹部5e側にある磁極歯部5の側面との間及び凹部5fと凹部5f側にある磁極歯部5の側面との間に、それぞれ短絡環131a及び131bを配設している。このような構成とすることによって、図16に示した変形例と同じように、回転子3の回転数が増加しても、電機子巻線8の出力端子に生じる端子電圧は回転数の増加に正比例した出力電圧にはならず、回転数の所定範囲において電機子巻線8群の端子電圧が所定の値を超えないように抑制することができる。
以上のように本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機によれば、それぞれの磁極歯部において電機子巻線が巻かれた位置より回転子側の位置に短絡環を卷回することによって、それぞれの磁極歯部に磁束が流れた時の短絡環に発生する磁束打ち消し効果により、回転子の回転数が増加しても、電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができる。
従って、永久磁石回転電機の電機子巻線出力端子電圧を所定値以下に制御する場合、磁極歯部に短絡環を設けることのみにより構成可能であるため、機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機を実現するすることができる。
(実施の形態5)
図18、図19に、本発明の実施の形態5における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図18は本発明の実施の形態5における永久磁石回転電機の主要部の構成の一部を示す部分平面図、図19は永久磁石回転電機及び周辺回路を含む発電機の構成を示すブロック図である。尚、前述の本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機を示す図1の構成要素と対応する同一要素及び名称については、図1と同一の符号を付している。また、図18では永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成としている。
図18において、複数の第1の磁極歯部5a及び複数の第2の磁極歯部5bと、複数の第1の磁極歯部5aと複数の第2の磁極歯部5bを連結する磁極歯連結部6とによって固定子コア7が構成されている。そして、その固定子コア7のそれぞれの第1の磁極歯部5aには第1の電機子巻線8a、それぞれの第2の磁極歯部5bには第2の電機子巻線8b及びその第2の電機子巻線8bが巻かれた第2の磁極歯部5b部分より回転子(ロータとも言う)3側の部分に、上述の本発明の実施の形態4と同様に、短絡環131が設けられ、固定子コア7、複数の第1の電機子巻線8aからなる第1の電機子巻線8a群、複数の第2の電機子巻線8bからなる第2の電機子巻線8b群及び複数の短絡環131とで固定子(ステータとも言う)9を構成している。
そして、固定子9を構成するそれぞれの第1の磁極歯部5a及び第2の磁極歯部5bにおける径方向内側の内周面を、上述の実施の形態1と同じ構成を有する回転子3の外周面と小さな隙間を有して対向させ、回転軸4に固着された回転子3がハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされて永久磁石回転電機13を構成している。
図19において、図18に示した永久磁石回転電機13は、永久磁石2による界磁極を有する回転子3と、インバータ191により駆動される第1の電機子巻線8a群、整流回路192経由にて低圧系蓄電池193に接続される第2の電機子巻線8b群及び複数の短絡環131(図19には図示せず)を有する固定子9とで構成される。回転子3は車両のエンジン194により回転される。インバータ191は高圧系蓄電池195を電源としている。
永久磁石回転電機13は、交叉点等でのアイドリングストップ後の始動や高速運転での加速力アップ時のエンジンアシスト動作時には、高圧系蓄電池195を電源としてインバータ191で駆動される第1の電機子巻線8a群によりモータとして動作する。また、ブレーキ時や高速回転時などには発電機として動作し高圧系蓄電池195を充電する。
第2の電機子巻線8b群は回転子3からの回転磁界により常時発電機として動作し、整流回路192経由にて低圧系蓄電池193を充電する。エンジン194の回転が上昇した時、第2の電機子巻線8b群が卷回された複数の第2の磁極歯部5bにはその回転子3側に短絡環131が巻かれているため、第2の磁極歯部5bに永久磁石磁束が流れた時、上述の実施の形態4と同様に、磁束打ち消し効果によって、第2の電機子巻線8b群に誘起される誘起起電力の上昇が抑えられ、従って、低圧系蓄電池193に供給される電圧の上昇が抑制されることになり、低圧系蓄電池193に供給される電圧が所定値以下に押さえられる。
また、図18に示した本発明の実施の形態5における永久磁石回転電機の第2の磁極歯部5bの回転子3側の先端部内周面形状と、第2の磁極歯部5bに設けられる短絡環131の位置を、前述の本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機で図15に示した別の例、図16に示した変形例、或いは、図17に示した別の変形例とそれぞれ同じような磁極歯部5の形状とした第2の磁極歯部と、磁極歯部5に設けられた短絡環131、或いは、磁極歯部5に設けられた短絡環131a及び131bの位置とした短絡環とを有した永久磁石回転電機の構成としても良い。
従って、上述した図15に示した別の例、図16に示した変形例、図17に示した別の変形例のそれぞれに対応して本発明の実施の形態5の永久磁石回転電機においても、永久磁石回転電機及び周辺回路を含む発電機構成を示すブロック図は、上述の本実施の形態5の図19に示した永久磁石回転電機13を上述の永久磁石回転電機に置き換えたものと同じであるので、それらの構成及び動作についての説明は省略する。
以上のように本実施の形態5によれば、前述の実施の形態4と同様に、第2の磁極歯部の所定の位置に短絡環を配設することによって、それぞれの磁極歯部に磁束が流れた時の短絡環に発生する磁束打ち消し効果により、回転子の回転数が増加しても、電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができる。
従って、永久磁石回転電機の第2の電機子巻線出力端子電圧を所定値以下に制御する場合、第2の磁極歯部に短絡環を設けることのみにより構成可能であるため、機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機及び車両を実現することができる。
(実施の形態6)
図20、図21に、本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機を説明するための図を示す。図20は本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機の主要部の構成の一部を示す部分平面図、図21は本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成の一部を示す部分平面図である。尚、前述の本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機を示す図1の構成要素と対応する同一要素及び名称については、図1と同一の符号を付している。また、図20及び図21では永久磁石回転電機の形状を説明し易くするためにハウジング及び軸受を取り外した構成としている。
本発明の実施の形態6の永久磁石回転電機が前述の本発明の実施の形態5と異なる点は、前述の本発明の実施の形態5においては、第1の磁極歯部と第1の磁極歯部の間に1つの第2の磁極歯部が設けられ、その第2の磁極歯部に短絡環が設けられている替わりに、本発明の実施の形態6の永久磁石回転電機においては、第1の磁極歯部と第1の磁極歯部の間に2つの第2の磁極歯部が対となって設けられ、それらの第2の磁極歯部にそれぞれ短絡環が設けられている点である。以下に、前述の本発明の実施の形態5と異なる点について簡単に説明する。
図20において、複数の第1の磁極歯部5aの間に2つの隣接した第2の磁極歯部5bが一対となるようにして配置され、複数対の第2の磁極歯部5bと、第1の磁極歯部5aと第2の磁極歯部5bを連結する磁極歯連結部6とで固定子コア7が構成されており、それぞれの第1の磁極歯部5aにはそれぞれ第1の電機子巻線8aが巻かれ、それぞれの第2の磁極歯部5bにはそれぞれ第2の電機子巻線8bが巻かれている。そして、その第2の電機子巻線8bが巻かれた第2の磁極歯部5b部分より回転子(ロータとも言う)3側の部分に、上述の実施の形態5と同様に、短絡環131が設けられ、固定子コア7、複数の第1の電機子巻線8aからなる第1の電機子巻線8a群、複数の第2の電機子巻線8bからなる第2の電機子巻線8b群及び複数の短絡環131とで固定子(ステータとも言う)9を構成している。そして、固定子9を構成するそれぞれの第1の磁極歯部5a及び第2の磁極歯部5bにおける径方向内側の内周面を、上述の実施の形態1と同じ構成を有する回転子3の外周面と小さな隙間を有して対向させ、回転軸4に固着された回転子3がハウジング(図示せず)に設けられた軸受(図示せず)の回りに回転自在になされて永久磁石回転電機13を構成している。
前述の本発明の実施の形態5で、永久磁石回転電機13及び周辺回路を含む発電機の構成を図19にブロック図で示したが、替わりに、図20に示す本発明の実施の形態6の永久磁石回転電機13で置き換えてエンジン発電機とした時も、その構成は図19と同じであるので、永久磁石回転電機13及び周辺回路を含む発電機の構成の説明は省略する。また、このような構成における動作・機能についても前述の本発明の実施の形態5と同じであるため、ここでの説明は省略するが、前述の本発明の実施の形態5の場合と同様に、エンジン194の回転が上昇した時、回転子3側に短絡環131がそれぞれ巻かれた複数の第2の磁極歯部5bに卷回された第2の電機子巻線8b群に誘起される誘起起電力の上昇が抑えられ、従って、低圧系蓄電池193に供給される電圧の上昇が抑制されることになり、低圧系蓄電池193に供給される電圧を所定値以下に押さえることができる。
また、本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機の別の例について、図21を用いて簡単に説明する。
図21において、複数の第1の磁極歯部5aとの間に2つの隣接した第2の磁極歯部5bが一対となるようにして配置され、複数対の第2の磁極歯部5bと、第1の磁極歯部5aと第2の磁極歯部5bを連結する磁極歯連結部6とで固定子コア7が構成されており、それぞれの第1の磁極歯部5aにはそれぞれ第1の電機子巻線8aが巻かれ、それぞれの第2の磁極歯部5bにはそれぞれ第2の電機子巻線8bが巻かれている。そして、それぞれの第2の磁極歯部5bの先端部内周面には、前述の本発明の実施の形態4の図15における磁極歯部5と同様の凹部が形成され、その凹部と、第2の電機子巻線8bが卷回される磁極歯部5bの回転軸方向に平行な面を有する両側面のうち、対になったそれぞれの第2の磁極歯部5bのお互いに隣り合う側面との間を囲むように環状の短絡環131が配設され、対になった2つの第2の磁極歯部5bに巻かれたそれぞれの短絡環131はお互いに固定子コア7のスロット部7aを挟んで対向するようになされており、固定子コア7、第1の電機子巻線8aからなる第1の電機子巻線8a群、第2の電機子巻線8bからなる第2の電機子巻線8b群及び短絡環131とで固定子(ステータとも言う)9を構成しており、固定子9と、固定子9の外周面と小さな隙間を有して対向した回転子(ロータとも言う)3とで永久磁石回転電機13を構成しているのは前述の本発明の実施の形態5と同様である。
その固定子9の外周面と小さな隙間を有して対向した回転子3の永久磁石2のN極から発生した磁束は、矢印Aで示されるように固定子9の外周面との小さな隙間を通って第2の磁極歯部5bに流れ、磁極歯連結部6を通過して隣接した第2の磁極歯部5bを通り、矢印Bで示されるように固定子9の外周面との小さな隙間を通って回転子3の永久磁石2のS極に流れ、前述の本発明の実施の形態4と同様にそれぞれの短絡環131には永久磁石磁束と反対方向の磁束が発生する。
前述の本発明の実施の形態5で、永久磁石回転電機13及び周辺回路を含む発電機の構成を図19にブロック図で示したが、替わりに、図21に示す本発明の実施の形態6の別の永久磁石回転電機13で置き換えてエンジン発電機とした場合には、回転子3の回転速度が増加すると、短絡環131の磁束打ち消し効果により、第2の電機子巻線8bを鎖交する磁束は、回転子3の回転数の増加に比例した磁束の増加分より小さく抑えられることになり、第2の電機子巻線8bの出力端子に発生する端子電圧は、回転数の増加に正比例した出力電圧にはならず、第2の電機子巻線8b群に誘起される誘起起電力の上昇が抑えられ、従って、低圧系蓄電池193に供給される電圧の上昇が抑制されることになり、低圧系蓄電池193に供給される電圧が所定値以下に押さえられ、回転子3の回転数の所定範囲において第2の電機子巻線8b群の端子電圧が所定の値を超えないように抑制された永久磁石回転電機13を実現することができる。
また、第1の磁極歯部と第1の磁極歯部の間に配設された2つの対となった第2の磁極歯部先端部内周面形状と、それらの第2の磁極歯部に設けられたそれぞれの短絡環位置が、前述の実施の形態4における他の変形例1或いは他の変形例2として示された第2の磁極歯部5の先端部形状と同じ第2の磁極歯部と、図16或いは図17に示された短絡環131或いは短絡環131aと131bと同じ配設位置に短絡環を配設した構成を有し、他の構成は上述の本発明実施の形態6と同じ構成となされて、永久磁石回転電機を構成しても良い。
この場合にも、前述の本発明実施の形態5の図19における永久磁石回転電機13の替わりに、本発明の実施の形態6の永久磁石回転電機を置き換えた永久磁石回転電機によるエンジン発電機を構成した時の動作・機能についても、上述の本実施の形態6と同じであるので、重複をさけるため説明を省略する。
尚、上述の説明においては、2つの第2の磁極歯部5bが第1の磁極歯部5aに挟まれた構成としているが、3つ以上の第2の磁極歯部5bを組み(グループ)として構成しても良い。
以上のように本発明実施の形態6の永久磁石回転電機によれば、前述の本発明の実施の形態5の永久磁石回転電機と同様に、第2の磁極歯部の所定の位置に短絡環を配設することによって、それぞれの磁極歯部に磁束が流れた時の短絡環に発生する磁束打ち消し効果により、回転子の回転数が増加しても、電機子巻線の出力端子電圧の増加を抑えることができ、電機子巻線の出力端子電圧を所定の値以下に制御することができる。
従って、永久磁石回転電機の第2の電機子巻線出力端子電圧を所定値以下に制御する場合、第2の磁極歯部に短絡環を設けることのみにより構成可能であるため、機械的変位機構等を必要とせず、簡素で部品点数が少なく、しかも信頼性に非常に優れた、低価格な永久磁石回転電機及び車両を実現することができる。
本発明にかかる永久磁石回転電機は、簡素で小型、高信頼性の特徴を有し、発電機、モータ等として有用である。電気自動車等のモータージェネレーターや屋外用また可搬型発電機等の用途にも有用である。
本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の主要部を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図 図1におけるA−A線で切断した部分断面図 本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機及び周辺回路を含む発電機構成を示すブロック図 図3における制御回路の具体例を示す回路図 本発明の実施の形態1における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成を示す断面図 図5におけるB−B線で切断した部分断面図 本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機の主要部を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図 本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機の車両搭載時の構成を周辺回路を含んで示すブロック図 本発明の実施の形態2における永久磁石回転電機の回転数と低圧系蓄電池電圧の関係を示す図 (a)は、本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機の主要部を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図(b)は、図10(a)におけるC−C線で切断した部分断面図 本発明の実施の形態3における制御回路の具体例を示す回路図 本発明の実施の形態3における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成を回転軸軸心方向に垂直な平面で切断して示す断面図 本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の主要部の構成を示す平面図 回転子の回転数と電機子巻線の端子電圧の関係を示す図 本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成の一部を示す部分平面図 本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の変形例の主要部の構成の一部を示す部分平面図 本発明の実施の形態4における永久磁石回転電機の別の変形例の1つの磁極歯部近傍の構成を示す部分平面図 本発明の実施の形態5における永久磁石回転電機の主要部の構成の一部を示す部分平面図 永久磁石回転電機及び周辺回路を含む発電機構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機の主要部の構成の一部を示す部分平面図 本発明の実施の形態6における永久磁石回転電機の別の例の主要部の構成の一部を示す部分平面図
符号の説明
1 回転子コア
2 永久磁石
3 回転子(ロータ)
4 回転軸
5 磁極歯部
5a 第1の磁極歯部
5b 第2の磁極歯部
5c,5e,5f 凹部
5d 側面
5g 凸部
6 磁極歯連結部
7 固定子コア
7a スロット部
8 電機子巻線(群)
8a 第1の電機子巻線(群)
8b 第2の電機子巻線(群)
9 固定子(ステータ)
10 制御用固定子
11 補助コア
12 制御巻線(群)
13 永久磁石回転電機
14 永久磁石磁束
21,104,151a,151b,161a,161b,161c,A,B 矢印
22 制御巻線磁束
31 回転駆動源
32 負荷
33 制御回路
34 整流平滑回路
34a,35a ダイオード
34b,35b,36f コンデンサ
35 ピーク電圧検知回路
35c,35d,36c,36e,36h,36i 抵抗
36 制御巻線電流変更回路
36a 制御用増幅器
36b 基準電圧
36d,36g,36j トランジスタ
37 電圧検知回路
81,191 インバータ
82,192 整流回路
83,193 低圧系蓄電池
84,194 エンジン
85,195 高圧系蓄電池
101 切り欠き部
102 制御用可動部材
103 弾性部材
131,131a,131b 短絡環
141 直線
142,143 曲線

Claims (29)

  1. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    電機子巻線群を有し、前記永久磁石の磁束による第1の磁路形成部を形成する固定子と、
    制御巻線群を有し、前記第1の磁路形成部における前記磁束の方向に直交する第2の磁路形成部を形成する制御用固定子と、
    前記第1の磁路形成部における前記永久磁石からの前記磁束の方向を変化させ、且つ、前記電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御巻線群に前記制御回路から制御電流が供給されることを特徴とする永久磁石回転電機。
  2. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    第2の電機子巻線群と、インバータにて駆動される第1の電機子巻線群とを有し、前記永久磁石の磁束による第1の磁路形成部を形成する固定子と、
    制御巻線群を有し、前記第1の磁路形成部における前記磁束の方向に直交する第2の磁路形成部を形成する制御用固定子と、
    前記第1の磁路形成部における前記永久磁石からの前記磁束の方向を変化させ、且つ、前記電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御巻線群に前記制御回路から制御電流が供給されることを特徴とする永久磁石回転電機。
  3. 前記固定子において、前記第1の磁路形成部における前記永久磁石からの前記磁束の方向と前記制御用固定子の第2の磁路形成部とが直交する面が、前記回転子の回転軸軸心方向に垂直な面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石回転電機。
  4. 前記固定子において、前記第1の磁路形成部における前記永久磁石からの前記磁束の方向と前記制御用固定子の第2の磁路形成部とが直交する面が、前記回転子の回転軸軸心方向に平行な面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石回転電機。
  5. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    切り欠き部を設けた複数の磁極歯部と前記磁極歯部を連結する磁極歯連結部とを有する固定子コアと、
    複数の前記磁極歯部の前記切り欠き部に移動可能にそれぞれ内挿された複数の制御用可動部材と、
    複数の前記磁極歯部にそれぞれ卷回された電機子巻線群と制御巻線群とからなる固定子と、
    前記制御用可動部材を移動させ、前記電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御巻線群に前記制御回路から制御電流が供給されることを特徴とする永久磁石回転電機。
  6. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    複数の第1の磁極歯部と切り欠き部を設けた複数の第2の磁極歯部と、
    第1の磁極歯部及び第2の磁極歯部を連結する磁極歯連結部からなる固定子コアと、
    複数の前記第2の磁極歯部の前記切り欠き部に移動可能にそれぞれ内挿された複数の制御用可動部材と、
    インバータにて駆動される前記第1の磁極歯部に卷回された第1の電機子巻線群と、
    前記第2の磁極歯部に卷回された第2の電機子巻線群及び制御巻線群とからなる固定子と、
    前記制御用可動部材を移動させ、前記第2の電機子巻線群に誘起される起電力を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御巻線群に前記制御回路から制御電流が供給されることを特徴とする永久磁石回転電機。
  7. 前記制御回路は、前記電機子巻線群または第2の電機子巻線群の出力に接続された整流平滑回路の出力電圧を検出することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5、請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  8. 前記制御回路は、前記電機子巻線群または第2の電機子巻線群の出力ピーク値を検知することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5、請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  9. 前記制御回路は、前記電機子巻線群または第2の電機子巻線群の出力に接続された整流回路の出力電流を検出することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  10. 前記第1の電機子巻線群が駆動されるインバータは、高圧系蓄電池を電源とし、
    前記第2の電機子巻線群の出力が整流回路を経由し低圧系蓄電池と接続されることを特徴とする請求項2、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  11. 前記第2の電機子巻線群の出力を経由する整流回路が制御機能を有することを特徴とする請求項2、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  12. 前記制御巻線群に供給する電流は、DC電流であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  13. 前記制御巻線群に供給するDC電流は、前記電機子巻線群或いは第2の電機子巻線群の出力に接続された整流回路を経由して接続されるコンデンサより供給されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  14. 前記制御巻線群は、直列接続されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  15. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    複数の磁極歯部及び前記磁極歯部を連結する磁極歯連結部を有する固定子コアと、
    複数の前記磁極歯部にそれぞれ卷回された電機子巻線群と、
    複数の短絡環とからなる固定子と、
    を備えることを特徴とする永久磁石回転電機。
  16. 前記電機子巻線群が卷回された位置より前記回転子側の位置において、前記磁極歯部の永久磁石磁束と鎖交する位置に前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項15に記載の永久磁石回転電機。
  17. 前記回転子に対向する前記磁極歯部の内周面に凹部を有し、
    前記磁極歯部の前記凹部と前記磁極歯部の側面との間に、前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項15に記載の永久磁石回転電機。
  18. 前記回転子に対向する前記磁極歯部の内周面に2つの凹部を有し、
    2つの前記凹部に挟まれた前記磁極歯部の突起部に、前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項15に記載の永久磁石回転電機。
  19. 永久磁石による界磁極を有する回転子と、
    複数の第1の磁極歯部及び複数の第2の磁極歯部と、前記第1の磁極歯部及び前記第2の磁極歯部を連結する磁極歯連結部とを有する固定子コアと、
    複数の前記第1の磁極歯部に卷回され、且つ、インバータにて駆動される第1の電機子巻線群と、
    複数の前記第2の磁極歯部に卷回された第2の電機子巻線群及び複数の前記第2の磁極歯部に卷回された短絡環とからなる固定子と、
    を備えることを特徴とする永久磁石回転電機。
  20. 前記第1の磁極歯部と前記第1の磁極歯部との間に、2つの前記第2の磁極歯部を対として設け、複数対の前記第2の磁極歯部を配設したことを特徴とする請求項19に記載の永久磁石回転電機。
  21. 前記第1の磁極歯部と前記第1の磁極歯部との間に、少なくとも3つの前記第2の磁極歯部を組みとして設け、複数組みの前記第2の磁極歯部を配設したことを特徴とする請求項19に記載の永久磁石回転電機。
  22. 前記第2の電機子巻線群が卷回された位置より前記回転子側の位置において前記第2の磁極歯部の永久磁石磁束と鎖交する位置に前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項19から請求項21のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  23. 前記第2の磁極歯部の前記回転子に対向する内周面に凹部を有し、
    前記第2の磁極歯部の前記凹部と前記第2の磁極歯部の回転軸心に平行な面を有する両側側面のうちいずれか一方の側面との間に、前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項19から請求項21のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  24. 前記第2の磁極歯部の前記回転子に対向する内周面に2つの凹部を有し、
    前記第2の磁極歯部の2つの前記凹部に挟まれた前記第2の磁極歯部の先端凸部に、前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項19から請求項21のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  25. 対になった2つの前記第2の磁極歯部において、
    それぞれの前記第2の磁極歯部の前記回転子に対向する内周面に凹部を有し、
    前記第2の磁極歯部の前記凹部と、前記第2の磁極歯部の回転軸心に平行な面を有する前記第2の磁極歯部の両側側面とのうち、対になった2つの前記第2の磁極歯部の前記側面がお互いに近接した側の側面との間に、前記短絡環が卷回されたことを特徴とする請求項21に記載の永久磁石回転電機。
  26. 前記第1の電機子巻線群が駆動されるインバータは、高圧系蓄電池を電源とし、
    前記第2の電機子巻線群出力が整流回路を経由し低圧系蓄電池と接続されることを特徴とする請求項19から請求項25のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機。
  27. 請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機を搭載した車両。
  28. 請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機を搭載した風力発電機。
  29. 請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の永久磁石回転電機を搭載したエンジン発電機。
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