JP2005072968A - 記録装置、記録方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツの所定のデータ範囲を符号化単位として記録する記録装置において、電子透かしによって埋め込まれた複製制御情報に基づき記録制御を行う際、電子透かし検出窓に相当するデータ範囲と符号化単位とが食い違い、データの記録や破棄を適切な範囲で行うことが出来ない。
【解決手段】部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段1と、前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段5と、前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段6とを備え、前記検出手段による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録装置。
【選択図】図1
【解決手段】部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段1と、前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段5と、前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段6とを備え、前記検出手段による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像信号や音声信号を有するコンテンツを記録する際に、信号に電子透かし技術などによって埋め込まれた付加情報を利用して複製制御を行う記録装置、及び記録方法に関するものである。
近年AV機器のディジタル化が進むに伴い、品質を劣化させることなくコンテンツを複製することが可能になった。しかし、著作権のあるコンテンツを無制限に複製することは著作権保持者の権利を侵害する恐れがあり、AV機器としても適切な著作権保護機能を持つことが要望されている。
オーディオ機器は1980年代以降CD、DAT、MDなどのディジタル機器が発売され、これに伴い、著作権保護のための複製制御機能が開発された。
ディジタルオーディオ機器の複製制御としては、1980年代から、シリアルコピーマネジメントシステム(以下SCMSと略称する)が広く使用されている。SCMSは、CD、MDや放送電波などのメディアにコンテンツとともに複製制御情報を記録しておき、同一筐体内、あるいは、異なる機器間をディジタルインターフェイスを介し、接続してコンテンツを複製する場合に、記録機器が被複製コンテンツの複製制御情報に従って複製の可否制御を行うものである。SCMSはMDなどの民生用録音機器では一定の効果を上げている。
しかし、SCMSでは複製制御情報をコンテンツと独立したディジタルデータとして持つ。このため、アナログ伝送の場合には複製制御情報が伝送できず、複製制御もできない。また、パーソナルコンピュータなどを用いると容易に複製制御情報を無効化できる。
このようなSCMSの問題点を踏まえて、DVDやSD(Secure Digital)メモリカード用オーディオ規格(以下SDオーディオと省略する)の著作権保護システムであるContentProtection for Prerecorded Media規格、及びContent Protection for Recordable Media規格(以下CPPM、CPRMと省略する)では、オーディオ用電子透かしを利用した複製制御方式が採用されている。また、音楽業界、コンピュータ業界、民生エレクトロニクス業界などが参加して決めたSDMI(SecureDigital Music Initiative)規格でも同様のオーディオ用電子透かしを用いた複製制御・再生制御方式が採用されている。
電子透かしは、これを埋めこんだ信号を再生した場合でも、通常の視聴では原信号との違いが認識できず、コンテンツの品質を損なわない。また、電子透かしはコンテンツに直接埋め込まれるため、アナログ伝送でも複製制御情報が伝送できる。また、通常のオーディオ圧縮・伸張(MP3など)を経ても複製制御情報が保持されるという耐久力もある。さらに、特別な埋め込み装置と特別な解読装置とを用いないと読み書きできない。このため、コンテンツ自体の暗号化と組み合わせることによりSCMSなどよりも強力な複製制御を実現できる。
上述したCPPM、CPRM、SDMIで用いられているオーディオ用電子透かし技術は、リニアPCM形式のディジタルオーディオデータに12ビットの情報を電子透かしとして埋め込むことができる。このうち複製制御に用いられるのは2ビットで、「複製自由」、「一世代複製可」および「複製禁止」の3つの状態を示す。2ビットであるから4状態を示すことができるが、残りの1つは使用禁止となっている。
以上は、主にオーディオ用の電子透かしを利用した複製制御・再生制御方式であるが、同様にビデオ信号にも電子透かしを導入して、複製制御を行うことが検討されている。
従来の電子透かしを用いたコンテンツの複製制御としては。下記に示す様な著作権保護方式がある(例えば、特許文献1参照。)。
以下、従来の電子透かしを用いたコンテンツの複製制御を行う記録装置の構成および動作について、図5、6、7を用いて説明する。
図5は、電子透かしによって埋め込まれた複製制御情報に基づき記録制御を行う従来の記録装置の構成図である。
同図において、記録対象のコンテンツデータは、コンテンツ符号化手段101にて所定の符号化を施された後、一時記憶手段102に一旦蓄積される。一方、同じコンテンツデータを電子透かし検出手段105で電子透かしによって埋め込まれた複製制御情報を検出する。又、制御手段106は、電子透かし検出手段105で検出された複製制御情報が「複製禁止」であった場合には、一時記憶手段102に蓄積されていたコンテンツデータを破棄し、複製制御情報が「複製自由」「一世代複製可」または電子透かしによる複製制御情報が検出されなかった場合(これらをまとめて「複製可」とする)には、一時記憶手段102に蓄積されていたコンテンツデータを記録手段103によって記録媒体104に記録する。
ここで、コンテンツ符号化手段101について説明を行う。コンテンツ符号化手段101は、ある所定量のコンテンツデータを一つの単位として符号化する符号化手段である。例えば、映像コンテンツの場合には、複数枚の映像フレームについて、先頭の映像フレームをまず単独で符号化し、それに続く映像フレームを、前フレームから予測し、その予測残差分を符号化することで符号量を削減する符号化手段が用いられている。
図6を用いてこの符号化手段による映像の符号化の概念を説明する。図6は、時間的に連続する映像フレームを模式的に表現したものである。この例では、9枚の映像フレームを一つの符号化単位としている。この符号化単位をGOP(Groupof pictures)と呼ぶ。
図6に示す様に、GOPはIピクチャ(Intra-coded picture)、Pピクチャ(Predictive-coded picture)、Bピクチャ(Bi-directionallyPredictive-coded picture)、という映像フレームから構成される。Iピクチャは、その映像フレームの情報のみを用いて符号化するフレームである。Pピクチャは、時間的に過去のフレームとの相関情報を基に符号化するフレームである。相関情報を符号化するため、Iピクチャよりも少ない情報量での符号化が可能である。過去のフレームはIピクチャ、又はPピクチャである。Bピクチャは、時間的に前後するフレームからの相関情報を基に符号化するフレームである。例えば、過去のIピクチャと未来のPピクチャの両方からの相関情報を基に符号化する。この様に、双方向の相関情報を用いるため、Pピクチャよりもさらに少ない情報量での符号化が可能になる。
尚、GOPは他のGOPとは独立しており、GOP単位で映像フレームの再現が可能であることが特徴である。一方、GOP内の各フレームはIピクチャを除いて独立ではないため、編集が容易でない。
尚、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、GOPといった用語はMPEG1、MPEG2のものであり、他の符号化手段では他の用語を使う場合がある。
次に、上記従来の記録装置によって記録されるデータについて、図7を例に用いて説明する。図7は、従来の記録装置におけるコンテンツデータ内の複製制御情報と記録媒体に記録されるコンテンツデータとの関係の一例を示す図である。尚、同図において左から右へ時間は経過していく。
入力コンテンツは、最初複製制御情報が「複製可」であり、その後一旦「複製禁止」となり、その後再び「複製可」となっている。
この入力コンテンツは、コンテンツ符号化手段101によって符号化され一時記憶手段102に蓄積される。
一方、この入力コンテンツを電子透かし検出部105に入力して電子透かしを検出し、複製制御情報を取得する。
前述の通り、電子透かしの検出は検出窓毎に出力される。検出窓(1)では、検出窓に含まれる電子透かしについて「複製可」が検出され、下向きの矢印で示したタイミング(検出窓(1)の検出時間の終了後)で検出結果が得られる。同様に検出窓(2)、(3)、(4)では「複製禁止」、検出窓(5)では再び「複製可」が検出され、下向きの矢印でしめしたタイミングで検出結果が得られる。
これらの検出結果に基づき図7の記録動作(1)に示した様に、制御手段106は、電子透かし「複製禁止」が検出された場合は、検出が行われた検出窓に相当する部分のコンテンツデータを破棄し、それ以外のコンテンツデータを記録媒体に記録する。
特開2001−359043号公報
しかしながら、図7の記録動作(1)に示す様に、符号化単位の途中で検出窓(1)による検出が行われる。この符号化単位の一部を破棄し、それ以外を記録すると、図6に示した符号化単位が不完全な状態となり、正常に映像フレームを再現できない。このため同図の記録動作(2)で示すように、「複製禁止」が検出された検出窓のデータを含む符号化単位a、bごと破棄する事になる。
この様に、上記従来の構成では、図7の記録動作(2)で示したように、コンテンツデータの実際の複製禁止期間に対して破棄するデータが多くなる。又、場合によっては、符号化単位bの様に複製禁止データを全く含まない符号化単位まで破棄してしまうことになる。これは、いわゆる尻切れや頭切れであり、好ましくない。
一方、図7の記録動作(1)で示したように、「複製禁止」を検出した検出窓に相当するコンテンツデータ部分のみを破棄するためには、符号化単位を再構成する必要があり、これには相当量の処理が必要で現実的ではない。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、電子透かしによって埋め込まれた複製制御情報に基づき記録制御を行う際、「複製禁止」を検出した検出窓に相当する部分だけを破棄できる記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段と、前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段と、前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段とを備え、前記検出手段による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録装置である。
又、第2の本発明は、前記検出手段による所定時間ごとの検出のタイミングが前記符号化手段に伝達されることにより、前記情報信号の符号化単位が区切られる第1の本発明の記録装置である。
又、第3の本発明は、前記検出手段による所定時間内に、複数の符号化単位を含むこともある第2の本発明の記録装置である。
又、第4の本発明は、前記符号化手段による前記符号化単位の終了が前記検出手段に伝達されることにより、前記検出手段による複製に関する情報の検出が終了する第1の本発明の記録装置である。
又、第5の本発明は、前記複製に関する付加情報は、複製が許可されているか/否かを示す付加情報であり、前記制御手段は、前記符号化手段によって符号化され、一時的に記憶されている一つ又は複数の符号化単位について、複製が許可されている場合には記録を行い、複製が許可されていない場合には破棄、又は品質を劣化させて記録する第1の本発明の記録装置である。
又、第6の本発明は、前記複製が許可されている付加情報は、複製が自由である、及び/又は、一世代若しくは所定世代のみ複製可能であるという情報を有し、前記複製が許可されていない付加情報は、絶対複製禁止である、及び/又は本世代から複製禁止であるという情報を有している第5の本発明の記録装置である。
又、第7の本発明は、前記付加情報は電子透かしとして前記情報信号に付加されている第1の本発明の記録装置である。
又、第8の本発明は、前記付加情報は電子透かしとして前記情報信号に付加されており、前記検出手段により電子透かしを検出できなかった状態である、電子すかし未検出は、前記複製が許可されている付加情報、又は前記複製が許可されていない付加情報に含まれる第5の本発明の記録装置である。
又、第9の本発明は、部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化工程と、前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出工程と、前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御工程とを備え、前記検出工程による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録方法である。
又、第10の本発明は、第1の記本発明の記録装置の、部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段、前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段、前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
又、第11の本発明は、第10の本発明のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明により、「複製禁止」を検出した検出窓に相当する部分だけを破棄することが可能な記録装置を提供することが出来る。
以下に、本発明、又は本発明に関連する発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
尚、複製制御情報は、一般的に「複製禁止」「一世代複製可」「複製自由」の3状態があり、電子透かしの場合は、さらに電子透かし未検出という状態もある。又、仕様によっては「複製禁止」が、「これ以上の複製禁止」と「絶対複製禁止」の2状態に分かれるものもある。
以下の実施の形態では、説明を簡単にするために「一世代複製可」「複製自由」と電子透かし未検出とをまとめて「複製可」と扱う。又、「複製禁止」も1状態だけとする。しかし、記録媒体にコンテンツを複製するときには、記録機器や媒体の仕様に応じて「一世代複製可」と「複製自由」を区別する必要などがあることは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による記録装置の構成を示すブロック図である。はじめに、図1を主として参照しながら、本実施の形態の記録装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による記録装置の構成を示すブロック図である。はじめに、図1を主として参照しながら、本実施の形態の記録装置の構成について説明する。
図1に示す様に、本実施の形態1における記録装置は、本発明の符号化手段の一例である、コンテンツデータを符号化するコンテンツ符号化手段1と、符号化されたコンテンツデータを一時的に蓄積する一時記憶手段2とを備えている。又、この一時記憶手段2に蓄積されているデータを記録するための記録媒体4と、記録媒体4へのデータの記録を行うための記録手段3が設置されている。
又、コンテンツ符号化手段1によるコンテンツデータの符号化とともに、コンテンツデータから電子透かしの検出を行い複製制御情報を抽出する、本発明の検出手段の一例である電子透かし検出手段5が設置されている。さらに、コンテンツ符号化手段1の符号化単位の区切りを制御するとともに、電子透かし検出手段5で検出された複製制御情報に基づき一時記憶手段2と記録手段3を制御する制御手段6が設置されている。
上記構成の本実施の形態1における記録装置によるコンテンツデータの記録動作を述べるとともに、本発明の記録方法の一実施の形態について同時に述べる。
図2は、本実施の形態1におけるコンテンツデータ内の複製制御情報と記録媒体に記録されるコンテンツデータとの関係の一例を示す図である。尚、時間は同図において左から右へ経過していく。又、図2に示す様に、入力コンテンツは、最初複製制御情報が、「複製可」であり、その後一旦「複製禁止」となり、その後再び「複製可」となっている。
始めに、入力コンテンツは、コンテンツ符号化手段1で符号化され、一時記憶手段2に順次蓄積される。この動作と同時に電子透かし検出手段5にて、所定の検出窓単位である検出窓(1)による電子透かしの検出が開始される。
次に、検出期間経過後に、電子透かしから複製制御情報が検出される。検出窓(1)では、その期間に相当するコンテンツデータに含まれる電子透かしについて「複製可」(未検出を含む)が検出され、検出窓(1)の検出期間経過後のタイミング(検出窓右側の下向きの矢印で示したタイミング)で検出結果が得られる。
次に、検出された複製制御情報が、制御手段6に送られる。この制御手段6は、複製制御情報が抽出されたタイミングでコンテンツ符号化手段1の符号化単位を区切る。この様に、コンテンツデータは、複製制御情報が得られるタイミングで、制御手段6によって符号化単位が区切られるため、図2の符号化と記録動作(1)で示す符号化単位(GOP)で符号化される。そして、複製制御情報が得られるタイミングでは、GOP(1)のデータが、一時記憶手段2に蓄積されている。そのため、電子透かし検出窓と符号化単位の期間が一致し、符号化の結果、電子透かし検出手段5の検出窓(1)に相当するコンテンツはGOP(1)となる。
次に、GOP(1)については、「複製可」(未検出を含む)が検出されたため、制御手段6は一時記憶手段2に蓄積されていたコンテンツデータであるGOP(1)を、記録手段3によって記録媒体4に記録する。
次に、検出窓(2)による複製制御情報の検出が開始され、それと同時にGOP(1)の次のコンテンツデータがコンテンツ符号化手段1によって符号化され、順次一次記録手段2に蓄積されていく。尚、GOP(1)は、記録媒体に記録されたため、次のデータが蓄積される時は、一時記憶手段2には、データは蓄積されていない。
次に、所定の検出期間経過後に検出窓(2)によって複製制御情報が検出される。図2に示す様に、検出窓(2)では、「複製禁止」が検出され、その検出によって符号化単位が区切られる。この検出窓(2)に相当する符号化単位は、GOP(2)に相当する。
次に、GOP(2)については、「複製禁止」が検出されたため、制御手段6は一時記憶手段2に蓄積されていた、符号化されたコンテンツデータであるGOP(2)を破棄する。
上記と同様に検出窓(3)、(4)では「複製禁止」、検出窓(5)では再び「複製可」が検出され、コンテンツデータの記録制御が行われる。
以上説明したように、電子透かし検出によって複製制御情報を得る検出窓の単位と、コンテンツの符号化単位が一致し、複製制御情報が「複製禁止」の場合、符号化単位がすでに破棄すべき適切な区間となっているため、破棄の処理が非常に単純化できる。
尚、電子透かし検出手段5による検出窓の所定時間内に、複数の符号化単位を含むこともある。これは、図2の符号化と記録動作(2)で示す様に、複製制御情報が抽出されたタイミングとは別に、コンテンツ符号化手段1の都合で符号化単位が区切られた場合である。即ち、検出窓(4)に相当するコンテンツは、GOP(4)とGOP(5)であり、このGOP(4)と(5)間は、検出窓による複製制御情報の検出によってではなく、コンテンツ符号化手段1によって区切られている。図2に示す場合では、GOP(4)及びGOP(5)が一時記憶手段2に記憶され、検出窓(4)による複製制御情報が「複製禁止」であるため、制御手段6によって破棄される。
又、本実施の形態1において、図2では電子透かし検出窓が固定長となっているが、所定の長さ以上の時間で、電子透かし検出の内部状態が所定の基準を満たした場合、検出が完了するという、検出窓がいわば可変長となる方式もある。このように検出窓が可変長の場合であっても、本実施の形態で示した記録方式がそのまま適用できる。
又、本実施の形態1では、複製制御情報が「複製禁止」の場合、該当するデータを破棄するよう動作するが、記録手段3にて複製が許容される程度にまで品質を劣化させて記録媒体4に記録しても良い。尚、この場合、コンテンツ符号化手段1においてあらかじめコンテンツの符号化と同時に劣化済み符号化コンテンツを作成しておき、複製制御情報に応じて通常の符号化コンテンツか劣化済み符号化コンテンツの何れかを選択して記録しても良い。あるいは、複製制御情報が「複製禁止」の期間のデータを全く違うデータに差し替えて記録しても良い。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における記録装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態2における記録装置は、実施の形態1と基本的構成は同じであるが、複製制御情報の検出タイミングと符号化単位を区切るタイミングを一致させるための制御方法が異なる。このため、本実施の形態2の実施の形態1に対する相違点を中心に以下に説明する。
図3は、本発明の実施の形態2における記録装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態2における記録装置は、実施の形態1と基本的構成は同じであるが、複製制御情報の検出タイミングと符号化単位を区切るタイミングを一致させるための制御方法が異なる。このため、本実施の形態2の実施の形態1に対する相違点を中心に以下に説明する。
実施の形態1では、電子透かし検出手段5からの検出によって、コンテンツ符号化手段1の符号化の単位が区切られていた。しかし、本実施の形態2における記録装置は、図3に示す様に、コンテンツ符号化手段1の符号化単位が区切られることによって、電子透かし検出手段5の検出時間が終了する。
以下に、本実施の形態2における記録装置の動作を説明するとともに、本発明の記録方法の一実施の形態について同時に述べる。図4は、本実施の形態2におけるコンテンツデータ内の複製制御情報と記録媒体に記録されるコンテンツデータとの関係の一例を示す図
である。尚、時間は、同図において左から右へと経過していく。又、図4に示す様に、入力コンテンツは、最初複製制御情報が「複製可」であり、その後一旦「複製禁止」となり、その後再び「複製可」となっている。
である。尚、時間は、同図において左から右へと経過していく。又、図4に示す様に、入力コンテンツは、最初複製制御情報が「複製可」であり、その後一旦「複製禁止」となり、その後再び「複製可」となっている。
始めに、入力コンテンツは、コンテンツ符号化手段1で符号化され、一時記憶手段2に順次蓄積される。この動作と同時に電子透かし検出手段5にて、所定の検出窓単位である検出窓(1)による電子透かしの検出が開始される。
次に、コンテンツ符号化手段1によって符号化単位が区切られる。この区切られた符号化単位が、図4では、GOP(1)に相当し、GOP(1)は一時記憶手段2に蓄積されている。
次に、電子透かし検出手段5は、コンテンツ符号化手段1による符号化単位が区切られるまで、検出を継続する。符号化単位が区切られると、電子透かし検出手段5は、検出を終了し、検出窓(1)として検出した結果を、その検出窓(1)の複製制御情報とする。
上述した様に、この入力コンテンツは、コンテンツ符号化手段1で所定の符号化単位で符号化され、一時記憶手段2に蓄積される。一方、同じ入力コンテンツを電子透かし検出手段5に入力して複製制御情報を取得する。このため、電子透かしの検出はコンテンツ符号化手段1での符号化単位と同じ範囲の検出窓で検出を行い、検出窓ごとに複製制御情報が抽出されることになる。
又、図4に示す様に、検出窓(1)では、符号化単位GOP(1)と一致する検出期間経過後のタイミング(検出窓右側の下向きの矢印で示したタイミング)で、検出窓(1)に含まれる電子透かしについての検出結果である「複製可」が検出されることになる。即ち、コンテンツ符号化手段1の符号化単位と電子透かし検出手段5の検出窓の範囲が一致し、検出窓(1)に相当するコンテンツは、GOP(1)となる。
次に、GOP(1)については、「複製可」(未検出を含む)が検出されたため、制御手段6は一時記憶手段2に蓄積されていたコンテンツデータであるGOP(1)を記録手段3によって記録媒体4に記録する。
次に、電子透かし検出の検出窓(2)に相当するコンテンツはGOP(2)であり、複製制御情報が得られるタイミングでは、GOP(2)のデータは、一時記憶手段2に蓄積される。そして、検出窓(2)での複製制御情報は「複製禁止」であるため、一時記憶手段2に蓄積されていたGOP(2)のデータは破棄される。
上記と同様に、検出窓(3)、(4)では「複製禁止」、検出窓(5)、(6)では再び「複製可」が検出され、それぞれ検出期間経過後のタイミング(検出窓右側の下向きの矢印で示したタイミング)で検出結果が得られる。
以降、検出窓(3)、(4)、(5)、(6)についても同様に記録制御が行われる。
以上説明したように、電子透かし検出によって複製制御情報を得る検出窓の単位と、コンテンツの符号化単位が一致し、複製制御情報が「複製禁止」の場合、符号化単位がすでに破棄すべき適切な区間となっているため、破棄の処理が非常に単純化できる。
又、本実施の形態2では、複製制御情報が「複製禁止」の場合、該当するデータを破棄するよう動作するが、記録手段3にて複製が許容される程度にまで品質を劣化させて記録媒体4に記録しても良い。尚、この場合、コンテンツ符号化手段1においてあらかじめコンテンツの符号化と同時に劣化済み符号化コンテンツを作成しておき、複製制御情報に応じて通常の符号化コンテンツか劣化済み符号化コンテンツの何れかを選択して記録しても良い。あるいは、複製制御情報が「複製禁止」の期間のデータを全く違うデータに差し替えて記録しても良い。
又、符号化単位の終了により複製制御情報の検出を終了すると複製制御情報を検出するために十分な時間が得られない場合がある。このため、検出の終了は検出窓の長さが複製制御情報を検出するに十分な時間を越えていた場合にのみ実行する制御としても良い。
又、実施の形態1、2では、電子透かし未検出を複製可として扱ったが、電子透かし未検出を複製不可として扱っても良い。更に、「一世代のみ複製可」ではなく、所定世代(例えば、2世代のみ)複製可としても良い。
尚、本発明のプログラムは、上述した本発明の記録装置の全部又は一部の手段(又は、装置、素子等)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の記録装置の全部又は一部の手段(又は、装置、素子等)の全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する記録媒体である。
尚、本発明の上記「一部の手段(又は、装置、素子等)」とは、それらの複数の手段の内の、一つ又は幾つかの手段を意味する。
又、本発明の上記「手段(又は、装置、素子等)の機能」とは、前記手段の全部又は一部の機能を意味する。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる記録装置、及び記録方法は、「複製禁止」を検出した検出窓に相当する部分だけを破棄することが可能な効果を有し、映像信号や音声信号を有するコンテンツを記録する際に、信号に電子透かし技術などによって埋め込まれた付加情報を利用して複製制御を行う記録装置、及び記録方法等として有用である。
1 コンテンツ符号化手段
2 一時記憶手段
3 記録手段
4 記録媒体
5 電子透かし検出手段
6 制御手段
2 一時記憶手段
3 記録手段
4 記録媒体
5 電子透かし検出手段
6 制御手段
Claims (11)
- 部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段と、
前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段と、
前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段とを備え、
前記検出手段による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録装置。 - 前記検出手段による所定時間ごとの検出のタイミングが前記符号化手段に伝達されることにより、前記情報信号の符号化単位が区切られる請求項1記載の記録装置。
- 前記検出手段による所定時間内に、複数の符号化単位を含むこともある請求項2記載の記録装置。
- 前記符号化手段による前記符号化単位の終了が前記検出手段に伝達されることにより、前記検出手段による複製に関する情報の検出が終了する請求項1記載の記録装置。
- 前記複製に関する付加情報は、複製が許可されているか/否かを示す付加情報であり、
前記制御手段は、
前記符号化手段によって符号化され、一時的に記憶されている一つ又は複数の符号化単位について、複製が許可されている場合には記録を行い、複製が許可されていない場合には破棄、又は品質を劣化させて記録する請求項1記載の記録装置。 - 前記複製が許可されている付加情報は、
複製が自由である、及び/又は、一世代若しくは所定世代のみ複製可能であるという情報を有し、
前記複製が許可されていない付加情報は、
絶対複製禁止である、及び/又は本世代から複製禁止であるという情報を有している請求項5記載の記録装置。 - 前記付加情報は電子透かしとして前記情報信号に付加されている請求項1記載の記録装置。
- 前記付加情報は電子透かしとして前記情報信号に付加されており、
前記検出手段により電子透かしを検出できなかった状態である、電子透かし未検出は、前記複製が許可されている付加情報、又は前記複製が許可されていない付加情報に含まれる請求項5記載の記録装置。 - 部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化工程と、
前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出工程と、
前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御工程とを備え、
前記検出工程による検出のタイミングは、前記符号化単位の区切りと一致する記録方法。 - 請求項1記載の記録装置の、
部分毎に複製に関する付加情報を含む情報信号を、所定の符号化単位で符号化する符号化手段、
前記付加情報に基づいて、所定時間の検出窓を用いて複製に関する情報を検出する検出手段、
前記符号化手段によって符号化された、前記符号化単位毎の前記情報信号について、前記検出手段によって検出された前記複製に関する情報に基づいて記録制御を行う制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。 - 請求項10記載のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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JP2003300089A JP2005072968A (ja) | 2003-08-25 | 2003-08-25 | 記録装置、記録方法、プログラム及び記録媒体 |
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JP2003300089A JP2005072968A (ja) | 2003-08-25 | 2003-08-25 | 記録装置、記録方法、プログラム及び記録媒体 |
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Family Applications (1)
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