JP2005072677A - 無線通信システム、無線通信システムにおける無線装置および移動無線装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1無線アクセスポイントは、60秒に1度だけ送信さえる標準電波の基準マーカの先頭の位相の立ち上がり部分と、ビーコンの先頭を一致させて、100[ms]に1度の間隔で、ビーコンを送信する。このとき、第2無線アクセスポイントも同様に作動しており、同一のタイミングで、ビーコンを送信している。また、無線通信端末は、各無線アクセスポイントがビーコンを発信するタイミングと同一のタイミングで、ビーコンを間欠的に受信できるように作動する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システム、無線通信システムにおける無線装置および移動無線装置に関し、特に、複数の無線装置と、移動可能な移動無線装置から構成される無線通信システム、無線通信システムにおける無線装置および移動無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無線LAN(Local Area Network)が知られている。この無線LANにおいては、無数の情報が、不確定なタイミングで送信されるため、特定の無線通信端末が、その無線通信端末に対して送信された情報のみを受信するには、その情報がいつ送信されるかをあらかじめ把握しておく必要があり、高度な制御が要求される。したがって、無線LANにおける通信を簡便なものとするため、通常の無線通信端末においては、その無線通信端末宛の情報および他の無線通信端末宛の情報を含む、ネットワーク上の全ての情報を受信し、受信した情報のうち、他の無線通信端末宛の情報は捨てるといった動作を行なっている。このため、無線通信端末が待受け(非通信)状態であっても、ネットワーク上の全ての情報を受信するため、無線通信端末に搭載されている受信機の無線制御部は動作していた。しかしながら、特に携帯型の無線通信端末においては、バッテリによる使用時間に限度があるため、省電力化の観点から、通信をしない場合は、受信を最小限に留めておく必要があり、従来より省電力化を実現する技術が存在している。
【0003】
例えば、ホストがこれから送信しようとする情報を保有しておらず、無線アクセスポイントからも送信情報がない場合、無線通信端末が、待受け状態、すなわち、連続的な受信が不要であると判断し、受信機や無線制御部の電源を切り、スリープ状態にして消費電力を低減する。このスリープ状態に入る前に、無線アクセスポイントが一定間隔で送信しているビーコン情報に含まれる無線アクセスポイントのビーコン間隔を記録しておき、次回のビーコン受信時はタイマーで起動して受信することで、無線通信端末は、間欠受信動作を行なう。
【0004】
この構成により、無線通信端末は、受信機や無線制御部の電源を切り、消費電力を低減するとともに、間欠受信動作により、情報を受信することができる。
【0005】
特開平9−135254号公報(特許文献1)は、無線アクセスポイントを介さず無線通信端末同士で通信を行なうアドホックネットワークを構成する無線通信端末に、電力に余裕のない無線通信端末が含まれていても、アドホックネットワークを長時間維持可能とする省電力制御システムを開示する。特許文献1に開示された省電力制御システムは、無線通信端末が端末間の同期をとるために出力するビーコンを、無線通信端末が分担して出力するアドホックネットワークの省電力制御システムである。この省電力システムにおいて、無線通信端末の少なくとも一つは、自端末の電力に余裕があるか否かを検出する検出部と、自端末の電力に余裕があることが検出された時に他の構成端末よりも優先してビーコンを出力するよう制御する制御部とを含む。
【0006】
この公報に開示された発明によると、検出部は、自端末の電力に余裕があるか否かを検出し、制御部は、自端末の電力に余裕があることが検出された時に他の構成端末よりも優先してビーコンを出力するよう制御する。このため、電力に余裕がある無線通信端末が、他の無線通信端末よりも優先してビーコンを出力するため、アドホックネットワークを構成する端末に、電力に余裕のない無線通信端末が含まれていてもアドホックネットワークを長時間維持することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−135254号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、間欠受信動作を行なう技術においては、同期していた無線アクセスポイントの圏外に、無線通信端末が移動した場合、間欠受信動作を中止する必要があった。すなわち、通常、ビーコン間隔は、無線アクセスポイント毎で異なっているため、同期していた無線アクセスポイントの圏内から他の無線アクセスポイントの圏内に、無線通信端末が移動した場合、受信するタイミングが分からないため、図8(B)に示すように、連続的にあるいは断続的に受信を行なう必要がある。
【0009】
連続的に受信を行なう場合は、受信機や無線制御部の電源を切ることができないので、消費電力を低減することができない。また、断続的に受信を行なう場合は、受信機や無線制御部の電源を切ることができるものの、受信機や無線制御部が作動していない時に、無線アクセスポイントの圏内に移動しても、ビーコンを受信することができない。そのため、特に、無線通信端末が移動中である場合は、受信機や無線制御部が作動してビーコンを受信する前に無線アクセスポイントの圏内を通り過ぎ、結局無線アクセスポイントを見つけることが出来ないおそれがあるという問題点がある。
【0010】
また、特開平9−135254号公報に開示された省電力制御システムにおいては、アドホックネットワークを長時間維持することはできるが、電力に余裕のある無線通信端末が優先してビーコンを送信するため、その無線通信端末自体の消費電力は低減されることがないという問題点があった。
【0011】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、移動無線装置の省電力性に優れ、移動中でも速やかにビーコンを受信することができる無線通信システム、無線通信システムにおける無線装置および移動無線装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る無線通信システムは、ビーコンを送信する第1無線装置と、第1無線装置とは異なる位置に配置されているとともに、ビーコンを送信する第2無線装置と、移動可能であるとともに、ビーコンを受信する移動無線装置とから構成される無線通信システムである。この無線通信システムにおいて、第1無線装置は、ビーコンを間欠的に送信するための第1ビーコン送信手段を含む。第2無線装置は、第1ビーコン送信手段がビーコンを送信する時期と同一の時期にビーコンを間欠的に送信するための第2ビーコン送信手段を含む。移動無線装置は、第1ビーコン送信手段および第2ビーコン送信手段がビーコンを送信する時期と同一の時期に、ビーコンを間欠的に受信するためのビーコン受信手段を含む。
【0013】
第1の発明によると、第1無線装置の第1ビーコン送信手段と、第2無線装置の第2ビーコン送信手段とが、同一の時期にビーコンを間欠的に送信し、移動無線装置のビーコン受信手段は、各ビーコン送信手段がビーコンを送信する時期と同一の時期にビーコンを間欠的に受信する。これにより、たとえば、移動無線通信装置が第1無線装置の通信圏内から第2無線装置の通信圏内に移動した場合であっても、第2ビーコン送信手段から送信されるビーコンを探すために、ビーコンの間欠受信を中止し、ビーコン受信手段が連続的にビーコンを受信できるようにしておく必要がない。そのため、移動無線装置は、ビーコンの間欠受信を継続することができる。また、ビーコンを送信する時期と、ビーコンを受信する時期が一致しているので、速やかにビーコンが受信される。その結果、移動無線装置の省電力性に優れ、移動中でも速やかにビーコンを受信することができる無線通信システムを提供することができる。
【0014】
第2の発明に係る無線通信システムにおいては、第1の発明の構成に加え、各無線装置は、時刻に関する情報を取得するための手段と、時刻に関する情報を、移動無線装置に送信するための手段とを含む。各ビーコン送信手段は、時刻に同期して、ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む。移動無線装置は、無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段を含む。ビーコン受信手段は、時刻に同期して、ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む。
【0015】
第2の発明によると、各無線装置は、時刻に関する情報を取得するとともに、時刻に関する情報を移動無線装置に送信し、各ビーコン送信手段は、時刻に同期してビーコンを間欠的に送信する。移動無線装置は、時刻に関する情報を受信し、ビーコン受信手段は、時刻に同期してビーコンを間欠的に受信する。これにより、各無線装置および移動無線装置は、時刻に関する情報を共通して保有し、この時刻に同期してビーコンが送信および受信される。その結果、ビーコン送信手段の送信時期とビーコン受信手段の受信時期とが一致する精度を向上させることができる。
【0016】
第3の発明に係る無線通信システムにおいては、第1の発明の構成に加え、第1無線装置は、時刻に関する情報を取得するための手段と、時刻に関する情報を、移動無線装置に送信するための手段とを含む。第1ビーコン送信手段は、時刻に同期して、ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む。移動無線装置は、第1無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段と、時刻に関する情報を第2無線装置に送信するための手段とを含む。ビーコン受信手段は、時刻に同期して、ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む。第2無線装置は、移動無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段を含む。第2ビーコン送信手段は、時刻に同期して、ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む。
【0017】
第3の発明によると、第1無線装置は、時刻に関する情報を取得するとともに、移動無線装置に時刻に関する情報を送信し、第1ビーコン送信手段は、時刻に同期してビーコンを間欠的に送信する。移動無線装置は、時刻に関する情報を受信するとともに、第2無線装置に時刻に関する情報を送信し、ビーコン受信手段は、時刻に同期してビーコンを間欠的に受信する。第2無線装置は、時刻に関する情報を受信し、第2ビーコン送信手段は、時刻に同期してビーコンを間欠的に送信する。これにより、各無線装置および移動無線装置は、時刻に関する情報を共通して保有し、この時刻に同期してビーコンが送信および受信される。その結果、ビーコン送信手段の送信時期とビーコン受信手段の受信時期とが一致する精度を向上させることができる。
【0018】
第4の発明に係る無線通信システムにおいては、第3の発明の構成に加え、移動無線装置は複数存在している。各移動無線装置は、移動無線装置の時刻の誤差を算出するための手段と、誤差の情報を第2無線装置に送信するための手段とを含む。第2無線装置は、移動無線装置から送信された誤差の情報を受信するための手段と、誤差の大きさを比較するための手段とを含む。第2ビーコン送信手段は、誤差がより小さい時刻に同期して、ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む。
【0019】
第4の発明によると、第2ビーコン送信手段は、複数の移動無線装置が保有する時刻のうち、より誤差が小さい時刻に同期してビーコンを間欠的に送信することができる。これにより、ビーコン送信手段の送信時期とビーコン受信手段の受信時期とが一致する精度を一層向上させることができる。
【0020】
第5の発明に係る無線通信システムにおいては、第2ないし第4のいずれかの発明の構成に加え、移動無線装置は複数存在している。各移動無線装置は、自己の時刻に関する情報を、他の移動無線装置に送信するための手段と、他の移動無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段とを含む。ビーコン受信手段は、他の移動無線装置から送信された時刻に同期して、ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む。
【0021】
第5の発明によると、移動無線装置は、自己の時刻に関する情報を、他の移動無線装置に送信するとともに、他の移動無線装置から送信された時刻に関する情報を受信する。これにより、移動無線装置間で時刻に関する情報を送受信できる。そのため、たとえば、いずれかの移動無線装置が、無線装置の通信圏外にいる場合であっても、その移動無線装置は、他の移動無線装置から時刻に関する情報を得て、移動無線装置から送信された時刻に同期して、ビーコンの間欠受信を行なうことができる。
【0022】
第6の発明に係る無線通信システムにおいては、第5の発明の構成に加え、各移動無線装置は、自己の時刻の誤差を算出するための手段と、誤差の情報を他の移動無線装置に送信するための手段と、他の移動無線装置から送信された誤差の情報を受信するための手段と、他の移動無線装置の誤差の大きさと自己の誤差の大きさとを比較するための手段とを含む。ビーコン受信手段は、他の移動無線装置の時刻の誤差が、自己の時刻の誤差よりも小さい場合は、他の移動無線装置から送信された時刻に同期して、ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む。
【0023】
第6の発明によると、各移動無線装置は、自己の時刻の誤差を算出し、誤差の情報を他の移動無線装置との間で送受信するとともに、自己の時刻の誤差と、他の移動無線装置の時刻の誤差とを比較する。また、他の移動無線装置の時刻の誤差が、自己の時刻の誤差よりも小さい場合は、他の移動無線装置から送信された時刻、すなわちより誤差が小さい時刻に同期してビーコンを間欠受信する。これにより、時刻の精度が落ちることを抑制することができる。
【0024】
第7の発明に係る無線通信システムにおいては、第2ないし第6のいずれかの発明の構成に加え、時刻に関する情報は、標準時刻の情報である。
【0025】
第7の発明によると、時刻に関する情報は、標準時刻の情報である。これにより、統一された共通の基準である標準時刻に同期して、ビーコンを間欠的に送受信することができる。そのため、ビーコンを送受信する時期を、精度よく一致させることができる。
【0026】
第8の発明に係る第1無線装置は、第1ないし第7のいずれかの発明に係る無線通信システムにおける第1無線装置である。
【0027】
第8の発明によると、移動無線装置の省電力性に優れ、移動中でも速やかにビーコンを受信することができる無線通信システムにおける第1無線装置を提供することができる。
【0028】
第9の発明に係る第2無線装置は、第1ないし第7のいずれかの発明に係る無線通信システムにおける第2無線装置である。
【0029】
第9の発明によると、移動無線装置の省電力性に優れ、移動中でも速やかにビーコンを受信することができる無線通信システムにおける第2無線装置を提供することができる。
【0030】
第10の発明に係る移動無線装置は、第1ないし第7のいずれかの発明に係る無線通信システムにおける移動無線装置である。
【0031】
第10の発明によると、移動無線装置の省電力性に優れ、移動中でも速やかにビーコンを受信することができる無線通信システムにおける移動無線装置を提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0033】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムは、第1無線アクセスポイント102Aと、第2無線アクセスポイント102Bと、各無線アクセスポイントと無線通信を行なう無線通信端末300とを含む。なお、本実施の形態においては、無線アクセスポイントは2つであるが、無線アクセスポイントの数はこれに限られない。また、無線通信端末300は1つであるが、無線通信端末300の数はこれに限られない。
【0034】
各無線アクセスポイントは、標準電波送信所200から送信される標準電波を受信し、標準時刻の時刻データを取得する。この時刻データには、60秒ごとに送信される基準マーカと、基準マーカの位置の時刻、曜日、年、1月1日からの通算日を60秒かけて知らせるタイムコードとが含まれている。各無線アクセスポイントは、基準マーカと、タイムコードと、標準電波の位相によって、正確な標準時刻を取得し、この標準時刻に同期してビーコンを間欠的に送信する。なお、本実施の形態においては、標準電波から標準時刻を取得しているが、標準時刻の取得方法はこれに限られない。また、標準時刻以外で、基準となりうるものに同期してビーコンを間欠的に送信するように構成してもよい。
【0035】
無線通信端末300は使用者に持ち運ばれて移動可能であり、第1無線アクセスポイント102Aのサービスエリア104Aの圏内から、圏外へ移動し、さらに第2無線アクセスポイント102Bのサービスエリア104Bの圏内へ移動することができる。このとき、無線通信端末300は、間欠的にビーコンを受信できるように作動し、電力の消費を抑制する間欠受信を行なう。
【0036】
図2を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける第1無線アクセスポイント102Aの内部構造について説明する。なお、第2無線アクセスポイント102Bの内部構造については、第1無線アクセスポイントと同じである。したがって、その詳細な説明はここでは繰返さない。
【0037】
第1無線アクセスポイント102Aは、第1無線アクセスポイント102A内の回路の同期をとるクロック103と、標準電波を受信する電波時計回路104と、無線信号を送受信する無線通信回路106とを含む。
【0038】
クロック103は時刻に関する固有の時刻データを保有しており、この時刻に基づいてタイミングパルスを周期的に発生する。電波時計回路104と無線通信回路106とは、このタイミングパルスに合わせてすべての処理を行なう。
【0039】
電波時計回路104は、受信回路110と、復調回路111とを含む。受信回路110は、標準電波と、クロック103の位相データを受信し、それらを復調回路111に送る。復調回路111は、標準電波に含まれる時刻データを復調し、この時刻データを無線通信回路106に送る。また、標準電波の位相と、クロック103の位相を比較し、クロック103に対して位相補正信号を出力する。クロック103の位相は、この位相補正信号により、標準電波の位相と一致させられる。このようにして標準電波と位相が一致したクロック103の位相データは受信回路110に戻される。これにより、クロック103の位相が標準電波の位相に一致するように常に補正されるループが構成されている。
【0040】
無線通信回路106は、アナログ−デジタル変換回路(ADC)112と、標準時刻制御回路114と、無線通信制御回路116と、RF回路118とを含む。
【0041】
アナログ−デジタル変換回路112は、クロック103の位相データをデジタル化し、標準時刻制御回路114に入力する。
【0042】
標準時刻制御回路114は、アナログ−デジタル変換回路112からデジタル化されたクロック103の位相データを受取るとともに、復調回路111から時刻データを受取り、これらに基づいて、ビーコンを発信するタイミングに関する情報、たとえばビーコンの発信間隔Tを無線通信制御回路116に伝達する。
【0043】
無線通信制御回路116は、無線通信プロトコルに従った通信制御を行なっており、標準時刻制御回路114からの情報により、ビーコンを送信するタイミングを標準電波の位相に一致させるように作動する。具体的には、ビーコンの発信間隔を微調整しながら、タイミングを合わせる。たとえば、ビーコンが100[ms]の間隔で間欠的に発信されていると想定すると、ビーコンの発信間隔Tを100[ms]よりも、若干短くし、標準電波の位相とタイミングが一致すれば、そのタイミングをずらさずに、ビーコンの発信間隔を100[ms]に戻す。なお、タイミングを一致させる方法はこれに限られない。
【0044】
RF回路118は、ビーコンを無線通信端末300に対して送信する。また、標準時刻の時刻データおよびクロック103の位相データも無線通信端末300に対して送信される。
【0045】
図3を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける無線通信端末300の内部構造について説明する。
【0046】
無線通信端末300は、各無線アクセスポイントとの間で無線信号を送受信するRF回路302と、RF回路302の作動を制御する無線通信端末制御回路304と、無線通信端末300内の回路の同期をとるクロック306とを含む。
【0047】
RF回路302は、各無線アクセスポイントから送信されたビーコン、標準時刻の時刻データおよび無線アクセスポイントのクロックの位相データを受信する。ビーコンには、ビーコンの送信間隔Tに関する情報が含まれており、このビーコンの送信間隔Tに関する情報が無線通信端末制御回路304に送られる。また、標準時刻の時刻データおよび無線アクセスポイントのクロックの位相データも、無線通信端末制御回路304に送られる。
【0048】
無線通信端末制御回路304は、RF回路302がビーコンを受信している間は、ビーコンの送信間隔Tに関する情報に基づき、ビーコンが送信されるタイミングと同一のタイミングでビーコンを間欠的に受信するように、RF回路302の作動を制御する。RF回路302がビーコンを受信していなとき、すなわち、無線通信端末300が、無線アクセスポイントの通信圏外にある場合は、クロック306の時刻に基づいて、ビーコンを間欠的に受信できるように、間欠的にRF回路302を作動させる。また、無線通信端末制御回路304は、標準時刻の時刻データおよび無線アクセスポイントのクロックの位相データから標準時刻を取得し、この標準時刻に、クロック306の時刻を同期させる。これにより、無線通信端末300は、無線アクセスポイントの通信圏外にある場合は、標準時刻に同期したタイミングでビーコンを間欠的に受信できるように作動する。なお、無線通信端末300が、無線アクセスポイントの通信圏外にある場合でも、ビーコンの送信間隔Tに関する情報に基づき、ビーコンが送信されるタイミングと同一のタイミングでビーコンを間欠的に受信するように構成してもよい。
【0049】
図4を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、ビーコンが送受信されるタイミングについて説明する。
【0050】
第1無線アクセスポイント102Aは、60秒に1度だけ送信される標準電波の基準マーカの先頭の位相の立ち上がり部分と、ビーコンの先頭を一致させて、100[ms]に1度の間隔でビーコンを送信する。このとき、第2無線アクセスポイント102Bも同様に作動しており、同一のタイミングで、ビーコンを送信している。また、無線通信端末300は、各無線アクセスポイントがビーコンを発信するタイミングと同一のタイミングで、ビーコンを間欠的に受信できるように作動する。
【0051】
図5を参照して、標準時刻を送受信する方法について説明する。標準時刻を送受信する場合は、通常の無線通信プロトコルを使用すると、無線通信プロトコル処理の際にデータに遅延が生じてしまう。そのため、実際の標準時刻よりもいくらか遅れた時刻が伝達されてしまう。したがって、標準時刻の時刻データを通常の無線通信プロトコルとして伝達するだけでなく、通常の無線通信プロトコルを使用しないで、クロックの位相データを伝達する方法を組み合わせ、時刻データの遅延を補正することで正確な標準時刻を送受信する。
【0052】
標準時刻を送信する場合は、図5(A)に示すように、標準時刻の時刻データを通常の通信プロトコルで送信し、クロックの位相データについては、送信バッファに直接データを受け渡す。ここで、送信バッファに渡される情報は、送信される時点での無線アクセスポイントのクロックの位相情報であり、送信時の遅延を防止するため、送信バッファの容量を補正し、送信バッファにおける位相データの遅延時間を補正する。
【0053】
標準時刻データを受信する場合、図5(B)に示すように、時刻データおよび位相データの双方は、受信バッファに受け渡される。その後、時刻データは、通常の無線通信プロトコルで処理を行なう。位相データは、通常の無線通信プロトコルでの処理を行なわず、遅延により不正確な時刻データを位相データにより補正し、正確な標準時刻を得る。受信バッファの補正も、受信バッファの容量や処理速度から計算する。位相データが受信バッファに入ったタイミングを受信バッファに記憶させ、通常のプロトコルで時刻情報を受信した後に、正確な受信タイミングを受信バッファから得てもよい。
【0054】
なお、標準時刻の送受信方法はこれに限られず、時刻データを含んだパケットの応答時間を測定し片道の遅延時間を推定し、再度、遅延時間を補正データとして送信したり、何度も送信したりして遅延時間を推定精度を高めてもよい。
【0055】
図6を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける第1無線アクセスポイント102Aが実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、第2無線アクセスポイント102Bが実行するプログラムの制御構造は、第1無線アクセスポイントのものと同一であるため、ここではその説明を繰返さない。
【0056】
ステップ(以下「ステップ」をSと略す)100にて、第1無線アクセスポイント102Aは、ビーコンの送信間隔Tを100[ms]に設定する。
【0057】
S102にて、第1無線アクセスポイント102Aは、標準電波を受信し、標準時刻の時刻情報を取得する。
【0058】
S104にて、第1無線アクセスポイント102Aは、100[ms]の間隔で、ビーコンを間欠的に送信する。また、標準時刻の時刻データおよび第1無線アクセスポイント102Aのクロック103の位相データも送信する。
【0059】
S106にて、第1無線アクセスポイント102Aは、標準電波の基準マーカの先頭の位相の立ち上がり部分と、ビーコンの先頭が一致しているか否かを判別する。一致している場合は、処理はS100に戻される。そうでなければ、処理はS108に移される。
【0060】
S108にて、第1無線アクセスポイント102Aは、ビーコンの送信間隔Tを調整する。ビーコンの送信間隔Tの調整は、標準電波の基準マーカと、ビーコンを送信するタイミングとが一致するまで繰返される。
【0061】
図7を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける無線通信端末300が実行するプログラムの制御構造について説明する。
【0062】
S200にて、無線通信端末300は、無線通信端末300のクロック306が標準時刻と同期しているか否かを判別する。同期している場合は、処理はS202に移される。そうでなければ、処理はS204に移される。なお、同期しているか否かは、標準時刻の時刻データを受信したか否かにより判別される。
【0063】
S202にて、無線通信端末300は、ビーコンの受信間隔を標準時刻に同期させて、ビーコンの間欠受信を行なう。
【0064】
S204にて、無線通信端末300は、ビーコンの受信間隔が標準時刻に同期していない状態で、ビーコンの間欠受信を行なう。なお、S204にて行なう間欠受信は、周知一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は行なわない。
【0065】
S206にて、無線通信端末300は、ビーコンを受信したか否かを判別し、無線アクセスポイントを検出したか否かを判別する。無線アクセスポイントを検出した場合は、処理はS210に移される。そうでない場合は、処理はS202に戻される。
【0066】
S208にて、無線通信端末300は、ビーコンを受信したか否かを判別し、無線アクセスポイントを検出したか否かを判別する。無線アクセスポイントを検出した場合は、処理はS210に移される。そうでない場合は、処理はS204に戻される。
【0067】
S210にて、無線通信端末300は、ビーコンに含まれるビーコンの発信間隔Tに関する情報を受信する。
【0068】
S212にて、無線通信端末300は、標準時刻の時刻データおよび無線通信端末のクロックの位相データから標準時刻を取得し、無線通信端末300のクロック306の時刻を標準時刻に同期させる。
【0069】
S214にて、無線通信端末300は、ビーコンの発信間隔Tに基づいて、ビーコンが送信されるタイミングと同一のタイミングで、ビーコンを間欠的に受信する。
【0070】
S216にて、無線通信端末300は、ビーコンを受信したか否かを判別し、無線アクセスポイントを検出したか否かを判別する。無線アクセスポイントを検出した場合は、処理はS214に戻される。そうでない場合は、処理はS202に戻される。
【0071】
以上のような構造、およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る無線通信システムにおける第1無線アクセスポイント102Aおよび無線通信端末300の動作について説明する。
【0072】
[無線アクセスポイント]
電源がONされ、第1無線アクセスポイント102Aが起動すると、ビーコンの送信間隔Tが100[ms]に設定され(S100)、標準電波が受信されるとともに(S102)、ビーコンが100[ms]の間隔で間欠的に送信される(S104)。また、標準時刻の時刻データおよび第1無線アクセスポイント102Aのクロック103の位相データも送信される。
【0073】
次に、標準電波の基準マーカの先頭の位相の立ち上がり部分と、ビーコンの先頭が一致しているか否かが判別され(S106)、一致している場合は(S106にてYES)、ビーコンを送信する間隔Tは100[ms]に維持される(S100)。そうでなければ(S106にてNO)、ビーコンを送信する間隔Tが調整される(S108)。
【0074】
[無線通信端末]
無線通信端末300の電源がONされ、無線通信端末300が起動すると、無線通信端末300のクロック306が標準時刻に同期しているか否かが判別される(S200)。同期している場合は(S200にてYES)、標準時刻に同期したタイミングで間欠受信が行なわれる(S202)。そうでなければ、標準時刻に同期していない通常の間欠受信が実施される(S204)。
【0075】
次に、ビーコンを受信したか否かが判別されることにより、無線アクセスポイントを検出したか否かが判別される(S206,S208)。無線アクセスポイントが検出された場合は(S206,S208にてYES)、ビーコンに含まれるビーコン送信間隔Tに関する情報を受信する(S210)。そうでない場合は(S206,S208にてNO)、間欠受信が継続される(S202,S204)。
【0076】
ビーコン送信間隔Tが受信されると(S210)、標準時刻の時刻データおよび無線通信端末のクロックの位相データから標準時刻を取得し、無線通信端末300のクロック306が標準時刻に同期させられるとともに(S212)、ビーコン送信間隔Tと同一のタイミングで間欠受信が行なわれる(S214)。
【0077】
無線アクセスポイントが検出されている間(S216にてYES)は、ビーコン送信間隔Tと同一のタイミングで、間欠受信が行なわれる(S214)。無線アクセスポイントが検出されなくなると(S216にてNO)、標準時刻に同期したタイミングで間欠受信が実施される(S202)。
【0078】
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、第1無線アクセスポイント102Aと第2無線アクセスポイント102Bとが、標準時刻に同期してビーコンを送信する。また、無線通信端末300は、無線アクセスポイントを検出していない場合、すなわち無線アクセスポイントの通信圏外にいる場合は、標準時刻に同期して間欠受信を行なう。そのため、図8(A)に示すように、無線通信システム全体が標準時刻に同期して、同一のタイミングでビーコンの送受信を行なう。これにより、無線通信端末300が、第1無線アクセスポイント102Aの通信圏内から通信圏外に移動し、第2無線アクセスポイント102Bの通信圏内に移動した場合であっても、ビーコンの間欠受信を継続することができる。すなわち、第2無線アクセスポイント102Bから送信されるビーコンを探すために、ビーコンの間欠受信を中止し、図8(B)に示すように連続的にビーコンを受信できるようにする必要がない。そのため、無線通信端末300は、ビーコンを受信するとき以外は作動を休止させ、電力の消費を抑制することができる。また、ビーコンを送信するタイミングと、ビーコンを受信するタイミングが一致してため、無線通信端末300が、無線アクセスポイントの通信圏外から圏内に移動した場合は、速やかにビーコンが受信される。
【0079】
<第2の実施の形態>
図9を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムは、第1無線アクセスポイント102Aと、第3無線アクセスポイント102Cと、各無線アクセスポイントと無線通信を行なう第2無線通信端末300Aと、第3無線通信端末300Bと、第4無線通信端末300Cとを含む。
【0080】
本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、第3無線アクセスポイント102Cは、標準電波を受信する機能を有しておらず、第3無線アクセスポイント102Cが保有する時刻の時刻データは、標準時刻と同期した各無線通信端末の時刻データにより調整される。
【0081】
その他のハードウェア構成およびフローについては、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。なお、本実施の形態においては、無線アクセスポイントは2つであるが、無線アクセスポイントの数はこれに限られない。また、無線通信端末は3つであるが、無線通信端末の数はこれに限られない。
【0082】
図10を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける第2無線通信端末300Aの無線通信端末制御回路308およびRF回路310について説明する。なお、第3無線通信端末300Bおよび第4無線通信端末300Cに関しては、第2無線通信端末300Aと同じであるため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0083】
第2無線通信端末300Aの無線通信端末制御回路308は、クロック306の精度情報に基づき、クロック306の時刻と標準時刻との推定誤差を算出する。算出された誤差の情報は、RF回路310から第3無線アクセスポイント102Cに対して送信される。また、標準時刻と同期したクロック306の時刻の時刻データおよびクロック306の位相データも、RF回路310から第3無線アクセスポイント102Cに対して送信される。その他の構成については、前述の第1の実施の形態における無線通信端末300と同じである。その機能についても同じである。したがって、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0084】
図11を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける第3無線アクセスポイントの内部構造について説明する。第3無線アクセスポイント102Cは、各無線通信端末との間で無線信号を送受信するRF回路120と、RF回路120の作動を制御するとともに、各無線通信端末のクロックの推定誤差を比較する制御回路122と、第3無線アクセスポイント300C内の回路の同期をとるクロック124とを含む。
【0085】
RF回路302は、標準時刻と同期したタイミングでビーコンを送信するとともに、各無線通信端末から送信された、各無線通信端末のクロックの推定誤差、各無線通信端末のクロックの時刻の時刻データおよび位相データを受信し、制御回路122に送る。
【0086】
制御回路122は、各無線通信端末のクロックの推定誤差を比較し、より誤差が小さい無線通信端末のクロックの時刻データと位相データとから、標準時刻を取得し、この標準時刻に、第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の時刻を同期させる。これにより、第3無線アクセスポイント102Cが標準時刻と同期をとることとなる。また、制御回路122は、標準時刻と同期した第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の時刻に基づいて、標準時刻と同期したタイミングでビーコンが送信されるように、RF回路120を制御する。なお、ビーコンの送信タイミングを標準時刻に同期させる方法については、前述の第1の実施の形態における第1無線アクセスポイント102Aと同じであるため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0087】
図12を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、第3無線アクセスポイント102Cが標準時刻と同期をとる方法について説明する。
【0088】
各無線通信端末は、第1無線アクセスポイント102Aと同期をとることで、標準時刻と同期をとる。このときの第1無線アクセスポイント102Aのクロック推定誤差Δ1[ppm]は、標準時刻の誤差と一致しており、非常に小さいものであり、各無線通信端末の推定誤差もΔ1となる。ここで、第2無線通信端末のクロック精度をδ1[ppm/日]とすると、これよりD[日]後の推定誤差Δ2は、δ1×D+Δ1となり、誤差が増大する。同様にして、第3無線通信端末300Bおよび第4無線通信端末300Cのクロックの推定誤差Δ3およびΔ4が算出される。ここで、Δ3>Δ2>Δ4であると想定する。
【0089】
第3無線アクセスポイント102Cが標準時刻と同期していない状態で、第2無線通信端末300Aのクロック推定誤差、時刻データおよび位相データが受信されると、第3無線アクセスポイント102Cは、第2無線通信端末300Aと同期することとなる。これにより、第3無線アクセスポイント102Cのクロックが標準時刻と同期をとることとなるが、このときの第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の推定誤差はΔ2[ppm]となる。その後、第3無線通信端末300Bのクロック推定誤差、時刻データおよび位相データが受信されても、Δ3>Δ2であるため、第3無線アクセスポイント102Cは、第3無線通信端末300Bに同期しない。そのため、このときの第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の推定誤差はΔ2[ppm]のままである。第4無線通信端末300Cのクロック推定誤差、時刻データおよび位相データが受信されると、Δ2>Δ4であるため、第3無線アクセスポイント102Cは、第4無線通信端末300Cに同期する。これにより、第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の推定誤差はΔ4となる。このようにして、第3無線アクセスポイント102Cはより推定誤差の小さい無線通信端末と同期して、より誤差の小さい標準時刻を得る。
【0090】
なお、第3無線アクセスポイント102Cのクロック124自体の推定誤差を算出し、算出された推定誤差に基づいて第3無線アクセスポイント102Cのクロック124の時刻データを補正し、時刻の精度を向上させるようにしてもよい。
【0091】
以上のようにして、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、第3無線アクセスポイント102Cは、無線通信端末と同期し、各無線通信端末から送信された時刻データおよび位相データから標準時刻を取得する。これにより、第3無線アクセスポイント102Cが標準電波を受信する機能を有していなくても、標準時刻と同期したタイミングでビーコンを間欠的に送信することができる。
【0092】
また、各無線通信端末のクロック推定誤差を比較し、より誤差の小さい無線通信端末と同期して標準時刻を取得しているため、第3無線アクセスポイント102Cの時刻の精度を向上させ、ビーコンを送信するタイミングとビーコンを受信するタイミングを精度よく一致させることができる。
【0093】
<第3の実施の形態>
図13を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムは、第1無線アクセスポイント102Aと、第2無線アクセスポイント102Bと、各無線アクセスポイントと無線通信を行なう第5無線通信端末300Dと、第6無線通信端末300Eとを含む。
【0094】
本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、第5無線通信端末300Dと、第6無線通信端末300Eとの間で、各無線通信端末のクロック推定誤差、時刻データおよび位相データを送受信する。また、自己のクロック推定誤差と他の無線通信端末のクロック推定誤差とを比較し、他の無線通信端末のクロック推定誤差が、自己のクロック推定誤差よりも小さい場合は、他の無線通信端末から送信された時刻データおよび位相データから標準時刻を取得し、この標準時刻に自己のクロックの時刻を同期させる。
【0095】
その他のハードウェア構成およびフローについては、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。時刻データおよび位相データの送受信方法についても、前述の第1の実施の形態と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。なお、本実施の形態においては、無線アクセスポイントは2つであるが、無線アクセスポイントの数はこれに限られない。また、無線通信端末は2つであるが、無線通信端末の数はこれに限られない。
【0096】
図14を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、第5無線通信端末300Dと、第6無線通信端末300Eが標準時刻と同期をとる方法について説明する。
【0097】
各無線通信端末は、第1無線アクセスポイント102Aと同期をとることで、標準時刻と同期をとる。このときの各無線アクセスポイントのクロック推定誤差Δ1[ppm]は、標準時刻の誤差と一致しており、非常に小さいものであり、無線通信端末の推定誤差もΔ1となる。ここで、第5無線通信端末300Dのクロック精度をδ5[ppm/日]とすると、これよりD[日]後の推定誤差Δ5は、δ5×D+Δ1となり、誤差が増大する。同様にして、第6無線通信端末300Eのクロックの推定誤差Δ6が算出される。ここで、Δ6>Δ5であると想定する。
【0098】
第5無線通信端末300Dと第6無線通信端末300Eとの間で、それぞれのクロックの推定誤差、時刻データおよび位相データが送受信される。ここでΔ6>Δ5であるため、第6無線通信端末300Eは、第5無線通信端末300Dから送信された時刻データおよび位相データから標準時刻を取得し、この標準時刻に、第6無線通信端末300Eのクロックの時刻を同期させる。そのため、第6無線通信端末300Eの推定誤差はΔ5となる。一方、第5無線通信端末300Dは第6無線通信端末300Eの時刻に同期せず、第5無線通信端末300Dの推定誤差はΔ5のままである。
【0099】
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システムにおける第5無線通信端末300Dおよび第6無線通信端末300Eは、時刻データおよび位相データを互いに送受信する。これにより、無線通信端末間で標準時刻を送受信できる。そのため、たとえば、いずれかの無線通信端末が、無線アクセスポイントの通信圏外にいる場合であっても、その無線通信端末は、他の無線通信端末から標準時刻を取得し、この標準時刻に同期して、ビーコンの間欠受信を行なうことができる。
【0100】
また、第5無線通信端末300Dおよび第6無線通信端末300Eは、クロック推定誤差を送受信するとともに、クロック推定誤差を比較し、他の無線通信端末のクロック推定誤差が、自己のクロック推定誤差よりも小さい場合は、他の無線通信端末から送信された時刻データおよび位相データから標準時刻を取得し、この標準時刻にクロックの時刻を同期させる。これにより、保有する標準時刻の精度が落ちることを抑制することができる。
【0101】
<第4の実施の形態>
図15を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、標準時刻の時刻データを送信する際、先頭に位相マーカを付加された時刻データのパケットを、標準時刻に位相が一致するタイミングで送信する。具体的には、送信側で、現在時刻の100[ms]以上先の粗い時刻データ(100[ms]単位)と位相マーカを含むパケットが、100[ms]以内に予め準備される。このパケットは、送信時刻になると遅延なく送信される。このとき、送信の直前まで、他の通信が行なわれていないことを確認しておく、他の機器が通信を行なっている場合は、パケットを送信すると他の通信を妨害することになるため、準備したパケットを破棄し、さらに次の100[ms]後の時刻データのパケットを準備する。パケットの送信時刻に他の通信が行なわれていない場合は、パケットが送信される。受信側では、位相マーカが受信バッファに入ったタイミングを受信バッファが記録しておき、時刻データを受信した後に、正確な受信タイミングを受信バッファから取得し、時刻データを補正して正確な標準時刻を得る。
【0102】
なお、パケットの送信時刻に他の機器が通信を行なっている場合でも、パケットを破棄せず、送信時刻に予め定められたオフセット分だけ加算した時刻でパケットを送信し、パケットを受信する際にオフセット分を減算して時刻を算出してもよい。
【0103】
その他のハードウェア構成およびフローについては、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0104】
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、先頭に位相マーカが付加された時刻データのパケットを送信し、時刻データとパケットを受信したタイミングによって、標準時刻を取得する。これにより、パケットが送受信されたタイミングによって、位相データを伝えることができる。その結果、位相データそのものをデータとして送信する場合に比べて、送信するデータ量が少なくすることができる。
【0105】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る無線通信システムの概略を示した全体図である。
【図2】第1無線アクセスポイントの内部構造を示したブロック図である。
【図3】無線通信端末の内部構造を示したブロック図である。
【図4】ビーコンが送受信されるタイミングを示した図である。
【図5】標準時刻の時刻データおよび位相データが送受信される方法を示した図である。
【図6】第1無線アクセスポイントが実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
【図7】無線通信端末が実行するプログラムの制御構造を示したフローチャートである。
【図8】ビーコンが送受信されるタイミングを示した図である。
【図9】第2の実施の形態に係る無線通信システムの概略を示した全体図である。
【図10】第2無線通信端末の内部構造を示したブロック図である。
【図11】第3無線アクセスポイントの内部構造を示したブロック図である。
【図12】第3無線アクセスポイントが標準時刻と同期をとる方法を示した図である。
【図13】第3の実施の形態に係る無線通信システムの概略を示した全体図である。
【図14】無線通信端末同士で標準時刻を送受信する方法を示した図である。
【図15】第4の実施の形態に係る無線通信システムにおいて送受信される時刻データのパケットを示した図である。
【符号の説明】
102A,102B,102C 無線アクセスポイント、103 クロック、104 電波時計回路、106 無線通信回路、110 受信回路、111 復調回路、112 アナログ−デジタル変換回路、114 標準時刻制御回路、116 無線通信制御回路、118 RF回路、120 RF回路、122 制御回路、124 クロック、200 標準電波送信所、300,300A,300B,300C,300D,300E 無線通信端末、302 RF回路、304無線通信端末制御回路、306 クロック、308 無線通信端末制御回路、310 RF回路。
Claims (10)
- ビーコンを送信する第1無線装置と、前記第1無線装置とは異なる位置に配置されているとともに、ビーコンを送信する第2無線装置と、移動可能であるとともに、前記ビーコンを受信する移動無線装置とから構成される無線通信システムであって、
前記第1無線装置は、前記ビーコンを間欠的に送信するための第1ビーコン送信手段を含み、
前記第2無線装置は、前記第1ビーコン送信手段が前記ビーコンを送信する時期と同一の時期にビーコンを間欠的に送信するための第2ビーコン送信手段を含み、
前記移動無線装置は、前記第1ビーコン送信手段および前記第2ビーコン送信手段が前記ビーコンを送信する時期と同一の時期に、前記ビーコンを間欠的に受信するためのビーコン受信手段を含む、無線通信システム。 - 各前記無線装置は、
時刻に関する情報を取得するための手段と、
前記時刻に関する情報を、前記移動無線装置に送信するための手段とを含み、
各前記ビーコン送信手段は、前記時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に送信するための手段を含み、
前記移動無線装置は、前記無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段を含み、
前記ビーコン受信手段は、前記時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む、請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記第1無線装置は、
時刻に関する情報を取得するための手段と、
前記時刻に関する情報を、前記移動無線装置に送信するための手段とを含み、
前記第1ビーコン送信手段は、前記時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に送信するための手段を含み、
前記移動無線装置は、
前記第1無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段と、
前記時刻に関する情報を前記第2無線装置に送信するための手段とを含み、
前記ビーコン受信手段は、前記時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に受信するための手段を含み、
前記第2無線装置は、前記移動無線装置から送信された時刻に関する情報を受信するための手段を含み、
前記第2ビーコン送信手段は、前記時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む、請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記移動無線装置は複数存在しており、
各前記移動無線装置は、
前記移動無線装置の時刻の誤差を算出するための手段と、
前記誤差の情報を前記第2無線装置に送信するための手段とを含み、
前記第2無線装置は、
前記移動無線装置から送信された誤差の情報を受信するための手段と、
前記誤差の大きさを比較するための手段とを含み、
前記第2ビーコン送信手段は、前記誤差がより小さい時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に送信するための手段を含む、請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記移動無線装置は複数存在しており、
各前記移動無線装置は、
自己の時刻に関する情報を、他の移動無線装置に送信するための手段と、
他の移動無線装置から送信された前記時刻に関する情報を受信するための手段とを含み、
前記ビーコン受信手段は、他の移動無線装置から送信された時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む、請求項2ないし4のいずれかに記載の無線通信システム。 - 各前記移動無線装置は、
自己の時刻の誤差を算出するための手段と、
前記誤差の情報を他の移動無線装置に送信するための手段と、
他の移動無線装置から送信された誤差の情報を受信するための手段と、
他の移動無線装置の誤差の大きさと自己の誤差の大きさとを比較するための手段とを含み、
前記ビーコン受信手段は、他の移動無線装置の時刻の誤差が、自己の時刻の誤差よりも小さい場合は、他の移動無線装置から送信された時刻に同期して、前記ビーコンを間欠的に受信するための手段を含む、請求項5に記載の無線通信システム。 - 前記時刻に関する情報は、標準時刻の情報である、請求項2ないし6のいずれかに記載の無線通信システム。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の無線通信システムにおける第1無線装置。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の無線通信システムにおける第2無線装置。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の無線通信システムにおける移動無線装置。
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