JP2005072347A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスの再現性が悪い。
【解決手段】被処理体Wを載置するサセプタ2と、サセプタ2が収容される処理容器1の内部にプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つを供給する粒子供給手段20と、処理容器1の内部におけるプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つの状態を検出し、その検出結果に基づき粒子供給手段を制御する粒子状態検出制御手段30,35とを備える。また、粒子供給手段20は、複数の電極が積層された積層体に、電極のすべてを貫通する第1の貫通孔が形成され、互いに対向する電極対への電圧印加により第1の貫通孔の内部でマイクロカソード放電が生じるホローカソード電極部材21と、第1の貫通孔へガスを供給するガス供給手段22とを有する。また、粒子状態検出制御手段30,35は、電極対へ印加する電圧および第1の貫通孔へ供給するガスの少なくとも1つを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラズマ、ラジカルおよび荷電粒子の少なくとも1つを利用してプロセスを行う処理装置に関する。
本発明は半導体ないし半導体デバイス、液晶デバイス等の電子デバイス等の材料の製造に広く一般的に適用可能であるが、ここでは説明の便宜のために、半導体デバイスの背景技術を例にとって説明する。
半導体デバイスや、LCDおよび有機ELなどのフラットパネルディスプレイの製造において、酸化膜の形成や半導体層の結晶成長、エッチング、またアッシングなどの処理を行うために、プラズマ処理装置が多用されている。プラズマ処理装置を用いることにより、高精度なプロセスを容易に行えることができる。
プラズマ処理装置には、CCP(平行平板プラズマ)処理装置およびICP(誘導結合プラズマ)処理装置などあがる。これらのプラズマ処理装置では、ガスを供給した処理容器に電磁界を供給してガスをプラズマ化し、処理容器に配置されている基板に対し所定の処理を施す。従来のプラズマ処理装置は、基板の全域に均一な処理を施すため、処理容器に一様な電磁界を供給し、空間的に均一なプラズマが生成されるように設計されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
しかしながら、同一のプラズマ処理装置を使用して同一条件下でプロセスを行っても、その都度プラズマの状態が変化するため、プロセスの再現性がよくなかった。また、別々の装置を使用して同一条件下でプロセスを行っても、各装置間でプラズマの状態が異なり、プロセスを再現性よく行うことが困難であった。この結果、個々の基板に対し均一な処理を施すことができないという問題があった。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開平6−163467号公報 特開平7−58087号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来の処理装置では、プロセスの再現性が悪いことである。
このような課題を解決するために、本発明の処理装置は、被処理体を載置するサセプタと、このサセプタが収容される処理容器の内部にプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つを供給する粒子供給手段と、処理容器の内部におけるプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つの状態を検出し、その検出結果に基づき粒子供給手段を制御する粒子状態検出制御手段とを備え、粒子供給手段は、複数の電極が積層された積層体に、電極のすべてを貫通する第1の貫通孔が形成され、互いに対向する電極対への電圧印加により第1の貫通孔の内部でホローカソード放電が生じるホローカソード電極部材と、第1の貫通孔へガスを供給するガス供給手段とを有し、粒子状態検出制御手段は、電極対へ印加する電圧および第1の貫通孔へ供給するガスの少なくとも1つを制御することを特徴とする。
ここで、ホローカソード電極部材では、50μm〜1mm程度のマイクロな領域のホローカソード放電(マイクロカソード放電)が生じるようにしてもよい。
また、ホローカソード電極部材は、第1の貫通孔を複数有するものであってもよい。この場合、ホローカソード電極部材は、第1の貫通孔を少なくとも1つ有する複数のセルに分割され、粒子状態検出制御手段は、複数のセルへの電圧印加を個別に制御するものであってもよい。
また、ホローカソード電極部材は、電極が2層または3層以上積層されることにより電極対を複数有し、粒子状態検出制御手段は、複数の電極対への電圧印加を個別に制御するものであってもよい。
また、粒子状態検出制御手段は、電極対への電圧印加を経時的に制御するものであってもよい。
また、粒子供給手段は、ホローカソード電極部材の処理容器の側に配置され、第1の貫通孔の内部で生成された荷電粒子を電圧印加により引き出す引き出し電極を有し、粒子状態検出制御手段は、引き出し電極への電圧印加を制御するものであってもよい。この場合、引き出し電極は、第1の貫通孔に対向する位置に第2の貫通孔を有するようにしてもよい。
また、上述した処理装置において、粒子状態検出制御手段は、処理容器の内部のラジカルを含む雰囲気に向けて、サセプタ上の被処理体の上方で被処理体の面に略平行な方向に可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を出力する発光手段と、雰囲気中を通過してきた可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を受光する受光手段と、この受光手段の出力信号に基づき雰囲気中におけるラジカルの密度を求め、プロセスのパラメータを制御する解析制御手段とを含むものであってもよい。
ここで、解析制御手段は、受光手段の出力信号に基づき雰囲気中を通過してきた可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光の減衰量を求め、この減衰量から雰囲気中におけるラジカルの密度を求めるものであってもよい。
また、粒子状態検出制御手段は、さらに、可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を間欠的に雰囲気に向けて出力するとともに、可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光の有無を示す光有無信号を出力する手段と、光有無信号に基づき、可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光があるときの受光手段の受光量から可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光が無いときの受光手段の受光量を差し引いた値を求め、この値から雰囲気中におけるラジカルの密度を求める手段とを含むものであってもよい。
また、粒子状態検出制御手段は、さらに、発光手段から出力された可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を複数の光路を通過させて受光手段に受光させる手段を含み、解析制御手段は、受光手段の出力信号に基づき雰囲気中におけるラジカルの二次元的な密度分布を求めるものであってもよい。この場合、光路のそれぞれに配置され、相互に変調周波数が異なる変調器を備えていてもよい。
また、上述した処理装置において、粒子状態検出制御手段は、雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を計測する温度計測手段を含み、解析制御手段は、受光手段の出力信号および温度計測手段の計測結果に基づきプロセスのパラメータを制御するものであってもよい。
ここで、温度計測手段は、雰囲気に向けてレーザ光を出力するレーザ光発生手段と、雰囲気中を通過してきたレーザ光を受光するレーザ光受光手段と、このレーザ光受光手段の出力信号に基づき雰囲気中を通過してきたレーザ光の減衰量スペクトルを求め、この減衰量スペクトルのパターンから雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を求める解析手段とを含むものであってもよい。
また、温度計測手段は、さらに、レーザ光を間欠的に雰囲気に向けて出力するとともに、レーザ光の有無を示すレーザ光有無信号を出力する手段と、レーザ光有無信号に基づき、レーザ光があるときのレーザ光受光手段の受光量からレーザ光が無いときのレーザ光受光手段の受光量を差し引いた値のスペクトルを求め、このスペクトルのパターンから雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を求める手段とを含むものであってもよい。
また、上述した処理装置において、温度計測手段は、雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの発光スペクトルを計測し、そのスペクトルパターンから雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を求めるものであってもよい。
また、温度計測手段は、レーザ発生手段から出力されたレーザ光を複数の光路を通過させてレーザ光手段に受光させる手段を含み、解析手段は、レーザ光受光手段の出力信号に基づき雰囲気中における分子状または原子状ラジカルの二次元的な温度分布を求めるものであってもよい。この場合、光路のそれぞれに配置され、相互に変調周波数が異なる変調器を備えていてもよい。
本発明では、処理容器の内部におけるプラズマ等の状態を検出し、その検出結果に基づき粒子供給手段から処理容器へのプラズマ等の供給を制御することにより、同一のプラズマ等の属性値およびその分布を容易に実現できる。よって、プロセスの再現性を向上させ、被処理体に対し均一な処理を施すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、Si薄膜を形成するプラズマCVD装置に本発明を適用した形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す図である。
処理容器1の内部には、被処理体であるガラス基板Wを載置するサセプタ2が収容されている。サセプタ2には、ガラス基板Wをサセプタ2に密着させるための静電チャックまたはメカニカルチャック(図示せず)と、ガラス基板Wを所定の温度に加熱するヒータ3が用意されている。ヒータ3の温度は、後述する制御部35から出力される制御信号S7にしたがって変更される。サセプタ2にはまた、マッチングボックス4を介して高周波電源5に接続されている。高周波電源5によりサセプタ2と後述するホローカソード電極部材21または処理容器1の側壁との間に電界を印加することにより、両者の間の空間Pからサセプタ2の方向に荷電粒子を引き出すことができる。高周波電源5の出力電力は、制御部35から出力される制御信号S6にしたがって変更される。
処理容器1の下部には排気口6が設けられており、排気口6には真空ポンプ7が接続されている。真空ポンプ7は、制御部35から出力される制御信号S5にしたがって、処理容器1内の圧力を調整する。
処理容器1の上部には、ガス導入ノズル8が設けられている。ノズル8はバルブ9、マスフローコントローラ(MFC)10を介して、ガス供給源11に接続されている。ガス供給源11は原料ガスとしてSiH4,H2,SiF4を供給する。MFC10は、制御部35から出力される制御信号S4にしたがって、原料ガスの流量調整を行う。バルブ9は、流路の開閉を行う。
サセプタ2の上部空間には、処理容器1内にプラズマ、ラジカル、荷電粒子(イオン、電子)の少なくとも1つを供給する粒子供給源20が設けられている。
さらに、本実施の形態に係るプラズマCVD装置には、吸収分光法により処理容器1内のラジカル密度を計測するラジカル密度計測装置30が設けられている。吸収分光法とは、原子または分子の準位により光の吸収波長が異なることを利用し、プラズマ中を通過してきた光の減衰量を基に、プラズマに含まれる所定準位の原子または分子の絶対密度を計測する方法である。この方法を用いることにより、例えばSiラジカルの密度を簡易にかつ高感度で計測することができる。
次に、粒子供給源20の構成について、さらに詳しく説明する。
粒子供給源20は、ホローカソード電極部材21と、ガス供給容器22とを有している。
図2は、ホローカソード電極部材21の一部を拡大した断面図である。また、図3は、ホローカソード電極部材21の平面図である。
図2に示すように、ホローカソード電極部材21は、スペーサ42と、スペーサ42を挟んで対向配置された対をなす電極板41A,41Bとからなる積層体を有している。電極板41A,41Bは、例えばSi、Cu、Mo、W、SUSなどの金属で形成され、スペーサ42は、例えばアルミナ(Al23)、石英、ポリイミドなどの高分子などの誘電体で形成されている。この積層体には、電極板41Aの上部から電極板41Bの下部まで貫通する貫通孔(第1の貫通孔)43が形成されている。図3に示すように、貫通孔43は、二次元的に複数形成されている。
図1に示すように、ホローカソード電極部材21の下面(電極板41Bの下面)は処理容器1の内部に面し、ホローカソード電極部材21の上面(電極板41Aの上面)はガス供給容器22の内部に面している。ガス供給容器22には、ガス導入ノズル23が設けられている。ノズル23はバルブ24、マスフローコントローラ(MFC)25を介して、ガス供給源26に接続されている。ガス供給源26は、プラズマガスとして不活性ガス(例えば、Arなどの希ガスやN2またはO2)またはプロセスガスとしてSiH4、SiF4などを供給する。MFC25は、制御部35から出力される制御信号S3にしたがって、プラズマガスの流量調整を行う。バルブ24は、流路の開閉を行う。ガス供給源26からのプラズマガスをノズル23よりガス供給容器22に導入すると、プラズマガスがホローカソード電極部材21の貫通孔43を介して処理容器1へ流れていく。
一方、ホローカソード電極部材21の電極板41Aと41Bとの間には、電圧可変の直流電源27が接続されている。また、ガス供給容器22の天板22Aと上記電極板41Aとの間には、電圧可変の直流電源28が接続されている。なお、ガス供給容器22の天板22Aはアルミニウムなどの金属で形成され、ガス供給容器22の側壁との間は絶縁されている。直流電源27,28の出力電圧は、それぞれ制御部35から出力される制御信号S1,S2にしたがって変更される。
ガス供給容器22にプラズマガスを導入しつつ、直流電源28により天板22Aと電極板41Aとの間に電圧を印加すると、ガス供給容器22内に発生する電界によりプラズマガスの分子が電離または解離し、プラズマが生成される。さらに、直流電源27により電極板41Aと41Bとの間に電圧を印加すると、貫通孔43内でマイクロカソード放電(50μm〜1mm程度のマイクロな領域のホローカソード放電)が発生する。このマイクロカソード放電により、図2における領域Qにプラズマが生成される。プラズマが生成されると、電子が貫通孔43の内壁に衝突して、この内壁から電子(二次電子)がγ(ガンマ)作用により放出される。そして、放出された電子が次のプラズマガスの分子に衝突してその分子を電離させるα(アルファ)作用が生じ、放電が維持される。電極板41Aと41Bとの間に印加する電圧により、マイクロカソード放電の放電量が変化するので、貫通孔43で生成されるプラズマの密度を制御することができる。
また、この粒子供給源20は、これを駆動する際のガス圧力に比較的に左右されず、良好なマイクロカソード放電に基づいたプラズマを生成することができる。言い換えれば、いわゆる低圧プラズマ(圧力0.133Pa〜13.3Pa程度;ラジカル、イオン、電子の密度は一般的に1011〜1012/cm3程度)と比べて桁違いに高い密度の大気圧プラズマ(圧力101.3kPa程度;ラジカル、イオン、電子の密度は一般的に1015/cm3程度)を容易に実現することができる。このような大気圧プラズマを用いた場合には、大気圧下で安定に放電させることが可能であり、電子温度がガス温度よりも高い、いわゆる非平衡プラズマを好適に実現することができる。
なお、本実施の形態では、ホローカソード電極部材21の対をなす電極板間に直流電圧を印加してマイクロカソード放電を起こす例を示したが、上記電極板間には、高周波ないしマイクロ波を印加してもよい。
次に、ラジカル密度計測装置30の構成について、さらに詳しく説明する。
ラジカル密度計測装置30は、処理容器1の外部に配置されたホローカソードランプ(HCL:Hollow Cathorde Lamp)31と、ホローカソードランプ31と処理容器1とを接続する入力側導光管31Aと、入力側導光管31Aに設けられたチョッパ(変調器)32と、処理容器1の外部に配置された紫外光受光部33と、紫外光受光部33と処理容器1とを接続する出力側導光管33Aと、紫外光受光部33の出力側に電気的に接続されたラジカル密度算出部34とから構成されている。
ここで、入力側導光管31Aと出力側導光管33Aは、処理容器1の中心軸線と交差する同一直線上に配置されている。これらの高さは、粒子供給源20とサセプタ2との間の空間Pに生成されるプラズマの高さに合わせてある。
ホローカソードランプ31は、Siラジカルの吸収波長288.2nmおよび251.6nmの紫外光UVを出力する紫外光発生部として作用する。なお、プラズマ中では両波長を利用できるが、プラズマで生成されたSiラジカルを引き出して行うプロセスでは251.6nmしか利用できない。前者の場合でも251.6nmの方が感度がよい。ホローカソードランプ31に代えて、リング色素レーザの発振器を用いてもよい。
チョッパ32は、ホローカソードランプ31から出力された紫外光UVに対しパルス変調を行う。チョッパ32からは、パルス変調された紫外光UVのON/OFFに同期したトリガ信号(光有無信号)S11が、紫外光受光部33に出力される。
紫外光受光部33は、処理容器1内部から出力される紫外光UVを受光する。また、チョッパ32から入力されるトリガ信号S11に基づき、紫外光UVがあるとき(ON時)の受光と無いとき(OFF時)の受光とを判別し、紫外光UVがあるときの受光量から無いときの受光量を差し引いた値を求め、この値をラジカル密度算出部34に出力する。なお、処理容器1内に原料ガスが導入されておらず、またプラズマが発生していない状態で、紫外光UVの受光量を予め計測し、この受光量の値を紫外光UVの発光量として、プロセスに先立ってラジカル密度算出部34に出力しておく。
ラジカル密度算出部34は、予め入力された紫外光UVの発光量と紫外光受光部33の出力信号とに基づき、プラズマ中を通過してきた紫外光UVの減衰量を求め、この減衰量からプラズマに含まれるSiラジカルの密度を算出する。
ラジカル密度算出部34による算出結果は、制御部35に入力される。制御部35は、ラジカル密度算出部34により算出されたラジカル密度が設定値に近づくように、処理容器1内でのプラズマ生成のパラメータを制御する。具体的には、粒子供給源20の直流電源27,28にそれぞれ制御信号S1,S2を出力し、MFC25に制御信号S3を出力して、粒子供給源20から処理容器1内に供給されるプラズマの量などを制御する。また、MFC10に制御信号S4を出力し、ノズル8から処理容器1内に導入される原料ガスの流量を制御する。また、真空ポンプ7に制御信号S5を出力し、処理容器1内のガス圧を制御する。また、高周波電源5に制御信号S6を出力し、サセプタ2上に引き出されるSiイオンの量を制御する。その一方で、ヒータ3の電源に制御信号7を出力してヒータ3の温度を制御し、サセプタ2の温度を調整する。
本実施の形態では、ラジカル密度算出部34と制御部35とから解析制御手段が構成される。解析制御手段は、コンピュータにより構成され、演算処理部と、記憶部と、操作部と、入出力インタフェース部とを有している。記憶部には、計測データと、ラジカル密度を算出する際に必要なデータと、制御プログラムが記憶されている。演算処理部は、制御プログラムにしたがって、ラジカル密度の算出を行うとともに、後述するように装置全体の動作の制御を行う。操作部からはデータの入力が可能である。また、入出力インタフェース部を他の管理システム等に接続することにより、それらと通信を行うことも可能である。
また、制御の基準値は、装置の外部から設定してもよいし、装置自身で獲得するようにしてもよい。装置の外部から設定する場合には、例えばオペレータにより操作部から、または中央制御装置から入出力インタフェース部を介して設定される。一方、装置自身で獲得する場合には、例えばプロセスを開始してから特定時間経過後の値を基準値とする。前プロセスがあれば、そのプロセスでの値を基準値とする。
また、導光管31A,33Aの先端部、すなわち導光管31A,33A内と処理容器1内との境界部には、それぞれ石英で形成された紫外光透過窓12A,12Bが設けられている。透過窓12A,12Bに紫外光UVを吸収する汚染物質が付着すると、ラジカル密度の計測結果に誤差が生じする。これを防止するために、透過窓12A,12Bを200℃〜400℃程度の高温に加熱し、汚染物質を付着しにくくしてもよい。または、透過窓12A,12Bを、アスペクト比が略3以上の筒状の構造を有するキャピラリープレートで構成してもよい。なお、キャピラリープレートは有底であってもよい。また、透過窓12A,12Bには、フッ化マグネシウムなどの材料を用いてもよい。
次に、本実施の形態に係るプラズマCVD装置の動作について説明する。
サセプタ2上にガラス基板Wを配置し、静電チャック等でガラス基板Wをサセプタ2に密着させ、ヒータ3により基板温度を400℃にする。真空ポンプ7により処理容器1内を真空引するとともに、ノズル23からガス供給容器22内にプラズマガスをAr/N2/H2=1000/100/100sccm(standard cubic centimeter/minute)の流量で導入し、ノズル8から処理容器1内に原料ガスをSiH4/SiF4=5/30sccmの流量で導入し、処理容器1内の圧力を1.5Paに保持する。この状態で、粒子供給源20の対をなす電極板41Aと41Bとの間に直流電源27により1〜10W/cm2を印加する。これにより、粒子供給源20の貫通孔43内でAr、N2およびH2がプラズマとなり、処理容器1内に供給される。処理容器1内に供給されたプラズマは、SiH4とSiF4を電離または解離し、SiHxとSiFx(x=1,2,3)およびNとHのラジカルが生成される。これらのラジカルが基板Wの表面で反応し、Siが堆積していく。
このプロセスの際に、処理容器1内のプラズマ(雰囲気)に含まれるSiラジカルの密度を計測する。まず、ホローカソードランプ31から波長288.2nm,251.6nmの紫外光UVを出力すると、チョッパ32により紫外光UVをパルス変調し、処理容器1内のプラズマに向けて間欠的に出力する。紫外光UVは処理容器1の直径方向を水平に通過していく。波長288.2nm,251.6nmの紫外光UVは、プラズマ中を通過する際、プラズマに含まれるSiラジカルに一部吸収され、紫外光受光部33に到達する。
紫外光受光部33では、チョッパ32から入力される紫外光UVのON/OFFに基づくトリガ信号S11から、紫外光UVがあるとき(ON時)の受光と無いとき(OFF時)の受光とを判別し、紫外光UVがあるときの受光量から無いときの受光量を差し引いた値を求める。これにより、プラズマ自体が発する光など、紫外光UVとは無関係の背景光が除去され、紫外光UVの受光量が得られる。
ラジカル密度算出部34では、予め入力された紫外光UVの発光量と、紫外光受光部33で得られた紫外光UVの受光量とから、紫外光UVの減衰量を求め、この減衰量からSiラジカルの密度を算出する。そして、得られたラジカル密度が設定値に近づくように、処理容器1内でのプラズマ生成のパラメータを制御部35で制御する。
なお、トリガ信号S11をラジカル密度算出部34に与え、ラジカル密度算出部34での演算処理により、紫外光UVに対する背景光の影響を除去してもよい。
このプラズマCVD装置では、粒子供給源20から処理容器1へのプラズマの供給量、原料ガスの混合比率および全体の流量、ガス圧、高周波電源5の出力電力およびサセプタ2の温度を調整することにより、処理容器1内でのプラズマ生成とSi成膜を制御する。
粒子供給源20からのプラズマの供給量を調整する場合には、まず、直流電源27に出力される制御信号S1により、電極板41A,41B間に印加される電圧を制御する。ラジカル密度が高い場合には、印加電圧を下げ、逆にラジカル密度が低い場合には、印加電圧を上げる。また、MFC25に出力される制御信号S3により、プラズマガスの流量制御を行う。ラジカル密度が高い場合には、プラズマガスの流量を下げ、逆にラジカル密度が低い場合には、プラズマガスの流量を上げる。
原料ガスの混合比率および全体の流量を調整する場合には、MFC10に出力される制御信号S4により、原料ガスの流量制御を行う。ラジカル密度が高い場合には、SiH4,SiF4の混合比を下げるか、全体の流量を下げる。逆にラジカル密度が低い場合には、SiH4,SiF4の混合比を上げるか、全体の流量を上げる。
ガス圧を調整する場合には、真空ポンプ7に出力される制御信号S5を制御する。ラジカル密度が高い場合には、ガス圧を上げ、逆にラジカル密度が低い場合には、ガス圧を下げる。
高周波電源5の出力電力を調整する場合には、制御信号S6を制御する。ラジカル密度が高い場合には、高周波電源5の出力電力を下げ、逆にラジカル密度が低い場合には、出力電力を上げる。
サセプタ2の温度を調整するには、ヒータ3の電源に出力される制御信号S7を制御する。ラジカル密度が高い場合には、サセプタ2の温度を高くしガス温度を上昇させてSiの堆積を抑制し、逆にラジカル密度が低い場合には、サセプタ2の温度を低くしガス温度を下降させてSiの堆積を促進させる。
これらの制御は、比例制御、微分制御、積分制御を組み合わせて行われる。
このようにしてラジカル密度を一定に保つことにより、プロセスの再現性を向上させ、個々のガラス基板W上に均一なSi薄膜を形成することができる。
本実施の形態では、ラジカル密度の計測に紫外光UVを用いる例を示したが、真空紫外光VUVを用いることもできる。後述する他の実施の形態でも同様である。真空紫外光VUVを用いる場合には、ホローカソードランプ31と処理容器1との間に接続された導光管31Aおよび紫外光受光部33と処理容器1との間に接続された導光管33Aの内部を真空にすることにより、真空紫外光VUVの減衰を抑制できる。
また、本実施の形態では、原子状のSiラジカルの密度計測を行ったが、分子状のSiHx,SiFx(x=1,2,3)ラジカルの密度計測を行い、プラズマ生成のパラメータを制御するようにしてもよい。また、これらすべての密度計測を行い、プラズマ生成のパラメータを制御するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置は、処理容器1におけるプラズマ生成のパラメータ制御を二次元的に行うものである。
図4は、本実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源のホローカソード電極部材の概念図である。この図には、図3に示した構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。
図4に示すホローカソード電極部材121は、少なくとも1つの貫通孔43を有する複数のホローカソード電極セル121Aに分割されている。セル121Aは、図2と同様の構造を有し、制御部35は、それぞれのセル121Aの電極板41A,41Bへの電圧印加を個別に制御する。なお、隣り合うセル121Aの間は絶縁分離されている。それぞれのセル121Aへの電圧印加を個別に制御することにより、それぞれのセル121Aの貫通孔43からのプラズマの供給量を変えることができる。したがって、プラズマ供給量を二次元的(平面的)に制御することができる。
図5は、本実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用されるラジカル密度計測装置を説明するための図である。この図には、処理容器1の中心軸線に垂直な断面を示し、図1に示した構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。また、説明の便宜のため、処理容器1の中心を原点とするXY座標を示している。
図5に示すラジカル密度計測装置では、ラジカル密度計測に用いる紫外光UVの光路を、サセプタ2の載置面に平行な面上に複数設定する。例えば、それぞれの光路をX軸に平行にする場合には、それぞれの光路のY座標の絶対値が相互に異なるようにする。
それぞれの光路に紫外光UVを通過させるために、ホローカソードランプ31から出力されたUVを反射してそれぞれの光路に導く入力側ミラー51A,51B,51C,51D,51E,51F,51Gと、それぞれの光路を通過してきた紫外光UVを反射して紫外光受光部33に導く出力側ミラー52A,52B,52C,52D,52E,52F,52Gと、それぞれの光路上に配置された紫外光透過窓12とが設けられている。入力側ミラー51A〜51Gおよび出力側ミラー52A〜52Gの反射面を順次回転させることにより、それぞれの光路を紫外光が順次通過する。これにより、複数の光路を時間分割により設定することができる。
それぞれの光路を通過してきた紫外光UVから算出されたラジカル密度は、その光路上におけるラジカル密度の積分値を表している。したがって、ラジカルが処理容器1の中心軸線の周りに同心円状に分布していると仮定すれば、複数の光路を通過してきた紫外光UVのそれぞれからラジカル密度を求め、アベール変換を行うことにより、二次元的なラジカル密度分布を得ることができる。なお、アベール変換は円筒の形状に適用できるので、この場合には処理容器1の形状は円筒形であることが望ましい。また、ラジカル密度分布の解像度と同じ量以上の光路数が必要となる。
このようにして得られた二次元的なラジカル密度分布に基づき、制御部35は、図4に示した粒子供給源に対し、処理容器1へのプラズマ供給量を二次元的に制御する。より具体的には、ホローカソード電極部材121の各セル121Aと、処理容器1内における各セル121A直下の領域とを対応付け、各領域におけるラジカル密度に基づき、その領域に対応するセル121Aのプラズマ供給量を制御する。
例えば、アベール変換した結果、図6(a)に示すように、処理容器1の中心部で高密度のラジカル密度分布が得られたとする。この場合、ホローカソード電極部材121の中心部のセルへの印加電圧を小さくし、周辺部のセルほど印加電圧を大きくする。これにより、図6(b)に示すように、処理容器1の中心部へのプラズマ供給量が少なくなり、周辺部へ行くほどプラズマ供給量が多くなる。その結果、図6(c)に示すように、ラジカル密度分布が均一になる。
このように、二次元的なラジカル密度分布に基づいてプラズマ生成のパラメータ制御を行うことにより、プロセスの再現性を更に向上させることができる。
図5に示したラジカル密度計測装置では複数の光路を時間分割により設定したが、複数の光路を周波数分割により設定することもできる。図7は、この方式のラジカル密度計測装置の他の例を説明するための図である。
このラジカル密度計測装置では、それぞれの光路上に、紫外光UVに対しCW変調(Carrier Wave modulation)を行うチョッパ(変調器)53A,53B,53C,53D,53E,53F,53Gを配置する。チョッパ53A〜53Gの変調周波数はそれぞれ異なっている。また、入力側ミラー51A〜51Gとして、紫外光の一部を反射し、残りを透過させるものを用いる。それぞれの光路を通過してきた紫外光UVは搬送波の周波数が異なるので、紫外光受光部33において紫外光UVを搬送波の周波数で分離し、分離された紫外光UVのそれぞれからラジカル密度を求め、アベール変換を行うことにより、二次元的なラジカル密度分布を得ることができる。
さらに、ラジカル密度計測用の紫外光透過窓を処理容器1の軸線方向(Z方向)に複数設け、Z方向のラジカル密度分布を計測することにより、三次元的なラジカル密度分布を得ることができる。このラジカル密度分布に基づいてプラズマ生成のパラメータ制御を行うことにより、プロセスの再現性を更に向上させることができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係るプラズマCVD装置は、粒子供給源を三次元または四次元的に制御するものである。
図8は、本実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源の一部の構成を示す断面図である。この図には、図2に示した構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。
図8に示す粒子供給源では、ホローカソード電極部材221が、スペーサとこれを挟んで対向配置された電極板対とからなる積層体が、複数積層された構成を有している。具体的には、電極板41A、スペーサ42A、電極板41B、スペーサ42B、電極板41C、スペーサ42C、電極板41Dが、上からこの順で積層されている。この場合も、電極板41Aの上部から電極板41Dの下部まで貫通する貫通孔43が形成されている。また、対をなす電極板41Aと電極板41Bとの間、電極板41Bと電極板41Cとの間、電極板41Cと電極板41Dとの間に、それぞれ直流電源27A,27B,27Cが接続されている。制御部35は、制御信号S1A,S1B,S1Cにより、直流電源27A,27B,27Cの出力電力を個別に制御する。このように上記積層体を複数段構成にすることにより、圧力降下を大きくするとともに、プラズマ密度の減衰を防ぐことができる。よって、プラズマをより安定して生成することができる。
このホローカソード電極部材221を第2の実施の形態と同様に複数のセルに分割し、制御部35によりそれぞれのセルへの電圧印加を個別に制御することにより、粒子供給源を三次元的(空間的)に制御することができる。
さらに、制御部35によりそれぞれのセルへの電圧印加を経時的に個別に制御するようにしてもよい。言い換えれば、セル毎に電圧を印加する時間を変える制御を行ってもよい。これにより、粒子供給源を四次元的(時空間的)に制御することができる。
[第4の実施の形態]
処理容器1の体積は一定であるから、圧力一定の下では、処理容器1内のプラズマに含まれるラジカルの密度は、分子状または原子状ラジカルを含むガスの温度に反比例する。例えば、ガスの温度が高くなるほど、ラジカルの密度は小さくなる。一方、ガスの温度が高くなるほど、ラジカルの速度が大きくなる。このため、吸収分光法でラジカルの密度を計測する場合には、ガスの温度が高くなると紫外光UVの光路上に現れるラジカルの数が増え、プラズマ中を通過してきた紫外光UVの減衰量が大きくなり、ラジカルの密度が実際より大きく計測される。したがって、プラズマの密度に基づくパラメータ制御をより正確に行うには、ガスの温度を考慮する必要がある。以下、このような機能を有するプラズマCVD装置について説明する。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す図である。この図には、処理容器1の中心軸線に垂直な断面を示し、図1に示した構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。
本実施の形態に係るプラズマCVD装置は、ラジカル密度計測装置30に加えて、ガス温度計測装置を備えている。このガス温度計測装置では、温度により分子の準位が変わり、また準位により光の吸収波長が異なることを利用し、プラズマ中を通過してきた光の減衰量を基に、プラズマに含まれるガスの温度を計測する。具体的には、ガス温度計測装置は、処理容器1の外部に配置されたレーザ光出力部61と、レーザ光受光部62と、ガス温度算出部(解析手段)63とから構成されている。
ここで、レーザ光出力部61は、出力するレーザ光Lの波長を251.6nmを中心として掃引する。レーザ光出力部61にはリング色素レーザの発振器などが用いられる。レーザ光出力部61から出力されたレーザ光Lは、処理容器1の側壁に設けられたレーザ光透過窓13Aを介して、処理容器1に入力される。
レーザ光受光部62は、処理容器1の側壁に設けられたレーザ光透過窓13Bを介して処理容器1から出力されるレーザ光Lを受光し、その受光量をガス温度算出部63に出力する。なお、原料ガスが導入されておらず、またプラズマが発生していない状態で、レーザ光Lの受光量を予め計測し、この受光量の値をレーザ光Lの発光量として、プロセスに先立ってガス温度算出部63に出力しておく。
なお、透過窓13A,13Bは例えば石英で形成され、処理容器1の中心軸線を挟んだ対向位置に配置し、レーザ光Lの光路をラジカル密度計測に用いられるレーザ光Lの光路と同じ高さにする。透過窓13A,13Bは、汚染物質が付着しないように、第1の実施の形態で説明した紫外光透過窓12A,12Bと同様の構成にする。すなわち、200℃〜400℃程度の高温に加熱するか、またはアスペクト比が略3以上の筒状の構造を有するキャピラリープレートで構成する。キャピラリープレートは有底であってもよい。また、透過窓13A,13Bには、フッ化マグネシウムなどの材料を用いてもよい。
ガス温度算出部63は、予め入力されたレーザLの発光量とレーザ光受光部62の出力信号とに基づき、プラズマ中を通過してきたレーザ光Lの減衰量スペクトルを求め、この減衰量スペクトルのパターンから波長に対するラジカル吸収プロファイルを求め、プラズマに含まれるガスの温度を算出し、制御部35Aに出力する。なお、ラジカル密度計測の場合と同様に、レーザ光出力部61と処理容器1との間の光路にチョッパを配置し、レーザ光受光部62においてレーザ光Lがあるときの受光量から無いときの受光量を差し引くことにより、背景光の影響が除去され正確な温度が算出される。
制御部35Aは、ラジカル密度算出部34およびガス温度算出部63のそれぞれの出力信号に基づき、吸収分光法により計測されたラジカル密度の温度誤差を考慮して、プラズマ生成のパラメータを制御する。
このようにして、パラメータ制御の温度補正を行うことにより、プロセスの再現性を更に向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ガス温度算出部63の算出結果を制御部35Aに出力する例を示したが、その算出結果をラジカル密度算出部に出力してラジカル密度の温度補正を行い、補正後のラジカル密度を制御部35に出力し、第1の実施の形態と同様にしてパラメータ制御を行なうようにしてもよい。
また、上述した二次元的なラジカル密度分布を計測した場合と同様に、ガス温度計測に用いるレーザ光Lの光路をサセプタ2の載置面に平行な面上に時間分割または周波数分割により複数設定し、それぞれの光路を通過してきたレーザ光Lから二次元的なガス温度分布を求め、二次元的なラジカル密度分布の温度誤差を考慮してプラズマ生成のパラメータを制御するようにしてもよい。それぞれの光路にレーザ光Lを通過させるためには、ラジカル密度計測の場合と同様に、ミラーまたはそれに加えてチョッパを用いればよい。
さらに、三次元的なガス温度分布を求め、上述した三次元的なラジカル密度分布の温度誤差を考慮してプラズマ生成のパラメータを制御するようにしてもよい。
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施の形態に係るプラズマCVD装置は、粒子供給源からプラズマまたはラジカル、イオン、電子を選択的に供給できるようにしたものである。
図10は、本実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源の一部の構成を示す断面図である。この図には、図2または図8に示した構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。
図10に示す粒子供給源320では、ホローカソード電極部材21の処理容器1の側に、引き出し電極71が設けられている。引き出し電極71とホローカソード電極部材21との距離は、ホローカソード電極部材21と引き出し電極71の作動条件にもよるが、1〜10mm程度であることが好ましい。引き出し電極71には、ホローカソード電極部材21の貫通孔43と対向する位置に、粒子が通過する貫通孔(第2の貫通孔)72が複数形成されている。
引き出し電極71には、出力電圧Vが正から負まで変化可能な直流電源73が接続されている。直流電源73の出力電圧Vは、制御部35から出力される制御信号S8によって制御される。
電圧Vがプラズマ電位または浮遊電位の場合には、ホローカソード電極部材21の貫通孔43から、ラジカルまたはプラズマが引き出される。ここで、プラズマ電位とは、接地に対しプラズマ自体が有している電位をいう。電圧Vがプラズマ電位より高いの場合には、貫通孔43から電子または負イオンが引き出される。電圧Vがプラズマ電位よりも低いの場合には、貫通孔43から正イオンが引き出される。なお、正・負イオンを引き出す過程において、貫通孔43の側壁に正負イオンを衝突させて中性化し、高エネルギーを有するラジカルを引き出すこともできる。
貫通孔43から引き出された粒子は、引き出し電極71に形成された貫通孔72を介して、処理容器1内に供給される。したがって、上述したように引き出し電極71に印加する電圧を制御することにより、処理容器1内にプラズマまたはラジカル、イオン、電子を選択的に供給することができる。
本実施の形態でも、処理容器1内におけるプラズマ、ラジカル、イオン、電子の密度を計測し、その計測結果に基づいて制御部35がホローカソード電極部材21の電極板41A〜41Cおよび引き出し電極71への電圧印加を制御し、所定の粒子を所定量だけ処理容器1内に供給することにより、プロセスの再現性を向上させることができる。
イオン密度の計測には、例えばプローブ法などを用いることができる。また、電子密度の計測には、例えばプローブ法、マイクロ波干渉法、プラズマ吸収プローブ(「H.Kokura,K.Nakamura,I.P.Ghanashev and H.Sugai,Plasma Absorption Probe for Measuring Electron Density in an Environment Soiled with Processing Plasmas,Japanese Journalof Applied Physics,Vol.38(1999),pp.5262-5266」を参照)、シュタルク広がりによる計測法、トムソン散乱法などを用いることができる。特に、シュタルク広がりによる計測法およびトムソン散乱法は、圧力を選ばないので、大気圧下で電子密度を計測することができる。
上述した第1および第2の実施の形態では、ラジカル密度計測装置30を用いてSiラジカルの密度を計測する例を説明したが、Siラジカル以外の密度計測も可能である。例えば、Nラジカルの密度計測には、波長がおよそ120nmの真空紫外光が使用され、Oラジカルの密度計測には、波長がおよそ130nmの真空紫外光が使用される。なお、N系ガスについては、例えばNラジカルの発光スペクトルを計測することにより、その発光スペクトルの包絡線の強度分布から、並進温度がわかる。平衡状態においては並進温度は回転温度と一致する。よって、得られたガス温度によりNラジカル密度を温度補正することができる。
また、FラジカルまたはHラジカルの密度計測には、それぞれ波長がおよそ96nmまたは121.6nmの紫外光を使用し、それぞれの密度が一定になるように制御することもできる。Cラジカルについても同様に、密度計測の結果に基づく制御が可能である。
また、可視光または赤外光を用いた密度計測も可能である。
また、以上では、本発明をプラズマCVD装置に適用する形態を例にして説明したが、本発明はエッチング装置など、他の処理装置にも適用できる。また、プラズマを用いたプロセスでなくてもよく、例えば触媒CVDにも適用できる。さらに、ガスを用いたプロセスでなくてもよく、例えばスパッタにも適用できる。
第1の実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す図である。 ホローカソード電極部材の一部を拡大した断面図である。 ホローカソード電極部材の平面図である。 第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源のホローカソード電極部材の概念図である。 第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用されるラジカル密度計測装置の一構成例を説明するための図である。 二次元的なパラメータ制御の一例を説明するための図である。 第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用されるラジカル密度計測装置の他の構成例を説明するための図である。 第3の実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源の一部の構成を示す断面図である。 第4の実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す図である。 第5の実施の形態に係るプラズマCVD装置で使用される粒子供給源の一部の構成を示す断面図である。
符号の説明
1…処理容器、2…サセプタ、3…ヒータ、4…マッチングボックス、5…高周波電源、6…排気口、7…真空ポンプ、8,23…ガス導入ノズル、9,24…バルブ、10,25…マスフローコントローラ、11,26…ガス源、12A,12B…紫外線透過窓、20…粒子供給源、21…ホローカソード電極部材、22…ガス供給容器、22A…天板、27,28…直流電源、30…ラジカル密度計測装置、31…ホローカソードランプ、31A…入力側導光管、32…チョッパ、33…紫外光受光部、34…ラジカル密度算出部、35…制御部、S1〜S7…制御信号、UV…紫外光、W…基板、41A,41B…電極板、42…スペーサ、43…貫通孔。

Claims (19)

  1. 被処理体を載置するサセプタと、
    このサセプタが収容される処理容器の内部にプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つを供給する粒子供給手段と、
    前記処理容器の内部におけるプラズマ、ラジカル、荷電粒子の少なくとも1つの状態を検出し、その検出結果に基づき前記粒子供給手段を制御する粒子状態検出制御手段とを備え、
    前記粒子供給手段は、
    複数の電極が積層された積層体に、前記電極のすべてを貫通する第1の貫通孔が形成され、互いに対向する電極対への電圧印加により前記第1の貫通孔の内部でホローカソード放電が生じるホローカソード電極部材と、
    前記第1の貫通孔へガスを供給するガス供給手段とを有し、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記電極対へ印加する電圧および前記第1の貫通孔へ供給するガスの少なくとも1つを制御する
    ことを特徴とする処理装置。
  2. 請求項1に記載された処理装置において、
    前記ホローカソード電極部材では、50μm〜1mm程度のマイクロな領域のホローカソード放電が生じることを特徴とする処理装置。
  3. 請求項1または2に記載された処理装置において、
    前記ホローカソード電極部材は、前記第1の貫通孔を複数有することを特徴とする処理装置。
  4. 請求項3に記載された処理装置において、
    前記ホローカソード電極部材は、前記第1の貫通孔を少なくとも1つ有する複数のセルに分割され、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記複数のセルへの電圧印加を個別に制御することを特徴とする処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記ホローカソード電極部材は、前記電極が3層以上積層されることにより前記電極対を複数有し、
    前記粒子状態検出制御手段は、複数の電極対への電圧印加を個別に制御することを特徴とする処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記電極対への電圧印加を経時的に制御することを特徴とする処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記粒子供給手段は、前記ホローカソード電極部材の前記処理容器の側に配置され、前記第1の貫通孔の内部で生成された荷電粒子を電圧印加により引き出す引き出し電極を有し、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記引き出し電極への電圧印加を制御することを特徴とする処理装置。
  8. 請求項7に記載された処理装置において、
    前記引き出し電極は、前記第1の貫通孔に対向する位置に第2の貫通孔を有することを特徴とする処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記粒子状態検出制御手段は、
    前記処理容器の内部のラジカルを含む雰囲気に向けて可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を出力する発光手段と、
    前記雰囲気中を通過してきた可視光、赤外光、紫外光または真空紫外光を受光する受光手段と、
    この受光手段の出力信号に基づき前記雰囲気中における前記ラジカルの密度を求め、プロセスのパラメータを制御する解析制御手段と
    を含むことを特徴とする処理装置。
  10. 請求項9に記載された処理装置において、
    前記解析制御手段は、前記受光手段の出力信号に基づき前記雰囲気中を通過してきた前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光の減衰量を求め、この減衰量から前記雰囲気中における前記ラジカルの密度を求めることを特徴とする処理装置。
  11. 請求項9または10に記載された処理装置において、
    前記粒子状態検出制御手段は、
    前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光を間欠的に前記雰囲気に向けて出力するとともに、前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光の有無を示す光有無信号を出力する手段と、
    前記光有無信号に基づき、前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光があるときの前記受光手段の受光量から前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光が無いときの前記受光手段の受光量を差し引いた値を求め、この値から前記雰囲気中における前記ラジカルの密度を求める手段と
    を含むことを特徴とする処理装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記発光手段から出力された前記可視光、前記赤外光、前記紫外光または前記真空紫外光を複数の光路を通過させて前記受光手段に受光させる手段を含み、
    前記解析制御手段は、前記受光手段の出力信号に基づき前記雰囲気中における前記ラジカルの二次元的な密度分布を求めることを特徴とする処理装置。
  13. 請求項12に記載された処理装置において、
    前記光路のそれぞれに配置され、相互に変調周波数が異なる変調器を備えたことを特徴とする処理装置。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載された処理装置において、
    前記粒子状態検出制御手段は、前記雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を計測する温度計測手段を含み、
    前記解析制御手段は、前記受光手段の出力信号および前記温度計測手段の計測結果に基づき前記プロセスのパラメータを制御することを特徴とする処理装置。
  15. 請求項14に記載された処理装置において、
    前記温度計測手段は、
    前記雰囲気に向けてレーザ光を出力するレーザ光発生手段と、
    前記雰囲気中を通過してきたレーザ光を受光するレーザ光受光手段と、
    このレーザ光受光手段の出力信号に基づき前記雰囲気中を通過してきた前記レーザ光の減衰量スペクトルを求め、この減衰量スペクトルのパターンから前記雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を求める解析手段と
    を含むことを特徴とする処理装置。
  16. 請求項15に記載された処理装置において、
    前記温度計測手段は、
    前記レーザ光を間欠的に前記雰囲気に向けて出力するとともに、前記レーザ光の有無を示すレーザ光有無信号を出力する手段と、
    前記レーザ光有無信号に基づき、前記レーザ光があるときの前記レーザ光受光手段の受光量から前記レーザ光が無いときの前記レーザ光受光手段の受光量を差し引いた値のスペクトルを求め、このスペクトルのパターンから前記雰囲気中の分子状または原子状ラジカルの温度を求める手段と
    を含むことを特徴とする処理装置。
  17. 請求項14に記載された処理装置において、
    前記温度計測手段は、前記雰囲気中の前記分子状または原子状ラジカルの発光スペクトルを計測し、そのスペクトルパターンから前記雰囲気中の前記分子状または原子状ラジカルの温度を求めることを特徴とする処理装置。
  18. 請求項15または16に記載された処理装置において、
    前記温度計測手段は、前記レーザ発生手段から出力された前記レーザ光を複数の光路を通過させて前記レーザ光手段に受光させる手段を含み、
    前記解析手段は、前記レーザ光受光手段の出力信号に基づき前記雰囲気中における分子状または原子状ラジカルの二次元的な温度分布を求めることを特徴とする処理装置。
  19. 請求項18に記載された処理装置において、
    前記光路のそれぞれに配置され、相互に変調周波数が異なる変調器を備えたことを特徴とする処理装置。
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