JP2005072275A - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント配線板を構成する回路層を備えた絶縁性基材および接着層を備えたカバー材の組成自体には手を加えることなく、耐マイグレーション性の向上を図る。
【解決手段】プリント配線板(1)は、銅からなる回路層(14)を備えた絶縁性基材(11)に、接着層(22)を備えたカバー材(21)を貼り合わせて構成される。このプリント配線板(1)において、接着層(22)にベンゾトリアゾール(23)を含浸させてある。
【選択図】図1
【解決手段】プリント配線板(1)は、銅からなる回路層(14)を備えた絶縁性基材(11)に、接着層(22)を備えたカバー材(21)を貼り合わせて構成される。このプリント配線板(1)において、接着層(22)にベンゾトリアゾール(23)を含浸させてある。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えばフレキシブルプリント配線板に適用可能なプリント配線板と、プリント配線板の製造方法に関するものである。
従来のフレキシブルプリント配線板の製造工程では、片面銅箔付きプリント基板(CCL)にエッチングレジストとしてドライフィルムを貼り、露光、現像、エッチングの各処理を経て回路を形成したのち、カバーレイ(CL)を貼り合わせてキュアすることによって製造している。
このようにして製造されたフレキシブルプリント配線板の場合、電極間の絶縁層に吸湿などで水分が存在すると、電界が印加されたとき、アノード側の銅が溶解してカソード側へ移動し、カソード側で析出してアノード方向へ成長する現象、すなわちマイグレーションが発生し、最悪の場合は回路間ショートに至ることが知られている。
このようなマイグレーションの発生を抑制するため、従来、フレキシブルプリント配線板およびカバーレイに用いる樹脂組成物にイオン性不純物が可及的に少ないNBRゴムを含むことで、樹脂組成物全体にイオン性不純物が少なく、それにより耐マイグレーション性を向上させることが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、従来、絶縁層を構成する接着剤組成物に炭酸カルシウムなどのアルカリ性充填剤を含有することで、接着剤層に酸性域が形成されず、それにより耐マイグレーション性を向上させることも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2001−339131号公報
特開2000−44916号公報
しかしながら、このような従来のものは、樹脂組成物または接着剤組成物の組成自体に手を加えることで耐マイグレーション性の向上を図るものであり、必然的に、その組成物の製造工程から変更しなければならないという問題がある。
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、プリント配線板を構成する回路層を備えた絶縁性基材および接着層を備えたカバー材の組成自体には手を加えることなく、耐マイグレーション性の向上を図ることのできるプリント配線板およびその製造方法を提供することにある。
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、銅からなる回路層を備えた絶縁性基材に、接着層を備えたカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板において、前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させたプリント配線板である。
請求項2に係る発明は、ポリイミド基材の片面に接着された銅箔を処理して形成される回路層に、接着層を備えたポリイミドカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板において、前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させたプリント配線板である。
請求項3に係る発明は、銅からなる回路層を備えた絶縁性基材に、接着層を備えたカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板の製造方法であって、前記カバー材をベンゾトリアゾール水溶液中に浸漬する工程と、前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させるのに要する時間経過後、前記カバー材をベンゾトリアゾール水溶液から取り出す工程と、前記回路層と前記接着層とを向かい合わせにして前記絶縁性基材に前記カバー材を貼り合わせる工程と、を含むプリント配線板の製造方法である。
請求項4に係る発明は、ポリイミド基材の片面に接着された銅箔から形成される回路層に、接着層を備えたポリイミドカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板の製造方法であって、前記ポリイミド基材の片面に接着された銅箔を処理して回路層を形成する工程と、前記ポリイミドカバー材をベンゾトリアゾール水溶液中に浸漬する工程と、前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させるのに要する時間経過後、前記ポリイミドカバー材をベンゾトリアゾール水溶液から取り出す工程と、前記回路層と前記接着層とを向かい合わせにして前記ポリイミド基材に前記ポリイミドカバー材を貼り合わせる工程と、を含むプリント配線板の製造方法である。
この発明は以上のように、銅からなる回路層を備えた絶縁性基材に、接着層を備えたカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板において、前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させた構成としたので、回路層をなす銅の表面に密着する接着層に含浸されたベンゾトリアゾールがアノード側における銅の溶解を抑制することで、マイグレーションの発生を抑制することができ、それにより、プリント配線板を構成する回路層を備えた絶縁性基材および接着層を備えたカバー材の組成自体には手を加えることなく、耐マイグレーション性の向上を図ることができる効果がある。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明によるプリント配線板の一実施形態を示す説明図であり、このプリント配線板1は、片面銅箔付きプリント基板(CCL)10に形成した回路層14に、接着層22にベンゾトリアゾール(BTA)23を含浸させたカバーレイ(CL)20を貼り合わせて構成したものである。
図1は、この発明によるプリント配線板の一実施形態を示す説明図であり、このプリント配線板1は、片面銅箔付きプリント基板(CCL)10に形成した回路層14に、接着層22にベンゾトリアゾール(BTA)23を含浸させたカバーレイ(CL)20を貼り合わせて構成したものである。
片面銅箔付きプリント基板(CCL)10は、絶縁性基材としてのポリイミド基材11の片面に接着層12を介して銅箔13(図2(a)参照)が接着されたものであり、この銅箔13をエッチングすることで回路層14が形成されたものである。
また、カバーレイ(CL)20は、カバー材としてのポリイミドカバー材21の片面に、ベンゾトリアゾール23を含浸させた接着層22を備えたものである。
このようなプリント配線板1は、回路層14をなす銅の表面に密着する接着層22にベンゾトリアゾール23が含浸されているため、この含浸されたベンゾトリアゾール23がアノード側における銅の溶解を抑制することで、マイグレーションの発生が抑制される。
図2は、図1に示すプリント配線板1の製造方法を示す説明図であり、まず、図2(a)に示すように、絶縁性基材としてのポリイミド基材11の片面に接着層12を介して銅箔13が接着された片面銅箔付きプリント基板(CCL)10を出発材料として用意する。
片面銅箔付きプリント基板(CCL)10の絶縁性基材11は、ポリイミドフィルムに限らず、例えばポリエステルフィルムでもよい。また、両面銅箔付きプリント基板も使用可能である。さらに、フレキシブルプリント基板に限らず、例えばエポキシ樹脂系やフェノール樹脂系を用いたリジットプリント基板を使用することも可能である。
つぎに、この片面銅箔付きプリント基板(CCL)10の銅箔13をエッチングすることで、図2(b)に示すように、配線パターンをなす回路層14を片面に備えた回路形成済み配線板10Aを作製する。
一方、これとは別に、図2(c)に示すように、カバー材としてのポリイミドカバー材21の片面に接着層22を備えたカバーレイ(CL)20を用意する。カバーレイ20のカバー材21は、ポリイミドフィルムに限らず、例えばポリエステルフィルムでもよい。
また、カバーレイ20の接着層22は、エポキシ系、ポリエステル系、フェノール系、アクリル系等の熱硬化性接着剤、あるいは熱可塑性ポリイミド等により構成されるもので、いずれも含水性を有するものである。
つぎに、このカバーレイ20を、図2(d)に示すように、槽30内に満たされたベンゾトリアゾールまたはベンゾトリアゾール誘導体(BTA)の水溶液31中に浸漬する。この浸漬後所要時間が経過すると、接着層22にベンゾトリアゾール23が浸透し、ベンゾトリアゾール23が接着層22に含浸される。
接着剤層22に含浸されるベンゾトリアゾール23の含浸量は、ベンゾトリアゾールまたはベンゾトリアゾール誘導体の水溶液31中のベンゾトリアゾール濃度、水溶液31の温度、浸漬時間、浸漬圧力等によって調整することができる。
例えば、水溶液31中のベンゾトリアゾール濃度が2%程度で、水溶液31の温度が室温相当である場合、浸漬時間は3時間以上であることが好ましい。水溶液31中のベンゾトリアゾール濃度を上げるか、または、水溶液31の温度を上げることで、あるいは、加圧状態で浸漬することで、浸漬時間は短縮することができる。
そして、この浸漬開始から、接着層22にベンゾトリアゾール23を含浸させるのに要する時間が経過した後、図2(e)に示すように、カバーレイ20を槽30から取り出し、水洗後乾燥させる。
つぎに、図2(f)に示すように、回路層14と接着層22とを向かい合わせにして、回路形成済み配線板10Aにカバーレイ20を貼り合わせることで、プリント配線板1を作製する。
このようにして製造されたプリント配線板1は、回路層14をなす銅の表面に密着する接着層22にベンゾトリアゾール23が含浸されているため、この含浸されたベンゾトリアゾール23がアノード側における銅の溶解を抑制することで、マイグレーションの発生が抑制される。
絶縁性基材11がポリイミドフィルムで、回路層14の幅および間隔がいずれも80μmの櫛歯状回路を形成した回路形成済み配線板10Aを用いて、この回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で3時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.5×108Ωとなり、マイグレーションの発生は見られなかった。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で6時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.2×108Ωとなり、マイグレーションの発生は見られなかった。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で12時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.1×108Ωとなり、マイグレーションの発生は見られなかった。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で24時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.0×108Ωとなり、マイグレーションの発生は見られなかった。
[比較例1]
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、BTA水溶液に全く浸漬しないままのカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、BTA水溶液に全く浸漬しないままのカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.6×107Ωとなり、マイグレーションの発生が見られた。
[比較例2]
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で0.25時間(15分間)浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で0.25時間(15分間)浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.2×107Ωとなり、マイグレーションの発生が見られた。
[比較例3]
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で0.5時間(30分間)浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で0.5時間(30分間)浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は1.8×107Ωとなり、マイグレーションの発生が見られた。
[比較例4]
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で1時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で1時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は2.6×107Ωとなり、マイグレーションの発生が見られた。
[比較例5]
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で2時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに、カバー材21がポリイミドフィルムで、2%BTA水溶液に室温で2時間浸漬し、乾燥させたカバーレイ20を貼り合わせることで、マイグレーション試験サンプル用のプリント配線板1を作製した。
このプリント配線板1を用いて、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行い、1000時間後の絶縁抵抗の計測を行った。さらに試料を取り出してマイグレーションの発生を観察した。
1000時間後の絶縁抵抗は4.5×107Ωとなり、マイグレーションの発生が見られた。
実施例1〜4および比較例1〜5の試験結果を図3にまとめた。なお、図3において、〇はマイグレーションの発生がないことを、×はマイグレーションの発生があることを示す。
図4は、BTA水溶液31の濃度と温度を変えて、実施例1と同じカバーレイ20をBTA水溶液31に浸漬したとき、そのカバーレイ20を実施例1と同じ回路形成済み配線板10Aに貼り合わせて作製したプリント配線板1のマイグレーションの発生が抑制される(発生しない)のに必要な最低浸漬時間を調べた試験結果を示す。
図4に示す各時間だけBTA水溶液31に浸漬して作製したそれぞれのプリント配線板1について、温度85℃、相対湿度85%RH、印加電圧50Vの条件下でマイグレーション試験を行ったところ、1000時間後の絶縁抵抗は1×108 Ω以上であり、また、マイグレーションは発生しなかった。
なお、図4において、×はBTAが溶解しないことを示す。
図4から明らかなように、BTA水溶液31の濃度は高いほうが、接着層22にベンゾトリアゾール23が浸透しやすく、そのため短時間の浸漬でマイグレーションの発生を抑制する効果がある。
また、図4から明らかなように、BTA水溶液31の温度は高いほうが、接着層22にベンゾトリアゾール23が浸透しやすく、そのため短時間の浸漬でマイグレーションの発生を抑制する効果がある。
1 プリント配線板
10 片面銅箔付きプリント基板(CCL)
10A 回路形成済み配線板
11 ポリイミド基材(絶縁性基材)
12 接着層
13 銅箔
14 回路層
20 カバーレイ(CL)
21 ポリイミドカバー材(カバー材)
22 接着層
23 ベンゾトリアゾール(BTA)
30 槽
31 ベンゾトリアゾールまたはベンゾトリアゾール誘導体(BTA)の水溶液
10 片面銅箔付きプリント基板(CCL)
10A 回路形成済み配線板
11 ポリイミド基材(絶縁性基材)
12 接着層
13 銅箔
14 回路層
20 カバーレイ(CL)
21 ポリイミドカバー材(カバー材)
22 接着層
23 ベンゾトリアゾール(BTA)
30 槽
31 ベンゾトリアゾールまたはベンゾトリアゾール誘導体(BTA)の水溶液
Claims (4)
- 銅からなる回路層を備えた絶縁性基材に、接着層を備えたカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板において、
前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させたことを特徴とするプリント配線板。 - ポリイミド基材の片面に接着された銅箔を処理して形成される回路層に、接着層を備えたポリイミドカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板において、
前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させたことを特徴とするプリント配線板。 - 銅からなる回路層を備えた絶縁性基材に、接着層を備えたカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板の製造方法であって、
前記カバー材をベンゾトリアゾール水溶液中に浸漬する工程と、
前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させるのに要する時間経過後、前記カバー材をベンゾトリアゾール水溶液から取り出す工程と、
前記回路層と前記接着層とを向かい合わせにして前記絶縁性基材に前記カバー材を貼り合わせる工程と、
を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。 - ポリイミド基材の片面に接着された銅箔から形成される回路層に、接着層を備えたポリイミドカバー材を貼り合わせて構成されるプリント配線板の製造方法であって、
前記ポリイミド基材の片面に接着された銅箔を処理して回路層を形成する工程と、
前記ポリイミドカバー材をベンゾトリアゾール水溶液中に浸漬する工程と、
前記接着層にベンゾトリアゾールを含浸させるのに要する時間経過後、前記ポリイミドカバー材をベンゾトリアゾール水溶液から取り出す工程と、
前記回路層と前記接着層とを向かい合わせにして前記ポリイミド基材に前記ポリイミドカバー材を貼り合わせる工程と、
を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2003300516A JP2005072275A (ja) | 2003-08-25 | 2003-08-25 | プリント配線板およびその製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008288422A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Kinsus Interconnect Technology Corp | フレキシブルプリント配線板及びその製造方法 |
JP5421493B1 (ja) * | 2013-07-17 | 2014-02-19 | 富士フイルム株式会社 | タッチパネル用積層体、タッチパネル |
US9221980B2 (en) | 2012-09-27 | 2015-12-29 | Fujifilm Corporation | Conductive paste and printed wiring board |
-
2003
- 2003-08-25 JP JP2003300516A patent/JP2005072275A/ja active Pending
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