JP2005072096A - 発光ダイオード装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光効率を高めた発光ダイオード装置及びその製造方法の提供。
【解決手段】 発光ダイオード装置は、基板、混合層、第1形態半導体層、第2形態半導体層を具え、混合層が光線を拡散入射させる粗化層を少なくとも具え、粗化層が窒化けい素材料の薄膜或いはAlInGaN量子点を具えた薄膜とされる。発光ダイオード装置の製造方法において、発光ダイオード装置のエピタキシャル成長過程で少なくとも一つの粗化層を具えた混合層を成長させ、混合層が光線散乱の機能を具備するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は一種の発光ダイオード装置及びその製造方法に係り、特に、発光ダイオードの発光効率を高める技術に関するものである。
周知の発光ダイオード(LED)に使用される半導体の屈折率(屈折係数は2.3)は空気の屈折率(屈折係数は1)より大きく、ゆえに発光ダイオード内の活性層(或いは発光層と称される)の発生する光線のほとんどは半導体と空気の界面により半導体内部へと全反射され、全反射された光線は内部の活性層、電極及び基板に吸収される。このため周知の発光ダイオードは一般に発光効率が低いという欠点を有している。
発光ダイオードの発光効率を高めるため、半導体表面を粗化すると、光線が発光層より射出された後に粗化された界面により散乱するため、もとの入射光の経路が改変され、さらに全反射の後に、光線が射出される確率が明らかに増加する。これに関係する技術は非特許文献1中に記載されており、この文献には発光ダイオードを粗化した後に、その外在発光効率が40%も増加することが記載されている。
特許文献1から3に記載の周知の技術は、エッチング方式でエピタキシャル表面を粗化する目的を達成し、即ちケミカルエッチング法により発光装置表面を粗化して発光効率を増す効果を達成する、というものである。しかし、このような技術は現段階では赤色LEDの材料に応用されているのみであり、青光、緑光を発生する窒化材料には適用できない。その原因は、赤光LEDの材料の加工特性は簡単であるが、それに較べて窒化物材料は非常に強い耐酸アルカリ特性を有していることにある。ドライエッチング法はウエットエッチング法の問題を克服するが、エピタキシャル層の損傷を形成しやすく、半導体層の抵抗値を高くする。このほか、半導体層は単結晶薄膜であり、直接それを粗化すると、内部の活性層を破壊して発光面積がこれにより減少する恐れがあり、また外部の透明電極を破壊して透明電極の不連続を形成し、このために電流分散に対して影響を与える恐れがある。このような状況により全体の発光効率が下がる。
IEEE Transcations on Electron Devices,47(7),1492,200 米国特許第5040044号明細書 米国特許第5429954号明細書 米国特許第5898192号明細書
以上から分かるように、周知の技術の適用範囲は相当に低く、且つそれは粗化技術のもたらす機能を有効に利用できておらず、却って発光ダイオードの発光効率を下げ、このため粗化の効果が弱まる。ゆえに周知の技術の産業上の利用価値は高くなく、突破が待たれている。
本発明の主要な目的は、一種の発光ダイオード装置及びその製造方法を提供し、周知の技術が粗化技術のもたらす効果を有効に利用できていない問題を解決し、且つ各種材質の発光ダイオードに広く適用できるようにすることにある。
本発明によると、発光ダイオード装置は、基板、混合層、第1形態半導体層、第2形態半導体層を具え、混合層が光線を拡散入射させる粗化層を少なくとも具え、粗化層が窒化けい素材料の薄膜或いはAlInGaN量子点を具えた薄膜とされる。発光ダイオード装置の製造方法において、発光ダイオード装置のエピタキシャル成長過程で少なくとも一つの粗化層を具えた混合層を成長させ、混合層が光線散乱の機能を具備するようにする。
請求項1の発明は、発光ダイオード装置において、少なくとも、
基板と、
該基板の上方に位置し、入射する光線を拡散させる粗化層を少なくとも具えた混合層と、
該混合層の上方に位置する第1形態半導体層と、
該第1形態半導体層の上方に位置する第2形態半導体層と、
を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層と第2形態半導体層の間に位置する活性層を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、基板の材料が、サファイヤ、炭化けい素(SiC)、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項4の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、粗化層の材料が、窒化けい素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び窒化チタン(TiN)を含む群より選択した材料を少なくとも含むことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、粗化層がAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具え、u、vパラメータの範囲が0≦u、v<1且つ0≦u+v<1であることを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項6の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層がn型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の発光ダイオード装置において、第2形態半導体層がp型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項8の発明は、請求項2記載の発光ダイオード装置において、活性層が、pn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項9の発明は、発光ダイオード装置において、少なくとも、
基板と、
該基板の上に形成されたバッファ層と、
該バッファ層の上に形成され、入射する光線を拡散させる粗化層を少なくとも具えた混合層と、
該混合層の上方に位置する第1形態半導体層と、
該第1形態半導体層の上に形成された活性層と、
該活性層の上に形成された第2形態半導体層と、
を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項10の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、基板の材料が、サファイヤ、炭化けい素(SiC)、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項11の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、バッファ層の材料が窒化ガリウムとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項12の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、粗化層の材料が、窒化けい素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び窒化チタン(TiN)を含む群より選択した材料を少なくとも含むことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項13の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、粗化層がAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具え、u、vパラメータの範囲が0≦u、v<1且つ0≦u+v<1であることを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項14の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層がn型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項15の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、第2形態半導体層がp型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項16の発明は、請求項9記載の発光ダイオード装置において、活性層が、pn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置としている。
請求項17の発明は、発光ダイオードの製造方法において、
(a)基板を提供する工程、
(b)バッファ層を該基板の上に形成する工程、
(c)混合層を該バッファ層の上に形成する工程、
(d)第1形態半導体層を該混合層の上に形成する工程、
(e)活性層を該第1形態半導体層の上に形成する工程、
(f)第2形態半導体層を該活性層の上に形成する工程、
を具えたことを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項18の発明は、請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、
(g)第2形態半導体層と活性層をエッチングし第1形態半導体層の一部表面を露出させる工程、
(h)第1電極を該第1形態半導体層の露出した一部表面に形成する工程、
(i)第2電極を第2形態半導体層の表面に形成する工程、
を更に具えたことを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項19の発明は、請求項18記載の発光ダイオードの製造方法において、第1電極をn型電極とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項20の発明は、請求項18記載の発光ダイオードの製造方法において、第2電極をp型電極とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項21の発明は、請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、混合層の厚さを0.01μm以上とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項22の発明は、請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、粗化層の厚さを1nmより大きくすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項23の発明は、請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、(b)の工程で、500〜600℃で厚さが20〜50nmの窒化ガリウムのバッファ層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項24の発明は、請求項23記載の発光ダイオードの製造方法において、(c)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜100nmの粗化層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項25の発明は、請求項24記載の発光ダイオードの製造方法において、(d)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜2μmでシリコンドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項26の発明は、請求項25記載の発光ダイオードの製造方法において、(e)の工程で、700〜900℃で活性層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項27の発明は、請求項26記載の発光ダイオードの製造方法において、(f)の工程で、1000〜1200℃で厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項28の発明は、請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、(b)の工程で、500〜600℃で厚さが1〜100nmの窒化ガリウムのバッファ層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項29の発明は、請求項28記載の発光ダイオードの製造方法において、(c)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜100nmでAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具えた粗化層を成長させ、そのうち、u、vパラメータの範囲を0≦u、v<1且つ0≦u+v<1とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項30の発明は、請求項29記載の発光ダイオードの製造方法において、(d)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜2μmでシリコンドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項31の発明は、請求項30記載の発光ダイオードの製造方法において、(e)の工程で、700〜900℃で活性層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項32の発明は、請求項31記載の発光ダイオードの製造方法において、(f)の工程で、1000〜1200℃で厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項33の発明は、請求項24又は請求項29に記載の発光ダイオードの製造方法において、粗化層の成長に、多層膜蒸着法、化学気相成長法、スパッタ法のいずれかを用いることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項34の発明は、請求項33記載の発光ダイオードの製造方法において、多層膜蒸着法をE−gun多層膜蒸着法とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
請求項35の発明は、請求項33記載の発光ダイオードの製造方法において、化学気相成長法を有機金属化学気相成長法(MOCVD)とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法としている。
本発明は、一種の発光ダイオード装置及びその製造方法を提供し、周知の技術が粗化技術のもたらす効果を有効に利用できていない問題を解決し、且つ各種材質の発光ダイオードに広く適用できるようにしている。
本発明によると、発光ダイオードのエピタキシー過程で混合層を成長させ、この混合層は少なくとも一層の、光線を拡散入射させる材料、即ち粗化層を具えるものとし、これにより混合層に光線散乱の機能を具備させる。粗化層の生成は以下の二種類の方式がある。その1は、成長温度とガス雰囲気の制御により界面層(例えばSiN、AlN等)に微細な孔を具備させる方式。その2は、量子点をインプラントする方式で薄膜を形成する方式である。
図1は本発明の発光ダイオード装置の具体的実施例の断面図である。図1中の核層は有機金属化学気相成長法(MOCVD)により堆積される。図1の発光ダイオード装置の製造方法は以下の工程を含む。
まず、基板100を提供する。該基板100の材質はサファイヤ、炭化けい素、シリコン、ガリウム砒素、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされる。続いて、500〜600℃で厚さが20〜50nmの窒化ガリウム(GaN)材質のバッファ層102を成長させる。さらに1000〜1200℃で厚さが1〜2μmのシリコンドープの窒化ガリウム(GaN)層104を成長させ、続いて厚さが1〜100nmの粗化層106を成長させる。そのうち粗化層106の材質は窒化けい素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び窒化チタン(TiN)を含む群より選択したものを少なくとも有する。窒化ガリウム層104と粗化層106は混合層を形成する。粗化層形成後に、更に第1形態半導体層108を混合層の上に形成する。該第1形態半導体層108は厚さが1〜2μmでシリコンドープの窒化ガリウム(GaN)層とされ、ゆえに該第1形態半導体層108はn型窒化ガリウム半導体層である。その後、温度を700〜900℃に下げて、活性層110を第1形態半導体層108の上に成長させる。活性層110はpn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされる。その後、再度温度を1000〜1200℃にあげて、第2形態半導体層112を活性層110の上に成長させる。該第2形態半導体層112は厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層であり、ゆえに第2形態半導体層112はp型窒化ガリウム半導体層とされ、以上により発光ダイオードエピタキシャル構造を完成する。最後に第2形態半導体層112及び活性層110をエッチングして第1形態半導体層108の一部表面を露出させ、さらにTi/Alで第1形態半導体層108の露出した一部表面に第1電極114を形成する。この第1電極114はn型電極とされる。Ni/Auで第2形態半導体層112の表面に第2電極116を形成する。このため該第2電極116はp型電極とされる。以上の工程の実施により、図1に示される発光ダイオード装置が得られる。
上述の実施例中の粗化層106は有機金属化学気相成長法(MOCVD)で堆積させることができるほか、多層膜蒸着法(例えばE−gun多層膜蒸着法)、化学気相成長法(CVD)或いはスパッタ等の方式で成長させることができる。
図2は本発明の発光ダイオード装置のもう一つの実施例の断面図である。
図2中の各層は先の実施例と同様に有機金属化学気相成長法(MOCVD)で堆積される。図2の発光ダイオード装置の製造方法は以下の工程を含む。
まず、基板200を提供する。該基板200の材質はサファイヤ、炭化けい素、シリコン、ガリウム砒素、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされる。続いて、500〜600℃で厚さが1〜100nmの窒化ガリウム(GaN)材質のバッファ層202を成長させる。さらに1000〜1200℃で厚さが1〜2μmのシリコンドープの窒化ガリウム(GaN)層204を成長させ、続いて厚さが1〜100nmでAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具えた粗化層206を成長させる。そのうちu、vのパラメータの範囲は0≦u、v<1且つ0≦u+v<1であり、窒化ガリウム層204と粗化層206で混合層を形成する。粗化層206形成後に、さらに第1形態半導体層208を混合層の上に形成する。該第1形態半導体層208は厚さが3μmでシリコンドープの窒化ガリウム(GaN)層とされ、ゆえに該第1形態半導体層208はn型窒化ガリウム半導体層である。その後、温度を700〜900℃に下げて、活性層210を第1形態半導体層208の上に成長させる。活性層210はpn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされる。その後、再度温度を1000〜1200℃にあげて、第2形態半導体層212を活性層210の上に成長させる。該第2形態半導体層212は厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層であり、ゆえに第2形態半導体層212はp型窒化ガリウム半導体層とされ、以上により発光ダイオードエピタキシャル構造を完成する。最後に第2形態半導体層212及び活性層210をエッチングして第1形態半導体層208の一部表面を露出させ、さらにTi/Alで第1形態半導体層208の露出した一部表面に第1電極214を形成する。この第1電極214はn型電極とされる。Ni/Auで第2形態半導体層212の表面に第2電極216を形成する。このため該第2電極216はp型電極とされる。以上の工程の実施により、図2に示される発光ダイオード装置が得られる。
上述の二つの実施例によると、混合層の厚さは0.01μm以上とされ、粗化層106、206の厚さは1nmより大きい。さらに、本発明は発光ダイオード装置エピタキシャルの過程中に混合層を成長させて粗化の目的を達成し、周知の技術がエピタキシャル完成後に後続の粗化処理を行なうのに較べ、本発明は粗化の工程を有効に簡易化しており、進歩性と産業利用性を具備している。
以上の実施例は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなし得る細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
本発明の発光ダイオード構造の実施例の断面図である。 本発明の発光ダイオード構造の別の実施例の断面図である。
符号の説明
100 基板
102 バッファ層
104 窒化ガリウム層
106 粗化層
108 第1形態半導体層
110 活性層
112 第2形態半導体層
114 第1電極
116 第2電極
200 基板
202 バッファ層
204 窒化ガリウム層
206 粗化層
208 第1形態半導体層
210 活性層
212 第2形態半導体層
214 第1電極
216 第2電極

Claims (35)

  1. 発光ダイオード装置において、少なくとも、
    基板と、
    該基板の上方に位置し、入射する光線を拡散させる粗化層を少なくとも具えた混合層と、
    該混合層の上方に位置する第1形態半導体層と、
    該第1形態半導体層の上方に位置する第2形態半導体層と、
    を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  2. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層と第2形態半導体層の間に位置する活性層を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  3. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、基板の材料が、サファイヤ、炭化けい素(SiC)、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  4. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、粗化層の材料が、窒化けい素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び窒化チタン(TiN)を含む群より選択した材料を少なくとも含むことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  5. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、粗化層がAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具え、u、vパラメータの範囲が0≦u、v<1且つ0≦u+v<1であることを特徴とする、発光ダイオード装置。
  6. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層がn型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  7. 請求項1記載の発光ダイオード装置において、第2形態半導体層がp型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  8. 請求項2記載の発光ダイオード装置において、活性層が、pn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  9. 発光ダイオード装置において、少なくとも、
    基板と、
    該基板の上に形成されたバッファ層と、
    該バッファ層の上に形成され、入射する光線を拡散させる粗化層を少なくとも具えた混合層と、
    該混合層の上方に位置する第1形態半導体層と、
    該第1形態半導体層の上に形成された活性層と、
    該活性層の上に形成された第2形態半導体層と、
    を具えたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  10. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、基板の材料が、サファイヤ、炭化けい素(SiC)、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、アルミン酸リチウム(LiAlO2 )、ガリウム酸リチウム(LiGaO2 )及び窒化アルミニウム(AlN)のいずれかとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  11. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、バッファ層の材料が窒化ガリウムとされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  12. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、粗化層の材料が、窒化けい素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、及び窒化チタン(TiN)を含む群より選択した材料を少なくとも含むことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  13. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、粗化層がAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具え、u、vパラメータの範囲が0≦u、v<1且つ0≦u+v<1であることを特徴とする、発光ダイオード装置。
  14. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、第1形態半導体層がn型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  15. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、第2形態半導体層がp型窒化ガリウム半導体層とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  16. 請求項9記載の発光ダイオード装置において、活性層が、pn接合、ダブルヘテロ接合(DH)、単層量子井戸(SQW)、及びinGaN/GaN多層量子井戸(MQW)のうち任意の一種類の構造とされたことを特徴とする、発光ダイオード装置。
  17. 発光ダイオードの製造方法において、
    (a)基板を提供する工程、
    (b)バッファ層を該基板の上に形成する工程、
    (c)混合層を該バッファ層の上に形成する工程、
    (d)第1形態半導体層を該混合層の上に形成する工程、
    (e)活性層を該第1形態半導体層の上に形成する工程、
    (f)第2形態半導体層を該活性層の上に形成する工程、
    を具えたことを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  18. 請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、
    (g)第2形態半導体層と活性層をエッチングし第1形態半導体層の一部表面を露出させる工程、
    (h)第1電極を該第1形態半導体層の露出した一部表面に形成する工程、
    (i)第2電極を第2形態半導体層の表面に形成する工程、
    を更に具えたことを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  19. 請求項18記載の発光ダイオードの製造方法において、第1電極をn型電極とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  20. 請求項18記載の発光ダイオードの製造方法において、第2電極をp型電極とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  21. 請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、混合層の厚さを0.01μm以上とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  22. 請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、粗化層の厚さを1nmより大きくすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  23. 請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、(b)の工程で、500〜600℃で厚さが20〜50nmの窒化ガリウムのバッファ層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  24. 請求項23記載の発光ダイオードの製造方法において、(c)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜100nmの粗化層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  25. 請求項24記載の発光ダイオードの製造方法において、(d)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜2μmでシリコンドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  26. 請求項25記載の発光ダイオードの製造方法において、(e)の工程で、700〜900℃で活性層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  27. 請求項26記載の発光ダイオードの製造方法において、(f)の工程で、1000〜1200℃で厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  28. 請求項17記載の発光ダイオードの製造方法において、(b)の工程で、500〜600℃で厚さが1〜100nmの窒化ガリウムのバッファ層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  29. 請求項28記載の発光ダイオードの製造方法において、(c)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜100nmでAlu Ga(1-u-v) Inv N量子点を具えた粗化層を成長させ、そのうち、u、vパラメータの範囲を0≦u、v<1且つ0≦u+v<1とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  30. 請求項29記載の発光ダイオードの製造方法において、(d)の工程で、1000〜1200℃で厚さが1〜2μmでシリコンドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  31. 請求項30記載の発光ダイオードの製造方法において、(e)の工程で、700〜900℃で活性層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  32. 請求項31記載の発光ダイオードの製造方法において、(f)の工程で、1000〜1200℃で厚さが0.1〜0.2μmでマグネシウムドープの窒化ガリウム層を成長させることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  33. 請求項24又は請求項29に記載の発光ダイオードの製造方法において、粗化層の成長に、多層膜蒸着法、化学気相成長法、スパッタ法のいずれかを用いることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  34. 請求項33記載の発光ダイオードの製造方法において、多層膜蒸着法をE−gun多層膜蒸着法とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
  35. 請求項33記載の発光ダイオードの製造方法において、化学気相成長法を有機金属化学気相成長法(MOCVD)とすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方法。
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