JP2005071750A - 電磁誘導加熱方式用発熱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来と比べ熱伝導効果に優れた電磁誘導加熱方式用発熱体を得ることを課題とする。
【解決手段】電磁誘導加熱器具に用いられる電磁誘導加熱方式用発熱体10において、縦糸11a及び横糸11bからなる織布11と、この織布11の少なくとも片面に設けられたふっ素樹脂層12とを具備し、前記織布11の縦糸11aもしくは横糸11bが、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料からなるか、または前記ふっ素樹脂層12が、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料を含むふっ素樹脂層であることの少なくともいずれかであることを特徴とする電磁誘導加熱方式用発熱体10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁誘導加熱コイルから発生する交番磁束を利用して発熱体に渦電流によるジュール熱を生じさせて加熱する電磁誘導加熱方式用発熱体に関する。本発明は、具体的には、例えば食品の加熱処理に用いる調理用シート、あるいは食品や樹脂の加熱加工及び離型を必要とするコンベアベルト、あるいは食品や樹脂の貯蔵下での加熱処理を必要とするタンクの内面ライニングに使用されるシート、樹脂製袋時のシール時にシール後の離型を簡単に行うための離型シート、建築物の床暖房材等として使用可能な電磁誘導加熱方式用発熱体に関する。
従来、熱処理、離型等を目的にした様々な加工に、ガラス繊維等の耐熱性繊維にふっ素樹脂を含浸した複合材が使用されている。その場合、加熱方式としては、電気ヒーター、赤外線ヒーター、熱風等により加工物に直接又は上記複合材を介して間接的に加熱的に加熱されていた。
ところで、近年、地球温暖化防止等により省エネ対策やCO排出削減等が要求されるようになってきた。そこで、例えば一般家庭の台所では、火災の防止等の理由からガスコンロに変わり、電磁誘導加熱によるクッキングヒーターが使用されるようになった。これは、非常に熱効率がいいことと排気ガスが出ない等の点から採用が広がってきている。
このようなことから、特許文献1の明細書に記載されているように電磁誘導加熱を使用した装置が提案されている。特許文献1に係る布用接着プレス装置は、電磁誘導加熱器とこれによって加熱される加熱板からなる加熱手段を用いて、ベルトにて送られていくるワークを加熱処理する機構となっている。
特開平8−209426号公報(段落[0013]〜[0048]及び図1)
しかし、上述した従来技術では、ベルトが電磁誘導加熱器によって加熱される加熱板による間接的加熱方式の為、伝熱効率が悪く十分な電磁誘導加熱の効果が得られていなかった。また、前記ベルトとして金属ベルトを使用することも考えられるが、熱歪等により金属ベルトに凹凸が発生し、効率が良くない。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、電磁誘導加熱方式により発熱体を直接加熱することによって被加熱体を加熱する方式であるので、従来と比べ熱伝導効果に優れた電磁誘導加熱方式用発熱体を提供することを目的とする。
本発明は、電磁誘導加熱器具に用いられる発熱体において、縦糸及び横糸からなる織物と、この織物の少なくとも片面に設けられたふっ素樹脂層とを具備し、前記織物の縦糸もしくは横糸が、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱発生させる材料からなるか、または前記ふっ素樹脂層が、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱発生させる材料を含むふっ素樹脂層であることの少なくともいずれかであることを特徴とする電磁誘導加熱方式用発熱体である。
以上詳述した如く本発明によれば、電磁誘導加熱方式により発熱体を直接加熱する方式であるので、従来と比べ熱伝導効果に優れた電磁誘導加熱方式用発熱体を提供できる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に係る電磁誘導加熱方式用発熱体は、上記のように縦糸及び横糸からなる織物と、この織物の少なくとも片面に設けられたふっ素樹脂層とを具備するが、その形態は下記のタイプに分けられる。
1)前記織物の縦糸が、磁力発生コイルから発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料からなる場合(後述する図2)。
2)前記織物の横糸が、磁力発生コイルから発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じ生じジュール熱を発生させる材料からなる場合(後述する図6)。
3)前記ふっ素樹脂層が、前記磁力発生コイルから発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料を含むふっ素樹脂層である場合(後述する図3、図4)。
4)上記1)〜3)を2つ以上満たす場合(後述する図1)。
前記渦電流とは、「時間的に変化する磁束が、導体(本発明の発熱体に相当)を通過すると、ファラデーの法則により起電力が生じ、磁束に垂直面内に局部的な電流が流れること」を意味する。本発明の発熱体の加熱は、この原理を利用したもので、時間的に変化する磁束を磁心(例えば鉄心)とコイルにより作り出し、得られた磁束を外部に置かれた有磁性ステンレス鋼に導いて渦電流を生じさせることによってジュール熱を発生させることである。図9は、前記発熱体の加熱の原理図を示す。図中の符番1はプレート状の発熱体であり、図示しない鉄心等の磁心とコイルからなる電磁誘導加熱コイルを備えた電磁誘導加熱器具により線Xのように交番磁束を作り出し、線Yのように渦電流が発生するようになっている。通常、発熱体1上に載置あるいは移動する被加熱体が発熱体1により加熱される。
また、ふっ素樹脂層は、図1、図2、図3、図4、図5に示すように織物としての織布の両面に形成されていてもよいし、図6、図7に示すように織布の片面に形成されていてもよい。ここで、図1は織布の縦糸及び横糸に前記材料が用いられている場合、図2は縦糸のみに前記材料が用いられている場合、図3及び図5はふっ素樹脂層に前記材料が用いられている場合、図4は織布の片面(下面)のみのふっ素樹脂層に前記材料が用いられている場合を示す。また、図6はふっ素樹脂層が織布の片面(上面)のみに形成されて横糸に前記材料が用いられている場合、図7は、ふっ素樹脂層が織布の片面(上面)のみに形成されて縦糸に前記材料が用いられている場合を示す。
更に、前記織物の縦糸又は横糸として前記材料による繊維例えば有磁性繊維を用いる場合、耐熱性繊維例えばガラス繊維と混織してもよい。
本発明において、前記織物の縦糸もしくは横糸が、前記電磁気誘導加熱器具から発生する磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料からなる場合、前記横糸若しくは縦糸の材質としては鉄あるいは鉄系合金の導電体が挙げられる。ここで鉄系合金としては、有磁性ステンレス鋼や無磁性ステンレス鋼が挙げられる。
有磁性ステンレス鋼としては、クロム系ステンレス鋼である、例えばフェライト系ステンレス鋼(JIS規格SUS430,SUS430LX,SUS434,SUS444,SUS410L,SUS405等)、マルテンサイト系ステンレス鋼(JIS規格SUS403,SUS410,SUS410S,SUS420J1,SUS420J2等)が使用可能である。また、無磁性ステンレス鋼としては、クロム・ニッケル系ステンレス鋼であるオーステナイト系ステンレス鋼(JIS規格SUS301L,SUS301、SUS304、SUS304L、SUS309S、SUS310S、SUS316、SUS316L,SUS316J1、SUS316J1L,SUS317,SUS317L,SUS321,SUS347等)がいわゆる曲げ加工、深絞り加工等の加圧加工や焼入れ等の熱処理によってオーステナイト相の一部がマルテンサイト相に変態したものは磁性を持つため使用可能である。また、渦電流を生じジュール熱を発生させる材料としては、上記鉄及び鉄系合金以外に、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金が挙げられる。
前記材料は、繊維あるいは素線を構成単位として織物例えば織布が構成される。ここで、繊維とした場合は、径が5μm〜50μmのフィラメントを集束させて繊維とする。一方、素線とした場合、その径は20μm〜2mmである。これらの径は被加熱物の処理の形態によって決定される。
本発明において、前記ふっ素樹脂層が、前記磁力発生コイルから発生する磁束によって発熱体に渦電流を生じさせる材料を含むふっ素樹脂層である場合、前記ふっ素樹脂層は、ふっ素樹脂10〜30重量部に対して90〜70重量部の有磁性粉末材料を含有した層である場合が挙げられる。ここで、有磁性材料が70重量部未満の場合は発熱温度が低く、90重量%を越えた場合は発熱温度は高いがふっ素樹脂層が脆くなり強度が低下する。前記有磁性材料の形状としては、粉末あるいはシート状が挙げられる。ここで、有磁性材料が粉末である場合は例えば水性系樹脂ディスパージョンを含浸し、乾燥、焼成して織物に被覆する方法が挙げられ、有磁性材料がシート状の場合は例えば熱溶融ふっ素樹脂フィルムとしてテトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を介して織物に熱溶着して被覆する方法が挙げられる。
前記ふっ素樹脂層に使用される前記材料は、織物の材料と同一の導電体材料である。即ち、鉄及び鉄系合金の材質としては鉄、ステンレス鋼が使用でき、その他の金属としては例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金が使用でき、特にステンレス鋼が好ましい。上記材料の形状としては、球状、フレーク状(板状、燐片状)、繊維状(針状、棒状、円柱状)の粉体が使用できる。また、前記材料をシート状として使用する場合の材料の厚みは5μm〜50μmである。ここで、厚みを限定したのは、5μm未満では十分な強度が無く、50μmを越えると柔軟性が低下するからである。
前記ふっ素樹脂層に使用されるふっ素樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が挙げられる。
以下、本発明の実施例1〜7及び比較例1,2について説明する。但し、本発明の権利範囲はこれらによって限定されるものではない。
(実施例1)
図1を参照する。図中の符番10は、電磁誘導加熱方式用発熱体を示す。この発熱体10は、織布11と、この織布11の両面に設けられたふっ素樹脂層12とから構成されている。前記織布11は、導電体材料としてのフェライト系ステンレス鋼であるSUS444製の長繊維(外径0.15mm)からなる縦糸11aと、フェライト系ステンレス鋼であるSUS444製の長繊維(外径0.15mm)からなる横糸11bを、25mmの中に縦糸42本及び横糸32本を織り込んだ織布である。織布11の厚みは0.18mmである。前記ふっ素樹脂層12は、前記織布11の両面に四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)の割合が60重量%のPTFEディスパージョンを含浸し、乾燥、焼成して得られる。このようにして得られた発熱体10の厚みは0.25mmである。
(実施例2)
図2を参照する。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。図2の発熱体20は、織物としての織布21と、この織布11の両面に設けられたふっ素樹脂層12とから構成されている。ここで、織布21は、上記縦糸11aと、該縦糸11aの長繊維と同径のガラス繊維からなる横糸21bを、25mmの中に縦糸42本及び横糸32本を織り込んだ織布である。前記織布21の厚みは0.18mm、発熱体の厚みは0.25mmである。ふっ素樹脂層12は実施例1と同様にして形成した。
(実施例3)
図3を参照する。図中の符番30は、電磁誘導加熱方式用発熱体を示す。この発熱体30は、織布31と、この織布31の両面に設けられたふっ素樹脂層32とから構成されている。前記織布31は、外径0.08mmのガラス繊維からなる縦糸31aと、外径0.08mmのガラス繊維からなる横糸31bを、25mmの中に縦糸60本及び横糸58本を織り込んだ織布である。織布31の厚みは0.1mmである。前記ふっ素樹脂層32は、前記織布31の両面にPTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョン100gにフェライト系ステンレス鋼であるSUS430粉末を540g混合したものを含浸し、乾燥、焼成して得られる。また、その上にPTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョンをクリアー層として含浸塗布焼成した。このようにして得られた発熱体30の厚みは0.20mmである。
(実施例4)
本実施例4は、実施例3と比べ、PTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョン100gに対してSUS430粉末を480g混合した以外は、実施例3と同様にして発熱体を構成した。
(実施例5)
本実施例5は、実施例3と比べ、PTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョン100gに対してSUS430粉末を420g混合した以外は、実施例3と同様にして発熱体を構成した。
(実施例6)
本実施例6の発熱体は、図示しないが、全体の構成は図1に類似したタイプとなる。具体的には、この発熱体は、織布と、この織布の両面に設けられたふっ素樹脂層とから構成されている。前記織布は、フェライト系ステンレス鋼であるSUS444製の鉄鋼線(外径0.4mm)からなる縦素線と、フェライト系ステンレス鋼であるSUS444製の鉄鋼線(外径0.4mm)からなる横素線を、25mmの中に縦素線20本及び横素線20本織った織物である。織物の厚みは0.8mmである。前記ふっ素樹脂層は、前記織布の両面に厚み0.1mmのPTFE切削フィルムを配置し、熱溶着して得られる。このようにして得られた発熱体の厚みは0.88mmである。
(実施例7)
本実施例7の発熱体は、図示しないが、全体の構成は図1に類似したタイプとなる。具体的には、この発熱体は、織布と、この織布の両面に設けられたふっ素樹脂層とから構成されている。前記織布は、オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304L製の鉄鋼線(外径0.1mm)からなる縦素線と、オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304L製の鉄鋼線(外径0.1mm)からなる横素線を、25mmの中に縦素線100本,横素線100本,織った織布である。織布の厚みは0.2mmである。前記ふっ素樹脂層は、前記織布の両面にPTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョンを含浸し、乾燥、焼成して得られる。このようにして得られた発熱体10の厚みは0.24mmである。
(比較例1)
図8を参照する。図中の符番80は、比較例1に係るふっ素樹脂複合体シートを示す。このシート80は、織布81と、この織布81の両面に設けられたふっ素樹脂層82とから構成されている。前記織布81は、外径0.08mmのガラス繊維からなる縦糸81aと、外径0.08mmのガラス繊維からなる横糸81bを、25mmの中に縦糸60本及び横糸58本を織り込んだ織布である。織布81の厚みは0.1mmである。前記ふっ素樹脂層82は、前記織布81の両面にPTFEの割合が60重量%のPTFEディスパージョンを含浸し、乾燥、焼成して得られる。このようにして得られたシート80の厚みは0.125mmである。
(比較例2)
比較例2の発熱体は、図示しないが、厚み0.1mmのSUS430板を使用した。
上記実施例1〜7及び比較例2に係る発熱体及び比較例1に係るふっ素樹脂複合体シートを250mm×250mmの大きさの試験片として、電磁誘導加熱装置のプレート上に置き、消費電力1400Wで加熱して、30秒後に前記試験片の表面の温度を測定した。また、発熱後の試験片の凹凸のうち凸部の高さを測定し、その値を表面平滑性とした。その結果は、下記表1に示す通りである。
Figure 2005071750
上記表1より、比較例1の場合は表面平滑性は優れているものの表面温度が上昇せず、比較例2の場合は逆に表面温度は高いが表面平滑性に劣ることが明らかである。一方、本発明の場合は、表面温度が高くかつ表面平滑性にも優れていることが確認できた。
このように、本発明による発熱体によれば、発熱体を直接加熱することができるので、発熱体の表面温度が高くなることが明らかである。また、発熱体が織布及びふっ素樹脂層から構成されているので、従来の発熱体と比べ柔軟性に優れ、形状を自由に変形させることができ、例えばタンクやホッパー等の曲面に貼り付けて使用することができる。更に、織布の片面又は両面にふっ素樹脂層を設けても、縦糸と横糸の交点がずれることによって、電磁誘導加熱装置で発熱させた場合、温度が上がっても熱歪を起こすことが少なく、表面平滑な状態で発熱体を加熱することができ、安定した加熱処理及び離型が可能となる。
なお、上記実施例では、図1〜図3のタイプの電磁誘導加熱方式用発熱体について述べたが、これに限らず、図4〜図7に示す電磁誘導加熱方式用発熱体でもよい。図4の発熱体40は、例えば夫々ガラス繊維等の耐熱性繊維からなる縦糸41aと及び横糸41bとからなる織布41の片面(下面)に有磁性粉末を含有したふっ素樹脂層42を配置し、織布の上面に通常のふっ素樹脂層43を配置したものである。図5の発熱体50は、縦糸41a及び横糸41bからなる織布41の両面に例えば鉄系合金の金属箔51を積層したふっ素樹脂層52を配置したものである。図6の発熱体60は、例えばガラス繊維等の耐熱性繊維からなる縦糸61aと有磁性繊維からなる横糸61bとからなる織布61の片面(上面)にふっ素樹脂層43を配置したものである。図7の発熱体70は、有磁性繊維からなる縦糸71aと例えばガラス繊維等の耐熱性繊維からなる横糸71bとからなる織布71の上面にふっ素樹脂層43を配置したものである。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の電磁誘導加熱方式用発熱体は、食品の加熱処理に用いる調理用シート、あるいは食品や樹脂の加熱加工及び離型を必要とするコンベアベルト、あるいは食品や樹脂の貯蔵下での加熱処理を必要とするタンクの内面ライニングに使用されるシート、樹脂製袋時のシール時にシール後の離型を簡単に行うための離型シート、建築物の床暖房材等に利用可能である。
本発明の実施例1に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の実施例2に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の実施例3に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の他の実施例に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の他の実施例に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の他の実施例に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 本発明の他の実施例に係る電磁誘導加熱方式用発熱体の断面図。 従来のふっ素樹脂複合体シートの断面図。 電磁誘導加熱法による発熱体の加熱原理を説明するための図。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70…電磁誘導加熱方式用発熱体、
11,21,31,41,61,71…織布、
11a,31b,41a,61a,71a…縦糸、
11b,21b,41b,61b,71b…横糸、
12,32,42,43,52…ふっ素樹脂層、 51…金属箔。

Claims (4)

  1. 電磁誘導加熱器具に用いられる発熱体において、縦糸及び横糸からなる織物と、この織物の少なくとも片面に設けられたふっ素樹脂層とを具備し、前記織物の縦糸もしくは横糸が、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料からなるか、または前記ふっ素樹脂層が、前記電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料を含むふっ素樹脂層であることの少なくともいずれかであることを特徴とする電磁誘導加熱方式用発熱体。
  2. 前記ふっ素樹脂層は、前記織物の両面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱方式用発熱体。
  3. 前記ふっ素樹脂層は、ふっ素樹脂10〜30重量部に対して90〜70重量部の導電体材料を含有した層であることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の電磁誘導加熱方式用発熱体。
  4. 電磁誘導加熱器具から発生する交番磁束によって発熱体に渦電流を生じジュール熱を発生させる材料は、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼のいずれかの有磁性ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の電磁誘導加熱方式用発熱体。
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