JP2005071479A - 光ディスク装置及びそのチルト調整方法 - Google Patents
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Abstract
光ディスク装置において、記録または再生動作の途中で光ピックアップのチルト調整を行える技術の提供。
【解決手段】
光ディスクまたは該光ディスクを駆動するモータの回転情報と装置内の温度情報のいずれか一方または両方を検出し、該検出情報に基づいてチルト検出を行い、該検出結果に基づきレーザー光の光軸の傾き方向を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、光ディスク装置において、記録または再生動作の途中で光ピックアップのチルト調整を行えるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
図1〜図6は、本発明の実施例の説明図である。図1は、本発明の実施例としての光ディスク装置の構成例図、図2は、図1の光ディスク装置において光ディスクの回転速度の変化に対応しチルト調整する場合の動作説明図、図3は、図1の光ディスク装置におけるチルト検出の説明図、図4は、図1の光ディスク装置において装置内温度の変化に対応しチルト調整する場合の動作説明図、図5は、図1の光ディスク装置において光ディスクの回転速度と装置内温度の変化に対応しチルト調整する場合の動作説明図、図6は光ディスクの反りの説明図である。
図2において、
(1)光ディスク装置として、光ディスク1が所定の回転速度の状態で記録または再生動作が開始される(ステップS201)。
(2)記録または再生動作中に、回転検出部4で検出した光ディスク1もしくはディスクモータ2の回転速度が上記所定の回転速度から変化した場合、CPU5で該変化量は、予め設定された所定範囲内のものか否かを判別する(ステップS202)。
(3)上記ステップS202の判別の結果、上記回転速度の変化量が所定範囲内のものであるときは、さらに、CPU5で記録再生動作を終了させるべきか否かを判別する(ステップS203)。
(4)ステップS203の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきとする場合は、CPU5で制御して記録再生動作を終了させる(ステップS204)。
(5)上記ステップS202の判別の結果、上記回転速度の変化量が所定範囲を超えるときは、CPU5からの指示により、光ピックアップ15のトラッキング制御をオフし、光学系の対物レンズを強制的に変位させ、各変位位置におけるチルト情報として、戻り光量に対応する信号レベルを検出する。該検出されたチルト情報はCPU5に入力され、該CPU5は、該チルト情報に基づきチルトの最適点または最適範囲を求め、チルト調整量を設定する。CPU5は、該設定したチルト調整量に対応する制御信号を形成し、チルト調整駆動部13を介してチルト調整部12を制御し、上記設定したチルト調整量を目指してチルト調整を行う(ステップS205)。
(6)また、ステップS203の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきでない場合は、CPU5で制御して記録再生動作をそのまま続行させる。
チルト検出を行うとき、CPU5による制御により、光ピックアップ15内の光学系の対物レンズを強制的に変位させ、各変位位置xにおけるチルト情報としての戻り光量に対応した信号振幅pを検出する。該検出結果から、例えば、該信号振幅が最大となる変位位置Mまたは該変位位置Mを含む変位範囲が、チルトの最適点または最適範囲とされる。
図4において、
(1)チルト調整時の装置内温度Aを温度センサ11により取得する(ステップS401)。
(2)光ディスク装置が記録または再生動作を開始する(ステップS402)。
(3)記録または再生動作中の装置内の温度Bを温度センサ11により取得する(ステップS403)。
(4)CPU5内で、上記取得した装置内温度AとBとの差すなわち記録または再生動作中の温度変化量を演算し、該温度変化量が、予め設定された値Cより小さいか否かを判別する(ステップS404)。
(5)上記ステップS404の判別の結果、上記温度変化量が、上記値Cよりも小さい場合は、さらに、CPU5で記録再生動作を終了させるべきか否かを判別する(ステップS405)。
(6)ステップS405の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきとする場合は、CPU5で制御して記録再生動作を終了させる(ステップS407)。
(7)上記ステップS404の判別の結果、上記温度変化量が、上記値C以上となる場合は、チルトの再調整を行う。すなわち、CPU5からの指示により、光ピックアップ15のトラッキング制御をオフし、光学系の対物レンズを強制的に変位させ、各変位位置におけるチルト情報として、戻り光量に対応する信号レベルを検出する。該検出されたチルト情報はCPU5に入力され、該CPU5は、該チルト情報に基づきチルトの最適点または最適範囲を求め、チルト調整量を設定する。CPU5は、該設定したチルト調整量に対応する制御信号を形成し、チルト調整駆動部13を介してチルト調整部12を制御し、上記設定したチルト調整量を目指してチルト調整を行う(ステップS406)。
(8)また、ステップS405の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきでない場合は、CPU5で制御して記録再生動作をそのまま続行させる。
図5において、
(1)チルト調整時の装置内温度Aを温度センサ11により取得する(ステップS501)。
(2)光ディスク装置が記録または再生動作を開始する(ステップS502)。
(3)記録または再生動作中の装置内の変化後の温度Bを温度センサ11により取得する(ステップS503)。
(4)回転検出部4で検出した光ディスク1もしくはディスクモータ2の回転速度が、予め設定された所定の回転速度から変化した場合、該変化量は、予め設定された所定範囲内のものか否かをCPU5で判別する(ステップS504)。
(5)上記ステップS504の判別の結果、上記回転速度の変化量が、予め設定された所定範囲内のものであるとき、上記取得した装置内温度AとBとの差すなわち記録または再生動作中の温度変化量をCPU5内で演算し、該温度変化量が、予め設定された値Cより小さいか否かを該CPU5内で判別する(ステップS505)。
(6)上記ステップS505の判別の結果、上記温度変化量が、上記値Cよりも小さい場合は、さらに、記録再生動作を終了させるべきか否かをCPU5で判別する(ステップS506)。
(7)上記ステップS506の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきとする場合は、CPU5で制御して記録再生動作を終了させる(ステップS508)。
(8)上記ステップS504の判別の結果、上記回転速度の変化量が所定範囲を超えるときは、CPU5からの指示により、光ピックアップ15のトラッキング制御をオフし、光学系の対物レンズを強制的に変位させ、各変位位置におけるチルト情報としての戻り光量対応の信号レベルを検出し、CPU5により、該検出したチルト情報に基づきチルトの最適点または最適範囲を求め、チルト調整量を設定する。CPU5は、さらに、該設定したチルト調整量に対応する制御信号を形成し、チルト調整駆動部13を介してチルト調整部12を制御し、チルト調整を行う(ステップS507)。
(9)また、上記ステップS505の判別の結果、上記温度変化量が、上記値C以上となる場合も、上記ステップS507によるチルトの再調整を行う。
(10)また、ステップS506の判別の結果、記録再生動作を終了させるべきでない場合は、CPU5で制御して記録再生動作をそのまま続行させる。
2…ディスクモータ、
3…モータ駆動部、
4…回転検出部、
5…CPU、
6…レーザー発光部、
7…レーザー受光部、
8…レーザー駆動部、
9…記録信号生成部、
10…戻り光信号演算/処理部、
11…温度センサ、
12…チルト調整部、
13…チルト調整駆動部、
15…光ピックアップ。
Claims (4)
- 光ディスクに対し光ピックアップからレーザー光を照射し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置であって、
上記光ピックアップ内で上記レーザー光の光軸の傾き方向を変化させるチルト調整手段と、
上記光ディスクに対する上記レーザー光の光軸の傾き情報を検出するチルト検出手段と、
上記光ディスクを回転駆動するモータと、
上記光ディスクまたは上記モータの回転情報と装置内の温度情報のいずれか一方または両方を検出する検出手段と、
上記回転情報または上記温度情報に基づき、上記チルト検出手段を制御して上記レーザー光の光軸の傾き情報を検出させ、該検出された傾き情報に基づき該光軸の傾き方向を設定し、該設定した方向に該レーザー光の光軸が傾くように上記チルト調整手段を制御する制御手段と、
を備え、上記回転情報または上記温度情報の変化を監視して、記録または再生動作の途中で上記レーザー光の光軸の傾きを調整可能にした構成を特徴とする光ディスク装置。 - 光ディスクに対し光ピックアップからレーザー光を照射し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置であって、
上記光ピックアップ内で上記レーザー光の光軸の傾き方向を変化させるチルト調整手段と、
上記光ディスクに対する上記レーザー光の光軸の傾き情報を検出するチルト検出手段と、
上記チルト調整手段を駆動する駆動信号を形成し出力するチルト調整駆動回路と、
上記光ディスクを回転駆動するモータと、
上記モータを駆動するモータ駆動回路と、
上記光ディスクまたは上記モータの回転情報と装置内の温度情報のいずれか一方または両方を検出する検出手段と、
上記回転情報または上記温度情報に基づき、上記チルト検出手段を制御して上記レーザー光の光軸の傾き情報を検出させ、該検出された傾き情報に基づき該光軸の傾き方向を設定し、該設定した方向に該レーザー光の光軸が傾くように上記チルト調整駆動回路を制御する制御回路と、
を備え、少なくとも、上記回転情報としての上記光ディスクまたは上記モータの回転数または回転速度が予め設定した範囲を超える場合、または、上記温度情報としての装置内の温度が予め設定した範囲を超える場合、記録または再生動作の途中で上記レーザー光の光軸の傾きを調整可能にした構成を特徴とする光ディスク装置。 - 上記制御回路は、トラッキングサーボをオフした状態で反射レーザー光による信号振幅レベルを上記傾き情報として、該信号振幅レベルに基づき該レーザー光の光軸の傾き方向を設定する構成である請求項1または請求項2に記載の光ディスク装置。
- 光ディスクに対し光ピックアップからレーザー光を照射し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置のチルト調整方法であって、
上記光ディスクまたは該光ディスクを回転駆動するモータの回転情報と、装置内の温度情報とのいずれか一方または両方を検出するステップと、
上記検出した回転情報または上記温度情報を基準情報と比較しチルト調整の要否を判別するステップと、
上記判別結果に基づき、上記レーザー光の光軸の傾き情報を検出し、該傾き情報に基づき該光軸の傾き方向を設定するステップと、
上記設定した傾き方向に上記レーザー光の光軸の傾き方向を変えるステップと、
を経て、上記レーザー光の光軸のチルト調整を行うことを特徴とする光ディスク装置のチルト調整方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003300266A JP2005071479A (ja) | 2003-08-25 | 2003-08-25 | 光ディスク装置及びそのチルト調整方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009087395A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Hitachi Ltd | 光ディスク装置 |
JP2010182372A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Pioneer Electronic Corp | 光ディスク再生装置、光ディスクセットアップ方法、及び、光ディスクセットアッププログラム |
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2003
- 2003-08-25 JP JP2003300266A patent/JP2005071479A/ja active Pending
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US7936652B2 (en) | 2007-09-27 | 2011-05-03 | Hitachi, Ltd. | Optical disc apparatus |
JP2010182372A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Pioneer Electronic Corp | 光ディスク再生装置、光ディスクセットアップ方法、及び、光ディスクセットアッププログラム |
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