JP2005070866A - ゲーム利用ラベル、該ラベルを付した商品、ゲーム提供方法およびゲーム提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゲームの利用(入手や参加)を容易にする。特にゲームの新たな提供形態を通じて各種商品の販売促進を図る。
【解決手段】ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装41に貼り付けるラベル11で、商品等への貼付を可能とする接着層と、ゲーム管理情報(ゲームを利用するためのURLと識別情報)を含む二次元コード22とを備える。該ラベルは、商品等に貼付可能な第一ラベル基材11aと、第一ラベル基材に対し分離可能に支持した第二ラベル基材11bとを備え、第二ラベル基材の裏面にゲーム管理情報を含む二次元コードを設け、該裏面が見えないよう第二ラベル基材を第一ラベル基材に対し開封可能に封鎖する。二次元コードを携帯電話で撮影し、ゲームを利用する。
【選択図】 図5
【解決手段】ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装41に貼り付けるラベル11で、商品等への貼付を可能とする接着層と、ゲーム管理情報(ゲームを利用するためのURLと識別情報)を含む二次元コード22とを備える。該ラベルは、商品等に貼付可能な第一ラベル基材11aと、第一ラベル基材に対し分離可能に支持した第二ラベル基材11bとを備え、第二ラベル基材の裏面にゲーム管理情報を含む二次元コードを設け、該裏面が見えないよう第二ラベル基材を第一ラベル基材に対し開封可能に封鎖する。二次元コードを携帯電話で撮影し、ゲームを利用する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム利用ラベル、該ラベルを付した商品、ゲーム提供方法およびゲーム提供装置に係り、特にゲームの利用に必要な情報を二次元コード化して商品に付け、これをカメラ付き携帯電話で撮影してインターネットを介しゲームを利用することを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータゲームソフトは従来、CDやDVDなどの記憶媒体に格納されて市場に提供されていたが、通信ネットワークにおける伝送容量並びに通信速度の飛躍的増大に伴い、ネットワーク経由でゲームを配信するサービスが近時提供されている。利用者は、携帯電話やパーソナルコンピュータを使用してネットワークに接続し、ゲーム提供業者のサイトにアクセスしてゲームをダウンロードしあるいはオンラインゲームに参加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるゲームは、ゲームソフトを購入するため店舗に出向く労力は省けるものの、煩雑な操作手順や手間を必要とする難がある。すなわち、ゲームを入手しあるいはゲームに参加するには、一般に提供業者サイトにアクセスするためのURLをキーボードから入力し、会員登録を行い、さらにクレジットカード番号の入力等による利用料の決済などの煩雑な操作を行わなければならない。
【0004】
一方、ゲームソフトに限らず、商品一般の販売促進の手段として、従来から商品の購入者に抽選で景品をプレゼントするキャンペーンが行われてきた。
【0005】
ところが、このようなキャンペーンにおいても、応募のために、はがきに応募シールを貼り、宛て先や自分の住所等を記載しなければならず、またネット経由で応募する場合にもサイトに接続するためURLを入力したり、応募資格を示すシリアル番号を入力するなど煩雑な手間を必要とした。このため、手続の煩わしさから応募を諦めるケースもあり、販売促進の効果が必ずしも十分に得られない問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、ゲームの利用(入手や参加)を容易にすることにあり、特にゲームの新たな提供形態を通じて各種商品の販売促進を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る第一のゲーム利用ラベル(請求項1)は、ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、商品又は包装への貼付を可能とする接着層と、ゲーム管理情報を含む二次元コードとを備え、ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含む。
【0008】
本発明における「ゲーム」とは、携帯電話やPHS、PDAなどの通信機能を備えた携帯端末、あるいはパーソナルコンピュータ等において動作するゲームを云い、通信回線を接続させた状態で行うオンラインゲームや、複数のプレーヤーが加わりあるいは対戦するゲームのほか、ゲームソフトウエアを通信回線を介してダウンロードして行うゲーム(例えば独りで行うゲームや、プログラムによって設定されたプレーヤーと一緒にあるいは対戦するゲーム)等を広く含む。
【0009】
また、ゲームの「利用」とは、通信回線あるいは通信ネットワークを介してゲーム(例えばオンラインゲーム)に参加すること、並びにゲームデータ(例えばゲームソフト自体のほか、ゲーム中に登場するキャラクタデータや武器データなどのゲームに関連する様々なデータを含む)を入手(ダウンロード)することをいう。
【0010】
本発明では、ゲームを利用するためのURL(Uniform Resource Locator)情報と識別情報とを含むゲーム管理情報を二次元コード化してあるから、商品の購入者は、該コードを携帯電話に付属のカメラやバーコードリーダ等によって読み取って直ちにゲーム提供者のサイトにアクセスし、ゲームを利用することが可能となる。また、このような本発明のラベルを商品や包装に付することで、当該商品の販売促進を図ることも出来る。
【0011】
尚、識別情報とは、ゲームに参加しあるいはゲームをダウンロードする資格を判断するための情報で、例えばシリアル番号や、あるいは数字と記号を組み合わせた情報等により構成する。
【0012】
二次元コード(二次元バーコード)としては、例えばQRコード(商標)を使用することが出来るが、他のマトリックス型コード(例えばデータマトリックス、マキシコード、ベリコード等)やスタック型コード(例えばピーディーエフ417等)を使用することも可能である。また、本発明のラベルを貼り付けるのは、商品自体であっても良いし、商品の包装(例えば容器、缶、ボトル、袋、手さげ、買い物袋等)であっても構わない。
【0013】
さらに、本発明のラベルには、前記二次元コードのほかに、二次元コード化してない(例えば記号・文字・数字等からなる)ゲーム管理情報(例えば商品購入者がそのまま読めるURLやゲーム利用用のシリアル番号)を記載しておいても良い。このようなラベル構造によれば、当該コード化していない情報に基づいてキーボード入力してゲームを入手しあるいはゲームに参加することが可能となるから、二次元コード非対応の(読み取ることが出来ない)端末を所持する者にも対応可能となり、ゲーム利用者層を広げることが出来る。
【0014】
本発明に係る第二のゲーム利用ラベル(請求項2)は、ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、商品又は包装に貼付可能な第一ラベル基材と、該第一ラベル基材に対し分離可能に支持した第二ラベル基材とを備え、該第二ラベル基材の裏面にゲーム管理情報を含む二次元コードを設けるとともに、該裏面が見えないよう第二ラベル基材を前記第一ラベル基材に対して開封可能に封鎖した。
【0015】
本発明の第二のラベルでは、第一ラベル基材を商品又は包装に貼り付けて当該商品又は包装にラベルを支持させる。ゲームを利用するためのゲーム管理情報を含む二次元コードは、第一ラベル基材に分離可能に支持した第二ラベル基材に設けてある。このような第二のラベル構造は、特に商品・包装のラベル貼付面が平坦でなく、湾曲していたり、凸凹であったり、あるいは容易に曲がってしまうような柔軟なものである場合に適するものである。
【0016】
すなわち、二次元コードの表示面が平坦でない場合には、コードの読取りエラーの発生率が高くなり、ゲーム利用者は二次元コードの読取り操作に苦労するという問題が生じるおそれがある。これに対し、本発明の第二のラベル構造によれば、ゲーム利用者は第二ラベル基材を第一ラベル基材から外し(例えば引きちぎり)、平らな状態で二次元コードを読み取ることが出来る。したがって、コードの読取りエラーの発生率を低減させることができ、より確実かつ簡単に(何度も読み取りをやり直すことなく)二次元コードを読み取ってゲーム利用を可能とすることが出来る。
【0017】
前記二次元コードは、第二ラベル基材の裏面に設けてあり、初期状態(当該商品が購入される前)では該裏面が見えないように第二ラベル基材を第一ラベル基材に封鎖してある。これにより商品を購入しない者による不正な利用を防ぐことが出来る。封鎖の方法は特に問わない。例えば、比較的容易に剥離可能な粘着剤や接着剤で第一ラベル基材に第二ラベル基材を貼り合わせれば良い。貼り合わせる(粘着剤又は接着剤を付ける)部分は、基材全面としても良いし、一部(例えば周縁部のみ)としても構わない。尚、ラベルの隅角部には、貼り合わせを行わず(粘着剤や接着剤を付けず)剥離の起点となる剥離起点部を設けておくことが、第二ラベル基材を開封しやすくする点で好ましい。
【0018】
前記ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含むことがある(請求項3)。また、これらURL情報と識別情報は、ひと続きのアクセスデータとして記録しておく場合がある(請求項4)。メインページから順次下層ページに移動していく煩わしさを避け、直ちにゲーム利用のページにアクセスできるようにするためである。
【0019】
また、前記ラベルでは、二次元コードを挟んで互いに対向するよう配置され、ゲーム管理情報を読み取るため該二次元コードを撮影するときに標的となる、少なくとも一対のターゲットマークを該二次元コードの周囲に設けることがある(請求項5)。
【0020】
二次元コードの読み取りをより一層容易にするためである。特に、カメラ付き携帯端末で二次元コードを撮影して情報を取り込む場合、ターゲットマークに従って(これを基準として)二次元コードの撮影を行うことが出来るから、より一層確実に二次元コードの読み取りが可能となる。
【0021】
さらに前記ラベル(請求項5)では、第二ラベル基材の表面に前記ゲーム管理情報を含む二次元コードとは別の二次元コードを設け、該別の二次元コードは、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードを読み取るためのプログラムをダウンロードするURL情報を含み、該プログラムは、携帯通信端末に格納されて前記請求項5に記載の二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれるゲーム管理情報を読み取るためのプログラムであって、前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させるものとする場合がある(請求項6)。
【0022】
このようなラベル構造によれば、前記プログラムをダウンロードすることによってより一層容易に二次元コードの読み取りを行うことが出来る。すなわち、ディスプレイに表示されたガイドマークとラベルに設けられたターゲットマークとを重ねて位置合わせするだけでよいから、どのくらい近づいてどの程度の大きさで二次元コードを撮影したら良いか悩む必要がなくなり、即座に二次元コードを撮影してゲームを利用することが出来る。
【0023】
また、当該別の二次元コード(プログラムダウンロード用コード)についても、読み取り(撮影)を容易にするため、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードと同様のターゲットマークを設けておくことが望ましい(請求項7)。
【0024】
さらに、前記ターゲットマークは、二次元コードに頂点を向けた略三角形の形状を有することがある(請求項8)。
【0025】
このような形状とすれば、ゲーム利用者は二次元コードに向いた三角形のマークに誘導されてファインダ(液晶画面)に二次元コードを収め、容易に撮影を行うことが出来る。
【0026】
本発明に係る商品(請求項9)は、前記請求項1から8のいずれかのゲーム利用ラベルを付したものである。
【0027】
また、本発明に係る包装材(請求項10)は、前記請求項1から8のいずれかのゲーム利用ラベルを付したものである。
【0028】
この包装材は、商品を包装するための例えば容器や袋、手さげ袋、ショッピングバッグ等を広く含む。
【0029】
また、本発明に係る携帯通信端末用プログラム(請求項11)は、携帯通信端末に格納され、請求項5、7および8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに設けられた二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれる情報を読み取るためのプログラムであって、該プログラムは、前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させることを特徴とする。
【0030】
このようなプログラムによれば、該プログラムをダウンロードした後、ディスプレイに表示されたガイドマークとラベルに設けられたターゲットマークとを重ねて位置合わせすることで、二次元コードを容易に撮影することが出来る。
【0031】
かかるプログラムでは、さらに、前記ファインダ画像に基づいて前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して予め定められた位置関係にあるか否かを判別し、前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して該予め定められた位置関係にある場合に、携帯通信端末の操作者に通知を行うため、音、光および振動のうちの少なくともいずれか一つを発生させることがある(請求項12)。
【0032】
これにより利用者は、二次元コードが正常に読み取り可能か直ちに知ることができ、利便性を向上させることが出来る。
【0033】
さらに、本発明に係るゲームの提供方法(請求項13)は、前記請求項1から8のいずれかに記載のゲーム利用ラベルに設けられた前記二次元コードを撮像手段を備えた携帯通信端末を使用して撮影し通信ネットワークを介して送信された前記ゲーム管理情報を受信する工程と、該ゲーム管理情報に基づいて前記携帯通信端末に対し通信ネットワークを介してゲームデータを送信する工程とを含む。
【0034】
さらに、前記ゲームデータを送信する工程は、予め定められた時間を経過したときに該ゲームデータの送信を停止する工程を含むことがある(請求項14)。このような工程を含めれば、ゲーム利用者は、さらにゲームを続けたい場合には再び当該ゲーム利用ラベルの付いた商品を購入することとなるから、より一層商品販売を促進することが出来る。
【0035】
また、かかるゲーム提供方法では、携帯通信端末の所持者からのリクエストに基づいて請求項11または12に記載の前記携帯通信端末用プログラムを送信する工程をさらに含むことがある(請求項15)。
【0036】
また、本発明に係るゲーム提供装置(請求項16)は、上記ゲーム利用ラベルおよびゲーム提供方法に基づくゲームの提供をゲーム提供者側の装置として捉えたもので、ゲームデータを格納するゲームデータ格納手段と、請求項1から8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに含まれる前記ゲーム管理情報を、通信ネットワークを介し受信するゲーム利用受付手段と、該ゲーム管理情報に基づいてゲームデータを通信ネットワークを介し送信するゲームデータ送信部とを備える。
【0037】
この利用判定手段は、例えば過去の利用履歴に基づいて当該識別情報によるゲームの利用を判定する。具体的には、過去に利用履歴がなければ(当該識別情報に基づく初めての利用であれば)利用を許可し、過去に利用履歴があれば(当該識別情報に基づいて既にゲームを利用していれば)利用を拒否するなどの処理を行う。
【0038】
さらに、予め定められた時間を経過したときにゲームデータの送信を停止するタイマ手段を該ゲーム提供装置に設けても良い(請求項18)。
【0039】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面の図1から図12を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。尚、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
【0041】
〔ゲーム利用ラベル〕 図1および図2は、本発明に係るゲーム利用ラベルの一例を拡大して示すものである。これらの図に示すようにこのラベル11は、裏面に粘着剤を備えて商品や包装に貼り付けることが可能な矩形状の第一のラベル基材11a(以下、第一基材という)と、この第一基材11aに連なるように設けた略同一の大きさ寸法の矩形状の第二のラベル基材11b(以下、第二基材という)とからなる。
【0042】
これら第一基材11aおよび第二基材11bは、両基材の境界線部17で2つ折りにされる見開き冊子状のラベル11を形成し、両基材11a,11bの境界線部17に沿って第二基材11bを第一基材11aから引きちぎって(もぎって)分離することが可能である。
【0043】
この実施形態のラベル11は、例えば缶コーヒーのような缶飲料に貼ってその販売促進を行うのに好適なものであるが、対象とする商品の種類は特に限定されない。ビールや発泡酒、ワインその他の飲料品、食料品、化粧品、被服、雑貨など様々な商品を対象とすることが出来る。また、既に述べたように本発明は、商品自体のほか、商品の包装をも対象とするものであり、容器(例えばペットボトル、紙パック、ガラス製ボトル等)や箱、袋(例えば紙製や樹脂製等の手さげ袋、ショッピングバッグ)などに本発明のラベルを貼ることも可能である。
【0044】
第一基材11aの裏面には、商品に貼り付けるための粘着剤層(図示せず)を設けてあり、この粘着剤層は、例えばアクリル系粘着剤、ビニル系粘着剤、ゴム系粘着剤等の感圧接着剤によって形成することが出来る。また、第一基材11aの表面には、ゲーム利用に関する詳しい案内説明16を印刷してある。
【0045】
一方、第二基材11bの表面(図1)には、ゲーム利用の案内表示15と二次元コードと21を印刷してある。この二次元コード21には、後に説明する本発明に特有の二次元コード読取用プログラム(以下、専用ソフトウエアという)をダウンロードするためのURL情報をコード化して含めてある。
【0046】
二次元コード21の上部および下部には、該コード21を携帯電話に付属のカメラで撮影して読み取るときに標的(目印)として機能するターゲットマーク25a,25bを設けてある。これらターゲットマーク25a,25bは、二次元コード21に頂点を向けた三角形の形状を有する。
【0047】
ゲーム利用者は、これらのターゲットマーク25a,25bに誘導されて二次元コード21をカメラのファインダ(液晶画面)に容易に収めて撮影することが出来る。各ターゲットマーク25a,25bは、二次元コード撮影時に一見して目立って分かるように、ラベル上の他の文字や二次元コード21とは異なる色彩(例えば赤色)を施すことが望ましい。尚、二次元コード21(後に述べる裏面のコード22も同様)は、読み取り精度を向上させるため、白色と黒色との2色で構成することが好ましい。
【0048】
尚、ターゲットマーク25a,25bの形状は、必ずしも三角形に限られず、他の形状であっても良い。また、マークの数や配置パターンも図示の例に限定されない。後述のガイドマーク55a,55bについても同様である。
【0049】
第二基材11bの裏面には、ゲーム提供者のサーバの所在情報であるURL情報18と、該サーバにおいてゲーム利用者の資格を判断するためのシリアル番号19とを印刷し、さらにこれらURL情報18およびシリアル番号19をコード化して含めた二次元コード22を印刷してある。二次元コード22に加えてURL情報18とシリアル番号19(コード化していない状態で)を掲載することにより、二次元コードに非対応の携帯端末やパソコン等からもURL18とシリアル番号19を例えばキーボードから入力することによってゲームを利用することが可能となる。
【0050】
第二基材11bは、第一基材11aに対して開封可能に封鎖する。具体的には、第一基材11aの表面と第二基材11bの裏面との間に粘着剤を介在させて両基材11a,11bを剥離可能に接着する。また、第二基材11bの角部には、第二基材11bを開封しやすくするために、剥離の起点となる剥離起点部12を設けておく。
【0051】
ラベル基材11a,11bは、これらに限定されるわけではないが、例えばポリプロピレンフィルムやポリエステルフィルム等の各種の合成樹脂フィルムや合成紙(例えばユポ(YUPO)(登録商標)、クリスパー(Crisper)(登録商標))等によって形成することが可能である。
【0052】
〔ゲーム利用者側端末〕 次に、本発明におけるゲーム利用者側の携帯端末について図3を参照して説明する。尚、かかる携帯端末31は、カメラ付き携帯電話に本発明に係る二次元コード読取用プログラム(専用ソフトウエア)をダウンロードし、該プログラムで制御することにより実現することが出来る。この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能であるから、以下の説明では、本発明および本実施形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0053】
図3に示すように、この利用者端末31は、画像撮影が可能な撮像部32(例えばCCDカメラ)と、各種表示を行う液晶ディスプレイ33と、ダイヤル数字キーや各種ファンクションキーなどを含む操作ボタン34とを備える。また、二次元コードの撮影(読み取り)を行うときにディスプレイ33にガイドマーク(後述する)を表示するガイドマーク表示部35と、該ガイドマークと二次元コードの上下に設けた前記ターゲットマーク25a,25bとを比較する画像比較部36とを備え、さらにガイドマークとターゲットマーク25a,25bが重なり合った場合に所定の通知音をスピーカー39から発生させる通知音発生部37、二次元コードの撮影画像を取り込んで該コードをデコードする二次元コード読取部38、該二次元コードに含まれるデータを送信するデータ送信部40、ゲーム提供者サーバからゲームデータを受信するデータ受信部41、並びにゲームの制御を行うゲーム制御部42を有する。
【0054】
画像比較部36は、撮像部32から画像データを取り込んで該画像中のターゲットマーク25a,25bとガイドマークとを比較し、両者が重なり合う位置関係にある場合に通知音発生部37に対し発音指示信号を出力する。通知音発生部37は、該指示信号が入力されるとスピーカー39を通じて所定の通知音を発生させる。
【0055】
この通知音は、適当な電子音としても良いが、当該商品のブランド名やメーカー名、商品名、ゲーム名のうちの一以上を含む音声とすることも可能である。この場合、音声をタレント(歌手、俳優等)や著名人、ゲームキャラクタ、アニメキャラクタ等の声とすることも出来る。このような通知音とすれば、商品の宣伝効果が得られるとともにゲーム利用の面白さ/興趣を高めることが出来る。
【0056】
通知音発生後、操作ボタン34が押されると該操作ボタン34からの操作信号に基づいて画像比較部36は、当該画像(ターゲットマーク25a,25bがガイドマークに重なった位置関係にある画像)データを二次元コード読取部38に出力する。二次元コード読取部38は、この画像データ中の二次元コードを読み取って情報を復元する。情報の読み取りに成功した場合には、送信確認のメッセージをディスプレイ33に表示させ、操作ボタン34からの操作信号に基づいてデータ送信部40を通じて該情報を送信する。読み取りに失敗した場合には、ディスプレイ33にその旨のメッセージを表示させて再度二次元コードの撮影操作を利用者に促す。
【0057】
ゲーム制御部42は、データ受信部41を介してゲーム提供者サーバから受信したゲームデータに基づいてディスプレイ33に所定のゲーム画面を表示し、スピーカーを通じてゲーム音を発生させ、また操作ボタン34からの操作信号に基づいてゲーム進行を行う。
【0058】
〔ゲーム提供者サーバ〕 一方、ゲーム提供者側のサーバ81は、図4に示すようにインターネットを介して利用者端末から送信されるゲーム管理情報を受信する利用受付部82と、ゲーム利用の認否を判定する利用判定部83と、ゲームデータを格納したゲームデータ格納部84と、利用者端末にゲームデータを送信するデータ送信部85と、ゲームデータの送信時間を設定するタイマ部86と、これら各部を制御してゲームの管理を行うゲーム管理部87とを備える。
【0059】
〔専用ソフトウエアによるゲーム利用〕 図5から図8に基づいてゲームの利用手順を説明しつつ、本実施形態に係るラベル、二次元コード読取り用ソフトウエア並びにゲーム提供方法をさらに詳しく説明する。
【0060】
まず、図5および図7を参照して、ステップ601でゲーム利用ラベル貼付商品(例えば缶コーヒー)を購入した者は、缶41に貼られたラベル11の第二基材11bを第一基材11aから剥離し開いた後(図5(a1)〜(d))、第二基材11bを第一基材11aから引き離し(同図(e))、第二基材11bを表面を上にして平らな所に置く(同図(f))。
【0061】
尚、図5において(b)から(e)は缶41を示していないが、第一基材11aは缶に貼着されたままであって良く、必ずしもラベル11全体(第一基材11a)を缶41から剥がす必要はない。また、ラベル11は、同図(a1)に示すように缶の天面に貼付しても良いし、同図(a2)に示すように缶の側面に貼付しても構わない。
【0062】
ただし、図5(a1)に示すように缶の天面にラベルを貼ることとすれば、ラベルサイズを大きくすることが可能となり(缶の側面は商品の表示や説明書き、必要な品質表示等が印刷されるから、それらの表示に重ねてラベルを貼ることは出来ず、ラベルを大きくすることは難しい)、前記二次元コードも大きくすることが可能であり、接写モードでなく(接写モード非対応のカメラ付き携帯電話でも)、離れた位置から通常モードで二次元コードを撮影することが出来る利点がある。
【0063】
ステップ602で携帯端末に標準搭載の二次元コード読取ソフトウエアを起動し、ステップ603で第二基材表面の二次元コード21を撮影して読み取る。撮影にあたっては、上下のターゲットマーク25a,25bに従って二次元コード21を画面にちょうど収めて容易に撮影を行うことが出来る。この二次元コード21には、前に述べたように本実施形態に係る専用の二次元コード読取ソフトウエアをダウンロードするためのURL情報が含まれており、ステップ604でダウンロード用ページにアクセスして、ステップ605で該専用読取ソフトウエアをダウンロードする。
【0064】
尚、この専用読取ソフトウエアは、通信回線を通じて提供する以外にも、記憶媒体(例えばSDカード(商標)のようなメモリカード)に格納して提供したり、例えば店頭にダウンロード用の装置を設置し、接続ケーブルを繋いで携帯端末にダウンロードできるようしても良い。また、例えば過去に利用経験があり、既に専用ソフトウエアを入手済みの場合には、前記図7のダウンロード工程(ステップ602〜605)は省くことが出来る。
【0065】
次に、図8のステップ701でダウンロードした専用ソフトウエアを起動するとともに、図5(g)に示すようにラベルの第二基材11bを裏返し、裏面に印刷された二次元コード22を撮影し読み取る。専用ソフトウエアの起動により、ステップ702で液晶ディスプレイ33(撮影可能領域を示すファインダ画面内の上縁部および下縁部)には、図6(a)に示すようにガイドマーク55a,55bが表示される。ここで、当該専用ソフトウエアは、二次元コード22の読み取りに適する(ほぼ最適の)構図(大きさ・配置)となったときに、ラベル11上の二次元コード22の上下に設けた前記ターゲットマーク25a,25bとそれぞれ丁度重なる位置に当該ガイドマーク55a,55bが表示されるようプログラムしてある。
【0066】
ステップ703で画像比較部は、一定の周期で撮像部32(図3)から画像を取り込み、ステップ704で画像中のターゲットマーク25a,25bがガイドマーク55a,55bと一致しているか否かを判別する。図6(c)に示すように上下の各ターゲットマーク25a,25bがそれぞれ上下の各ガイドマーク55a,55bに重なる(収まる)と、ステップ705で、図3を参照して述べたように画像比較部36は通知音発生部37に発音指示信号を出力して二次元コード22を読み取り可能である旨利用者に知らせる通知音を発生させ、かつ撮影ボタン操作34を促すメッセージをディスプレイ33に表示させる。尚、該通知音発生前(両マーク25a,25b,55a,55bが一致していない期間)には、二次元コード22の読み取りに適さない状態である旨を利用者に知らせる別の通知音を発生させるようにすることも可能である。
【0067】
シャッタ操作(撮影ボタン操作)があった場合には、ステップ707で二次元コード22を含む画像データを二次元コード読取部38に取り込み、ステップ708で該二次元コード22をデコード(図6(d))した後、ステップ709でディスプレイ33に接続確認表示を行う(図6(e))。一方、ステップ706で予め定められた時間経過してもシャッタ操作がない場合には、ステップ703に戻って再び画像の取り込み、ステップ704で両マーク25a,25b,55a,55bの一致不一致の判別を行う。
【0068】
したがって、利用者は図6(b)から(c)に示すように二次元コード22自体に気をとられることなく、ラベル上のターゲットマーク25a,25bを液晶ディスプレイ上のガイドマーク55a,55bに合わせるだけで自動的に二次元コード22の読み取りに適する構図が得られ、従来のようにカメラをどの程度近づけてどのくらいの大きさで二次元コードを撮影したらよいか悩むことがなくなる。
【0069】
接続確認表示(図6(e),図8のステップ709)の後、ステップ710でボタン操作により接続指示があった場合には、ステップ711で前記二次元コード22に含まれるURL情報を使用してゲーム提供者サーバに接続し、ステップ712で参加用のシリアル番号を送信する。接続拒否の指示があった場合には、処理を終了する(ステップ713)。
【0070】
〔ゲーム提供者サーバ〕 ゲーム提供者側のサーバは、次のような処理を行う。図4および図9を参照して、まずステップ801でゲーム利用のためのシリアル番号を利用受付部82が受信すると、ステップ802でゲーム管理部87は、利用判定部83に当該シリアル番号に基づいて過去にゲームデータを提供したか否か利用判定部83に対して照会を行う。利用判定部83は、ゲームデータを提供したシリアル番号を記憶する記憶手段を有しており、ゲーム管理部87からの照会に応じて当該シリアル番号に基づいて過去にゲームデータを提供したか否かを示すデータをゲーム管理部に対して出力する。
【0071】
照会の結果、過去に当該シリアル番号に基づいてゲームの提供を行っていれば、ステップ808で利用を拒否する。これにより、重複した(同一シリアル番号による複数回の)不正利用を排除することが出来る。
【0072】
一方、照会の結果、過去にゲーム提供を行っていなければ、ステップ803でゲーム管理部87はゲームデータ格納部84からゲームデータを読み出し、データ送信部85を通じて利用者端末にゲームデータの送信を行う。この送信にあたっては、ステップ804でタイマ部86が予め設定された時間を計測し、該時間を経過した場合にはステップ805でデータ送信を終了する。
【0073】
尚、これら一連の処理は一例として示したものであって、ゲームの提供形態について種々の変更が可能である。例えば、利用者から受信したシリアル番号に基づいて抽選を行い、当選番号にのみゲームデータを送信するようにしたり、ゲームデータを送信する条件として例えばアンケート項目や当該商品の購入者に関するデータを入力するための画面を表示させて顧客データを収集するなど、ゲームの提供にあたって様々な処理を付加することが可能である。
【0074】
〔標準搭載ソフトウエアによる利用〕 通常の一次元バーコードや二次元コードを撮影して読み込むことが可能なソフトウエア(例えばiアプリ)やそのようなソフトウエアを搭載した携帯端末が近時提供されている。本発明は、このような標準搭載のバーコード読取ソフトウエアあるいは該ソフトウエア搭載の携帯端末によっても本発明に言うゲーム利用を可能とすることが出来る。
【0075】
この方法を、図10を参照して説明する。まず、ステップ901でゲーム利用ラベルが貼付された商品を購入した者は、前記実施態様と同様に商品に貼られたラベル11の第二基材11bを剥がして第一基材11aから引き離すとともに、ステップ902で標準搭載の読取ソフトウエアを起動し、ステップ903でラベル11の第二基材表面に印刷された二次元コード21を撮影して読み取る。
【0076】
ここで、標準ソフトウエアを使用するこの実施形態では、当該第二基材表面の二次元コード21には、前記専用読取ソフトウエアをダウンロードするためのURL情報を含めることなく、例えば携帯端末のディスプレイにゲームの利用案内を表示するためのテキストデータを含ませておく。したがって、第二基材表面のコード21を読み取ったときには、ステップ904でゲーム利用案内がディスプレイに表示される。
【0077】
次に、ステップ905で第二基材裏面の利用用の二次元コード22を撮影して読み取る。すると、ステップ906でゲーム利用用URLとシリアル番号が表示されるとともに接続の確認表示が行われる。操作ボタンで接続を許可する旨入力すると、ステップ907で該利用用URL情報を使用してゲーム提供者サーバにアクセスし、シリアル番号が送信される。このように標準搭載の二次元コード読取ソフトウエアを使用しても本発明に云うゲームの利用が可能である。
【0078】
このような態様においても、二次元コード21,22の読み取り(前記ステップ903,905)にあたっては、該コードの上下に設けたターゲットマーク25a,25bを目安として(例えばこれらターゲットマークが画面からちょうど外れ、かつ両マークの間に配置された二次元コードが画面に入るように)カメラをラベルに向け近づけることにより、容易に二次元コードの撮影を行うことが出来る。前記専用ソフトウエアを使用する場合と異なってこの実施形態では、液晶ディスプレイにガイドマークは表示されないが、二次元コードの上下に設けたターゲットマーク25a,25bによって利用者は従来と較べ容易かつ確実に好適な状態で二次元コードを撮影することが可能となる。
【0079】
〔商品包装への適用〕 本発明に係るラベルは、商品自体だけなくその包装にも適用することが出来ることは既に述べたとおりである。図11は、手さげバッグ91に前記ラベル11を貼った例を示すものである。バッグ91の表面には、当該ラベルによって利用可能なゲームのキャラクタや内容を示す画像や文字等、ゲームを告知する情報92を表示することが可能である。
【0080】
尚、バッグ91に収納する商品41にも同ラベル11を貼付しておいて勿論構わない。また、バックへのラベル11の貼付位置は、図示の例のようにバッグ外表面に限らず、他の位置であっても良い。
【0081】
さらに図12に示すように、本発明に係るラベル11は、商品容器(例えば缶)に係止可能なタグ状の部材95に貼付することも可能である。タグ状部材95には、前記バッグ91と同様に、ゲームのキャラクタや内容を示す画像や文字等、ゲームを告知する情報92を表示することも可能である。
【0082】
本発明ないし前記実施形態によれば、ラベル基材を引き離して平面な状態で二次元コードを撮影し読み取ることが出来るから、エラーの発生率を格段に低く抑えることが可能となり、顧客であるゲーム利用者に煩雑な手間や負担をかけることを防ぐことが出来る。また、ディスプレイ上のガイドマークをラベルに設けたターゲットマークに合わせるだけで好適な読み取り状態を得ることができ、誰でも手軽にゲームを利用可能とすることが出来る。
【0083】
ゲーム利用用の二次元コードにはURLとシリアル番号が一体(ひと続き)になったデータを含めてあるから、ゲームデータを提供するページに直ちにアクセスすることが可能で、何度もボタンクリックをする煩わしさを解消することが出来る。また、大量のデータを収容できる二次元コードを使用することで、ラベルの小型化が可能となり、小さなあるいはスペースの少ない商品にもゲーム利用ラベルを貼ることが出来る利点もある。
【0084】
本発明は、図面に基づいて説明した前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。例えば、前記実施形態では、ラベルを2つの基材で構成したが、3つ以上の基材で構成することも可能である。また、一枚の基材でラベルを構成し、該基材の裏面に接着層とゲーム利用用の二次元コードとを設けるようにしても良い。尚、この場合、該基材の表面にゲームの案内表示と二次元コード読取りソフトウエアダウンロード用の二次元コードとを設けることも可能である。
【0085】
また、本発明は第一ラベル基材を必ずしも粘着あるいは接着手段によって商品又は包装に貼り付ける場合に限定されるものではなく、第一ラベル基材は、商品を覆うフィルム材(例えばペットボトルの周囲に巻き回すことにより支持したフィルム)等であっても構わない。
【0086】
また、前記ラベルでは、利用用のコード(22)を1つ設けたが、複数回利用できる(複数回利用のチャンスが得られる)ように、異なるシリアル番号が格納された2つ以上の利用用コードを設けることも可能である。さらにターゲットマークおよびガイドマークは、前記実施形態では三角形の形状を有するものとしたが、他の形状であっても良く、配設数も2つに限定されない。また、利用者側の端末は、PHSやPDAその他であっても良く、情報通信可能な各種機器を携帯電話機に代えて広く利用することが可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ゲームの利用(入手や参加)を容易にすることができ、さらにゲームの新たな提供形態を通じて各種商品の販売促進を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲーム利用ラベルの一例(封鎖状態)を示す図である。
【図2】本発明に係るゲーム利用ラベルの一例(開封状態)を示す図である。
【図3】本発明に係る利用者側の携帯端末の主要構成を例示するブロック図である。
【図4】本発明に係るゲーム提供者側のサーバの主要構成を例示するブロック図である。
【図5】(a1)から(g)は、本発明におけるゲーム利用手順(ラベル開封の手順)の一例を順に示す図である。
【図6】(a)から(e)は、本発明におけるゲーム利用手順(携帯端末で専用ソフトウエアを使用して二次元コードを読み取る手順)の一例を順に示す図である。
【図7】本発明に係る利用者側の携帯端末における処理工程(専用ソフトウエアのダウンロード工程)の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る利用者側の携帯端末における処理工程(ゲーム利用工程)の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係るゲーム提供者サーバにおける処理工程の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る利用者側の携帯端末における別の処理工程(標準搭載の二次元コード読取りソフトウエアを使用する場合)の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るラベルを包装バッグに適用した例を示す斜視図である。
【図12】本発明に係るラベルを商品(缶飲料)に付した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ゲーム利用ラベル
11a 第一のラベル基材(第一基材)
11b 第二のラベル基材(第二基材)
21 二次元コード(専用プログラムダウンロード用)
22 二次元コード(ゲーム利用用)
25a,25b ターゲットマーク
55a,55b ガイドマーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム利用ラベル、該ラベルを付した商品、ゲーム提供方法およびゲーム提供装置に係り、特にゲームの利用に必要な情報を二次元コード化して商品に付け、これをカメラ付き携帯電話で撮影してインターネットを介しゲームを利用することを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータゲームソフトは従来、CDやDVDなどの記憶媒体に格納されて市場に提供されていたが、通信ネットワークにおける伝送容量並びに通信速度の飛躍的増大に伴い、ネットワーク経由でゲームを配信するサービスが近時提供されている。利用者は、携帯電話やパーソナルコンピュータを使用してネットワークに接続し、ゲーム提供業者のサイトにアクセスしてゲームをダウンロードしあるいはオンラインゲームに参加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるゲームは、ゲームソフトを購入するため店舗に出向く労力は省けるものの、煩雑な操作手順や手間を必要とする難がある。すなわち、ゲームを入手しあるいはゲームに参加するには、一般に提供業者サイトにアクセスするためのURLをキーボードから入力し、会員登録を行い、さらにクレジットカード番号の入力等による利用料の決済などの煩雑な操作を行わなければならない。
【0004】
一方、ゲームソフトに限らず、商品一般の販売促進の手段として、従来から商品の購入者に抽選で景品をプレゼントするキャンペーンが行われてきた。
【0005】
ところが、このようなキャンペーンにおいても、応募のために、はがきに応募シールを貼り、宛て先や自分の住所等を記載しなければならず、またネット経由で応募する場合にもサイトに接続するためURLを入力したり、応募資格を示すシリアル番号を入力するなど煩雑な手間を必要とした。このため、手続の煩わしさから応募を諦めるケースもあり、販売促進の効果が必ずしも十分に得られない問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、ゲームの利用(入手や参加)を容易にすることにあり、特にゲームの新たな提供形態を通じて各種商品の販売促進を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る第一のゲーム利用ラベル(請求項1)は、ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、商品又は包装への貼付を可能とする接着層と、ゲーム管理情報を含む二次元コードとを備え、ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含む。
【0008】
本発明における「ゲーム」とは、携帯電話やPHS、PDAなどの通信機能を備えた携帯端末、あるいはパーソナルコンピュータ等において動作するゲームを云い、通信回線を接続させた状態で行うオンラインゲームや、複数のプレーヤーが加わりあるいは対戦するゲームのほか、ゲームソフトウエアを通信回線を介してダウンロードして行うゲーム(例えば独りで行うゲームや、プログラムによって設定されたプレーヤーと一緒にあるいは対戦するゲーム)等を広く含む。
【0009】
また、ゲームの「利用」とは、通信回線あるいは通信ネットワークを介してゲーム(例えばオンラインゲーム)に参加すること、並びにゲームデータ(例えばゲームソフト自体のほか、ゲーム中に登場するキャラクタデータや武器データなどのゲームに関連する様々なデータを含む)を入手(ダウンロード)することをいう。
【0010】
本発明では、ゲームを利用するためのURL(Uniform Resource Locator)情報と識別情報とを含むゲーム管理情報を二次元コード化してあるから、商品の購入者は、該コードを携帯電話に付属のカメラやバーコードリーダ等によって読み取って直ちにゲーム提供者のサイトにアクセスし、ゲームを利用することが可能となる。また、このような本発明のラベルを商品や包装に付することで、当該商品の販売促進を図ることも出来る。
【0011】
尚、識別情報とは、ゲームに参加しあるいはゲームをダウンロードする資格を判断するための情報で、例えばシリアル番号や、あるいは数字と記号を組み合わせた情報等により構成する。
【0012】
二次元コード(二次元バーコード)としては、例えばQRコード(商標)を使用することが出来るが、他のマトリックス型コード(例えばデータマトリックス、マキシコード、ベリコード等)やスタック型コード(例えばピーディーエフ417等)を使用することも可能である。また、本発明のラベルを貼り付けるのは、商品自体であっても良いし、商品の包装(例えば容器、缶、ボトル、袋、手さげ、買い物袋等)であっても構わない。
【0013】
さらに、本発明のラベルには、前記二次元コードのほかに、二次元コード化してない(例えば記号・文字・数字等からなる)ゲーム管理情報(例えば商品購入者がそのまま読めるURLやゲーム利用用のシリアル番号)を記載しておいても良い。このようなラベル構造によれば、当該コード化していない情報に基づいてキーボード入力してゲームを入手しあるいはゲームに参加することが可能となるから、二次元コード非対応の(読み取ることが出来ない)端末を所持する者にも対応可能となり、ゲーム利用者層を広げることが出来る。
【0014】
本発明に係る第二のゲーム利用ラベル(請求項2)は、ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、商品又は包装に貼付可能な第一ラベル基材と、該第一ラベル基材に対し分離可能に支持した第二ラベル基材とを備え、該第二ラベル基材の裏面にゲーム管理情報を含む二次元コードを設けるとともに、該裏面が見えないよう第二ラベル基材を前記第一ラベル基材に対して開封可能に封鎖した。
【0015】
本発明の第二のラベルでは、第一ラベル基材を商品又は包装に貼り付けて当該商品又は包装にラベルを支持させる。ゲームを利用するためのゲーム管理情報を含む二次元コードは、第一ラベル基材に分離可能に支持した第二ラベル基材に設けてある。このような第二のラベル構造は、特に商品・包装のラベル貼付面が平坦でなく、湾曲していたり、凸凹であったり、あるいは容易に曲がってしまうような柔軟なものである場合に適するものである。
【0016】
すなわち、二次元コードの表示面が平坦でない場合には、コードの読取りエラーの発生率が高くなり、ゲーム利用者は二次元コードの読取り操作に苦労するという問題が生じるおそれがある。これに対し、本発明の第二のラベル構造によれば、ゲーム利用者は第二ラベル基材を第一ラベル基材から外し(例えば引きちぎり)、平らな状態で二次元コードを読み取ることが出来る。したがって、コードの読取りエラーの発生率を低減させることができ、より確実かつ簡単に(何度も読み取りをやり直すことなく)二次元コードを読み取ってゲーム利用を可能とすることが出来る。
【0017】
前記二次元コードは、第二ラベル基材の裏面に設けてあり、初期状態(当該商品が購入される前)では該裏面が見えないように第二ラベル基材を第一ラベル基材に封鎖してある。これにより商品を購入しない者による不正な利用を防ぐことが出来る。封鎖の方法は特に問わない。例えば、比較的容易に剥離可能な粘着剤や接着剤で第一ラベル基材に第二ラベル基材を貼り合わせれば良い。貼り合わせる(粘着剤又は接着剤を付ける)部分は、基材全面としても良いし、一部(例えば周縁部のみ)としても構わない。尚、ラベルの隅角部には、貼り合わせを行わず(粘着剤や接着剤を付けず)剥離の起点となる剥離起点部を設けておくことが、第二ラベル基材を開封しやすくする点で好ましい。
【0018】
前記ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含むことがある(請求項3)。また、これらURL情報と識別情報は、ひと続きのアクセスデータとして記録しておく場合がある(請求項4)。メインページから順次下層ページに移動していく煩わしさを避け、直ちにゲーム利用のページにアクセスできるようにするためである。
【0019】
また、前記ラベルでは、二次元コードを挟んで互いに対向するよう配置され、ゲーム管理情報を読み取るため該二次元コードを撮影するときに標的となる、少なくとも一対のターゲットマークを該二次元コードの周囲に設けることがある(請求項5)。
【0020】
二次元コードの読み取りをより一層容易にするためである。特に、カメラ付き携帯端末で二次元コードを撮影して情報を取り込む場合、ターゲットマークに従って(これを基準として)二次元コードの撮影を行うことが出来るから、より一層確実に二次元コードの読み取りが可能となる。
【0021】
さらに前記ラベル(請求項5)では、第二ラベル基材の表面に前記ゲーム管理情報を含む二次元コードとは別の二次元コードを設け、該別の二次元コードは、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードを読み取るためのプログラムをダウンロードするURL情報を含み、該プログラムは、携帯通信端末に格納されて前記請求項5に記載の二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれるゲーム管理情報を読み取るためのプログラムであって、前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させるものとする場合がある(請求項6)。
【0022】
このようなラベル構造によれば、前記プログラムをダウンロードすることによってより一層容易に二次元コードの読み取りを行うことが出来る。すなわち、ディスプレイに表示されたガイドマークとラベルに設けられたターゲットマークとを重ねて位置合わせするだけでよいから、どのくらい近づいてどの程度の大きさで二次元コードを撮影したら良いか悩む必要がなくなり、即座に二次元コードを撮影してゲームを利用することが出来る。
【0023】
また、当該別の二次元コード(プログラムダウンロード用コード)についても、読み取り(撮影)を容易にするため、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードと同様のターゲットマークを設けておくことが望ましい(請求項7)。
【0024】
さらに、前記ターゲットマークは、二次元コードに頂点を向けた略三角形の形状を有することがある(請求項8)。
【0025】
このような形状とすれば、ゲーム利用者は二次元コードに向いた三角形のマークに誘導されてファインダ(液晶画面)に二次元コードを収め、容易に撮影を行うことが出来る。
【0026】
本発明に係る商品(請求項9)は、前記請求項1から8のいずれかのゲーム利用ラベルを付したものである。
【0027】
また、本発明に係る包装材(請求項10)は、前記請求項1から8のいずれかのゲーム利用ラベルを付したものである。
【0028】
この包装材は、商品を包装するための例えば容器や袋、手さげ袋、ショッピングバッグ等を広く含む。
【0029】
また、本発明に係る携帯通信端末用プログラム(請求項11)は、携帯通信端末に格納され、請求項5、7および8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに設けられた二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれる情報を読み取るためのプログラムであって、該プログラムは、前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させることを特徴とする。
【0030】
このようなプログラムによれば、該プログラムをダウンロードした後、ディスプレイに表示されたガイドマークとラベルに設けられたターゲットマークとを重ねて位置合わせすることで、二次元コードを容易に撮影することが出来る。
【0031】
かかるプログラムでは、さらに、前記ファインダ画像に基づいて前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して予め定められた位置関係にあるか否かを判別し、前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して該予め定められた位置関係にある場合に、携帯通信端末の操作者に通知を行うため、音、光および振動のうちの少なくともいずれか一つを発生させることがある(請求項12)。
【0032】
これにより利用者は、二次元コードが正常に読み取り可能か直ちに知ることができ、利便性を向上させることが出来る。
【0033】
さらに、本発明に係るゲームの提供方法(請求項13)は、前記請求項1から8のいずれかに記載のゲーム利用ラベルに設けられた前記二次元コードを撮像手段を備えた携帯通信端末を使用して撮影し通信ネットワークを介して送信された前記ゲーム管理情報を受信する工程と、該ゲーム管理情報に基づいて前記携帯通信端末に対し通信ネットワークを介してゲームデータを送信する工程とを含む。
【0034】
さらに、前記ゲームデータを送信する工程は、予め定められた時間を経過したときに該ゲームデータの送信を停止する工程を含むことがある(請求項14)。このような工程を含めれば、ゲーム利用者は、さらにゲームを続けたい場合には再び当該ゲーム利用ラベルの付いた商品を購入することとなるから、より一層商品販売を促進することが出来る。
【0035】
また、かかるゲーム提供方法では、携帯通信端末の所持者からのリクエストに基づいて請求項11または12に記載の前記携帯通信端末用プログラムを送信する工程をさらに含むことがある(請求項15)。
【0036】
また、本発明に係るゲーム提供装置(請求項16)は、上記ゲーム利用ラベルおよびゲーム提供方法に基づくゲームの提供をゲーム提供者側の装置として捉えたもので、ゲームデータを格納するゲームデータ格納手段と、請求項1から8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに含まれる前記ゲーム管理情報を、通信ネットワークを介し受信するゲーム利用受付手段と、該ゲーム管理情報に基づいてゲームデータを通信ネットワークを介し送信するゲームデータ送信部とを備える。
【0037】
この利用判定手段は、例えば過去の利用履歴に基づいて当該識別情報によるゲームの利用を判定する。具体的には、過去に利用履歴がなければ(当該識別情報に基づく初めての利用であれば)利用を許可し、過去に利用履歴があれば(当該識別情報に基づいて既にゲームを利用していれば)利用を拒否するなどの処理を行う。
【0038】
さらに、予め定められた時間を経過したときにゲームデータの送信を停止するタイマ手段を該ゲーム提供装置に設けても良い(請求項18)。
【0039】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面の図1から図12を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。尚、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
【0041】
〔ゲーム利用ラベル〕 図1および図2は、本発明に係るゲーム利用ラベルの一例を拡大して示すものである。これらの図に示すようにこのラベル11は、裏面に粘着剤を備えて商品や包装に貼り付けることが可能な矩形状の第一のラベル基材11a(以下、第一基材という)と、この第一基材11aに連なるように設けた略同一の大きさ寸法の矩形状の第二のラベル基材11b(以下、第二基材という)とからなる。
【0042】
これら第一基材11aおよび第二基材11bは、両基材の境界線部17で2つ折りにされる見開き冊子状のラベル11を形成し、両基材11a,11bの境界線部17に沿って第二基材11bを第一基材11aから引きちぎって(もぎって)分離することが可能である。
【0043】
この実施形態のラベル11は、例えば缶コーヒーのような缶飲料に貼ってその販売促進を行うのに好適なものであるが、対象とする商品の種類は特に限定されない。ビールや発泡酒、ワインその他の飲料品、食料品、化粧品、被服、雑貨など様々な商品を対象とすることが出来る。また、既に述べたように本発明は、商品自体のほか、商品の包装をも対象とするものであり、容器(例えばペットボトル、紙パック、ガラス製ボトル等)や箱、袋(例えば紙製や樹脂製等の手さげ袋、ショッピングバッグ)などに本発明のラベルを貼ることも可能である。
【0044】
第一基材11aの裏面には、商品に貼り付けるための粘着剤層(図示せず)を設けてあり、この粘着剤層は、例えばアクリル系粘着剤、ビニル系粘着剤、ゴム系粘着剤等の感圧接着剤によって形成することが出来る。また、第一基材11aの表面には、ゲーム利用に関する詳しい案内説明16を印刷してある。
【0045】
一方、第二基材11bの表面(図1)には、ゲーム利用の案内表示15と二次元コードと21を印刷してある。この二次元コード21には、後に説明する本発明に特有の二次元コード読取用プログラム(以下、専用ソフトウエアという)をダウンロードするためのURL情報をコード化して含めてある。
【0046】
二次元コード21の上部および下部には、該コード21を携帯電話に付属のカメラで撮影して読み取るときに標的(目印)として機能するターゲットマーク25a,25bを設けてある。これらターゲットマーク25a,25bは、二次元コード21に頂点を向けた三角形の形状を有する。
【0047】
ゲーム利用者は、これらのターゲットマーク25a,25bに誘導されて二次元コード21をカメラのファインダ(液晶画面)に容易に収めて撮影することが出来る。各ターゲットマーク25a,25bは、二次元コード撮影時に一見して目立って分かるように、ラベル上の他の文字や二次元コード21とは異なる色彩(例えば赤色)を施すことが望ましい。尚、二次元コード21(後に述べる裏面のコード22も同様)は、読み取り精度を向上させるため、白色と黒色との2色で構成することが好ましい。
【0048】
尚、ターゲットマーク25a,25bの形状は、必ずしも三角形に限られず、他の形状であっても良い。また、マークの数や配置パターンも図示の例に限定されない。後述のガイドマーク55a,55bについても同様である。
【0049】
第二基材11bの裏面には、ゲーム提供者のサーバの所在情報であるURL情報18と、該サーバにおいてゲーム利用者の資格を判断するためのシリアル番号19とを印刷し、さらにこれらURL情報18およびシリアル番号19をコード化して含めた二次元コード22を印刷してある。二次元コード22に加えてURL情報18とシリアル番号19(コード化していない状態で)を掲載することにより、二次元コードに非対応の携帯端末やパソコン等からもURL18とシリアル番号19を例えばキーボードから入力することによってゲームを利用することが可能となる。
【0050】
第二基材11bは、第一基材11aに対して開封可能に封鎖する。具体的には、第一基材11aの表面と第二基材11bの裏面との間に粘着剤を介在させて両基材11a,11bを剥離可能に接着する。また、第二基材11bの角部には、第二基材11bを開封しやすくするために、剥離の起点となる剥離起点部12を設けておく。
【0051】
ラベル基材11a,11bは、これらに限定されるわけではないが、例えばポリプロピレンフィルムやポリエステルフィルム等の各種の合成樹脂フィルムや合成紙(例えばユポ(YUPO)(登録商標)、クリスパー(Crisper)(登録商標))等によって形成することが可能である。
【0052】
〔ゲーム利用者側端末〕 次に、本発明におけるゲーム利用者側の携帯端末について図3を参照して説明する。尚、かかる携帯端末31は、カメラ付き携帯電話に本発明に係る二次元コード読取用プログラム(専用ソフトウエア)をダウンロードし、該プログラムで制御することにより実現することが出来る。この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能であるから、以下の説明では、本発明および本実施形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0053】
図3に示すように、この利用者端末31は、画像撮影が可能な撮像部32(例えばCCDカメラ)と、各種表示を行う液晶ディスプレイ33と、ダイヤル数字キーや各種ファンクションキーなどを含む操作ボタン34とを備える。また、二次元コードの撮影(読み取り)を行うときにディスプレイ33にガイドマーク(後述する)を表示するガイドマーク表示部35と、該ガイドマークと二次元コードの上下に設けた前記ターゲットマーク25a,25bとを比較する画像比較部36とを備え、さらにガイドマークとターゲットマーク25a,25bが重なり合った場合に所定の通知音をスピーカー39から発生させる通知音発生部37、二次元コードの撮影画像を取り込んで該コードをデコードする二次元コード読取部38、該二次元コードに含まれるデータを送信するデータ送信部40、ゲーム提供者サーバからゲームデータを受信するデータ受信部41、並びにゲームの制御を行うゲーム制御部42を有する。
【0054】
画像比較部36は、撮像部32から画像データを取り込んで該画像中のターゲットマーク25a,25bとガイドマークとを比較し、両者が重なり合う位置関係にある場合に通知音発生部37に対し発音指示信号を出力する。通知音発生部37は、該指示信号が入力されるとスピーカー39を通じて所定の通知音を発生させる。
【0055】
この通知音は、適当な電子音としても良いが、当該商品のブランド名やメーカー名、商品名、ゲーム名のうちの一以上を含む音声とすることも可能である。この場合、音声をタレント(歌手、俳優等)や著名人、ゲームキャラクタ、アニメキャラクタ等の声とすることも出来る。このような通知音とすれば、商品の宣伝効果が得られるとともにゲーム利用の面白さ/興趣を高めることが出来る。
【0056】
通知音発生後、操作ボタン34が押されると該操作ボタン34からの操作信号に基づいて画像比較部36は、当該画像(ターゲットマーク25a,25bがガイドマークに重なった位置関係にある画像)データを二次元コード読取部38に出力する。二次元コード読取部38は、この画像データ中の二次元コードを読み取って情報を復元する。情報の読み取りに成功した場合には、送信確認のメッセージをディスプレイ33に表示させ、操作ボタン34からの操作信号に基づいてデータ送信部40を通じて該情報を送信する。読み取りに失敗した場合には、ディスプレイ33にその旨のメッセージを表示させて再度二次元コードの撮影操作を利用者に促す。
【0057】
ゲーム制御部42は、データ受信部41を介してゲーム提供者サーバから受信したゲームデータに基づいてディスプレイ33に所定のゲーム画面を表示し、スピーカーを通じてゲーム音を発生させ、また操作ボタン34からの操作信号に基づいてゲーム進行を行う。
【0058】
〔ゲーム提供者サーバ〕 一方、ゲーム提供者側のサーバ81は、図4に示すようにインターネットを介して利用者端末から送信されるゲーム管理情報を受信する利用受付部82と、ゲーム利用の認否を判定する利用判定部83と、ゲームデータを格納したゲームデータ格納部84と、利用者端末にゲームデータを送信するデータ送信部85と、ゲームデータの送信時間を設定するタイマ部86と、これら各部を制御してゲームの管理を行うゲーム管理部87とを備える。
【0059】
〔専用ソフトウエアによるゲーム利用〕 図5から図8に基づいてゲームの利用手順を説明しつつ、本実施形態に係るラベル、二次元コード読取り用ソフトウエア並びにゲーム提供方法をさらに詳しく説明する。
【0060】
まず、図5および図7を参照して、ステップ601でゲーム利用ラベル貼付商品(例えば缶コーヒー)を購入した者は、缶41に貼られたラベル11の第二基材11bを第一基材11aから剥離し開いた後(図5(a1)〜(d))、第二基材11bを第一基材11aから引き離し(同図(e))、第二基材11bを表面を上にして平らな所に置く(同図(f))。
【0061】
尚、図5において(b)から(e)は缶41を示していないが、第一基材11aは缶に貼着されたままであって良く、必ずしもラベル11全体(第一基材11a)を缶41から剥がす必要はない。また、ラベル11は、同図(a1)に示すように缶の天面に貼付しても良いし、同図(a2)に示すように缶の側面に貼付しても構わない。
【0062】
ただし、図5(a1)に示すように缶の天面にラベルを貼ることとすれば、ラベルサイズを大きくすることが可能となり(缶の側面は商品の表示や説明書き、必要な品質表示等が印刷されるから、それらの表示に重ねてラベルを貼ることは出来ず、ラベルを大きくすることは難しい)、前記二次元コードも大きくすることが可能であり、接写モードでなく(接写モード非対応のカメラ付き携帯電話でも)、離れた位置から通常モードで二次元コードを撮影することが出来る利点がある。
【0063】
ステップ602で携帯端末に標準搭載の二次元コード読取ソフトウエアを起動し、ステップ603で第二基材表面の二次元コード21を撮影して読み取る。撮影にあたっては、上下のターゲットマーク25a,25bに従って二次元コード21を画面にちょうど収めて容易に撮影を行うことが出来る。この二次元コード21には、前に述べたように本実施形態に係る専用の二次元コード読取ソフトウエアをダウンロードするためのURL情報が含まれており、ステップ604でダウンロード用ページにアクセスして、ステップ605で該専用読取ソフトウエアをダウンロードする。
【0064】
尚、この専用読取ソフトウエアは、通信回線を通じて提供する以外にも、記憶媒体(例えばSDカード(商標)のようなメモリカード)に格納して提供したり、例えば店頭にダウンロード用の装置を設置し、接続ケーブルを繋いで携帯端末にダウンロードできるようしても良い。また、例えば過去に利用経験があり、既に専用ソフトウエアを入手済みの場合には、前記図7のダウンロード工程(ステップ602〜605)は省くことが出来る。
【0065】
次に、図8のステップ701でダウンロードした専用ソフトウエアを起動するとともに、図5(g)に示すようにラベルの第二基材11bを裏返し、裏面に印刷された二次元コード22を撮影し読み取る。専用ソフトウエアの起動により、ステップ702で液晶ディスプレイ33(撮影可能領域を示すファインダ画面内の上縁部および下縁部)には、図6(a)に示すようにガイドマーク55a,55bが表示される。ここで、当該専用ソフトウエアは、二次元コード22の読み取りに適する(ほぼ最適の)構図(大きさ・配置)となったときに、ラベル11上の二次元コード22の上下に設けた前記ターゲットマーク25a,25bとそれぞれ丁度重なる位置に当該ガイドマーク55a,55bが表示されるようプログラムしてある。
【0066】
ステップ703で画像比較部は、一定の周期で撮像部32(図3)から画像を取り込み、ステップ704で画像中のターゲットマーク25a,25bがガイドマーク55a,55bと一致しているか否かを判別する。図6(c)に示すように上下の各ターゲットマーク25a,25bがそれぞれ上下の各ガイドマーク55a,55bに重なる(収まる)と、ステップ705で、図3を参照して述べたように画像比較部36は通知音発生部37に発音指示信号を出力して二次元コード22を読み取り可能である旨利用者に知らせる通知音を発生させ、かつ撮影ボタン操作34を促すメッセージをディスプレイ33に表示させる。尚、該通知音発生前(両マーク25a,25b,55a,55bが一致していない期間)には、二次元コード22の読み取りに適さない状態である旨を利用者に知らせる別の通知音を発生させるようにすることも可能である。
【0067】
シャッタ操作(撮影ボタン操作)があった場合には、ステップ707で二次元コード22を含む画像データを二次元コード読取部38に取り込み、ステップ708で該二次元コード22をデコード(図6(d))した後、ステップ709でディスプレイ33に接続確認表示を行う(図6(e))。一方、ステップ706で予め定められた時間経過してもシャッタ操作がない場合には、ステップ703に戻って再び画像の取り込み、ステップ704で両マーク25a,25b,55a,55bの一致不一致の判別を行う。
【0068】
したがって、利用者は図6(b)から(c)に示すように二次元コード22自体に気をとられることなく、ラベル上のターゲットマーク25a,25bを液晶ディスプレイ上のガイドマーク55a,55bに合わせるだけで自動的に二次元コード22の読み取りに適する構図が得られ、従来のようにカメラをどの程度近づけてどのくらいの大きさで二次元コードを撮影したらよいか悩むことがなくなる。
【0069】
接続確認表示(図6(e),図8のステップ709)の後、ステップ710でボタン操作により接続指示があった場合には、ステップ711で前記二次元コード22に含まれるURL情報を使用してゲーム提供者サーバに接続し、ステップ712で参加用のシリアル番号を送信する。接続拒否の指示があった場合には、処理を終了する(ステップ713)。
【0070】
〔ゲーム提供者サーバ〕 ゲーム提供者側のサーバは、次のような処理を行う。図4および図9を参照して、まずステップ801でゲーム利用のためのシリアル番号を利用受付部82が受信すると、ステップ802でゲーム管理部87は、利用判定部83に当該シリアル番号に基づいて過去にゲームデータを提供したか否か利用判定部83に対して照会を行う。利用判定部83は、ゲームデータを提供したシリアル番号を記憶する記憶手段を有しており、ゲーム管理部87からの照会に応じて当該シリアル番号に基づいて過去にゲームデータを提供したか否かを示すデータをゲーム管理部に対して出力する。
【0071】
照会の結果、過去に当該シリアル番号に基づいてゲームの提供を行っていれば、ステップ808で利用を拒否する。これにより、重複した(同一シリアル番号による複数回の)不正利用を排除することが出来る。
【0072】
一方、照会の結果、過去にゲーム提供を行っていなければ、ステップ803でゲーム管理部87はゲームデータ格納部84からゲームデータを読み出し、データ送信部85を通じて利用者端末にゲームデータの送信を行う。この送信にあたっては、ステップ804でタイマ部86が予め設定された時間を計測し、該時間を経過した場合にはステップ805でデータ送信を終了する。
【0073】
尚、これら一連の処理は一例として示したものであって、ゲームの提供形態について種々の変更が可能である。例えば、利用者から受信したシリアル番号に基づいて抽選を行い、当選番号にのみゲームデータを送信するようにしたり、ゲームデータを送信する条件として例えばアンケート項目や当該商品の購入者に関するデータを入力するための画面を表示させて顧客データを収集するなど、ゲームの提供にあたって様々な処理を付加することが可能である。
【0074】
〔標準搭載ソフトウエアによる利用〕 通常の一次元バーコードや二次元コードを撮影して読み込むことが可能なソフトウエア(例えばiアプリ)やそのようなソフトウエアを搭載した携帯端末が近時提供されている。本発明は、このような標準搭載のバーコード読取ソフトウエアあるいは該ソフトウエア搭載の携帯端末によっても本発明に言うゲーム利用を可能とすることが出来る。
【0075】
この方法を、図10を参照して説明する。まず、ステップ901でゲーム利用ラベルが貼付された商品を購入した者は、前記実施態様と同様に商品に貼られたラベル11の第二基材11bを剥がして第一基材11aから引き離すとともに、ステップ902で標準搭載の読取ソフトウエアを起動し、ステップ903でラベル11の第二基材表面に印刷された二次元コード21を撮影して読み取る。
【0076】
ここで、標準ソフトウエアを使用するこの実施形態では、当該第二基材表面の二次元コード21には、前記専用読取ソフトウエアをダウンロードするためのURL情報を含めることなく、例えば携帯端末のディスプレイにゲームの利用案内を表示するためのテキストデータを含ませておく。したがって、第二基材表面のコード21を読み取ったときには、ステップ904でゲーム利用案内がディスプレイに表示される。
【0077】
次に、ステップ905で第二基材裏面の利用用の二次元コード22を撮影して読み取る。すると、ステップ906でゲーム利用用URLとシリアル番号が表示されるとともに接続の確認表示が行われる。操作ボタンで接続を許可する旨入力すると、ステップ907で該利用用URL情報を使用してゲーム提供者サーバにアクセスし、シリアル番号が送信される。このように標準搭載の二次元コード読取ソフトウエアを使用しても本発明に云うゲームの利用が可能である。
【0078】
このような態様においても、二次元コード21,22の読み取り(前記ステップ903,905)にあたっては、該コードの上下に設けたターゲットマーク25a,25bを目安として(例えばこれらターゲットマークが画面からちょうど外れ、かつ両マークの間に配置された二次元コードが画面に入るように)カメラをラベルに向け近づけることにより、容易に二次元コードの撮影を行うことが出来る。前記専用ソフトウエアを使用する場合と異なってこの実施形態では、液晶ディスプレイにガイドマークは表示されないが、二次元コードの上下に設けたターゲットマーク25a,25bによって利用者は従来と較べ容易かつ確実に好適な状態で二次元コードを撮影することが可能となる。
【0079】
〔商品包装への適用〕 本発明に係るラベルは、商品自体だけなくその包装にも適用することが出来ることは既に述べたとおりである。図11は、手さげバッグ91に前記ラベル11を貼った例を示すものである。バッグ91の表面には、当該ラベルによって利用可能なゲームのキャラクタや内容を示す画像や文字等、ゲームを告知する情報92を表示することが可能である。
【0080】
尚、バッグ91に収納する商品41にも同ラベル11を貼付しておいて勿論構わない。また、バックへのラベル11の貼付位置は、図示の例のようにバッグ外表面に限らず、他の位置であっても良い。
【0081】
さらに図12に示すように、本発明に係るラベル11は、商品容器(例えば缶)に係止可能なタグ状の部材95に貼付することも可能である。タグ状部材95には、前記バッグ91と同様に、ゲームのキャラクタや内容を示す画像や文字等、ゲームを告知する情報92を表示することも可能である。
【0082】
本発明ないし前記実施形態によれば、ラベル基材を引き離して平面な状態で二次元コードを撮影し読み取ることが出来るから、エラーの発生率を格段に低く抑えることが可能となり、顧客であるゲーム利用者に煩雑な手間や負担をかけることを防ぐことが出来る。また、ディスプレイ上のガイドマークをラベルに設けたターゲットマークに合わせるだけで好適な読み取り状態を得ることができ、誰でも手軽にゲームを利用可能とすることが出来る。
【0083】
ゲーム利用用の二次元コードにはURLとシリアル番号が一体(ひと続き)になったデータを含めてあるから、ゲームデータを提供するページに直ちにアクセスすることが可能で、何度もボタンクリックをする煩わしさを解消することが出来る。また、大量のデータを収容できる二次元コードを使用することで、ラベルの小型化が可能となり、小さなあるいはスペースの少ない商品にもゲーム利用ラベルを貼ることが出来る利点もある。
【0084】
本発明は、図面に基づいて説明した前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。例えば、前記実施形態では、ラベルを2つの基材で構成したが、3つ以上の基材で構成することも可能である。また、一枚の基材でラベルを構成し、該基材の裏面に接着層とゲーム利用用の二次元コードとを設けるようにしても良い。尚、この場合、該基材の表面にゲームの案内表示と二次元コード読取りソフトウエアダウンロード用の二次元コードとを設けることも可能である。
【0085】
また、本発明は第一ラベル基材を必ずしも粘着あるいは接着手段によって商品又は包装に貼り付ける場合に限定されるものではなく、第一ラベル基材は、商品を覆うフィルム材(例えばペットボトルの周囲に巻き回すことにより支持したフィルム)等であっても構わない。
【0086】
また、前記ラベルでは、利用用のコード(22)を1つ設けたが、複数回利用できる(複数回利用のチャンスが得られる)ように、異なるシリアル番号が格納された2つ以上の利用用コードを設けることも可能である。さらにターゲットマークおよびガイドマークは、前記実施形態では三角形の形状を有するものとしたが、他の形状であっても良く、配設数も2つに限定されない。また、利用者側の端末は、PHSやPDAその他であっても良く、情報通信可能な各種機器を携帯電話機に代えて広く利用することが可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ゲームの利用(入手や参加)を容易にすることができ、さらにゲームの新たな提供形態を通じて各種商品の販売促進を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲーム利用ラベルの一例(封鎖状態)を示す図である。
【図2】本発明に係るゲーム利用ラベルの一例(開封状態)を示す図である。
【図3】本発明に係る利用者側の携帯端末の主要構成を例示するブロック図である。
【図4】本発明に係るゲーム提供者側のサーバの主要構成を例示するブロック図である。
【図5】(a1)から(g)は、本発明におけるゲーム利用手順(ラベル開封の手順)の一例を順に示す図である。
【図6】(a)から(e)は、本発明におけるゲーム利用手順(携帯端末で専用ソフトウエアを使用して二次元コードを読み取る手順)の一例を順に示す図である。
【図7】本発明に係る利用者側の携帯端末における処理工程(専用ソフトウエアのダウンロード工程)の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る利用者側の携帯端末における処理工程(ゲーム利用工程)の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係るゲーム提供者サーバにおける処理工程の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る利用者側の携帯端末における別の処理工程(標準搭載の二次元コード読取りソフトウエアを使用する場合)の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るラベルを包装バッグに適用した例を示す斜視図である。
【図12】本発明に係るラベルを商品(缶飲料)に付した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ゲーム利用ラベル
11a 第一のラベル基材(第一基材)
11b 第二のラベル基材(第二基材)
21 二次元コード(専用プログラムダウンロード用)
22 二次元コード(ゲーム利用用)
25a,25b ターゲットマーク
55a,55b ガイドマーク
Claims (18)
- ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、
商品又は包装への貼付を可能とする接着層と、
ゲーム管理情報を含む二次元コードとを備え、
ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含む
ことを特徴とするゲーム利用ラベル。 - ゲームを利用するための情報を記載し商品又は包装に貼り付けるラベルであって、
商品又は包装に貼付可能な第一ラベル基材と、
該第一ラベル基材に対し分離可能に支持した第二ラベル基材とを備え、
該第二ラベル基材の裏面にゲーム管理情報を含む二次元コードを設けるとともに、該裏面が見えないよう第二ラベル基材を前記第一ラベル基材に対して開封可能に封鎖した
ことを特徴とするゲーム利用ラベル。 - 前記ゲーム管理情報は、ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とを少なくとも含む
請求項2に記載のゲーム利用ラベル。 - 前記ゲームを利用するためのURL情報と識別情報とがひと続きのアクセスデータとして記録されている
請求項3に記載のゲーム利用ラベル。 - 前記二次元コードを挟んで互いに対向するよう配置され、前記ゲーム管理情報を読み取るため該二次元コードを撮影するときに標的となる、少なくとも一対のターゲットマークを該二次元コードの周囲に設けた
請求項2から4のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベル。 - 前記第二ラベル基材の表面に、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードとは別の二次元コードを設け、
該別の二次元コードは、前記ゲーム管理情報を含む二次元コードを読み取るためのプログラムをダウンロードするURL情報を含み、
該プログラムは、携帯通信端末に格納されて前記請求項5に記載の二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれるゲーム管理情報を読み取るためのプログラムであって、前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させるものである
請求項5に記載のゲーム利用ラベル。 - 前記別の二次元コードを挟んで互いに対向するよう配置され、前記URL情報を読み取るため該別の二次元コードを撮影するときに標的となる、少なくとも一対のターゲットマークを該別の二次元コードの周囲に設けた
請求項6に記載のゲーム利用ラベル。 - 前記ターゲットマークは、前記二次元コードに頂点を向けた略三角形の形状を有する
請求項5または7に記載のゲーム利用ラベル。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルを付したことを特徴とする商品。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルを付したことを特徴とする包装材。
- 携帯通信端末に格納され、請求項5、7および8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに設けられた二次元コードを撮影した画像データに基づいて該二次元コードをデコードし、該二次元コードに含まれる情報を読み取るためのプログラムであって、該プログラムは、
前記ターゲットマークに重ねて位置合わせが可能なガイドマークを前記携帯通信端末のディスプレイにファインダ画像とともに表示させる
ことを特徴とする携帯通信端末用プログラム。 - 前記プログラムは、さらに、
前記ファインダ画像に基づいて前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して予め定められた位置関係にあるか否かを判別し、
前記ターゲットマークが前記ガイドマークに対して該予め定められた位置関係にある場合に、携帯通信端末の操作者に通知を行うため、音、光および振動のうちの少なくともいずれか一つを発生させる
請求項11に記載の携帯通信端末用プログラム。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の前記ゲーム利用ラベルに設けられた前記二次元コードを撮像手段を備えた携帯通信端末を使用して撮影し通信ネットワークを介して送信された前記ゲーム管理情報を受信する工程と、
該ゲーム管理情報に基づいて前記携帯通信端末に対し通信ネットワークを介してゲームデータを送信する工程と、
を含むことを特徴とするゲームの提供方法。 - 前記ゲームデータを送信する工程は、予め定められた時間を経過したときに該ゲームデータの送信を停止する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載のゲームの提供方法。
- 前記携帯通信端末の所持者からのリクエストに基づいて請求項11または12に記載の前記携帯通信端末用プログラムを送信する工程
をさらに含む請求項13または14に記載のゲームの提供方法。 - ゲームデータを格納するゲームデータ格納手段と、
請求項1から8のいずれか一項に記載のゲーム利用ラベルに含まれる前記ゲーム管理情報を、通信ネットワークを介し受信するゲーム利用受付手段と、
該ゲーム管理情報に基づいてゲームデータを通信ネットワークを介し送信するゲームデータ送信部と、
を備えることを特徴とするゲーム提供装置。 - 前記ゲーム管理情報に含まれる識別情報に基づいてゲーム利用の認否を判定する利用判定手段
をさらに備える請求項16に記載のゲーム提供装置。 - 予め定められた時間を経過したときに前記ゲームデータの送信を停止するタイマ手段
をさらに備える請求項16または17に記載のゲーム提供装置。
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