JP2005070487A - Ac型プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法 - Google Patents

Ac型プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法 Download PDF

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朋喜 中北
Toru Kawase
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Abstract

【課題】複数のサステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、複数のスキャン電極に放電電圧を印加するための多段出力を持つ複数のスキャンドライバを有する、M×Lマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置において、消費電力を抑制し、高い発光効率を実現することができるAC型プラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3を構成するスキャンドライバを含むスキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3、及びサステイン電極12を動作させるサステイン駆動回路1D−1、1D−2、1D−3の各々を独立に動作及び停止させる第1の電源制御回路1Aを有するAC型プラズマディスプレイ装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極結線(マトリクス)構造によるAC型プラズマディスプレイ装置およびその駆動方法に関する。
大画面化・薄型化が可能なプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称する)は、ガス放電に伴う発光及び紫外線による蛍光体の励起発光を利用した表示パネルであり、1セル当り3本の電極が設けられた3電極放電構造を持つ形が主に用いられる。
図9に、放電セルにおける3電極放電構造の模式断面図を示す。放電セル100では、前面ガラス基板101上に、対になるスキャン電極11とサステイン電極12が平行して形成され、スキャン電極11及びサステイン電極12は透明誘電体層102及び保護層103で覆われている。前面ガラス基板101に対向配置される背面ガラス基板104上にはアドレス電極13がスキャン電極11及びサステイン電極12に対し直交して形成され、その上には透明誘電体層105が設けられている。さらに透明誘電体層105の上には蛍光体106が塗布されている。
この放電セル100においてスキャン電極11とアドレス電極13の間に放電開始電圧Vfよりも高いパルス電圧(書き込みパルス)を印加すると放電が発生する。その時、正電圧を印加しているアドレス電極13上の蛍光体106の壁面には負電荷が蓄積され、負電圧を印加しているスキャン電極11側の保護層103付近の壁面には正電荷が蓄積される。また、同時に正電圧を印加しているサステイン電極12側の保護層103付近の壁面には、アドレス電極13と同じく負電荷が蓄積する。
この保護層103、蛍光体106の壁面に蓄積された電荷を壁電荷といい、この壁電荷によって誘起された電圧を壁電圧Vwという。書き込みパルスを印加することで放電を発生させ壁電荷を生成させることをアドレス放電といい、ある単位ライン分のアドレス放電する期間を書き込み期間という。
スキャン電極11側に正電荷、サステイン電極12及びアドレス電極13側に負電荷を蓄積させた状態で、スキャン電極11とサステイン電極12間にパルス状の高電圧Viを印加すると、壁電圧Vwと印加電圧Viとの和(=セル電圧Vc)が放電開始電圧Vfを超えた場合、放電が発生する。一旦、放電が開始されると、常に前放電時の電極とは正負逆極性の壁電荷が再蓄積されるので、スキャン電極11及びサステイン電極12に交互に反転する周期的パルス電圧が印加し続ける間放電は維持される。この放電を維持放電といい、維持放電している期間を維持期間と呼ぶ。
印加電圧Viは放電開始電圧Vfよりも低く設定し、壁電圧(壁電荷)が無い場合は、セル電圧Vc=Vw+Vi=Vi<Vfとなり、維持放電が発生しないようにする。このように、アドレス放電によって発生する壁電圧Vwの有無により、次に続く維持放電の有無を決定されることで選択的放電が実現できる。
図10は、従来のプラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。PDP1は、複数のスキャン電極11、複数のサステイン電極12及び複数のアドレス電極13を含む。複数のアドレス電極13は画面垂直方向に配列され、複数のスキャン電極11及び複数のサステイン電極12は画面水平方向に対になって配列されている。複数のサステイン電極12はすべて同電位になるよう共通化されている。スキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13の各交点に放電セル100が形成され、表示画面上の画素として機能する。
スキャン回路111は複数のスキャン電極11を順に駆動し、サステイン回路112は複数のサステイン電極12を共通に駆動する。アドレス回路113は映像データに応じて複数のアドレス電極13を1ライン分同時に駆動する。
図11(a)にAC型プラズマディスプレイ装置を駆動する際の駆動方法である、アドレス・発光分離(Address Display−period Separated)駆動方式を示す。以下、ADS駆動方式と略する。TV信号は、一般に1秒間に60枚の画像を重ね合わせて映像を表示している。約16.6msecに1回の割合で画像を形成することになる。その16.6msecに相当する時間を1TVフィールドとする。
図11(a)に示すように、その1TVフィールドは、複数のサブフィールドSF1、SF2〜SFNに分割されており、各サブフィールドは書き込み期間Tadrと維持期間Tsus1、Tsus2〜TsusNから構成される。書き込み期間Tadrでは、表示させるライン数分に相当する個数のスキャンパルスを順にスキャンする。
図11(b)はADS駆動方式におけるスキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13の動作波形の一例を示す。図11(b)に示すように、アドレス電極13は、書き込み期間Tadrにおいて、各ラインに表示するデータを各ラインのスキャンパルス幅Tsc内でHレベルもしくはLレベルを設定する。H/Lレベルに対応するアドレス電圧は、それぞれ約60/0Vである。アドレス電極13によりHレベルの電圧を印加された各ライン上の各画素空間には、壁電荷が蓄積されている。Lレベルの場合には壁電荷は蓄積されていない。壁電荷が蓄積されている画素は、各維持期間Tsusi(N=1〜N)では放電が開始・維持されることとなる。
各サブフィールドの維持期間Tsus1、Tsus2〜TsusNは、それぞれの重み付け比率が2の累乗(1(=20):2(=21):4(=22):〜:2(N-1))になるよう設定されている。各サブフィールドの発光時間を選択的に組み合わせることで、1〜2N段階の多階調表示をしている。例えば、N=8の場合、1TVフィールドは8個のサブフィールドで構成され、28=256階調表示が可能となる。
しかしADS駆動方式では、一定期間の書き込み期間Tadrを各サブフィールドにて確保する必要があり、少なくとも(サブフィールド数×Tadr)期間は非発光となる。階調数を多くするためにサブフィールドが増やす程またHDなどの高解像度表示にする程、非発光期間は多くなり、1TVフィールドに対する発光時間は減り輝度を確保できないという課題がある。例えば、NTSC信号で画面上下2分割する駆動する場合、走査パルスTsc=8μsec程度に設定され、書き込み期間Tadr=8×480/2=1.92(msec)となる。6bitで多階調表示する際には、全書き込み期間は1.92×6=11.52(msec)となり、1TVフィールド16.6(msec)に対する発光時間の比率は(16.6−11.52)/16.6=30.6%と低い。
そこで、書き込み期間を圧縮することでサブフィールド数を増やすあるいは高輝度を確保する手段の一つとして、特許文献1のような維持ブロック駆動方法が提案されている。これは全ラインをスキャン、維持するブロック毎に分割し、維持ブロック毎にアドレス及び維持発光させるタイミングをシフトさせる方式である。以下では維持ブロック分割したADS駆動方法の一例を説明する。
図12に示すプラズマディスプレイ装置におけるPDP1は、複数のスキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13を含み、アドレス電極13が画面の垂直方向に配列され、スキャン電極11及びサステイン電極12は画面の水平方向に配列されている。スキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13の各交点に放電セル100が形成され、各放電セル100が表示画面上の画素を構成する。そして維持ブロック駆動をするために、例えば、全Mラインを4つの維持ブロック毎のスキャン回路、サステイン回路に分ける。
図13は、図12のPDP1におけるスキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13に対して駆動電圧を印加するタイミングの一例を示すものである。
まず、第1サブフィールドSF1では、第1〜第4の維持ブロックに対して初期化Initが行われた後、第1維持ブロックの書き込み期間Tadrが開始され、維持期間Tsusへと続く。次に、第1維持ブロックの維持期間Tsusの約半分が終了した時点で第2維持ブロックの維持期間Tsusが開始されるように、第1維持ブロックの維持期間Tsusの開始から所定時間経過後に第2維持ブロックの書き込み期間Tadrが開始され、第2維持ブロックの書き込み期間Tadrが終了した後、第2維持ブロックの維持期間Tsusが開始される。以降第2維持ブロックと同様に第3及び第4維持ブロックの書き込み期間Tadr及び維持期間Tsusが開始される。第2サブフィールドSF2以降も同様に、維持ブロック毎にタイミングがシフトされた形で初期化Init、書き込み期間Tadr、維持期間Tsusが逐次実行される。
ここで、上述の維持ブロック駆動においては、維持ブロック毎の書き込み期間Tadrは、全ラインの書き込みに要する時間を、分割する維持ブロック数で割った値となり、例えば図10の例では、書き込み期間Tadrは全ライン分の時間の1/4となる。そして、維持ブロック毎におけるADS動作でアドレス時間を短縮し、維持期間を前倒しにしてサブフィールド数を多くし、あるいは維持期間を延長することで高輝度化を図ることが可能となる。
特開2001−265281号公報
一般的にプラズマディスプレイ装置においては、消費電力の提言が望まれている。そこで、本発明は、消費電力を抑制し、高い発光効率を実現することができるAC型プラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を実現するために本発明のAC型プラズマディスプレイ装置は、放電空間を挟んで対向配置された前面基板及び背面基板と、前記前面基板の内面に設けられたスキャン電極とサステイン電極で構成されるM個の行電極対と、前記行電極対の表面を覆う誘電体を含む保護層と、前記背面基板の内面に設けられ前記行電極対に交叉して配列されたL個のアドレス電極と、前記列電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層を覆う蛍光体層と、前記背面基板に形成された隔壁間に塗布されている蛍光体と前記放電空間に充填された紫外光発生用の放電気体によって形成された三原色の放電発光セル群とを具備し、複数の前記サステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、複数の前記スキャン電極に放電電圧を印加するための多段出力を持つ複数のスキャンドライバを有する、M×Lマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置において、前記維持ブロックを構成する前記スキャンドライバを含むスキャン駆動回路及び前記サステイン電極を動作させるサステイン駆動回路の各々を独立に動作及び停止させる第1の電源制御回路を有することを特徴とするものである。
ここで、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を連続的に変化させる第2の電源制御回路を個々に有すると好ましい。
また、前記維持ブロックの動作状態を検知する第3の電源制御回路を有し、前記第3の電源制御回路で検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に動作及び停止させると好ましい。
また、上記目的を実現するために本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法は、本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数の期間に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させることを特徴とするものである。
また、上記目的を実現するために本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法は、本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み工程、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させ、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の電源電圧を連続的に変化させることを特徴とするものである。
また、上記目的を実現するために本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法は、本発明のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を用い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記第3の電源制御回路の検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、その前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の所定期間に、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立して停止させることを特徴とするものである。
本発明のAC型プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法によれば、複数のサステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、各維持ブロック別のスキャン電極に放電電圧を印加するスキャンドライバを有するマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置をサブフィールド駆動する際、発光休止期間において維持ブロック毎の電源電圧を停止させることで、消費電力を抑制し、主電源に掛かる回路負荷を軽減できる。また、回路状態を検知するセンサを設けることで、駆動状態に追従した電力抑制及び負荷低減を行うことができる。このように、発光に寄与しない無効電力を低減することで、より高い発光効率を実現することができる。
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、放電空間を挟んで対向配置された前面基板及び背面基板と、前記前面基板の内面に設けられたスキャン電極とサステイン電極で構成されるM個の行電極対と、前記行電極対の表面を覆う誘電体を含む保護層と、前記背面基板の内面に設けられ前記行電極対に交叉して配列されたL個のアドレス電極と、前記列電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層を覆う蛍光体層と、前記背面基板に形成された隔壁間に塗布されている蛍光体と前記放電空間に充填された紫外光発生用の放電気体によって形成された三原色の放電発光セル群とを具備し、複数の前記サステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、複数の前記スキャン電極に放電電圧を印加するための多段出力を持つ複数のスキャンドライバを有する、M×Lマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置において、前記維持ブロックを構成する前記スキャンドライバを含むスキャン駆動回路及び前記サステイン電極を動作させるサステイン駆動回路の各々を独立に動作及び停止させる第1の電源制御回路を有することを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の電源制御回路が前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を動作または停止させる単位は、少なくとも1つ以上の前記維持ブロックであることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記維持ブロックに含まれる個々の前記サステイン電極が互いに隣り合わないように、別の前記維持ブロックに含まれるサステイン電極と交互に配列することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数の期間に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法である。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間とに分けることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記維持ブロックの各々において、第1サブフィールドのみに前記初期化期間を設定し、前記書き込み期間が前記サブフィールドから継続する前記維持期間を停止する消去書き込みであることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記発光休止期間は、前記スキャン電極及び前記サステイン電極を所定の電圧に固定することを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記維持ブロックの維持期間の期間が、別の前記維持ブロックの維持期間の期間と時間的に完全一致しないことを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を連続的に変化させる第2の電源制御回路を個々に有することを特徴とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記第2の電源制御回路は、電荷の保持手段及び放電手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記電荷の保持手段及び放電手段は、コンデンサ回路と抵抗回路で構成されることを特徴とするものである。
また、請求項13に記載の発明は、請求項10から12のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み工程、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させ、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の電源電圧を連続的に変化させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法である。
また、請求項14に記載の発明は、請求項13記載の発明において、各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間とに分けることを特徴とするものである。
また、請求項15に記載の発明は、請求項14記載の発明において、前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とするものである。
また、請求項16に記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記維持ブロックの各々の前記発光休止期間において、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の前記スキャン電駆動回路及びサステイン駆動回路の電源電圧を連続的に減少させることを特徴とするものである。
また、請求項17に記載の発明は、請求項13から16のいずれかに記載の発明において、前記維持ブロックの各々の前記発光休止期間において、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を所定の電圧になるまで減少させて、次のサブフィールド期間が開始される際に、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を、前記所定の電圧から、通常に駆動する電源電圧に復帰させることを特徴とするものである。
また、請求項18に記載の発明は、請求項1から3および請求項10から12のいずれかに記載の発明において、前記維持ブロックの動作状態を検知する第3の電源制御回路を有し、前記第3の電源制御回路で検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に動作及び停止させることを特徴とするものである。
また、請求項19に記載の発明は、請求項18記載の発明において、前記第3の電源制御回路は、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路に少なくとも1つずつ設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項20に記載の発明は、請求項18記載の発明において、前記第3の電源制御回路は、各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路本体及び周辺の温度を検知する温度センサであることを特徴とするものである。
また、請求項21に記載の発明は、請求項18記載の発明において、前記第3の電源制御回路は、表示すべき映像データの平均輝度値の変化を検知する演算回路であることを特徴とするものである。
また、請求項22に記載の発明は、請求項18から21のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を用い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記第3の電源制御回路の検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、その前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の所定期間に、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立して停止させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法である。
また、請求項23に記載の発明は、請求項22記載の発明において、前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の期間であることを特徴とするものである。
また、請求項24に記載の発明は、請求項23記載の発明において、各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間に分けることを特徴とするものである。
また、請求項25に記載の発明は、請求項22記載の発明において、前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とするものである。
また、請求項26に記載の発明は、請求項22記載の発明において、前記第3の電源制御回路は温度センサであることを特徴とするものである。
また、請求項27に記載の発明は、請求項26記載の発明において、前記温度センサの温度検知エリアは、前記スキャン駆動回路本体及び雰囲気または前記サステイン駆動回路本体及び雰囲気であることを特徴とするものである。
また、請求項28に記載の発明は、請求項26記載の発明において、前記スキャン駆動回路本体及び前記サステイン駆動回路本体の温度が一定となるように、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を、前記維持ブロックの各々の所定期間に動作及び停止させることを特徴とするものである。
また、請求項29に記載の発明は、請求項26記載の発明において、前記温度検知領域の温度上昇に伴い、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を全て停止させることを特徴とするものである。
また、請求項30に記載の発明は、前記第3の電源制御回路は、表示すべき映像データの平均輝度値を算出する演算回路であることを特徴とする請求項22記載のACプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
また、請求項31に記載の発明は、前記演算回路で算出された平均輝度が規定以上の場合は、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を、前記維持ブロックの各々の所定期間に停止させることを特徴とする請求項30記載のACプラズマディスプレイ駆動方法。
以下、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置は、スキャン電極11とサステイン電極12からなる行電極対14(以下、ラインと称する)と、横画素分のアドレス電極13を含むマトリクス構造をもつ。アドレス電極13は画面の垂直方向に配列され、スキャン電極11及びサステイン電極12は画面の水平方向に配列されている。スキャン電極11、サステイン電極12及びアドレス電極13の各交点に放電セル100が形成され、各放電セル100が表示画面上の単位画素を構成する。
維持ブロック1E−1は、それぞれスキャン駆動回路1C−1とサステイン駆動回路1D−1を一対とした基本駆動単位を構成する。スキャン駆動回路1C−1は、スキャンドライバ(図示せず)を含み、ライン毎に逐次スキャンパルスを印加する。サステイン駆動回路1D−1には、複数のサステイン電極12の単位本数分を維持ブロック1E−1内で共通に結線されている。アドレス回路(図示せず)は、複数のアドレス電極13を駆動するドライバ回路であり、スキャン電極11に印加されるスキャンパルスのタイミングに同期して、サブフィールド方向に時分割された映像データを書き込みパルスとして、アドレス電極13に1ライン分の横画素分を同時に出力する。維持ブロック1E−2、1E−3においても、スキャン駆動回路1C−2、1C−3と、サステイン駆動回路1D−2、1D−3とがそれぞれ対となり、維持ブロック1E−1と同様な駆動をする。
電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3は、第1の電源制御回路1Aからの電源制御信号の電圧レベルによってオン/オフする構造をもつ。維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3を駆動する主電源電圧1Bは、各維持ブロック1E−1の電源制御スイッチ1S−1がオンのとき、電源電圧1B−1として電力を供給する。同様に、各電源制御スイッチ1S−2、1S−3がオンのとき、それぞれ電源電圧1B−2、1B−3として、維持ブロック1E−2、1E−3へ電力を供給する。ここにおける主電源電圧1B及び電源電圧1B−1、1B−2、1B−3は、維持電圧Vsus(170V〜200V程度)であることが望ましい。スキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3及びサステイン駆動回路1D−1、1D−2、1D−3で消費される電力分布の中で、維持発光に関わる電力消費が最も大きいため、電力を削減するには、Vsus電源の電力低減が最も効果的である。但し、Vsus電圧のみならずその他の電源電圧を制御しても、その電源電圧レベルに対する電力削減の割合は変わらず効果的である。
(実施の形態2)
図1及び図2を用いて本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法について述べる。ここでは、一例として、実施の形態1が示すAC型プラズマディスプレイ装置に対しての、維持ブロック駆動について説明する。
図2は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法の各維持ブロックにおけるサブフィールド駆動タイミングチャート及び電源電圧の出力波形を示している。維持ブロック駆動とは、従来、全接続されていたサステイン電極12を、単位本数毎に共通接続した維持ブロックにおいて、個々にADS駆動を行うものである。
本実施の形態では、図2に示すように、各フィールドは複数のサブフィールドに分割される。各サブフィールドは、壁電荷を調整するセットアップ動作を行う初期化期間21、アドレス放電を行う書き込み期間22及び維持放電を行う発光維持期間23、発光を一時休止する発光休止期間24により構成される。なお、発光維持期間23と発光休止期間24とにより維持期間が構成される。また各サブフィールドでは発光維持期間23の長さが異なり、各サブフィールドの点灯期間を変えることにより、例えば256階調の階調表示が行われる。
維持ブロック1E−1の初期化期間21では、微弱な初期化放電が起こり、放電セル100の各壁面には微弱な壁電圧が蓄積される。書き込み期間22では、映像信号に応じてオンまたはオフする書き込みパルスがアドレス回路により各アドレス電極13に印加され、この書き込みパルスと同期して、図1に示すスキャン駆動回路1C−1によりスキャン電極11にスキャンパルスが順に印加される。このとき、表示すべき放電セル100に対応するアドレス電極13とスキャン電極11の間の電圧は、書き込みパルス電圧とスキャンパルス電圧とを加算した電圧に、初期化期間21にスキャン電極11とアドレス電極13のそれぞれに蓄積された壁電圧がさらに加算されたものとなる。従って、アドレス電極13とスキャン電極11との間にアドレス放電が起こり、各電極には選択的に壁電圧が蓄積される。
次に、発光維持期間23において、スキャン駆動回路1C−1により維持パルスがスキャン電極11に印加される。このとき、アドレス放電を起こした放電セル100におけるスキャン電極11とサステイン電極12の間の電圧は、維持パルス電圧に書き込み期間22において蓄積されたスキャン電極11とサステイン電極12間の壁電圧が加算されたものとなる。このため、アドレス放電を起こした放電セル100では、スキャン電極11とサステイン電極12との間に維持放電が起こり、この維持放電を起こした放電セル100では、前放電前とは正負逆極性の壁電圧が蓄積される。この後、スキャン電極11とサステイン電極12には交互に反転した維持パルスが周期的に印加されている間、維持放電が行われる。第2サブフィールドSF2以降も同様に選択的にアドレス放電が行われ維持放電する。維持ブロック1E−2、1E−3においても同様にサブフィールド駆動する。
次に、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3の駆動タイミングの様相の一例を説明する。
図2において、第1サブフィールドSF1では、維持ブロック1E−1の初期化期間21が開始される。その後、第1維持ブロック1E−1の書き込み期間22が開始され、その後、発光維持期間23が開始される。発光休止期間24は、次のサブフィールドの初期化期間21までに発光を一時的に休止する期間である。第1維持ブロック1E−1から一定の時間間隔をおいて、第2維持ブロック1E−2の初期化期間21が開始される。第3維持ブロック1E−3の場合も同様に、一定の時間間隔をおいて初期化期間21が開始される。次に、例えば、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23の半分以上が終了した時点で第2維持ブロック1E−2の発光維持期間23が開始されるように、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23の開始から所定時間後に第2維持ブロック1E−2の書き込み期間22が開始される。次に、第2維持ブロック1E−2の書き込み期間22が終了した後、第2維持ブロック1E−2の発光維持期間23が開始される。以降、第2維持ブロック1E−2と同様に第3維持ブロック1E−3の初期化期間21、書き込み期間22及び発光維持期間23が順に開始される。
発光休止期間24は、維持ブロック駆動を行う上で重要な期間の一つである。図1に示すアドレス電極13は、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3に対し共通であるため、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3の書き込み期間22が互いに重なると、各放電セル100に映像データを書き込む際にアドレスするタイミングの調停が必要となり、駆動が複雑になり、ADS駆動を行うことができない。このため、発光休止期間24は、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3の書き込み期間22が互いに重ならないように時間シフト量を調整する機能を果たす。
また、第2サブフィールドSF2では、第2維持ブロック1E−2の第1サブフィールドSF1の発光維持期間23が終了した後、第1維持ブロック1E−1の初期化期間21が開始される。その後、第1維持ブロック1E−1の書き込み期間22が開始され、第1維持ブロック1E−1のアドレス22期間が終了した後、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23が開始される。第1維持ブロック1E−1の書き込み期間22が終了した時点で第2維持ブロック1E−2の初期化期間21が開始される。第2維持ブロック1E−2の初期化期間21の終了後、第2維持ブロック1E−2の書き込み期間22が開始され、第2維持ブロック1E−2の書き込み期間22が終了した後、第2維持ブロック1E−2の発光維持期間23が開始される。以降第2維持ブロックと同様に第3維持ブロックの初期化期間21、書き込み期間22及び発光維持期間23が順に開始される。
次に、ある維持ブロックの発光維持期間中に他の維持ブロックがアドレス放電を行う場合において、アドレス電極13、スキャン電極11及びサステイン電極12の駆動電圧の印加するタイミングについて述べる。例えば、第1サブフィールドSF1では、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23に第2維持ブロック1E−2の書き込み期間22が設定されており、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23では、スキャン電極11及びサステイン電極12にはそれぞれ維持パルスが印加されている。一方、第1維持ブロック1E−1の発光維持期間23中のスキャン電極11が0Vで、サステイン電極12に維持パルスが印加されている期間に、個々のスキャン電極11に印加されるスキャンパルスに対応して、第2維持ブロック1E−2のアドレス電極13には書き込みパルスが印加される。これにより、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3に対してアドレス電極13が共通に使用されるような現構成でも、印加するスキャンパルス、書き込みパルス及び維持パルスを印加するタイミングを工夫することで、各電極に印加される駆動パルスの維持ブロック間干渉を無くし、維持放電及びアドレス放電を平行して安定に行うことができる。第2サブフィールド以降も同様な駆動パルスの加え方の工夫により時間を有効に活用することができる。このように、サステイン電極12をすべて一括に駆動する従来のADS駆動方法に対し、本発明に示す維持ブロック分割型の駆動方法を用いると、各維持ブロックにおいて、書き込み期間が短縮されることで、例えばサブフィールド数を多くして階調数を増やし動画擬似輪郭を低減し、また各サブフィールドにおける発光維持期間23を延長して輝度向上を図ることができる。
このとき、維持ブロック1E−1または1E−2または1E−3における各サブフィールド内に設定された発光休止期間24に、電源制御スイッチ1S−1または1S−2または1S−3をオン/オフさせることで、図2に示すような、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3の電源電圧1B−1、1B−2、1B−3の出力波形を生成する。非発光状態でも、電源電圧1B−1、1B−2、1B−3がVsus電圧を保持している間は、スキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3やサステイン駆動回路1D−1、1D−2、1D−3において電力は消費され続ける。電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3のオン/オフ状態の組み合わせで2つの維持ブロックがオンするような、図2中に一点鎖線で示す駆動状態2Aや2B、もしくは1つの維持ブロックしか動作しない駆動状態2Cを生成し、同時にオンする維持ブロックの数を可能な限り減らし、電力消費を抑制することができる。また、同時に全ての維持ブロックがオンすると、主電源電圧1Bに掛かる負荷変動も大きくなるので、電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3が同時にオンしないように維持ブロック駆動することで、主電源電圧1Bからみた負荷変動も軽減され、回路の安定性及び信頼性も向上する。
ここで、留意すべき事項の一例を図1及び図3を用いて述べる。図3はスキャン駆動回路の内部の概略構成の一部を示すブロック図である。例えば、維持ブロック1E−1において主電源電圧1Bを遮断する場合を考える。スキャン駆動回路1C−1の一部が図3のような構成であると仮定する。主電源電圧1Bが維持電圧Vsusとし、別の電源電圧3Bは300Vの高電圧とする。スイッチングを行う電界効果トランジスタであるFET1、FET2、FET3、FET4は、制御されるタイミングによってオン/オフする。また、FET1、FET2、FET3、FET4は同じ200V耐圧性能を持つとする。
通常、FET1、FET2、FET3、FET4は、耐圧を超えないようなタイミングで制御されてオン/オフされている。主電源電圧1Bを遮断し電源電圧1B−1がVsus電圧から0Vに急激に降下すると、電位3Aは無条件で0Vに近い値となる。このように、FET1、FET2、FET3、FET4が通常の制御タイミングでオン/オフしている際に、主電源電圧1Bが急にVsus電圧から0Vに降下すると、例えばFET3のオン期間では電位3Cは300Vとなって、FET4のソース−ドレイン間に約300Vに近い電圧が印加されることになり、FET4を破壊する可能性がある。同時に、電位差(3C−3A)で動作する耐圧200V程度のスキャンドライバ3Dも破壊されることとなる。この事態を避けるには、FET3をオフする必要がある。故に、電源電圧1B−1をVsus電圧から0Vに急激に降下させる場合には、各構成素子を破壊しないように、オン/オフする制御タイミングを操作する必要がある。ただ、別の電源電圧3Bが電位3Aから昇圧するような電源構成の場合はこの限りでない。この場合は、Vsus電圧から0Vに降下しても、FET3のオン期間における電位差(3C−3A)が耐圧を超えない。
なお、本説明では維持ブロックは3つに設定したが、維持ブロックの個数はこの例に特に限定されず、2分割、6分割、8分割等の他の分割数であってもよい。また、維持ブロックの個数は2の累乗個であると制御回路の簡素化が図れる。例えば、維持ブロックの個数が6個だとすると、維持ブロック制御する信号は3bit(3本)必要であり、維持ブロックの個数が8個の場合と制御信号の規模は変わらない。また制御回路内のレジスタ規模を例にとってみても同様のことがいえる。維持ブロックの個数が4個もしくは6個の選択肢がある場合は、制御の簡素化の観点からみれば4個を選択する方が望ましい。
(実施の形態3)
図4は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態1で示した図1の構成との大きな相違は、電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3とそれぞれ全く逆にオン/オフするタイミングで動作する各電源制御スイッチ4S−1、4S−2、4S−3と第2の電源制御回路4A−1、4A−2、4A−3が付設されている点である。電源電圧1B−1、1B−2、1B−3が遮断されている期間は、各電源制御スイッチ4S−1、4S−2、4S−3はオンして第2の電源制御回路4A−1が動作する構成とする。その逆に、電源電圧1B−1、1B−2、1B−3が出力されている期間は、電源制御スイッチ4S−1、4S−2、4S−3はオフする。
実施の形態1で述べたように、維持ブロック1E−1には電源電圧1B−1が供給されるが、主電源電圧1Bからみた場合、その維持ブロック1E−1の構成要素であるスキャン駆動回路1C−1とサステイン駆動回路1D−1は、機能的に、容量性負荷と直線抵抗負荷の合成インピーダンスである回路負荷をもつ回路と考えられる。そこで、図5に、容量性負荷5A−Cと直線抵抗負荷5A−Rの合成インピーダンスである回路負荷5Aと第2の電源制御回路4A−1との関連動作を説明するためのブロック図を示す。第2の電源制御回路4A−1は、ここでは簡易的に、直流抵抗5Bとコンデンサ5Cとで構成する。また、電源制御スイッチ1S−1、4S−1は正反対のオン/オフ状態を保つように制御される。例えば、電源制御スイッチ1S−1がオンするときは電源制御スイッチ4S−1はオフとなり、電源制御スイッチ1S−1がオフするときは電源制御スイッチ4S−1はオンするように動作する。
電源制御スイッチ1S−1がオンしている期間、すなわち主電源電圧1Bから電源電圧1B−1に電力が供給されているときには、回路負荷5Aではスキャン電極11並びにサステイン電極12を駆動するための電力が消費されまたは蓄えられる。主電源電圧1Bの消費電力を削減するため電源制御スイッチ1S−1をオフし、電源電圧1B−1を遮断すると、実施の形態1における構成では、回路負荷5Aで蓄えられていた電力はそのまま閉回路となった回路負荷5A内で消費され続ける。図4及び図5の構成では、電源制御スイッチ1S−1がオフしている状態では電源制御スイッチ4S−1はオンしており、回路負荷5Aで蓄えられていた電力は第2の電源制御回路4A−1へ流れ込むことで回路負荷5Aにおける消費電力を抑制する。第2の電源制御回路4A−2、4A−3も同様の機能を果たす。また、コンデンサ5Cに回収した電力を有効に利用する手段を設ければ、さらなる電力削減が実現できる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法を示すものである。以下、図5に示す第2の電源制御回路4A−1、4A−2、4A−3の動作を説明する。維持ブロック1E−1の電源電圧1B−1は、図2に示す通り、発光休止期間24の間は0Vと設定されるよう、電源制御スイッチ1S−1をオフし同時に電源制御スイッチ4S−1をオンする。第2の電源制御回路4A−1の直流抵抗5Bがない場合、コンデンサ5Cに直接電荷が移動することになり、充放電に必要な大きな過渡電流6Bが発生する。第2の電源制御回路4A−1は直流抵抗5Bを含むので、電源電圧1B−1は、主に、第2の電源制御回路4A−1の直流抵抗5Bと維持ブロック1E−1の回路負荷5Aの容量性負荷5A−Cによる時定数6Aをもって連続的に減少し、主電源電圧1Bからみた回路負荷5Aの変動を緩和させることで、過渡電流6Cとなり、前述の過渡電流6Bに比べ、ピーク値を低くすることができる。このように、直流抵抗5Bを設けることで、電源電圧1B−1の急激な立ち下りによる過渡電流を抑制することができる。
なお、電源制御スイッチ1S−1あるいは4S−1がトランジスタ等の半導体スイッチング素子で構成される場合には、電源制御スイッチ1S−1のオフ波形を、図6に示す時定数6Aをもつ減少波形にすることで、同様の効果を得ることができる。維持ブロック1E−2、1E−3の場合も同様である。
(実施の形態5)
図7は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法を示すものである。以下、図5に示す第2の電源制御回路4A−1、4A−2、4A−3が含むコンデンサ5Cの設置効果について説明する。
前述の通り、電源電圧1B−1を遮断する時には電源制御スイッチ1S−1、4S−1をそれぞれオフ/オンし、かつ実施の形態4で示した第2の電源制御回路4A−1の直流抵抗成分5Bによって遮断時の過渡電流を抑制する。しかし、電源電圧1B−1が再び復帰する際にも、同じように大きな過渡電流が流れることが考えられる。
電源電圧1B−1が遮断されている時間、すなわち発光休止期間24では、図5に示す第2の電源制御回路4A−1が含むコンデンサ5Cの両端電圧Ve'は、回路負荷5Aが含む容量性負荷5A−Cの両端電圧と等しくなる。
すなわち、Ve'=C1/(C1+C2)×Vsus、で表される。ここで、C1は回路負荷5Aの容量性負荷5A−Cの容量値、C2は第2の電源制御回路4A−1のコンデンサ5Cの容量値とする。
回路負荷5Aの容量性負荷5A−C及び第2の電源制御回路4A−1のコンデンサ5Cでは、上記の関係式に示す通り、C1とC2の比によって決定される両端電圧Ve'で平衡になるよう電荷の授受が生じ、再び電源制御スイッチ1S−1がオンする時は、復帰後の電源電圧1B−1をVsus電圧レベルに戻すまで、主電源電圧1Bから電力供給される。回路負荷5Aの容量性負荷5A−C及び第2の電源制御回路4A−1が含むコンデンサ5Cの両端電圧Ve'が低いと、主電源電圧1Bがその不足分を補うため、より大きい電力を必要とし過渡電流も大きくなる。逆に、Ve'が電源電圧1B−1にある程度近い値になるような容量比では消費電力の抑制効果が無くなるので、過渡電流抑制による回路の安定性及び信頼性の点と、電源電圧1B−1遮断による消費電力の削減効果のバランスをうまく保つように、第2の電源制御回路4A−1の静電容量C2を決めるとよい。例えば、Ve'が電源電圧1B−1の1/3程度の電圧レベルであれば、Ve'=0Vに比べ、主電源電圧1Bからみた回路負荷5Aの変動も少なくなり、過渡電流7Aのように、電流ピークを低くすることができる。第2の電源制御回路4A−2、4A−3も同様の機能を果たす。
なお、実施の形態3から実施の形態5では、第2の電源制御回路4A−1、4A−2、4A−3は、機能的に直流抵抗とコンデンサとの構成で説明したが、この構成に限らず、同様の機能を担う回路であればよい。
(実施の形態6)
図8は、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成をブロック図である。まず、実施の形態1で示した図1の回路構成に、図8のような、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3毎に、温度センサを含むそれぞれ第3の電源制御回路8A−1、8A−2、8A−3を付設した構成(構成1)を考える。
構成1においては、各維持ブロック1E−1、1E−2、1E−3のスキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3及びサステイン駆動回路1D−1、1D−2、1D−3を動作させてパネルを発光表示させると電力を消費し、各駆動回路周辺の温度が上昇する。
第3の電源制御回路8A−1、8A−2、8A−3として温度センサを設け、各駆動回路自体あるいはその周辺の温度を検知し、第1の電源制御回路1Aに伝達する。第1の電源制御回路1Aはその検知した温度に変化に対応して、各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオフするかを決定する。つまり、検知温度がある上限値を超えると、電力消費を抑えるため発光休止期間24に各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオフさせる。なお、表示パネルにも温度センサを付けてもよい。
また、第3の電源制御回路8A−1、8A−2、8A−3として、表示すべき映像データの平均輝度値を算出する演算回路であってもよい。ここで、実施の形態1で示した図1の回路構成に、図8のような映像データから平均輝度値を算出する演算回路8Bを付設した構成(構成2)を考える。
一般に、映像データを表示する際、動画のシーンによって画面全体に階調が高い画素が多く存在する場合がある。その時、スキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3及びサステイン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3はより多くの電力を必要とする。ここで構成2においては、演算回路にて算出した平均輝度値以上は、発光休止期間24に各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオフさせることで、増加が予想される高輝度映像の表示における電力消費を抑制することができる。
(実施の形態7)
以下、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法について説明する。これは、実施の形態6で示したAC型プラズマディスプレイ装置に対する駆動方法である。
第3の電源制御回路8A−1、8A−2、8A−3としての温度センサが検知する範囲は、スキャン駆動回路1C−1、1C−2、1C−3及び1D−1、1D−2、1D−3の回路本体及び雰囲気となるように設定する。セットの電源がオンした後、時間が経過すると回路全体の温度が上昇する。駆動回路を一定時間動作させないと発光輝度が安定しないため、セットの電源オンから一定時間は、第1の電源制御回路1Aは動作させないことが望ましい。
そして輝度が安定した後、第1の電源制御回路1Aを稼動させ、温度センサが検知した温度に対し、第1の電源制御回路1Aが設定温度以上と判断した場合、図8における各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3を、図2に示すタイミングチャートに従い駆動しながら、発光休止期間24にオフさせる。また、さらに時間が経過し検知温度が設定温度以下に落ちた場合、各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオンし、通常駆動を行う。
このように、ある設定温度前後で電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオンあるいはオフし、温度センサの検知値により電力増加の抑制を行うことで、駆動回路の安定性あるいはセット全体の動作安定性を保つことができる。一方、駆動回路が故障しセットが異常動作を行った場合、駆動回路及びその雰囲気の温度は急激に上昇する。そこで、第1の電源制御回路1Aが、温度センサから伝達される検知温度の上昇率を検出し、異常動作と判断した場合には、駆動回路が安定して停止するように即時に動作タイミングを制御して駆動回路自体を停止させる。また、各維持ブロック1E−1あるいは1E−2あるいは1E−3のうち1つの維持ブロックが故障した場合、第1の電源制御回路1Aは、各温度センサの値を検出し、故障と判断した該当維持ブロックを停止することも可能である。このように、回路の不具合による緊急時にも安全に動作を停止することができる。
次に、実施の形態6で示した、第3の電源制御回路8A−1、8A−2、8A−3として平均輝度を算出する演算回路を用いた一例を述べる。演算回路は、全画面の平均輝度値を逐一もしくは一定間隔で算出し、その平均輝度値を第1の電源制御回路1Aへ伝達する。第1の電源制御回路1Aは、その伝達された平均輝度値が設定された値以上と判断した場合、図8における各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3を、図2に示すタイミングチャート従い駆動しながら、発光休止期間24にオフさせる。また、平均輝度が低いと判断した場合には、各電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオンすることで通常動作を行う。
このように、ある平均輝度値の前後において電源制御スイッチ1S−1、1S−2、1S−3をオンあるいはオフすることで、画面全体で階調が高い画素が多く存在する場合すなわち平均輝度が高くなる映像を表示する時に要する電力を抑制することができる。
また、以上述べた実施の形態を組み合わせてAC型プラズマディスプレイ装置もしくはAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であってもよい。
また、上述した本発明の実施の形態においては、第1および第2サブフィールドSF1、SF2を例にして説明したが、もちろん、これらのサブフィールドに対し限定されるものではなく、第3サブフィールド以降に対しても同様に適用することができる。また、プラズマディスプレイのみならず、画像表示を行う際に電流を多く必要とするマトリックス構造をもつ表示装置に対しても適用できる。その他、例示はしないが、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものとする。
以上のように本発明は、複数のサステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、各維持ブロック別のスキャン電極に放電電圧を印加するスキャンドライバを有するマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置をサブフィールド駆動する際、発光休止期間において維持ブロック毎の電源電圧を停止させることで、消費電力を抑制し、主電源に掛かる回路負荷を軽減できる。また、回路状態を検知するセンサを設けることで、駆動状態に追従した電力抑制及び負荷低減を行うことができる。このように、発光に寄与しない無効電力を低減することで、より高い発光効率を実現することができる。
また、現在技術革新が著しいプラズマディスプレイ装置をはじめとする映像表示装置に関して、消費電力を低減し回路安定性を図れる本発明を用いれば、地球環境にも優しい映像表示装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャート 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置のスキャン駆動回路の内部の概略構成の一部を示すブロック図 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置における、回路負荷と第2の電源制御回路との関連動作を説明するためのブロック図 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法における各維持ブロックのVsus電源波形を示す図 同じく、本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法における各維持ブロックのVsus電源波形を示す図 本発明の一実施の形態によるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図 放電セルにおける3電極放電構造を概略的に示す断面図 従来のAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図 ADS駆動方式を説明するための図、およびADS駆動方式におけるスキャン電極、サステイン電極及びアドレス電極の動作波形の一例を示す図 維持ブロック分割したADS駆動方式におけるAC型プラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図 維持ブロック分割したADS駆動方式のタイミングチャートの一例を示す図
符号の説明
1 PDP
11 スキャン電極
12 サステイン電極
13 アドレス電極
14 行電極対
21 初期化期間
22 書き込み期間
23 発光維持期間
24 発光休止期間
100 放電セル
101 前面ガラス基板
102 透明誘電体層
103 保護層
104 背面ガラス基板
105 透明誘電体層
106 蛍光体
111 スキャン回路
112 サステイン回路
113 アドレス回路
1A 第1の電源制御回路
1B 主電源電圧
1B−1、1B−2、1B−3 電源電圧
1C−1、1C−2、1C−3 スキャン駆動回路
1D−1、1D−2、1D−3 サステイン駆動回路
1E−1、1E−2、1E−3 維持ブロック
1S−1、1S−2、1S−3 電源制御スイッチ
2A 駆動状態
2B 駆動状態
2C 駆動状態
3A 電位
3B 別の電源電圧
3C 電位
3D スキャンドライバ
4A−1、4A−2、4A−3 第2の電源制御回路
4S−1、4S−2、4S−3 電源制御スイッチ
5A 回路負荷
5A−C 容量性負荷
5A−R 直線抵抗負荷
5B 直流抵抗
5C コンデンサ
6A 時定数
6B 過渡電流
6C 過渡電流
7A 過渡電流
8A−1、8A−2、8A−3 第3の電源制御回路
8B 演算回路

Claims (31)

  1. 放電空間を挟んで対向配置された前面基板及び背面基板と、前記前面基板の内面に設けられたスキャン電極とサステイン電極で構成されるM個の行電極対と、前記行電極対の表面を覆う誘電体を含む保護層と、前記背面基板の内面に設けられ前記行電極対に交叉して配列されたL個のアドレス電極と、前記列電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層を覆う蛍光体層と、前記背面基板に形成された隔壁間に塗布されている蛍光体と前記放電空間に充填された紫外光発生用の放電気体によって形成された三原色の放電発光セル群とを具備し、複数の前記サステイン電極を共通接続した結線群を1単位とする複数の維持ブロックと、複数の前記スキャン電極に放電電圧を印加するための多段出力を持つ複数のスキャンドライバを有する、M×Lマトリクス構造のAC型プラズマディスプレイ装置において、前記維持ブロックを構成する前記スキャンドライバを含むスキャン駆動回路及び前記サステイン電極を動作させるサステイン駆動回路の各々を独立に動作及び停止させる第1の電源制御回路を有することを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第1の電源制御回路が前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を動作または停止させる単位は、少なくとも1つ以上の前記維持ブロックであることを特徴とする請求項1記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  3. 前記維持ブロックに含まれる個々の前記サステイン電極が互いに隣り合わないように、別の前記維持ブロックに含まれるサステイン電極と交互に配列することを特徴とする請求項1記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数の期間に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  5. 各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間とに分けることを特徴とする請求項4記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  6. 前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とする請求項5記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  7. 前記維持ブロックの各々において、第1サブフィールドのみに前記初期化期間を設定し、前記書き込み期間が前記サブフィールドから継続する前記維持期間を停止する消去書き込みであることを特徴とする請求項4記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  8. 前記発光休止期間は、前記スキャン電極及び前記サステイン電極を所定の電圧に固定することを特徴とする請求項4記載のACプラズマディスプレイ駆動方法。
  9. 前記維持ブロックの維持期間の期間が、別の前記維持ブロックの維持期間の期間と時間的に完全一致しないことを特徴とする請求項4記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  10. 前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を連続的に変化させる第2の電源制御回路を個々に有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  11. 前記第2の電源制御回路は、電荷の保持手段及び放電手段を有することを特徴とする請求項10記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  12. 前記電荷の保持手段及び放電手段は、コンデンサ回路と抵抗回路で構成されることを特徴とする請求項10記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  13. 請求項10から12のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を行い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み工程、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記維持ブロックの各々の所定期間では、前記第1の電源制御回路をもって前記維持ブロックが有する前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に停止させ、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の電源電圧を連続的に変化させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  14. 各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間とに分けることを特徴とする請求項13記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  15. 前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とする請求項14記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  16. 前記維持ブロックの各々の前記発光休止期間において、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の前記スキャン電駆動回路及びサステイン駆動回路の電源電圧を連続的に減少させることを特徴とする請求項13記載のACプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  17. 前記維持ブロックの各々の前記発光休止期間において、前記第2の電源制御回路をもって、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を所定の電圧になるまで減少させて、次のサブフィールド期間が開始される際に、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路の電源電圧を、前記所定の電圧から、通常に駆動する電源電圧に復帰させることを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  18. 前記維持ブロックの動作状態を検知する第3の電源制御回路を有し、前記第3の電源制御回路で検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立に動作及び停止させることを特徴とする請求項1から3および請求項10から12のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  19. 前記第3の電源制御回路は、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路に少なくとも1つずつ設置されていることを特徴とする請求項18記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  20. 前記第3の電源制御回路は、各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路本体及び周辺の温度を検知する温度センサであることを特徴とする請求項18記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  21. 前記第3の電源制御回路は、表示すべき映像データの平均輝度値の変化を検知する演算回路であることを特徴とする請求項18記載のAC型プラズマディスプレイ装置。
  22. 請求項18から21のいずれかに記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、映像信号の各フィールドを複数個に分割したサブフィールド駆動を用い、各サブフィールドでは、(1)放電セルを初期化する初期化期間、(2)各維持ブロック内の複数の前記スキャン電極にはそれぞれ位相のシフトしたスキャンパルスを含むスキャン電圧波形を順に印加し、前記アドレス電極には前記スキャンパルスの印加されるタイミングで映像信号に対応した書き込みパルスを印加する書き込み期間、(3)交互に反転した周期的電圧パルスを前記スキャン電極及び前記サステイン電極に印加する維持期間、の順に設定し、前記第3の電源制御回路の検知した状態変化を前記第1の電源制御回路に伝達し、その前記状態変化に応じて、前記維持ブロックの各々の所定期間に、前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を独立して停止させることを特徴とするAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  23. 前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の期間であることを特徴とする請求項22記載のAC型プラズマディスプレイ駆動方法。
  24. 各サブフィールドにおいて前記維持期間の所要時間を一定とし、かつ前記維持期間を発光維持期間と発光休止期間に分けることを特徴とする請求項23記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  25. 前記維持ブロックの各々の所定時間は、前記維持期間の発光休止期間であることを特徴とする請求項22記載のAC型プラズマディスプレイ駆動方法。
  26. 前記第3の電源制御回路は温度センサであることを特徴とする請求項22記載のACプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  27. 前記温度センサの温度検知エリアは、前記スキャン駆動回路本体及び雰囲気または前記サステイン駆動回路本体及び雰囲気であることを特徴とする請求項26記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  28. 前記スキャン駆動回路本体及び前記サステイン駆動回路本体の温度が一定となるように、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を、前記維持ブロックの各々の所定期間に動作及び停止させることを特徴とする請求項26記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  29. 前記温度検知領域の温度上昇に伴い、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を全て停止させることを特徴とする請求項26記載のAC型プラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  30. 前記第3の電源制御回路は、表示すべき映像データの平均輝度値を算出する演算回路であることを特徴とする請求項22記載のACプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  31. 前記演算回路で算出された平均輝度が規定以上の場合は、前記維持ブロックの各々の前記スキャン駆動回路及び前記サステイン駆動回路を、前記維持ブロックの各々の所定期間に停止させることを特徴とする請求項30記載のACプラズマディスプレイ駆動方法。
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